悪の教典の映画あらすじネタバレ!キャストや感想は?【伊藤英明主演】

映画「悪の教典」のネタバレ、キャスト、感想は?主演 伊藤英明がサイコキラーの高校教師に?山田孝之、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都など豪華キャストが出演?頭脳明晰で容姿端麗、生徒からの信頼も厚い晨光学院高校の人気教師、蓮実 聖司は実は生まれつき他人への共感能力がない「サイコパス」だった…。サイコキラーの教師が高校を舞台に起こす凶行を描いた同名の小説を鬼才・三池監督が映画化した超問題作「悪の教典」!

悪の教典の映画あらすじネタバレ!キャストや感想は?【伊藤英明主演】のイメージ

目次

  1. 悪の教典映画のあらすじネタバレやキャストを一挙紹介!
  2. 悪の教典には原作がある?
  3. 悪の教典の映画キャストは?
  4. 悪の教典映画あらすじをネタバレ!
  5. 悪の教典の映画を観た感想は?
  6. 悪の教典映画あらすじネタバレやキャスト紹介まとめ

悪の教典映画のあらすじネタバレやキャストを一挙紹介!

2012年に公開され、話題になったサイコホラー映画「悪の教典」は、貴志祐介による同名の小説「悪の教典」が原作の映画です。クローズZEROなど着信アリ等、数々の有名作品を手がけた三池崇史が監督をつとめています。

頭脳明晰で容姿端麗、生徒への配慮を常に忘れない理想の教師、蓮実聖司は実は生まれつき共感能力が低く、自分の理想の邪魔になる人間は容赦なく排除するサイコキラーでした…。主演の伊藤英明のほか、二階堂ふみや山田孝之、林遣都など豪華キャストも出演し、話題となった映画「悪の教典」について、あらすじやみどころ、キャスト、感想を紹介します!

映画『悪の教典』公式サイト

悪の教典には原作がある?

原作は上記の通り、2010年に出版された貴志祐介による小説「悪の教典」です。山田風太郎賞の第1回受賞作品であり、同年の直木賞候補にも上がっており、悪の教典は週間文春の「ミステリーベスト10」(2010)や宝島社の「このミステリーがすごい!」(2011)で1位を獲得するなど話題の作品です。

小説「悪の教典」は上下2巻で構成されており、2011年に出版された新書版にはスピンオフとして「秘密」「アクノキョウテン」が収録されています。また、映画化で話題を呼んだ後、漫画「悪の教典」(作画:烏山英司)がgood!アフターヌーンで連載されています。

原作小説と映画「悪の教典」では設定、登場人物の関係が変わっている箇所がいくつかあります。蓮実が自分の理想の王国を作る為に、自分のクラスに問題児を引き受け、容姿の良い女子を集めていたことなどは映画では省略されていますが、映画「悪の教典」は約2時間という短い時間でにもかかわらず原作の内容が完結にまとめられているようです。

また、映画公開に先駆けBee TV等の配信でスピンオフドラマ「悪の教典-序章-」(全4話)が放送されています。ここでは映画「悪の教典」の数ヶ月前の出来事などが小説を元に描かれています。

悪の教典の映画キャストは?

「悪の教典」のキャストについて、主要なメンバーを作中のキャラクター紹介と一緒にご紹介します!悪の教典のキャストはメインビジュアルの通り、40名の生徒に教師陣とボリュームがあります。

蓮実聖司役/伊藤英明

主人公、蓮実聖司は晨光学院高校に勤める教師です。高校教師になる前はハーバード大学に留学、アメリカの大手投資銀行に勤めるなど頭脳明晰で容姿端麗、生徒からの信頼も厚い理想の人物でした。しかし、蓮実は実は生まれつき共感能力が著しく低い反社会性人格障害(サイコパス)であり、自分の邪魔になる人物は例え両親であろうと殺してしまうサイコキラーでもあったのです。

サイコキラーの高校教師、蓮実聖司のキャストは伊藤英明さんです。伊藤さんといえば悪の教典の前は「海猿」などにご出演されており、さわやかなイメージの方でしたが本作ではガラリと雰囲気をかえています。蓮実抜擢の理由は、「どうぶつの森で綺麗な森と荒れた森の2種類を管理しており、三池監督がその2面性がみたい」としたからだそうです。

柴原徹朗役/山田孝之

生徒だけでなく同僚の教師陣からの評判も悪く、粗暴な性格の体育教師、柴原のキャストは山田孝之さんです。柴原は生徒である美彌を脅迫し、肉体関係を強要しています。映画「悪の教典」では生徒にジュースを奢る、惨劇の夜に猟銃を持つ蓮実に立ち向かうなどの一面も描かれていますが、蓮実が渡した美彌の下着に気を取られた隙に射殺されます。

片桐怜花役/二階堂ふみ

ミステリアスな影を持つ4組の生徒、片桐怜花のキャストは二階堂ふみさんです。幼い頃から直感が鋭く、他人の悪意や本性に敏感な少女、怜花は蓮実に対しても不信感を抱いています。蓮実の正体を探ろうとする圭介にも「これ以上関わらないで」と注意しますが、失敗に終わります。惨劇の夜では、裕一郎と共に唯一の生存者となります。

早水圭介/染谷将太

密かに怜花へ好意を寄せている生徒、早水圭介のキャストは染谷将太さんです。怜花の態度から蓮実の正体を調べはじめますが、釣井に蓮実の過去について聞かされている様子を盗聴されてしまい、拷問の形で蓮実に殺害されてしまいます。頭の回転が早く、成績も上位だったものの、素行が悪かったために殺害後も家出として処理されてしまいます。

前島雅彦役/林遣都

内向的で華奢な美術部員、前島のキャストは林遣都さんです。前島は美術教師である久米と相思相愛であり、「悪の教典」劇中でも肉体関係があることが描かれています。大人しい性格ながらも惨劇の夜では猟銃をもった蓮実に抵抗しますが、刃物で喉を一突きされて殺害されてしまいます。

夏越雄一郎役/浅香航大

圭介と同様に怜花に好意を寄せている生徒、夏越雄一郎のキャストは浅香航大さんです。圭介、怜花と親しくよく3人で行動しています。状況判断能力が高く、惨劇の夜でも死んだ級友の死体を自分と怜花だと錯覚させることで怜花と共に唯一の生存者となります。

悪の教典映画あらすじをネタバレ!

「悪の教典」のあらすじについてご紹介します。悪の教典は少年が両親を殺すシーンが冒頭にあります。序盤は学校で起こるトラブルと蓮実の理想の教師としての一面を描いていますが、だんだんと不穏さを増していき、冒頭の少年が蓮実であると認識することになります。そして物語は惨劇の夜へと至るのです。

理想の教師、蓮実 聖司

蓮実聖司(伊藤英明)は頭脳明晰で容姿端麗、生徒への配慮を忘れない理想の教師です。しかし、彼は生まれつき人への共感能力が低い「反社会性人格障害」であり、自分の邪魔になるモノは躊躇せず殺すサイコキラーでした。自分の理想の為、邪魔者を消していく蓮実ですが、小さな綻びから周囲の蓮実への疑念が浮上していきます。

蓮実は、モンスターペアレントである清田 勝史(滝藤賢一)に娘がイジメを受けているとして頻繁にクレームを受けていました。蓮実は清田を邪魔に思い、清田が煙草を頻繁に吸うこと、家の周りに猫除けのペットボトルを並べていることを利用し、ペットボトルの中身を灯油に入れ替えることで火事を起こし、清田を殺害します。

小さな綻び

清田殺害と同時期、体育教師の柴原(山田孝之)による性的暴行から助けたことで、蓮実は4組の生徒である美彌(水野絵梨奈)から慕われます。しかし、彼女とキスをする様子を不良生徒の蓼沼(KENTA)に目撃されてしまいます。蓼沼を邪魔に思った蓮実は、美彌から聞き出した生徒達の裏掲示版を利用し、清田家放火の犯人に仕立て上げ彼を孤立へと追い込みます。

孤立に追い込まれた蓼沼は蓮実につけいる隙を与えてしまい、クラスで1人目の犠牲者となるのです。直感から蓮実に対して不信感を抱いていた怜花(二階堂ふみ)とその友人、圭介(染谷将太)、 雄一郎(浅香航大)は物理教師の釣井(吹越満)から忠告を受けます。蓮実が以前赴任していた高校で生徒の連続自殺事件が起こったことを知った圭介は、蓮実の正体を探りはじめます。

「立派な人間を見ると湧いてくる筈の卑屈な気持ちが、蓮実に対しては湧いて来ない」ことを疑問に思った釣井は個人的に蓮実のことを調査しており、彼がサイコパスであることに気付いていました。蓮実の経歴にある不思議な空白について圭介に話すものの、教室に盗聴器を仕掛けていた蓮実に会話を聞かれ、自殺に見せかけ電車内で殺害されます。

盗聴器が仕掛けられていたことに気付いた圭介も、真実に至ることなく蓮実によって拷問を受ける形で殺されます。次々に周りの人物が消えていくにも関わらず、決定的な証拠を残さない為疑われることもない蓮実ですが、綻びは段々と大きくなっていきます。特に怜花は圭介が突然姿を消したことから蓮実への疑いを深くしていました。

理想の崩壊と惨劇

惨劇の夜、4組の生徒達は文化祭準備で学校に泊まっていました。蓮実は、蓼沼の携帯を蓮実が持っていることを疑問に思った美彌を、柴原からの性的暴行を苦にした自殺に見せかけ屋上から突き落とします。これで自分を邪魔するモノはないと思ったのもつかのま、美彌を心配してきた生徒に現場を目撃されてしまいます。

自分の計画が狂ったことを悟った蓮実は、理想の世界の「リセット」を開始するのです。美術教師であり資産家でもある久米(平岳大)は、同性の生徒である前島(林遣都)と恋人同士であり、体の関係を持っていました。蓮実はその事で久米に脅しをかけ、彼の持つ家や車を借り、美彌との逢い引きに使用していました。

久米が猟銃を趣味にしていることを利用し、犯人を彼に仕立て上げた惨劇を開始します。前島をエサに久米を呼び出し気絶させた後、久米の靴を履き、猟銃を片手に、三文オペラの「マック・ザ・ナイフ」を口ずさみながら蓮実は4組の生徒を淡々と殺していきます。

何度目かの銃声が響き渡った後、不安を感じる生徒達に対して校内放送が流れます。それは猟銃を持った不審者が学校に侵入したこと、犯人が1階に居る為全員屋上に逃げることを伝える蓮実からの放送でした。多くの生徒が信頼する蓮実の言葉に従う中、怜花をはじめ蓮実に不信感を感じる生徒達は別の道を探します。

惨劇の夜が始まった頃、アーチェリー部キャプテンの高木(西井 幸人)は両想いの相手、白井(松岡茉優)に告白するため校舎外の部室にいました。異常を察知した高木はアーチェリーを持って校外へ脱出し、助けを呼ぶことに成功しますが、白井を助ける為に再び学校に戻ってしまいます。白井は犯人が1階に居ると聞き、高木を心配して1階へ向かいます。

白井は縄を伝って窓から飛び出します。手が擦り切れ、途中で落下し両足を骨折したにも関わらず高木に会うために校外へ向かいます。しかし、2人に蓮実が気づいてしまいます。高木は矢を放つも届かず、蓮実の弾を受け死んでしまいます。白井は残り数mの所で届かなかった高木の姿を絶望したまま、自身も撃たれて絶命します。

慕っていた教師がまるでゲームか何かのように同級生を殺していく姿に絶望する様子、命乞いする様子も全く意に介さず、蓮実は鼻歌まじりにマーカーで名簿をチェックしながら生徒達を殺害していきます。最後に避難用ハシゴを降りる怜花と雄一郎を撃ち殺した後、蓮実は「卒業、おめでとう」と呟きます。

後は久米を自殺に見せかけ殺害し、全責任を押し付け、自分は気を失っていた可哀相な教師を演じるだけ……そんな蓮実の計画は怜花と雄一郎によって失敗に終わります。2人は自分たちの服を既に殺された級友に着せ、蓮実が自分たちを殺したと思い込むようにしていたのです。AEDに録音されていた音声が証拠となり、蓮実が犯人であることが明らかになります。

緊急逮捕となった蓮実は「4組の生徒には悪魔がついていた」「神の意志だ」と支離滅裂な発言を繰り返し、お気に入りのマック・ザ・ナイフを口ずさみながら警察に連行されていきます。精神不安定を装うことで罪を軽くしようとしているのだと気付いた怜花は、蓮実にとって晨光学院高校でのゲームは既に終了しており、新しいゲームが始まっていることを悟り、絶望します。

以上、「悪の教典」あらすじはいかがだったでしょうか?あらすじだけでも蓮実の凶行の残虐さ、惨劇の夜の恐怖が分かります。

悪の教典の映画を観た感想は?

映画公開当時、「あなたは、本当の『悪』を知る」というコピーがありましたが、悪の教典はまさにその通りの映画です。悪意も葛藤も何もない、純粋な『悪』が、悪の教典の主人公である蓮実 聖司という人間です。

悪の教典の劇中で、蓮実が教師になる前海外で知り合い、殺害した「殺人の相棒」が妄想として頻繁に登場します。文化祭の夜も妄想に登場した彼は、「俺たちには責任がない」と言います。

予告編見てたら、完全犯罪を狙って…と思ってた。

そうではなくて、蓮実のもつ生まれながらの特性がそうさせたんやね。もちろん他人になすりつけることはしておいて。

マックザナイフ、とってもノリのよい曲で自分でも弾いたことあるけど、あんなに怖い詩だったとは初めて知った。

あんなにさわやかな曲にのせて、大虐殺していくギャップを狙っているのはよく分かり、感情がドロドロではなく、感情の欠落からの快楽殺人的なものが伝わってくる。

悪の教典に関する感想で「殺しの方法が杜撰でリアルではない。」といった内容を目にしますが、「責任がない」から杜撰なのだと納得出来ます。あらすじの通り、蓮実の凶行には少しずつ綻びが生じていきます。蓮実が作り上げようとしているのは、完全犯罪ではなく理想の世界なのです。ここが理解できず、意味が分からないという感想も多くありました。

意図がわからない

好きな人は好き。でも、ただ殺していくという感じで、本ほどの魅力はないように私は思いました。ただ、個人的に演出はとても気に入りました。

感想は人それぞれのようです。目先の欲の為に軽卒に凶行に及ぶサイコパスの性質が悪の教典では描かれていましたが、精密なトリックや、『悪』に理由や葛藤を求める方にとって悪の教典は意味が分からないという感想が多くみられます。一方、精神的な異常性、胸糞悪さを求める方ですと映画を楽しんでいる感想がよくみられます。

クローズZERO等のアウトロー映画を多く手がけている三池監督らしい演出で、悪の教典は猟銃に打たれた衝撃で横滑りして消えていく生徒に、吹き飛ぶ大量の血などスプラッター要素が強い映画でした。描写についての感想も賛否両論別れているようです。残忍、怖いといった感想も多いですが、そこまでではないという感想もあります。

感じ方は人それぞれ

グロいと周りの人から聞き、気になって見て見ましたがそこまでそうだと感じませんでした。

文化祭準備の為に飾りつけられ、非日常的な光景になっている学校と、無惨に死んでいく生徒たち、そしてマック・ザ・ナイフを口ずさみながら淡々と殺し続ける蓮実との対比が不気味で、蓮実の異常性を示す光景になっていました。

悪の教典の裏話

あらすじには登場しませんでしたが、悪の教典には2羽のカラスが登場し「フギン」と「ムニン」と呼ばれています。2羽は北欧神話に登場する神の使いであり、朝に放たれ世界を見張り、夜にその様子を神に伝える存在です。劇中において、蓮実は毎朝現れ安眠を妨害するこの2羽を疎ましく思っています。罠を仕掛け2匹を殺そうとしますが、ムニンのみ罠を逃れ生き残るのです。

悪の教典の最後、逮捕された蓮実が怜花と対面するシーンにおいて蓮実は怜花の左目が濁って見えます。生き残ったムニンも左目が混濁しており、世界を見張る役割があるというムニンと、自身に初めから不信感を抱いていた怜花を重ねて見ていることがキャストコメント等で語られています。

悪の教典映画あらすじネタバレやキャスト紹介まとめ

「悪の教典」のあらすじ、キャスト、感想紹介はいかがだったでしょうか?『悪』の教師、蓮実がサイコキラーとしての顔を隠しながら過ごす不穏な雰囲気の映画序盤から、正体を露呈していき凶行を繰り返す終盤に繋がる様子は圧巻です!理由や葛藤のない『悪』を見たい方、異常性や胸糞悪さを求める方には映画「悪の教典」をオススメします。

最後に「悪の教典」のキャスト、あらすじについて簡単にまとめました。かなりボリューミーなキャスティング、ストーリーですのでこちらをみて気になった方には是非鑑賞をオススメします。

「悪の教典」の映画キャストは?

伊藤英明、山田孝之、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都など、テレビや映画で活躍しているキャストが盛りだくさんです。ドラマ版「悪の教典-序章-」では高岡早紀さんも出演されているようです。

「悪の教典」のあらすじまとめ

自身の理想の為、邪魔なモノは人間でさえ殺す…そして都合が悪くなったらリセットし、また新しいゲームをはじめる主人公、蓮実。サイコパスである彼は、自分の理想の為に驚く程簡単に人を殺していきます。クラスの問題児も、自分の正体を疑う者も、体の関係を持った生徒でさえ邪魔者は全員排除していきますが、綻びはいつしか大きな矛盾を生みます。

予定が狂った蓮実は、文化祭準備の為に集まった生徒達全員の殺害を決めるのです。名簿を確認しながら生徒たちを淡々と殺すサイコキラー、蓮実。真実を知る者を全て殺害し、他の教師に濡れ衣をきせて逃げ切ろうとしますがその計画は失敗に終わります。しかし蓮実は懺悔することも後悔することもなく、鼻歌を口ずさみながら警察に連行されていきます。

精神不安定を装っているのだと気付いた怜花は、蓮実にとって晨光学院高校でのゲームは既に終了しており、新しいゲームが始まっていることを悟り、絶望します。

「悪の教典」の続編がある?

残念ながら現時点で映画「悪の教典」に続編はありません。しかし、最後の屋上から突き落とされた美彌が生きていたシーンで「To be continue...」と表示されます。こちらは三池監督が是非とも続編を作りたいと、原作者の貴志先生にあてたメッセージだそうです。原作ではこの後のストーリーがあるので、今後も「悪の教典」続報に期待です。

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