永い言い訳のあらすじネタバレ!映画の感想・評価キャストは?【本木雅弘】

『永い言い訳』のあらすじのネタバレや、主演の本木雅弘を始めとするキャスト一覧、映画を見た人のネタバレ感想を紹介します。『永い言い訳』は西川美和監督によって2016年に公開された日本映画です。簡単なあらすじは「ある日、突然妻を失った男が、同じような境遇になった家族との交流を通じて、自分を見つめなおしていく」というあらすじです。この記事では『永い言い訳』の詳しいネタバレあらすじをラストまで紹介しています。

永い言い訳のあらすじネタバレ!映画の感想・評価キャストは?【本木雅弘】のイメージ

目次

  1. 永い言い訳のあらすじをネタバレ紹介!映画の感想とキャストについて
  2. 永い言い訳のキャストについて!本木雅弘が出演
  3. 永い言い訳のあらすじをネタバレ紹介!
  4. 永い言い訳のロケ地は?一覧で紹介!
  5. 永い言い訳を見た人の感想・評価は?
  6. 永い言い訳の挿入歌について!
  7. 永い言い訳のあらすじをネタバレ!映画の感想やキャストについてまとめ

永い言い訳のあらすじをネタバレ紹介!映画の感想とキャストについて

この記事では『永い言い訳』のネタバレあらすじや、見た人のネタバレ感想、本木雅弘を始めとするキャスト一覧を紹介してきます。『永い言い訳』は2016年10月14日に公開されました。「突然妻を失ってしまった主人公が、同じ境遇に苦しむ家族との交流を得て、人生を見つめなおす」というあらすじです。原作と監督は西川美和が務めており、多くの好意的な感想が寄せられている映画です。

『永い言い訳』の監督は西川美和です。西川美和は『万引き家族』などで知られる是枝裕和に見出されたといいます。2002年に自作脚本の映画『蛇イチゴ』で監督デビューしました。以降、2006年の『ゆれる』や、2009年の『ディア・ドクター』、2012年の『夢売るふたり』を手掛けています。シニカルな描写と、登場する男性キャラクターにリアリティがある監督という映画ファンの感想もあります。

『永い言い訳』の原作は西川美和が書いた同名の小説です。原作小説は2015年2月25日に出版されました。第28回山本周五郎賞、第153回直木三十五賞候補、2016年本屋大賞といった有名な文学賞の候補となっています。映画版よりも詳しく登場人物の心情がわかるようになっており、幸夫が大宮家に馴染む過程も詳しく描かれていると言われます。

永い言い訳 | アスミック・エース

永い言い訳のキャストについて!本木雅弘が出演

『永い言い訳』のキャスト一覧を紹介しています。『永い言い訳』は『おくりびと』といった日本を代表する映画作品にも出演している本木雅弘が主演しています。俳優としての広く知られている本木雅弘が、実はジャニーズのアイドルだったことは、若い世代の人には知られていないとも言われます。ここではそんな本木雅弘の詳しい情報はもちろん、キャスト一覧についてまとめました。

本木雅弘/衣笠幸夫役

『永い言い訳』の主人公・津村啓こと、衣笠幸夫を演じたのは本木雅弘です。本木雅弘は1965年12月21日に埼玉県で生まれました。ジャニーズ事務所所属の3人組アイドル「シブがき隊」のメンバーであることが良く知られており、当時は「モックン」の愛称で親しまれました。シブがき隊としてのデビュー前に、1981年のドラマ『2年B組仙八先生』に出演していました。

本木雅弘はシブがき隊として「NAI・NAI 16」や「スシ食いねェ!」といったヒット曲を歌っていました。『永い言い訳』の中でもフィンガー5の「テレフォンナンバー6700」を熱唱する場面があり、アイドル時代の本木雅弘を知る人からは「当時を思い出す」といった感想も寄せられていました。シブがき隊は1988年に「解隊」され、本木雅弘は俳優としてのキャリアを本格的にスタートさせます。

本木雅弘がアイドルではなく俳優としての実力を認められるようになっていくのは、1992年の周防正行監督映画『シコふんじゃった。』などでの演技が高く評価されてからです。以降、1998年の大河ドラマ『徳川慶喜』での主役など、大作の主演を務める機会も増えました。2008年の『おくりびと』は企画から携わっており、海外でも評価され、本木雅弘の代表作となりました。

本木雅弘はプライベートでは内田也哉子と結婚しており婿養子となりました。義父にロックミュージシャン内田裕也、義母は女優の樹木希林という家族です。2011年頃に騒動となった元オセロの中島知子が家賃を滞納している問題では、マンションのオーナーである本木雅弘夫妻の名前が連日ワイドショーで取り上げられるといったこともありました。

近年の出演には2015年の『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役や、同年に堤幸彦監督がメガホンを取った『天空の蜂』などがあります。また、サントリーフーズのCM 「伊右衛門」シリーズに長年出演しており、多くのCMキャラクターとしても活躍しています。

深津絵里/美容師の妻・夏子役

『永い言い訳』で笠原幸夫の妻・夏子を演じたのは深津絵里です。深津絵里は1973年1月11日に大分県で生まれました。10代で芸能界入りを果たした深津絵里は、1988年のJR東海のCM「HOME-TOWN EXPRESS・クリスマスバージョン」(クリスマス・エクスプレス'88)に起用され知名度を上げました。1997年から放送が始まった『『踊る大捜査線』シリーズには恩田すみれ役を長年演じ、代表作のひとつとなりました。

三谷幸喜監督作品である『ザ・マジックアワー』や『ステキな金縛り』といったコメディ映画に出演する一方、『悪人』や『岸辺の旅』といったシリアスなドラマでの演技も高く評価されています。映画だけではなくドラマでも『カバチタレ』や『西遊記』といった人気作に出演しており、芸能人にも多くのファンがいることが知られています。

竹原ピストル/大宮陽一役

『永い言い訳』で幸夫とは対照的な大宮陽一を演じたのは竹原ピストルです。竹原ピストルは1976年12月27日に千葉県で生まれました。フォークバンド野狐禅を結成し2003年にメジャーデビューしたミュージシャンでもあります。2006年の映画『青春☆金属バット』への出演を機に、俳優としてのキャリアもスタートさせました。松本人志監督の2011年の映画『さや侍』には竹原和生の名義で出演しています。

『永い言い訳』での演技は高く評価されており、第90回キネマ旬報ベスト・テン、第40回日本アカデミー賞それぞれで、助演男優賞を受賞しています。ミュージシャンとしては、住友生命「1UP」とのタイアップで知られる「よー、そこの若いの」が人気となり、2017年には紅白歌合戦に出場しました。

堀内敬子/大宮ゆき役

『永い言い訳』で大宮陽一の妻・ゆきを演じたのは堀内敬子です。堀内敬子は1971年5月27日に東京都で生まれました。劇団四季で活躍し、多くの舞台で主演・ヒロインを務めていました。劇団四季を退団後も舞台に出演し、テレビや映画にも活躍の場を広げます。映画やドラマでは脇役での出演が多いですが、堀内敬子の演技力は高く評価されており、コント番組にも出演するなど、多彩な活躍を見せています。

藤田健心/大宮真平役

『永い言い訳』で幸夫が面倒を見ることになった兄妹の兄・大宮真平を演じたのは藤田健心です。藤田健心はジャズモデルエーエンシーに所属する子役です。『永い言い訳』以外には2012年の映画『王様とボク』などに出演しています。

白鳥玉季/大宮灯役

『永い言い訳』で幸夫が面倒を見ることになった兄妹の妹・大宮灯を演じたのは白鳥玉季です。白鳥玉季は2010年1月20日生まれです。アトミックモンキーに所属している子役です。『永い言い訳』以外では2018年公開予定の映画『アウト&アウト』などに出演しています。

池松壮亮/岸本信介役

『永い言い訳』で津村啓のマネージャーを務める岸本信介を演じたのは池松壮亮です。池松壮亮は1990年7月9日に福岡県で生まれました。児童劇団に所属していたため、子役としてキャリアをスタートさせます。2003年の映画『ラストサムライ』ではハリウッド俳優のトム・クルーズと共演しました。2014年には『ぼくたちの家族』や『紙の月』に出演し演技力を高く評価されます。

ドラマでも活躍し、『MOZU』シリーズでは双子の殺し屋を一人二役で演じていました。他の出演作には『セトウツミ』や、『デスノート Light up the NEW world』といったものがあります。2018年は『君が君で君だ』や、公開予定の映画『斬、』で主演を務めています。

黒木華/福永智尋役

『永い言い訳』で幸夫の愛人である福永智尋を演じたのは黒木華です。黒木華は1990年3月14日に大阪府で生まれました。学生時代から演劇部に所属していた黒木華は大学在籍中から多くの舞台に出演し、知名度を上げていきました。映像作品に出演するようになってからは人気ドラマ『リーガル・ハイ』などへの出演で知られるようになります。

映画では2013年の『舟を編む』や2015年の『幕が上がる』といった作品に出演しています。ドラマではNHK大河ドラマ、2016年の『真田丸』と2018年の『西郷どん』の2作品で主人公の妻役を演じました。また2016年の『重版出来!』では連続テレビドラマの主演を務めています。2018年は『日日是好日』と『ビブリア古書堂の事件手帖』の2作品で主演を務めています。

山田真歩/鏑木優子役

『永い言い訳』で大宮家と知り合うことになる学芸員の鏑木優子を演じたのは山田真歩です。山田真歩は1981年9月29日に東京都で生まれました。山田真歩は出版社へ入社後、大学時代の知人の誘いをきっかけに女優デビューしました。2014年に連続テレビ小説『花子とアン』に出演し、知名度を上げました。2015年の映画『アレノ』に主演し、演技力が高く評価されます。

映画『永い言い訳』 (@nagai_iiwake) | Twitter

永い言い訳のあらすじをネタバレ紹介!

ここからは『永い言い訳』のネタバレあらすじを紹介していきます。『永い言い訳』の簡単なあらすじは「突然の事故で妻を失った男が、同じ境遇に置かれた家族との交流を通して、自分を見つめなおしていく」というあらすじです。あらすじの結末まで詳しくネタバレ解説していきます。

人気作家の衣笠幸夫

人気作家・津村啓はバラエティ番組などにも出演するタレントとしても活躍していました。津村啓の本名は衣笠幸夫と言います。幸夫はタレントとして活動している自分を軽蔑していました。一方、有名人と同名である本名のことも嫌っています。そんな幸夫の髪を切るのは妻で美容師の夏子。幸夫は夏子に髪を切られている間も文句ばかり言っており、夏子が旅行に行くことなど気にしていません。

結婚20年となるふたりの関係は冷めていました。部屋の片づけをお願いと言って、夏子が出掛けると、幸夫は愛人を部屋に呼び込むのでした。夏子への態度とは打って変わり、愛人に甘える幸夫。一方、夏子は親友の大宮ゆき合流し、山形へ向かう夜行バスに乗り込みます。

その翌日、ニュース番組は夏子を乗せたバスが事故に遭ったことを報じていました。幸夫のもとにも電話が掛かってきます。それは夏子の死を報せるものでした。幸夫は夏子の遺体を引き取りに山形県に向かいます。そして、夏子の遺品と、彼女の親友であり、旅行に同行していた大宮ゆきの死を確認しました。幸夫は、夏子の遺体を荼毘にふし、遺骨を持ち帰りました。遺品を整理して葬儀を開きます。

しかし、夏子の同僚は荼毘に付したことを責めます。実際、幸夫は夏子の死をそれほど悲しいと捉えることが出来ていませんでした。しかし、人気作家・津村啓としての体裁を保つため、妻の死を悲しんでいるという演技をします。夏子の葬儀はニュースでも取り上げられますが、ネットの記事を探る幸夫は、自分が世間にどう思われているかを気にしました。

陽一との出会い

事故を起こしたバス会社の事故説明で、ひとりの男性が激昂して説明かは騒ぎになります。その男性こそ、夏子の親友・ゆきの夫である大宮陽一でした。陽一は幸夫と違って、妻の死を心から悲しんでいます。説明会のあと、マスコミの質問に幸夫が冷静に答えていると、陽一が話しかけます。陽一は幸夫に握手を求めました。

夏子がいなくなって荒れ果てた部屋に、幸夫の愛人が訪ねてきます。幸夫の愛人は夏子の死に罪悪感を覚えており、幸夫に縋ってきました。しかし、幸夫は性欲の赴くままに愛人を抱きます。幸夫の節操のなさを軽蔑した愛人は部屋を出て行きました。

花見と電話

出版社の花見で幸夫はフィンガー5の『テレフォンナンバー6700』を歌い踊ります。悪酔いした幸夫は、編集者に事故をネタに本を書けと言われて悪態をつきます。しかし、幸夫に対して憤った編集者も幸夫の作家としての限界を指摘して乱闘になりました。実際、幸夫は作品を書けなくなっています。そこへ、陽一から電話がかかってきました。

陽一は、ゆきや夏子と話しをできる人がいないと言い、幸夫との会話を求めてきました。トラックの運転手として働く陽一は、携帯に残されたゆきの録音メッセージを拠り所に、妻を失った苦しみを感じつつ、仕事をしていました。そこへ、虚しさを覚え始めた幸夫が電話を掛けます。

大宮家との食事会

幸夫は陽一とその息子・真平と娘・灯の4人で食事をします。幸夫はフランス料理の店を選びました。しかし、灯が急に吐き出して、アレルギー症状を起こします。店内は騒然としますが、陽一は灯を連れて病院に向かいました。幸夫は真平と共に待つことになります。灯の無事を知らされた後、幸夫は真平を家まで送っていきます。

真平が塾に通っていることを知った幸夫は、将来の進路について尋ねます。しかし、真平はもう受験しないと言います。陽一は長距離ドライバーであるため家を空けることが多かったからです。真平が寝てしまうと、幸夫は子供の寝息を聴きながら過ごす時間の情景をメモ帳に書き残します。しばらくすると、灯を連れた陽一が帰ってきました。

大宮家での暮らし

幸夫は、陽一に留守番を申し出ます。真平が塾に通いたがっていることを伝え、作家の仕事はパソコンがあればどこでもできる、と言いました。陽一は、真平が信頼した幸夫を受け入れます。後日、幸夫は大宮家を訪ねました。真平は塾に出かけます。灯は幸夫に懐かず、ひとりでアニメを見ました。しかし、真平を迎えに行く時間になると灯は幸夫についていきます。幸夫は不審者に間違われますが、灯の機転に助けられました。

子供たちと少し仲良くなった幸夫でしたが、翌日、兄妹の激しいケンカを見て狼狽えます。幸夫は不慣れながらも、灯と一緒にご飯を炊き、レトルトカレーを食べました。洗濯物をふたりで畳み、灯とも打ち解けていきます。暗くなってから真平を迎えに行くと、真平はバスで寝過ごしていました。真平は塾の勉強についていけない、と幸夫に吐露しました。

生きる幸せを初めて知る

すっかり大宮家に馴染んだ幸夫は灯のお迎えに自転車を漕ぎ、真平の課題を見てあげます。陽一とも親しくなった幸夫は大宮家の一員のようです。ある日、マネージャーの岸本信介が震災被害者と事故遺族との対談の企画を持ってきますが、幸夫は興味を示しません。岸本は、作品にするために大宮家と関わっているのか、幸夫の真意を尋ねます。

幸夫はおいおいは作品の役に立つといいつつ、生活が立ち行かない大宮家を助けるのがおかしいのかという態度を取ります。岸本は「子育ては免罪符」と語り、自分の子の写真を見せました。そして、夏子が死んでから一度でも泣いたのか、と問います。今のままでは幸夫はずっと苦しいと岸本は告げました。

その後も、大宮家との関りは続き、仲は深まる一方、幸夫の部屋は荒れ放題になったままでした。ある日、幸夫と大宮家は海に遊びに行きます。幸夫は守るものがある陽一を羨ましいと言います。しかし、陽一は「子供さえいなければ」と考えることもあると言いました。「なんでナッチャンいないんだろね」という陽一の言葉を聞いた時、幸夫は海で遊ぶ夏子の姿を幻視します。

夏子の本心

幸夫は思い直して、岸本から紹介されたテレビの仕事を引き受けます。衣装の準備をする中で、夏子の携帯を発見しました。メールを覗くと、「もう愛してない。ひとかけらも。」と書かれた幸夫宛の下書きがありました。夏子からすでに愛されていなかったことを知った幸夫はスマホを床に叩きつけます。

テレビ番組の収録に向かった幸夫は細かい演出を要求されて戸惑います。そして、天国の奥様にメッセージを、と要求されると、幸夫は夏子に対する赤裸々な感情を吐露します。そのままカメラに向かって暴言を吐き出したので、岸本が止めました。番組は大宮家での様子も交えることで完成されます。

鏑木との出会いのあらすじ

ある日、幸夫と大宮家は親子科学教室に参加しました。そこでビーカーの石灰水は息を吐くと白く濁ります。息に含まれる成分を問われた陽一は「ニンニク臭い息」と答えて、会場は笑いに包まれます。しかし、そんな陽一を真平は恥と感じました。真平と陽一は口論をします。その後、亡くなった妻たちの話をしました。いつまでもゆきのことを話す陽一を、幸夫は咎めます。

幸夫はもっと、真平や灯のことを見てやるように言いました。今をきちんと見て、忘れることも大事だと幸夫は言い、真平が中学生になった後はもう大宮家に行く必要はないと告げました。そこへ科学教室の学芸員の女性・鏑木がやって来ます。番組での幸夫の言葉に感動したという鏑木。しかし、幸夫はテレビで語った言葉に違和感を覚えていました。後日、陽一は仕事の休憩中に聞いていたゆきの録音を消去しました。

灯の誕生日会のあらすじ

灯の誕生日会が大宮家で開かれます。そこには鏑木の姿もありました。一方、疎外感を覚えていた幸夫。陽一が灯を鏑木の両親にあずかってもらう話をすると、酒に酔った幸夫は嫌味な態度を取ります。子供を相手に、子供を作っても幸せになるわけじゃない、子供が出来ない人もいれば、わざと作らない人もいる、と語り出しました。そして、幸夫は子供を作らないことを選んだと言います。

しかし、夏子は子供が欲しかったんじゃないのかと幸夫に尋ねました。夏子は子供が苦手だと言う幸夫ですが、陽一は否定します。「何がわかる!?」と幸夫は激昂しました。「夏子は僕の子供なんて欲しくなかった。そのまま死んだ」と幸夫は自分に言い聞かせるように言います。そして虚しさを感じて部屋を出て行きました。

後を追ってきた陽一に、幸夫は鏑木と寝たんだろうと言います。ゆきを忘れるためにはいい薬だ、と言った幸夫に陽一は掴みかかりました。幸夫は、事故が遭った時、愛人と寝ていたことを告白します。「君とは全然違う!」と吐き捨て幸夫は去っていきます。やけ酒を飲み、酔いつぶれながら大宮家の写真を見て涙しました。

陽一の事故

幸夫は大宮家に通わなくなりました。大宮家は荒れ始め、真平は塾をサボるようになります。家のことを何もできない陽一を真平は軽蔑します。ある晩、夜遅くまでゲームをしていた真平に、陽一は早く寝るように言いました。反抗的な態度を取った真平に、陽一は腹を立ててゲームを無理やりやめさせます。なおも陽一に怒りをぶつける真平を、陽一は殴りつけました。

真平は、陽一が家のことを何もわかっていないことを告げ、お父さんみたいになりたくないと、言い放ちました。その後、陽一は深夜の仕事中に事故を起こしました。陽一が事故を起こしたことは幸夫にも知らされます。幸夫はすぐに真平に電話を掛けて向かいました。朝になって、灯を鏑木の家に預けると、幸夫と真平は電車に乗って陽一の元へ向かいます。

電車の中で真平は、「お母さんじゃなくてお父さんがいなくなるほうが良かった」と言います。それは陽一自身がずっと思ってきたことだ、と答えました。「愛してくれる人を手放してはいけない。そうでないと僕のように誰も愛していい人間がいない人生になってしまう」と説きます。病院に着くと陽一が歩いて出てきます。真平は謝り、親子はトラックに乗って帰りました。

永い言い訳のあらすじの結末

ひとり、電車に乗って帰る幸夫は「人生は、他者だ」とメモ帳に記し、涙ぐむのでした。東京に戻った幸夫は夏子が務めていた美容院で久しぶりに髪を整えます。後日、幸夫が書いた「永い言い訳」の文学賞の受賞パーティーが開かれました。祝いの言葉を中学生になって丸坊主になった真平と灯が述べます。

陽一と真平は一緒になってパーティーを楽しみます。少し離れたところから穏やかに見守っていた幸夫に、灯がプレゼントを渡します。それは、大宮家と一緒に映った夏子の写真でした。後日、写真を飾った部屋で、夏子が使っていた鋏を幸夫は見つけます。夏子の遺品を片付けるのでした。

永い言い訳のロケ地は?一覧で紹介!

千葉県

『永い言い訳』のロケ地のひとつである千葉県は千葉市と山武市でロケが行われました。千葉市は稲毛高浜北団地や、めぐみ幼稚園、桜木霊園です。 山武市は蓮沼シーサイドイン小川荘です。団地は大宮家の住居として描かれていました。幼稚園は大宮灯が通っており、幸夫が下駄箱まで迎えに行くシーンもありました。

東京都

『永い言い訳』のロケ地のひとつである東京都は渋谷区、台東区、杉並区などでロケが行われました。 渋谷区は恵比寿の「ル・リオン(le Lion )」、「トウキョウ サロナード カフェ ダブ(tokyo salonard cafe:dub)」、コスモス青山、青山ブックセンター、「アン カフェ(un cafe)」などです。台東区はカフェ ムルソー 、杉並区は美容室の「ジャルダン(jardin)」です。夏子の働き先や、パーティー会場として登場しました。

永い言い訳を見た人の感想・評価は?

ここでは『永い言い訳』を見た人のネタバレ感想を紹介します。『永い言い訳』は好評な感想が多く寄せられている映画です。監督である西川美和は映画ファンからの人気の高い監督ですが、『永い言い訳』には最高傑作という感想もありました。一方で、『永い言い訳』に対する否定的なネタバレ感想もありました。ここでは、ネタバレ感想をふたつに分けて紹介します。

好評な感想

『永い言い訳』を見た人の感想には「幸夫たちの描写がリアル」というネタバレ感想がありました。『永い言い訳』は妻を失った夫同士や、残された子供たちとの交流が描かれました。幸夫と陽一は対称的なキャラクターですが、突然妻を失った状況に上手く対応できず、バランスを欠いていく様は同じと言われます。特に幸夫はダメな男の姿を描写されていますが、嫌悪感だけではなく、共感を覚えるというネタバレ感想がありました。

『永い言い訳』を見た人のネタバレ感想には「本木雅弘の演技が素晴らしい」という意見がありました。本木雅弘はこれまでさまざまな映画やドラマへの出演で演技力を認められている俳優です。『永い言い訳』では、ダメな大人の男を演じており、幸夫が突然怒り出す場面などでは、不安定な幸夫の心情が本木雅弘の演技によって引き立てられているという感想がありました。

『永い言い訳』を見た人のネタバレ感想には「竹原ピストルがハマリ役」という意見がありました。竹原ピストルが演じた大宮陽一は、幸夫とは対照的に、妻・ゆきがいなくなったことを露骨に悲しむ役です。一方、肉体労働に勤しむ粗野なキャラクターは、「漫画的」という感想もありました。こうした陽一のキャラクターを違和感なく演じた竹原ピストルを気になった視聴者は多くいるようです。

『永い言い訳』を見た人のネタバレ感想には「深津絵里の存在感がスゴイ」という意見がありました。深津絵里が演じた幸夫の妻・夏子は映画の冒頭で早々と死亡してしまいます。

その後は、海の幻想的なシーンで登場しましたが、深津絵里の出演時間はわずか9分とも言われます。短時間の出演ながら、幸夫にとって重要な人物であり、視聴者にも印象を残した深津絵里の存在感を驚く感想がありました。

不評な感想

『永い言い訳』を見た人のネタバレ感想には「登場人物に共感できない」という意見がありました。『永い言い訳』は「ダメ男の再生というテーマは伝わってくるもののディティールが不自然」というネタバレ感想がありました。

例えば、幸夫が夏子のメッセージを知って怒る感情や、真平が父親に向けて言うセリフなど、登場人物の行動やセリフに違和感があるというネタバレ感想がありました。

永い言い訳の挿入歌について!

永い言い訳の挿入歌は手嶌葵が担当!

『永い言い訳』の挿入歌である『オンブラ・マイ・フ』について情報をまとめました。『オンブラ・マイ・フ』を歌った手嶌葵の経歴はもちろん、『オンブラ・マイ・フ』はどういった経歴を持ち、日本との関係について触れています。

『永い言い訳』の挿入歌『オンブラ・マイ・フ』を歌ったのは手嶌葵です。手嶌葵は1987年6月21日に福岡県で生まれました。2006年のジブリアニメ『ゲド戦記』のテルー役で声優を務めたことが良く知られています。2011年の『コクリコ坂から』にも出演し、これらふたつのジブリ作品で主題歌や関連曲を歌っています。

オンブラ・マイ・フとは?

『永い言い訳』の挿入歌である「オンブラ・マイ・フ」は「ラルゴ」とも言われるオペラのアリアです。日本では1986年からニッカウヰスキーのCMソングとして使われたことから、知名度のある曲です。ソプラノ歌手キャスリーン・バトルが歌ったレコードは20万枚以上売れた記録が残っています。『永い言い訳』では終盤で挿入されており、幸夫の心情を表現していると言われます。

永い言い訳のあらすじをネタバレ!映画の感想やキャストについてまとめ

『永い言い訳』のネタバレあらすじや感想、キャストについて紹介しました。『永い言い訳』はあらすじのラストでようやく幸夫が夏子の死へ折り合いをつけていくような映画でした。見た人の多くは好意的な感想がありました。中には絶賛する感想もあったことから、『永い言い訳』が高い評価を得ていることがわかります。一方で、否定的な感想もありました。ただし、好評な感想に比べると多くありません。

『永い言い訳』は本木雅弘を始めとするキャストたちにも称賛の声が寄せられていました。登場人物たちそれぞれが、少しだけ変わったというようなあらすじの結末にも好意的な感想があります。まだ見ていないという方はぜひ一度『永い言い訳』をご覧ください。

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