2018年08月16日公開
2018年08月16日更新
ひよっこはつまらない・面白くないという理由は?評判や感想まとめ
有村架純主演のNHK連続テレビ小説ひよっこ。ネット上にはつまらない、面白くないと言った感想なども見られますが実際の所はどうなのでしょうか。今回はあらすじや主要のキャストなども紹介しつつ、ドラマの評価の1つの基準となる視聴率などにも触れつつ、評判や感想などをつまらない・面白くないという酷評から、逆に面白いという意見まで、ひよっこについての評判や感想をまとめていきます。
目次
ひよっこはつまらない?その理由や評判・感想をまとめて紹介!
2017年のNHK連続テレビ小説、朝ドラとして放送されたのがひよっこです。高度成長期の頃の茨城と東京を舞台にした物語が展開され、大団円を迎える形で終了しました。毎日の朝を彩る風物詩となっている連続テレビ小説。主人公みね子、そして日本自体を未成熟な「ひよっこ」と例えた物語は多くの評判を集めました。
好評も多いひよっこですが同時にひよっこにはつまらない、面白くないという感想が見られます。これはどちらが真実なのでしょうか?今回はひよっこは本当につまらないのか。何故面白くないと言われるのかを知る為にもあらすじやキャストなどを紹介しつつ、ネット上の感想などを拾い上げて、その評判を探っていきます。
ひよっこのあらすじをネタバレ!
ひよっこがつまらない・面白くないの理由などを考察する前に、まずはひよっこのあらすじを多少のネタバレを含みながら紹介していきます。今回はNHKが公式に呼称している区分として、ひよっこの序盤である故郷編、みね子が東京に行ってからを描く東京編に分けて紹介していきます。物語は昭和39年、東京オリンピックの開幕が迫る高度経済成長期、みね子高校3年生からから始まります。
ひよっこ:故郷編
ひよっこの主人公のみね子は茨城県奥茨城村で生まれ育ち、家業の農業を手伝いながら高校に通い、青春を謳歌していました。不作の年に出来た借金により家は決して裕福とは言えず、農業の手が空いている期間を利用して家族の父、実は東京に出稼ぎに出ます。農業が忙しくなる時期などに帰ってくる父を気遣いながら家族で助け合って生活していました。
しかし秋頃から実に宛てた手紙が返送されるようになり、実が失踪した事が発覚します。村は東京オリンピックなどで盛り上がりますが、実は大晦日になっても帰ってくる事はありませんでした。当然仕送りも無くなり、家族はさらに苦しい生活を強いられる事になります。
その年、高校を卒業するみね子は急遽、父の実の捜索と父に変わって家計を支え、家族を助けるべく東京に行く事を決意します。就職指導でもあった担任らの尽力もあって無事に就職先を見つけたみね子は、同級生で親友の時子や三男などと共に、集団就職列車に乗り込み、故郷を後に一路東京に向かいました。
ひよっこ:東京編
ひよっことして東京に出たみね子が就職したのは向島電機という会社のライン製造の仕事でした。慣れない仕事に最初は失敗続きでしたが、入寮した社員寮の仲間や先輩らに励まされてなんとか仕事をこなしていきます。同時に休日には父を探して、父が過ごした飯場、良く通ったという洋食店などを訪れるなどしますが、父を見つける事ができないまま時間だけが過ぎていきました。
仕送りをして残ったお金を使い、東京での生活を楽しむ余裕が出てきたみね子でしたが、向島電機の倒産が発表されてしまいます。仕事を失い途方に暮れるみね子でしたが、常連となっていた洋食店「すずふり亭」のホール係として採用してもらう事になります。向島電機の寮も出なければいけなかった為、すずふり亭の裏手にある2階建てのアパート「あかね荘」に入居したみね子はそこで新しい東京での生活を始めます。
新しい仕事でも最初は失敗を重ねるみね子でしたがこちらも何とか慣れていき、無事に仕事をこなせるようになります。すずふり亭、そしてあかね荘の住人らとも交流を重ねながら、ついには父を見つける事に成功しました。事故で記憶を失っていた父でしたが、実家に送り届け、みね子はさらに東京生活を続ける事になります。ひよっこだったみね子が一人前になるまでを描くのがひよっこの物語です。
ひよっこの主要キャストを紹介!
ひよっこは故郷編、東京編と区切っている事もあって段階的に多数のキャストが発表されていきました。数多くのキャストがいるのでここでは主要なキャストを紹介していきます。
有村架純:谷田部みね子役
ひよっこのヒロイン、谷田部みね子を演じたのは女優の有村架純さんです。若手俳優は基本的にオーディションで決まるのが一般的ですが、ひよっこの脚本家の岡田恵和さんの指名により、ヒロインを演じる事となりました。岡田恵和さんは有村架純さんの女優デビュー作でも脚本を担当しており、その演技を見て「朝ドラのヒロインを演じるべきだ」と思っていたようです。その事が後で紹介するつまらない理由の一因になってしまいました。
朝ドラでは時代の変化がある事が多いので、多くは幼少期などを子役が担当したりします。有村架純さん自身も過去に、「あまちゃん」にて小泉今日子さんが演じたヒロインの母、天野春子の青年期を演じた経験がありその演技がブレイクのきっかけにもなっています。しかしひよっこの場合は高校3年生から物語が始まるという事もあってほぼ全てのシーンでみね子役を有村架純さんが演じています。
あまちゃんでのブレイク以降、主演を演じる機会も多く、「永遠のぼくら」「海に降る」「いつかこの恋を思いだしてきっと泣いてしまう」などのドラマ、「ストロボ・エッジ」「映画ビリギャル」「夏美のホタル」などの映画で主演を務めている実績を持った女優さんです。
佐久間由衣:助川時子役
ひよっこの序盤の舞台である奥茨城を舞台とした故郷編から登場したみね子の親友で同じく集団就職したのが助川時子です。時子は女優を目指しており、みね子と同じく向島電機に就職し、休日などを利用してオーディションに挑んだり、劇団に出入りして演技を学ぶなどしていました。向島電機倒産後も女優を目指して活動を続け、最後にはしっかりと「和泉真琴」という芸名で芸能界デビューする事が決まりました。
そんな時子役を演じたのが佐久間由衣さんです。ファッションモデルとして芸能界デビューを果たすとモデルを続ける傍らで翌年、映画「人狼ゲーム ビーストサイド」にて女優デビュー。以降はドラマを中心に女優活動を続け、オーディションで時子役に選ばれました。
泉澤祐希:角谷三男役
同じくひよっこの故郷編から登場したみね子のもう1人の親友が角谷三男です。実家はりんご農業を営んでいますが三男である為、家族に外に就職するように言われ、みね子や時子と共に東京に上京して就職します。時子に長く片思いをしていますが、同時に親友として時子の女優への夢を応援したいとも考えており、片思いを貫く覚悟でいました。時子が芸能界デビューを決めた事で想いをすっぱり諦めてもいます。
そんな三男役を演じたのが俳優の泉澤祐希さんです。5歳で子役としてデビューすると、テレビを中心に活動を続けていました。大河ドラマに出演するなどの確かな実績と子役時代から培った演技力の高さで、主演を勝ち取るなどしています。オーディションで三男役を勝ち取りました。
沢村一樹:谷田部実役
ひよっこの物語のきっかけとなるのがみね子の父、谷田部実の失踪です。家族想いの父親としての姿を見せていましたが、事件に巻き込まれて記憶喪失になってしまいました。偶然が重なってみね子に発見されますが、以後も完全には記憶を取り戻していません。しかし自分のせいでみね子に苦労をかけたという認識からか、みね子の仕送りなしでも生活できるようにと新たな農業を始める事を家族に提案するなどして活躍しています。
実役を演じたのは俳優の沢村一樹さんです。ファッションモデルとしてデビューした後、俳優としても活躍するようになりました。「浅見光彦シリーズ」の主演を引き継ぐなど二枚目役を多く演じてきましたが、40歳を目前にして新しい境地を披露した事で演技の幅が増え、より幅広いキャスティングがされるようになり、多数のドラマや映画に出演しています。
ひよっこの視聴率は?
ドラマの人気を見る指標の1つとして代表的な物に視聴率があります。視聴率はそのまま見ている人の数であるのでデータ的に評判を見る事ができます。まずはデータの上でひよっこの評判を確認し、つまらないのか面白いのかを確認していきます。
ドラマスタート時は低い
基本的に連続テレビ小説は高い視聴率を誇るシリーズで、おおよそ平均視聴率は20%となっています。やはり初回は高い物が多いですが、ひよっこは放送開始時、特に初回に関しては視聴率20%を割ってしまいました。連続テレビ小説で初回の放送が20%を割ってしまうのは「純と愛」以来9作振りという結果になってしまいました。
その後もひよっこ放送開始からおよそ3カ月に渡って週間平均視聴率で20%を越える事が無くそういう意味で言えばひよっこがつまらないという意見も理解出来ます。しかしこれには落とし穴があります。ひよっこに限らず、平日の朝に毎日放送するという独特の形式を取る連続テレビ小説では、前作の終盤の視聴率に次の作品の前半の視聴率が大きく引っ張られてしまうのです。
ひよっこの前作、べっぴんさんは前半こそ好調だった物の、後半には失速してしまい、最終的な視聴率は20%を切ってしまう結果になりました。べっぴんさんで下がってしまった視聴率をそのまま引き継ぐ形になったひよっこが序盤苦しい視聴率になるのはひよっこに限らず連続テレビ小説の決まった1つの流れとなっています。そういう意味では前半はひよっこが面白くないから視聴率が低いとは言えないのです。
物語が進むにつれて持ち直した
前半の視聴率だけを見てひよっこをつまらないというのは早計です。その証拠に、ひよっこは1度視聴率が20%を越えるとその後は放送終了まで安定して20%を超え続ける高い視聴率を出し続けました。父の失踪などを始めとしたひよっこのおおよその問題が解決してしまった本当の終盤には少し下がってしまった部分もありましたが、最終回には28%を記録し、作品全体としては高い視聴率を記録した作品となっています。
視聴率がそのまま作品の評判に繋がるわけではありませんが、テレビ離れが進んでいると言われる現在では、朝の忙しい時間に15分とはいえ視聴率を20%維持し続けるというのはなかなか難しい事です。後半に視聴率が伸びるという事は口コミなどの評判が良かったからこそでありそう考えればひよっこがつまらないとは言えないのではないでしょうか。
ひよっこはつまらない・面白くないという感想とその理由を紹介!
ひよっこのあらすじやキャスト、評判の1つの指標となる視聴率を紹介した所でいよいよ本題に入っていきます。ひよっこにあるつまらない、面白くないという感想を要点を絞って紹介していきます。
ひよっこのつまらない、面白くないという意見は多数ありますがその中でも数が多く代表的な物を3つピックアップして紹介していきます。
ヒロイン役の有村架純に新鮮味がない
「ひよっこ」、全般的にすごくいいんだけど、惜しいのは、ヒロインが既に朝ドラで強烈な印象を残してからの登板で、あんまり新鮮味がないんだよね。脇役からヒロインという他にもあるパターンといえばそうだけど、「あまちゃん」の春子(若春子)はある意味ヒロインだからなぁ。
— まるさと (@maru_sato) April 28, 2017
ひよっこがつまらないと言われる大きな要素としては指名でヒロインに抜擢された有村架純さんに対して「新鮮味がない」と言われる声です。既に朝ドラであるあまちゃんに出演しておりそのあまちゃんでのブレイク以降、一気に出演作品が増え、CMなどでも引っ張りだこの有村架純さん。悪い言い方をすれば視聴者が見慣れてしまった有村架純さんが今更朝ドラでヒロインをやる意味があるの?という声が大きくなっています。
有村架純さん自身もそうであるように朝ドラには若手俳優をブレイクさせるだけのパワーがあります。それだけに新人をどんどん発掘して欲しいという声が大きいようです。オーディションで決まったのならともかく、指名により決まってしまった事もその想いに拍車をかけているようで、キャスティングが発表された時点で大きなブーイングを呼ぶ結果となってしまいました。
この事自体はひよっこに直接つまらない要素を持ち込んだわけではありません。しかし視聴前の段階で付いてしまった印象によりつまらない、面白くないと感じた人が多くそれが1つの評判となっているようです。
予定調和な物語
いざドラマが放送開始されると多くなったつまらない、面白くないという声が物語に対する予定調和さです。特にここ最近の連続テレビ小説では事件に次ぐ事件を描くような作品が多く、その流れは比較的早めでした。一方でひよっこの物語はその多くの部分を日常的な部分とその延長線上に置いている分、あまり事件らしい事件などが起きない事がつまらないという声の原因になっています。
予定調和はやはりおもしろくない。良かれ悪しかれ、想定外の展開なのが、やはりおもしろいという立場です。 #こころ #ひよっこ
— 山元順 (@ybj6994) August 23, 2017
日常を描くからこそ時間の流れも非常にゆったりとした物です。年代も半年で10年しか進まないので、幼少期から晩年までを描くような作品とは違って当たり前なのですが、その事がどうしても展開の読みやすさを生んでしまい、つまらないと感じる人も多いようです。
加えて予定調和に拍車をかけているのがメインストーリーであるはずの「父の失踪」に関するエピソードが断続的にしか描かれず、物語として進んでいる感じがしないという事もあるようです。それを面白いと感じる人もいるようですが、もう少し早くてもいいのでは?とつまらない、面白くないという評判があるのも事実です。
悪人がいない・大きな事件が起きない
さらにひよっこがつまらないという意見の中に含まれるのが主要な登場人物が全員良い人で悪人がいないという事です。これは朝ドラの性質上、仕方ない部分もありますが、やはり物語のスパイスとして悪い人がいても良いじゃないかという意見も多くあります。確かにひよっこの中で唯一、悪い人と言えるのは実が記憶喪失になるきっかけを作った犯人くらいで、その人も反省してしまう様子が描かれるなど純粋悪ではありません。
「いい人しかいない世界なのに、どうにもならない悲しみがある」という、はじめからずっと流れてたドラマのベース音みたいなの。その一番大きいのが今回の「お父ちゃん記憶喪失」。どこ見ても悪人がいなくて(犯人さえも)、みんなが悲しい。 #ひよっこ
— さとひ/メロンソーダver. (@satohi11) July 28, 2017
悪人がいないので当然と言えば当然ですが、父の失踪以上に大きな事件も起きていません。それぞれのエピソードのきっかけも日常的に経験した事があるような物が多く、それが良いという声もある反面、やっぱりドラマなんだから盛り上げてほしいとして面白く感じない人も多くいるようです。
ひよっこ自体の展開に加えてひよっこまでのここ数作の連続テレビ小説がモデルがいて半生を描くような形式だった事もあり多数の事件をピックアップして描くような作品が多かったその落差から面白くないと感じる人も多かったようです。
ひよっこは面白いという感想とその理由を紹介!
ひよっこの感想はもちろんつまらない、面白くないという感想だけではありません。反対に面白いと言う声も非常に多くあります。ここからはどちらかと言えば肯定的な評判を残している感想を紹介していきます。
有村架純の演技の安定感
有村架純ちゃんってとりあえず全感想が「可愛い」で、演技をヘタだと思ったことは一度も無いけど上手いとも思ったこと無かったんだよね。でもいつの間にかすごい安定感備わってた。(´・ω・`) #ひよっこ
— にのうらさとこヾ(○'∀'○)ノ (@ameayunon) July 30, 2017
ひよっこ放送前にはブーイングが多かったヒロインみね子を演じた有村架純さん。このブーイングはどちらかと言えば有村架純さん自身というよりもその起用方法や既にブレイクしている立場から言われる物ですが、裏を返せばその高い演技力が生む若手とは思えない安定感は抜群で、ひよっこの物語に1つ大きな芯を通したと言う事もできます。
特に東京編序盤の乙女寮などには他にも若手の女優が多数出演していた事もあって、フレッシュさをしっかりと支える有村架純さんの安定感は安心して見ていられるという高い評価を生んでいます。中盤以降の視聴率の伸びや評判の高さもこの有村架純さんの安定感があってこそだという感想も多いです。
大人っぽい表情を見せる時と子供っぽい表情を見せる時に使い分けなど良い意味で演技っぽさを感じさせないようになるにはやはり経験が必要で、そういう意味で有村架純さんの起用は成功だったという感想も多くなっています。
オリジナルストーリーの面白さ
ここ数作の連続テレビ小説はモデルがいる作品が多く、激動していくのが面白いと言う声もある反面で、最終的に成功している人を描いているのが分かっているからつまらないという声もありました。そういう意味で、モチーフとして当時「金の卵」と言われた存在こそあるものの、明確なモデルがいないひよっこのみね子のオリジナルのストーリーは展開が分からなくて面白いという声も多くなっています。
特にみね子の恋愛事情などはなかなか先が読めない展開が多く、時代もしっかり反映していて今と少し違う事もあって、どうなるんだろうという声が非常に多く楽しめたという感想も多いです。先の読めない面白さはひよっこが原作をもたないオリジナルストーリーだからこそであり、それが面白さに繋がっている例だと言えます。
ひよっこがつまらないのか面白いのかはあなたの目で確かめよう!
多くのドラマがそうであるようにひよっこにもつまらない、面白くないという評判と、面白いという評判が混在しています。見る人によってもこの辺りは変わってくるので実際につまらないか面白いかどうかは、ひよっこを実際に観てみなければ分かりません。
ひよっこに関して、ネット上などでは多数の評判を見る事が出来ますが、ひよっこは評判を書かれる母数自体が多く、その分、比率的には少なくても一定数のつまらない、面白くないという評判も確認する事ができます。しかしそれと同時に、それ以上の好評もあるのがひよっこです。
最近ではNHKが運営する配信サービス、NHKオンデマンドに加え、日本最大の動画配信サービス「U-NEXT」などでも連続テレビ小説を視聴する事ができひよっこもしっかりラインナップされています。ひよっこはDVDなども既に発売しているので興味があるなら一度見てみる事をおすすめします。