クレイマー、クレイマーのあらすじ・キャスト紹介!ラストの意味と感想は?

映画「クレイマー、クレイマー」のあらすじやキャスト、ラストの意味、感想を紹介します。「クレイマー、クレイマー」は突然妻から離婚を告げられた夫が、家事に子育てにと奮闘し、子どもとの絆を深め、本当に大事なものに気づいていく過程を描いた映画です。「クレイマー、クレイマー」のラストの意味が観客それぞれの立場で違った感想をもたらします。何度見ても泣けるという感動の名作です。お楽しみください。

クレイマー、クレイマーのあらすじ・キャスト紹介!ラストの意味と感想は?のイメージ

目次

  1. クレイマー、クレイマーのあらすじやキャストを紹介!ラストの意味も徹底解説!
  2. クレイマー、クレイマーとは?
  3. クレイマー、クレイマーのあらすじを解説!
  4. クレイマー、クレイマーのラストの意味とは?
  5. クレイマー、クレイマーのキャスト一覧
  6. クレイマー、クレイマーを見た人の感想は?
  7. クレイマー、クレイマーを是非ご覧あれ!

クレイマー、クレイマーのあらすじやキャストを紹介!ラストの意味も徹底解説!

今回は「クレイマー、クレイマー」の物語のあらすじやキャスト、ラストの意味や感想を紹介します。映画「クレイマークレイマー」(1979年)は、名優ダスティン・ホフマン主演で、父子の絆が感動を呼ぶ日本でも大ヒットした作品です。共演は大女優メリル・ストリープで、その他のキャストも名優揃い、子役の演技も高い評価を得ました。この作品は第52回アカデミー賞作品賞受賞の名作です。

映画「クレイマー、クレイマー」のラストは、見終わった人がそれぞれ違う感想を持つ、という興味深いものとなっています。そのラストの意味と、父と子が不器用ながらも絆を深めていく様子を描いた「クレイマー、クレイマー」のあらすじと、主演の名優ダスティン・ホフマンとともに紹介していきます。

Kramer, Kramer (1979) - IMDb

クレイマー、クレイマーとは?

「クレイマー、クレイマー」というタイトルは、妻から離婚を切り出された夫テッド・クレイマーと、妻ジョアンナ・クレイマーが法廷で、一人息子の親権を巡って争うことを意味しています。原題は「Kramer vs. Kramer」となります。

「クレイマー、クレイマー」は、離婚や親権問題、そして女性の自立など、現代のアメリカが抱える問題を描いている映画です。それは日本においても女性の自立など、考えさせられるテーマで、物語の意味を考えるとき、見た人それぞれが違う感想を持つ、という物語になっています。次にあらすじについてみていきます。

クレイマー、クレイマーのあらすじを解説!

「クレイマー、クレイマー」は、これまで夫としても父親としても、家庭を一切顧みなかった男が、離婚により妻の存在の大きさに気づき、慣れない子育てを通して息子との絆を深める物語です。それではそのあらすじをご紹介していきます。

舞台はニューヨークのマンハッタン

「クレイマー、クレイマー」の主役、テッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)は、ニューヨークのマンハッタンにある広告会社に勤めるエリート会社員です。妻ジョアンナ(メリル・ストリープ)と7歳の息子ビリー(ジャスティン・ヘンリー)の3人で暮らしています。では、「クレイマー、クレイマー」のあらすじをご紹介します。

ジョアンナから別れを告げられたテッド

テッドは、どんなときも仕事が最優先、家庭を顧みずひたすら仕事に打ち込むエリート会社員です。ある日、テッドは、妻のジョアンナから、これ以上家庭に縛られるのは耐えられないから、家を出ていきたいと、打ち明けられます。しかし、テッドはそんな妻の言葉を真剣に聞こうとしないのでした。

ジョアンナはテッドの態度に失望し、一人家を出ていきました。妻ジョアンナの家出によって、息子ビリーとの親子二人っきりの生活が始まりました。しかし、家の事を一切してこなかったテッドは、戸惑うばかりです。朝食さえ満足に作ることができない父テッドに、ビリーもあきれるばかりです。

テッドは、ビリーのためにフレンチトーストに挑戦しますが、段取りも悪くキッチンも散らかし放題で、まともに作ることができません。テッドは妻の存在の大切さを痛感します。ビリー宛てにジョアンナから手紙が届きます。手紙によると、ジョアンナの決意は固く、もう家に戻らないということでした。テッドはビリーを育てるため、一人で仕事と子育て、家事のすべてをこなしていく決意をしますが、それは簡単ではないのでした。

ビリーの学校への送り迎えに加え、家事に追われる毎日は、テッドにとって想像以上に大変なことでした。いつのまにか仕事よりも家事に子育てにと、時間を取られていきます。ビリーは母親のいない寂しさと、忙しい父親に構ってもらえないストレスで、反抗的な態度をとるようになります。順調だった仕事も思うようにいかず、テッドは次第に怒りっぽくなり、ビリーとの親子関係も悪くなる一方です。

何かにつけてケンカをしてしまうテッドとビリー。そんな中で、アイスがきっかけで大きなケンカになってしまいます。夕食後に食べるようにと言われていたアイスを、ビリーは夕食の前に食べてしまいます。怒ったテッドはビリーを子ども部屋に閉じ込めます。ママがいなくて寂しいと泣くビリーの声を聞き、次第に冷静になっていったテッドはビリーの部屋に入っていきます。

ビリーは、僕がわるい子だからママは出ていったの?と、テッドに聞くのでした。テッドは、幼い子どもがこんなにも自分を責め、心を痛めていたのかとショックを受けます。ジョアンナが家を出たのは自分のせいで、ビリーは何も悪くない、何もかもすべてパパが悪かったと素直に謝ります。この事がきっかけで二人は良い関係に進み始めました。テッドは父親としてビリーを深く愛し、ビリーもテッドの愛情に応え、絆を深めるのでした。

ジョアンナが家を出てから1年半ほど経ちました。テッドとビリーはようやく二人っきりの生活になじみ、テッドも家事に慣れたころ、ジョアンナがビリーの親権を求めて裁判所に申し立てをしたというのです。ビリーのことは、離婚が成立したときに親権はテッド、としたのに突然ジョアンナがビリーの親権を渡してと言ってきました。

家事に子育てにと、仕事がおろそかになっていたテッドは、会社をクビになってしまいました。無職になってしまっては裁判に勝てないので、慌てて再就職したテッドでした。いよいよ裁判が始まりました。自立したジョアンナは、今やテッドよりも収入が多くまた、当時のテッドは仕事人間、家庭をまったく顧みないという父親だったせいで、テッドは裁判に負け、親権をジョアンナにとられてしまいます。

テッドが裁判の結果をビリーに伝えるシーンは、とても切ないものです。ビリーを心から愛し、ビリーのいない生活など考えられないテッドは、ビリーを手放すことがとても辛いと、悲しみ、ビリーもテッドと一緒にいられないのは、嫌だと泣きます。とうとうビリーをジョアンナに渡す日が来ました。テッドは最後に、今では上手に作れるようになったフレンチトーストを作り、二人で食べるのでした。

そうしてジョアンナの到着を待っていると、ジョアンナから電話がかかってきました。アパートの下に降りてきて欲しいと言うので、テッドが降りていくとジョアンナは、ビリーを連れていくのはやめる、ビリーの家はここなのだからと言うのです。ジョアンナは、ビリーに伝えるためにエレベーターに乗り込みます。

テッドはジョアンナの言葉に感動し、今までの確執もなかったかのように抱き合います。そしてジョアンナがエレベーターに乗り込むのを、テッドは笑顔で見送るのでした。ここまで、あらすじについて紹介してきました。次に、ラストの意味やキャスト、「クレイマー、クレイマー」の感想をご紹介していきます。

クレイマー、クレイマーのラストの意味とは?

映画「クレイマー、クレイマー」のあらすじをご紹介してきましたが、物語はジョアンナがエレベーターに乗り込むところで、「クレイマー、クレイマー」は終わります。このラストについて、観客は様々な感想を持ちました。観客一人一人が、それぞれの想いで、このラストシーンの意味を解釈したようです。それでは、このシーンから見えるラストの意味をみていきます。

二人が離婚してしまうのはなぜ?

なぜ、テッドとジョアンナは離婚したのか?その理由をみていきます。テッドとジョアンナは結婚して8年が経ちました。最初こそ幸せでしたが、テッドは仕事優先の日々。子どものことも家庭のこともすべて妻ジョアンナに任せっぱなし。二人は会話すら無くなっていたのです。そんなテッドにジョアンナは、このまま家のなかで家事や子育てばかりの生活は耐えられない、家を出て自立した生活をしたいとテッドに話します。

ジョアンナの気持ちを聞いてもまともに取り合わない夫。結婚したら女性は家庭に、という考えを押し付けるテッド。そんな夫に妻ジョアンナは完全に失望します。そしてついに家を出ていきました。妻の気持ちにまったく気がつかない夫、妻の言い分を理解しようとしない夫とはこれからも一緒に暮らすことはできないとジョアンナは思ったのです。そして、ついに離婚を決意するのでした。

ジョアンナがビリーを諦めたのはなぜ?

仕事が最優先だったテッドは、ビリーを一人で育てていくうちに、いつの間にか仕事よりも大切なものがあることに気づかされます。ビリーも、自分のために必死に頑張るテッドを信頼し慕うようになり、父と子は深い絆で結ばれるようになりました。親権がジョアンナにわたり、いよいよテッドとビリーが別れる日。テッドはすっかり上手に作れるようになったフレンチトーストを作り、ビリーと食べるのでした。

ビリーはテッドと別れることがとても悲しいと泣きます。仕事仕事で家庭を顧みなかった夫テッドが、今では器用に家事をこなす姿や、ビリーを心から愛し、それに応えるビリーの姿を目にしたジョアンナの心は、揺れ動きます。ビリーとの生活を望んだジョアンナでしたが、親として愛するビリーの幸せを最優先に考えた結果、ジョアンナが出した答えは、ビリーをこのままテッドと一緒にいさせてあげることだったのです。

クレイマー、クレイマーのキャスト一覧

ここでは「クレイマー、クレイマー」のキャストについてご紹介していきます。主役のテッド・クレイマー役、妻ジョアンナ・クレイマー役、子どものビリー・クレイマー役といった主なキャストについてみていきます。

ダスティン・ホフマン(テッド・クレイマー役)

ダスティン・ホフマンは、ロサンゼルス出身です。高校を卒業後、ジャズピアニストを夢見てロサンゼルス音楽学校に入学後、中退し、サンタモニカ州立大学の演劇科に入学。本格的に演劇を学び始め、1961年ブロードウェイで初舞台を踏み、1967年には映画デビューを果たします。同年、映画「卒業」で名声を博しました。

ダスティン・ホフマンはその後、「クレイマー、クレイマー」で、アカデミー主演男優賞を受賞しました。「クレイマー、クレイマー」の他に、「レインマン」「トッツィー」「セールスマンの死」など多数の映画に出演、主演しています。次に他のキャストについてもご紹介していきます。

メリル・ストリープ(ジョアンナ・クレイマー役)

メリル・ストリープは1949年生まれ、アメリカ(ニュージャージー州)出身です。エール大学演劇大学院卒業後、ニューヨークで舞台俳優となる。ブロードウェイデビューは1978年、数々の演技賞を受賞する。舞台「桜の園」の演技をロバート・デ・二―ロに認められ、彼の相手役として映画に出演。その後「クレイマー、クレイマー」でアカデミー助演女優賞を受賞しました。

メリル・ストリープの主な出演作品をご紹介します。「ソフィーの選択」「愛と哀しみの果て」「プラダを着た悪魔」「マンマミーア」シリーズ、「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」など、こちらも多数の映画に主演、主演しています。アカデミー賞受賞など多数の受賞歴のある大女優です。

ジャスティン・ヘンリー(ビリー・クレイマー役)

ジャスティン・ヘンリーは1971年生まれ、アメリカ(ニューヨーク州)出身。「クレイマー、クレイマー」で映画デビュー。この作品の演技が高く評価され、当時としては最年少でゴールデン・グローブ賞の助演男優部門とアカデミー助演男優賞にノミネートされました。その後学業に専念するため、少し役者は休み、大学で心理学の学士を取り、卒業。その後、再び俳優の道を歩み始めました。

「クレイマー、クレイマー」は彼の代表作となりました。「クレイマー、クレイマー」以外の出演作品は、「すてきな片想い Sixteen Candles」「ER緊急救命室 ER」「ブラザーズ&シスターズ Brothers&Sisters」などの映画やドラマに出演しています。

クレイマー、クレイマーを見た人の感想は?

ここまで、あらすじ、キャストを紹介してきました。ここでは「クレイマー、クレイマー」を観た人の感想をご紹介していきます。

みんなの感想:感動のラストに号泣

仕事一筋の夫が、次第に子どものために変わっていく様子に感動し、妻もそんな夫の姿に気持ちの変化をみせるけれど、しかし切ないラストに泣いてしまうという感想です。

子役の演技に感動したという感想です。彼の演技がこの「クレイマー、クレイマー」を、より感動的なものにしました。

みんなの感想:何度も観たくなる!

子役の演技に泣いた、という感想は多いです。また女性と男性では、映画の感想も違ってくるのでは、という感想です。

何年経っても、何度見ても印象が変わる。そして、立場が変わっていく中で何度も観たい名作だという感想です。

クレイマー、クレイマーを是非ご覧あれ!

今回は「クレイマー、クレイマー」のあらすじ、キャスト、ラストの意味、観た人の感想をご紹介してきました。突然父子家庭になってしまった親子テッドとビリーが、様々な経験の中で愛情を深めていく姿に感動し、離婚した妻ジョアンナも、ビリーへの愛情に目覚めていくという物語でした。

ラストでは、夫テッドと妻ジョアンナが微笑みを交わす意味を想像させてくれ、観る人がそれぞれの立場で感じることができる名作です。一度観れば何度も見返したくなる映画「クレイマー、クレイマー」をどうぞご覧ください。

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