2018年08月22日公開
2018年08月22日更新
となりのトトロの恐怖の都市伝説は真実?嘘?狭山事件や裏設定を検証
国民的大人気アニメ映画の「となりのトトロ」!日本人なら誰もが一度は見たことがある作品ではないでしょうか?「となりのトトロ」はスタジオジブリの中でも名作中の名作だといわれている作品で、観た人が童心に帰りたくなるような温かさやユーモアを持った作品です。そんな「となりのトトロ」ですが、実はネット上では恐怖の都市伝説が囁かれています。そこで、この記事ではとなりのトトロの恐怖の都市伝説とそれが真実なのか嘘なのかということも徹底検証していきます!
目次
ジブリの名作!となりのトトロの恐怖の都市伝説を紹介!
知らない人はほとんどいないほど子どもも大人も大好きなジブリの名作!「となりのトトロ」。毎年、金曜ロードショーで再放送されているようなイメージもあるとなりのトトロですが、あなたはどこまでとなりのトトロについて知っていますか?実は、となりのトトロには恐怖の都市伝説や裏設定があるのです。
聞いたことがある!という人もいるかもしれませんが、となりのトトロの恐怖の都市伝説が真実なのか嘘なのか徹底的に調べたことはありますか?おそらくとなりのトトロの都市伝説は聞いたことがあるけれど、噂が真実なのか嘘なのかは考えたこともないという人がほとんどだと考えられます。そのためこの記事では、となりのトトロの都市伝説が真実か嘘か徹底検証していきます!
ジブリの名作!となりのトトロとは?
では、まずは『となりのトトロ』の物語がどういった内容なのか紹介していきます!となりのトトロのストーリーをご存じの方も多いかもしれませんが、恐怖の都市伝説を紹介する前にとなりのトトロのあらすじについて簡単におさらいしていきましょう!
となりのトトロの物語は、お母さんの療養のためにお父さんと二人の姉妹が自然の多い農村に引っ越してくるところから始まります。サツキは小学生だけどしっかり者のお姉さんで、メイは好奇心いっぱいのお転婆な妹です。そんな二人は、新しく引っ越してきた家で「まっくろくろすけ」と呼ばれる黒い変な生き物を見かけます。それは、人が住み始めるといつのまにかいなくなる不思議なお化けでした。
また、あるとき妹のメイがひとりで遊んでいると今度は丸くてかわいらしい変な生き物を見かけます。メイは好奇心のままにその生き物を追いかけて、森の中に入っていきました。すると、メイが迷いこんだ先にはさらに大きな変な生き物が横たわっていたのです。メイは眠っているその生き物によじ登ると、名前を聞きます。メイには、その生き物が「トトロ」と答えたように聞こえたのでその変な生き物をトトロと呼ぶことにしました。
メイは、家に帰るとさっそく今日出会ったトトロの話をお父さんとサツキに話しました。しかし、二人ともメイの話を信じることはなく笑い転げるのです。メイは怒ってトトロはいるのだと主張します。しかし、そのようなことがあった数日後、今度はサツキがバス停でお父さんの帰りを待っているときにトトロに遭遇します。その日は雨の日で、サツキは雨に濡れるトトロを見かねて傘を差しだします。
トトロは傘を受け取ると、迎えに来た猫バスに乗ってどこかへと行ってしまいました。そして、その数日後トトロとオカリナを吹いて遊び、メイとサツキは夢のような一晩を過ごしました。それからしばらくして夏休みになったある日、退院するはずだったお母さんが体調を崩し退院までの日にちがのびてしまいます。それを聞いたメイは、お母さんが帰ってこなくなって駄々をこねます。
それに対して同じように不安に思っていたサツキの気持ちが爆発します。メイに対して怒鳴ってしまったサツキは、その後おばあちゃんのところで「お母さんが死んでしまうかもしれない」と泣いてしまいます。そして、それを影で見ていたメイは一人でお母さんのところにとうもろこしを届けに行くことを決意します。意気揚々と出かけたメイでしたが、道に迷って帰り道もわからなくなってしまいます。
一方、メイがいないことに気付いたサツキや村の人たちは総出でメイを探しますが、見つかりません。サツキは藁にもすがる思いで、トトロのいる場所へと助けを求めにいきます。トトロはサツキの想いを汲み取り、猫バスを呼んでサツキとともにメイを探しにいきます。そして、すぐにひとりで泣いていたメイを見つけることができました。
物語のラストでは、サツキとメイはトトロとともに病院にいるお母さんにとうもろこしを届け、その様子を病院の外の木の上から得意気に眺めているシーンで幕を閉じます。となりのトトロはこのように心温まるストーリーになっています。次項からは、そんなとなりのトトロの恐怖の都市伝説を紹介していきます!
となりのトトロの恐怖の都市伝説・裏設定を紹介!
では、まずはネット上で囁かれているとなりのトトロの恐怖の都市伝説や裏設定を紹介していきます!嘘みたいな都市伝説やかなり説得力のある都市伝説もありますが、これから紹介するとなりのトトロの都市伝説や裏設定を信じるかどうかはあなた次第です。
都市伝説①池に落ちていたサンダルはメイのもの?
最初に紹介するのは、「池で見つかったサンダルはメイのものであり、メイは既に池で死んでいた」という都市伝説です。落ちていたサンダルを見てサツキは「これはメイのじゃない!」と言いますが、後に登場するメイはサンダルを片方履いていないためこのサンダルはメイのものだと巷では噂されています。つまり、メイはサンダルが見つかった池でもう既に死んでいたのでは?とネット上では話題になっています。
都市伝説②メイと書かれたお地蔵さんが映っている?
次に紹介するのは、「メイと書かれたお地蔵さんが映っている」という都市伝説です。映画の中では、サツキの回想シーンの中でお地蔵さんの前に座るメイの姿があります。そのシーンをコマ送りにした時に、メイの後ろに並ぶお地蔵さんの中の一体に「メイ」という名前が刻まれていたという噂が広まっています。
お地蔵さんにメイという名前が刻まれているということは、つまりメイはもう既に死んでいるのではないか?と噂されています。もし、それが真実ならかなり怖い都市伝説ということになります。
都市伝説③サツキとメイには影がない?
次に紹介するのは「映画の途中からサツキとメイの影がなくなっている」という恐怖の都市伝説です。たしかに映画の最初にはサツキとメイの影はしっかりあったのにも関わらず、映画の途中からなくなっています。そのため、ネット上では「サツキとメイは物語の途中から死んだのでは?」と噂になりました。もし死んでいたから影がなくなっていたとしたら、影がない説明もつくと納得する人も多いようです。
都市伝説④サツキとメイのお母さんにも死期が迫っている?
次に紹介するのは「サツキとメイのお母さんにも死期が迫っている」という都市伝説です。サツキとメイのお母さんは病院で療養しており、サツキとメイはそんなお母さんを元気づけてあげたくて映画のラストでトトロとともにとうもろこしを届けに行きます。しかし、サツキとメイはお母さんに直接会うことはなく木の上からお母さんとお父さんを眺めているシーンでエンドロールが流れます。
このラストシーンでは、なぜサツキとメイの二人がお母さんに直接面と向かって会わないのか?という疑問と、そしてその理由は、サツキとメイがもう既に死んでいるからではないかと噂されています。さらに、サツキとメイのお母さんは窓の外の木を眺めながら「今、サツキとメイが笑った気がした」と言っています。しかし、一緒にいるお父さんには全くその気配に気づいていません。
そのため、実はサツキとメイのお母さんにも死期が迫っているのではないか?という噂が囁かれています。そもそもお母さんの患っている病とは何なのでしょうか?となりのトトロの時代に流行った病で考えられる病としては「結核」が考えられます。現代では「結核」という病にかかっても薬があるので多くの場合助けることが可能です。
しかし、この時代では結核にかかった多くの人は命を落としてしまいました。そのため、もしとなりのトトロのお母さんも結核と病に罹っていたとしたら、助かる確率はかなり低かったのではないでしょうか?そのため、お母さんにもサツキやメイと同じように死期が迫っているという都市伝説が広まっているのです。
都市伝説⑤猫バスはあの世行きの乗り物?
次に紹介するのは、「猫バスがあの世行きの乗り物だ」という都市伝説です。サツキは猫バスに乗って行方不明のメイを探しに行きますが、実はこの猫バスはあの世行きの乗り物だったと噂されています。というのも、猫バスの行き先に「墓道」と表示されているシーンがあるのです。あまりにも縁起の悪い行き先と、他の都市伝説と組み合わさってこの悪い噂がたったといわれています。
都市伝説⑥すべてお父さんの妄想だった?
次に紹介するのは、「となりのトトロという物語自体が全てお父さんの妄想だった」という都市伝説です。メイとサツキのお父さんはおそらく小説家のような仕事をしているようで、机に向かって何かを書いているシーンが多数存在します。しかし、お父さん自身が何を書いていたのかということは明かされていません。お父さんは一体何を書いていたのでしょうか?
すると、ある仮説が立ちます。サツキとメイは最初から死んでいて、お父さんは一人で引っ越してきて「もし、娘たちが生きていたら…」と考えながら物語を描いているのではないでしょうか?そして、そうして出来上がったのが「となりのトトロ」という楽しい物語だったというわけです。その証拠に、お父さんが庭で遊ぶ娘たちを微笑みながら眺めて小説を書くシーンがあります。
たしかに、そのシーンはお父さんが娘たちが遊ぶ姿を妄想しながら小説を書いているともとれるシーンです。そのため、この都市伝説はまるで真実であるかのようにネット上で囁かれ続けているのです。もし、これが真実なら「となりのトトロ」という物語はお父さんの悲しい空想上の物語だったということになります。
都市伝説⑦エンドロールは過去の回想シーンだった?
次に紹介するのは、「となりのトトロのエンドロールは過去の回想シーンだった」という都市伝説です。となりのトトロのエンドロールではサツキとメイのお母さんが退院してきてまた家族で一緒に過ごせるという感動の内容でしたが、それがすべて過去のことだったと噂されています。というのも、エンドロールでのお父さんとお母さんが若く見えると噂されているからです。
また、エンドロールではメイが赤ちゃんを見つめているシーンが存在します。この赤ちゃんとは一体誰なのでしょうか?実は、この赤ちゃんはサツキとメイが死んだ後に生まれたサツキとメイの妹(か弟)だと噂されています。メイは、初めてできた自分の妹(か弟)が物珍しくて眺めているのだと噂されています。
また、サツキとメイが来ている服もなんだか一昔前の服のように見えます。また、前述したようにとなりのトトロという物語はすべてお父さんの妄想だったという都市伝説もあることから、それと組み合わさってこのエンドロールは「メイとサツキが生きていた頃の回想シーン」だという都市伝説が噂されているのです。もし、これが真実ならエンドロールを涙なしでは見れないことになります。
都市伝説⑧となりのトトロの歌は怖い?
あるこう あるこう わたしはげんき あるくのだいすき どんどんいこう さかみち トンネル くさっぱら いっぱんばしにでこぼこじゃりみち くものすくぐって くだりみち
次に紹介するのは、「となりのトトロの歌が怖い」という都市伝説です。となりのトトロのオープニング曲である「さんぽ」という歌は子供や大人にも親しまれていて誰もが知っている歌です。音楽も元気が出るテンポのよい歌となっており、この歌を聴くと誰もが楽しい気分になる曲です。
しかし、この「さんぽ」という歌の歌詞をよく考えながら聞いてみると、どんどん人里離れた森の奥に誘導しているようにも聞こえます。たとえば最初は「みつばち」や「くものす」しか出てきていなかったのに、歌の最後には「きつね」や「たぬき」も出てくるような森の奥深くに迷い込んでいるような歌詞になっています。そのため、「さんぽ」という曲は実は子供を森の奥に誘い込むための歌じゃないのかとネット上では囁かれています。
都市伝説⑨となりのトトロに原作が存在する?
次に紹介するのは、となりのトトロに幻の原作が存在するという都市伝説です。となりのトトロの幻の原作といわれているのは『隣のととろ』という小説です。この小説の内容が怖すぎる!と話題になっています。その恐怖の内容をこれから紹介していきます!『隣のととろ』は、ある村に引っ越しして来た一家が迫害を受けそれが原因でお母さんが死んでしまいます。そして今まで優しかったお父さんは娘たちに暴力をふるうようになります。
さらに過酷な状況の中、耐えられなくなった妹のメイがお母さんに会うために自殺してしまいます。映画「となりのトトロ」では、姉のサツキが妹のメイを猫バスに乗って探し回るシーンがありますが、実は原作では自殺した妹メイを探すためにサツキは生きたまま地獄に探しに行くのです。そこで、生きたまま地獄に行くためにサツキは大きな猫に食べられて胃の中で肉体を溶かして魂だけになるという描写まであります。
このようにとなりのトトロの原作だと噂されている『隣のととろ』ですが、本当にとなりのトトロの原作小説なのでしょうか?その真相については次項で徹底検証していきます!
となりのトトロの恐怖の都市伝説は真実?嘘?噂の真偽を徹底検証!
では、ここからは前項で紹介したとなりのトトロの恐怖の都市伝説について徹底検証していきます!前項で紹介した恐怖の都市伝説は真実なのでしょうか?嘘なのでしょうか?気になる噂の真偽をひとつひとつ考察しながら検証していきます!
都市伝説を徹底検証①池に落ちていたサンダルはメイのもの?
最初に検証するのは、「池に落ちていたサンダルはメイのものであり、メイは既に池で死んでいた」という都市伝説です。この都市伝説は、実は全くの嘘であるといわれています。というのも、実際に池に落ちていたサンダルとメイの履いていたサンダルのデザインをよく比較してみると、デザインと色に違いがあります。(下の画像はメイのサンダルで、上の画像が池に落ちていたサンダル)
そのため、姉のサツキが言っていたように池に落ちていたサンダルとメイのサンダルは全くの別物であることがわかります。以上のことから、やはり「池に落ちていたサンダルはメイのものであり、メイは既に池で死んでいた」という都市伝説は真っ赤な嘘で、真実ではないという結論に至ります。
都市伝説を徹底検証②メイと書かれたお地蔵さんが映っている?
次に検証するのは、「メイと書かれたお地蔵さんが映っている」という都市伝説です。もし真実なら怖い都市伝説ですが、実はこの都市伝説は真っ赤な嘘だったということが判明します。それは、その都市伝説を聞いたたくさんの人が実際にお地蔵さんとメイのシーンを検証した結果、「メイと書かれたお地蔵さん」は存在しないという結論に至ったのです。そのためこの都市伝説は嘘で、真実ではなかったということになります。
都市伝説を徹底検証③サツキとメイには影がない?
次に検証するのは、「映画の途中からサツキとメイの影がなくなっている」という恐怖の都市伝説です。実は、この都市伝説には美術監督の男鹿和雄さんのこだわりが大きく関わっていたのです。となりのトトロの美術監督である男鹿和雄さんは背景描写に細部までこだわっており、サツキとメイの影も時間の経過を表現するために意図的に描いていないシーンがあるそうです。
意図的に描いていないシーンでは、時間帯が正午でちょうど影が伸びなくなる時間帯であるため影を描かなかったというわけです。つまり、たしかにサツキとメイには影の描かれていないシーンは存在していましたが、影が描かれなかった理由はサツキとメイが死んでいたからではなく美術監督のこだわりが隠されていたのです。
都市伝説を徹底検証④サツキとメイのお母さんにも死期が迫っている?
次に検証するのは、「サツキとメイのお母さんにも死期が迫っている」という都市伝説です。この都市伝説にはラストシーンのサツキとメイがとうもろこしをお母さんに届けに行くシーンが大きく関わっていましたが、まずはそのシーンについて検証していきます!なぜラストシーンでサツキとメイがお母さんに直接会わなかったかというと、その理由はサツキとメイの成長を描くためだったといわれています。
そのためサツキとメイがラストシーンでお母さんに直接会わなかった理由にも説明がつき、サツキとメイは死んでいなかったことになります。そして、自動的にサツキとメイのお母さんにも死期は近づいていないということになります。つまり、少なくともサツキとメイのお母さんがすぐになくなるということはないということになります。
都市伝説を徹底検証⑤猫バスはあの世行きの乗り物?
次に検証するのは、「猫バスはあの世行きの乗り物」だという都市伝説です。「墓道」と行き先が表示されている問題のシーンを何度も再生してよく見てみると、「墓道」と表示されるのは「塚森」や「長沢」などの地名が表示される中のひとつで、これらはメイのいる場所を特定するために猫バスが行先を絞っているのだと考えられます。
猫バスの行先に表示される地名で「牛沼」というのがありますが、これは埼玉県所沢市に実在する地名のようです。さすがに「墓道」という名の実在の地名はありませんでしたが、「墓道」もまた猫バスはメイを探すために候補に挙がった土地の一つだったというだけなのでしょう。
都市伝説を徹底検証⑥すべてお父さんの妄想だった?
次に検証するのは、「となりのトトロという物語がすべてお父さんの妄想だった」という都市伝説です。この都市伝説を聞いてしまうとあまりにも説得力が高くて納得してしまう人も多かったようですが、この都市伝説は真っ赤な嘘であるということが証明されています。というのも、「となりのトトロ」を製作したスタジオジブリが完全否定しているからです。
また、すべてがお父さんの妄想だったと考えると辻褄の合わない部分も多く存在しています。ラストシーンではサツキとメイがおばあちゃんと感動的な再会を果たすシーンもありますし、その他のシーンでもサツキとメイがお父さんの妄想だと考えるとおかしい部分があります。そのため、「となりのトトロという物語がすべてお父さんの妄想だった」という都市伝説は真っ赤な嘘で、真実ではないということになります。
都市伝説を徹底検証⑦エンドロールは過去の回想シーンだった?
次に検証するのは、「エンドロールは過去の回想シーンだった」という都市伝説です。実は、この都市伝説は真っ赤な嘘です。たしかに画質の影響でお母さんとお父さんは多少若くも見えますが、このエンドロールが過去の回想シーンだとすると辻褄の合わない部分も多く存在します。まず、サツキとメイがお婆さんとの感動の再会をしているシーンも存在します。
またサツキとメイの一昔前のように見える服ですが、これに関してはよく服の模様を見てみるとトトロと小トトロのような形のアップリケがついていることがわかります。そのため、これはトトロと出会った後にお母さんにその話をしてお母さんが作ってくれた服ということなのでしょう。
そして、メイが物珍しげに眺めている赤ちゃんはたしかに「メイとサツキの妹(か弟)」の可能性が高いと考えられます。しかし決してメイとサツキが死んでから生まれた赤ちゃんというわけではなく、ただ単に妹か弟が生まれたという喜ばしい状況だと考えられます。メイは、初めてできた妹(か弟)に戸惑いとともに「お姉ちゃんらしくしっかりしなくちゃ」という思いを抱いているのだと考えられます。
つまり、この「エンドロールは過去の回想シーンだった」という都市伝説は嘘であり、真実ではなかったということになります。
都市伝説を徹底検証⑧となりのトトロの歌が怖い?
次に検証するのは、となりのトトロの歌が怖いという都市伝説です。たしかに、となりのトトロの「さんぽ」という曲の歌詞を読んでいくとそのような印象も受けますが、それは聞いた人の先入観が原因だと考えられます。「さんぽ」と歌の都市伝説を聞く前にその他の恐怖の都市伝説を聞いたことで、「となりのトトロ」という作品に対する恐怖の先入観が生まれてしまいます。
そのためとなりのトトロに関するその他の都市伝説を聞いた後では、なおさら「さんぽ」という歌が恐怖の歌のように聞こえてしまうのです。その証拠に、このような噂を聞く前は全く恐怖の歌のようには聞こえない人が多かったのではないでしょうか?つまり、この「となりのトトロの歌は恐怖の歌」という都市伝説は真っ赤な嘘で、誰かが言い出したのを真に受けた人の先入観が作り上げた幻影だったということだと考えられます。
都市伝説を徹底検証⑨幻の原作が存在する?
このように考えると『隣のととろ』という小説は映画「となりのトトロ」の原作であるようにも思えますが、実際はこれはただのデマであるといわれています。というのも、スタジオジブリが「原作は存在しない」と公言しているからです。ここまで類似点の多い『隣のととろ』ですが、公式が否定しているためこの噂は全くの嘘で真実ではないということになります。
となりのトトロは「狭山事件」を基に作られた?
狭山事件とは?
狭山事件とは、1963年5月1日に埼玉県狭山市で発生した強盗強姦殺人事件です。この事件の被害者は、高校1年生の少女でした。5月1日は被害者である中田善枝さんの誕生日でした。その日も元気よく学校に行った善枝さんは、夕方6時を過ぎても帰ってくることがありませんでした。心配した家族が周辺を探しましたが、善枝さんは一向に見つかりませんでした。
そして、もしかしたら行き違いになったのかもしれないと一旦家に帰宅することになりました。すると、自宅の玄関に何やら白い封筒がはさまれていることに気が付いたのです。その封筒には、上記の画像のように中田善枝さんの父親の名前が記されており、中身には「20万円の金を用意して持ってこい」という内容が書かれていました。
つまり、中田善枝さんは何者かにお金目的で誘拐されたということだったのです。その後身代金の受け渡しにも失敗し、数日後中田善枝さんは遺体で発見されます。中田善枝さんを生きた状態で家族の元に帰すということは叶いませんでしたが、またその数日後中田善枝さんを殺害したとされる犯人が逮捕されます。
この犯人は脅迫状の筆跡鑑定などの証拠により、有罪判決が下ります。しかし、31年もの歳月を経て出所した石川さんは現在でもなお「無罪」を主張し続けています。というのも当時の警察の捜査はかなり杜撰で、証拠となった筆跡鑑定は都合の良い結果しか裁判所に提出しなかったといわれています。しかし、石川さんの「無罪」が確定したとしても事件は時効を迎えているため永遠に真犯人は闇に包まれたままなのです。
狭山事件ととなりのトトロの関連性はある?
では、そんな恐ろしい狭山事件と「となりのトトロ」にどんな関連性があるというのでしょうか?なぜ「となりのトトロ」が狭山事件を基にして作られたといわれているのかということを徹底検証していきます!狭山事件ととなりのトトロの関連性として、まず挙げられるのは「サツキ」と「メイ」の名前です。狭山事件があったのは「5月」で、サツキは「皐月」でメイは「May」と言い換えることもできます。
さらに、となりのトトロでは妹のメイが行方不明になって姉のサツキがメイを必死になって捜索しているというシーンがあります。狭山事件の被害者にも、妹がいました。そのため、映画と狭山事件では探す対象が姉と妹で逆転しているという構図になっています。また狭山事件の被害者である中田さんの年齢は16歳ですが、サツキとメイの年齢を足すと丁度16歳になるといわれています。
そして、極め付きはとなりのトトロの聖地となった場所です。となりのトトロの聖地だとされているのは「埼玉県所沢市の狭山丘稜」だといわれています。つまり、狭山事件があった場所ととなりのトトロの聖地はかなり近い場所にあるということなのです。これらの共通点から、となりのトトロは「狭山事件」を基に作られたという都市伝説が生まれたのです。
となりのトトロは本当に狭山事件を基に作られたのか?
しかし、実際には「狭山事件」と「となりのトトロ」の両者には全く関連性がありません。実は、となりのトトロは元々は60分の中編映画として製作される予定で、サツキだけの登場でした。しかし、同時上映の「火垂るの墓」が都合で90分の長編映画となってしまい、「となりのトトロ」も90分の長編映画に合わせるほかありませんでした。そうした事情で生まれたのが妹のメイだったのです。
つまり、狭山事件ととなりのトトロの共通点として挙げられていた「サツキとメイの年齢を足すと16歳」というのは、元々はサツキだけしか登場しない予定だったためあまり関連がないということになります。また狭山事件の被害者の妹は、泣いているだけでそこまで積極的に姉の捜索に参加しなかったとされています。そのため、必死に妹を探し回ったサツキのモデルになったとは考えられません。
また、となりのトトロの聖地が埼玉県所沢市で狭山事件のあった埼玉県狭山市に近いというのも単なる偶然というほかありません。聖地となった場所が近いだけで殺人事件と関連性があると疑われるのなら、同じく埼玉県が聖地の「クレヨンしんちゃん」なども狭山事件と関連性があるという説が成り立ってしまいます。
さらに、となりのトトロと狭山事件の関連性についてスタジオジブリが公式で否定をしています。その否定をした日は奇しくも狭山事件があった5月1日だったといわれていますが、それを狙ってスタジオジブリが公式発表したのかどうかは定かではありません。なんにせよ、製作したスタジオジブリが完全否定しているのですから、となりのトトロと狭山事件との関連性は全くないという結論になります。
となりのトトロの恐怖の都市伝説まとめ!
さて、ここまでとなりのトトロの恐怖の都市伝説が真実なのか嘘なのか徹底検証してきましたがいかがだったでしょうか?結局のところ、となりのトトロの都市伝説はどれもが「後付け」か「こじつけ」の類でした。そもそも、となりのトトロのような大人気作品には必ず都市伝説というものは付き物になっています。
現代のようなネット社会では、誰かがまるで真実であるかのように呟いた嘘が瞬く間にまるで真実であるかように拡散していくのです。そのため、その噂の真偽があやふやになったままで広まっていくのです。少なくとも、この記事で紹介したとなりのトトロの都市伝説は検証した結果すべて嘘であるという結論に至りましたが、もしかしたら今回紹介しきれなかった都市伝説で真実であるものがあるかもしれません。
都市伝説は多くの場合は真偽が不確かなものですが、真実なのか嘘なのか今回のように真剣に検証してみるというのもいいかもしれません。そうすれば、都市伝説が真実なのか嘘なのか調べていく過程でその作品の新たな魅力を再発見できるかもしれません。