ララランドの評価が分かれる理由とは?面白くない・つまらない理由を解説

高評価のララランド!しかし、面白くない・つまらないという意見が多いのも事実です。今回はそんな面白くない・つまらないと言われている理由について解説していきます。またララランドを一度見て合わないなと思った人や、これから見たいけど評価が分かれていてどうしようか迷っている人に向けて、新しい角度からの作品の見方もご紹介していきます。あなたは面白い派?面白くない派?どちらに分かれるでしょうか。

ララランドの評価が分かれる理由とは?面白くない・つまらない理由を解説のイメージ

目次

  1. ララランドの評価が分かれる理由を考察!
  2. ララランドとは?
  3. ララランドのあらすじ
  4. ララランドの感想・評価を紹介
  5. ララランドの評価が面白くない・つまらないと分かれる理由を考察!
  6. ララランドの評価が面白くない・つまらないとなる理由はラストにあった!

ララランドの評価が分かれる理由を考察!

2016年に公開された映画「ララランド」。その名前が記憶に新しい人も多いのではないでしょうか?当時多くの場所で広告を目にする機会が多く、その成果もあり様々な映画賞にノミネート、受賞をされ一躍人気作となりました。大成功を収めた映画ララランドですが、面白くない・つまらないという意見も多くあったようです。今回は人気作ララランドの評価がなぜ分かれることになったのか、理由を考察していきましょう!

映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト

ララランドとは?

夕暮れの丘で楽しそうに向き合いながらダンスをする男女。この画像を見た事のある人は多いのではないでしょうか?これは2016年に公開された洋画「ララランド」に登場するシーンの有名な一幕です。その絵になるポーズが大人気!最近では自分で撮ったものをSNSなどに投稿する人が増えてきています。

振り付けも簡単ですし、とても楽しそうで自分でも一度実際にやってみたくなるでしょうSNS以外でも、結婚式の招待状のデザインとして取り入れている人もいるようです。他にもマンガ作品でのパロディや、フィギュアスケートでの演目に組み込んでいる選手もいたりと、ララランドブームは絶大です!

ちなみに「ララランド」、どういう意味なのか気になりませんか?これは英語で"LALALAND"と表記され、アメリカでは「おとぎの国・夢の国」という意味になるのだそう。LA=ロサンゼルスには、人々の憧れハリウッドや日常を忘れる程の美しいビーチがあったりと、どことなく現実離れしたイメージを纏っていることに由来されているようです。また口ずさみたくなるリズミカルな響きも夢の国にマッチしています!

数々の賞を受賞!大人気作ララランド

ララランドは2016年に公開されたミュージカル・ラブロマンス映画です。その舵をとるのは、2014年に人気を博した洋画「セッション」を作り上げたデイミアン・チャゼル監督。まだ33歳(2018年現在)という若さで両作品ともアカデミー賞にノミネートされるという偉業を成し遂げ、これからの活躍を最も期待させられるやり手映画監督の一人です。

今回ご紹介するララランド。ゴールデングローブ賞やアカデミー賞など様々な映画賞にノミネートされています。なんとその数14部門!これはあの有名なタイタニックやイブの総てと並ぶ史上最多のノミネート数と言われています。普段は脚本家としての活躍が多いデイミアン・チャゼル監督ですが、これからは監督業としての露出が期待されます。

主演はあの人気タッグ「エマ・ストーン」「ライアン・ゴズリング」!

ララランドの主演を務めるのはアメイジング・スパイダーマンでヒロイン役を演じた女優エマ・ストーン。そして君に読む物語で主演を務めたライアン・ゴズリングの2人です。実はこの2人、なんと今回で3度目の共演です!ラブアゲイン、LAギャングストーリーと続いて今作も話題となったララランド。ラブロマンス洋画界の安定カップルとなりつつありますが、今回の二人の関係はどうなっているのでしょうか?

また、口コミサイトでは面白かったとの評価と、それとは反対に面白くない・つまらないとの意見に分かれるようです。高い評価をもらっているのにも関わらず、なぜこうも真逆の評価になのか?今回はあらすじや口コミサイトの意見を元に、面白くない・つまらないという辛口意見を考察していきましょう!

ララランドのあらすじ

全体的な評価が高い一方で、面白くない・つまらないと意見の分かれるララランド。実はラストはハッピーエンドでは無いのです。そのせいもあってか好みが分かれているといった面があるようです。それでは、ちょっぴり切ない大人の"夢の国"、ララランドのあらすじを4つのシーンに分けてご紹介していきましょう!

1.夢を追う二人「ミア」と「セブ」

カフェの店員をしながらオーディションを受け続けている女優の卵ミア・ドーラン。ある日車を走らせていると運悪く渋滞に捉まってしまいます。そんな中オーディションの台詞の練習をしていて渋滞の発信に気が付かず後続の車に煽られてしまうのでした。後日ルームメイト達に誘われクリスマスパーティーに行くミア。しかし運転してきた車がレッカーされてしまい、仕方なく歩いて帰ろうとしていたところ一軒のバーからピアノの音色が。

気になり思わず入店するミア。そのピアノを演奏していたのが先日の渋滞で煽ってきた男、セバスチャン・ワイルダー「セブ」でした。しがないジャズピアニスト、セブの夢は自分の店を持ちジャズの演奏をすること。その夢に向かい、店でピアノ演奏の仕事を引き受けていますが、頼まれるのは子供の発表会のような曲目ばかり。それに耐えかねオリジナルの曲を合間に挟んでしまい、店のオーナーからクビを言い渡されてしまいます。

また別の日、仕事先のパーティーでまたしても偶然に出会ったミアとセブ。お互いに悪態を吐き合いつつも一緒に帰り路を歩きます。夕焼け染まる坂道。靴を履き替える為にミアがベンチに座ると、セブがイタズラを仕掛けます。楽しくなってきた2人はダンスを始めるのでした。

2.薄れていくふたつの夢

その後も何度か会うようになったミアとセブ。いつしか2人は惹かれあいお互いにとって大切な関係になります。そんなある日、セブがピアノを弾く店に旧友キースが訪れます。彼はセブにバンドのメンバーにならないかと持ち掛けますが、店を開くという夢を持つセブ。その場で一度断りますが、ミアとの関係を真剣に考えるセブは、安定した収入の為にもバンドに入ることを決意しました。

自分の夢に向かい歩くミアとバンドで成功し忙しくなったセブは、少しずつ会う時間が減っていきます。そんな中、セブのバンドライブに足を運ぶミア。久しぶりに目にする彼に初めは嬉しく思いますが、いつしかミアの中に違和感が渦巻きます。彼の音楽はこのようなものだっただろうか?と。

長期ツアーに旅立つ前にサプライズでミアに会いに来たセブ。一緒に来ないかと誘います。自身の公演も控えその返事を濁す中、先日のライブの事が気がかりだったミアは「今のバンドはやりたい事なのか」問います。やりたい事と安定した仕事の間で揺れるセブと、自分らしさを見失う彼を見ていられないミアの関係はとうとう決裂してしまいます。

3.巡ってきたチャンス!揺れるミアの心

別れてから暫くたったある日、セブの電話へ配役会社から一本の電話が。「連絡をください。」とミアへの伝言を頼まれ、実家へ戻った彼女の元へと向かいます。これと無いそのチャンスを知らされたミア。しかし、以前の舞台で散々な評価を突き付けられた彼女の女優としての自信は、既に打ち砕かれてしまっていました。

だがそれでも夢を諦めきれなかったミア。オーディション会場へ送り届けるために待っていたセブの車に乗せてもらい、2人で向かいます。無事オーディションが終わり、付き合うきっかけとなった思い出のプラネタリウムを目の前に、いつしかぶりに言葉を交わします。そしてお互いに愛していると想いを伝えるのでした。

4.手にした現実と"もしも"の未来

それから5年の月日が経ち、誰もが振り返る大女優へと成功を遂げたミア。以前自身が働いていたカフェで2つ分のドリンクを受け取ります。しかし、それはセブのものではありませんでした。ミアの5年での成長を一目で垣間見ることができるその家には、愛する家族デヴィッドと幼い娘が待っていました。

夫デヴィッドとの外出先で渋滞に巻きこまれてしまい、用事の時間に間に合わず仕方なく夕食だけとって帰ることに。街角から聞こえてくるジャズの音色に誘われ足を運んだその店の壁には、いつしか大切な人と語った夢の店"SEB'S"の看板が。ミアは立ち止まります。そしてその先へと足を進めると、そこには人々とジャズで埋め尽くされた空間が広がっていました。

演奏を終えたメンバーを紹介するその姿は、オーナーになったセブでした。夢を叶え自分の店を持ったセブと輝かしい栄光をつかみ取ったミア。一目でお互いの存在を見つけあった二人は今までの思い出を映すように"もしも"の世界が繰り広げられます。しかしその夢もいつしか儚く終わってしまいます。そうして夢を閉じた二人はお互いに叶えたものを褒めたたえるように、しかしどこか寂し気に視線を合わせ現実に戻っていくのでした。

ララランドの感想・評価を紹介

それでは、ララランドへの評価を見ていきましょう。口コミはララランドに対してどのように分かれるのでしょうか?作品の総評価は高い傾向にあるようですが、面白い派と面白くない・つまらない派それぞれの声を実際に並べてみました!

ララランド面白かった派!ストーリーに映える映像!

ストーリーの好みは分かれたようですが、音楽や映像の方では高評価をもらっています。ファッションや背景などは全体的にシンプルな色使いでスッキリした印象です。黄色や赤、青などビビッドな差し色が多く邪魔なものがないので、話に視点を向けられる工夫がされているのです。しかし、評価として分かれるストーリーなので、それが良くも悪くも強調されるのが悩みどころです。

ララランド面白かった派!思わず踊りだしたくなる音楽!

another day of sunは物語の冒頭で一番初めに入るミュージカルシーンの曲。映画として最も大切な冒頭のシーンで流されているだけあって、ノリが良く、聴いているとワクワクしてくる素敵な曲です!このanother day of sunだけではなく、ララランド作中の音楽はどれも人気との評価を受けています。

映画としては面白くない・つまらないと感じた人でも、音楽は良かったという声もありました。

ララランド面白くない・つまらない派!登場人物の非常識な行動!

ララランドの重要シーンのひとつに、映画館の上映中にセブの居場所を探すためミアがスクリーンの前に立つシーンがあります。しかし他の観客がいる中でのその行為はもちろん禁止事項。映画作品とはいえ、登場人物のそういった非常識な行動が気になり面白くない・つまらないという評価を持った人も。

ララランド面白くない・つまらない派!悲しい結末!

作品の良し悪しを決める重要な要素、ストーリー。やはりこれが面白いと感じるか面白くない・つまらないと感じるかの大きなポイントです。

ララランドはハッピーエンドではないので、途中まで楽しく見ていたのに最後の最後でがっかりさせられた人が多かったようです。最後を完全なハッピーエンドにしないというのは作品作りの1つの手法ではありますが、全体的に明るい雰囲気の作品なので、そのギャップが明暗を分けたと言ってもいいでしょう。

ララランドの評価が面白くない・つまらないと分かれる理由を考察!

いろいろな評価がありましたが、ララランドが面白くない・つまらないと分かれる理由として、やはり大きな要因としてはストーリーにあるようです。口コミを調べていくと、その中でも「ラストシーン」「不都合さのカット」「感情移入ができない」ということがあげられていました。それではその3点を更に詳しく見ていきましょう!

愛しているのに結ばれない!悲しいラストシーン

あらすじでもご紹介したように、最終的にミアはセブとは別の男性と結婚し、可愛らしい子供も授かります。一見これはこれで幸せだったのかなと感じさせるのですが、実はミアにとっての本当の幸せではないという事がわかるシーンがあります。それはこちら。

夢の中のミアとセブ(上)、それと現実の夫(下)との距離には差があるのです。同じように結婚し、同じように子供を設け、同じように一緒に何かを楽しむ。しかし、隣にいる相手との距離がミアの心の幸せを表しているようです。仕事も成功し、立派な家、大切な家族を手に入れたミアでしたが、彼女が心から愛した人だけは共にいられなかった。最後の別れ際に切なそうな視線を交わせるラストシーンがそれを物語ります。

ララランドという作品自体は好きでも、この終わり方にやはり少し気分が暗くなってしまう人も多いことでしょう。何故ミアとセブはオーディションを受けた後、また一緒に過ごさなかったのか?もしくは一緒にいたけれどもダメになってしまったのか?オーディションの後からラストシーンまでの5年の間に何があったのかと予測が尽きません。

綺麗なものだけ!不都合さのカット

ララランドはミュージカル映画ということもあり、「話の流れが速い」「分かりやすいキャラクター関係」などシンプルに作られています。しかしそれ故に、日常では注意を受けてしまう行為や非常識な行動を咎められているシーンがほとんどありません。例えば映画館ではミアが上映中のスクリーンの前に立ってしまいますし、付き合っている恋人との大切なディナーも自分の都合で何も言わず帰ってしまいます。

しかし、それを咎める人はひとりも出てきません。むしろミアとセブ以外の人物が深く2人に関わるシーンはほとんどありません、2人の世界なのです。恋愛要素を多く含む映画なので当然といえば当然なのですが。そういった、愛ゆえということを軸に、現実世界では面倒ごとになりそうな事もさらっと流れてしまう事に違和感を覚えるシーンも多いです。

夢を追うか安定か!感情移入が難しい

ララランドのテーマとして「夢を追う」というものがあります。ミアは女優を目指し、様々なオーディションを受けたり、一人芝居の公演を開催したり。また一方セブは自分のジャズの店を開くためにピアノ演奏をさせてくれる店を渡り歩きます。そんな姿を見て、自分の中にある、もしくは持っていた自分の夢を思い起こした人も多いようです。

しかしそこは映画。5年後というくくりでサラッと叶えられてしまいます。せっかく夢を題材にしているので、もう少し夢について苦悩したり少しずつ前進している描写など、リアリティが欲しいという評価が見受けられました。またそれとは逆に、自身の生活の中で夢や恋愛などに重点を置いていない人は、感情移入ができなかったという事もあるようです。

ララランドの評価が面白くない・つまらないとなる理由はラストにあった!

このように不評の原因を見てきましたが、やはり一番多かった意見は「ラストシーンの結末」でした。始めは明るい雰囲気だったのに、結末は悲しい話となってしまい評価が分かれてしまったようです。様々なミュージカル映画がある中、このジャンルの多くはハッピーエンドを迎える事が多いので、そう期待して見た人が多い事でしょう。しかし、人気を博しているこの作品を嫌いなままで終わらせるのは勿体ないでしょう!

それでは最後に映画「ララランド」を少しでも好きになれるような楽しみかたをご紹介します!もう一度見る機会があるかもしれない人、またこれから見たいけど面白くない・つまらないという声に見るのを迷っているという人は是非参考にしてみてください。

ララランドのラストを楽しむ見かた!大人目線で!

もうラストは悲しいと分かっているので、人生の厳しさの教科書として見てしまう方法があります。楽しい事も辛いこともあると分かってはいるけれど、楽しい時間が長いとそれがずっと続くように感じてしまいます。しかし、夢に向かったり向上心を掲げていれば必ず環境は変わってしまうもの。その瞬間を最高だと思えるように今を目一杯楽みましょう。

ララランドのラストを楽しむ見かた!アートとして楽しむ!

ララランドはミュージカル映画です。なので映像や音楽、ダンスなどのクオリティに注目して見るというのも良いでしょう。実際に計算されて配置された彩色、登場人物の心象や場面の雰囲気に合わせて創られた曲など、アートとしても素晴らしい出来となっています!何か作業をしながら、なんとなく流し見して雰囲気を味わうのもオススメです。

ララランドのラストを楽しむ見かた!自分流「もしも」を作る

ラストシーンで「もしも、ミアとセブがこんな出会いをしていたら」という走馬燈が流れるシーンがあるのですが、それを自分流に考えてみるのも楽しいかもしれません!もしも5年後の間にこんなことが起こっていたら。もしもラストシーン後に2人が出会うことがあったら。映画のシナリオの中では2人は別れたままですが、その先の設定などを考えるのは自由です。寧ろ作者がそれぞれに楽しめるよう全貌を明かさない作品も多いです。

評価が分かれる「ララランド」!

このように面白いという評価、面白くない・つまらないという評価に分かれた理由を追ってきました。映画はハッピーエンド一筋!という人には少し物足りないかもしれませんが、ストーリーの教訓、映像や音楽を楽しむ目的で見るのもまたいつもと違った楽しみ方ができそうです。好みは分かれる作品ですが、全体的には高い評価を受けているララランド。是非この記事を読まれたかたは、ララランドをチェックしてみてください。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ