【この世界の片隅に】子役キャスト一覧！主人公すずなどの幼少期を演じたのは？

『この世界の片隅に』は、広島県出身の女性漫画家である「こうの史代」が2007年に発表した作品です。『この世界の片隅に』は、双葉社の『漫画アクション』に2009年まで連載されました。2011年には、終戦記念日スペシャルドラマとして、北川景子が主演の実写版ドラマ『この世界の片隅に』が日本テレビで放映されました。

5年後の2016年に、劇場映画版アニメ『この世界の片隅に』が公開されました。徐々に評判が広がっていき2019年末には日本のアニメ映画のロングラン上映記録を達成し、同年、40分の追加内容を含んだ『この世界の（さらにいくつもの）片隅に』が公開されました。そして2018年夏、TBS日曜劇場枠で松本穂香と松坂桃李が主演の実写版連続ドラマ『この世界の片隅に』が放映されました。

著者の「こうの史代」は、これ以前の作品のひとつで原爆をテーマとしたものがヒットしたため、原爆作家とみられていました。このことに抵抗を感じた「こうの史代」は、原爆以外の戦争を書くために『この世界の片隅に』を書きあげたと語っています。『この世界の片隅に』は優れた作品として世界で評価され、英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・韓国語・台湾語・ベトナム語・イタリア語に翻訳されています。

『この世界の片隅に』の作者である「こうの史代」は広島出身です。自分をモデルの一部とした作品が、『この世界の片隅に』です。軍港で有名な呉を舞台にし、戦時下の市民の生活をリアルに描いています。物語は主人公の浦野すずを中心に進みます。浦野すずは、絵を書くことが得意な、天真爛漫な女の子でした。

『この世界の片隅に』の本編は、浦野すずが北條家に嫁入りするところから始まります。すずは持前の機転の良さと明るさで、嫁いだ先でも周囲に溶け込んでいきます。夫の周作の過去の恋に悩んだり、自分の幼馴染がやってきたり、その後空襲が激しくなり、姪の晴海と自分の右手を失ったりします。それでもすずは、前を向いて生きていきます。

北條家に嫁入りしたすずは、義姉の径子にいびられますが、径子の娘である晴美には懐かれます。晴美はすずと散歩をしたり、晴美とすずとで買い物に行ったりします。晴美は兄から軍艦の名前を教わり、すずと晴美で港に行ったときは軍艦の説明をしてくれました。時限式爆弾のためにすずは右手を失い、晴美は命を落としました。

原作コミック『この世界の片隅に』では、すずの幼少期を中心としたプロローグ的な作品があり、『この世界の片隅に』となった時点では、すずの嫁入りから物語が続くようになっています。晴美は北條家の家族なので、すずが嫁いでから晴美は主人公に次ぐ大事なキャストといえます。また子供が授からず悩むすずにとっては、晴美は娘のような存在でもありました。難しい晴美という役柄を、稲垣来泉は見事に演じました。

北條家に嫁いだすずにとって、一番の理解者が姪っ子である黒村晴美だったのかもしれません。TBSドラマ『この世界の片隅に』において、その重要な晴美のキャストを子役の稲垣来泉（いなむらくるみ）が演じています。晴海を演じた稲垣来泉は2011年生まれで、3歳年上の姉である芽生（めい）がいます。姉も子役として活躍しています。所属事務所は姉妹ともクラージュキッズです。

晴美役の稲垣来泉の通っている小学校についての情報は、ありません。東京都出身と事務所のプロフィール一覧にはあるので、都内の小学校に通っているとは思われますが、それ以上の情報はありませんでした。SNSなどで情報が一気に拡散してしまうので、所属事務所からも含めて、稲垣来泉の通っている小学校などの詳細は公表していないようです。

晴美を演じた稲垣来泉の現在所属している事務所は、クラージュキッズという名の事務所です。もとは1994年に六本木でモデルエージェンシーとして発足したクラージュという名前の事務所でした。2007年から子役の事務所としてクラージュキッズを設立し、その後、現在の事務所がある渋谷に移転しました。今では名古屋や大阪にも支社やスタジオを持つという、大手芸能事務所のひとつとして知られています。

北條家に嫁いだすずですが、回想シーンなどで北浦すず時代、つまりすずの子供時代のシーンがあります。晴美役の稲垣来泉も大変な人気でしたが、すずの子役に対しても「あの子役は誰？」「すずの小さい頃の子、良かった」と、高い評価を得ています。TBSドラマ『この世界の片隅に』で浦野すずの子供時代を演じたのは、新井美羽（あらいみう）です。新井美羽は木村佳乃や佐々木希などが所属する芸能事務所のトップコートに所属しています。

2006年東京都出身の新井美羽は、老舗子役事務所のキャロットに在籍した2009年から芸能活動を開始しています。その後、子役芸能事務所であるスマイルモンキーに移籍し、2020年から現在のトップコートに所属しています。実は、NHKの大河ドラマと朝の連続テレビ小説において、主人公の子供時代を演じたのは新井美羽と鈴木梨央の二人だけなのです。

新井美羽の生年月日は2006年9月17日です。事務所のトップコートでのプロフィール一覧でも、東京都出身とまでしか情報が公開されていません。3歳から芸能活動をしており、子役専門の芸能事務所から木村佳乃や佐々木希などが所属するトップコートへ移籍したのは、本格的な女優活動への足場を固めるためと言われています。また、プロフィール一覧には身長140㎝とあります。子役の中でも小柄といえるでしょう。

新井美羽の通っていた小学校がどこであるかは、不明です。一部で「東京都東久留米市の公立小学校ではないか」という噂がありましたが、仕事で東久留米市主催の音楽祭に出演しただけでした。芦田愛菜や鈴木福なども、小学校までは公立小学校でした。中学は芸能活動を認めてくれる私立中学に進学する子役も多いので、現在の新井美羽の通っている学校が私立である可能性はありますが、不明です。

新井美羽の出身地は、所属事務所のトップコートのプロフィール一覧からすると東京都であることしかわかりません。小学校の情報で東京都東久留米市の出身ではないかという噂がありましたが、噂にすぎませんでした。両親が関係している可能性はゼロではありませんが、あくまでも仕事として出演しただけのようです。学業と芸能活動の両立を考えると、現在の居住所も出身も東京である可能性が高いですが、正確には不明です。

新井美羽には妹がいます。名前は新井琉月（あらいるな）です。2010年生まれで、姉の新井美羽と同じように子役として芸能活動をしています。事務所は、かつて姉が所属していた子役芸能事務所のスマイルモンキーです。出演作品一覧を見ると姉の新井美羽ほどの出演歴はありませんが、CM出演などを中心に活動しています。姉の新井美羽のインスタグラムなどに姉妹で仲良く映っているものもあります。

新井美羽の両親についての情報も、正確な情報はありません。芸能人の娘という噂なども全くないので、一般人家庭ではないかといわれています。実質的なことは所属事務所のマネージャーに任せているとしても、例えばSNSにアップロードされている写真の多くは、両親のいずれか（ほとんどの子役は母親ですが）が、撮ってアップしたものと思われます。新井美羽の両親については、詳細不明ということです。

『この世界の片隅に』に出演した子役たちの活躍が、高く評価されています。『この世界の片隅に』では、戦時下という特殊な環境での心理描写を軸としているために、子役たちにも厳しい演技指導がされたと想像できます。『この世界の片隅に』に出演した子役たちは、その厳しい指導を乗り越えて素晴らしい世界を見せてくれたといえます。それぞれの子役たちの出演した作品一覧を見ると、実に多くの作品に出演していることがわかります。

『この世界の片隅に』のキャストを一覧で見れば、豪華なキャストであることは一目瞭然です。一覧の中の子役たちは、キャストのうちの誰かの幼少期を演じています。TBSドラマ『この世界の片隅に』のキャスト一覧に名前のある子役たちは、すでに実力俳優・実力女優といえるでしょう。

TBSドラマ『この世界の片隅に』のキャスト一覧において、主人公の北條すずの夫である北條周作のキャストは松坂桃李でした。その周作の少年時代を演じたのが、大手芸能事務所のテアトルアカデミーに所属する浅川大治です。事務所のプロフィール一覧には出身地などの情報はありませんが、2008年6月生まれのようです。子役らしく、主にCMでの活躍が目立ちます。

TBSドラマ『この世界の片隅に』のキャストのなかでも、憎まれ役の子役という特殊な役を演じた俳優がいます。子役の土屋慶太です。土屋慶太は、『この世界の片隅に』の主人公である「すず」の兄・要一のキャストでした。要一は「鬼いちゃん」と妹たちから呼ばれる、嫌われ役でしたので難しい役といわれていました。土屋慶太は岩城滉一が所属するA-LIGHTに所属しています。

『この世界の片隅に』の主人公は、天真爛漫で少し天然が入った少女でした。これに反して、妹の浦野すみは「しっかり者」として存在していました。TBSドラマ『この世界の片隅に』において、しっかり者の「すみ」を演じたのがテアトルアカデミーに在籍している野澤しおりです。2011年生まれの千葉県出身である野澤しおりは、特技はピアノで全国大会優勝レベルの腕前を持つとプロフィール一覧にあります。

『この世界の片隅に』の主人公「すず」には、気を許せる友人が限られていました。少ない友人の中で、もっとも心を許せたのが白木リンでした。TBSドラマ『この世界の片隅で』において幼少期の白木リンのキャストはニチエンプロダクション所属の大迫莉榎（おおさこりか）です。以前はクラージュキッズに在籍していたようです。事務所のプロフィール一覧に情報は少なく、2010年生まれである程度しか書かれていません。

原作コミック『この世界の片隅に』でのラストシーンは、焼け野原になった広島のシーンでした。すずが周作に「この世界の片隅に、私を見つけてくれてありがとう」というセリフが絶賛されました。そしてすずは、戦争孤児に懐かれます。その少女を引き連れて、呉に帰るところで終わります。TBSドラマ版『この世界の片隅に』は、さらに続けて現代の様子が描かれます。大女優の香川京子が現代の北條節子のキャストとなりました。

広島ですずたちが出会ったころの戦争孤児にキャストされたのは、インパクトの強い子役の浅田芭路（あさだはろ）です。浅田芭路といえば、CMの「クレハ化学」のクレラップでの姉妹役が有名です。在籍している事務所のスペースクラフトには、実に多くの出演作品一覧がプロフィールされています。個人情報としては2013年生まれの東京出身程度しかわかりません。

子役の活躍が特に印象的であったTBSドラマ『この世界の片隅に』において、主要キャストを一覧すると豪華なキャストであることがわかります。主演の二人は3000人が応募したオーディションから選び抜かれたとのことで、話題性や容姿などからだけではなく、「ドラマのTBS」と言われるだけに、しっかりと納得のゆく演技ができる俳優・女優がキャストに選ばれています。

1997年に大阪で生まれた松本穂香は、高校時代から女優を目指していました。大阪から新幹線オーディションを受けに上京したものの、役を得られず日帰りする日々が続きました。所属事務所の先輩である有村架純の妹分というキャッチフレーズで本格的に活動を始めました。2018年のauのCMで一躍有名になり、同年TBS『この世界の片隅に』のオーディションで初の主演作品を得ることができました。

神奈川県茅ケ崎市出身の松坂桃李は、2008年にモデルコンテストでグランプリを受賞し、日之出出版『FINEBOYS』の専属モデルとして芸能活動を始めました。翌年、スーパー戦隊シリーズで俳優デビューします。出演作品一覧を見ると、それ以降、様々な作品に出演する個性派俳優です。プライベートでは、2020年に女優の戸田恵梨香と電撃結婚しました。

俳優の村上淳と歌手のUAの間の子供が、村上虹郎です。プロフィール一覧を見ると、中学生のころに母親とともに沖縄に移住し、高校はカナダの高校を卒業しているようです。2014年に映画『2つ目の窓』がデビュー作品です。この作品で第29回高崎映画祭の最優秀新人男優賞を受賞しています。印象の強い役を演じることが多い、個性派俳優の一人です。

元子役の女優・伊藤沙莉（いとうさいり）は、千葉県出身です。兄は、お笑いコンビのオズワルドの伊藤俊介です。9歳の時に演じた『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』が芸能界デビュー作品でしたが、難しい役どころを見事に演じ、非常に高い評価を得ています。芸歴は長く、出演作品一覧は非常に多くの有名作品が並びます。ここ数年、名バイプレーヤーとして高い評価を維持しています。

土村芳（つちむらかほ）は、岩手県出身です。盛岡市内にあった児童劇団に姉とともに参加していました。当時3歳の土村芳にとっては習い事の一つという感覚で、その後、小2から始めた新体操に熱中しました。高校時代にはインターハイにまで出場するレベルでしたが、将来を考えて女優業に夢を切り替えます。劇団員として大学在学時から活躍し、映画やテレビドラマや舞台と、多方面で活躍している女優です。

マセキ芸能社に所属していたお笑いコンビの「ドロンズ」が2003年に解散し、そのまま芸名として使っているのがドロンズ石本です。レポーターや企画ものへの出演が多いですが、プロフィール一覧を見ると2010年ごろから俳優業も積極的にこなすようになっています。橋役が多いドロンズ石本ですが、CMなどにも起用されるようになっています。

久保田紗友は北海道出身の女優です。4年生の頃から地元のCMなどに出演していた元子役です。ソニーの芸能事務所であるミュージックアーティスツに所属しています。劇団ハーベストにも2018年まで参加していました。2008年ごろからテレビドラマ・映画・舞台などに出演し、さらにCMなどにも出演する女優です。

事務所のプロフィール一覧によると、大内田悠平は東京都出身で小学校から高校まで野球少年とあります。野球の経験が活かされたのが、TBSドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』などでした。これらの作品で、球児としての好演が高く評価されています。その他、出演映画の代表作品のひとつに有村架純が主演した2015年の『ビリギャル』やCMの代表作品のひとつに日本コカ・コーラボトラーズのジョージアなどがあります。

TBSドラマ『この世界の片隅に』では、子役たちの活躍が目立ちました。もともと、原作漫画『この世界の片隅に』は、戦時下の市民たちの暮らしぶりが中心となっていた作品で、中でも子供たちの描写が特徴的でした。戦争を知らない子役たちが演じた、戦時下の日本の姿を世間は高く評価しました。ネットを中心に、彼らに対して様々な意見や感想が見られます。

原作コミック『この世界の片隅に』のプロローグに、実は周作とすずは、子供の頃に一度出会っているとされています。「運命の出会い、素敵だわ」という声も多くみられますが、それ以上に「子供の周作、逸品」「こりゃあ、松坂といい勝負だわ」「イケメン子役決定」などと、周作の子供を演じた浅川大治は高い評価・とても良い感想を得ています。

子役の戦国時代ともいわれ、様々なタイプの子役たちが活躍しています。「この世界の片隅に、に出ている子役、すごくね？」「子役って、棒読みと思っていたら、違った」「良い子役が最近多い気がする」など、子役に注目する声がネットでは多く見られます。特に『この世界の片隅に』が放映された2018年は、子役が当たり年ともいわれ、様々な作品で子役たちが活躍していました。

『あまちゃん』で小泉今日子の若い頃を演じた有村架純は「キョンキョン、こういうかんじだったよね」と高く評価され、それがブレイクのきっかけになりました。同様に、今が旬の俳優や女優の幼少時代を演じる子役は、その出演でブレイクする可能性を持っています。「二階堂の子役、いいねえ」「子役が女優を食うって、ありだよね」「大迫莉榎ちゃんを見ていると、二階堂に見えてくる」など、高く評価する声が見られます。

子役出身の俳優や女優は、否応なしに芸歴が長くなります。長いキャリアのなかで、キャストどうしの絆が増えていきます。芸能人の間でも子役たちに対して高い評価を聞くことがあります。またネットでは「芸能人の間で可愛がられるって、その後につながるんだろうね」「現場の空気を換えるらしい」「最近の子役の子たちって、すごいと思う」など、子役に対しての世間の評価は以前とは違って、高くなっているといえます。

TBS日曜劇場『この世界の片隅に』では、子役たちの演技が絶賛されました。キャストたちから愛される子役や、すでに芸歴がベテランの域に達している子役もいました。キャストを一覧にまとめると「幼少期を演じた子役」とひとくくりにされがちですが、彼らはすでに立派な俳優・女優です。「今後の成長が楽しみ」などと、ネットでは応援する声が見られます。