暗闇にベルが鳴るのあらすじをネタバレ!犯人は?映画を見た人の評価・感想も紹介

『暗闇にベルが鳴る』はクリスマスに女子寮で起こった惨劇を描いた、スラッシャー映画の元祖として知られるカナダの映画作品です。犯人の動機や素性がはっきりしないまま物語が終わるので『そこが恐ろしい』『あとを引く』と、評価されています。主演を務めるのは若かりし日のオリヴィア・ハッセーです。この記事では『暗闇にベルが鳴る』の評価やあらすじを、ネタバレありで紹介していきます。

暗闇にベルが鳴るのあらすじをネタバレ!犯人は?映画を見た人の評価・感想も紹介のイメージ

目次

  1. 暗闇にベルが鳴るとは?
  2. 暗闇にベルが鳴るのあらすじネタバレ
  3. 闇にベルが鳴るの結末や犯人ネタバレ
  4. 暗闇にベルが鳴るの映画の見所
  5. 暗闇にベルが鳴るの主なキャスト
  6. 暗闇にベルが鳴るに関する感想や評価
  7. 暗闇にベルが鳴るのネタバレまとめ

暗闇にベルが鳴るとは?

暗闇にベルが鳴るの映画の概要

『暗闇にベルが鳴る』(原題:Black Christmas)は、1974年に公開されたカナダの映画作品です。クリスマスに女子寮で起こる連続殺人を描いており、殺人鬼が登場するホラー『スラッシャー映画』の先駆けと評価されている映画です。犯人が同じ建物にいるという恐ろしさを多方面から描いた演出が、好評を得ています。また十代の妊娠や電話の逆探知など、古き時代のエッセンスも、物語の見所といえます。

監督を務めるのは、70年代・80年代にホラー映画やコメディ映画を多く手がけた、ボブ・クラークです。犯人に狙われる主人公の女子寮生は、オリヴィア・ハッセーが演じています。他にもキア・デュリア、マーゴット・キダー、アンドレア・マーティンなど、そうそうたるメンバーが出演しています。

映画『暗闇にベルが鳴る』の物語は、アメリカの有名な都市伝説『The Babysitter and the Man Upstairs(ベビーシッターと2階の男)』をモチーフにしています。なおこの都市伝説『The Babysitter and the Man Upstairs』は、1950年にアメリカで起きた実際の未解決事件から生まれたものです。先にネタバレしますと、映画『暗闇にベルが鳴る』の犯人は、都市伝説の元となった未解決事件と同様に、警察に捕まりません。

『暗闇にベルが鳴る』は1974年に公開されたあと、高く評価されました。季節行事の惨劇を描いた点、犯人の視点で画面を映した点などが、後世の作品に影響を与えたといわれています。そして『暗闇にベルが鳴る』は2006年に、リメイク版が公開されました。2006年リメイク版の監督を務めたのは『ファイナル・デスティネーション』『ファイナル・デッドコースター』で知られる、グレン・モーガン監督です。

『暗闇にベルが鳴る』は2019年12月にも、新たなリメイク版が公開される予定です。2019年版『暗闇にベルが鳴る』を手がけるのは、『ブラック・ビューティー』で監督と主演を務めたソフィア・タカール監督です。主演女優は『マイ・ファニー・レディ』『グリーンルーム』などで活躍した、イモージェン・プーツです。

暗闇にベルが鳴るの予告編動画

上記動画は映画『暗闇にベルが鳴る』の予告編です。この予告編を見れば、物語の大まかなあらすじもわかります。冒頭から映し出される女性の遺体は、最初の犠牲者となったクレアです。ビニール袋をかぶったクレアの遺体は、この映画のキー・ビジュアルともいえます。

暗闇にベルが鳴るのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①侵入者

序盤のあらすじをネタバレしていきます。ベルモント街6番地にある女子寮は、不気味ないたずら電話に悩まされています。その電話はクリスマスパーティの晩にもかかってきました。寮生のジェス(オリヴィア・ハッセー)が受話器を取ります。電話の主は卑猥な言葉を続け、最後に「殺してやる」と言って電話を切ります。寮生の女子たちが怯える中、勝ち気なバーブ(マーゴット・キダー)だけが、電話の主をあざ笑っています。

すぐに第一の犠牲者が出ました。帰省予定があったクレア(リン・グリフィン)は、パーティを切り上げて部屋に戻り、そこで侵入者に襲われます。クレアはビニール袋をかぶせられ、窒息死します。遺体は屋根裏部屋の窓際に置かれます。翌日、クレアの父親が寮を訪ねてきたことから、クレアが行方不明になっていると発覚します。クレアの父親、そして寮生のバーブとフィル(アンドレア・マーティン)が、警察に行きます。

あらすじネタバレ②遺体発見

中盤のあらすじです。バーブやフィルが警察に行く一方、ジェスは恋人のピーターに会っていました。ジェスは妊娠しており、中絶するつもりでいます。そのことでピーターと喧嘩します。ジェスは寮の皆のもとに戻り、そしてクレアの恋人クリスと共に、警察に行きます。警察は当初、クレアの行方不明をまともに取り合いませんでした。しかし寮の外でもジャニスという少女が行方不明になっていたことから、捜索に乗り出します。

そのころ、寮母のマック夫人は猫を探しに屋根裏部屋に入り、クレアの遺体を発見します。直後、マック夫人は室内に潜んでいた犯人に襲われます。警察の捜索は続き、夜の公園で、少女ジャニスの遺体を発見します。しかし屋根裏部屋に置かれているクレアの遺体、マック夫人の遺体には、誰も気づきません。

あらすじネタバレ③殺人者

ジェスが女子寮に戻ると、また不気味な電話がかかってきます。「ビリーはどこだ」と繰り返す電話に、ジェスは怯えます。このときジェスの後ろにはピーターがいました。しかしピーターはジェスに腹を立ててしまい、フラー警部たちと入れ違いに、彼女のもとを去ります。

フラー警部は寮の電話に逆探知をしかけ、寮の外には見張りにパトカーを配置します。しかし犯人は見つからず、犠牲者は増えていきます。酒に酔いつぶれたバーブ、バーブの様子を見にいったフィルが、犯人に殺されます。そしてパトカーに乗っていた警察官は、首を切られます。

闇にベルが鳴るの結末や犯人ネタバレ

結末ネタバレ①迫る犯人

クライマックスのあらすじをネタバレしていきます。犠牲者が増える中、再び寮に電話がかかってきます。ジェスは逆探知に協力しようと、震えながら受話器を取ります。電話の向こうの相手は「腫物をつぶす訳にはいかない」と口走ります。それはジェスがピーターともめた時に、言われた言葉でした。

警察は逆探知に成功し、電話の発信元が同じ寮であると突き止めます。警察はジェスに電話をかけ、「今すぐ寮から離れてください」と伝えます。ジェスは友人バーブとフィルを呼びに、2階にあがります。そしてバーブの部屋で、変わり果てたふたりの友人を発見します。怯えるジェス。不穏な息遣いに気づいて振り向くと、わずかに開いたドアから、血走った目が覗いていました。

結末ネタバレ②鳴り響くベル

ここからは、結末までのあらすじです。ジェスは犯人とやりあい、地下室へと逃げこみます。このとき外でジェスを心配していたピーターが、窓を割って寮に入ってきます。地下室でジェスの悲鳴が響きます。その後、寮に駆けつけたフラー警部は、殴り殺されたピーターと、遺体の前で眠るジェスを見つけます。フラー警部は『ピーターが犯人だった』と結論づけます。警察は眠るジェスを残して、ピーターの遺体を運び出します。

画面には殺人現場が映し出され、そして屋根裏部屋へと移動します。屋根裏部屋にはまだ、クレアとマック夫人の死体が残っています。誰かが歌を歌っています。そしてまた、暗闇に電話のベルが鳴ります。事件の犯人は謎のまま、物語は幕を閉じます。

暗闇にベルが鳴るの映画の見所

見所①物語の舞台

『暗闇にベルが鳴る』の主な舞台となるのは、ベルモント街6番地の女子寮です。最後まで画面にはっきり映らない犯人は、この女子寮の屋根裏部屋にいることが多いです。作中の人物は誰も気づきませんが、事件の犯人は、冒頭で屋根裏部屋から侵入しています。登場人物は誰も犯人に気づきませんが、視聴者は犯人が寮に潜んでいると、気づかされる演出が施されています。

なお何度もかかってくる電話についても、映画内でさりげなく説明されています。ネタバレしますと、寮母のマック夫人の部屋からです。犯人は屋根裏部屋からおりてきて、マック夫人の部屋に侵入して、不気味な電話をかけていたのです。映画『暗闇にベルが鳴る』は、閉じられた空間で起こる惨劇が怖いと、評価されています。

見所②殺人シーンなどで流れる讃美歌

また、映画のオープニングや殺害のシーンで流れる讃美歌についても、効果的だと評価されています。讃美歌の合唱が流されることにより、犯人の恐ろしさや異常さが、より際立つ演出となっています。また、下ネタやユーモアも作中で展開されていて、それらがより、映画のおぞましさを増幅させているといわれています。

見所③恐怖の表現の仕方

『暗闇にベルが鳴る』は人知れず忍び寄る恐怖を、描いた作品です。派手な血しぶきはそう画面に映りません。しかしここぞという時に、血まみれの死体が一瞬だけ映ります。そして寮の最初の犠牲者であるクレアの窒息死体は、何度も画面に映ります。そういった演出が想像力をかきたてると、高く評価されています。

見所④犯人が誰なのかわからない

『暗闇にベルが鳴る』の犯人は、最後まで警察に捕まりません。正体不明のままです。犯人の動機も説明されないので、映画を観たあとには、異様な余韻が残るといえます。解けない事件はいつまでも、人の興味を引きます。『暗闇にベルが鳴る』の犯人は、背格好すらはっきりと映されません。

物語の元となったアメリカの有名な都市伝説『The Babysitter and the Man Upstairs(ベビーシッターと2階の男)』の犯人も、素性がわからない人物です。都市伝説の内容は、ベビーシッターの女性のもとに、不気味な電話がかかってくる。調べると電話の主は、屋敷の中に潜んでいると判明する…という、得体の知れないものです。

暗闇にベルが鳴るの主なキャスト

ジェス役/オリヴィア・ハッセー

『暗闇にベルが鳴る』で、見えない犯人に怯える主人公ジェスを演じたのは、オリヴィア・ハッセーです。オリヴィア・ハッセーはアルゼンチンのオペラ歌手を父に持ち、8歳の頃、母の母国であるイギリスに渡ります。オリヴィア・ハッセーは1968年に『ロミオとジュリエット』で主演を果たし、一躍、人気女優となります。2003年には映画『マザー・テレサ』でマザー・テレサを演じました。

またオリヴィア・ハッセーは恋多き女優としても知られており、3度、結婚しています。最初の結婚相手は俳優ディーン・ポール・マーティン。2度目の結婚相手は日本の歌手、布施明さんです。3度目の結婚相手である歌手のデヴィッド・グレン・エイズリーさんとは、現在も仲睦まじく暮らされているようです。

ピーター役/キア・デュリア

『暗闇にベルが鳴る』の主人公ジェスの恋人・ピーターを演じたのは、『2001年宇宙の旅』のデビッド・ボーマン船長役が代表作としてあげられる、キア・デュリアです。キア・デュリアは1968年に『2001年宇宙の旅』に出演して、1984年に発表された続編『2010年』にも、同じ役柄で出演しています。キア・デュリアは私生活では4度、結婚しています。

あらすじだけではわかりづらいですが『暗闇にベルが鳴る』の作中、ジェスの恋人ピーターは、物語のミスリードとして配置されています。視聴者は屋根裏部屋に犯人がいると知りつつも「まさか?」と、ピーターを疑ってしまう場面があります。作中のジェスも、犯人がピーターと同じ言葉を口走ることから、ピーターに疑いの目を向けます。しかしキア・デュリアが演じたのは、恋人の身を案じる、根が真面目な若者でした。

バーバラ“バーブ”役/マーゴット・キダー

勝ち気な女子寮生、バーバラ(通称バーブ)を演じたのは、マーゴット・キダーです。『暗闇にベルが鳴る』やブライアン・デ・パルマ監督の『悪魔のシスター』などに出演して、実力を積んでいったマーゴット・キダー。1970年代にはクリストファー・リーヴが演じるスーパーマンの恋人役として、一気に知名度を上げました。それ以降も精力的に活動して、出演本数は100を超えるまでになりました。

そして2018年5月。マーゴット・キダーは帰らぬひととなりました。享年69歳。アルコールや薬物の過剰摂取による、自殺だと公表されました。

暗闇にベルが鳴るに関する感想や評価

それでは『暗闇にベルが鳴る』について、鑑賞後の評価や感想を紹介していきます。上記は「人を殺しては電話をかけてくる犯人が気持ち悪い」という感想です。『暗闇にベルが鳴る』がサスペンスホラーであると、称されています。

こちらは『暗闇にベルが鳴る』という邦題が、とにかく良いというものです。なお原題は『Black Christmas』で、ホワイトクリスマスにちなんだものです。

『暗闇にベルが鳴る』はクリスマスに見たい映画だと評価しているのが、こちらです。物語の舞台が同じクリスマスであることが、より映画を楽しむ一因となっているようです。

暗闇にベルが鳴るのネタバレまとめ

『暗闇にベルが鳴る』はクリスマスの晩から、女子寮で起こる殺人事件を描いた映画です。スラッシャー映画の先駆けと評価されています。リメイク版が2006年に発表されており、2019年にもリメイク版が公開予定です。恐怖の表現の仕方、犯人が最後までわからないといった点が、長年にわたって評価されています。最後まで発見されない遺体たちも、恐ろしいと評判です。

2006年に発表されたリメイク版『暗闇にベルが鳴る』をネタバレしますと、こちらでは殺人方法が変わり、犯人の動機や正体も明らかになりました。2019年版のリメイク版はどのようになるか、期待が寄せられています。2019年のリメイク版に先駆けて、1974年のオリジナル版『暗闇にベルが鳴る』を視聴するのもお勧めです。

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