半分、青い。の発明は扇風機?そよ風のモデルから伏線・ネタバレまで!

「半分、青い。」は、岐阜で生まれた二人の男女の成長と、夢に向かう姿が描かれます。このまとめでは、「半分、青い。」の後半鈴愛と律が力を合わせて新しい視点の扇風機を発明する姿が描かれます。「半分、青い。」の原作の中で出てくる扇風機にはモデルがあります。ネタバレするとバルミューダ社のグリーンファンをモデルにしています。バルミューダ社のHPには、この発明された扇風機についての事が「半分、青い。」の事を紹介しながら出ています。

半分、青い。の発明は扇風機?そよ風のモデルから伏線・ネタバレまで!のイメージ

目次

  1. 半分、青い。とは?
  2. 半分、青い。の発明
  3. 半分、青い。のそよ風のモデル
  4. 半分、青い。の原作ネタバレ
  5. 半分、青い。のドラマあらすじ
  6. 半分、青い。の登場人物とキャスト
  7. 半分、青い。に関する感想や評価
  8. 半分、青い。のそよ風のモデルや原作ネタバレまとめ

半分、青い。とは?

半分、青い。のドラマ情報

2018年度上半期(2018/4/2~2018/9/29)放送の「半分、青い。」は第98作目のNHK連続テレビ小説です。脚本の北川悦吏子の故郷である岐阜県を舞台に大阪万博が終わった次の年に生まれたヒロインの半生を描いたドラマです。主人公の選考は2017年10月1日時点で18歳以上という条件の「半分、青い。」のオーディションで永野芽郁が選ばれました。

「半分、青い。」のドラマの舞台は、岐阜県と主人公が夢を目指してやってきた東京です。ドラマの後半には、東日本大震災の影響も描かれます。

半分、青い。の概要

1971年7月7日。楡野鈴愛(にれのすずめ)と萩尾律(はぎおりつ)は同じ病院で生まれました。朝ドラ史上初の胎児からの姿を描いた1週目は話題になりました。祖父・祖母・父・母・弟の愛に包まれて育った鈴愛は、おたふくかぜに起因する疾患で、左耳が聞こえなくなってしまいます。家族の事を考えて、平気なふりをする鈴愛の気持ちに気が付いてくれたのは幼なじみの律でした。

「半分、青い。」の物語は、鈴愛と律の繋がりを中心に鈴愛の夢を目指して、漫画家になるために上京する姿、夢破れた後の出会いからの結婚、考え方の違いからの離婚。故郷に戻って同じように離婚した律との再会と二人で描く夢。そして東日本大震災で鈴愛が失った大きなものなどを、涙・笑いをたっぷり含んだ女性の半生が描かれます。

半分、青い。の脚本家

「半分、青い。」は北川悦吏子のオリジナル脚本作品となります。「恋愛ドラマの神さま」という異名を持つほどの脚本家です。フジテレビの月9で1993年の「あすなろ白書」では木村拓哉が主人公を後ろから抱きしめる「あすなろ抱き」という言葉まで流行らせました。また同じ木村拓哉の作品の1996年「ロングバケーション」も大ヒットになり、ドラマの聖地巡礼などの現象も起きました。

アイドルの中森明菜と清純派女優の安田成美をダブル主演で起用した「素顔のままで(1992年)」も話題になりました。そのほか、TBS系列では「愛していると言ってくれ(1995年)」「ビューティフルライフ(2000年)」「オレンジデイズ(2004年)」など、あげたらきりがないほどです。

北川悦吏子は199年頃から病に悩まされ手術・入退院を繰り返していました。2012年突発性難聴と思われていた耳の病気が重篤なものである事がわかり「半分、青い。」の主人公鈴愛と同様に左耳は完全に聞こえなくなりました。この時北川悦吏子が、かつて書いたオレンジデイズの耳の聞こえない主人公の言葉に自ら励まされたと言っています。

「半分、青い。」の執筆中も自身の体調不安を考慮し、友人で朝ドラの実績のある岡田恵和に、もしもの時の代役を頼んでいたと言います。タイトルの「半分、青い。」の句読点のあるタイトルは朝ドラ初だそうです。このタイトルは左耳が聞こえなくなった小学生の鈴愛が、雨音が半分しか聞こえないから「空は半分、青い。」と言ったセリフからです。

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半分、青い。の発明

発明は扇風機

鈴愛が扇風機開発にたどり着くのは、いくつかの挫折を経てからです。漫画家の夢を求めて東京に出てその夢に破れた後に、出会った男性と結婚します。しかしその結婚も破綻し故郷に帰ります。故郷では祖父の味を受け継ぎたいと五平餅の店を立ち上げます。病気で外に出られない律の母和子が、パソコンの通話機能を使って鈴愛の店の客と話す「岐阜犬」を発明し和子に生きがいを与えます。

岐阜犬を見た東京から来たおもちゃ会社の津曲(つまがり)から、岐阜犬をおしゃべりする犬として売り出したいと持ち掛けられます。その岐阜犬の声を担当していた和子は、残念ながら天寿を全うした後。当時娘の花野が、フィギュアスケートを習いたいと言い始めた頃、東京の津曲の会社の近くなら、花野に学ばせられると鈴愛は考えます。社員として働かせてもらうことを条件に上京します。

津曲の会社は、廃校を利用した起業家が集まり、いろいろなチャレンジをしている場所です。その中で鈴愛も何かやってみたいと考えるようになりました。そんな時、鈴愛の母がガンになります。扇風機の風では病人には強すぎる事から鈴愛は、そよ風のような風の吹く扇風機が出来ないかと考えていました。鈴愛の発明は、パソコンの通話機能を使ったおしゃべり犬のおもちゃの発明から歩き出します。

発明と開発の時代背景

「半分、青い。」のドラマの中で、時代はいつなのかを推察します。鈴愛と律が生まれたのが1971年。律の結婚が30歳くらい、息子が10歳くらいです。ですから1971年から40年ほど経っています。1909年から1910年くらいと読み取れます。原作を逆読みすると、扇風機が完成してお披露目会のその日、東日本大震災がおきます。東日本大震災は2011年3月11日です。

このことから扇風機にとりかかる時期は2009年から2010年頃という推察です。花野が「浅田真央選手のようになりたい」と言っています。2010年に浅田真央選手は、バンクーバー五輪で銀メダルを取り人気・実力ともに絶頂期だったことから、花野が憧れの対象にすることからも裏付けされます。

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半分、青い。のそよ風のモデル

バルミューダのグリーンファン

「半分、青い。」の鈴愛と律が作る扇風機のモデルは、グリーンファンという情報が見つかりました。グリーンファンというのは、近年調理器具などでも有名なバルミューダという新しい会社の商品です。バルミューダの公式HPに「半分、青い。」に触れたページがあります。そこにはグリーンファンについて、下記引用のように説明がされています。

バルミューダ株式会社 代表取締役社長 寺尾玄は、現在放送中の連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年4月2日からNHK総合にて放送/全156回)の劇中扇風機開発部分において原案協力いたしました。

最終章となる再起奮闘編 "モノづくり" パートで描かれる扇風機の原案は、バルミューダを代表する製品のひとつ「グリーンファン」。自然界の風を再現し、扇風機に100年ぶりの革新をもたらした扇風機の開発が、物語の中でどのように描かれるのか、どうぞお楽しみください。

バルミューダの会社のHPにはモデルとなったのは、グリーンファンだけではなく、社長の開発にかける姿勢なども「半分、青い。」の中で生かされているとあります。グリーンファンを作りながら、失敗を重ねてもそこから何かを学ぶ姿勢などが社長にもあったそうです。

グリーンファンの購入方法

「半分、青い。」の扇風機のモデルになったグリーンファンは、各種インターネットサイトで購入できます。サイトによってはグリーンファンの定価そのままのサイトもあります。Amazonでは、値引きされていました。「半分、青い。」のドラマの中でも語られているように、そよ風の扇風機と言われるそよ風を作るための部品などが高く、グリーンファンの価格は3万円台、4万円に近い価格です。

グリーンファンの後継モデルで1万円くらい安いものがあります。最初のグリーンファンは日本製ですが、後継モデルのグリーンファンは、台湾製という事をバルミューダ社に確認した方がレビューに書いています。扇風機としての静音性は、どちらのグリーンファンも変わらないという事です。どちらのグリーンファンを選ぶかは、個人の好みということです。

「半分、青い。」の扇風機のモデルとなったグリーンファンは、「半分、青い。」の中で病気の母親に使ってほしいという希望通り優しい風が吹くというレビューが多いです。原作通りの扇風機のモデルとして、答えているレビューが、グリーンファンには多いです。また「3mから5m先にも優しい風が届く」という意見もありました。

ダイソンのエアマルチプライアー

「半分、青い。」の放送中に扇風機開発の話になった時、そよ風扇風機のモデルは「ダイソンのエアマルチプライアーではないか」と話題になりました。「半分、青い。」の中で鈴愛と律がこだわっていた扇風機の特徴は、羽根の形です。ダイソンの扇風機は、羽根がないので「半分、青い。」の扇風機のモデルではないとわかります。羽がなくても話題に上ったのはダイソンの扇風機の遠くからでも風が届くパワーによる静音性です。

ダイソンの扇風機は、3m先に置いても風が届くという事で、1mくらいの距離に置くよりも音が近くないという理由での静音性のようです。「半分、青い。」の扇風機のモデルであるグリーンファンの方が、静音性については、Amazonのレビューを見る限りでは高いようです。ダイソンの扇風機は羽根がないので小さなお子さんがいる家庭には、安心という特徴もあります。それぞれの扇風機の特徴で扇風機を選んでいるようです。

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半分、青い。の原作ネタバレ

原作ネタバレ①そよ風の扇風機を作る意志

母の看病の合間に鈴愛は律に「そよ風のような柔らかい風の扇風機があったら」と話します。子供の頃から、発明好きで、大学でもロボット研究をしていた律は、目を輝かせて「そよ風の扇風機を作る」と言い出しました。突飛な発想力のある鈴愛にそよ風の扇風機のモデルになるようなイメージを律は鈴愛に書いてもらいます。

鈴愛の描いたそよ風の扇風機のモデルは、メルヘンの世界のイラストでした。物事を論理的に考える律の希望した扇風機のモデルではありません。それでも律はそよ風の扇風機の発明に意欲を持って向き合います。「ロボットを作ることを考えたら、そよ風の扇風機は簡単!」と律はいいます。

原作ネタバレ②扇風機作りの始まり

律は扇風機作りのためにこれまで勤めてきた会社を辞めます。別れた妻は早々に再婚し、養育費も辞退された律です。退職金を元手に自分がやりたかった発明に意欲的です。五平餅の屋台は開店休業の鈴愛。律の親友正人も仕事の合間を見て手伝ってくれます。そよ風とはどんな数値なのかを物理的に測る律。難しい数値を扱うので、鈴愛には難しいかと思っていました。

けれど物事に熱中した鈴愛は、流体力学の本を読み始めるくらいに本気です。律も鈴愛も二人で風に向き合い完成を目指します。

原作ネタバレ③会社名「スパロウリズム」

来週手術の晴が食べ物をのどに詰まらせて緊急入院したので、鈴愛と律は晴の病院に駆け付けます。そして律は晴に二人で作る扇風機の事、会社の名前が「スパローリズム(Sparrow rhythm)」であることを伝えます。スパローは雀、リズムは音律、鈴愛と律の名前を会社名にしたのです。この話を聞いて、まるで鈴愛と律の結婚報告を受けたように喜ぶ晴。

実は二人で会社をやることを聞いていなかった鈴愛は律に「本当にそれでいいのか」と問いかけます。律は「ふたりでやれば、きっと楽しい」そう言って微笑みます。

原作ネタバレ④手術する晴

晴の手術の日鈴愛は待合室で不安を書き消すように扇風機の部品の資料を見ていました。その本は律が置いて行った本です。ページの端には絵が描いてあります。パラパラ漫画になっていました。それも晴が無事に手術を終えて、鈴愛と抱き合うシーンです。

そして漫画の最後には扇風機の風にあたる晴の姿がありました。律の思いの詰まった絵を見て涙を流す鈴愛。そして、晴の手術は無事終わりました。

原作ネタバレ⑤2010年の東京

晴の手術の成功を確かめて、鈴愛は東京に戻ります。二人の会社であるスパローリズム。鈴愛は今までの律の手伝いではなく自分の会社として仕事を頑張ります。やっているうちに扇風機からの風の渦が原因で優しい風にならないことに気が付きます。この渦を消すためにはどうするか。鈴愛は100円ショップで働いていた時、店長が扇風機の風を壁に当てていたことを思い出しました。

原作ネタバレ⑥最初に出来た試作品

扇風機の風を壁に当てることで問題だった扇風機の風の渦はきえました。それを扇風機としてどう売り出すかを律と形を考えます。扇風機にたらいのようなものをつけて、たらいから跳ね返った風を津曲とその妹に見てもらいますが「扇風機自体の形が不格好」と不評です。

「風がもわ~んとする」と気持ちよい風になっていないことを指摘されます。けれど「扇風機に長く当たっている時の疲れる感覚にはならない」と感想を聞かされます。

原作ネタバレ⑦律は鈴愛にとって天才

二人は開発の壁にぶち当たってしまいました。けれど鈴愛は「漫画のアイデアが出ずに行き詰った時とは違う」と律に言います。「あの時は絶望しか感じなかったけど、律が天才だって信じられるから」と鈴愛は、素直な気持ちを律に伝えます。それはお世辞でも、励ましでもない鈴愛の本当の律への信頼です。律も昔から鈴愛を知っているので、鈴愛の本気の信頼を感じます。

「ない頭なりに私も考える」そう言った鈴愛に律は「昔から鈴愛にはアイデアがたくさんある」という事を伝えます。二人は、扇風機作りを頑張ります。

原作ネタバレ⑧速度が異なる風を一気に出す方法

律は羽根を二重構造にすることで、内側と外側の羽根の力で風の速度を変えることが出来ることを見付けました。この構造により羽根同士の風でお互いの風を壊すので優しい風が吹くのです。律はこの羽根のデザインを説明しました。そのイメージ画像を鈴愛に書いてもらいます。二人の共同の発明はどんどんと完成に近づきます。

原作ネタバレ⑨3Dプリンターで羽根作り

律が想い描く羽根は3Dプリンターで作ってみることにしました。羽根の向きや大きさ、二人は何度も失敗を重ねながらも折れずに頑張りました。そして風の渦が消え、その風が広く広がるようにすることもできました。けれど優しい風まではもう少しです。

及第点の出せる風になったところで、鈴愛と律は正人にモニターとして風に当たってもらいました。正人は律が大学入学の頃からの友人です。だから言いにくいこともはっきり言ってくれます。正人の答えは「包み込むような新しい感覚はある…でも心地いいまではいかない」それを聞いて鈴愛と律は、風の速度を調べ、自然の風と比べました。自然の風よりもずっと早い鈴愛たちの扇風機。

原作ネタバレ⑩あともう一歩

律が風速を計算しているのを邪魔しないように、鈴愛は正人とカフェにいきます。正人はまだ大学生のころ鈴愛と付き合っていました。「僕たちやり直さない?」鈴愛は正人の申し出に「律が好き」な気持ちを伝えます。

正人が帰ったあとも次の日も羽根の改良は続きました。3Dプリンターでの限界もあったので専門業者に依頼してみました。なかなかうまくいかない羽根の改良。それでも鈴愛と律は初心に返ってそよ風にあたりながら前を向きます。

原作ネタバレ⑪工場の紹介

試作品が出来たら今度は量産に向けての工場探しです。おもちゃ会社を経営していた頃の津曲のツテで工場を紹介してもらいます。二人の会社の資本金は律の退職金です。それでは全く足りません。投資家も製作ルートが整っていないと相手にしてもらえません。行き詰まってしまった鈴愛と律。「晴さんは生きている、果たせる約束は守りたい」そう言って律は晴のために頑張ろうと決意します。

原作ネタバレ⑫回転数のチェンジ

これまで羽根にこだわってきた律でしたがモーターに着目して、パソコンに使われているモーターに変えてみることを考えました。律の考えたDCブラシレスモーターを利用した低速回転の扇風機は画期的なアイデアです。扇風機の世界に革命を起こすとまで言われました。

この回転数は鈴愛と律が聞こえない鈴愛の耳の世界を感じさせる幻灯機作りがヒントになりました。「幻灯機をレコードプレーヤーの上に乗せて回転させる」それを律は思い出したのです。鈴愛と律の長い年月の中にある絆を感じさせると評判のシーンです。

原作ネタバレ⑬そよ風の完成

2011年も始まったばかりの頃。二人が扇風機に着手してから10か月で完成しました。「これから作って売る」律は強い決意の声をあげます。この扇風機の名前は「そよ風ファン」と名付けました。

原作ネタバレ⑭扇風機がツマガリに盗まれる

そよ風ファンの一歩を踏み出そうとしたその朝。そよ風ファンのデータ・特許を取るための申請書に至るまで津曲に持ち出されてしまいました。津曲は離婚した自分の息子に良い格好を見せたかったのです。広告代理店時代のツテを使って津曲は大手企業にそよ風ファンを売りに行きます。この事を知った津曲の息子は津曲を非難します。

息子の声に我に返った津曲は、鈴愛と律の元にそよ風ファンの関係書類一式とそよ風ファンを返却します。鈴愛は津曲が会社の倒産の時に逃げた時も迷惑をかけられたので怒っています。でも律は、津曲が持って行った大手企業がどんな反応をしたのか気になります。

原作ネタバレ⑮ツマガリに協力を頼む律

大企業はそよ風ファンの価格の高さに対してNOという返事でした。律はそれを当然として受け止めていました。どんなに頑張っても3万円はするそよ風ファンの価格を、大手企業は敬遠すると律は最初からわかっていました。律は津曲の人脈で「それでもそよ風ファンを売り出してくれる会社を探してほしい」と持ち掛けます。鈴愛は津曲を信用できませんでした。でも律は津曲の経験値に期待しました。

津曲は大手企業を回りましたが「やはりお金のある投資家を集めて投資してもらうやり方も探ってみるべきだ」と律に言います。

原作ネタバレ⑯投資家の前でお披露目会

鈴愛はそよ風ファンを商店街に持ち出し、その風に当たってもらって商品の紹介などもしました。でもそよ風ファンにお金を出してくれる投資家は現れません。律は津曲の助言もあってお披露目会をすることを決めました。その為のプロモーションビデオも必要と考えました。

原作ネタバレ⑰動画を涼ちゃんに依頼

鈴愛は、離婚した後に映画監督として成功した元夫の涼ちゃんに「プロモーションビデオを撮ってもらえないか」とお願いしてみました。すると涼ちゃんは快く引き受けてくれました。その仕上がりも素晴らしく短編映画のようです。そのビデオはそよ風ファンの風の柔らかさを表現してくれました。

原作ネタバレ⑱東日本大震災

2011年3月11日、そよ風ファンのお披露目会が行われました。値段は高くても投資家たちの反応は良いものでした。そのお披露目会の途中大きな揺れが会場を襲いました。東日本大震災です。お披露目会は中断してしまいました。けれど投資家たちからのオファーはありました。それなのに地震のために部品などの物流がストップしてしまい製作が出来ない状態です。

鈴愛にはもう一つ心配事がありました。漫画家時代の仲間のゆーこと連絡がとれないのです。被災地の海の見える病院で働いていたゆーこ。会社の事は律と津曲が頑張っていました。鈴愛はゆーこの事ばかりで、花野の事を考えている余裕がありませんでした。花野は父親の涼次の元に家出しました。涼次は花野の事も考え「鈴愛にやり直さないか」と提案します。

鈴愛の気持ちはもうすでに律に決まっていたので、涼次の申し出を断りました。涼次もまたその言葉を受けて、律に花野のことを託します。

原作ネタバレ⑲律の生まれた意味

部品の件はゆーこの夫が海外とも取引があるため、そのつてで外国から取り寄せてくれました。そしてゆーこの夫は大切なことを鈴愛に伝えます。ゆーこの遺体が見つかりました。ゆーこは死の間際スマホの動画にみんなへのメッセージを残していました。その中には鈴愛に向けたものもありました。

スパローリズムは、何とか部品が集まり、扇風機の制作にかかります。集まった部品で作ることのできるデザインは限られています。そんな時なのにゆーこの死を知った鈴愛は使い物になりません。律は鈴愛にゆーこに会いに仙台に向かわせます。正人は「なぜ一人で行かせたの?」と律に聞きます。律は鈴愛とゆーこの絆を知っていたから。律は「それを邪魔してはいけない」と正人に言います。

そんな風に鈴愛を理解している律を見て正人は「律はずっとそんな風に鈴愛ちゃんを守ったんだね」そういいます。律は「僕が生まれてきた意味は鈴愛を守ることなので」と涼しい顔でいいます。

原作ネタバレ⑳鈴愛の復活

「鈴愛!生きろ」スマホに残されたゆーこの言葉。自分がもうすぐ津波の影響で死んでしまうそんな状況でゆーこが伝えた言葉で復活する鈴愛。鈴愛の復活にあわせたかのように熊本の部品工場から「大手からのキャンセルが出た」という知らせがあり、そよ風ファンを作る余裕が出来ました。

原作ネタバレ㉑そよ風の発売

そよ風ファンの発売も決まり、お披露目は岐阜の鈴愛の実家つくし食堂で行われました。スイッチをいれて一番いい風がくるところに晴を座らせます。すると晴は祖父や祖母が眠る場所の近くを吹くそよ風を思い出したと言います。鈴愛は目指していた風が出来たと喜びます。

原作ネタバレ㉒地元誌の取材

鈴愛たちの扇風機の取材に地元紙がやってきました。地元紙の記者はなんと、鈴愛の初めてのデート相手小林でした。それまで緊張していた鈴愛でしたが、知り合いという事で落ち着いて話すことが出来ました。小林も良い取材が出来たと言って帰っていきます。

原作ネタバレ㉓そよ風の改名

鈴愛たちの扇風機の風を受けている母を見て、鈴愛は、扇風機の名前を変える事を思いつきます。「マザー」という扇風機の名前に変える事で説明書から箱まで変更しなければなりません。コストや手間がかかっても津曲は、その方が5倍売れると言って鈴愛の背中を押してくれました。突然の変更を乗り越えて発売日に間に合いました。

発売日は、7月7日。鈴愛と律の誕生日です。発売記念のカンパイの後、みんなはケーキを囲み笑顔で「半分、青い。」は終わります。

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半分、青い。のドラマあらすじ

幼い頃に聴力を失う

1971年(昭和46年)鈴愛(すずめ)の母晴(はる)と律(りつ)の母和子(わこ)はもうすぐ生まれてくる子供の誕生を待っていました。7月7日二人は同じ病院で誕生して、産院で赤ちゃんの時期を並んですごしました。鈴愛は難産だったのが信じられないくらい元気に明るく育ちます。律の方は元気で勉強ができるけど、どちらかと言えばインドア派の大人しい男の子として育ちます。

幼なじみの龍之介(ブッチャー)と菜生という幼なじみと喧嘩をしながらも楽しく遊ぶ毎日でした。そんなある日鈴愛は左耳が聞こえないことに気が付き、地元のかかりつけの先生に診てもらいます。地元の病院ではわからないので名古屋まで出かけます。大きな病院で鈴愛はもう左耳の聴力は回復しないことを言われます。母晴・父宇太郎・祖父仙吉みんなが悲しみます。

鈴愛は、家族に気を使って明るく過ごします。左耳だけが聞こえないことで体育の授業で支障が出るほど、平衡感覚が無くなってしまいました。鈴愛の異変に最初に気が付いたのは律でした。体育の授業は律の助けがあって何とか無事にすごせました。放課後律と鈴愛はいつも遊んでいる川辺に行きます。律に本音を聞かれた鈴愛は初めて本当の気持ちを律に言って泣きました。

鈴愛が、泣けなかったのは理由は「私が泣いたらみんなが泣く」「つくし食堂を泣き虫食堂にしたくなかった」とのことでした。鈴愛はずっと泣きたい気持ちを我慢していたのです。それを律の前で解放しました。みんなを笑顔にするために律と鈴愛ははじめての二人の発明作品を、金持ちの龍之介にお金を出させて作りました。半分しか聞こえない鈴愛の耳の世界を幻灯機で楽しく表現して家族に見せたのです。

漫画家になるため上京

高校3年になるとみんなが進路に関して動き始めます。鈴愛以外はみんな進学する仲間たち。高校生活最後の夏、鈴愛はつまらない夏を過ごしていました。そんな鈴愛に律が渡したのは和子さんの愛読書の秋風羽織の漫画。鈴愛はその漫画に夢中になります。1989年11月に和子が応募して当選した秋風羽織のトークショーのチケットを鈴愛の農協への就職が決まったお祝いに渡します。律にも息抜きに鈴愛につき合うように言います。

鈴愛は漫画家秋風羽織に差し入れた祖父仙吉の作った五平餅が縁で、秋風羽織に漫画を見てもらえることになりました。まだまだ稚拙な鈴愛の漫画ですが鈴愛は「弟子にならないか」と秋風羽織から言われ「はい」と即答してしまいます。仙吉のコネで決まった農協は何とか家族を説得して辞退しました。東京へ出る鈴愛。心細い東京生活と思いきや一流私立大学へ行く律も近くに住むことになりました。

アシスタント仲間にも恵まれて切磋琢磨しながらデビューした鈴愛。連載が長くなると人気が落ちて行きます。打ち切りになり落ち込む鈴愛に秋風羽織は編集者に頼んで読み切りで挽回するチャンスをくれました。しかしアイデアが出ずに鈴愛はあきらめてしまいます。途中まで書いた漫画を秋風羽織が合作として仕上げてくれ雑誌には穴を開けずに済みました。自信を失った鈴愛は漫画家をやめて秋風羽織の寮を出ます。

結婚するも破綻

岐阜に帰る事もできない鈴愛はアパートを借り100円ショップでアルバイト生活です。近くに小学校があり、運動会前は大忙しになるため補助でやってきた森山涼次と知り合います。涼次が鈴愛の漫画のファンだったことから徐々に惹かれあい二人は結婚します。涼次は両親を亡くしています。けれど独身の3人の伯母に甘やかされて育ちました。

映画監督をめざしていた涼次、鈴愛が妊娠したことで「夢を追うのをやめてきちんと働く」と言います。でも結局映画監督の道を諦められませんでした。娘花野が二人の間にはいましたが離婚しました。鈴愛は、花野と一緒に岐阜へ帰り実家で次の仕事を探すことになりました。つくし食堂は、弟が結婚していて、お嫁さんが良く働いています。

発明のきっかけ

つくし食堂は、弟の編み出した新メニューで大繁盛していたのです。新メニューの裏で、今までつくし食堂で愛されてきた祖父の五平餅の存在が薄くなっていたのを感じた鈴愛は仙吉にしっかりレシピ・焼き方を教わり、五平餅のカフェを開くことになりました。地元の有力者である不動産屋の後継ぎのブッチャーの力を借りて店も決まります。しかし店の開店を待たずに祖父が眠るように亡くなります。

律の母和子が、余命宣告され律がこの街から通える支社に異動してきました。律の妻は息子翼の学校の関係で一緒に来ませんでした。律は「和子に何か生きがいを与えたい」そんな思いで鈴愛がイラストを描いた犬のぬいぐるみがネット回線を通じて和子が誰かと話せるようにしました。和子の話す言葉で救われる子供もいました。しゃべる岐阜犬の企画は大成功でした。

和子も律と鈴愛のおかげで幸せに息を引き取ることが出来ました。岐阜犬に目をつけていた津曲の会社が「しゃべる仕組み込みで権利を譲ってほしい」と言ってきました。その時に、フィギュアスケートの選手になりたい花野と上京するために「津曲の東京の会社に雇ってほしい」と願い出る鈴愛。律は妻と息子の元に戻り、鈴愛は娘の花野と東京へ。

津曲の会社は、津曲の妹をはじめとする起業家たちのシェアオフィスでした。その中で鈴愛も何かしたいと思うようになっていきます。そんな中、津曲の新しい企画が大失敗します。津曲は社員を残して夜逃げしてしまいました。他の社員と津曲の会社の尻拭いに追われました。鈴愛は津曲の妹の会社を手伝いながら五平餅の屋台を始めます。

律との再会

五平餅を売っていると、律の友人で鈴愛がかつて片思いしていた正人に再会します。正人から律も離婚して東京に来ている事を聞かされます。律とも再会して今いる起業家たちのシェアハウスを紹介すると、律もここで発明をしたいという気持ちになって来たと言います。そんな時鈴愛の母がガンで手術することがわかり岐阜に飛んで帰る鈴愛。普通の扇風機では強いという母のために、そよ風のような風について考える鈴愛。

その話を律として、そよ風のような扇風機作りが始まります。大手企業に勤めていた律はそこをやめて律の退職金を元手に商品開発を目指します。様々な努力をした鈴愛と律。戻ってきた津曲の人脈も利用して投資家たちへのプレゼンに出せるまでに扇風機の発明は進みました。プレゼンのその日は2011年3月11日。東北で起きた地震ですが、大規模な地震で東京でも大きな被害が出ました。

地震の影響で節電の機運も高まり、鈴愛たちの扇風機はニーズがありました。けれど各地の部品工場が被害を受け扇風機作りは止まってしまいます。それだけでなく、花野が地震の恐ろしさから学校でお漏らしをしてしまいました。それ以降学校でいじめにあう花野。さらに鈴愛は、漫画家時代の親友ゆーこが行方不明という苦しみも抱えていました。海の見えるゆーこの勤める病院は津波の被害を受けていました。

仕事と家庭で困難に立ち向かう鈴愛を支える律。二人は自然なことのように結ばれます。生まれる前から繋がっていたような鈴愛と律。二人は花野や家族・友人たちの手助けの中、未来へと歩き始めて物語は終わります。

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半分、青い。の登場人物とキャスト

楡野鈴愛/永野芽郁

楡野鈴愛は、1971年7月7日に岐阜県で生まれます。幼い頃に片方の耳の聴力を失ってしまいますが、家族や幼なじみに囲まれて明るく育ちます。幼なじみの律とは同じ日に同じ産院でうまれました。二人は不思議なつながりで生きて行きます。

鈴愛を演じた永野芽郁は、1999年9月24日東京生まれで小学校3年生の時にスカウトされ、小学校3年で芸能界に入りに子役として活躍していました。大河ドラマ「八重の桜」では子役として出演し、2016年には「真田丸」にも出演しています。「半分、青い。」の後に出演した「3年A組」では高校生役を演じ話題になりました。

楡野宇太郎/滝藤賢一

鈴愛の父の楡野宇太郎は家族思いの優しい父親です。鈴愛が子供の頃から「マグマ大使」や「あしたのジョー」など年齢に合わない漫画の話題を話すのは、つくし食堂にある宇太郎の愛読書の影響です。

宇太郎を演じた滝藤賢一は、1976年11月2日愛知県名古屋市出身です。高校卒業後仲代達矢の無名塾に入り演技を学びます。同期に真木よう子がいます。テレビよりも映画の出演が多かったのですが「半沢直樹」に出演以降一気にテレビでのオファーが増え「俺のダンディズム」で初主演「ドクターX大門未知子」「コードブルー」「東京独身男子」などに出演しています。

楡野晴/松雪泰子

鈴愛の母である楡野晴は子供を授かれるかどうかと言われた女性でした。でも鈴愛を産んで以降健康になり、2人目の子供にも恵まれました。後半病気になったことで、鈴愛が母のために優しい風の扇風機を発明します。

松雪泰子は1972年11月28日佐賀県出身の女優であり歌手としての一面もあります。1991年にドラマデビューした後、1993年「白鳥麗子でございます」で主役となり話題になりました。2006年「フラガール」でのフラダンス講師役は数々の賞を受賞しました。2010年虐待されていた生徒(芦田愛菜)を我が子として育て罪に問われる小学校教師役を演じた「Mother」は大きな話題のドラマとなりました。

萩尾律/佐藤健

萩尾律は萩尾家の一人息子として育ちます。あまり人付き合いが得意でない律。幼いころから同じ日に生まれた鈴愛の最大の理解者でした。大学時代の恋愛問題で鈴愛と仲たがいしてしばらく離れてしまう鈴愛と律。高校の同窓会で再会します。子供の頃から細かな作業が好きでロボット開発など発明する事を好みます。

佐藤健は1989年3月21日埼玉県生まれです。高校時代に現在の事務所アミューズにスカウトで所属しました。デビューは仮面ライダーシリーズの「仮面ライダー電王」で主演デビューです。2010年大河ドラマ「龍馬伝」で岡田以蔵役を演じ、一気に話題の俳優になりました。この時の演技力から映画「るろうに剣心」の主役を射止めました。テレビドラマ「天皇の料理番」の主演も高い評価を受けました。

森山花野/山崎莉里那

花野は鈴愛の最初の結婚で涼次との間に生まれた娘です。森山家にいた頃は涼次の伯母たちにかわいがられ、鈴愛が離婚して楡野家では鈴愛の祖父の仙吉と仲良くしていました。仙吉が死ぬ前につけたいと言っていた店の名前を唯一聞かされていました。ジャンプ力があり浅田真央に憧れてフィギュアスケートの選手を夢見て、鈴愛と東京に出てきます。

山崎莉里那は2012年2月7日生まれの子役です。本格的に子役としてデビューしたのが、「半分、青い。」でした。その後いくつかのドラマのゲスト役などででています。コブクロのMV「風をみつめて」にも参加しています。

半分、青い。に関する感想や評価

「半分、青い。」の技術協力でグリーンファンを発明した寺尾玄さんのツイートです。台本チェックで職人らしく技術面をチェックしていたそうです。けれど放送画面をみると、ツイッターでもトレンドに上がった律と鈴愛のキスシーンに驚いたそうです。

「半分、青い。」などの朝ドラは、舞台となった地域と密着したイベントが催されます。「半分、青い。」でも舞台である中津川市立図書館などで、使用された衣装やモデルとなった扇風機の紹介もされました。

「半分、青い。」の前半に話題をさらった豊川悦司演じる秋風羽織。鈴愛の扇風機を秋風羽織が体感したらという空想のイラストです。「半分、青い。」のファンの人のいろいろなもしもは、ツイッターにもあふれています。

この手紙は、漫画家の秋風羽織先生から鈴愛に送られたものです。ゆーこの死があっての事ですが、扇風機作りの鈴愛と律も希望と絶望の繰り返しでした。「半分、青い。」はこの手紙のような物語です。

半分、青い。のそよ風のモデルや原作ネタバレまとめ

「半分、青い。」のドラマの中で鈴愛と律が一緒に発明する扇風機にはモデルがあるという事でこの発明のモデルを中心にまとめました。調理器具としての知名度の高いバルミューダの扇風機の発明は、ユーザーレビューでも高評価でした。「半分、青い。」の中でも言われていた単価の高さ。けれどこの発明された扇風機は、それに見合った価値があると言われています。

実際にバルミューダに取材して台本のチェックもされた「半分、青い。」です。鈴愛と律の発明に至るまでの物語を確認してみてはいかがでしょうか。

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