マーベルを見るならネットフリックスとHuluどっちがおすすめ？比較してみた！

マーベルシリーズの大元はアメコミ2大出版社であるマーベルコミックにあります。MCUシリーズが始まる前にもそれぞれの作品が単独で映像化される事も多く、当初はマーベルコミックのヒーローの一部のキャラクター映像化の権利を他社と業務提携する形で提供して展開されていました。

MCUの大きな特徴の1つと言えるのが作品の枠を越えて世界観を共有している点にあります。とあるヒーローの名を冠した作品であっても別のヒーローが登場する事もありますし、とある作品で起こった大きな出来事は別の作品にも影響を及ぼします。またヒーローが一同に会してより強大な敵と戦う「アベンジャーズ」シリーズなども展開されるなど世界観を共有している事を最大限に活かした構成になっているのが特徴です。

MCUに連なるマーベル映画では公開された順番である程度時間軸を揃える「フェイズ」の概念を導入する事で物語の大きな転換点を迎える構成を取っています。

MCUが始まったフェイズ1には2008年から2012年までに公開された以下の6作品が該当します。この時点ではまだそれぞれのヒーローが誕生するまでを描く形式が強くなっており、アベンジャーズにて集合した形になっています。まずはこのフェイズ1の作品を見てMCUの作品群の流れに慣れるのがおすすめです。

• アイアンマン
• イレクレディブル・ハルク
• アイアンマン2
• マイティ・ソー
• キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
• アベンジャーズ

アベンジャーズにてヒーロー達が集結した後を描くフェイズ2ではこれまでのヒーロー達のそれぞれの展開を描く形になっています。フェイズ2該当作品は2013年から2015年に公開された以下の6作品です。

• アイアンマン3
• マイティ・ソー/ダーク・ワールド
• キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
• ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
• アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
• アントマン

フェイズ3ではフェイズ1から活躍したヒーロー達の1つの区切りを迎え新たなヒーローが登場するある意味で世代交代的なフェーズになっています。その為該当する作品も多く、2016年から2019年にかけて公開された以下の11作品が該当します。

• シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
• ドクター・ストレンジ
• ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：リミックス
• スパイダーマン：ホームカミング
• マイティ・ソー　バトルロイヤル
• ブラックパンサー
• アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
• アントマン＆ワスプ
• キャプテン・マーベル
• アベンジャーズ/エンドゲーム

2019年7月現在最新作となる「スパイダーマン：ファーフロム・ホーム」を持ってフェイズ3は終了し準備期間を経て次回作よりフェイズ4に以降する事が発表されています。

ネットフリックスのマーベル作品はこれからマーベル作品を見たい人向けというより既にマーベル作品のファン向けの作品になっています。特にMCUの原作に当たるマーベルコミックを知っているとより深く楽しめる作品が多いのがネットフリックスの特徴です。その為、Huluと比較してマーベル映画を見ていなくても楽しめるのがネットフリックスの特徴となっています。

ネットフリックスではマーベル映画は2019年7月現在1つも配信されていません。そのかわりというわけではありませんがネットフリックスではマーベルとネットフリックスが共同して制作した映画とはまた違うネットフリックスオリジナルドラマ作品としてマーベル作品を展開しています。オリジナルドラマのマーベル作品では映画には登場しないヒーローを扱うのでファン向けの作品という言い方をされるのです。

一方でHuluの作品はマーベル映画のスピンオフ作品という側面が強いです。ドラマ展開をしているという点ではネットフリックスと同様ですが、映画にも登場するキャラクターの映画では描かれていない裏側を描くようなドラマも多くなっているのが特徴です。その為、ネットフリックスの作品と比較して映画を見た上でより関連作品を見たいという人におすすめです。

とは言ってもHuluもネットフリックスと同様に常時マーベル映画を視聴出来るわけではありません。常時視聴する事が出来るマーベル映画は2019年7月現在フェイズ1で放映されたインクレディブルハルクの1作のみとなっています。その他の作品は新作公開のタイミングで期間限定で配信される事がある形になっています。

Huluの中でも特にマーベル関連作品で人気が高いのがエージェント・オブ・シールドシリーズです。映画の中でも重要な役割を持つフィル・コールソンを主人公としている為映画との融和性が高いのでマーベル映画好きなら思わず頷いてしまうシーンが多くなっています。

またマーベル作品以外の点で比較してもHuluは日本の資本が入っている事もあって日本人に馴染み深いドラマ作品が充実しているのが1つの特徴になっています。マーベル作品に限らずドラマを色々と見たいという事であればネットフリックスと比較してもHuluがおすすめです。

新作に向けてこれまで放映されたマーベル映画を押えたい、一度見たけど見返しておきたいという人におすすめなのもHuluです。上記でも触れた期間限定配信の機能がある為、マーベル映画もこの機能を使って期間限定で配信される事が多いです。あくまでも期間限定なので一気に視聴したい人向けになりますが、Huluをおすすめできます。

U-NEXTではネットフリックスやHuluでは常時配信はされていないマーベル映画も視聴可能です。月額1990円と他の有料動画配信サービスと比較すると高めなのがネックですが、マーベル映画を最新作までほぼすべての作品見る事が出来る他、Hulu等で配信されているドラマまで見る事が出来ます。無料ポイントを使えば期間を気にする事なく視聴出来るので毎月2～３本ペースで視聴していきたいという人におすすめです。

またもし一気にみたい場合には1作品400ポイント～500ポイント（1ポイント＝1円換算）を月額とは別途に課金して見る事も可能です。これは下記のdTVでも同様なので両社で比較するのであれば値段、配信作品などで比較する必要があります。

dTVもU-NEXTと同じくマーベル映画が視聴可能であり、さらに月額が540円と初めて有料動画配信サービスを利用する人にもおすすめなお手頃価格に設定されています。加えて数日間のレンタルという形式であればdTVに登録せずともアカウントを作るだけで視聴が可能になるというのが他の有料動画配信サービスと比較しておすすめのポイントです。

ネットフリックスは上記のdTVのようなレンタルサービス等はやっていないのでネットフリックスオリジナルのマーベルドラマ作品を視聴する為にはネットフリックスに登録する必要があります。2019年7月現在、支払い方法はクレジット払いの他、コンビニや家電量販店でプリペイドカードを購入する方法なども用意されているのでクレジットカードを所持していなくても登録が可能です。

またネットフリックスのオリジナルドラマ全ての作品ではありませんが、6作目となる「ザ・ディフェンダーズ」以前の5作「デアデビルシーズン1・2」「ジェシカ・ジョーンズシーズン1」「ルーク・ケイジシーズン1」「アイアン・フィストシーズン１」に関してはDVDにもなっておりレンタルにも展開されています。これらのレンタルはもちろんネットフリックスに登録せずとも視聴が可能です。

媒体が映画からネットフリックスオリジナルドラマに変わっても、マーベルコミックの持つ多数のヒーローが登場する事には代わりがありません。映画と同様にネットフリックスオリジナルドラマでもとあるヒーローによって行われた事が直接別のヒーローに関係したり、時には協力関係を築く事もあります。ヒーローによる熱い展開は同様に楽しむ事が出来ます。

マーベル作品の中でもネットフリックスオリジナルドラマで展開される作品の共通点と言えるのが舞台がマーベル映画のフェイズ1「アベンジャーズ」の後のニューヨークにあるヘルズキッチン地区を舞台にしているという点です。作品の展開次第ではニューヨークから出ることも全くないわけではありませんが、拠点をニューヨーク、ヘルズキッチン地区においているという点では共通しています。

また「アベンジャーズ」の後、ニューヨークが復興するタイミングの時期なので、既に住人達も地球人以外の超人や宇宙人という存在を認識している状態というのもネットフリックスオリジナルドラマの大きなポイントになってきます。また同様にドラマの中で「アベンジャーズ」での出来事のネタに触れる事も多くなっています。

ネットフリックスオリジナルドラマである作品はドラマという特性を生かしてマーベル映画とはまた違い、純粋なヒーローとヴィランのパワーのぶつかり合いを楽しむというよりもシリアス路線でアメコミというよりも犯罪ドラマに近い形になっています。もちろんヒーロー達が超人的なパワーを持っているのは間違いありませんがただヒーローのパワーで敵をなぎ倒すという単純な構造にはなっていません。

その為、考えさせられる部分も多くネットフリックスオリジナルドラマの内容は映画と比較してもかなり大人向けになっています。

マーベル作品のネットフリックスオリジナルドラマは元々世界観を共有する事を前提としている事とドラマ性を重視するという作風から謎が多い作風の作品が多いです。1つの作品を見るだけでも楽しめますが関連付けている部分や細かな設定は謎のままという場合も多く別の作品を見て初めてその謎が分かるという展開も多いです。

上記でも簡単に記載したようにネットフリックスオリジナルドラマはしっかりとMCUの作品に名を連ねているようにその世界観をMCU作品と世界観を共有しています。特にニューヨークは「アベンジャーズ」にて決戦が行われた地でもある為、その影響も垣間見る事が出来ます。

世界観を共有こそしていますがドラマ単体で見てもしっかり楽しむことが出来る完結した作品となっているのが大きな特徴の1つです。ドラマの続きはこの映画で！という事もないので単独作品として楽しむ事も可能です。また既にほぼすべての作品が完結しているのでイッキ見したいという人にもおすすめできます。

少なからず繋がりがある映画に対してネットフリックスオリジナルドラマはHuluなどで配信されている他のマーベルドラマとの繋がりは2019年7月現在皆無という状態です。ただ世界観を共有している事に間違いはないので今後どうなるかに関しては不明な状態です。特にこれまでどちらかと言えばネットフリックス主導だったこのドラマシリーズは今後マーベル主導になるという話もあるので両者の合流もあるかもしれません。

ネットフリックスオリジナルドラマの世界観が共通している事を示す重要なキャラクターとして登場するのが看護師のクレアです。物語の本筋に直接絡んでくるというわけではありませんが、様々な形でヒーロー達と接点を持っており作品を跨いで登場します。ヒーローと接点を持つ故のクレアの波乱万丈と言えるストーリーも作品を跨いで楽しめるおすすめのポイントになっています。

マーベル映画では徐々に戦う敵が強大になっていき、宇宙的な存在や次元を越えた存在のような規模の大きな敵と戦う事が多いですが、ネットフリックスオリジナルドラマに登場するヒーロー達はあくまでもニューヨークという街を守る為に戦い続けています。そういう意味で同じく元々はニューヨークを拠点としながらも映画で数々の舞台で活躍するスパイダーマンとは違った側面を持つヒーローが揃っていると言えます。

ヒーローによっても対応は様々で積極的に悪を狩ろうと行動するタイプから表立っては能力を使わず必要に応じて能力を使っているヒーローまで様々なタイプがおり、いい意味でも悪い意味でも目立つ映画のヒーロー達と比較すると大人しめな活動になっていると言えます。

それぞれのドラマではそのドラマの主人公となるヒーローの生い立ちやヒーローになるまでを語る部分と共に敵対する共通の敵が居ます。それが犯罪組織「ヤミノテ」です。ニューヨークを中心に暗躍する彼らと様々な形で戦う事になる事でヒーロー達は共闘するようになるのです。

もちろんヒーロー達やクレア以外にもネットフリックスオリジナルドラマには様々なキャラクターが登場します。敵対するキャラクターもすべてがヤミノテのメンバーというわけではなく「デアデビル」で戦うマダム・ガオやターク・バレットのような別のヴィランもしっかりと登場します。

マーベル映画のヒーロー達がアベンジャーズを結成したように、ニューヨークを中心に活動するヒーロー達が集結するのが「ザ・ディフェンダーズ」です。他の作品はどの順番で視聴しても問題ないように構成されていますが、「ザ・ディフェンダーズ」だけはすべての作品をみた後で視聴する作品で、まさに映画における「アベンジャーズ」シリーズと同様の立ち位置にある作品です。

ジェシカ・ジョーンズは超人的な身体能力を持つ私立探偵です。基本的には能力を使う事なく探偵業を営んでおり、マーベル映画を含めても初めてヒーローを廃業した元ヒーローという形になっています。初登場は自身の名を冠した「ジェシカ・ジョーンズ」で「ザ・ディフェンダーズ」を除くと自らの名を冠した作品にのみ出演しています。時系列としてはジェシカ・ジョーンズシーズン1が2作目、ジェシカ・ジョーンズシーズン2が8作目となっています。

ネットフリックスに初めて登場したマーベルヒーローがデアデビルです。盲目になった故に手に入れた超感覚を使い悪人を裁くヒーローです。初登場はもちろんネットフリックス初のマーベルドラマで自身の名を冠した「デアデビルシーズン1」で以降、時系列順番でいうと「デアデビルシーズン2」が3作目、「デアデビルシーズン3」が11作目となっています。

体内の氣を使い鋼鉄の拳を用いて戦うのがアイアンフィストです。ザ・ディフェンダーズ最後の1人として登場し拳法の達人でもあるので素手を用いて戦います。初登場は5作目となる「アイアンフィスト」でザ・ディフェンダーズに出演後、10作目として「アイアンフィストシーズン2」が配信されています。

強靭な肉体と皮膚を持つヒーローとして登場するのがルーク・ケイジです。他のヒーロー達が自らの名を冠した作品に最初に登場するのに対し2作目となる「ジェシカ・ジョーンズシーズン1」に先んじて登場、その後4作目として「ルーク・ケイジ」が作られる形になりました。ザ・ディフェンダーズを経て9作目「ルーク・ケイジシーズン2」にも登場しています。

敵対組織として登場するヤミノテ、最終的にザ・ディフェンダーズとして戦う相手ですがすべての作品に登場しているわけではありません。「デアデビルシーズン1」でその存在が匂わされ、「デアデビルシーズン2」で初登場、「アイアンフィストシーズン1」にも登場した後、「ザ・ディフェンダーズ」で戦うという形になっています。

ザ・ディフェンダーズに続く新シリーズとして期待されていたヒーローがパニッシャーです。初登場は「デアデビルシーズン2」でその後単独作が作られるようになります。単独作が作られたのが6作目となる「ザ・ディフェンダーズ」より後の7作目の為ザ・ディフェンダーズには登場しておらず、その後、12作目「パニッシャーシーズン2」にて再び登場します。

マーベルのMCU作品は映画が基本ですが映画を保管する形のスピンオフ作品や映画では登場していないヒーローにスポットを当てたオリジナルドラマとしてドラマが制作、そのドラマ発信の中心となっていたのがネットフリックスとHuluです。現在ではHuluで配信されている作品は他の有料動画配信サービスでも視聴が可能ですが、ネットフリックスはオリジナルドラマと銘打っているのでネットフリックスでしか見る事が出来ません。

ネットフリックスもHuluもどちらも面白い作品が多いですが他では見れないという比較点を考えるとネットフリックス作品がおすすめできます。ネットフリックスのオリジナル作品はマーベル作品に関わらず予告編などが公開されているので気になった人はまずは予告編を確認してみてはいかがでしょうか？