相棒のダークナイト(甲斐享最終章)のあらすじネタバレ!過去の伏線を考察まとめ

「相棒」はロングシリーズとして多くのファンを持つ刑事ドラマです。平成30年10月よりシーズン17が放映されます。18年の長きに渡って繰り広げられたストーリーの中には人気の高いエピソードも多ければ、鬱展開で却って話題になったエピソードもあると言われています。その中でも相棒最大の謎、最大の鬱展開としていまだに議論の的となっているのがシーズン13の最終回「ダークナイト」です。何故ダークナイトはこれほどまでに注目を集めるのでしょうか?あらすじをネタバレ紹介するとともに過去の伏線も考察していきます。

相棒のダークナイト(甲斐享最終章)のあらすじネタバレ!過去の伏線を考察まとめのイメージ

目次

  1. 相棒のダークナイトのあらすじをネタバレ!過去の伏線も考察!
  2. 相棒シリーズについて
  3. 相棒ダークナイトのあらすじをネタバレ!
  4. 相棒ダークナイトの過去の伏線について考察
  5. 相棒のダークナイトあらすじネタバレまとめ

相棒のダークナイトのあらすじをネタバレ!過去の伏線も考察!

2000年にプレシーズン第1作目が放映されて以降、今でも高い人気を誇っている刑事ドラマが「相棒」です。ロングシリーズとなっているドラマは数多いですが、相棒のように本放送のみならず再放送までも高い視聴率を弾き出し、新しいファンを獲得し続けているドラマはなかなかありません。

2000年から18年間に渡って長く続いているシリーズですから「相棒」には人気の高いエピソードが数多く存在します。また「何故このような展開になってしまったのだろう?」とファンの議論を呼ぶような衝撃的なエピソード、鬱展開とまで呼ばれるエピソードも存在すると言われています。その最たるものがシーズン13の最終回である「ダークナイト」です。

今もなお相棒最大の謎、最大の鬱展開とまで言われている相棒シーズン13最終回「ダークナイト」とはいったいどのようなストーリーなのでしょうか?ここではダークナイトのあらすじをネタバレ解説するとともに伏線についても考察し、相棒最大の謎ダークナイトに迫ることで相棒の魅力を語っていきます。

相棒 season17|テレビ朝日

相棒シリーズについて

18年に渡ってファンを魅了し、さらに新規のファンをも増やし続けている「相棒」とはどんなストーリーなのでしょうか?ここでは相棒を未だ観たことがない方のために相棒シリーズについてあらすじをネタバレ紹介します。

「相棒」は頭脳明晰ではあるが変人で警察のキャリア組から外され特命係に追いやられた杉下右京(水谷豊)とある事件で演じた失態が原因で捜査一課から特命係に左遷させられた亀山薫(寺脇康文)が当初は反目し合い、やがてお互いを認め合って相棒として何事件に挑み、解決していくストーリーで、プレシーズンからシーズン7第9話までは杉下・亀山コンビでした。

杉下・亀山相棒期は頭脳派の杉下と肉体派の亀山と役割分担が見事にはっきり分かれていて、お互いの足りない部分を補い合うという真の相棒として機能していた時期でもあります。この時期の相棒をこよなく愛するファンも多いと言われています。亀山は惜しまれつつシーズン7第9話で警察を退職して親友が活動をしていたサルウィンへと妻とともに旅立ちました。

2代目相棒として神戸尊(及川光博)が配属されました。警察庁の警視でしたが、2階級降格となって特命係へやって来ました。当初神戸は警察情報部の秘密命令を受けて特命係、杉下右京が本当に警察にとって必要な存在であるのかどうかを調査するためのスパイとして勤務していました。しかし、次第に杉下の正義心に共鳴すこととなり、特命係の真の一員となっていきました。

エリートキャリア組だった神戸は冷静で理知的に物事を考えるタイプで杉下右京との共通点も多く、お互いの知性をぶつけ合って捜査し、事件を解決していくスタイルは新しい相棒像を打ち出しました。ゆえにこの時期相棒の人気はピークとなりました。神戸はシーズン7最終回からシーズン10まで在籍し、杉下と互いの正義感をぶつけ合った結果、警察庁に警視として復帰し、その後も杉下とは交流があります。

3代目相棒が甲斐亨(成宮寛貴)です。これまでの相棒とは違い、ある事件を杉下と協力して解決したことをきっかけに杉下から直々に指名されて特命係に配属されました。そこには息子亨が刑事として相応しくないと考え、早々に退職してほしいと思っている彼の父で警察庁次長甲斐峯秋(石坂浩二)の思惑もありました。

甲斐亨は歴代相棒の中で最年少であったこともあり、杉下との関係性もこれまでの相棒とは違いスキルよりも若さを前面に出した形で関わっていました。シーズンを重ねるごとに若さが影を潜め、これまで培ってきたスキルを活かしたパートナーシップを築かんとしていましたが、ダークナイト事件によってそれは水泡に帰してしまいました。

4代目相棒は冠城亘(反町隆史)です。冠城が歴代の相棒と全く異なっているところは彼が法務省のキャリアであり、警視庁との人材交流の一環として出向した際に特命係に関心を持ち配属になったということです。その後も法務省復帰を断り特命係に居座りましたが、シーズン15で天下りとして正式に刑事となり、特命係に配属されました。

法務省時代は杉下から「同居人」と呼ばれてどこかよそよそしい感じでしたが、次第にお互いを認め合うようになっていきました。冠城は亀山と神戸を足して2で割ったような感じがすると言われています。キャリア組でありながら頭脳一辺倒ではなく、ほど良く身体も使うからです。コミカルさと熱血さの二面性を持ち合わせているとも言われ、新しい相棒像を築いていると言えます。

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相棒ダークナイトのあらすじをネタバレ!

「相棒」シリーズの中で最も衝撃的で、最も鬱展開でファンの間で議論の的となったシーズン13最終回「ダークナイト」は何故放映終了後2年半を経過しても話題になるのでしょうか?ここではあらすじをネタバレ紹介します。ダークナイトとは何か?そして、ダークナイトの正体は誰か?

相棒あらすじ/犯罪者のみを狙った連続暴行事件

相棒シーズン13最終回「ダークナイト」のあらすじをネタバレ紹介します。東京では犯罪者のみを狙った連続暴行事件が話題になっていました。刑罰を逃れた犯罪者が暴行され、重傷を負うというものでした。2年間で5件の同様の事件が起きていました。法の目を逃れた犯罪者たちのみを襲うその手口は義賊的なものであり、いつのまにかダークナイトと呼ばれることとなりました。

ダークナイトに対する世間の評価は賛否両論でした。法の網をくぐり抜けた犯罪者たちに制裁を加えることは警察にもできないことでそれをやってのけるダークナイトこそ現代に必要な存在であると擁護する声もあれば、例え犯罪者たちへの制裁とはいえど、それを市井の人間がやることは法治国家に反するという意見もありました。

警視庁特命係甲斐亨はダークナイトの振る舞いを擁護するかのような物言いをしますが、杉下右京は法の下の正義を良しとしないダークナイトに対して良い感情を持っていません。特命係の2人の意見は全く異なるものでした。杉下右京はダークナイトがどのような時に行動するのか、どのような思想を持っているのかに興味を持ち始めていました。

あらすじ/ダークナイトが起こした殺人事件?

ネタバレあらすじ紹介です。そんな折、政治活動の資金を不正に流用している疑いが持たれていた都議会議員が暴行を受けて死亡するという殺人事件が起きました。これまでの犯行に至るまでの経緯や目撃証言からダークナイトの犯行ではないかという声が上がりました。手口がダークナイトに似ていたことと、赤いジャンパー・黒のネックウォーマーに黒ズボンという服装もダークナイトに酷似していたからです。

甲斐は今回の事件で人が亡くなったことを理由に今回の犯罪はダークナイト本人ではなくダークナイトの模倣犯が行ったのではないかという持論を展開しました。杉下は甲斐の説に全面的に賛同はしませんでした。しかし、これまでのダークナイトの手口ととても似通っていてもどこかしら拭えない違和感も感じていました。杉下はダークナイトの人物像について推理し始めます。

ネタバレあらすじ/捕まったダークナイト

そんな中捜査一課がダークナイトの正体と思しき人物を逮捕しました。容疑者の名前は種村和真(瀧川英次)といいます。手加減を知らない人間は殴った時に拳を骨折する、そのことを念頭において捜査を進めた結果捜査線上に浮かんで来たのが種村だったのです。種村は取調べで自分がダークナイトであることをあっさりと認めました。

しかし、甲斐は自説である模倣犯説を曲げませんでした。捜査一課の取調べに同席した甲斐は種村に激し過ぎるほど詰め寄ります。それでも種村は折れず、自分こそがダークナイトであると主張しました。種村は歪んだ正義感の持ち主で、義賊的なことを行って歴史に自分の名前を残したいと考えているヒーロー願望の強いマニアックな男だったのです。

相棒あらすじ/甲斐亨の恋人悦子が見たものは?

相棒シーズン13「ダークナイト」のあらすじをネタバレ紹介します。一方で甲斐の恋人である悦子(真飛聖)は甲斐の子供を身ごもっていましたが、体調不良を訴え診断を受けたところ難病である急性骨髄性白血病と診断されて入院していました。甲斐と結婚する予定で今は体調の回復に努めていました。

一時は命も危ぶまれましたが、悦子の治療は順調で上手くいけば出産も可能であることを告げられて安堵していました。そんなある日、悦子はインターネット上で公開されているダークナイトの映像を見て驚きを隠せないでいました。何かを感じ取っていましたが誰にも話せずにいました。

相棒ネタバレあらすじ/脱走する容疑者

あらすじネタバレ紹介です。留置場に入れられていた種村はダークナイトのシンパと名乗る者からのメモを入手しました。そのメモを参考にして種村は難なく留置場を脱走してしまいました。しかも悠々と1階から逃げることに成功してしまったのです。

杉下は種村が留置されていた検察庁をくまなく見て回っていました。脱出に至るまでのルートにはいくつもの分かれ道がありました。しかし、その分かれ道を全て誰にも発見されることなくクリアしたばかりか、種村はエレベーターまで使っていたのです。杉下は種村に脱走方法を教えた人間がいると推理しました。しかも、その協力者は検察庁の内部まで知り尽くした人間であると。

ダークナイトの捜査に大きな進展が見られました。種村が見つかったのです。逃走していた種村はとあるホテルに潜伏していました。しかし、種村は何者かに暴行を受けて大怪我をしていました。彼は鼻の骨を折られていましたが、命に別状はなく無事でした。種村は事情聴取でメモを渡した者も殴られた相手にも心当たりはないと答えました。杉下は本物のダークナイトの仕業ではないかと推理し始めていました。

ネタバレあらすじ/甲斐亨の過去

相棒のあらすじをネタバレ紹介します。杉下は悦子の見舞いにやって来ました。そこで杉下は種村が留置場を逃げ出した時に甲斐が病室に悦子と一緒にいたのかどうかを尋ねました。悦子は一緒にいたと返答しました。しかし、実際には一緒にいなかった時間も存在していました。杉下が何故そのような質問をしてきたのかを考えると悦子の気持ちは落ち込みました。

甲斐には梶祐一郎(鈴木裕樹)という親友がいました。甲斐とは高校時代の同級生であり、現在は自動車修理工場に勤務しています。杉下は梶のもとを訪れていろいろと尋ねていきました。そこで梶の妹景子(中島妙子)が2年前に通り魔に襲われて亡くなっていたことが判明しました。景子は無残にも身体を数十ヶ所刺されるという殺され方をしました。

犯行当時犯人の男は脱法ドラッグをやっていました。しかしながら裁判では心神喪失状態と判断されて無罪となったのです。その後犯人は釈放されましたが、直後何者かに襲われて重傷を負いました。犯人は未だ捕まっていません。犯人に致命傷を与えないで重傷を負わせる襲い方はダークナイトのそれと非常に似ていると杉下は考えました。

杉下はダークナイトが起こした事件が報告で上げられていた5件ではなく、景子を襲った通り魔に対して行った制裁も加えた6件ではないかと推理し、梶との対話でそのことを確信しました。杉下との話を終えた梶は甲斐に「あの人はヤバイ」と電話を入れました。

また、杉下は自分の推理が確信へ近づいているとともに、普段は相棒として協力し合っている甲斐と距離を置き始めました。杉下は甲斐に対して何かしらの思いがあるらしく「僕は純粋に正義を信じていますからあなたと行動をともにできません」と宣言しました。それを聞いた甲斐は何とも言えない複雑な表情を浮かべていました。

相棒ネタバレ/ダークナイトの正体は?

相棒シーズン13最終回「ダークナイト」のあらすじをネタバレで紹介します。杉下は再度梶を訪ねました。そして景子を殺した犯人を襲ったのは誰であるかを問い詰めました。更に杉下は種村が襲われた日の梶のアリバイについても詰問しました。答えに窮している梶の所へ甲斐が現れました。

甲斐は杉下の前に立ちはだかり梶はダークナイトではないと怒気を含ませて否定します。そんな甲斐に杉下は自説を展開します。「種村はダークナイトの模倣犯である。そして種村を襲った者も別なダークナイトの模倣犯である。何故なら種村は自分を襲った犯人をダークナイトではないと断言していた。おそらく種村を襲った犯人は本物のダークナイトが送り込んだ偽者である」

「何故そんなことをしたのか、種村がダークナイトではないことを証明するためです。そして本物のダークナイトに依頼されて種村を襲った偽者が梶さんです」杉下の推理は核心を突いていました。杉下はさらに続けます。「種村が襲われた時、本物のダークナイトは何処にいたでしょうか?」その問いに甲斐が衝撃的な回答をしました。「あなたと一緒にいました」と。ダークナイトの正体は杉下の相棒、甲斐亨その人だったのです。

種村襲撃時甲斐は杉下と行動しましたが、種村が脱走した時はいませんでした。病院にもいませんでした。悦子の証言は偽証でした。「どの時点で僕がダークナイトだって気づきましたか?種村を模倣犯と決め付けたときですか?」と尋ねる甲斐に杉下は「考えなさい。君なら気づきますよ。どこでしくじったのか。3年も僕と一緒にいたのですから」と答えました。甲斐は特命係にいた時種村が脱走したことを告げた時だと悟りました。

種村の逃亡は特命係にいたのであれば角田課長などを通してしか知り得ない情報だったのです。「マヌケだなぁ…」そう自嘲する甲斐に杉下は叱責の言葉を浴びせます。「君が悔いるべきはそこじゃないだろう!」杉下の正義と甲斐の正義のぶつかり合いはダークナイトとして甲斐が、協力者として種村を襲撃した梶がそれぞれ逮捕されたことで決着を見ましたが、それは両者にとって、そして2人を取り巻く者にとって大いなる悲劇でした。

相棒ネタバレあらすじ/杉下右京と甲斐亨の別れ

相棒シーズン13最終回「ダークナイト」のあらすじをネタバレで紹介します。ダークナイトとして逮捕された甲斐に大河内監察官(神保悟志)が付きました。杉下は峯秋が動いたとすぐにわかりました。監察官による内部調査案件は外部に公表されないからです。さらには時間を稼ぐことも可能だからです。それは峯秋の親心であると杉下の前で認めました。また、峯秋は悦子と面会した際に息子がダークナイトであると気づいたようでした。

峯秋は杉下に問いました。「そばに置いたことを後悔するかね?」杉下は「後悔していますね。ただし、近くにいながら渡せるべきでない橋を渡らせてしまったことをですが」と答えました。杉下は甲斐の正義を決して肯定していません。しかし、その正義をそばにいながら正すことができなかったことを悔いたのでした。

峯秋は収監された息子亨のもとを訪れて亨を張り飛ばしました。これを受けた亨は「親父の立場を悪くしてしまった」と言いました。それは厳然たる事実ではありましたが、峯秋の思いは別のところにありました。彼は上司として部下に告げました。「なめるな!お前は懲戒免職は免れないぞ!」

大河内監察官による甲斐の事情聴取が始まりました。甲斐はダークナイトを行うきっかけとなった景子を襲った犯人に制裁を加えた理由について「自分がやらなければ梶が復讐をしていた。それを思い留まらせるために敢えて自分が暴力を振るった」と語りました。しかし、それがダークナイトに発展したのかについては「わからない」を繰り返すばかりでした。

「ひとつだけ言えることはいつからか世間の賞賛の声が忘れられなくなったということ」これを伝え聞いた峯秋は杉下と喫茶店で会った時に甲斐がダークナイトになったのは杉下のせいではないかと告げました。自分はどうやっても杉下に敵わないという嫉妬心と杉下が持つ揺るぎない正義心と自分の正義心との違いから来る葛藤で彼は行動したのではないか。杉下は「お言葉ですが言いがかりのように聞こえます」と反論しました。

峯秋は亨が特命係に配属されたことで早々に刑事を辞めることを期待していましたが、亨が犯罪を犯して懲戒免職になることは望むことではありませんでした。亨は峯秋の想像以上に杉下右京という人間の影響を受けていたと悟りました。「杉下右京は人材の墓場だったね」「君は自分が思っている以上に危険な人物なのかもしれないよ」杉下は複雑な表情を浮かべずにはいられませんでした。

甲斐の起こした事件を受けて直属の上司であった杉下右京にも処分が下りました。無期限の停職処分となったのです。峯秋も降格となりました。悦子は甲斐の事件を受けとめて、彼のためにも子供を産む決意をしました。主と相棒のいなくなった特命係は活動停止となってしまいました。杉下は自分を見つめ直すために海外へ出ることにしました。その旅立ちの日の空港に峯秋の計らいで甲斐がやって来ました。

甲斐は「愛想が尽きましたか?」と訊くと「しかるべき時が来ればまた会えますよ」と杉下は答えました。「また会ってもらえるんですか?」甲斐は涙ぐみます。「もちろん、2人はまだ途中じゃないですか」杉下は冷静に言います。甲斐の頬を大粒の涙が伝います。「待っています」そう言って杉下は搭乗口へ向かいました。連行された甲斐はこれまでの3年間を思い浮かべ、搭乗した杉下も相棒を思ってそっと目を閉じました。

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相棒ダークナイトの過去の伏線について考察

ここでは甲斐が何故ダークナイトとなったのか、そしてダークナイトになるまでの過程があまりにも唐突過ぎると評された最終回に伏線が散りばめられていないかを考察します。伏線を張ることが見事だと言われている相棒の中で何故このエピソードが唐突にファンに受けとめられてしまったのかを考察します。

伏線/ストーリーの冒頭に衝撃的展開!

この回の冒頭でエレベーターの中で男がダークナイトと思しき人物に襲われて重傷を負うという描写がありました。赤いジャンパー・黒のネックウォーマー・黒ズボンに身を包み顔を隠していた襲撃犯は男を襲った後、リバーシブルの黒ジャンパーに変え、階段で建物を出て、公園で休息をしました。

男がサングラスとネックウォーマーを外すとそこには甲斐亨と思しき人物が立っていました。この冒頭の描写はファンの間で大きな物議を醸したと言われています。ほとんどのファンはこれが伏線だと考えていたと言われています。甲斐がダークナイトではなく、これはよく似た誰かだとか、この描写は後に繋がる重要なものだとか様々な憶測を呼び、議論になったと言われています。

しかし、ダークナイトの正体は甲斐亨その人だったので冒頭の人物も見紛うことなき甲斐亨でした。最初から謎ではなく事実として提示されていたのです。相棒のファンは深読みすることがデフォルトになっているとも評されているので、あえてこのような描写をしたのではないかとも言われています。衝撃的な冒頭シーンでもあり、形を変えた伏線だったのではという評価もなされています。

伏線/甲斐亨の性格

甲斐亨が初登場を果たしたには相棒シーズン11の第1話でした。この中で甲斐は顔見知りである人間に神経を逆撫でされて、その相手に頭突きを食らわせるという描写がありました。甲斐はもともと短気な性格で、それがダークナイトへの伏線になったのではないかと言う人もいます。

しかし、若さゆえに怒りを前面に出してしまう描写もしばしば見られましたが、甲斐が短気であるという受けとめ方をしているファンはあまり多くないと言われています。短気を伏線にするのであればもっと頻繁にそのような描写をするべきであったというファンの方が多いと言われています。事実、甲斐はシリーズを重ねるごとに若さを爆発させる描写が消えていき、落ち着いた状態で杉下と捜査する場面が多いです。

伏線/ダークナイトの模倣犯

ダークナイトの回で印象的な描写だと言われているのは種村がダークナイトとして逮捕された時に甲斐が模倣犯であるとの自説を展開したシーンです。その前に甲斐がダークナイトに肩入れしている描写もあり、それと合わせてこれを伏線だとするファンも多いと言われています。

甲斐が種村をダークナイトの模倣犯であると力説しているシーンは相棒シリーズの中でも非常に浮き上がった見えるシーンだと評価しているファンは多いです。その意味では伏線として成立していると考えるファンもいますが、それまでの甲斐とは別人のようであまりにも唐突だという感想を持つ人も多いと言われています。

伏線/恋人悦子が見た映像

最終回で甲斐の子供を身ごもり、なおかつ急性骨髄性白血病で入院している甲斐の恋人悦子の描写が何かしらの伏線だと考えている人も多いと言われています。彼女は病床でネットサーフィンをしている時にダークナイトの映像を見ました。そして明らかに怪訝な表情を浮かべたのです。

悦子はダークナイトが歩く映像を見て、その正体が自分の恋人甲斐亨であることを悟ったのではないかと言われています。その後杉下の質問に対しても彼女は偽証しています。しかし、それまでの描写において恋人の異変に気づいたような描写は見受けることができず、ここで気づくというのは突然であると感じたファンも多いと言われています。

伏線/甲斐峯秋が見た杉下右京

甲斐亨の父で警察庁次長であった甲斐峯秋は息子に刑事としての資質が備わっておらず、彼を辞めさせるためにわざと特命係への配属を認めたのではないかと言われています。それは事実で、その望みは現実となりましたが峯秋が描いていたものとは180度違うものでした。峯秋は息子がダークナイトになった原因は杉下の超人的才能に嫉妬したのではないかと考えました。

甲斐が杉下に対する憧れを持っているような描写は過去にも多くあったと評されていますが、逆に嫉妬していたような描写は皆無に近いと言われています。杉下に嫉妬してそれがダークナイトへの原動力となったのであればもっとそのような描写を増やすべきであったと考える人が多い言われています。

伏線/杉下と甲斐の正義感の相違

杉下右京は法の下の正義を重要視する人間です。この点に関してはいささかの揺らぎもありません。亀山とも正義感の違いで衝突したことがありましたし、神戸が警察庁に戻った理由の一つに杉下と自分の正義感の相違がありました。甲斐は法の下の正義以外にも正義は存在すると思っている人間で度々小さな衝突が見られました。

この両者の正義感の相違がダークナイトに繋がったのではないかと推測する人もいます。これは伏線としては成り立っていると言われています。しかし、それであればもっと杉下と甲斐を衝突させるべきだったと考える人も多く、大きな伏線としては弱いのではないかと評されています。

物語以外の事情が存在した?

甲斐がダークナイトになったことに対して唐突感が否めないと感じる人は多いです。賛否両論を呼びましたが否の意見の方が圧倒的に多かったとまで言われています。その唐突感がゆえに物語以外の事情ではないと考える人もいます。演者同士の不仲、つまり水谷豊と成宮寛貴の不仲のせいで甲斐をダークナイトとして退場させたのではないかという意見です。

相棒は出演者が降板する度に主演である水谷豊が何かしらの権力を使って降板させているのではないかという説がまことしとやかに報道されます。甲斐の降板も水谷が成宮の演技にダメ出しした結果ではないかと言われました。しかし、成宮の出演期間はもともと2シーズンであり、無理を言ってもう1シーズン延長されたという話があるので、演技にダメ出し云々は信憑性に欠けるとの意見が多いと言われています。

前のリンク先をご覧ください。成宮寛貴はもともと悪役を演じることが多い俳優で、悪役としての評価が高いことを受けて相棒シーズン13の最終回でもどんでん返しとして悪役としての降板を行ったのではないかという説もあります。成宮寛貴は2016年に芸能界を引退してしまったので真偽のほどはわかりませんが信憑性のある記事だという人も多いと言われています。

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相棒のダークナイトあらすじネタバレまとめ

相棒シリーズの中で最大の謎、最大の鬱展開とまで言われている「ダークナイト」のストーリーや伏線について紹介してきました。放映後2年半を経過しても話題に上るところにいかにダークナイトが衝撃的なエピソードであったかを改めて感じる人も多いです。それだけ注目度の高いエピソードであったと言われています。

成宮寛貴が芸能界を引退してしまっているので、今後甲斐亨が相棒シリーズに再登場する可能性はきわめて低いと言われています。しかし、父峯秋は杉下右京と関わりを持ち続けておりシーズン17にも出てきます。物語内で甲斐亨の話題が出たり、過去の映像が流れることもあります。どこかでダークナイト自体の伏線が回収されることも十分考えられると言われています。そのことも頭に入れながら是非相棒シリーズをお楽しみください。

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