【相棒】月本幸子（さっちゃん）の逮捕歴と過去の事件とは？初登場回も紹介

長年日本中で愛されているテレビ朝日のドラマシリーズ『相棒』。そのストーリだけでなく、多くの登場人物がファンに愛されている作品でもあります。その中でも男だらけの相棒シリーズに華を添える役として重要な役割を果たしていた『さっちゃん』こと月本幸子の突然の卒業発表が大きな話題になっています。月本幸子について紹介する前に、人気ドラマ『相棒』について基本情報を見ていきましょう。

ドラマ『相棒』はテレビ朝日系で放送されているテレビドラマシリーズです。2000年6月から2001年11月にかけてテレビ朝日系『土曜ワイド劇場』で単発ドラマとして制作されました。この単発ドラマが好評だったために、2002年10月から連続ドラマとしてシリーズ化されて、現在まで17シーズン放送されています。

その人気はテレビシリーズだけにとどまらずに、劇場版4作とスピンオフ映画2作が公開され、いずれも大ヒットを記録しています。2018年10月からは最新シリーズ『相棒17』が放送されています。

今回の番組卒業で話題になっている月本幸子について見ていきましょう。月本幸子は右京の行きつけの店である小料理屋『花の里』の二代目女将として、右京やその相棒とともに長年番組に出演していた人気キャラクターです。3月13日に放送された第19話『漂流少年～月本幸子の決断』を持って卒業するまでに足掛け13年出演しており、今回の卒業発表で再注目されています。

今では人気キャラクターとしてレギュラー出演している月本幸子ですが、初登場から10年以上経っていることもあり、月本幸子の初登場回や逮捕歴、逮捕の経緯などについて紹介していきます。ゲスト出演からレギュラー出演者となった『相棒』シリーズの中でも貴重なキャラクターですので、詳しく見ていきましょう。

穏やかで杉下右京やその相棒たちが心を休める場所として登場する『花の里』で女将をしている月本幸子ですが、彼女には暗い過去があります。それは前科があるという事です。しかも、逮捕理由は『殺人未遂』という重罪です。杉下右京との出会いも月本幸子が引き起こした事件がきっかけでした。その事件で月本幸子は逮捕されて、数年間服役します。現在の月本幸子からは想像できない逮捕歴について詳しく見ていきましょう。

月本幸子の初登場回は『相棒season4』の第19話『ついてない女』です。月本幸子は当時、暴力団幹部の愛人をしていました。しかしその幹部が亡き夫を死に追いやった人物だと知り、その幹部を銃撃して逃亡を図りました。しかし『幸子』という名前とは真逆の人生を歩む『ツキのない女』である月本幸子は特命係に目をつけられてしまい、海外逃亡直前で逮捕されてしまいます。

月本幸子は『殺人未遂』という重大な犯罪を犯しておきながら、なぜ相棒の人気キャラクターとなったのでしょう。その理由は『同情できる要素がある』という事でしょう。もともとは穏やかな夫婦生活を送っていた月本幸子は、夫が暴力団と関わってしまったばかりに人生の歯車が狂ってしまいました。

さらに『幸子』という名前でありながら、『ついてない人生』を歩んでいるという彼女の独白に同情する人も多くいました。そんな憎めないキャラクターであったために、その後もたびたび『相棒』に登場することになります。

当初は一回限りの登場の予定でしたが、初登場回が印象深いエピソードだったためにその後もたびたび『相棒』シリーズに登場しています。レギュラー出演者になるまでに二話連続のスペシャルエピソードで主要な登場人物を務めるなど、犯人役でありながら人気キャラクターとなっていきました。ここからはそんな月本幸子の初登場回以降の登場エピソードを紹介していきます。

月本幸子の二回目の登場は初登場回から二年後の『相棒6』の第11話『ついている女』、第12話『狙われた女』です。『相棒season4』の第19話『ついてない女』で逮捕された月本幸子が、移送中に脱獄を企てていたMEGUMI演じる女囚に目をつけられて共犯にされてしまうというエピソードでした。このエピソードは初登場エピソード『ついてない女』の続編となっており、その後の月本幸子逮捕以降のストーリーが描かれています。

三度目の登場は相棒が亀山薫から神戸尊に交代してからとなります。『相棒10』の12話『つきすぎている女』に登場した月本幸子は、すでに刑期を終えて出所しています。刑務所内で様々な資格を取得した月本幸子は家政婦となり、資産家の家で働くことになります。そして、あまりにも幸運なことが起こりすぎて何か裏があると疑い始めます。

このエピソードを機に月本幸子は『花の里』で働くこととなり、ゲストキャラクターからレギュラー出演者へと昇格を果たします。『花の里』の二代目女将になったことで、先代のたまきさん同様にほぼ毎回出演することとなり、甲斐亨版、冠城亘版の相棒にも引き続き出演していくことになります。ここから『月本幸子』人気は急上昇して、『相棒』ワールドに欠かせない存在となっていきました。

『花の里』の女将になって以降は毎回のように登場していた月本幸子ですが、相棒16の16話『さっちゃん』では月本幸子がメインキャラクターとなる話が展開されます。女将になってからの月本幸子は穏やかで明るい女性でしたが、この回の月本幸子は初登場時に戻ってしまったかのような過激な行動に出ます。

発端は『花の里』に新たな常連客ができたことでした。その男は最近常連客になった男で、月本幸子のことを『さっちゃん』と呼び、親しくなっていきます。ある日、その常連客とデートをすることになった幸子ですが、思いもよらない一面を目撃してしまいます。さらに数週間後にその男は乱闘事件を起こして死人が出る事態に発展します。このことが幸子を暴走させていきます。

ここまでは『相棒』の人気キャラクターである『月本幸子』について見てきましたが、ここからは『月本幸子』を演じていきた女優『鈴木杏樹』について見ていきましょう。彼女は人気女優であり、現在では朝の情報番組やバラエティー番組などにも出演するマルチな女優として知られています。

『月本幸子』を演じるのは人気女優である鈴木杏樹です。『月本幸子』は『花の里』の初代女将であり、杉下右京の元妻である『たまき』の代役的な役割のキャラクターであったために、『たまき』役を演じていた女優である高樹沙耶とおしとやかな雰囲気が似ており、かつ知名度も高い女優でなければなりませんでした。そこで白羽の矢が立ったのが、人気女優の鈴木杏樹でした。

『月本幸子』を演じた鈴木杏樹は女優だけにとどまらずに、歌手やバラエティー番組、音楽番組の司会など活躍の場は多岐にわたります。ここではそんな彼女の簡単なプロフィールを紹介していきます。彼女のプロフィールは以下にまとめておきます。

• 芸名：鈴木杏樹
• 本名：山形香公子
• 別名義：KAKKO
• 生年月日：1969年9月23日
• 年齢：49歳
• 出生地：日本・大阪府箕面市
• 身長：161 cm
• 血液型：AB型

• 職業：女優・司会者
• ジャンル：テレビドラマ・映画・情報番組
• 活動期間：1990年〜
• 配偶者：山形基夫（1998年6月 - 2013年2月）
• 事務所：ジャパン・ミュージックエンターテインメント

デビューから三十年以上たっている今もなお人気の高い女優として知られている鈴木杏樹ですが、人気の理由や魅力などを探っていきます。まずは40代になっても変わらぬ美貌です。現在49歳となっていて50歳を目前にしても二十代のころと変わらない美魔女が多くの男性や同世代の女性を惹きつけています。人気の理由はそれだけではありません。

長年、音楽番組に出演したことによるトーク力や裏表のない透明感のあるキャラクターなど、多くの面が高い評価を得ています。朝の情報番組『ZIP』でも金曜日のパーソナリティーに選ばれるなど、透明感のあるキャラクターを生かしてバラエティー番組などにも多く出演しています。こうしたベテラン女優でありながら気取らないところが人気の女優となっています。

鈴木杏樹は1990年にデビューして以来、数多くのテレビドラマ、映画に出演しています。活動初期の代表作として知られているのは1993年10月11日から12月20日にかけてフジテレビ系で放送されたに人気ドラマ『あすなろ白書』です。このドラマは石田ひかり、筒井道隆、木村拓哉、西島秀俊など今では大物俳優となったキャストで彩られた青春ドラマで鈴木杏樹の名を一躍全国区にしました。主な出演作は下にまとめておきます。

• 『あすなろ白書』
• 『長男の嫁』
• 『若者のすべて』
• 『恋のバカンス』
• 『相棒』
• 『あまんじゃく』
• 『連続テレビ小説 なつぞら』

その後もコンスタントに女優業を続ける傍ら、活動の幅を広げていきました。女優業以外で特に知られているのは、1996年から2016年まで司会を務めた音楽番組『ミュージックフェア』の司会です。この『ミュージックフェア』の在任期間は、歴代の司会者の中でも最長で、20年半の間メイン司会を務めていました。

女優としても、タレントとしても順風満帆だった鈴木杏樹を悲劇が襲います。それは配偶者であった山形基夫との死別です。鈴木杏樹は駿河台日本大学病院外科部長をしていた山形基夫と1998年6月に結婚しました。『おしどり夫婦』として知られていましたが、2013年2月1日に死去したことが発表されました。詳しい死因は公表されていませんが、肝疾患を患っていたと言われています。

ここでは月本幸子に関するネット上の感想や評価などを紹介していきます。『相棒』は長年愛されている作品でもあるので、個々のキャラクターにも多くのファンがついています。『月本幸子』にも多くのファンがついており、卒業発表で多くのファンが悲しみの声を上げています。

今回の相棒のテーマは少年犯罪や振り込め詐欺など多くの社会問題を扱った内容で多くのメッセージが込められたエピソードでした。しかし、物語の最終盤で明かされる『月本幸子の卒業』で内容が吹っ飛んでしまったというファンが多くいたことがTwitterなどを見るとわかります。それほど『月本幸子の卒業』は衝撃の展開でした。

初登場回から10年以上、『相棒』ワールドに関わってきた月本幸子だったために多くのファンは悲しみの声を上げています。『月本幸子の卒業、残念…』という声や『鈴木杏樹さんが見れなくなるなんて…』という月本幸子を演じる女優である鈴木杏樹への惜別の声も多くありました。それだけ相棒にとって『花の里』二代目女将の月本幸子も鈴木杏樹も大きな存在だったことが分かります。

月本幸子が『花の里』を去ってしまう理由は『資格を取って、子供たちをサポートしたい』という理由でした。多くの不幸を経験した月本幸子らしい選択でしたが、ネット上では彼女の復活を望む声も少なくありません。『資格を取ったら花の里に復活して！』という声も多く上がっています。また鈴木杏樹本人も相棒には今後もゲスト出演できたらいいと語っているのでスペシャルゲストで登場することも期待されています。

『月本幸子の卒業』で相棒の中でも異色の存在だった月本幸子が浮き彫りとなっています。『元犯人』という経歴と右京に絶対的な信頼を置いているという役柄は『相棒』ワールドに深みを持たせていました。『幸子が成功して嬉しい』という声や『初登場回から考えると幸せな未来が待っている』という月本幸子の明るく希望に満ちた未来を喜ぶ声も多く上がっていました。

今回は月本幸子の卒業や逮捕歴、卒業に関するファンの反応などをまとめてきました。初登場回では犯人として登場して、レギュラー出演者となり卒業ではこれほどの反響を呼ぶという稀有なキャラクターとなった月本幸子は多くの人に勇気を与えるキャラクターとなりました。『殺人未遂』という逮捕歴があっても、こうした未来をつかみ取ることができるという事を体現したキャラクターとして愛され続けています。

『相棒』では六角精児演じる米沢守や及川光博演じる神戸尊など、『相棒』を卒業してもゲスト出演するケースが少なくありません。そのため多くのファンは月本幸子の再登場を待ち望んでいます。そんな日が来ることを楽しみに待ちましょう。