2018年11月28日公開
2018年11月28日更新
わろてんかの杉田楓(藤吉の許嫁役)の女優は岡本玲!モデルは実在する?
2017年下半期にNHKで放送された、朝の連続テレビ小説「わろてんか」。今回は、その「わろてんか」の中で主人公「藤岡てん」のライバル、そして、よき友でもあった「杉田楓」を徹底調査!「杉田楓」を演じたのはモデルであり、女優でもある岡本玲さん。わろてんかのドラマ中の楓のキャラクター像から、そのモデルとなった人物まで、ドラマ「わろてんか」の「杉田楓」を詳しくご紹介いたします。
目次
わろてんかの杉田楓役の女優について徹底調査!
NHKの朝の連続テレビ小説「わろてんか」。今回は、2017年下半期放映されたドラマ「わろてんか」の中で登場する、主人公・藤岡てんのライバルであり、その後良き友になる杉田楓にスポットを当て、楓の役所から、藤岡てんとの関係や、楓のモデルとなった人物の紹介、楓を演じた女優さんまで徹底調査してご紹介します。
わろてんかとは?
わろてんかの主なキャスト紹介
「わろてんか」はNHK大阪放送局が制作した、朝の「連続テレビ小説」の第97作品目で、2017年10月2日から2018年3月31日まで約半年にわたり放映されました。吉本興業創設者夫妻の吉本せいをモデルに明治後期から、第二次世界大戦中、戦後の寄席経営の姿を描く作品となっています。
タイトルの「わろてんか」は関西弁で「笑ってください(笑ってほしい)」という意味から名付けられたそうです。
ドラマ「わろてんか」には多くの個性的なキャラクターが登場します。今回はその中でも今回スポットを当てる杉田楓と関係の深い、物語の中心になる人物たちを簡単に紹介いたします。
主人公:藤岡てん→北村てん(演:葵わかな)
まず、はじめに紹介するのは「わろてんか」の主人公、藤岡てん(のちに結婚して北村てん)です。演じるのは2378人のオーディションから選ばれた葵わかなさん。てんのモデルは吉本興業の創設者、吉本せいがモデルとなっており、ドラマ中では寄席興行会社「北村笑店」創業者夫妻の妻で、のちに北村笑店社長となります。
てんの夫:北村 藤吉(演:松坂桃李)
続いて紹介するのは、「わろてんか」の主人公・藤岡てんの夫、北村藤吉(本名は北村藤吉郎)です。演じるのは人気の俳優、松坂桃李さん。藤吉は大阪船場にある老舗の米問屋「北村屋」の跡取り息子でしたが、幼少期に寄席小屋で見た落語をきっかけに芸能の虜になり、実家を飛び出して旅芸人一座「福楽座」に紛れこみ芸の道をひた走っています。モデルは吉本興業の創業者吉本泰三(吉本吉兵衛)です。
てんの許婚:伊能 栞(いのう しおり)(演:高橋一生)
次に紹介するのは、「わろてんか」主人公・てんの縁談の相手として登場する伊能栞(いのうしおり)です。演じるのは大人気を誇る俳優・高橋一生さん。薬の貿易会社を任されている伊能家の次男坊で、帝国大学を卒業した若き実業家として登場し、てんがピンチの場面に颯爽とやってきて、てんに救いの手を差し伸べます。モデルは林弘高と阪急東宝グループ創設者の小林一三を合わせた人物となっています。
藤吉の母:北村 啄子(きたむら つえこ)(演:鈴木京香)
最後に紹介するのは、主人公の夫・北村藤吉の母、北村啄子(きたむらつえこ)です。演じるのは鈴木京香さん。啄子は大阪船場の老舗米問屋「北村屋」を一手に切り盛りしており、周囲からは「ごりょんさん」と呼ばれ、家訓である「始末・才覚・算用」をモットーにしている女性です。
わろてんかのあらすじ
「わろてんか」の公式サイトでは、物語全体を大きく4つのブロックに分け、紹介されています。今回の主役である杉田楓が登場するのは、第2部からですが、簡単にそこまでのあらすじをご紹介いたします。
京都編
1902年(明治35年)京都の薬問屋「藤岡屋」の長女・藤岡てんは、よく笑うことから周囲から「ゲラ」と呼ばれるほどの明るい女の子でした。ある日、てんは地域のお祭りに興業でやってきた若手旅芸人の北村藤吉と出会います。藤吉は自分の初舞台大失敗に終わりひどく落ち込んでいましたが、てんの明るい笑顔に励まされこれからも芸の道を励むことを誓いました。
藤吉は自分を励ましてくれたてんを気に入り、手紙を送ることをてんに約束して新たな旅へと出かけていきました。てんは藤吉から届く手紙を楽しみにしながら、月日は流れ、てんは笑顔が素敵な女性へ成長していきました。
そんなとき、てんに縁談が持ち上がります。気持ちの整理がつかないてんは藤吉に会うため大阪の千日前に向かいますが、暴漢に襲われ危ない所を縁談の相手である伊能栞に助けられます。栞と話す中で互いに結婚の意思がないことを知ったてんは京都に帰りますが、実家では薬品倉庫が火災で焼失してしまい、経営の危機に陥っていました。
もちろん縁談は破談になり、しかも跡取りの兄が病身に無理が祟って亡くなってしまったことで、てんは「藤岡屋」の跡を継ぐ決心をし、伊能に縁談を再度申し込む手紙を送ります。縁談は断られてしまいますが、伊能から融資の話を持ち掛けられ店の倒産は何とか免れます。そんなとき、てんは藤吉と偶然にも再開します。
運命を感じた二人は結婚の意思を固めますが、藤吉の旅芸人仲間のリリコから、実は藤吉が大阪船場の米問屋の跡取り息子で、その役目を放りだしている事や手紙に嘘を書いていた事などからてんの父は猛反対し、二人を引き離そうとします。ですが、藤吉が実家の跡目をしっかり次ぐ決心をし、てんもそれに納得したことで、父からは勘当を言い渡されてしまいますが、二人で大阪へと向かうことになります。
わろてんかの杉田楓役とは?モデルはいる?
杉田楓は藤吉の許嫁!
それでは、「わろてんか」の杉田楓役とはどういった役どころでしょうか。実在の人物をモデルにしたキャラクターなのでしょうか?そのあたりを詳しく解説します。
藤吉に連れられ、藤吉の実家である大阪船場の老舗米問屋「北村屋」に行くと、そこには、「ごりょんさん」と呼ばれる藤吉の母・啄子と啄子が選んだ藤吉の許嫁、楓に二人は迎えられます。てんとの結婚を認めない啄子から、てんは女中扱いされてしまいますが、まわりの人たちの協力と持ち前の明るさで乗り切っていきます。
杉田楓と藤岡てんの関係は?その後どうなるのか!
「わろてんか」の中盤の見せ場となる、大阪船場編で登場する杉田楓は、藤吉の母・啄子にその気の強さと商才を買われ、藤吉の許嫁として登場する女性です。結婚に愛情は必要ない、「ごりょんさん」になることを目標に藤吉との縁談を受け入れていますが、実は親の決めた相手との結婚に反感を持っており、当事詩人として活躍していた与謝野晶子のような恋愛への憧れをいただいていました。
楓はライバル心むき出しでてんに対して意地悪な態度をとりますが、てんの天真爛漫な姿に反発しつつも憧れを抱いており、自分の趣味である与謝野晶子のような詩人になる夢(当時は与謝野晶子のように恋に焦がれることは恥ずかしい事と扱われていました)が露呈したことから、てんと話会い、自分の生きたいように生きると心に決め、北村屋を去っていきました。
あっさり退場となった杉田楓ですが、物語の重要な部分となる第3部では、てんと藤吉が風鳥亭という寄席を始める際になんと再登場します。なかなか流行らない風鳥亭でしたが、大物落語家・喜楽亭文鳥の出演を取り付けることに成功し、それをマスコミを通して宣伝しようとする際、なんと女性記者となった楓が登場します。彼女は夢の為、職業婦人として業界に飛び込んでいたのです。
楓は、最終的には新聞記者から北村笑店へと参加し、大戦中には一度離れ離れになってしまったりしますが、北村笑店の文芸部として、劇中では多くの漫才の台本を書いたり、語り手として自分も舞台に立ったりと最後まで活躍し、てんの良き友として最後まで一緒に、てんと北村笑店を支えて行く事になります。
藤吉の許嫁、杉田楓に実在のモデルはいるのか?
それでは、「わろてんか」の杉田楓に実在のモデルはいるのでしょうか。吉本興業創設者の吉本泰三に親が決めた許嫁はおらず普通にせいさんと結婚しているため、実は杉田楓には実在のモデルは存在せず、ドラマのオリジナルキャラクターになります。
林せいと吉本泰三の結婚の経緯
今回紹介する杉田楓は架空のキャラクターでしたので、今回はてんと藤吉のモデルである、吉本興業の創業者林せいと吉本泰三(吉本吉兵衛)の結婚の経緯についてご紹介します。
実はもともと吉本泰三(吉本吉兵衛)は働き物だったそうです。ですが、事の発端は吉本泰三(吉本吉兵衛)の父・吉本吉兵衛が後妻・吉本ユキ(出口ユキ)を迎えたことに端を発します。泰三の父はこの後妻の連れ子・出口光三郎をひどく可愛がり、その事への不信感と泰三自身がユキからいじめられた事から、仕事をするのを止め芸者遊びに現を抜かすようになってしまったのです。
そこで吉本吉兵衛は一計を案じ、ユキの連れ子・出口光三郎を養子に出し、跡取りは泰三であると印象付けようとしますが、それでも泰三は遊びを辞めなかったため、結婚して所帯を持てば辞めるだろうと、この時すでに商才を表していた林せいを気に入り、米問屋だった林家のせいに縁談の申し込みをします。
しかし、せいの商才に惚れ込んでいたせいの父は一度この縁談を断りますが、せいの母の反対に会い再度縁談の申し込みを受け入れることとなったそうです。この当時は親の決めた縁談は絶対でしたので、林せいは吉本泰三のところにお嫁に行くことになりますが、これを泰三の継母はよく思わず、かなりひどい「嫁いびり」にあっていたようです。
わろてんかの杉田楓役の女優は岡本玲!
岡本玲のプロフィール
「わろてんか」の杉田楓役の女優さんは岡本玲さん、劇中ではクールなキャラクターとして描かれている杉田楓ですが、女優・岡本玲さんはどういう人でしょうか。詳しく解説していきます。
岡本玲さんは、和歌山県和歌山市出身の女優さんで、2003年、12歳の時にローティーン向けファッション雑誌「二コラ」の専属モデルオーディションでグランプリをとって芸能界に入り、2006年には舞台「SASUKE」で女優デビューを果たし、2007年には「生徒諸君」で初テレビ出演を果たした経歴をもつ女優さんです。
文武両道!女優岡本玲さんのすごい経歴を紹介
12歳から雑誌「二コラ」でのファッションモデル、15歳からは舞台で女優として活躍している岡本玲さんですが、実は和歌山県でも難関と言われる進学校の向陽高校出身で学才も大変優秀な方です。更には3歳から続けているピアノで和歌山県で銀賞を獲得したり、そろばんの和歌山県大会で優勝するといった多彩な才能をお持ちの方のようです。
他にも、英検2級、漢検3級、日本珠算連盟段位認定試験珠算準3段、暗算4段など、さまざまな資格をお持ちのようです。ですが実際、舞台俳優としては、演技が評価されず、演技を1から学びなおすため、日本大学芸術学部映画学科に進学し、あくまで謙虚に女優と言う職を極めて行きたいというすばらしい女優さんです。
もちろん、「二コラ」所属時代、彼女の着た服が一斉を風靡するほどの人気を博し、最多表紙モデルなど、多くの伝説を残しているという方です。2018年4月開始のドラマ「執事 西園寺の名推理」にレギュラー出演の他、バラエティ番組や舞台など幅広く活躍されています。
女優・岡本玲さんと朝の連続テレビ小説の関係
2012年には、同じNHK大阪放送局製作の朝の連続テレビ小説「純と愛」にて、主人公の相手役、待田愛の妹役として初の朝ドラ出演をしています。兄の死の影響で人の匂いが酷く気になり四六時中マスクをしているという役でしたが、見事に演じきっていました。
わろてんかの杉田楓役の岡本玲の演技評価を紹介!
#わろてんか 楓さんアッサリ退場( °_° ) もう出番終わり?藤吉郎が死んだ後とかにてんをしゃきっとさせるために出てきてくれたりしたら嬉しいぞ。 #岡本玲 とか #松岡茉優 みたいな、超絶美人じゃない、普通に可愛い顔の子が好きなのー(*´ω`*)
— 重量級ねえさん (@jyuryokyu) October 28, 2017
「わろてんか」で杉田楓役として出演している岡本玲さんには「展開が速い」「もっと見たかった」などの声が多く寄せられていました。
玲ちゃんなりの楓ちゃんへの向き合い方だなぁ。楓ちゃん、とっても好きです。#わろてんか #岡本玲
— な〜ちゃん (@pfm_akn_167) October 27, 2017
岡本玲「あら、また意地悪な役を」(Lmaga.jp)- Yahoo!ニュース https://t.co/mO6XFUCsH7
「わろてんか」本編中でも、もともと、結婚に愛情は必要ではないと割り切った考え方を持っていた楓さんらしい、身の翻し方でしたが、もっと見ていたかったという方が多いようです。
岡本玲ちゃんわろてんかでちゃんとお芝居見たけど上手いなあと思った。うちの母も絶賛してたし、これからも応援したい!
— JoandLaurie (@megjobethandamy) July 30, 2018
大学で演技の勉強を1からしなおした事で、演技が上手という声も多く見受けられました。今後も応援して行きたいという声も多かったので、これからもっともっとテレビや舞台で活躍してくのではないでしょうか。
わろてんかの杉田楓役の女優についてまとめ!
「わろてんか」で杉田楓を演じた女優・岡本玲さんは、12歳から芸能界に身を置きながら、県でも有名な進学校を卒業し、文武両道を地で行くすばらしい女優さんです。「わろてんか」の中でも女性でありながら、男ばかりの職場で働き、自分の夢に向かってひたむきに頑張る姿を見せ、主人公の良きライバル、良き友としての姿を見せてくれています。
岡本玲さんは「わろてんか」の他にも、「救命病棟24時シリーズ」や、「林村三郎シリーズ」などに出演し、最近では、2018年のドラマ「執事 西園寺の名推理」や、「ハラスメントゲーム」などの作品にも出演されています。更にはドラマだけではなく、映画「バケツと僕!」「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでる」などへの出演もされています。その他CMや舞台などでも活躍されています。
岡本玲さんは、文武両道でお仕事をしながらも多くの才能をもち、子供達のファッションリーダーとして活躍した後、舞台女優に転向をしますが、評価されず、それでも諦めずに大学で演技について1から学びなおすなど、美しさとひたむきさ、そして誠実さを兼ね備えた大変人気のある女優さんです。今後も多くの作品に登場し評価を高めて行く事でしょう。岡本玲さんの今後に期待です。