わろてんかで高橋一生演じる伊能栞のモデルは小林一三？登場シーンも紹介

「わろてんか」は、吉本興業という会社の創立を元にしたドラマです。そのため、登場人物もそれぞれにモデルがいます。その中で、てんや藤吉に時に厳しい言葉をかけながら、寄り添って生きてきた高橋一生演じる伊能栞のモデルが気になります。

検索していくと「わろてんか」の伊能栞のモデルは阪急東宝グループの創業者の小林一三ではないかと言われています。登場シーンからカッコよく現れた伊能栞のモデルについて深掘りしていきます。

「わろてんか」は、吉本興業の創業者である吉本せいさんをモデルに、描かれた97作目の朝の連続テレビ小説です。2017年10月から2018年3月まで放送されました。笑う事が大好きな少女が人を笑わせたい青年に出会い、青年と一緒に笑いの道を歩んでいくという物語です。

伊能栞（高橋一生）は「わろてんか」の中ではヒロインであるてん（葵わかな）に近い存在です。てんに関心を寄せていますが、藤吉とも親友のように仲良くなります。てんと藤吉（松坂桃李）の事業を応援していくのは何故なのか、気になる存在です。

藤岡てん（新井美羽・葵わかな）は薬屋の長女として育ち、父親に叱られ、笑いを禁止される程の笑い上戸です。大好きな笑う事を禁止された時期に北村藤吉（松坂桃李）に出会い運命のようにお笑いの道に進むなかで、藤岡商店という父が婿に入って引き継いできた家の問題が出てきます。

てんには新一（千葉雄大）という兄がいました。藤岡屋が倉庫の火事により経営危機になり、金策に走る父の代わりに店の対応に当たりました。もともと喘息の持病があり無理の出来ないからだの兄は無理がたたって、亡くなってしまい、てんが藤岡屋の跡取りになってしまいます。

元々てんを薬の貿易会社をしていた伊能家の次男の元に嫁がせようとしていたてんの父（遠藤憲一）でしたが、伊能を婿として迎え、藤岡家を継いでもらおうとしますが、断られてしまいます。てんは結婚はなしでも、仕事として取引をして欲しいと、帝大生だった兄が書いた薬の未来に対する仕事のあり方などを書いたレポートを渡します。

新一のレポートは、薬を売るだけでなく調合して売る事を書いていました。伊能栞にとってもそれは、目指していた事だったので、仕事として藤岡家への援助を申し出てくれ藤岡屋は倒産の危機を脱します。そんな栞にてんの祖母（竹下景子）もうっとりです。

男としても、経営者としても申し分のない伊能栞は、てんの相手として親が望むすべての物を持っていました。けれど、幼い頃からの想いの方が勝るてんは、藤岡屋を妹のりんに任せ藤吉と駆け落ちしてしまいます。

大坂の米問屋を継ぐと決め、お笑いをあきらめた藤吉と新たなスタートを切ったてんでしたが、藤吉の家も番頭の裏切りなどもあって経営危機に、姑啄子の厳しい指導の中でてんも商売の才覚を学んでいた途中でした。

経営危機を乗り切ろうと藤吉はお笑い仲間のキース（大野拓郎）から持ち掛けられた外国のパーマの機械を輸入しました。外国語で書かれた契約書にろくに目も通さず北村の家を担保に金を借りてしまったのです。貿易に詳しい伊能栞に相談するも後の祭り、家は取られてしまい、長屋に住むことになりました。

「好きな笑いを仕事にする」という「わろてんか」の本筋に入り、様々な困難にぶつかりながら進むてんを伊能栞は、影になりひなたになり、応援してくれました。特に店で冷たい飲み物を売るというのは、栞の映画館にも導入されました。

薬の貿易意以外にいろいろな事業に手を出す栞に伊能家を継いだ兄は、難色を示し、伊能家との関係が断ち切られる栞。もともと伊能家に男の子が一人しか出来ず、長男に何かあった時の為に引き取られた愛人の子の伊能栞は、自分の立場をわかっていました。

関東大震災が起こり、伊能栞は、記憶を失った産んでくれた母と久しぶりに再会しますが、母の登場シーンでの伊能栞の演技は切なかったと話題になりました。

震災を乗り越え、てんたちは次の世代を見守る年齢になり、北村商店は様々な困難を乗り越えた頃、藤吉が病気になり。藤吉が死んだあと伊能栞と結婚するのかと話題にもなりました。けれど、伊能栞はずっと見守る姿勢のままでした。

てんと藤吉の息子の隼也（成田凌）の外国の興行を取り入れたいという相談にのったり、世代が変わっても変わらずに北村笑店と付き合っていく伊能栞。戦争も乗り越えて「わろてんか」の世界は続いていく様子で最終回を迎えます。

「わろてんか」は放送当初から、「あさが来た」の路線を狙っていると言われていました。主人公の夫が子役からではなく、大人になってからの俳優を使う所。主人公が結婚しても見守り続けるカッコイイ男の存在がある事。

「上のわろてんかとは？」で「わろてんか」の内容を伊能栞を中心に物語のあらすじ・ネタバレを書きました。てんを風太が大地のように支えているのなら、伊能栞は高みから時々光をさしたり、雨を与えたりそう言う存在だったという意見のように、ざっくりとした印象でこちらでは書いていきます。

他にも大阪制作の「ごちそうさん」の登場人物とも似ていると言われていました。中でも登場シーンからカッコイイ伊能栞と五代友厚と比べる人も多かったです。五大のモデルになった人物も、伊能栞のモデルになった小林一三もちゃんと妻子がいるのにどちらも生涯結婚せず主人公を見つめていきます。

伊能栞の登場シーンは、写真ではすでに出ていましたが、実物の登場シーンは、大阪にてんが藤吉を探しに来て迷子になり、悪い男たちに路地裏に連れ込まれ！危機一髪というシーンが伊能栞の登場シーンになりました。

お見合い写真での登場シーンでも、祖母（竹下景子）がうっとりして見とれてしまうほどの伊能栞、危機に直面したてんを、守るために悪い男たちをバタバタと倒した登場シーンは、王子様のようだと評判になりました。

高橋一生が、これまで演じた役を交えての登場シーンいじりのツイート、放送当時・夜は「おんな城主直虎」でも主人公直虎を見守る厳しさの中に優しさがある政次を高橋一生は演じていました。

かっこいい登場シーンをみせた高橋一生の伊能栞、そのモデルになったのは、どんな人だったのでしょう。伊能栞のモデルは「小林一三」と言われています。明治6年に生まれた小林一三は、幼くして両親と死に別れ、親戚の家で育ちます。「わろてんか」の伊能栞は帝大卒でしたが、小林一三は、慶応義塾大学を卒業しました。

大学卒業後の小林一三は、「わろてんか」の伊能栞同様に、さまざまな事業を成功させます。「わろてんか」の中で高橋一生演じる伊能栞が、目を輝かせて、街づくりを語るシーンは、小林一三が行ってきた事業そのものを語っていました。

「わろてんか」のてんたちとの接点になる興行面では、「宝塚歌劇団」の元になる少女歌劇団を作り、映画や芸実など、新しい文化も次々に広げていきました。手を広げたのは、関西だけでなく、東京・有楽町の開発にも尽力しました。

経済・文化と歩みを進めていく中で、政界にも進出し、政治家としては、日本の商業に尽力する大臣、戦争の後は復興に尽力する大臣として尽力しました。政治家として相反する岸信介により、政界を追われてしまいますが、この辺のやり取りを描いた本は沢山出版されています。

「わろてんか」の中の伊能栞は、新しいアメリカのマーティンショーなどの洋物から、日本古来の落語、演劇などありとあらゆる文化を大切にしました。「わろてんか」では文化の中に町が出来て、誰でも気軽に文化に触れられるそんな世界を目指していました。

街づくりという点においては鉄道を引き、その周りに宅地開発をしたり、宝塚歌劇団などを作った小林一三の行動と伊能は栞の行動は重なると言われています。吉本興業との付き合いは、文化の中の一つであったとも言われています。

違っているのは、「わろてんか」の高橋一生演じる伊能栞は、最終回まで独身を貫きますが、小林一三は、結婚して子孫を残しています。小林一三の曾孫で有名なのは、松岡修造です。松岡修造のあの熱さは、街づくりに情熱をかけていた小林一三譲りかもしれないという意見もあります。

「わろてんか」の中では、関東大震災のあとの慈善行為が、売名行為だとバッシングを受け、会社を離れることになります。小林一三は、もっと一言では言い表せないような運命の渦の中に巻き込まれます。小林一三の話はドラマ化が進んでいるという、噂もあります。

高橋一生は1980年12月9日生まれで、母親が3度結婚したため、父親の違う弟が4人います。年が離れている弟のおむつを替えたりもしていたと、Aスタジオで話していました。そのような状況の為、弟の面倒は見ても、母親とは10年ぐらい不仲な時期もあったと話していました。2015年に母親がガンで亡くなる前に和解し最期を見送った話もAスタジオでしていました。

3男の安部勇磨は、現在ミュージシャンとしてバンド活動しています。下のyoutube動画の髪の長いボーカルが、高橋一生の弟です。ぱっと見は似ていないけれど、高橋一生の要素はあると、ネットでは話題になっていました。

そんな生い立ちもあったせいか、子供の頃ふさぎがちだった高橋一生を心配した祖母がいろいろな習い事をさせたうちの一つが演劇でした。発表会で祖母が感動してくれたのが嬉しくて、演技を続けたと、本人が話していました。

少し複雑な生い立ちなのは、「わろてんか」の中で、高橋一生が演じた伊能栞を演じるのに役に立ったのかもという意見もありました。

児童劇団にいた事もあり、子役として、1990年ごろからテレビに出始めます。大河ドラマでは、おんな城主直虎が、5作目の出演。スタジオジブリ映画「耳をすませば」天沢聖司役は中学生時代に演じているため、声がまだ若いです。

舞台でもレ・ミゼラブルや蜷川幸雄の舞台など、大舞台や難しい演出家と言われる蜷川幸雄の舞台に立ったりしています。テレビドラマでも、人気作「名前をなくした女神」ではパワハラ・モラハラを併せ持つ夫を演じて話題になりました。

人気医療ドラマ医龍２では、ひねくれた感じでプライドの高い、けれど繊細な心を持つ医師の役が話題になりましたが、人気に火が付くまでには至りませんでした。高橋一生の人気に火が付き始めたのは、深夜ドラマ「民王」主役は遠藤憲一・菅田将暉のW主演ですが。政治家秘書役の高橋一生に人気が集まり、彼のスピンオフのスペシャルドラマも制作されました。

この流れから、いい感じに高橋一生の人気を不動のものとしたのは松たか子・松田龍平・満島ひかりという実力派の3人と共演した「カルテット」でした。視聴率は金曜10時という裏に人気映画が流れる時間帯の為伸びませんでしたが、このドラマの良さは口コミで話題になりました。

「カルテット」の中では、主役の4人で椎名林檎の作詞した「おとなの掟」を歌ったのが話題になりました。松たか子・満島ひかりを中心とした歌で、松田龍平・高橋一生は、コーラスと言った感じの歌です。

「カルテット」以降急速に人気に拍車ががかかり、「おんな城主直虎」の演技も評価されました。特に高橋一生が演じた政次が、磔にされ、直虎がとどめを刺すシーンは、お互いの心を隠しながら、井伊の家を守るための直虎と政次のやり取りに涙したという意見でツイッターはあふれました。

「わろてんか」の中で、高橋一生が演じた伊能栞のモデルになった人はどんな人なのかを調べてみました。小林一三は調べれば調べる程、奥が深くて、いろいろなことをやっていて、大河ドラマが出来そうなそんな人でした。

そんな小林一三をモデルにした伊能栞を演じた高橋一生でもまた、調べれば調べる程奥が深く、いろいろな情報が出てきます。兄弟が3人もいるけれどみんな父親が違うという境遇。母親とは不仲だったけど、母親が死ぬ前に和解したという話は、「わろてんか」の中で、伊能栞が母と和解したシーンを思い出させます。

小林一三については、分権が沢山出ているので、これから読む楽しみも、生まれてきましたし、高橋一生の生い立ちを知ったことで、彼がこの先どんな女性を選ぶのか、そしてそれをどう演技に生かすのか。プライベートも仕事の面も気になってきました。

「わろてんか」という一つのドラマの中に、数々の別のドラマも潜んでいて、改めてまたわろてんか」を楽しみたい気持ちになるでしょう！NHK総合やNHKBSでは、過去の朝ドラを再放送しています。「わろてんか」が再放送することになったら、小林一三や高橋一生の人生を考えながら見ると興味深さが倍増します！