ウォーキングデッドのドワイトは原作ではどうなる？シェリーとの関係も考察

大人気海外ドラマ“ウォーキングデッド”に登場する“ドワイト”をご存知でしょうか？ドワイトは敵対勢力である救世主グループの上位メンバーでありながら、救世主トップのニーガンを裏切りリック側へ情報を流すストーリー展開のキーマンとなる人物です。今回はそんな彼に注目！ウォーキングデッド原作での人物像や、美女シェリーとの関係についてもまとめていきます。

ウォーキングデッドとは、ベストセラーとなっているアメコミの“The Walking Dead”が原作となる海外ドラマです。アメリカでは2010年10月31日にケーブルテレビチャンネルのAMCにてウォーキングデッドシーズン1の放送が開始され、2018年10月7日にウォーキングデッド最新シーズン9の放送が開始、日本では2018年10月8日にFOXチャンネルにて放送開始となっています。

ウォーキングデッドの世界は“ウォーカー”と呼ばれるゾンビにより、世界の終末を迎えたアメリカが舞台で、大群となって襲い掛かってくるウォーカーの群れとのサバイバル劇や、秩序を失った世界にて繰り広げられる複雑な人間関係、他グループや同グループ内で発生する多くの争いで起こる心理模様も見どころとなります。

ウォーキングデッドの物語は、主人公である保安官のリックが焼け焦げた車の残骸が放置されているガソリンスタンドに立ち寄ったところ、1人の少女を発見します。ぬいぐるみを拾い歩く後ろ姿へ声を掛けますが、ゆっくりと振り向くその顔は生きている人間のものとはかけ離れています。

頬の肉が抉れ、歯が剥き出しになり、凄惨そのものです。そしてリックを襲おうと歩むスピードを上げて近づいてくる少女の頭を、仕方なく拳銃で打ち抜き悲しみの表情を浮かべているシーンからスタートします。

時は数か月前に遡り、家族ぐるみで付き合いのある同僚で親友のシェーンとパトカーで食事中に逃走車の情報が舞い込んできます。犯人の車を横転させ、銃撃戦となり犯人は射殺されますが、銃弾が1発リックに当たってしまい病院に搬送されます。

ようやく目覚めたリックですが、枕元の花瓶の花は枯れ果てて、病室の時計が止まっていることに周囲の異変を感じ取ります。病室を出ると書類が散乱し、病院の外は死体の山で人がいる気配がありません。

家族の安否を心配し自宅に戻るも、家の中は物が散乱しもぬけの殻です。途方に暮れていたところ、モーガンとデュエイン親子に助けられ、ウォーカーの事やアトランタに避難所があるという情報を教えてもらいます。家族がいると信じてアトランタへ向かいましたが、そこは大量のウォーカーがいる死者の町となっていました。

戦車の中に逃げ込み、身動きが取れなくなってしまったリックですが、物資調達に来ていたグレンという青年に助けられます。そして、アンドレアやTドッグらと共に、アトランタを脱出した後に他のメンバーが残るキャンプ地へ向かいます。キャンプ地に到着したリックの前に現れたのは、探し求めていた最愛の妻ローリと息子のカール、そしてシェーンでした。

ウォーカーにキャンプ地が襲われ、キャンプが危険であると知った一行は、治療薬を求め疫病対策予防センター(CDC)へ向かうことにするも予想していた安全な地とは異なっていた。この秩序も希望も失った世界にて、人間らしく安心して生活ができる地を求めて旅を続けることとなります。

ウォーキングデッドシーズン6第6話にてダリル、エイブラハム、サシャの3人はウォーカーの群れを誘導する任務を遂行し、アレクサンドリアへ引き返すところを謎の男性集団が現れ、3人目掛けて銃弾の雨を降らせます。エイブラハムとサシャは何とか追手を全滅させますが、一人になってしまったダリルは森に逃げるので精一杯です。森の中は木々の表面が焼け、焼け焦げたウォーカーの残骸が散らばっています。

呆然と立ち尽くすダリルでしたが、枯れ枝を踏む音が聞こえたため近づくと、2人の女性が隠れていました。彼女たちは両手をあげ武器を持っていないことを示している間に男がダリルの背後に回り棒で殴り掛かります。この時の男性がドワイト、女性がシェリーとティナで3人の初登場シーンとなります。

ドワイトはサンクチュアリと呼ばれる救世主の拠点にて、シェリーとティナと生活をしていました。ティナは糖尿病を患っており、インスリン購入にはポイントが必要でしたが、ポイントが追い付かなくなり苦悩しているところ、救世主トップのニーガンより、ポイント免除の条件としティナとの結婚を提示されますが、それを拒否し薬を盗み3人で逃走していたところでした。

その後、ティナがウォーカーに襲われてしまい、ダリルは悲しみに暮れる二人を助けようとしますが、ドワイトとシェリーはそんなダリルを裏切り、ボウガンとバイクを盗んで逃げてしまいます。

ウォーキングデッドドワイト役を演じているのは、アメリカ俳優の“オースティン・アメリオ”。彼は1988年4月27日生まれのテキサス州オースティン出身となります。ウォーキングデッド出演前はショートフィルムへの出演がほとんどで、それ程知名度の高い作品ではないようです。

2016年には“The Free World”や“エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に”などを含む4作品、2017年にも4作品出演と、徐々に知名度も上がりキャリアも磨かれています。“オースティン=ウォーキングデッドのドワイト”といわれる程の代表作になったといえるでしょう。

ウォーキングデッドシーズン6第14話にてドワイトが再登場します。なんとダリルから奪ったクロスボウでデニースの頭を射抜いてしまうのです。森では「人を殺したことはない」と話していたが、デニースを殺し「住処を言わなければお前たちも殺す」と脅す程、人が変わっています。

また、初登場時にはなかったが顔の左半分に大きな火傷があります。森でダリルと出会った後、ドワイトとシェリーは二人でニーガンの元に戻り許しを乞う事に。その結果、シェリーはニーガンの女となり、ドワイトは命を助ける代わりに熱した鉄の棒で顔を焼かれたのです。

ウォーキングデッドでボウガンと聞くとまずダリルを思い浮かぶでしょう。ドラマ版ウォーキングデッドでのドワイトは、ダリルから奪ったボウガンを何とか使っていたという印象ですが、原作ではドワイトがボウガンの名手です。ドワイトは元軍人であり、その頃に使い方をマスターしたようです。

ドワイトは原作でもニーガンの手下として働きます。ドワイトの命を助ける条件として、シェリーがニーガンの女になるところはドラマ版と同じです。ですが、“ニーガンの女”となった後でも、ドワイトとシェリーは愛し合っていました。その事がニーガンにバレ、ドワイトは罰としてアイロンで顔を焼かれてしまいます。

それでも尚、ニーガンの従順な手下として動き、彼の右腕とまで上り詰めます。また、ドラマ版ウォーキングデッドでは、ニーガンの手によってエイブラハムは殺害されますが、原作ではドワイトのボウガンによって殺害されます。

ウォーキングデッド原作でのドワイトは、リック達に捕まり捕虜となりますが、“救世主”の拠点を探すために釈放されます。ニーガンの元へ戻ったドワイトですが、ドジを踏んでしまった事でニーガンにバカにされ、さらにシェリーが侮辱された事で、我慢の限界に達し、ドワイトはニーガンを裏切ることを決意します。そして、キングダムへ向かいリック、ジーザス、エゼキエルと対面します。

ドワイトは、ニーガンや救世主に関する情報をすべて教えると話しますが、リックはエイブラハムを殺害したドワイトの事を信じません。ですが、ドワイトがどれ程ニーガンの事を憎んでいるのかを知ったリックは、ドワイトの事を信頼することにしました。また、連合軍と救世主の戦争が始まると、ニーガンはドワイトに数々の指示を出しますが、ドワイトはわざと作戦を遅らせる行動をとります。

アレクサンドリア襲撃の際には、ドワイトが救世主メンバーを次々と撃ち殺し、ジーザスに味方だということを示します。そして、一人だけの生存者としてニーガンの元へ戻り、捕虜となっていたユージーンの逃亡を助けます。

やがてドワイトはニーガンの命令で毒の矢でリックを打たなければならなくなりますが、こっそりと毒ではない矢で急所を外して打つ事でリックを助ける事に成功しました。そしてリックとニーガンの一対一の最後の対決では、ドワイトは仲間が手出しできないように見張り、リックを勝利に導きました。

ニーガンがリックに負けたことで、救世主はリーダーを失いました。ニーガンの暴君に嫌気がさしていたメンバーも多く、ドワイトが新リーダーとして歓迎されます。そして、ドワイトの命令によって争いごとはせず、産業を開始しヒルトップやキングダムといった他コミュニティーとの貿易を行い、平和を取り戻していきます。

たびたび登場するシェリー。ウォーキングデッドシーズン6の初登場時から可愛すぎると話題になっていましたが、そんな美女が自分の身を犠牲にしてまで助けた男ドワイトとはどういった関係なのでしょう？こちらでは二人の関係についてご紹介していきます。

ウォーキングデッドシーズン6第6話にてドワイトと共に初登場したシェリー。この二人の関係は実は夫婦だったのです。そして、一緒に逃げていたティナはシェリーの妹という関係です。ニーガンの元に戻った際に、許しを乞う代わりに誰かが犠牲にならないといけない状況になってしまいます。

ドワイトが「妻のシェリーを殺すな」というと、感動したニーガンはドワイトを殺すことにします。そこでシェリーが「ドワイトを生かすならニーガンと結婚する」と自分が犠牲になる事を選択しました。

ウォーキングデッドシーズン7にてニーガンはダリルを自分の部下にしようと捕らえ、独房に閉じ込めてしまいます。見張り係であったドワイトの代わりに食事を運んできた救世主メンバーがうっかりカギをかけ忘れてしまい、その隙にダリルは脱走を謀ります。

そこにシェリーが現れ「逃げることはできない。捕まったらさらに酷い仕打ちが待ち受けている。戻れるうちに戻って」と警告します。しかし、ダリルは聞き入れず逃走の為、外に停めてあるバイクのもとに向かいますが、見つかってしまい独房に戻されます。

独房に入れられたダリルの元に再びシェリーが現れ、「あの森でティナを失ったあと、あなたの物を奪ったときに“後悔するぞ”と、そのとおりになった。」と話します。その後、ドワイトとシェリーの二人は階段でタバコを吸いながら「ニーガンは優しい？」「ドワイトは幸せ？」と問いかけます。そして「これ関係でいい、死ぬよりよっぽど」と元の関係に戻る事を諦めていました。

その後、ダリルは独房に「今だ！行け」と書かれたメモが入れられ、その言葉を信じて脱走します。その途中でジーザスと再会しヒルトップへ帰還します。このメモを入れていたのがシェリーでした。

ダリルが脱走した数時間後に、シェリーも姿を消している事が発覚し、ニーガンはシェリーが逃がしたと確信をした。その始末を付ける役目をドワイトに命じるのです。そして、ドワイトが向かった先はかつて二人が生活を共にしていた思い出の家でした。

万が一はぐれてしまったら、シェリーはこの家でドワイトを待ち、ドワイトはビールとプレッツェルを持ってくると約束をしていました。そこにシェリーの姿はなく、ドワイトに宛てたシェリーからの手紙のみがありました。

結婚当初の思い出、楽しかった思い出が薄れていっている事、自分より善人であったドワイトを変えてしまったのは自分である事、ドワイトが約束を忘れてしまっているので、ここにも来ないでこの手紙を読まないであろうと思っている事、そして、手紙の最後には「どうか私を忘れて欲しい。あなたを愛していた」と綴られていました。

手紙を読み終えたドワイトは、家を去る前にバックからビールとプレッツェルを取り出します。ドワイトはシェリーとの約束を忘れてはいませんでした。ドワイトもまた、自分のせいでシェリーを不幸にしてしまった事を悔いています。そして、変わらずシェリーの事を愛しているのです。

ドワイトは救世主の参謀の一人となる程、ニーガンの命令には忠実に従って来ましたが、シェリーの件がきっかけでドワイトはニーガンへの復讐を決意し、アレクサンドリアのリックの元を訪れ救世主の情報を流します。原作でもシェリーの件で耐え切れなくなりニーガンを裏切る事になっていますが、原作の場合はニーガンに変わり救世主を率いていくのがドワイトです。

ドラマ版ウォーキングデッドでのドワイトは、ダリルに連れられ森の中へ向かいます。死を覚悟したドワイトにダリルは「遠くへいけ、二度と戻るな。すべてを正しシェリーを探せ」と告げます。再度訪れた思い出の家で「ハネムーン」と書かれたメモを見つけ微笑むシーンが最後となります。ハネムーンで行った地で待っているというメッセージなのでしょうか？今後、シェリーと再会したドワイトの姿が見られるかもしれません。