2020年06月10日公開
2020年06月10日更新
【ワンピース】ホーキンスの声優・宗矢樹頼は元落語家?出演作品や経歴を紹介
人気長寿アニメの『ワンピース』に登場する海賊のひとりに「バジル・ホーキンス」という海賊がいます。バジル・ホーキンスの声を担当している声優は、宗矢樹頼という声優です。声優の宗矢樹頼の出演作には、他にどのようなキャラがいるのでしょうか。また声優の宗矢樹頼は、声優になる前に落語家だったと噂があります。これらの真相と宗矢樹頼の経歴、宗矢樹頼の出演作品などについてご紹介します。
目次
ホーキンスとは?
バジル・ホーキンスは『ワンピース』の人気章である「最後の海・新世界編」における重要人物であり、アニメファンやコミック読者の人気投票などでも上位を獲得するクールな海賊です。特にバジル・ホーキンスの声については、「イケ面」ならぬ「イケボ・イケているボイス」といわれるほどの高評価を得ています。人気アニメ『ワンピース』の海賊のひとりであるバジル・ホーキンスの声を担当している声優について、ご紹介しましょう。
ワンピースの作品情報
『ワンピース』は、1997年から『週刊少年ジャンプ』に掲載されている少年漫画です。『ワンピース』は現在も連載が継続中であり、2015年に「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」ということで、ギネス記録にもなった漫画なのです。また『ワンピース』のコミック第67巻は初版405万部を発行し、この数字は日本国内出版史上最高を記録しています。この『ワンピース』がアニメ化されたのは1999年からでした。
ワンピースの概要
『ワンピース』は『週刊少年ジャンプ』に連載されていたため、メインテーマである「友情・努力・勝利」を満たす作品になっています。『ワンピース』は、海賊王を目指す主人公の海を舞台とする冒険ロマン漫画と表現されています。日本で発売されたコミック漫画では、最高記録の累計販売部数3億9000万部というオバケ漫画とまで表現されるコミックです。さらに『ワンピース』は42か国以上の国で翻訳版が発行されています。
1999年10月20日からフジテレビ系列でアニメ『ワンピース』を放映しています。『ワンピース』は、フジテレビ系列においては『サザエさん』などと並ぶ長寿番組で、放送時間帯は2001年までは『ドラゴンボール』などを放送していた水曜夜7時でした。その後、現在は日曜に放送日を変えています。また、『ワンピース』が人気アニメになっている北米やフランスでは、日本での放映からすぐに字幕付きの日本語音声版で放映されています。
ワンピースのあらすじ
かつて全てを入手した海賊王ゴールド・ロジャーが遺したとされる『ひとつなぎの大秘宝』を探しに、世界中の海賊たちが冒険の旅に出発します。主人公であるモンキー・D・ルフィが仲間との友情やライバル海賊たちとの宝を巡った壮絶な戦いなどを通して海賊王へ少しずつ近づいていきます。テレビアニメ版『ワンピース』はコミック版を原作としていますが、アニメ版オリジナルストーリーもいくつか挟み込まれています。
ホーキンスのプロフィール
バジル・ホーキンスはホーキンス海賊団の船長です。バジル・ホーキンスは魔術師とも呼ばれています。ホーキンスは超人系悪魔の実である「ワラワラの実」の能力を身につけており、藁人形を使った魔術を駆使します。またホーキンスはタロットカードで占った結果をもとに行動します。常に落ち着いた言動をとり、冗談などは忌み嫌う性格をしています。9月9日生まれで身長は2m10cmあり、年齢は30歳前後です。
ホーキンスは新世界でカイドウに対して勝利も逃走も無理だと判断してカイドウ傘下となり、その結果、ホーキンス海賊団の船長から百獣海賊団の真打ちになります。ホーキンスは通常は腰に下げている剣を武器としています。ホーキンスはワノ国編で再登場します。ホーキンスは九里の博羅町に駐在していて、様々な戦いに参戦しています。ホーキンスとゾロとの闘いでの剣を振る姿が独特だと、ネットでは話題になっています。
ホーキンスの声優・宗矢樹頼は元落語家?経歴は?
アニメの声を担当する声優は、担当キャラのイメージを背負います。声の担当が変わると放送局に「イメージが違う」「この声ではない」などとクレームが来ることもあるといいます。それほどまでに、声が持つイメージは大事なものなのです。ホーキンスは魔術師であり、長身で金髪ロンゲの、イケメンに属する海賊です。このホーキンスの声を担当している声優は、どのような人物なのでしょうか。
ホーキンスの声優は宗矢樹頼
ホーキンスの声を担当利して声優は宗矢樹頼です。「そうやしげのり」と読みます。長野県出身の声優で、声優事務所の81プロデュースに所属しています。多くの声優を抱える81プロデュースは例えば『這いよれ! ニャル子さん』のニャル子の声を担当した声優の阿澄佳奈や『俺物語!!』の剛田猛男の声を担当した江口拓也が所属している、大手声優事務所です。声優である宗矢樹頼は、他に企画会社の経営もしているようです。
宗矢樹頼は元落語家?経歴を紹介
宗矢樹頼は、初めから声優だったわけではありません。宗矢樹頼、本名は山下範夫といいますが、24歳の時に落語家を目指して長野から上京しました。江戸落語6代目の三遊亭圓窓のもとへ入門し、修行を積みます。ここで「三遊亭窓矢」(さんゆうていそうや)という落語家名でした。ところが5年で限界を感じたのか、廃業しています。その後、しばらくの間フリーとして様々な声にかかわる仕事を経て、現在の事務所に所属しました。
宗矢樹頼の特技
声優の宗矢樹頼の趣味と特技が、所属声優事務所81プロデュースのプロフィールに書かれています。それは「落語」と「犬を見つけること」です。落語は、元噺家であるため当然ともいえます。声優は声を使った仕事であり、同じ声を使う仕事である落語に関しても現在の声優という仕事に間接的に影響しています。対して「犬を見つけること」が、迷い犬を探し出す能力という意味なのかは、宗矢樹頼のコメントが無いため不明です。
ホーキンスの声優・宗矢樹頼の出演アニメ作品
宗矢樹頼のプロフィールを調べてみると、実にたくさんの声優の仕事を担当していることがわかります。宗矢樹頼が初めてテレビアニメの仕事をしたのは1996年の『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の「ギャングA」というキャラと「大神博士の助手D」というキャラでした。その後、劇場版アニメやOVAやゲームなどのキャラの声を担当する他、ドラマCDや映画の吹き替え海外テレビドラマの吹き替えやナレーションなどをしています。
名探偵コナン(高橋弘昌、辻元由紀彦、漆屋倫平)
宗矢樹頼の出演作として有名なキャラは、アニメ『名探偵コナン』のキャラです。宗矢樹頼はアニメ『名探偵コナン』において3人のキャラを演じています。「高橋弘昌」「辻元由紀彦」「漆屋倫平」の3人です。「高橋弘昌」は『名探偵コナン』の原作コミックには登場しないアニメオリジナルストーリーにのみ登場するキャラです。1999年に放映された第150話と151話に登場し、宗矢樹頼が「高橋弘昌」の声の担当をしています。
さらに宗矢樹頼の出演作であるアニメ『名探偵コナン』に出てきたキャラの「辻元由紀彦」は、2012年6月2日の放送回に登場したキャラです。「辻元由紀彦」は世界大会で優勝したショコラティエで、イベント会場で炎上死し殺されてしまうキャラでした。そして2014年に放映されたアニメ『名探偵コナン』の第752話で、宗矢樹頼は最後に登場する、事件のカギを握る小説家の「漆屋倫平」の声を担当しています。
犬夜叉(家臣、和尚)
他の出演作としては2001年から2004年にかけて放映された人気アニメの『犬夜叉』にも、宗矢樹頼が担当しているキャラがいます。奈落が仕えていた人見家の若殿である「人見蔭刀」に仕えていた家臣のうちの一人が、宗矢樹頼が声の担当をしたキャラでした。他に、特別な名前の無い和尚の一人を宗矢樹頼が担当しています。この頃の宗矢樹頼の出演作は、まだ声優としての経験が少なかったため役名のないキャラで多かったです。
NARUTO -ナルト-(博徒、間中道蔵)
宗矢樹頼の出演作で有名なものとして、人気長寿アニメ『NARUTO -ナルト-』があげられます。まず2004年6月16日に放送された第88話「木ノ葉マークと額当て」の回に登場していた「博徒の一人」の声を宗矢樹頼が担当しています。続いて2005年11月に放映された第159話と第160話に登場した「間中道蔵」というキャラの声も宗矢樹頼が担当していました。この頃の宗矢樹頼は名前さえ無い役であっても積極的に出演していました。
金田一少年の事件簿(椎名克久、葉多野春菜の父)
宗矢樹頼が名作アニメ『名探偵コナン』に声の出演をした時と同じ時期に、やはり名作アニメの『金田一少年の事件簿』に声の出演を果たしています。第109話と第110話として1999年11月に放映された「明智少年の華麗なる協奏曲」で登場した容疑者の一人、椎名克久の声を宗矢樹頼が担当しています。その後第111話でも、事件の発端となる自殺した葉多野春菜の父親の声を宗矢樹頼が担当しています。
1999年の宗矢樹頼の活躍は目覚ましく、名作アニメに相次いで出演し、そしてついに『ワンピース』のバジル・ホーキンスの声を担当するに至ります。2000年を過ぎると、話題となった様々なアニメに出演することが確認できます。劇場版アニメにも出演し、OVAにも出演するようになります。特に『ワンピース』はゲームソフトにもなっているため、ゲームの声を担当する作品も増えていきました。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星(ロジェ・アズナブル)
更に宗矢樹頼の出演作として注目するものは、2015年に発表されたOVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』です。この作品中で重要な役の声の担当を、宗矢樹頼が果たしています。赤い彗星といわれたシャア・アズナブルの本名はキャスバル・レム・ダイクンであり、ザビ家に復讐するために偽名としてシャア・アズナブルを名乗ります。本当のシャア・アズナブルとキャスバルは目の色が違うだけで、瓜二つでした。
このため、キャスバルはシャアと入れ替わり、本物のシャアは宇宙船事故で命を落とします。この、本物のシャア・アズナブルの父親がロジェ・アズナブルという名前です。このロジェ・アズナブルの声を宗矢樹頼が担当しています。ガンダムシリーズでも人気が高い初代ガンダムですが、それをさらに掘り下げた有名作品に宗矢樹頼は出演していたのです。
ガラスの仮面(2005年版)(英介の兄)
宗矢樹頼の出演作として有名な作品の中に、2005年版の『ガラスの仮面』があります。芸能事務所である大都芸能の会長となった速水英介の兄の声を、宗矢樹頼が担当しています。原作は976年から現在に至るまで連載が続くコミックです。1984年に初めてアニメ化され、2005年に宗矢樹頼の出演作となったアニメが二作目となっています。名わき役としての出演作が定評になった、宗矢樹頼の声の魅力が開花している時期です。
フルメタル・パニック!(バンカーヒル艦長、TVドラマの先生)
宗矢樹頼の出演作として有名な作品としては、2002年と2003年にWOWOWで放映されたSFミリタリーアニメである『フルメタル・パニック!』があります。宗矢樹頼は、アメリカ海軍タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦のバンカーヒルの艦長の声を担当しています。他にもチョイ役ですが、TVドラマに出てきた先生の声も宗矢樹頼の声でした。
ホーキンスの声優・宗矢樹頼はモージの声も担当?
例えば初代『機動戦士ガンダム』では、声優の永井一郎はナレーションを含め数十人のキャラの声を担当しています。このように、一つの作品の中で声優が複数のキャラの声を担当することも珍しくはありません。宗矢樹頼の出演作として有名な『ワンピース』には、宗矢樹頼の代表キャラであるバジル・ホーキンスの他に、宗矢樹頼が担当したキャラがいます。それがバギー海賊団の副船長であったモージです。
ワンピースのモージとは?
超人系悪魔の実の「バラバラの実」の能力者であるバギーが率いるバギー海賊団の副船長のモージは、異名として「猛獣使いのモージ」といわれています。モージは、どのような動物であっても手なずけてしまうという猛獣使いです。モージはリッチーという名前のライオンを思いの通りに操って、リッチーを使って相手に攻撃を仕掛けます。強い相手には素直に謝ってしますのが、モージの意外な面です。
モージの声優も宗矢樹頼
『ワンピース』の海賊の中で目立つ、バジル・ホーキンスの声を担当している宗矢樹頼は、『ワンピース』のなかでモージの声も担当しています。魔術師然とした、妖艶ともいえるホーキンスの独特な声とは裏腹の、どちらかといえば見た目がコミカルなモージの声をも、宗矢樹頼が担当しているのは意外ともいえます。「さすが声優」との評価が、ネットでは見られます。
ホーキンスの声優に関する感想や評価
いくつもの有名アニメが宗矢樹頼の出演作としてあげられますが、代表作品としては何よりも『ワンピース』のバジル・ホーキンスが有名です。バジル・ホーキンスの声については、時代を作ってきた名声優たちに追いつくような、とても良い声だと高い評価を得ています。ネットでは、宗矢樹頼のホーキンスの声に対しての感想や評価が見られます。
声が政治家のようだ
ワンピースの登場人物である #バジルホーキンス って、政治家を揶揄して作ったキャラクター?
— 山田の戯言 (@yandayouteru) October 26, 2019
自身に危険が迫ったら、身代わりである秘書が斬られて行く。政治家のスキャンダルニュースを見ていて、そう感じました。
怪しさを含む、バジル・ホーキンスであるからこそ、その声も怪しさを表現している必要がありました。「ワラワラの実」を使いこなすことが日本の政治家のようであり、それを無表情で実行してしまう妖艶さを声でも表していると、宗矢樹頼の声は「よい」「なんか、らしい声」などと評価を得ています。
声でリーダーシップ
バジルホーキンスって身代わりの術以外にエンヤ婆みたいなスタンド召喚してさらにエピタフみたいな予言や未来予測もできたりしてなんだかんだ味方にしたら頼もしいキャラだなっ。#jojo#エンヤ婆#エピタフ #バジルホーキンス #onepiece #love#キングクリムゾン
— クリガラ〜コメント遅れますが見てます♩ (@dosankoglay) August 18, 2019
占いをもとに行動することは、政治に似ているのかもしれません。バジル・ホーキンスの怪しい声が、なんとも不思議な力を感じ、未来予測までされるとリーダーとしては優秀な能力を持ち合わせているのではないかと高い評価をされるのです。宗矢樹頼の声が落ち着いた声で、決して押し付けるのではなく、事実を淡々と語るような声なので、リーダー向きの声なのではないかともネットでは評価されています。
ローランドに似ている
#バジルホーキンス
— 谷きち (@TANITAKU_DM) January 31, 2019
それにしか見えない pic.twitter.com/zzN2hoZB1K
「見た目はローランド。でも声はホーキンスの勝ち」などという声が、ネットでは見られます。宗矢樹頼の落ち着いた、はっきりとした発声は心地良く聞こえ、妖艶なホーキンスの様相とあわさって魔術師の魅力を最大限に引き出していると高い評価を得ています。見た目はローランドに似ているホーキンスですが、「剣術含め、ホーキンスのほうが強い」という感想がありました。
ホーキンスの声優まとめ
声優の宗矢樹頼は落語家出身で、出演作が非常にたくさんある声優でした。『ワンピース』では、ホーキンスのほかに「モージ」の声も担当しているのが宗矢樹頼であったことがわかりました。同じ声優が、こうまでもキャラを演じ分けられるのかという視点から、『ワンピース』だけでなく他の宗矢樹頼の出演作も見てみる楽しみ方もあるのではないでしょうか。宗矢樹頼の「イケボ」を楽しんでみてください。