【SAO】ラース(海洋研究開発機構)の正体とは?重要人物や人工知能アリスを考察

SAOの中でも専門用語も多く分かりにくい存在と言われるのがラースです。そもそもラースとはどういった組織なのかはもちろん様々な登場人物の思惑が複雑に絡んだ事もあってその正体や目的、関わる人物などが理解出来ないという声が多くなっています。今回はSAOに登場する組織ラースについて、菊岡や柳井などの重要人物、ラースが目指す人工知能アリスについてなどラースの全容を作中のキャラによる考察、ファンによる考察含めて紹介していきます。

【SAO】ラース(海洋研究開発機構)の正体とは?重要人物や人工知能アリスを考察のイメージ

目次

  1. SAOのラース(海洋研究開発機構)の正体とは?
  2. SAOのラースの重要人物
  3. SAOのラースのプロジェクト・アリシゼーションや人工知能
  4. SAOのラースのオーシャン・タートルや襲撃事件
  5. SAOのラースのその他関係者
  6. SAOのラースのフルダイブユニットSTL
  7. SAOのラースに関する感想や評価
  8. SAOのラースについてまとめ

SAOのラース(海洋研究開発機構)の正体とは?

SAOの作品情報

ラース(海洋研究開発機構)について紹介する前にラースが登場するSAOについても簡単に紹介しておきます。

SAOの概要

SAO(ソードアート・オンライン)はオンライン小説として公開されていた同作が2009年より商業展開されるようになったVRMMORPGを題材としたライトノベルです。オンライン小説時点での高い人気を継承し商業化に伴ってより洗礼された本作はライトノベルの中でも特に高い人気を誇ると同時に評価も高く、「このライトノベルがすごい!」では連覇を達成し殿堂入りを果たすなどしています。

メディアミックス展開も盛んに行われ、本編はもちろんパロディ漫画や作中に登場する1つのゲームにフォーカスしたスピンオフ小説の展開、2012年からアニメ化も順次開始され、その題材を生かした本格的なゲームの展開、さらにはオリジナルエピソードを用いた劇場版など幅広く展開されています。またSAO(ソードアート・オンライン)とは作品タイトルであると同時に作中ゲームのタイトルでもあり作中で名称が頻繁に登場します。

SAOのあらすじ

西暦2022年、世界初の完全なる仮想空間を実現したVRMMORPGの第1弾「ソードアート・オンライン(SAO)」が発売されます。主人公桐ヶ谷和人、アバター名キリトはベータテスターを経てこの世界に降り立ちました。ゲームを謳歌する中、SAOの開発者でありゲームマスターでもある茅場晶彦から自発的なログアウトは不可能である事、ゲーム内での死亡は現実での死亡を意味する事が発表されます。

唯一の脱出方法としてゲームのクリアを提示された後に「SAO事件」を解決したキリトはその兼ね合いで総務省仮想課の菊岡と知り合い、仮想空間に関する様々な調査や依頼を請け負うようになります。そんな菊岡の紹介でキリトがアルバイトが始めたのが次世代フルダイブ実験機の開発を進める謎多きベンチャー企業「ラース」でのテストダイバーの実験でした。

ラースの表向きは海洋資源探査艇開発プロジェクト

ラースとは表向きは海洋研究開発機構と言われ海洋資源の研究と開発を主だった事業としている事になっています。中でも国土交通省が管轄する海洋資源探査艇開発プロジェクトをメイン事業としており、海底を探索する潜水艇を自律航行させる為の人工知能の開発というのがラースの主な業務内容となっています。

ベンチャー企業という事になっているラースですがその正体はいわば国が運営する組織なので莫大な予算が割り当てられています。2026年には海底探査の拠点となる自走式のメガフロート、「オーシャン・タートル」を竣工しており、このオーシャン・タートルは自衛隊の護衛艦がつけられるような物になっています。

ラースの本部はこのオーシャン・タートルにあり、菊岡や比嘉、柳井などの重要人物はオーシャン・タートルにいますが、それとは別にベンチャー企業としての体裁を保つべく、六本木にも支部を持っています。

余談ですがラースの正体についてはラースの社員であっても全員が把握しているわけではなく、少なくともラース六本木支部の社員はラースの正体はもちろん、プロジェクト・アリシゼーションについても一切知らされていませんでした。その正体を知っているのは本部と言えるオーシャン・タートルに属している研究員や関係者だけです。

ラースと鏡の国のアリスの関連

ラースという名称は「不思議の国のアリス」の続編で1871年に発表された児童小説「鏡の国のアリス」に登場するブタと陸ガメ双方の特徴を持った空想上の動物の名称から取られています。この空想上の動物は作者のルイス・キャロルが作り出した造語であり、オーシャン・タートルなどラースに関連する施設にもその名称や特徴から取られたような名称がつけられていると考察されています。

TVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld」オフィシャルサイト

SAOのラースの重要人物

重要人物①菊岡誠二郎

ラースの中でも表立って動いていたのが菊岡誠二郎です。本来は自衛隊の二等陸佐であり、ベンチャー企業と偽装しているラースの最高責任者ですが、その正体を隠し、総務省の仮想課と言われる部署の所属としてSAOをクリアしたキリトに接触し聴取を取るなどしました。実際にSAO事件では対策チームの中心人物を務め、キリトを含めた被害者の病院での受け入れ体制を整えるなどしています。

キリトには元々胡散臭いと思われている面が多い一方で、その立場を利用して様々な便宜を図ってもらっている為に無下にも出来ずにいました。正体を隠しながらもラースにキリトを引き込んだのも菊岡であり、アルバイトとしてプロジェクトアリシゼーションに関わらせ、キリトが死銃事件の生き残りに襲われ昏睡状態に陥った際には彼を強制的にアンダーワールドにダイブさせました。

重要人物②比嘉健

プロジェクトアリシゼーションに携わるエンジニアとして登場したのが比嘉健です。茅場らも所属していた東都工業大学重村研究室に所属していたIQ140の天才ですが、若さと無骨なデザインの丸メガネ、金髪の髪やTシャツのセンスなど天才である事を一切感じさせない風体をしています。余談ですが同作者の別作品「アクセルワールド」とのコラボエピソードでSAO本編に先駆けて登場していたキャラクターでもあります。

過去に友人だった韓国人が兵役中にイラク戦争で自爆テロによって戦死してしまったという経験をしており、その経験から人工知能の戦争への導入という菊岡の意志に賛同してプロジェクトアリシゼーションに参加しています。元々は菊岡と同じく人工知能を物として扱っていましたがキリトらの行動もあって徐々に物と思えなくなっていきました。

オーシャン・タートル襲撃時には本性を表した柳井により負傷してしまいますが、現実世界でキリトらをサポートし、当時アンダーワールドで精神が憔悴していたキリトを立ち上がらせる為、ユージオのフラクトライトを接続するなどしています。柳井とは対象的にキリトらに良い影響を受けたキャラクターと考察されています。

重要人物③安岐ナツキ

菊岡とは別の形で先行して登場していたのが安岐ナツキです。普段は千代田区御茶ノ水にある病院に勤務する看護師として活動していますが、その正体は自衛隊附属看護学校の卒業生で、自衛隊二等陸曹という階級を持っています。

キリトとの出会いはSAOをキリトがクリアした後、キリトのリハビリを担当する時で、本編に登場したのはファントム・バレット編での事でした。キリトがGGOへダイブする際、キリトの心拍などをモニタリングする役割を担っており、オーシャン・タートルでもキリトの看護を行っています。GGO編では彼女の助言がキリトに大きな活力を与えるなどしています。

重要人物④柳井

柳井とは実はSAOの作中の各所で暗躍していた存在です。柳井は見た目は30代半ばの冴えない男性でラース本部の研究員ですが、その正体はALO事件を起こしたレクトの研究員で、須郷の直属の部下としてALO内での人体実験の記録などレクトの中でも特にALO事件に深く関わっていた人物です。実際柳井はALO内では研究員用のアバターであるナメクジの姿で当時囚われの身となっていたアスナと邂逅しています。

ALO事件後は他の研究員に罪をなすりつけて罪を逃れラースに潜入していました。柳井がラースに潜入したのは元々須郷が行おうとしていたアメリカへの売り込みを行う為で、須郷のコネクションを継承するなどより須郷に近い立場にあった事が考察される行動を見せています。

ラースではアドミニストレータに心酔し、アドミニストレータが「全コマンドリスト閲覧」に辿り着くように便宜を図るなどしていました。アンダーワールドでキリトがアドミニストレータを倒した際、頼ろうとしたのも柳井で、アドミニストレータの行動から見てもSAO作中で描かれている以外にもアドミニストレータに様々な便宜を図っていたのではないかと考察されています。

ALO事件を解決し、さらにはアドミニストレータを倒してしまったキリトを逆恨みし、キリトを救おうと動く比嘉に同行してキリトを殺害しようとその正体を現しますが、それまでの裏切り行為にも気づいた凛子により不意打ちをくらいオーシャン・タートルの下層に落下する事になってしまいました。柳井はラース側でありながら襲撃での混乱をさらに助長させたキャラクターです。

余談ですが、SAOに登場する科学者や研究員、茅場や須郷、神代や比嘉などはその源流を重村研究室に持っていますが、柳井は重村研究室との接点は描かれておらずファンの考察でもあくまでも須郷の部下だったという立ち位置で見られています。

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SAOのラースのプロジェクト・アリシゼーションや人工知能

プロジェクト・アリシゼーションとは?

ラースが行っている高適応型人工知能の制作プロジェクト。それがプロジェクト・アリシゼーションです。

プロジェクト・アリシゼーションの概要

プロジェクト・アリシゼーションとはArtificial Labile Intelligent Cyberneted Existence、頭文字からA.L.I.C.E化と呼ばれるボトムアップ型のAIの開発を行っています。従来行われている考えられうるあらゆるパターンを入力し、その入力されたデータを元に判断をするトップダウン型のAIに対して、人間の脳を人工的に再現し、そこに知性を発生させる事で擬似的な人間としてAIを自立させるという事を目的としています。

一定の成功を収めているトップダウン型のAIに対し、ボトムアップ型のAIには未だ成功例がなく、プロジェクト・アリシゼーションはこのボトムアップ型AIを実用化する事が1つの目的となっています。SAO作中、このプロジェクト・アリシゼーションは成功し、その1つの成功例がユージオ、そして偶然にもプロジェクトと同じ名称を持つアリスがボトムアップ型AIとしての1つの完成形として存在する事になりました。

プロジェクト・アリシゼーションの目的

元々プロジェクト・アリシゼーションの最終目的は高適応型AIを開発し、軍事に利用するという事です。開発したAIを複製してコピーする無人戦闘機を始めとした兵器の無人化を行い、兵士の被害を少しでも抑えるというもので、菊岡はA.L.I.C.Eを戦争に送り込む事を目論んでいました。

兵器の無人化とい考え自体は日本以外にも世界各国で考えられており、各国は様々な方法で無人機の研究を行っています。SAO作中でグロージェンDSによってオーシャン・タートルが襲撃されたのもこのデータを奪う事を目的としています。

人型イチエモン・ニエモンとは?

結果的に成功例となったアリスを含む人工知能は当然、データであって現実世界での肉体を持っていません。オーシャン・タートルでは人工知能の開発と平行して成功した人工知能が現実世界でも行動できるようにと身体も制作されていました。それがエレクトロアクティブ・マッスルド・オペレーティブ・マシーン1号機、2号機で頭文字からイチエモン・ニエモンと呼ばれています。

SAO作中ではまだ開発段階ですが、テスト運用が行われる程には開発が進んでいました。しかしイチエモンとニエモンは襲撃事件の際に破損してしまい、この2つから得られたデータを用いて作成されたサンエモンをボトムアップ型AIの完成形であるアリスのボディとして使用されています。

人工知能アリスとは?

オーシャン・タートルで行われていた実験の結果、ボトムアップ型AIの1つの形として完成したのがアリスです。正式名称はアリス・シンセシス・サーティで、仮想世界アンダーワールドで生まれ育ち、ボトムアップ型AIとして完成した事で現実世界へと足を踏み入れる事になります。サンエモンをボディとしてその仕草・表情・感情の表し方は人間と遜色ないです。

アリス自身も自身がボトムアップ型のAIであり、現実世界ではライトキューブ・クラスターと呼ばれる物に入った魂だけの存在である事、アリスはもちろん彼女が生まれ育ったアンダーワールド自体が現実世界の人に運命を握られている事を理解しています。

アンダーワールドとは?

アンダーワールドとはラースの標榜する1つのボトムアップ型AIの完成形であるアリスが生み出された世界の名称です。ラースの作り出した仮想世界ですが、ラースが携わったのは基本的には最初だけであり、その後は基本的にボトムアップ型AI同士が生活する中で世界が発展していきました。

基本的にラースは傍観・観察する事でボトムアップ型AIの完成を目指していましたが、不確定要素を織り交ぜるべくキリトをアンダーワールドの世界に送り込んだり、柳井がアドミニストレータに便宜を図るなど節々に介入しています。

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SAOのラースのオーシャン・タートルや襲撃事件

オーシャン・タートルとは?

オーシャン・タートルとはラースが所有する自走式の人工浮島、メガフロートの名称です。その名称からも分かるように上空から見ると亀のように、正面から見るとラースの名称の元になっているブタのようにも見える姿をしています。表向きはベンチャー企業であるラースが所有する事になっていますがその実、防衛省によって管轄されています。

オーシャン・タートルの目的

ラースの事業は海底探査用の人工知能の開発という表向きの発表がありますがオーシャン・タートルでは確かに人工知能の開発が行われています。しかしその開発目的は海底探査ではなく、ボトムアップ型の人工知能で人間の脳を人工的に再現する事で知性を持った人工知能「高適応性人工知能」の開発をする事、そしてこの高適応性人工知能を軍事利用する事が最終的な目的となっています。

オーシャン・タートルの所在地や設備

オーシャン・タートルは日本の防衛省の管轄である為、日本の領海内、伊豆諸島の沖に停泊しています。ヘリポートや船の発着場などを持っているのでそれらを利用して乗り降りする形になっています。見た目は巨大なピラミットのような形でソーラーパネルを搭載している他、使用電力確保と自力航行を可能にする為、内部には加水式原子炉を備えています。

オーシャン・タートルで発生した襲撃事件

アンダーワールドに送り込まれたキリトがアドミニストレータを倒し、現実世界にコンタクトを取ろうとした時、現実世界ではオーシャン・タートルが何者かによって襲撃されていました。

護衛艦ながとが任務を離れる

オーシャン・タートルが防衛省の管轄にあるのが上記でも記した通りですが、その機密性から普段は護衛艦ながとが護衛についています。しかし2026年7月6日の午前7時45分頃、本来なら正午まで随行するはずだったオーシャン・タートルから離れていきます。この間に潜水艇がオーシャン・タートルが内部デッキに乗り込む事になります。

襲撃者の正体はアメリカの民間軍事会社グロージェンDS

この時オーシャン・タートルを襲撃した者達の正体はアメリカの民間軍事会社グロージェンDSです。現場の作戦指揮官ガブリエル・ミラーが率いる11名の兵士が襲撃してきました。彼らはNSA(アメリカ国家安全保障局)から依頼を受け、高適応性人工知能を奪取するのが目的です。そして彼らの手引をしていたのがラースのスパイであった柳井という構図です。

ガブリエル・ミラー率いる襲撃者はオーシャン・タートル内の船底ドッグ、メインコントロール室の占拠に成功。ピラミットの下部をガブリエル・ミラーが、上部を菊岡率いるラースが取る構図で睨み合いが続けられる事になります。しかし最終的にはガブリエル・ミラー及び侵入した兵士のうち3名とスパイの柳井が死亡、1名が行方不明となり作戦は失敗に終わります。

余談ですが、指揮官のガブリエル・ミラーはサトライザーという名義でGGOに出現しており、第1回及び第4回のBoBに優勝する程の実力を誇っています。仮想世界の有用性を認め、GGOを兵士の訓練に利用するなどしている場面がこの襲撃前から描かれていました。

ラース側の死亡者

ラース側は幸いにも重要人物に死亡者は出ていませんが、この事件を逆手に利用したのが菊岡誠二郎です。菊岡誠二郎は銃撃戦で実際に負傷するなどしていますが、これはラースの事が明るみになった際の責任を逃れる為であり、死を偽装しただけの事でした。結果的に重要人物に死人は出ておらず、ラースは神代凛子を責任者に変えて方針を転換して活動していく事になります。

ただ菊岡誠二郎は公式発表的には死んだ事になっており、誰よりもアリスの有用性を理解している事から、なんらかの形で裏からラースやアリスを操ろうとしているのではないかとキリトに考察されており、SAOファンからも今後のSAOの物語の中で再び関わってくるのではないかと考察されています。

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SAOのラースのその他関係者

関係者①重村徹大

SAOのオリジナルエピソードとして展開された劇場版オーディナル・スケールの責任者であり原作でもその存在が仄めかされているのが重村徹大です。原作はSAO開発者の茅場、SAOをALOに作り変えた須郷、アリシゼーションで登場する神代や比嘉の恩師として名前が登場していますがアニメでは劇場版の設定を取り込みより多く登場する形になっています。

SAO劇場版終盤、菊岡から接触を受けて彼の根回しで罪を免れプロジェクト・アリシゼーションに招聘されましたが、キリトがオーシャン・タートルに搬入された時点では既にプロジェクトを離れており、主要な登場人物の恩師であるという点は同様ですが、プロジェクト・アリシゼーションにどのような形で、どこまで関わっていたかは不明になっています。

関係者②神代凜子

その存在はSAO事件前後から語られていたもののアリシゼーション編にて本格的に登場したのが神代凛子です。重村研究室出身の科学者で、SAO事件時点では事件の首謀者である茅場晶彦の恋人でもありました。事件後にキリトとは接触しており、茅場晶彦がSAOにダイブする最中身の回りをしていた事などが明かされています。

また茅場晶彦から与えられたSTLの情報を元に、医療用のフルダイブマシンメディキュボイドの開発を担当しており、アリシゼーション編冒頭ではアメリカカルフォニア工科大学に席を置いていました。菊岡から熱心にオーシャン・タートルに招集されていましたが応じていませんでしたが明日奈からの連絡を受けて彼女とともにオーシャン・タートルに乗り込む事になります。

オーシャン・タートルでの一連の出来事により茅場が望んでいた事を知り、茅場の意志を継ぐ決意をして公式にラースの責任者となります。ラースではその知識を持ってアリスのボディであるサンエモンの調整などを担当している為、信頼関係を構築しており、アリスがキリトの家に転がり込んだ事も黙認しています。

関係者③桐ヶ谷和人

SAOシリーズの主人公である桐ヶ谷和人、通称キリトは菊岡の紹介という形でラースでアンダーワールドにログインするアルバイトを行っていました。その後、死銃事件で逃亡していた実行犯の1人、金本に襲撃され心肺停止状態に陥ってしまいます。一命を取り留めたキリトでしたが脳に大きな損傷を負っており、この治療の為、菊岡にオーシャン・タートルに運び込まれる事になります。

キリト自身は金本に襲撃されて以降現実世界での出来事について一切の情報はなく、目が覚めたらアンダーワールドにいたという状態で、外部と連絡を取るべく行動する事になります。その行動が後にボトムアップ型AIであるアリスの完成に大きく関係していく事になります。SAOサバイバーの1人であり、その後は囚われのアスナを救い出しさらには菊岡からの依頼で死銃事件の解決なども行っています。

関係者④マユミ・レイノルズ

神代凛子の助手として登場したのがマユミ・レイノルズですが、その正体は変装したキリトの恋人、結城明日奈です。様々な情報からキリトの行方を探っていた明日奈はプロジェクト・アリシゼーション及びオーシャン・タートルの存在に行き着き、凛子に協力を仰いでオーシャン・タートルに潜入する事になります。

アスナもSAOサバイバーの1人であり、SAOでは閃光のアスナと呼ばれる有名人でした。オーシャン・タートル襲撃中、キリトを助けるべくアンダーワールドにダイブし、その後のアンダーワールドの発展をキリトと共に支える道を選びました。余談ですがSAOの世界では実際にカルフォニア工科大学で神代凛子の助手を務めるマユミ・レイノルズという人物は存在しており、神代凛子からの依頼で名前を貸した形になっています。

関係者⑤平木

ラースの正体の全容を掴む上で分かりにくい存在がラースの六本木支部に勤務するエンジニアとして登場した平木です。物語上重要な役割を果たしたわけではありませんが彼の存在によってラースの支部の物はラースの正体やプロジェクト・アリシゼーションについては何も知らずラースを本当にベンチャー企業だと思って業務を行っていた事が明らかになります。

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SAOのラースのフルダイブユニットSTL

フルダイブユニットSTLとは?

ラースが仮想世界であるアンダーワールドに物理的に干渉する際に使用され、キリトがアルバイトでアンダーワールドにダイブした際に使用されたのがフルダイブユニットSTL(ソウル・トランスレーター)です。あくまでも実験機であり、一般の販売を想定していないのでSAOの世界でそれまでに登場していたフルダイブ機と比較してもかなり大型の機械になっています。

その最大の特徴は人間の脳細胞の中にあるフラクトライトと呼ばれるエネルギーに直接介入する事で、記憶の再現が行える事です。この機能を用いアルバイト中のキリトは現実世界の記憶の一部が遮断された状態になっており、逆に現実世界のキリトにはアンダーワールドでの出来事の記憶が残っていませんでした。

その他にSTLには脳に直接仮想世界を出力する「ニーモニック・ビジュアルデータ(MVD)」、思考クロック決定パルスに干渉する事で思考を加速させる「フラクトライト・アクセラレーション(FLA)」という機能が持っています。特に後者のFLAによってアンダーワールドは現実世界の何倍もの速度で発展する事ができるようになっています。

実験機である故に高額であるSTLはSAOの世界では6台が稼働しており、4台がオーシャン・タートルに、2台がラース六本木支部に置かれています。オーシャン・タートルの物はキリト、アスナ、ガブリエルが使用、六本木支部の物はシノンとリーファが使用しています。ファンによる考察ではこのSTLがSAO同作者別作品アクセルワールドで普及しているニューロリンカーに繋がるのではないかと考えられています。

フルダイブユニットSTLを運用する方法

STLの運用方法としては作中では主に2つの方法に使用されています。1つが実験機としてのSTLで、赤ん坊の無垢なフラクトライトをコピーしてアンダーワールド内で育てる事でアンダーワールドという仮想世界を発展させるというものです。上記のFLAの機能も使ってアンダーワールドではAIを急速に進化させるという実験が行われています。

もう1つの運用方法がキリトに使用されている治療目的の使用方法で、脳にダメージを負ってしまったキリトの脳をFLAの機能を使って加速かせる事により通常より多くの刺激を与えて脳を活性化させるというものです。菊岡曰くキリトを治療できるのはこの方法しかないと言われる程の最先端の治療法であり、実際キリトはこれによって脳の活性化が行われました。

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SAOのラースに関する感想や評価

ここからは既にSAOを視聴した人のラースに関しての感想を紹介していきます。ラースが絡むエピソードであるアリシゼーション編はそれまでのSAOでのエピソード、加えてキリトやアリスのいるアンダーワールドでのエピソードも平行して物語が展開された関係上、その全容が分からないという声が非常に多くなっています。

その為、ラースのやっている事の凄さやボトムアップAIであるアリスの凄さがイマイチ分からないという声も多くなっており、ラース自体についてもその組織や目的など数々の疑問や考察を生む結果となっています。

どうしてもSAOではキリトやアリスのいるアンダーワールド側の物語が主軸として描かれている関係上、このアンダーワールドを作り上げているラースの有能さが分かるという声もある一方で、柳井にスパイ行為を許してしまっていたり、柳井の手引があったとはいえオーシャン・タートルの襲撃を許してしまっていたりと無能なポイントが目立ちすぎるという考察も多くなっています。

特にスパイとして潜入していた柳井に関してはALOでの実験に関わっていた事までは分からないにしても元レクトの研究員というだけで警戒するべきだったのではないのか?そもそも柳井の素性を調査しなかったのか?など柳井の存在や柳井のSAO作中での活躍がラースの無能なポイントが目立つ要因になったという考察が多くなっています。

またラースの所有しているSTLについてもそうであるようにアリシゼーション編は専門用語が多くて分かりにくいという声も多くなっています。その仕組が説明されて以降も様々な考察が行われている一方でSAOファンの中にはアリシゼーション編以前から存在していた考察、「現実に可能になったら」と考察する声も多くなっており、体験してみたい、怖いと様々な声が挙げられる結果になっています。

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SAOのラースについてまとめ

SAOに登場したラースは様々な形の偽装が行われている事、そもそもの仕組みが複雑で専門用語が多い事もあって分かりにくいと言われる組織です。元々SAOではアリシゼーション編まではどちらかといえば茅場や須郷など組織体系はあっても個人にスポットが当たっていた事もあって、菊岡という存在はあっても組織としての形態を見せたラースの存在が難しくなったという印象を抱かせる要因になっています。

ラースはアンダーワールドを作り出した組織であり、ボトムアップAIの完成させようとしていた組織です。その完成形がアリスであり、その完成に意図せず貢献したのがキリトであると言えます。SAOは過去のシリーズの出来事が後に大きく関わる事も多いので、まだSAOを視聴した事がないという人はラースについても意識しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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