【SAO】アドミニストレータ(クィネラ)とは何者?目的や過去・最後を考察

SAOのアリシゼーション編にてキリト達の前に立ちはだかる事になるのがアドミニストレータです。クィネラとも呼ばれる彼女は重要な立ち位置のキャラクターながら登場シーンは比較的短めで死亡してしまった事もあって目的などが分からないという声も多いキャラクターになっています。今回はSAOのアドミニストレータについて、目的やその過去、作中での最後についてまとめて紹介していきます。

【SAO】アドミニストレータ(クィネラ)とは何者?目的や過去・最後を考察のイメージ

目次

  1. アドミニストレータ(クィネラ)が登場するSAOとは?
  2. SAOのアドミニストレータ(クィネラ)とは何者?
  3. SAOのアドミニストレータ(クィネラ)の目的や過去
  4. SAOのアドミニストレータ(クィネラ)の最後や死亡
  5. SAOのアドミニストレータ(クィネラ)に関する感想や評価
  6. SAOのアドミニストレータ(クィネラ)についてまとめ

アドミニストレータ(クィネラ)が登場するSAOとは?

ソードアート・オンライン(SAO)の概要

SAO(ソードアート・オンライン)は2009年より電撃文庫から出版されているライトノベルです。元々はオンライン小説であり、作者が別作品で電撃文庫大賞を受賞したのをきっかけに商業展開されるようになりました。VRMMORPGを題材とした作品で、商業展開されるようになっても高い人気を獲得、本編はもちろんスピンオフ作品、アニメや劇場版、題材を生かした本格的なゲームなど幅広いメディアミックス展開も行われています。

SAOのアニメは2012年に1期が2クール、2014年に2期が2クールと展開。本編のあらすじがおおよそ区切りがつく形で展開される事でこちらも高い人気を集めています。その後、小説にはない完全オリジナルエピソードによる劇場版を展開、その劇場版の内容も加味する形で2018年より3期放送が開始されます。3期アリシゼーション編で登場するのが今回紹介するアドミニストレータです。

アリシゼーション編のあらすじ

SAOの主人公にしてこれまで数々のVRMMORPGでの事件を解決してきたキリトはその過程で知り合った菊岡の依頼を受ける形でアンダーワールドと言われる新しいVRMMORPGのテストプレイをするバイトを行っていました。そこでキリトはアンダーワールドの住人であるユージオとアリスと幼少期を過ごす経験をしました。

しかし現実世界ではプレイ中の記憶が残らないようになっているなど不可解なバイトに話を聞いたアスナやシノンは怪しがります。そんなキリトは現実世界で、SAO事件、そしてデスガン事件で因縁の強いデスガンの生き残りに現実世界で襲撃を受けます。キリトが目を覚ますとそこは何故かアンダーワールド内部なのでした。

襲撃事件前後の記憶も曖昧であり、バイト時にプレイした時の記憶もないのでそこがアンダーワールドかも分からず自発的なログアウトもできない2度目のデスゲーム状態に追い込まれたキリトは状況も掴めないまま、偶然にも再会したユージオと仲良くなります。ユージオは連れ去られたアリスを助ける為、キリトは現実世界への道を模索して、アンダーワールドの中心、セントラル・カセドラルを目指す事になります。

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SAOのアドミニストレータ(クィネラ)とは何者?

アドミニストレータは公理協会の最高司祭

アドミニストレータはアンダーワールドに秩序と法を作り上げた公理協会の最高権力者である最高司祭として登場します。アンダーワールドにおいては絶対的支配者であり、SAOアリシゼーション編では名前は度々登場しながらも実際に登場したのは最後の方だけになっています。その誕生の経緯もあって、現在統治は公理協会の元老院、そして整合騎士に任せており、普段は長い時間寝ている事が多いです。

アドミニストレータのかわいい画像

アドミニストレータは作中でも美しい美貌の持ち主として描かれています。年齢で言えばかなりの高齢ですが、システム権限に触れた事により自らの若さを取り戻し10代の頃の身体を手に入れてからは天命を強制的に停止させる事でその美猫を保っています。

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SAOのアドミニストレータ(クィネラ)の目的や過去

アドミニストレータ(クィネラ)の目的

アドミニストレータの目的は実は非常にシンプルでありその根底には底知れない支配欲があります。その支配欲を満たすべく、自らの権限を超える者が現れないように殺人や狩りを禁止を代表とする禁忌目録を制定し、人界を支配、人界への完全な支配を達成してからはその状態が維持される事に尽力し、「永遠の停滞」を目的として行動しています。

永遠の停滞の目的の障壁となる存在であるカーディナルへの対策、さらに遠くない未来に起こるだろうと言われている最終負荷実験である暗黒界(ダークテリトリー)との戦いに備えて準備を進めているなど、遠巻きながらも常に目的を持って行動しているのがアドミニストレータの特徴です。

アドミニストレータ(クィネラ)の誕生や過去

アドミニストレータは過去にはクィネラと呼ばれる少女でした。クィネラは人界で始めて貴族同士の政略結婚により生まれた少女で神聖術士見習いという天職を与えられました。神聖術の研究を進める中で、神聖言語にちゃんと意味がある事に気づき、神聖言語を組み合わせる事で新たな術式を生み出す事に成功します。クィネラはこの新しい術式を試す為に動物を殺した事で権限レベルが上がる事に気づきます。

権限レベルの重要性に気づいたクィネラは人知れず動物を殺して回り権限レベルを上昇させていき、さらに神聖術のレベルを上げていくと人の怪我を治す事が出来るようになります。その奇跡により「ステイシア神の巫女」「神の子」と呼ばれるようになったクィネラはその立場を徐々に高めていき公理協会を設立、さらに法を明文化する形で禁書目録を制定します。

しかしそんなクィネラも天命には逆らう事が出来ず、公理協会が人界を絶対に支配した頃には年老いて死亡寸前まで追い込まれしまいました。最後が間近に迫る中、クィネラはついに探していた物を見つける事に成功します。それが神聖術、つまりアンダーワールドに存在するコマンドの一覧「インスペクト・リスト」でした。これによりクィネラは自身の天命の回復と減少を停止、さらに容姿も若かりし頃の姿に回復してしまいます。

そしてクィネラはさらにコマンドリストの閲覧を超える禁忌、アンダーワールドのシステムを制御するカーディナル・システムの乗っ取りをも目論見ます。結果は失敗し、クィネラはカーディナルと融合してしまいます。カーディナルの基本目的である「人界の秩序を維持する事」が目的となったクィネラはここで始めて自らをアドミニストレータと名乗り、公理協会の最高司祭となるのです。

クィネラがアドミニストレータとなってしばらくは問題なく問題なく支配出来ていましたがまたもや問題が起こります。天命は停止できたアドミニストレータですが、魂ともいうべき記憶容量が限界を迎えてしまったのです。本来であれば記憶容量の限界よりも天命が先に尽きる為、起こり得ない事態でしたがそんなイレギュラーにもアドミニストレータは対応しようとしてしまいます。

この時に編み出した神聖術が他者の魂と記憶を操作する「シンセサイズ」です。過去にこのシンセサイズが生まれた時点ではアドミニストレータが魂と記憶を複写して上書きする為の術でした。神聖術自体には成功しますが、アドミニストレータも想定していなかった事態が発生。結果的にこの時記憶と魂を上書きされた少女はカーディナルとなり敵対する事になるのです。この過去の出来事はカーディナルの誕生の過去でもあります。

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SAOのアドミニストレータ(クィネラ)の最後や死亡

アドミニストレータの最後①キリトに敗北

SAOアリシゼーション編ではアドミニストレータはキリト、ユージオ、アリスの前に立ちはだかるまさにラスボス的存在です。アリスは気絶させられ、ユージオはソードゴーレムの破壊とアドミニストレータの右腕を負傷させて戦線離脱、そして最後にキリトと向かい合います。そしてキリトは自らの黒い剣とユージオが作り出した赤薔薇の剣を使った二刀流のキリトに敗北してしまいます。

余談ですがアドミニストレータは自らの身体に金属武器による攻撃無効の神聖術を施しており、カーディナルがユージオに渡していた短剣はアドミニストレータには通用しませんでした。キリトの黒い剣とユージオの青薔薇の剣、そしてユージオが作り出した赤薔薇の剣がアドミニストレータに通用したのはこの2本の剣が元々金属ではなく、黒いのは大樹、青薔薇の剣は氷と薔薇が元になっている為です。

ただ敗北と言ってもこの時点では死亡していません。右腕をユージオに、左腕をキリトに切り落とされてしまいますが、それでも髪を自在に動かす事で、コンソールを操作し、なんと現実世界に逃げ出そうとするのです。元々アドミニストレータは未来には現実世界に行く事を考えておりその用意をしていたのです。この時点でキリトに成す術はありませんでした。

アドミニストレータの最後のトドメとなったのはなんと腹心である元老長、チュデルキンの暴走です。チュデルキンはキリト達がアドミニストレータと戦う前にキリト達に敗れてアドミニストレータにも見捨てられ倒れていましたが最後の力を振り絞って自らの身体に炎を纏うとアドミニストレータに抱きつき共に天命が燃え尽きて死亡してしまうのです。

余談ですがチュデルキンが炎になった事に関しては元々炎の魔人を操る力を持っていた事から発生した心意の力と見るのが妥当だと言われています。チュデルキンは非常に利己的かつ醜悪な人格の持ち主であり、アドミニストレータに対して強い執着を持っていました。その執着が結果としてキリト達に敗れる要因となり、アドミニストレータと共に最後を迎える結果に繋がっています。

アドミニストレータの最後②最後の言葉

アドミニストレータはチュデルキンの炎に包まれる中「私は、私の世界を・・・」という言葉を残して死亡しています。続く言葉がなんだったのかは原作でも不明ですが、その表情はどこか健やかなものになっており、自らの支配欲が招いた過去の失敗によりカーディナルと同化してしまった事による強制されたとも言える支配欲から解放される事を思いスッキリした表情だったのではないかと言われています。

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SAOのアドミニストレータ(クィネラ)に関する感想や評価

ここからは既にアリシゼーション編を視聴した人のアドミニストレータに関する感想を紹介していきます。アドミニストレータはアリシゼーション編におけるラスボスというに相応しいキャラクターだけにこれまでのSAOエピソードに負けず劣らずの悪役キャラクターである為、そのクズっぷりが嫌いだとする声もあります。ただ嫌いという声以上にその設定の細かさや過去などが良かったとする声も多いです。

SAOの他の悪役キャラクターとも共通点と言われる部分ですが、アドミニストレータはしっかりとした過去の経緯からの現在が描かれているキャラクターという事もあってそうなるのも仕方がないと思えるようなキャラクターになっている事が過去がしっかり描かれてよかったと言われる理由になっています。

またアドミニストレータの計画についても一定の評価を受けており、純粋悪ではないとする声も多いです。もちろん倫理観に欠けているという前提こそあるものの、自身の立場を崩さず、最終負荷実験を乗り越えるのには必要な事だったと言われても納得出来る形になっているのがSAOが面白いポイントという声も多いです。

ただアドミニストレータが死亡して終わる形は妥当だとしてももっと他に方法はなかったのかという声が多いのも事実です。キリトとの勝負に決着はついたとはいえ、その時点ではアドミニストレータは死亡していません。現実世界との繋がりを描くという意味で必要だったとはいえ、その死亡方法には絶対の支配者だったアドミニストレータらしい壮絶なものが良かったという声も多くなっています。

SAOアリシゼーション編がアニメ化された際、アドミニストレータの魅力をより高める事になったのがアドミニストレータの声優を務めた坂本真綾さんの演技です。美しさと非情さを併せ持つアドミニストレータの声を見事に演じており、アドミニストレータはアニメでより人気が高まったキャラクターとも言えます。

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SAOのアドミニストレータ(クィネラ)についてまとめ

アドミニストレータはSAOアリシゼーション編にてアンダーワールドに君臨する絶対の支配者として登場したキャラクターです。その実、1度死亡しかかりながらも復活し、SAO本編で描かれる時間軸まで長く人界を支配してきた存在であり、最後にはキリトに敗れて死亡するまでが描かれたキャラクターです。

これまでのSAOのボスキャラ同様そこに至るまでの経緯が描かれている事もあって悪役ながらも人気が高いキャラクターであり最後には死亡してしまうのでその活躍がアリシゼーション編でしか描かれないのが残念だとする声も多くなっています。まだSAOアリシゼーション編を視聴していない人はアドミニストレータにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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