2018年06月28日公開
2018年06月28日更新
英雄フィッシャー・タイガーの過去と悲劇とは?強さや死因・最後まとめ
今回の記事は、ワンピースの中で英雄とも言われているフィッシャー・タイガーについて多くの画像と共に紹介していきます。フィッシャー・タイガーは、魚人族であり、太陽の海賊団を率いた海賊です。そして、ワンピースの中で天竜人に立ち向かい、奴隷解放運動を行なった人物でもあります。フィッシャー・タイガーが英雄と言われるようになった奴隷解放運動とは?そして、フィッシャー・タイガーが迎える悲劇的な最後とその死因とは?
目次
- 人気作品ワンピースとは?
- 英雄フィッシャー・タイガーが生まれた町魚人街とは?
- 英雄フィッシャー・タイガーの若い頃とは?
- 英雄フィッシャー・タイガーの冒険家時代とは?
- 英雄フィッシャー・タイガーを襲った悲劇とは?
- 英雄フィッシャー・タイガーが起こしたマリージョア襲撃事件とは?
- 聖地マリージョア襲撃で見せた英雄フィッシャー・タイガーの強さとは?
- 奴隷解放の英雄フィッシャー・タイガーが開放した主な人物とは?
- 英雄フィッシャー・タイガーに掛けられた懸賞金
- 英雄フィッシャー・タイガーが結成したタイヨウの海賊団とは?
- 英雄フィッシャー・タイガーが掲げたタイヨウの海賊団の掟とは?
- 英雄フィッシャー・タイガー最後の始まり!コアラとの運命の出会い
- 英雄フィッシャー・タイガーの決断!感情を取り戻すコアラ!
- 英雄フィッシャー・タイガーの最後が迫る!コアラとの別れ
- 英雄フィッシャー・タイガー最後の時が迫る!取り囲む海兵との戦闘
- 英雄フィッシャー・タイガーの最後!死因は出血多量だった?
- 死因は出血多量!輸血を拒んだフィッシャー・タイガーの思いとは?
- 死因に直結!英雄フィッシャー・タイガーが最後に語った事とは?
- 英雄フィッシャー・タイガーの本当の死因は人間の裏切りだった?
- 英雄フィッシャー・タイガーの死亡後とは?
- タイガーの本当の死因を知るジンベエのその後とは?
- ジンベエとルフィの再会!10人目の仲間はジンベエ?
- 英雄フィッシャー・タイガー名言を画像と共に紹介!
- 魚人や魚人島にまつわる謎を画像と共に紹介!
- ワンピースの今後の展開とは?
人気作品ワンピースとは?
ワンピースとは、週刊少年ジャンプで20年以上連載が続く、海洋冒険ロマンを描いた作品です。アニメ化や映画化でも成功を収めているワンピースは、現在89巻まで単行本が発売されており、全世界で累計発行部数が4億部を超える程の超人気作品です。
今回の記事では、そんな大人気作品に登場する英雄と呼ばれた魚人、フィッシャー・タイガーについて多くの画像や様々な考察を交えながら紹介していきます。フィッシャー・タイガーは何故英雄と呼ばれるようになったのか?フィッシャー・タイガーの強さとは?そして、あまりにも悲劇的な最後となるフィッシャー・タイガーの死因とは?
英雄フィッシャー・タイガーが生まれた町魚人街とは?
今回紹介するフィッシャー・タイガーは、魚人島本島の近くにある魚人街で生を受けたタイの魚人です。魚人街とは魚人島本島に拠点を置くリュウグウ王国の統治下にありながら、荒廃が進み海賊やギャングのたまり場と化してしまった魚人島のスラム街です。この魚人街では、フィッシャー・タイガー以外にも後に王下七武海となるジンベエや、ワンピース初期にルフィと戦う事になるアーロンなども生を受けています。
英雄フィッシャー・タイガーの若い頃とは?
魚人街で生を受けたフィッシャー・タイガーは、若い頃から才気に溢れる魚人だった為、スラム化が深刻化する魚人街を纏め上げ、魚人街のリーダーとなります。フィッシャー・タイガーより下の世代ではあるものの、この時期からすでに頭角を現していたジンベエやアーロンすらも、フィッシャー・タイガーは傘下に組み込んでいき、魚人街に住む魚人達から尊敬と忠誠を持って「タイガーさん」や「お頭」などと呼ばれる様になります。
英雄フィッシャー・タイガーの冒険家時代とは?
魚人街を纏め上げたフィッシャー・タイガーは、その後見聞を広める為海上へ上がり数年間放浪の旅をしています。この期間、世界各地を渡り歩いたフィッシャー・タイガーは、多くの事を見聞きし、経験したと考えられています。というのも、魚人は魚類として長い間差別的な扱いを受けてきており、「魚人族」として認められたのはおよそ200年前だからです。
この為、冒険家として世界を巡ったフィッシャー・タイガーは、各地でそれなりに嫌な思いをしていると考えられています。その一方で、良き人間や良き種族とも触れ合っているのではないか?とも考えられており、この冒険で得た多くの事柄が、フィッシャー・タイガーの英雄となる信念を作り上げたと言われています。
英雄フィッシャー・タイガーを襲った悲劇とは?
世界を巡り様々な経験と見聞から知識を得ていったフィッシャー・タイガーでしたが、旅の途中で悪意ある人間に捕まってしまいます。そして、フィッシャー・タイガーは、奴隷として天竜人の所有物となり、悲惨であり屈辱的である時間を数年間過ごす事になります。
奴隷となり、天竜人の聖地と言われるマリージョアで過ごす苦痛に満ちた屈辱的な日々は、フィッシャー・タイガーの中に天竜人や人間への憎悪や嫌悪を色濃く刻み付けていきます。それと同時に、共に奴隷として過ごす多くの者達を救わなければ!という、正義的な強さに満ちた思いを募らせていきます。
そうした年月を奴隷として過ごしたフィッシャー・タイガーは、数年に及ぶ長い奴隷生活から脱走し、魚人島へ落ち延びる事に成功します。魚人島に落ち延びたフィッシャー・タイガーは、リュウグウ王国国王ネプチューンとオトヒメ王妃に面会し、世界を旅して知った事、感じた事を報告すると共に、拭いきれない奴隷としての屈辱の数年を報告しています。
そして、フィッシャー・タイガーは、「耐えられない!奴隷なんてのは生き地獄でしょう?彼らはこうしてる今もなお、人にあらぬ扱いを受けている!決めたのです!」と、ネプチューン王やオトヒメ王妃に自身の覚悟を語ります。こうして、フィッシャー・タイガーは奴隷解放を目指し、世界の絶対的権力者である天竜人と戦う道を選び、行動を起こします。
英雄フィッシャー・タイガーが起こしたマリージョア襲撃事件とは?
奴隷としての苦痛と屈辱に満ちた生活過ごしたフィッシャー・タイガーは、今もまだ奴隷としての日々を強いられている者達を思い、奴隷解放を目指して行動を起こします。その行動とは、赤い大陸レッドラインを素手で登りきり、天竜人の聖地マリージョアへ単身で乗り込むという無謀な行動でしたが、奴隷解放への強い信念がフィッシャー・タイガーを突き動かし、不可能と思われた赤い大陸レッドライン踏破を成功させます。
赤い大陸レッドラインを素手で踏破するという奇跡を起こしたフィッシャー・タイガーは、聖地マリージョアへ乗り込み、天竜人から多くの奴隷を解放することに成功します。このマリージョア襲撃事件によってフィッシャー・タイガーは「奴隷解放の英雄」と呼ばれるようになります。しかし、天竜人の聖地であるマリージョアで事件を起こした事から、世界政府に懸賞金を掛けられ、世界政府などから狙われる事になります。
聖地マリージョア襲撃で見せた英雄フィッシャー・タイガーの強さとは?
フィッシャー・タイガーが英雄と呼ばれるようになる「聖地マリジョア襲撃」までを紹介してきましたが、実はフィッシャー・タイガーにはワンピースの作中で目立った戦闘シーンと言うのがあまり多くありません。その為、フィッシャー・タイガーの強さや能力などは未知な部分が多く、本当の強さについては謎とされています。
しかし、アニメ版のワンピースでは、スラムと化した魚人街を纏め上げる際にジンベエやアーロンといった戦闘面の強さを持った魚人をねじ伏せているシーンが有る事から、フィッシャー・タイガーの強さは魚人族の中でもトップクラスなのではないか?と考えられています。その一方で、原作ではその様なシーンが無い事から、フィッシャー・タイガーの強さがジンベエを越えているとは思えない、とする意見も有るようです。
原作ワンピースの中でフィッシャー・タイガーの強さについては、王下七武海の1人であるボア・ハンコックが、「フィッシャー・タイガーは力の限り暴れまわった」と言及している事から、フィッシャー・タイガーは聖地マリージョアを警護している海兵や役人程度であれば、十分に倒せるだけの強さがあった事は間違いないようです。
奴隷解放の英雄フィッシャー・タイガーが開放した主な人物とは?
ワンピース王下七武海ボア・ハンコック
フィッシャー・タイガーが起こした聖地マリージョア襲撃事件によって解放された数千の奴隷の中には、ワンピースを代表する人気キャラクターもいます。その中の1人が、現王下七武海ボア・ハンコックを含むゴルゴン三姉妹です。
ボア・ハンコックは、12歳の時に姉妹共々人攫い屋に捕まり世界貴族(天竜人)の奴隷にされ、4年間を奴隷として過ごしています。ボア・ハンコックは、この奴隷としての期間に超人系(パラミシア系)悪魔の実を食べさせられた事で、メロメロの実の能力者となっています。その後、フィッシャー・タイガーが起こした聖地マリージョア襲撃事件によって奴隷から開放されたボア・ハンコックは、姉妹と共に無事に逃げ延びます。
姉妹共々逃げのびたボア・ハンコックは、18歳になるとアマゾンリリーの皇帝となり、その後王下七武海へと加わる事になります。メロメロの能力や覇王色の覇気という強さを持ち、王下七武海という地位を手に入れたボア・ハンコックですが、ボア・ハンコックは背中に押された奴隷だった証「天竜人の紋章」については隠し通しており、背中に押された天竜人の紋章を知る人物は限られた人物だけとなっています。
ワンピース革命軍幹部コアラ
フィッシャー・タイガーが起こした聖地マリージョア襲撃事件によって解放された数千の奴隷の中には、ワンピースを代表する人気キャラクターもいます。その中の1人が、後に革命軍幹部となる幼少時のコアラです。
幼い頃から天竜人の奴隷として働かされていたコアラは、苛酷な奴隷環境から表情を失い、常に笑顔を貼り付けたような表情で奴隷生活を過ごしていきます。長い奴隷生活を送ったコアラですが、フィッシャー・タイガーが起こした聖地マリージョア襲撃事件によって、奴隷から解放され無事に逃げ延びます。
しかし、幼少のコアラは、住んでいた村に帰る術を持っておらず、見知らぬ土地で3年間を過ごす事になります。その後、フィッシャー・タイガーと出会ったコアラは、フィッシャー・タイガーが率いるタイヨウの海賊団の善意により、母親の住む村へ無事に送り届けられています。しかし、このコアラとの出会いが、後に英雄フィッシャー・タイガーの死因となり、フィッシャー・タイガーの壮絶な最後の引き金となってしまいます。
英雄フィッシャー・タイガーに掛けられた懸賞金
フィッシャー・タイガーの懸賞金は2億3000万ベリー!
聖地マリージョア襲撃事件を引き起こし、ゴルゴン三姉妹やコアラを含む多くの奴隷を解放した英雄フィッシャー・タイガーは、世界政府から懸賞金が掛けられ、海軍や賞金稼ぎなどから命を狙われる存在になります。聖地マリージョア襲撃という前代未聞の事件を起こしたフィッシャー・タイガーには、2億3000万ベリーという高額な懸賞金が掛けられています。
この高額な懸賞金は、フィッシャー・タイガーの強さによるものでは無く、フィッシャー・タイガーが起こした聖地マリージョア襲撃及び奴隷解放という、事件の性質によるところが大きいだろうと考えられています。また、フィッシャー・タイガーに世界政府が警戒するほどの個人の強さや能力があった場合、懸賞金はもっと高額になったはずとも考えられています。
英雄フィッシャー・タイガーが結成したタイヨウの海賊団とは?
すでに紹介している通り、フィッシャー・タイガーは聖地マリージョア襲撃という前代未聞の事件を起こし、世界政府や賞金稼ぎから命を狙われる高額な賞金首となっています。これに対してフィッシャー・タイガーは、タイヨウの海賊団を結成し、まだまだ多く存在する各地の奴隷を解放すべく、奴隷解放運動を続けて行きます。
このタイヨウの海賊団には、後に王下七武海となるジンベエや、後にワンピース主人公ルフィと戦う事になるアーロンなどが参加しており、ワンピースを代表する魚人が多く在籍しています。
出典: https://festy.jp
タイヨウの海賊団の船長となったフィッシャー・タイガーは、奴隷の象徴とも言える天竜人の紋章を細工し、浮かび上がる模様をタイヨウと見立て、タイヨウの海賊団全員にタイヨウの紋章を刻み、差別の無い海賊団を築きます。
英雄フィッシャー・タイガーが掲げたタイヨウの海賊団の掟とは?
タイヨウの海賊団を結成したフィッシャー・タイガーは、タイヨウの海賊団の中に1つの掟を作ります。それが、殺さずの掟です。高額な懸賞金を掛けられ、海軍や賞金稼ぎに命を狙われていたフィッシャー・タイガーですが、タイヨウの海賊団の面々に殺さずの掟を守らせ、殺す気で襲い掛かって来る敵でも決して殺さないというこの掟を守らせ続けます。
この殺さずの掟は、フィッシャー・タイガーの「殺したら負けなんだ!あいつらと同類になりてぇのか?」という言葉に集約されるとおり、敵を敵として無感情に殺したとすれば、人を人とも思わない天竜人と同じ側の人間に成り下がってしまう!とフィッシャー・タイガーは考えており、奴隷生活の中で見てきた天竜人や悪しき人間達が持つ狂気に、自分自身が取り込まれてしまう事を恐れていたと考えられています。
英雄フィッシャー・タイガー最後の始まり!コアラとの運命の出会い
聖地マリージョア襲撃事件後も、タイヨウの海賊団と共に奴隷解放運動を続けていくフィッシャー・タイガーは、聖地マリージョア襲撃事件によって奴隷から解放されたコアラと出会います。コアラは、聖地マリージョア襲撃事件によって、奴隷からは解放されたものの母親がいる生まれ故郷に帰る術がなく、フィッシャー・タイガーとの出会いにすがりつきます。
英雄フィッシャー・タイガーの決断!感情を取り戻すコアラ!
コアラやコアラを見守ってきた者達の願いを聞き入れたフィッシャー・タイガーは、コアラを故郷まで送り届ける事を決断します。しかし、フィッシャー・タイガー達の船に乗ったコアラは、奴隷解放から3年という時間が過ぎても奴隷時代の生き方が抜けておらず「何があっても泣きませんから、殺さないでください」と、貼り付けた無機質な笑顔で答え続けるばかりです。
奴隷としての屈辱的な日々を経験しているフィッシャー・タイガーは、コアラに残された奴隷の証「天竜人の紋章」をタイヨウの紋章に書き換え「泣きやあいいじゃねぇか!おれ達とあの天竜人を一緒にするんじゃねぇ!」と、コアラを奴隷時代の生き方から開放していきます。
そして、フィッシャー・タイガーは、コアラの目の前で銃を海に投げ捨て「おれ達は誰も殺さねぇ!行くぞお前ら!こいつは必ず故郷へ送り届ける!」と、コアラに自身の思いや覚悟を伝えます。その瞬間、絶望や恐怖から開放されたコアラの目から涙が溢れ出します。
フィッシャー・タイガーをはじめとするタイヨウの海賊団の面々との触れ合いの中で、コアラは少しずつ感情を表に出せるようになっていき、可愛らしい笑顔を見せられるようになります。
英雄フィッシャー・タイガーの最後が迫る!コアラとの別れ
長い航海の中で、奴隷としての生き方や恐怖に支配されていた心が開放されていったコアラは、フィッシャー・タイガーが率いるタイヨウの海賊団と共に母親のいる生まれ故郷へと辿り着きます。
故郷に辿り着いたコアラは、無事に母親と再会し、涙も笑顔も見せられる普通の女の子として母親の胸に飛び込みます。そして、多くの意味で恩人であるフィッシャー・タイガーと涙の別れを済ませます。ここで、めでたしめでたしと終われればハッピーエンドなのですが、過酷な大海賊時代を描くワンピースは、ここから悲劇的なエンディングへと向かって行きます。(上画像左上「ざわざわしている村人」が重要なポイントとなります)
英雄フィッシャー・タイガー最後の時が迫る!取り囲む海兵との戦闘
コアラを無事に母親の元へと送り届けたフィッシャー・タイガーは、タイヨウの海賊団の仲間が待つ船へと戻る道中で、海軍に取り囲まれてしまいます。感動的な別れから一転して、海軍との戦闘へと突入するフィッシャー・タイガーは、海軍に取り囲まれながらも魚人としての強さを見せつけ次々と海兵を倒して行きます。
しかし、ストロベリー少将が率いる精鋭海兵に取り込まれ瀕死の重傷を負ってしまいます。絶体絶命となったフィッシャー・タイガーでしたが、間一髪のところで仲間達に救われ、ストロベリー少将ら海兵の襲撃から逃げ延びる事に成功します。しかし、タイヨウの海賊団の船は海軍によってだ捕されていた為、タイヨウの海賊団の面々は海軍の軍艦を奪い出航する事になってしまいます。
英雄フィッシャー・タイガーの最後!死因は出血多量だった?
海軍の軍艦を奪い、なんとか難を逃れたタイヨウの海賊団でしたが、海軍の襲撃でフィッシャー・タイガーは瀕死の重傷を負っており、輸血を迫られる切迫した状況が続きます。しかし、本来の船ではなく海軍の(人間の)船で逃げていた為、人間の血液で作られた輸血パックしかなく、フィッシャー・タイガーがこれを頑なに拒否した事により、出血多量を死因としてフィッシャー・タイガーは命を落とす事になります。
死因は出血多量!輸血を拒んだフィッシャー・タイガーの思いとは?
瀕死の重傷ながらも「入れるな!そんな血で生き長らえたくはねぇ!それは、魚人族を蔑み続けた汚らわしい血だ!恩や情けなど受けない!おれは人間に屈しない!」と、人間の血を頑なに拒み続けるフィッシャー・タイガーは、これまで打ち明けてこなかった自身の奥底に眠る思いや、過去の出来事を話し始めます。そして、「おれは奴隷だった!」と告白します。
死因に直結!英雄フィッシャー・タイガーが最後に語った事とは?
「おれは奴隷だった」と告白したフィッシャー・タイガーは、更に「よく聞け。おれは思うままに生き、結果オトヒメ王妃を酷く邪魔しちまった。だが、あの人は正しい。誰でも平和が良いに決まってる!だが、本当に未来を変えられるのはコアラのような何も知らない次の世代だ。だから頼む!島に何も伝えるな!おれ達に起きた悲劇を!人間達への怒りを!」
「死んで消え行く者達が恨みだけこの世に残すなんて滑稽だろう!だがおれの心の鬼が邪魔をし、体がその血を拒絶する!おれはもう...人間を愛せねぇ...!」と言葉を続け、語り終わったフィッシャー・タイガーはタイヨウの海賊団の面々が見つめる中で息を引き取ります。
英雄フィッシャー・タイガーの本当の死因は人間の裏切りだった?
「だから頼む!島に何も伝えるな!おれ達に起きた悲劇を!人間達への怒りを!」と、最後の最後まで負の感情の連鎖を断ち切ろうとする、信念の強さを見せたフィッシャー・タイガーですが、自身の死因ともなった「おれ達に起きた悲劇」とは一体何を意味するのでしょうか?
ワンピースの作中には、フィッシャー・タイガーにコアラを故郷へ送り届ける事を依頼した人々が、コアラを乗せたタイヨウの海賊団が出航するのを見届けた後に、海軍へその事実を通報するシーンが描かれている他、コアラの故郷の人々もまた、天竜人の所有物(奴隷)であるコアラを見逃してもらう代わりに、タイヨウの海賊団を見殺しにするという取引をしている様子が描かれています。
つまり、英雄フィッシャー・タイガーの死因は、フィッシャー・タイガーの善意につけ込んだ人間の裏切りであり、フィッシャー・タイガーが最後に残した「おれ達に起きた悲劇」という言葉は、「人間の裏切りによってタイヨウの海賊団が海軍の襲撃を受けた」ことを意味します。ちなみに、コアラはこれらの人間の裏切りについては何も知らされていません。
英雄フィッシャー・タイガーの死亡後とは?
ボルサリーノ(黄猿)の強さの前にアーロン完敗
フィッシャー・タイガーは、タイヨウの海賊団に殺さずの掟を作り、「だから頼む!島に何も伝えるな!おれ達に起きた悲劇を!人間達への怒りを!」と、最後の瞬間まで負の感情の連鎖を自分達の世代で止めようと行動しています。しかし、フィッシャー・タイガーの死因を知り激情に駆られたアーロンは、送り届けたコアラの故郷を壊滅させようとします。しかし、上画像のように、逆にボルサリーノに捕縛され、投獄されてしまいます。
誰が吹聴したかは不明!捏造されたフィッシャー・タイガーの死因
奴隷であった事や、人間を愛せない自身の心情を語りながらも、最後には「本当に未来を変えられるのはコアラのような何も知らない次の世代だ。だから頼む!島に何も伝えるな!おれ達に起きた悲劇を!人間達への怒りを!」と、次の世代に負の感情を伝えないよう望んだフィッシャー・タイガーでしたが、フィッシャー・タイガーの最後の言葉は、捻じ曲げられた形で魚人島に伝えられてしまいます。(上画像参照)
そして、捻じ曲げられたフィッシャー・タイガーの死因と共に、負の感情は次の世代、ホーディジョーンズらに引き継がれてしまいます。こうして、魚人島はオトヒメ王妃やフィッシャー・タイガーの想いを継承した勢力と、人間を憎悪する勢力との間で戦いが起こります。これが、ワンピース2年後の海「新世界」突入後の最初の長編、ワンピース魚人島編となります。
タイガーの本当の死因を知るジンベエのその後とは?
フィッシャー・タイガーの本当の死因を理解しており、最後の言葉も聞き届けているジンベエは、フィッシャー・タイガー死亡後のタイヨウの海賊団を引き継ぎ、二代目船長となります。そして、聖地マリージョア襲撃事件などによって世界政府との関係に大きな溝が出来ていた当時の魚人島を憂えたジンベエは、上の画像に有るように恩赦を危惧しながらも、世界政府からの打診を受け入れ魚人族初となる王下七武海となります。
世界政府の打診を受けジンベエが王下七武海に加わった事で、魚人島と世界政府の関係修復が進み、魚人島を統治するリュウグウ王国は、後に世界会議レヴェリーへ出席する事が許されるようになります。しかし、ジンベエの王下七武海入りは、フィッシャー・タイガーの死後、海軍に収監されていたアーロンを自由の身にするという恩赦を受ける形となり、人間を恨むアーロンはジンベエと袂を分かち、魚人島を去って行きます。
フィッシャー・タイガーの死因や最後の言葉を知りながらも、人間を恨む道を選んだアーロンは、自由の身になって以降もその考えに変化は無く、上の画像にある通りシャボンディパークと酷似したアーロンパークを築き上げ、ジンベエが危惧した通り東の海イーストブルーで人間を苦しめていきます。
しかし、アーロンは海軍を抱きこむ事で世界に悪行が知られないように手を回しており、ジンベエはアーロンの悪行を知る事無く10年以上王下七武海としての時間を過ごしていきます。そんな中で起きるのがワンピース最大の戦争「頂上戦争」です。頂上戦争とは、白ひげ海賊団と海軍本部(王下七武海を含む)との間で起きた戦争の事を指します。
魚人島は、偉大なる航路グランドライン後半の海「新世界」への窓口とも言える場所にあります。この事から、海賊王ロジャーの死後「ひとつなぎの大秘宝ワンピース」を巡る多くの戦渦に巻き込まれ、人攫い屋による奴隷被害も多くなった時期があります。しかし、上の画像に有るように四皇白ひげが「魚人島をナワバリ」にした事で被害を受けなくなった過去があります。
魚人島をその名声で守り続けてくれた白ひげに恩義を感じている王下七武海ジンベエは、王下七武海である立場を捨て白ひげ海賊団の支援へと動き出します。そうして参戦した頂上戦争ですが、四皇白ひげが最後を迎え、エースも死亡するなどジンベエが望まない結果で頂上戦争は終戦する事になります。
頂上戦争終戦後のジンベエは、上の画像に有るように頂上戦争で深く傷ついたルフィを立ち直らせ、魚人島へと帰還しています。魚人島へ帰還したジンベエは、魚人島の後ろ盾となり続けていた白ひげの死によって再び魚人島が荒らされる事を危惧し、自身が四皇ビッグマムの傘下に入る事でビッグマムの後ろ盾を得て、魚人島の危機を回避します。
ジンベエとルフィの再会!10人目の仲間はジンベエ?
頂上戦争終戦から2年後の海「ワンピース新世界編」を舞台に、魚人島で再会を果たしたジンベエとルフィは、フィッシャー・タイガーの死因や最後の言葉を本当の意味で理解していない、次の世代であるホーディジョーンズが起こしたクーデターに巻き込まれていきます。様々な思惑や感情が交錯するホーディジョーンズとの戦闘でしたが、ルフィの身を挺して掴んだ勝利によってクーデターは収束します。
しかし、この戦闘でルフィは大量の出血を伴う大きな怪我を負ってしまいます。その様子は、フィッシャー・タイガーの死因を再現したかのような状況となり、フィッシャー・タイガーの死後、人間への輸血を禁じた魚人達に選択が迫られる事になります。そんな中で、上の画像に有るようにジンベエが法律を無視しルフィへの輸血を申し出ます。
フィッシャー・タイガーの本当の死因や最後の言葉を知るジンベエは、ルフィへの輸血を通じてフィッシャー・タイガーの意思を次の世代に正しく伝えていきます。ルフィもまた、そんなジンベエをより好きになり、上の画像に有るように「おれの仲間になれよ」とジンベエを誘うのです。
英雄フィッシャー・タイガー名言を画像と共に紹介!
殺したら負けなんだ...
上の画像にある「殺したら負けなんだ!あいつらと同類になりてえのか?」というフィッシャー・タイガーの名言は、すでに紹介している通りタイヨウの海賊団に「殺さずの掟」を作った時の言葉です。しかし、フィッシャー・タイガーが言ったこの言葉は、実は自身への戒めの言葉ではないか?と考えられています。
フィッシャー・タイガーはこの時点で、奴隷だった過去について仲間にも話しておらず、自身が奴隷だった時に受けた苦痛や屈辱、そこで生まれた激しい憎悪は殺意にも近いものだった事が想像出来る事から、この言葉は自身の中にあるそういった負の感情を自制する言葉でもあるのだろうと言われています。
心の奥に棲む鬼が一番恐い...
上の画像にある「おれは、自分の心の奥に棲む鬼が一番恐い」という言葉も、フィッシャー・タイガーの名言の1つと言われています。これは、すでに画像と共にこの章で紹介した「殺したら負けなんだ...」という言葉の核心にも通じる言葉だと考えられています。
フィッシャー・タイガーの言う「心の奥に棲む鬼」とは、奴隷時代に生まれた憎悪や殺意、そして魚類と蔑まれ種族として認められなかった長い歴史から来る憎悪や殺意の両方だろうと考えられています。つまり、フィッシャー・タイガーは、負の感情の連鎖を止めたいと強く願う一方で、自身の中にもそうした負の感情が有る事を恐れているのだろうと言われています。
そんな血で生き長らえたくはねえ...
「入れるな!おれはそんな血で生き長らえたくはねぇ...!」という言葉も、フィッシャー・タイガーの名言の1つと言われています。奴隷であった過去を仲間に話した後のこの言葉には、負の感情の連鎖を止めようとしてきたフィッシャー・タイガーの信念の強さと、自身の最後を覚悟した時、自身に棲み付いていた鬼が表に出てしまったフィッシャー・タイガーの弱さ、その両面が滲み出た重い名言だと言われています。
おれはもう人間を愛せねぇ...
「おれはもう人間を愛せねぇ...」という言葉もまた、フィッシャー・タイガーの名言の1つと言われています。そして、この言葉は「そんな血で生き長らえたくはねえ...」という言葉と対になっていると考えられています。
この章で紹介してきた画像を見比べると一目瞭然ですが、負の感情を爆発させ「そんな血で生き長らえたくはねえ...」と言ったフィッシャー・タイガーが鬼の形相をしているのに対して、本心を曝け出し「おれはもう人間を愛せねぇ...」と言ったフィッシャー・タイガーは、涙を流しながらも何かから開放された表情で描かれています。
この2つの言葉によって、人間への憎悪を抱えながらも、その感情を押し殺し、人間を好きになろうとしていたフィッシャー・タイガーの心情が描かれていると言われています。そして、長く葛藤と戦い続けた信念の強さを持つフィッシャー・タイガーの最後の言葉として、これ以上の言葉は無いだろうとも言われています。
魚人や魚人島にまつわる謎を画像と共に紹介!
ジンベエのその後とは?
ワンピース魚人島編でジンベエを仲間に誘ったルフィでしたが、義理を重んじ筋を通す事を信念とするジンベエは魚人島の後ろ盾であるビッグマムとの関係から、一度ルフィの誘いを断ります。その後、ワンピースドレスローザ編を挟んで描かれたワンピースホールケーキアイランド編でビッグマムと決別したジンベエは、ワノ国へ向かう麦わらの一味の殿軍を務め、ルフィとの再会と麦わらの一味への加入を誓っています。
しかし、上の画像を最後にジンベエの動向は未だ描かれておらず、ジンベエは無事なのか?ジンベエは本当に仲間になるのか?白ひげ海賊団の残党マルコらと共に危機に直面した麦わらの一味を助ける役として、かっこよく登場して仲間になるのでは?など、様々な疑問と考察を生んでいます。
マダム・シャーリーの予言
ワンピース魚人島編で描かれた最大の謎、伏線と言われているのが、上の画像のマダム・シャーリーの予言です。マダム・シャーリーは絶対に予言を外さないと言われている人物であり、魚人島編ではルフィが魚人島を滅ぼすと予言しています。しかし、魚人島編では魚人島は滅ぼされていない為、この予言は謎のままとなっており、大きな伏線とも考えられています。
ジョイボーイやノアなどの謎
これらの他にも、ワンピース魚人島編では、ワンピース最大の謎と言われている「空白の100年」との関連が噂されるジョイボーイ(上画像)やノア、ノアを直す一族、シラホシ王女を導く者、と言った謎が描かれています。
ワンピースの今後の展開とは?
最新のワンピースでは世界会議レヴェリー編が描かれ、魚人族の代表としてシラホシ王女なども参加している姿が描かれています。しかし、その一方で新たに登場したイム様と呼ばれる人物がシラホシ王女を警戒している様子が描かれており、魚人族の今後に注目が集まっています。この他にもシャンクスの行動や革命軍の活動、四皇の動き等が慌しくなってきており、ワンピースからますます目が離せなくなっています。