2018年06月10日公開
2018年06月10日更新
ワンピースで天竜人が世界政府を作った?世界貴族の名前とDの一族との関係は?
ワンピースには、世界政府を創り世界貴族とも呼ばれる、天竜人が登場します。ワンピースの作中で度々横暴な振る舞いが描かれている、この天竜人(世界貴族)とは一体何者なのでしょうか?世界政府最高権力者である五老星や海軍本部がなぜ言いなりになっているのでしょうか?今回の記事では、謎の多い天竜人(世界貴族)の名前や描かれた行動などを紹介すると共に、Dの一族との関係や古代兵器に関わる考察など、多角的に紹介していきます。
目次
- 海洋冒険ロマンが描かれ20年以上愛され続けているワンピースとは?
- ワンピース最高権力者?世界政府を創った天竜人とは?
- 世界を支配する天竜人は現在18の貴族で構成されている?
- ワンピース空白の100年「巨大な王国はDの一族が治めていた説」
- 世界政府や天竜人が警戒するDの一族とは?名前などまとめ
- ワンピースで一番の嫌われ者?天竜人の特徴とは?
- 天竜人ロズワード家当主ロズワード聖とは?
- ワンピース主人公ルフィに殴られた天竜人チャルロス聖とは?
- 冥王レイリーに倒された天竜人シャルリア宮とは?
- 少年サボを殺そうとした天竜人ジャルマック聖とは?
- リュウグウ王国を訪れた天竜人ミョスガルド聖とは?
- 天竜人の地位を捨てた唯一の世界貴族!ドンキホーテ一族
- ワンピース人気キャラクターも天竜人の被害にあっていた!
- なぜ世界政府は黙っているのか?弱すぎる天竜人の謎とは?
- 世界政府が天竜人を黙認する理由は利害の一致にあった?
- ワンピース最後の古代兵器ウラヌスは天竜人だった?
- 全ての天竜人が横暴なのか?まっとうな天竜人が存在する可能性とは?
- 天竜人が隠すマリージョアに眠る国宝とは?最新ワンピースにヒントが?
- 最新ワンピースで描かれたガープと天竜人の関係とは?
- 最新ワンピースから考察!ワンピース最大の革命で世界政府が滅ぶ?
- 天竜人にも注目!ますます目が離せないワンピースの今後とは?
海洋冒険ロマンが描かれ20年以上愛され続けているワンピースとは?
ワンピースは、20年以上週刊少年ジャンプで連載が続く大人気漫画です。アニメ化や映画化もされ、共に好成績を記録しています。単行本は89巻まで発売されており、全世界で4億部を超える驚異的な発行部数を記録しています。今回の記事では、この大人気作品ワンピースに登場し、傍若無人な振る舞いからワンピースで一番嫌われていると言われる、天竜人(世界貴族)について色々な角度から紹介していきます。
ワンピース最高権力者?世界政府を創った天竜人とは?
ワンピース空白の100年の後に天竜人が世界政府を創った?
ワンピースの作中で絶対的な権力を有する天竜人は、ワンピース最大の謎の1つと言われる「空白の100年」の後に、世界政府を創った20人の王族や貴族の末裔である事が分かっています。多くの国が加盟する世界政府を創りあげた20人の王は、レッドラインにあるマリージョアを聖地とし、かつて治めていた領土を捨てて移り住みます。
世界政府を創り、現在描かれているワンピースの世界を創造した20の王家は、その絶対的な権力を世襲し続け、現在も20人の王の末裔が、天竜人(或いは世界貴族)として世界政府すらも動かせるほどの絶対的な権力を有しています。また、天竜人は、世界政府に加盟する国々から「天上金」と呼ばれる上納金を強制し、絶対的な財力も有しています。
天竜人は世界政府をも動かせる?
絶対的な権力と絶対的な財力を有する天竜人(世界貴族)は、世界政府最高権力と言われる五老星や、世界政府の下部組織である海軍本部、更には海軍本部傘下の王下七武海にも強い影響力を持っています。天竜人(世界貴族)は、これらの強い影響力を持っている為、海軍本部が大艦隊を組み、島ごと消し去るとも言われている「バスターコール」の発動権をも持っています。
天竜人(世界貴族)が集う聖地マリージョア
ワンピース空白の100年の後に世界政府を作り上げた20の王達は、レッドラインにあるマリージョアを聖地とし、移り住みます。この聖地マリージョアは、世界政府の本部が有り、世界会議レヴェリーの開催地ともなっており、ワンピースの世界を動かす中枢の地となっています。
世界を支配する天竜人は現在18の貴族で構成されている?
世界政府を創造した20の王!聖地マリージョアに移住したのは19の王?
ワンピース空白の100年の後に、世界政府を創造した20の王でしたが、その後聖地マリージョアへ移住したのは19の王だけでした。20の王の1人だったネフェルタリ家が、マリージョアへの移住を拒否し、すでに統治していたアラバスタ王国に留まった為です。
アラバスタ王国に留まったネフェルタリ家と世界政府の関係とは?
天竜人として世界を支配する立場にもなれたネフェルタリ家ですが、これを拒みアラバスタ王国に留まっています。現在のアラバスタ王国は、世界政府に加盟する1国としての権力しか持っておらず、天竜人が科す天上金も納めていると考えられています。
アラバスタ王国の王女ビビとワンピース主人公のルフィには、深い絆がすでに描かれている為、ワンピースの展開が天竜人や世界政府の打倒へ動き出した場合、天竜人の系譜でもあるアラバスタ王国が重要な役割を担うと考えられています。
聖地マリージョアへ移住後に天竜人の地位を捨てたドンキホーテ家
天竜人として聖地マリージョアで暮らしていたドンキホーテ一族でしたが、ドンキホーテ・ホーミング聖の代で天竜人の地位を捨て、人間として生きる道を選びます。しかし、元天竜人だと言う事が発覚し、人間達から迫害を受ける事になります。天竜人を憎む人間から執拗に追われる事となったドンキホーテ一族は、一家離散の後に多くが死亡します。
このドンキホーテ一族の生き残りが、王下七武海の1人ドンキホーテ・ドフラミンゴです。ドフラミンゴは、悪魔の実の能力を覚醒させている点や、覇王色と武装色の2つの覇気を操る稀なキャラクターである点から、最強の天竜人と考えられています。また、ドフラミンゴの存在は、天竜人にも悪魔の実の能力が宿る事や、覇気を習得する事が出来る事を意味しており、今後ドフラミンゴよりも強い天竜人が現れる可能性を残しています。
ワンピース空白の100年「巨大な王国はDの一族が治めていた説」
ワンピース空白の100年とは?
ワンピース空白の100年の後に世界政府を作り上げ、天竜人(世界貴族)となった20の王ですが、そもそもワンピース空白の100年に何があったのでしょうか?現在までに判明しているワンピース空白の100年に関する事実は、空白の100年には巨大な王国があったと言う事と、その巨大な王国が滅んでいると言う事。そして、これらを含むワンピース空白の100年についての研究が、禁忌とされている事です。
ワンピース空白の100年については、ワンピース最大の謎の1つとも言われ、現在もほとんど全てが謎のままとなっています。その一方で、ワンピース空白の100年は、ポーネグリフによってその歴史を現在にも伝えており、考古学者ニコロビンがポーネグリフの解読を進めていく事で、今後多くの謎が明らかになると考えられています。
世界政府を創った20の王は空白の100年の中で巨大な王国を滅ぼした?
ワンピース空白の100年に何が起きていたのかは現在も不明なままですが、巨大な王国が滅んでいると言う事実と、空白の100年の直後に世界政府が創られていると言う事実から、多くの考察では「空白の100年の中で巨大な王国を滅ぼした20の王が、その後世界政府を創った」と考えているようです。
ワンピース空白の100年で滅んだ巨大な王国はDの一族に関係する?
20の王によって滅ぼされたとされる巨大な王国とは?この点についても多くの説が生まれていますが、今回の記事では「巨大な王国はDの一族が治めていた説」を紹介します。この説では、巨大な王国はDの一族が統治しており、自由で平等な国風から王国は一層繁栄したものの、王として支配階級に君臨し階級社会を創っていた20の王国が、この巨大な王国のやり方を認めず、結託して反乱を起こしたとされています。
そして、20の王国が結託して起こした反乱が、Dの一族が治める巨大な王国を滅亡へ。この時逃げ延びた僅かなDの一族達は、偉大なる航路グランドライン最果ての地ラフテルへと逃げ延びたと説明しています。一方、反乱を成功させた20の王はその後世界政府を創り、天竜人として聖地マリージョアへ移住。
天竜人となり絶対的な支配を手にしたものの、Dの一族が生き延びている事を危惧した天竜人は、ワンピース空白の100年に関する全てを隠し続け、手に入れた絶対的な支配を覆す危険因子「強い自由意志を持つDの一族」を恐れて、世界政府の傘下に海軍本部を置き、偉大なる航路グランドライン三大勢力の1つとして、ラフテルへの航路を監視させているのでは?としています。
この「巨大な王国はDの一族が治めていた説」は、空白の100年に存在した巨大な王国に関する多くの説の1つに過ぎませんが、概ね現在描かれるワンピースの情勢に合致しており、大きな矛盾も無い事から広く支持されているようです。この説の真偽は不明なままですが、「ワンピース空白の100年」「巨大な王国」「Dの一族」と言った、ワンピースの中でも最大級の謎と言われる多くの事が、天竜人と大きく関係している様です。
世界政府や天竜人が警戒するDの一族とは?名前などまとめ
世界政府最高権力五老星も警戒?Dの一族について判明している事とは?
この章では、ワンピース最大級の謎の1つと言われている「Dの一族」について、現在までに明確になっている事柄と、Dの一族として名前に「D」を持つキャラクターをまとめて紹介していきます。
Dの一族とは、「D」を名前に持ち「Dの意志」を継承する者達を総じた呼び方だと考えられています。頂上戦争編で四皇白ひげは「Dの意志を継ぐ者が現れる。血縁を絶てどDの意志は消えることは無い。そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた。そして未来。いつの日かその数百年分の歴史を全て背負って、この世界に戦いを挑む物が現れる」と語っています。
更に四皇白ひげは「世界政府はいつか来る世界中を巻き込む巨大な戦いを恐れている。あの宝を見つけた時世界はひっくり返るのさ」とも語っている事から、「D」を名前に持ち「Dの意志」を継承するDの一族が、世界中を巻き込む巨大な戦いを起こし世界をひっくり返すと考えられています。
Dの一族については、他にも「Dは嵐を呼ぶ」「Dの一族は神の天敵」など、断片的で抽象的な表現を用いて作中に描かれています。最新のワンピースでも、Dの一族についての詳細は隠されたままとなっており、Dを名前に持つキャラクターには、依然として大きな注目が集まっています。
世界政府の中にもDの一族がいる?Dを名前に持つキャラクターまとめ
現在までにワンピースの作中で判明しているDを名前に持つキャラクターは、海賊王と呼ばれた男、ゴールDロジャー。主人公であり海賊王を目指す、モンキーDルフィー。世界政府傘下、海軍本部中将モンキーDガープ。世界政府が最も警戒する男、革命軍総司令モンキーDドラゴン。海賊王の息子、ポートガスDエース。海賊王の妻、ポートガスDルージュ。
更に、最悪の世代の1人、トラファルガーDロー。海軍本部所属、巨人族ハグワールDサウロ。ラスボスと噂されるマーシャルDティーチ。これらの9名が、Dを名前に持ちDの一族と言われています。この9名は、海賊から海軍将校、人間から巨人まで、多種多様な個性を持っており、この事も後々意味を持ってくるのではないか?と考えられています。
ワンピースで一番の嫌われ者?天竜人の特徴とは?
世界政府すらも顎で使う?人々を見下す天竜人
ワンピース空白の100年に何が起きたのかは現在も不明なまですが、空白の100年の直後に20の王が世界政府を創っている事は、作中に事実として描かれています。この時の20の王がどの様な思想や正義を持っていたのかは不明ですが、ネフェルタリ家が天竜人となる事を拒み、マリージョアへ移住していない事から、20の王にもそれぞれの思想や正義が有る事が伺えます。
しかし、世界政府を創った後の800年と言う長い時間の中で、20の王の末裔である天竜人は総じて権力に溺れ、横暴極まりない存在へと変貌しています。天竜人は、人々と同じ空気を吸いたく無いと言う理由から、宇宙服の様な衣装をまとい、透明なマスクを着用しています。更に、天竜人は人々を「下々民しもじもみん」と侮蔑を込めて呼んでいます。
そして、天竜人は世界政府傘下の海軍本部にも強い影響力を持っており、バスターコールの発動権や海軍本部大将を電話一本で呼びつける程の権力で、海賊すらも奴隷として扱っています。次の章では、この一般常識からかけ離れ、人としての尊厳を無視する何とも嫌な存在である天竜人を、登場回の様子と共に紹介していきます。
天竜人ロズワード家当主ロズワード聖とは?
天竜人(世界貴族)の1人で、ロズワード家の当主であるロズワード聖は、ワンピースに登場する天竜人の中で最も奴隷にこだわりを持った人物です。ロズワード聖は、海賊の船長を奴隷としてコレクションしており、そのうちの何人かを子供に貸し与えています。ロズワード聖が海賊の船長を奴隷とするのは、一般人よりも体力が有ると言う理由からのようです。
ロズワード聖は、ワンピースシャボンディ諸島編に登場し、奴隷売買のオークションに参加しています。この登場回では、ルフィが息子を殴った事に激怒し、海軍本部大将黄猿を呼びつけています。
ワンピース主人公ルフィに殴られた天竜人チャルロス聖とは?
天竜人(世界貴族)の1人で、ロズワード聖の息子であるチャルロス聖は、気に入らない者や、逆らう物を容赦なく銃を用いて黙らせる傍若無人な性格の持ち主です。そして、権力に溺れ色欲の強いチャルロス聖は、妻を12人抱えていながらも見初めた女性を次々と妻にし、飽きたら捨てると言う極悪非道を絵に描いたような人物です。
チャルロス聖は、ロズワード聖と共に訪れた奴隷売買のオークション会場で、人魚のケイミーに5億ベリーを提示しているほか、会場内で見つけた魚人族のハチに罵詈雑言の限りを浴びせています。しかし、この様子に激怒したルフィの強烈なパンチを受け、気絶する醜態を晒しています。
冥王レイリーに倒された天竜人シャルリア宮とは?
天竜人(世界貴族)の1人であるシャルリア宮は、ロズワード聖の娘であり、チャルロス聖の妹です。容姿端麗なシャルリア宮ですが、父や兄と同様に人を人とも思わぬ性格を持っています。シャルリア宮もまた、父や兄と共に奴隷売買のオークション会場を訪れていますが、一連の騒動の中でレイリーの覇気にあてられて気絶しています。
少年サボを殺そうとした天竜人ジャルマック聖とは?
天竜人(世界貴族)の1人であるジャルマック聖は、12年前にゴア王国を視察した天竜人です。ジャルマック聖はこの訪問の際に、自身が乗る船の前を横切ったサボの乗る船を、砲撃をによって沈めています。ジャルマック聖は、名前のみが判明しており、家名についてはジャルマック家かどうか不明となっています。
リュウグウ王国を訪れた天竜人ミョスガルド聖とは?
天竜人(世界貴族)の1人であるミョスガルド聖は、10年前に魚人島を訪れている天竜人です。ミョスガルド聖は、高値で買った魚人の奴隷に逃げられ、奴隷を取り戻す為に魚人島を目指しますが、船が難破して遭難してしまいます。
その後、運よく魚人島に流れ着いたミョスガルド聖でしたが、元奴隷の魚人達に殺されかけてしまいます。その窮地を助けたのが、オトヒメ王妃です。この恩から、ミョスガルド聖は、オトヒメ王妃をマリージョアへと同行させています。ミョスガルド聖は、名前のみが判明しており、家名についてはミョスガルド家かどうか不明となっています。
天竜人の地位を捨てた唯一の世界貴族!ドンキホーテ一族
天竜人(世界貴族)ドンキホーテ家当主ホーミング聖
天竜人(世界貴族)の1人であるドンキホーテ家当主ホーミング聖は、ワンピースに登場した天竜人の中でも稀な思想を持っています。ホーミング聖は、天竜人もまた人間であると言う考えを持っており、権力に溺れる天竜人からは異端な存在として疎まれています。
ホーミング聖は、33年前に自身の考えに従い天竜人の地位を捨て、家族と共に人々の暮らしに溶け込もうとします。しかし、天竜人だった事が露見し人々から迫害を受け、逃亡生活の中で妻を亡くし、自身も天竜人を憎む人々から拷問を受ける事になります。
そして、天竜人の地位を捨ててから2年後に、息子ドフラミンゴの手によって銃殺されます。このホーミング聖の存在は、天竜人(世界貴族)の中にも人々と分かり合おうと考える天竜人が居る事を意味しており、未だに登場していない10家以上の、20の王の末裔達が、善人である可能性を残したと言われています。因みに、ホーミング聖の妻の名前は作中に描かれていません。
父親を銃殺!世界政府を恐喝!天竜人の秘密を知るドフラミンゴ
元天竜人(世界貴族)の1人であり、現在のドンキホーテ家当主でもあるドフラミンゴは、父親の決断で天竜人の地位を失い、逃亡生活の中で母親を失った事から、父親への強い恨みを抱きます。天竜人の地位を捨ててから2年後のある日、トレーボルからイトイトの実と拳銃をもらったドフラミンゴは、ためらう事無く父親を銃殺します。
その後、銃殺した父親の首をもってマリージョアを訪れ、再び天竜人となれるよう願い出ますが、天竜人達から拒絶された事で、天竜人が支配する今の世界を破壊する事を誓います。その後、弟ロシナンテと再会するのですが、ロシナンテが海軍のスパイである事が判明すると、父親と同様に自らの手で銃殺します。
さらに、ドフラミンゴは10年前に天竜人への上納金である「天上金」の輸送船を襲い、世界政府を恐喝します。これにより、王下七武海に加わったドフラミンゴは、更にドレスローザを治めるリク王を陥れ、ドレースローザの王位に就きます。現在のドフラミンゴはワンピースドレスローザ編で、主人公ルフィに敗れインペルダウンに投獄されています。
ワンピースの作中で最もDの一族について語った天竜人コラソン
元天竜人(世界貴族)であるロシナンテは、天竜人の地位を捨て母親の死因を作った父親を恨む事は無く、逆に父親を銃殺した兄ドフラミンゴを恐れ、ドフラミンゴの元から逃走します。その後、海軍本部元帥センゴクに保護されたロシナンテは、海兵として育てられスパイとしてドンキホーテファミリーに潜入し、兄ドフラミンゴと再会します。
ドンキホーテファミリーでは、2代目コラソンの名前を授かり、コラソンと言う名前で行動していたロシナンテは、ローと出会い、ローがDの一族である事を知ると、Dの一族にまつわる話を語って聞かせます。この時ロシナンテが語った内容は、「おれの国では行儀の悪い子はDに食われる、と躾する」「世界で名を上げるD達の事を、老人達はDはまた必ず嵐を呼ぶ、と言う」「ある土地ではDの一族を神の天敵と呼ぶ」というものです。
出典: http://t-plan.jp
ロシナンテが元天竜人である事から、「おれの国」とは800年前から移り住んでいる聖地マリージョアの事を意味すると言われています。同様に「ある土地」というのも天竜人が住む地と言う意味だと考えられる事から、天竜人が空白の100年から800年経った今も、Dの一族を恐れている事が伺えます。
ワンピース人気キャラクターも天竜人の被害にあっていた!
絶対的な権力を持ち、その権力に溺れ傲慢の権化のような振る舞いが描かれている天竜人は、ワンピースに登場する多くの人々を苦しめています。天竜人の遊びによって両目を奪われた人、天竜人が科している天上金が理由で滅んだ国など、その被害は多岐に渡っています。そして、天竜人による被害はワンピース人気キャラクターにも及んでいます。
王下七武海に籍を置き、主人公ルフィを愛する女海賊ハンコックは、幼少時代に天竜人の奴隷にされた過去をもっています。革命軍幹部であり、革命軍参謀総長サボと行動を共にしているコアラもまた、天竜人の奴隷だった過去を持っています。そして、ハンコックやコアラを奴隷から開放し「奴隷解放の英雄」と呼ばれたフィッシャー・タイガーも、かつて天竜人の奴隷だった過去を持っています。
なぜ世界政府は黙っているのか?弱すぎる天竜人の謎とは?
天竜人の強さは海軍本部中将以下?
これまでに紹介してきた通り、絶対的な権力を盾に悪辣非道な言動が多く描かれている天竜人ですが、シャボンディ諸島編ではパンチや覇気だけではなく、ウソップの体当たりでも気を失っている事から、体力的な強さは皆無のようです。
この事から、天竜人の体力的な強さは海軍本部中将以下と言う事になり、海軍本部が本気になれば天竜人を拘束、処刑することも容易である事が伺えます。では何故海軍本部は天竜人の言いなりとなっているのでしょうか?この点については、海軍本部を傘下としている世界政府の意向によるものだろうと言われています。
世界政府最高権力と言われる五老星の面々は、なぜ天竜人の横暴な振る舞いを見過ごしているのでしょうか?この点についても様々な考察がありますが、今回の記事では「巨大な王国はDの一族が治めていた説」の見解と、「天竜人が最後の古代兵器説」の2つを紹介します。
世界政府が天竜人を黙認する理由は利害の一致にあった?
「巨大な王国はDの一族が治めていた説」世界政府と天竜人の関係性とは?
「巨大な王国はDの一族が治めていた説」では、最果ての地ラフテルへDの一族が逃げ延びたと考えています。そして、天竜人は約800年経った今でもDの一族を畏怖し、世界政府(海軍本部含む)を使って偉大なる航路グランドラインの監視をさせていると考えています。
「空白の100年」や「Dの一族」について何らかの秘密を知る五老星の面々は、天竜人の横暴な振る舞いは目に余るものの、現状の世界情勢がDの一族によってひっくり返される事の方が大問題であると考えている為、天竜人と同調しDの一族を警戒しているのではないか?としています。
ワンピース最後の古代兵器ウラヌスは天竜人だった?
ワンピースに描かれる古代兵器と世界政府の対応とは?
ワンピースの作中には、神の名前を持ち世界を滅ぼしうる兵器として、3つの古代兵器の存在が明らかにされています。1つはかつてウォーターセブンで造られた造船史上最悪の戦艦と言われている「プルトン」です。世界政府は、このプルトンの設計図を手に入れようと多くの策を弄しましたが、フランキーの手によって焼却されており、現在は手を引いています。
2つ目の古代兵器は名前を「ポセイドン」と言い、海王類と話す事が出来る人魚の事を指します。ワンピースの作中では、魚人島編で登場した「リュウグウ王国王女しらほし」がポセイドンである事が分かっています。最新のワンピースでは、世界会議レヴェリーに出席しているしらほしが、何者かに狙われている様子が描かれている事から、天竜人(世界貴族)や世界政府が、しらほしを狙っている可能性が噂されています。
3つ目の古代兵器は、名前のみ「ウラヌス」と判明している他は一切が謎となっています。2つ目の古代兵器が物ではなく人物だった事から、ウラヌスもまた人物なのではないか?と言われています。そこで浮上してきたのが、「天竜人が最後の古代兵器説」です。
世界政府や海賊は強さと権力を持っている!天竜人は権力だけ?
ワンピースの作中では、強さによって権力を形作っている節が多く存在しています。例えば、海賊の中でも飛びぬけた強さを持つ者達は、四皇と呼ばれ大きな発言権や支配力を持ちます。海軍の階級もまた、強さによって階級が上がり、海軍本部元帥ともなれば世界政府最高権力と言われる五老星とも面会が可能になります。
このように強さと権力がほぼ同義となっているワンピースに置いて、権力だけが描かれている天竜人(世界貴族)は、ある種異様とも言えそうです。しかし、天竜人の中に「世界を滅ぼしうる力、古代兵器ウラヌス」が存在していたらいかがでしょうか?この説が正しい場合、世界政府が天竜人に逆らえない理由は単純な武力の差によるものとなり、ある意味で納得がいくのではないでしょうか?
また、この説では、天竜人が聖地とするマリージョアが、海中にある魚人島の直上である点にも触れています。現在ワンピースの作中で現存している古代兵器は、「ポセイドンであるしらほし王女」だけであり、天竜人の聖地であるマリージョアは足元に爆弾を置かれているような状態である事から、対抗する力として天竜人の中に古代兵器ウラヌスに該当する人物がいてもおかしくは無いだろうとしています。
「巨大な王国はDの一族が治めていた説」「天竜人が最後の古代兵器説」の2つを紹介してきましたが、これらは多く存在する考察の中の2つであり、その真偽は不明です。現在までに描かれている天竜人は、一部を除いたほぼ全てが権力を盾に横暴な振る舞いをする者ばかりです。しかし、権力に溺れた天竜人ばかりで約800年もの間、世界政府を維持し、世界秩序を維持する事は出来るでしょうか?
全ての天竜人が横暴なのか?まっとうな天竜人が存在する可能性とは?
世界政府加盟国アラバスタ王国から可能性を考察
ワンピース空白の100年の後に世界政府を創った20の王は、ネフェルタリ家を除き聖地マリージョアへと移住しています。その後、天竜人となった末裔達の中には、現在描かれている厚顔無恥な天竜人ばかりではなく、世界秩序の維持に努めるまじめな天竜人も居るのではないか?そうでなければ、約800年もの長い年月を体制維持出来るはずが無いのでは?と言われています。
これまでワンピースの作中には、様々な国王や王族が登場しています。その中でも読者に強烈な印象を残している王家の人間は、天竜人の系譜でもあるネフェルタリ家の王女ビビだと言われています。ビビは、内乱にゆれる国内の情勢を憂い、命を掛けて内乱を止めようとするなど、天竜人の系譜とは思えない優しさと強さを持っています。
ビビの父で、国王でもあるコブラもまた「国とは人だ!争ってはいけない!」と内乱に苦しむ状況下でも国民を思い行動しています。さらに、ドンキホーテ・ホーミング聖や、ロシナンテ(コラソン)などの様に、現在の天竜人とは違った思想を持つ者も描かれています。これらの事から、天竜人の中にも権力に溺れずまっとうな思想を持つ者が居る可能性は十分に有るのではないか?と考えられています。
天竜人が隠すマリージョアに眠る国宝とは?最新ワンピースにヒントが?
横暴な振る舞いばかりが描かれる天竜人ですが、これまでに紹介してきたように古代兵器にまつわる噂や、まっとうな天竜人が居る可能性など、様々な考察がされています。未だに全容が見えてこない天竜人ですが、最新のワンピースでは、世界会議レヴェリーの様子と共に聖地マリージョアがにわかに慌しく動き出しています。その1つが、ワンピースドレスローザ編で元天竜人ドフラミンゴが語った「聖地マリージョアに眠る国宝」です。
存在自体が世界を揺るがすと言われ、描かれた当時大きな注目を集めた「聖地マリージョアに眠る国宝」は、悪魔の実がなる大樹説や、神の名前を持つ古代兵器ウラヌス説など、多くの説を生み出しています。しかし、最新のワンピースでは、これらの説を大きく違えた物が厳重に保管された状態で描かれています。
髪型なのか、王冠なのかは不明ですが、トガッタ頭の天竜人と思われる人物が、堅く閉じられた扉を開け巨大な麦わら帽子の前に立つ姿が描かれています。この時、トガッタ頭の人物は主人公ルフィの手配書を含む2枚の書面を持っています。この厳重に保管されている巨大な麦わら帽子が、存在自体が世界を揺るがす「聖地マリージョアに眠る国宝」なのでしょうか?
ある考察では、この巨大な麦わら帽子以外にも6個の国宝があるのではないか?とし、また別の考察では、ワンピース空白の100年に実在したと言われているジョイボーイに関連するのではないか?とするなど、様々な推測が飛び交い「聖地マリージョアに眠る国宝」に再び注目が集まっています。
最新ワンピースで描かれたガープと天竜人の関係とは?
世界政府加盟国の国王にもDの一族は容赦しない?
最新ワンピースで描かれている世界会議レヴェリーには、Dを名前に持ちDの一族とも言われている海軍本部中将モンキーDガープも登場しています。ガープは世界政府に加盟するゴア王国の国王相手にも遠慮容赦ない言動で対応しています。
そんなガープですが、最新ワンピースにはガープが天竜人とのコネクションを持っている事が描かれており、大きな話題となっています。また、ガープが天竜人をゴミクズと言っている事から、天竜人は全て権力に溺れた嫌な存在である可能性が高まったとも言われているようです。
最新ワンピースから考察!ワンピース最大の革命で世界政府が滅ぶ?
最新ワンピースには暗躍する革命軍の姿が?
最新ワンピースには、世界会議レヴェリーに潜り込んだ革命軍参謀総長サボの姿や、革命軍幹部の姿が描かれています。現在の革命軍は、軍隊長を招集し世界政府(天竜人)に宣戦布告しようとしている為、サボをはじめ多くの幹部が今後世界会議レヴェリーでどのような行動をとるのかに注目が集まっています。
ワンピース最大の革命は起きるのか?世界政府は革命軍によって倒される?
最新のワンピースでは革命軍の攻撃対象が、世界政府から天竜人へと変化してきている様子が描かれている事から、世界政府よりも権力を持つ天竜人(世界貴族)を打ち倒すのではないか?と考えられています。革命軍が天竜人(世界貴族)を倒す事に成功した場合、後ろ盾を失った世界政府がどうなるのか?世界政府加盟国がどう動くのか?など、革命軍が狙うワンピース最大の革命にも注目が集まっています。
天竜人にも注目!ますます目が離せないワンピースの今後とは?
ワンピース四皇編の次は天竜人(世界政府)編?
最新のワンピースで描かれる世界会議レヴェリーでは、古代兵器ポセイドンであるしらほし王女に迫る魔の手や、革命軍参謀総長サボの暗躍、更には天竜人の聖地であるマリージョアの国宝など、20年以上続く人気作品ワンピースの中で、長く謎や伏線とされてきた事柄が大きく動き出しています。
出典: http://festy.jp
最新ワンピースで動き出したこれらの多くの事柄に、天竜人が少なからず関係していると考えられており、天竜人が持つ多くの謎に注目が集まっています。現在のワンピースは、四皇編が描かれ海賊同士の覇権を巡る争いが中心になっていますが、次の長編は偉大なる航路グランドライン最果ての地ラフテルを巡る、天竜人(世界政府)とDの一族との戦いが予想されています。
「天竜人」「聖地マリージョアに眠る国宝」「Dの一族」「空白の100年」「古代兵器ウラヌス」など、今回の記事で触れてきた多くの謎と共に、最終回へ向けて加速しているワンピースからますます目が離せなくなっています。