ワンピースのコビーの未来は海軍本部大将？2年後の姿と今後の活躍・強さ

週刊少年ジャンプで20年以上連載が続いている大人気漫画ワンピースは、主人公ルフィの成長と共に海洋冒険ロマンが描かれた作品です。ワンピースは、現在までに単行本が89巻まで発売されており、累計発行部数が全世界で4億部を超えていると言われる大人気漫画です。更にアニメ化や映画化もされており、視聴率や興行成績でも記録的な数字を残しています。

そんな大人気作品ワンピースには、主人公ルフィと共に物凄い速さで急成長を続けているキャラクターが居ます。それが、海兵コビーです。コビーはワンピース第2話から登場しルフィが大きく成長する度に、コビーの成長も描かれると言う裏主人公?的なキャラクターです。今回の記事では、この海兵コビーの成長を多くの画像と共に紹介していきます。

ワンピース第1話で海賊王になる事を夢見て海へ出た主人公ルフィーは、第2話の冒頭であっという間に渦潮にのまれて遭難します。そこに現れたのが、女海賊金棒のアルビダの元で雑用として働かされていたコビーでした。コビーは釣りに出かけた際に、女海賊アルビダの船に間違って乗り込むと言う人生最大のミスを犯し、ルフィと出会うまでの2年間を、雑用係として過ごしていました。

しかし、ルフィーと出会ったコビーは、ルフィの「おれがなるって決めたんだから、その為に戦って死ぬんなら別にいい」という言葉から、今の自分に足りない勇気や覚悟に気づかされます。そして、これまで囚われていた女海賊アルビダに「この海で一番イカついクソばばあですっ」(上画像)と面と向かって意思を示します。

コビーの覚悟を見届けたルフィがアルビダを倒した事で、コビーは開放され、本来の夢だった海軍への入隊を目指して第一歩を踏み出していきます。ワンピース第2話では、初めて「ひとつなぎの大秘宝ワンピース」というキーワードが描かれるのですが、初めて「ひとつなぎの大秘宝ワンピース」を語った人物がコビーです。

コビーはワンピース第2話の最終ページで「あのゴムゴムの実を食べただなんて」という言葉を口にしています。この発言の「あの」が、「海賊王が食べた「あの」ゴムゴムの実を食べただなんて」と言う意味ではないか?と一部のファンの間で議論が交わされているようです。第2話で描かれたコビーの設定に、人一倍海の知識があると言うものが有り、これがこの議論に拍車を掛けているようです。

「海賊狩りのゾロ」の噂を聞きつけたルフィは、ゾロを仲間にするべく行動を開始します。しかし、ゾロは海軍大佐モーガンの息子ヘルメッポとある約束をしていた為、ルフィの勧誘を断り続けます。ゾロとヘルメッポが交わした約束を知ったルフィでしたが、ヘルメッポがゾロとの約束を反故にするつもりでいた事を知り、ヘルメッポを殴り倒してしまいます。

コビーは、そんな無茶ばかりをするルフィと行動を共にしながら、海軍大佐モーガンの圧政に苦しむ人々の実情を知っていき、ゾロを助け出そうとするルフィに協力します。ゾロ救出を手伝うコビーは、「ぼくはきっと正しい海兵になるんです」(上画像)と自分に言い聞かせ、犯罪者を逃がすと言う海兵とは真逆の行動をとり続けます。

ゾロの救出に成功したルフィは、1人目の仲間となったゾロと共に海軍大佐モーガンを倒します。コビーはこの時「こんな海軍潰しちゃえ」とも発言している事から、人々を守り治安を維持する、正義の海兵になる事を夢として持っている事が伺えます。

海軍大佐モーガンを倒したルフィ達でしたが、海兵達に急き立てられるように町を後にする事になります。この時、ルフィ達の仲間と疑われたコビーでしたが、友達となったルフィの演技に助けられ、疑いを晴らす事が出来ました。しかし、海軍入隊を望むコビーに対して、海軍入隊を拒む声が上がります。このシーンで、コビーの最初の伏線となる発言が描かれます。

それが「ぼくは海軍将校になる男です!」という発言です。このコビーの熱意に満ちた言葉から、海軍入隊が許され、コビーは海軍第153支部雑用係として海兵としての第一歩を踏み出す事になりました。このシーンでコビーは「あなた達二人には、自分の信念に生きる事を教わりました」とも発言している事から、正義の海兵になると言う信念をもった海軍将校になる事が、この時のコビーの夢だった事がわかります。

正義の海軍将校となる夢を追う事となったコビーは、海賊王を目指すルフィと道を違える事になり、その後しばらくはワンピースの作中から姿を消す事となります。しかし、裏主人公であるコビーは、扉絵シリーズでその後の様子が描かれ続けていきます。この扉絵シリーズもまた、コビーの成長の軌跡として目が離せないものとなっていますので、次の章から紹介していきます。

海軍153支部雑用係として、海軍に入隊したコビーは、掃除や洗濯などの雑用を必死でこなす毎日を送ります。このワンピース扉絵シリーズは、「コビメッポ奮闘記」と言う名前で集中連載され、ワンピース読者の間で好評を博しました。

ワンピース扉絵シリーズ「コビメッポ奮闘記」では、海軍大佐モーガンの息子ヘルメッポも、コビーと同期入隊として雑用係の任務をこなす姿が描かれています。しかし、夢の第1歩を踏み出したコビーとは対照的に、ヘルメッポはルフィを恨み、嫌々雑用係の任務をこなしている様子が描かれていきます。

コビメッポ奮闘記Vol3「基地の外れで一休み」では、コビーが女の子とおにぎりを食べている様子が描かれます。この女の子は、海軍に捕まっていたゾロにおにぎりの差し入れをした女の子です。ゾロに差し入れをしたシーンでは、おにぎりを砂糖で味付けするという常識外れな女の子でしたが、この扉絵ではコビーがおいしそうに食べている事から、ちゃんと塩で握ったおにぎりになっている!と、一部の読者の間で話題となったようです。

雑用係として奮闘するコビーは、海軍将校になると言う夢の為に、寝る間を惜しんで多くを学んでいきます。ここでも、ヘルメッポは対照的に安眠を貪る様子が描かれています。

雑用係として海軍基地での雑務をこなしていたコビーでしたが、海軍入隊のキッカケとなった元海軍大佐モーガンの搬送に伴い、送検船での雑用任務を任される事になります。ヘルメッポもまた、コビーと同様に送検船での雑用任務につきます。

送検船での雑用をこなしていくコビーとヘルメッポは、元海軍大佐モーガンを引き渡す日を迎えます。この引き渡す相手が、ルフィの祖父であり、海賊王ロジャーを幾度となく追い詰めたという伝説的な海兵「海軍本部、中将ガープ」でした。

海軍本部中将ガープに元海軍大佐モーガンの身柄を引き渡し、無事に送検船での雑用任務を終えられると思われたコビーでしたが、元海軍大佐モーガンは易々とは身柄の引渡しを終わらせてくれませんでした。

元海軍大佐モーガンは、息子ヘルメッポを人質にとり、まんまと逃走を謀ります。この時、海軍本部中将ガープは思いっきり油断していた為、引渡しの場で立ったまま眠っていたようです。

まんまと逃走を謀った元海軍大佐モーガンに対して、送検船の海兵達は射殺を厭わぬ姿勢を見せますが、雑用係コビーが発砲を身を挺して妨害します。ここで初めて、コビーとヘルメッポの関係性が「Friend友達」だということが描かれました。

友達であり、同期入隊のライバルでもあるヘルメッポを庇い、震えながらも銃口の前に立ち塞がったコビーを救ったのが、そもそもの発端である海軍本部中将ガープでした。海軍本部中将ガープが、船内の混乱を収めたことで、一同の目は元海軍大佐モーガンと息子ヘルメッポへと移っていきます。

人質となっていヘルメッポでしたが、元海軍大佐であり父親でもあるモーガンに、震えながらも決意を口にします。この時のヘルメッポの言葉は不明ですが、ワンピースの作風から、「親父を超える海兵になってやる」という様な内容を語ったのだろうと考えられています。

その後、元海軍大佐モーガンに解放されたヘルメッポは、送検船へ無事に引き上げられます。人質となり犯罪者を逃がす事となったヘルメッポと、射殺を辞さない海兵達の妨害をしたコビーは、悔し涙が溢れる中で不甲斐なさを痛感します。

不甲斐なさに涙するコビーとヘルメッポでしたが、海軍本部中将ガープはそんな2人の様子を気に入り「この2人はわしが預かる」として、海軍本部へと連れて行くことを明言します。この海軍本部中将ガープとの出会いが、後に急成長を始めるコビーにとって、運命の出会いだったと言われています。

少々わき道にそれますが、上の画像が元海軍大佐モーガンの引渡しの際に、海軍本部中将ガープが立ったまま眠っていたシーンに関連するものです。海軍の階級は、雑用係を底辺に、最上位階級である海軍本部元帥まで18階級が存在します。モーガンの階級である海軍大佐は、海軍の階級の中でも上から5番目となり上位階級に属する階級です。眠った状態で海軍大佐の攻撃をまともに受けたガープの階級は、大佐よりも3階級上の階級です。

そして、寝ている状態で海軍大佐の攻撃を受けても、致命傷にすらなら無いと言う別格な強さを持っています。この記事の後半では、コビーが海軍大将になる可能性についても紹介していきますが、雑務に追われる今の貧弱なコビーが、この海軍本部中将ガープよりも上の階級になり、ガープに匹敵する強さを身につけられるとは想像も出来ません。一体コビーの身に何が起きるのでしょうか?

元海軍大佐モーガンの逃亡をキッカケに、海軍本部中将ガープに引き取られたとなったコビーとヘルメッポ。海軍第153支部雑用係から海軍本部雑用係となったコビーでしたが、直接の上官となった海軍本部中将ガープの苛烈な特訓は、常軌を逸した苛烈なものでした。

昼夜を問わず続いていく苛烈な特訓により、コビーの身体は初登場回とは比べ物にならない、筋肉質なものに変わっていきます。ヘルメッポも、コビーに触発されてか、かなり真剣に励んでいる様子が描かれています。

コビメッポ奮闘記の最後には、コビー達の成長を見守り笑顔を見せる海軍本部中将ガープと、対照的に傷だらけで無我夢中な様子のコビー達の様子が描かれています。上の画像でコビー達に剣術を教えているのは、ガープの部隊に所属する階級不明の海兵で、名前をボガードと言います。※上の画像の男については、異説として海軍大将青雉説も有るようです。

海軍本部中将ガープの元で苛烈な訓練を受け続けたコビーは、大きく成長し、海軍本部雑用係という階級から、6階級を駆け上がり「海軍曹長」になります。1年も掛からずに海軍曹長へと成長したコビーは、ウォーターセブン編で海軍本部中将ガープと共に登場し、ルフィーと再会を果たします。この時コビーが見せた強さとは?ルフィとの再会でコビーが放った言葉とは?次章からは、加速度的に成長していくコビーを紹介していきます。

ワンピース「ウォーターセブン編」とは、「ロングリングロングランド編」「ウォーターセブン編」「エニエスロビー編」の3編をまとめた、ワンピース人気長編の名称です。空島の冒険を追えた麦わらの一味は、損傷が目立ってきたゴーイングメリー号の修理と、船大工を仲間にするという目的の為に、世界一の造船都市ウォーターセブンを目指し航海を続けます。

その航海の途中で訪れたのが、ロングリングロングランドです。この島では、麦わらの一味とフォクシー海賊団の戦闘が描かれ、これまでの航海で仲間となったゾロ、ウソップ、サンジ、ナミ、チョッパー、ロビンとの、仲間の絆が試されましたが、麦わらの一味はその絆の力を見せ付けて勝利します。更に「ロングリングロングランド編」では、海軍本部大将青雉とルフィとの、初めての戦闘が描かれています。

ロングリングロングランドを無事に出航した麦わらの一味は、目的地ウォーターセブンに到着し、ゴーイングメリー号の修理と、船大工探しを始めます。しかし、ゴーイングメリー号の損傷が想像以上に酷い状態だった為、ルフィは新たな船へ乗り換える決断をします。このルフィの決断にウソップは反対し、ルフィとの決闘の末、麦わらの一味から離脱してしまいます。

このウソップの離脱と同時進行的に、ロビンもまたCP9に連行され、麦わらの一味から離脱してしまいます。ロビンの真意を知りたいルフィは、残った麦わらの一味と共にロビンが連行されたエニエスロビーへと向かいます。

連行されたロビンに追いついたルフィは、ロビンの真意を知ると世界政府の旗を燃やし、世界政府へ宣戦布告します。CP9 との壮絶な死闘を勝ち抜いたルフィは、ウォーターセブンに戻り、新たな船と船大工フランキーを仲間にし魚人島を目指して出航します。

この「エニエスロビー編」の後半に、コビーは再登場します。逞しく成長し、身長も格段に高くなったコビーは、ルフィとの再会を喜ぶのもそこそこに、一触即発の緊張状態へと突入していきます。

ワンピースのウォーターセブン編で再登場したコビーは、初登場回の小柄でプニプニした印象から、身長が大きく伸び精悍な印象へと、大きく変貌しています。大きな変貌を遂げたコビーは、この再登場回をキッカケに、かっこよくなったと話題になりファンが急増したと言われています。

海軍本部中将ガープと共に再登場したコビーは、ルフィに挑みますが善戦も虚しく完敗してしまいます。しかしこの時、コビーはCP9も使用していた六式の1つ「剃ソル」を使用しています。この事から、コビーはルフィとの出会いから1年も経たずに、六式を習得しはじめている事が分かります。六式とは、長い訓練を積み重ね習得するものと言われている事から、海軍本部曹長となったコビーがいかに戦闘センスに長けているかが伺えます。

ルフィとの戦闘に敗れた後は、海軍本部中将ガープの計らいもあって、ゆっくりとルフィと言葉を交わすことが出来たコビー。この時のコビーは、ルフィからゴムゴムのブレットを受けていたにも拘らず、絆創膏のような物を付けてケロッとしています。この事から、コビーの体力が強靭なものへ変化している事が伺えます。

すでに紹介していますが、コビーは初登場回でワンピースの核心である「ひとつなぎの大秘宝ワンピース」について、初めて言及しています。コビーは、このウォーターセブン編での再登場回でも、人気作品ワンピースの重要な要素を幾つもルフィに提示しています。

その1つが、主人公ルフィの父親が、ワンピース史上最悪の犯罪者と言われている「革命家ドラゴン」という事実です。この内容は厳密には海軍本部中将であり、ルフィの祖父でもあるガープが口にしていますが、裏主人公?コビーの再登場回で描かれています。

更にコビーは、ワンピースに描かれる偉大なる航路グランドラインには、「新世界」と呼ばれる後半の海が有る事をルフィに伝えます。裏主人公?コビーは、登場する度に多くの新事実を読者に示している事から、ストーリーテラーの側面を持ったキャラクターでもあります。

ウォーターセブン編で再登場した海軍本部曹長コビーは、ルフィと再び別れる時に「海軍大将の座についてみせます」(上画像)と宣言します。コビーの初登場回では、海軍将校になる事を宣言し、再登場時には海軍将校に迫る階級まで成長していたコビーですから、この海軍大将になると言う誓いは実現するのではないか?と考えられています。

裏主人公?コビーの誓いを聞いた主人公ルフィは、「おれと戦うんだろ?だったらそんくらいなれよ!当然だ」と、コビーにエールを送ります。このルフィの言葉は、ルフィVSコビーの伏線ではないか?とも言われており、お互いがどの様な強さや地位の時に戦うのか?など様々な考察がされています。

ワンピース「ウォーターセブン編」でコビーと再会した時点でのルフィは、コビーとの初めての出会いでは掛けられていなかった懸賞金が、王下七武海クロコダイルを倒した事で1億ベリーとなっています。ウォーターセブンを出航した後には、エニエスロビーでの行動を受けて更に懸賞金が跳ね上がります。

ワンピース「ウォーターセブン編」では、世界政府諜報機関CP9の六式使い達を倒す強さを見せているルフィは、ゴムゴムの実の能力にも磨きをかけギア2、ギア3という新たな強さを身につけています。

ワンピース「ウォーターセブン編」でルフィと再会した時点でのコビーは、海軍第153支部雑用係から海軍本部曹長と言う階級まで階級を上げています。再会時のルフィとの戦闘では、六式の一端を見せている事から六式という戦闘技術を身につけ始めていることが伺えます。ワンピース「ウォーターセブン編」で再会した2人は、共に異常な速さで成長していますが、この時点では主人公ルフィの強さが抜きん出ています。

ウォーターセブン編で再会を果たしたコビーとルフィでしたが、次の再会はすぐに訪れます。それが、ワンピース史上最大の戦争といわれている、頂上戦争の戦場でした。頂上戦争とは、ルフィの義兄であるエースの処刑を巡って、白ひげ海賊団と海軍本部との間で起きた全面戦争です。

頂上戦争は、海軍本部三大将をはじめ、海軍元帥センゴクや海軍本部中将ガープなどの海軍本部を代表する海兵だけでは無く、ドフラミンゴや鷹の目のミホークなどの王下七武海や、黒ひげティーチや四皇シャンクといった大物海賊までもが入り乱れた、壮絶で凄惨な戦争として描かれています。

海軍本部中将ガープの部隊に所属していたコビーは、頂上戦争の戦場に立ちますが、悪魔の実の能力が飛び交う戦場や、覇気使い同士の死闘を目の当たりにし、呆然と立ち尽くしてしまいます。

しかし、呆然とするコビーをよそ目に戦場はますます苛烈なものへと変化していきます。そんな中、義兄エースを救出するべく、ルフィーが処刑台へ向けて単身で乗り込んできます。呆然としていたコビーは、「ルフィーさんを殺すつもりで戦わなければ!」と覚悟を決め、ルフィの前に躍り出ますが、無我夢中で戦うルフィの強さの前に、一発で沈められてしまいます。

海軍の包囲網を潜り抜け、義兄エースを処刑台から開放したルフィでしたが、海軍本部元帥センゴクや海軍本部大将赤犬の強さの前に苦戦を強いられていきます。そして、海軍本部大将赤犬によって義兄エースが殺され、ルフィも致命的な重傷を負い戦場で倒れてしまいます。一方で、四皇白ひげの死亡を確認した海軍本部は、大攻勢に転じていき、その士気は狂気を帯びた異常なものとなっていきます。

頂上戦争の顛末は、白ひげとエースが死亡し、海軍本部側の勝利として戦争が終結、ルフィをはじめ多くの海賊が重傷を負いながらも戦場から敗走するというものでした。主人公ルフィが、このワンピース史上最大の戦争で得たものは、大きな敗北と胸に残された大きな傷跡、そして覇王色の覇気に覚醒し、覇気の力を得たというものです。

裏主人公?海軍本部曹長コビーもまた、実力の無さを突きつけられ、勝利した海軍本部側に所属していながらも、大きな敗北感を味わっています。そしてコビーもまた、この頂上戦争の中で見聞色の覇気を覚醒させ、覇気という強大な力を得ています。このコビーとルフィの2人が覚醒させた覇気の力が、2年後に舞台を移すワンピースの中で、2人の成長を支える大きな強さとなっていきます。

頂上戦争が激化していく中で、拘束され凶刃に幾度となく晒される義兄エースの様子を目の当たりにしたルフィは、エースを救いたいという一心から「やめろおお!」(上画像)と絶叫します。この時ルフィの中に、覇王色の覇気が覚醒します。ルフィが覚醒した覇王色の覇気は、海軍将校として参戦していた多くの海兵の意識を刈り取り、白ひげ海賊団の面々を始め、海軍本部三大将をも驚愕させます。

ルフィに殴り倒されたものの、戦場に残り海兵として戦っていくコビーでしたが、突然頭の中に倒れていく海兵達の苦痛の声が聞こえ始めます。この事をキッカケにコビーは、ルフィとは違う種類の覇気、見聞色の覇気を覚醒させます。

見聞色の覇気を覚醒させたコビーは、絶命していく海兵の声や、瀕死に喘ぐ海兵の声など多くの悲痛な叫びを聞き取っていきます。そして、友達であり憧れであるルフィが、海軍本部大将赤犬にまさに殺されるという刹那に、ルフィを庇い海軍本部大将赤犬の前に立ち塞がります。

決死の覚悟でルフィを庇ったコビーの「勇気ある数秒」(上画像)は、ワンピース屈指の名シーンと言われ、現在までに描かれたコビー登場回の中で、最大の見せ場と言われています。しかし、上の画像に描かれている様に、海軍本部大将赤犬に真っ向から反抗している為、コビーの海兵としてのキャリアには大きな傷として残ったのではないか?コビーが宣言した海軍大将になると言う誓いは、達成不可能では無いか?とも言われています。

頂上戦争でエースを救えず自身も重傷を負ったルフィでしたが、ジンベェやトラファルガーローなどの助けもあり、2年後の麦わらの一味再集結に向けて動き出します。覇王色の覇気に覚醒し、覇気の存在を知ったルフィは、海賊王ロジャーの右腕と言われた冥王レイリーに師事し、覇気のコントロールと基礎体力の向上を目指し、厳しい修行を積んでいきます。

頂上戦争で自身の無力さを痛感したコビーもまた、前線での任務をを辞退し教官となったガープの元で更なる特訓を重ね、六式全てをマスターし、見聞色の覇気のコントロールを学んでいきます。ある考察では、教官となったガープが武装色の覇気の達人である事から、コビーは武装色の覇気も身に付けているのではないか?と言う説も有るようです。

頂上戦争から2年後のワンピースは、偉大なる航路グランドライン後半の海「新世界」が舞台となります。2年後のコビーの様子は、原作ワンピースに先駆けてワンピースアニメスペシャル「ハンドアイランドの冒険」で描かれました。上の画像からも分かるように、2年後のコビーは更に逞しい身体になっており、海軍将校の象徴とも言える「コートを羽織るスタイル」で描かれています。

頂上戦争から2年後のコビーは、海軍本部曹長の階級から7階級昇格し、海軍本部大佐となっています。コビーが誓った1つ目の目標「海軍将校になる男です!」は、この時点で達成されています。そして、「ハンドアイランドの冒険」でみせたコビーの強さは、頂上戦争時の強さを遥かに超えた驚愕の強さでした。

「ハンドアイランドの冒険」では、上の画像にあるように巨大な瓦礫を拳一つで粉々にしたり、小型戦闘機を手刀一つでバラバラにするなど、六式使いとなった片鱗を見せています。しかし、見聞色の覇気の向上や戦闘時の強さなど、まだまだ謎とされている部分が多くあり、2年後の舞台「新世界」でのコビーの活躍が期待されています。

現在のワンピースは、頂上戦争から2年後の新世界を舞台に四皇編が描かれていますが、スペシャルアニメで2年後の姿を見せて以降、海軍本部大佐となった裏主人公?コビーの姿は描かれていません。一方で、主人公ルフィは四皇ビッグマムを倒し、懸賞金が15億ベリーに跳ね上がるなど大きく成長した姿が描かれています。海軍大将となる事を誓っているコビーは、その誓いを果たせるのでしょうか?

ここからは、初登場からわずか2年後に海軍本部大佐にまで昇格し、異常な速度で成長を続けるコビーが海軍本部大将になれるのか?についての考察を2つ紹介していきます。ある考察では、最速で海軍本部大将に登りつめた人物でも、20年前後の時間が掛かっている事を根拠に、コビーは海軍大将になれないとしています。今回の記事では、この考察については深く掘り下げず、コビーが海軍本部大将になれる考察のみの紹介とします。

頂上戦争から2年後の舞台となっている新世界では、様々な勢力が動き出し物語が大きく進み始めています。この事から、ワンピースの最終回や最終章に関する考察が多くされており、その1つがコビーが作中で海軍本部大将となる可能性を秘めている、と言われています。

その考察とは、ワンピース最大の謎であり、伏線と言われている「Dの意志」「Dの一族」から導かれる最終章に起因します。この考察では、Dを名前に持ち、Dの意思を継承していると考えられているルフィは、世界政府や海軍本部など自由を奪う全ての勢力を倒し、自由が溢れる世界で海賊王となるのではないか?その最後の戦いが最終章に描かれるのではないか?としています。

そして、ルフィが海軍本部を壊滅させた後、新たに出来た新海軍本部の初代海軍本部大将に、コビーが就任するのではないか?とまとめています。この考察が正しければ、ウォーターセブンでの「海軍大将の座についてみせます!」と言うコビーの誓いは、ワンピースの作中で帰結する事ができる為、多くのファンから支持されているようです。

頂上戦争から2年後の舞台となっている新世界で、海軍大佐となっているコビーが再登場するのは確実と言われている現在のワンピースですが、大きく成長した2年後のコビーでも、海軍本部大将になるには早すぎると言う声は根強く有るようです。その一方で、コビーの海軍本部大将の姿を見たいと言う声も多く聞かれる事から、原作者尾田栄一郎氏が、最終回にコビーの海軍本部大将となった姿を描くのではないか?とも言われています。

ワンピースの最終章は、大規模な戦争となる事が予想されていますが、最終回についてはこれまでに登場した多くのキャラクターを描いて終わるのではないかと言われています。その1人として、海軍本部大将となった数年後のコビーが描かれるのではないか?と考えられています。多くの画像サイトでも、数年後のコビーの画像や海軍本部大将となったコビーの画像などが多く製作、掲載されています。

今回の記事では、初登場回のコビーから2年後のコビーまで、多くの画像と共に紹介してきました。裏主人公?でありストーリーテラーでもあるコビーは、海軍本部大将になれるのか?2年後の強さはルフィにどこまで迫れるのか?などなど、海軍本部大将を目指すコビーからまだまだ目が離せません。コビーの4度目の再登場にも注目して、最終回へ向けて加速するワンピースを引き続きお楽しみ下さい。