ワンピースの「Dの意志」とその名前を持つ9人の共通点は？伏線・謎も考察

大人気漫画ワンピースは、1997年から現在(2018年4月)も週刊少年ジャンプで連載が続く大人気作品です。単行本は全世界で累計4億部以上を売り上げており、TVアニメワンピースも1999年から現在も放送が続くロングラン放送となっています。更に現在までに13本の劇場版ワンピースが公開されており、12作目となった「ワンピース フィルムZ」では68億円以上の興行収入を記録しています。

かつてこの世の全てを手に入れた男、海賊王ゴールDロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)｣を巡り、海賊達が覇権を賭けて争う大海賊時代を舞台に、主人公モンキーDルフィーら麦わらの一味がそれぞれの夢や野望を叶える為に、多くの敵と戦いながら成長していく物語です。今回は海賊王、そして主人公の名前に刻まれた「D」にまつわる謎と伏線を紹介していきます。

大人気作品ワンピースにおいて最大の謎と言われている「Dの意志」とは一体何を意味しているのでしょうか?連載1話目から始まり、800話を越えた今も続くこの壮大な謎と伏線は、現在もまだまだ明かされていない点が多く有ります。ここでは、現在までに漫画ワンピースの中で明確に描かれた事柄を紹介していきます。

「Dの意志」が持つ意味は現在も不明ですが、「Dの意志」は「数百年分の歴史に大きく関わる」とされており、多くの読者がこの「数百年」と言う言葉に注目しています。漫画ワンピースには約5000年の歴史がその世界観と共に描かれていますが、この「数百年」が漫画ワンピースの謎の1つとされている「空白の100年」を含むのではないか?と考えられています。

「空白の100年」とは、漫画ワンピースで主人公モンキーDルフィーらが活躍する時代を現在とし、現在の900年前から800年前までの100年間を指します。この空白の100年の後に世界政府が作られており、世界政府は「空白の100年」を現在も隠匿しようとしています。現在までに空白の100年に関する描写は描かれていない為、「Dの意志」が「空白の100年」の謎に大きく関わるのではないかと言われています。

「Dの意志」を持つ物が「Dの一族」である、あるいは「Dの一族」に受け継がれている物が「Dの意志」である、と誤解している方は多いのではないでしょうか?現在までにワンピースの作中に描かれた幾つかのセリフから「Dの一族」でも「Dの意志」を受け継いでいない者が居るようです。また、「Dの一族」はその血縁が途絶えたのではないか?と考える読者も居るようです。

人気作品ワンピースの最大の謎であり、最大の伏線と言われる「Dの意志」ですが、作中でその本当の意味を知っている人物の1人として描かれているのが海賊王ゴールDロジャーと親交のあった、大海賊「白ひげ」ことエドワードニューゲートです。この白ひげのセリフには「Dの意志」や「Dの一族」に関するヒントが多く含まれていると言われています。

「Dの一族」ではない白ひげですが、漫画ワンピースの576話でゴールDロジャーへ「Dってのはなんなんだ･･･」と問いかけ、ゴールDロジャーは「おおしりてぇか。よし教えてやる」と返すシーンが描かれています。「D」についてその意味を教えられた白ひげは、頂上戦争編で「Dの意志」や「Dの一族」について次のようなセリフを口にします。

頂上戦争編で、黒ひげことマーシャルDティーチに敗れた白ひげは「お前じゃねぇんだ。ロジャーが待っている男は、少なくともティーチお前じゃねぇ」と「Dの一族」の1人である黒ひげに言います。また、白ひげは「Dの一族」である主人公モンキーDルフィーに対して「やってみろ小僧!!お前もDの意志を継ぐ者ならばこの時代のその先をおれに見せてみろ!!」とも発言します。

更に、白ひげは海軍元帥センゴクに対し「ロジャーの意志を継ぐ者達がいる様に、いずれエースの意志を継ぐ者も現れる。血縁を絶てどあいつらの炎は消えることはねぇ!」「そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた!そして未来いつの日かその数百年分の歴史を全て背負って、この世界に戦いを挑む者が現れる!」と、「Dの一族」と「Dの意志」についてと思われる内容を語ります。

これらの白ひげのセリフから、「Dの一族」の血縁は全て、あるいは何系統かは途絶えた事があるが、その中でも「Dの意志」は受け継がれ続けてきており「Dの意志」を受け継いだ誰かが、数百年分の歴史を背負って世界に挑むのだろうと言う事が読み取れます。

また、白ひげのこれらのセリフから「Dの一族」は遠い昔、数百年分の歴史を持った古い一族で有る事が伺えます。さらに黒ひげのように「Dの一族」であっても「Dの意志」を受け継いでいない者が居る事も分かります。現在も謎の多い「Dの意志」と「Dの一族」ですが、黒ひげことマーシャルDティーチの動向が、これらの謎に大きく関わっていくだろうと言われています。

人気作品ワンピースの中で、「D」を名前に持ち「Dの意志」や「Dの一族」との関わりが明確となっているキャラクターが9人います。海賊王ゴールDロジャー、主人公モンキーDルフィー、主人公の父モンキーDドラゴン、主人公の祖父モンキーDガープ、主人公の義兄ポートガスDエース、エースの母ポートガスDルージュ、最悪の世代の1人トラファルガーDロー、巨人族のハグワールDサウロ、黒ひげことマーシャルDティーチです。

「D」を名前に持つこの9人は出身地や性格、見た目にも共通する点はほとんどありません。また、「D」の名前を持つこの9人は、海賊、海軍、革命家、巨人族など「D」と言う名前以外は、立場も種族も共通性がありません。

この「D」を名前に持つ9人は「Dの一族」として作中から明確になっていますが、その出生や生い立ちについても不明な点が多いようです。例えばポートガスDエースは海賊王ゴールDロジャーの息子として描かれていますが、一部の読者からは海賊王の息子は主人公モンキーDルフィーなのではないか?など様々な憶測があるようです。

現在までに描かれている「Dの意志」とは、「数百年分の歴史を背負って世界に挑む意志」と言う意味を持つ事が分かってきていますが、「Dの一族」であり「Dの意志」を持っていたとされるゴールDロジャーは一体何をし、何を後世に託したのでしょうか?ゴールDロジャーが描かれたシーンなどから、まとめてみました。

ゴールDロジャーは、ロジャー海賊団を率いて世界初の偉大なる航路1周を果たし、ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を手に入れた海賊王です。ゴールDロジャーの他に、現在までに偉大なる航路を制覇した海賊はおらず、またワンピースを手に入れた者もいません。作中では偉大なる航路の終着点ラフテルにワンピースは眠っているのではないか?とされています。

そして、ゴールDロジャーは子(エース?)を授かった事を1つのキッカケとし世界政府に自首した上で、公開処刑されます。このときゴールDロジャーが処刑台で放った「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ。探してみろ。この世の全てをそこに置いてきた」この言葉から、大海賊時代が幕を開けたと言われています。

ゴールDロジャーは東の海のローグタウンで生を受け、生を受けたローグタウンで処刑されるのですが、ゴールDロジャーもまた「Dの意志」を誰かから引き継いでいたのではないか?と言われるシーンが有ります。それは、ロジャー海賊団の副船長となるシルバーズレイリーとの初めての出会いが描かれ「おれと一緒に世界をひっくり返さねぇか!」とロジャーが発言するシーンです。

「Dの意志」とは、「数百年分の歴史を背負って世界に挑む意志」と言う意味を持つ事から、このゴールDロジャーの言葉と同じ意味なのではないか?と言われており、若き日のゴールDロジャーがこの発言をしたと言う事は、誰かから「Dの意志」を受け継いだのではないか?と言われています。

ゴールDロジャーが誰かから「Dの意志」を受け継いでいたかどうかの真偽は現在まで描かれていませんが、人気作品ワンピースの中で最も「Dの意志」に深く関係しているゴールDロジャーの言葉で有る事から、「Dの意志」とは「数百年分の歴史を背負って世界に挑み、世界をひっくり返す意志」と多くの読者が考えているようです。

そして、ゴールDロジャーは自身の処刑を利用し、全世界に大海賊時代をもたらします。これは、ある意味で世界をひっくり返したとも言える、と読者の間では考えられています。作中で一番色濃く「Dの意志」を持つ者として描かれている海賊王ゴールDロジャーですが、次に紹介する主人公モンキーDルフィーとの類似点や関係性から、本当は主人公の父親ではないか?などとも囁かれているようです。

モンキーDルフィーは人気作品ワンピースの主人公であり、「Dの意思」「Dの一族」に関係する9人の中の1人です。モンキーDルフィーは東の海「ドーン島」のフーシャ村で生を受けます。父は次の章で紹介する革命家モンキーDドラゴンとされており、祖父は海軍中将モンキーDガープとされています。しかしモンキーDルフィーの詳細な生い立ちについては、現在まで描かれていません。

モンキーDルフィーが6歳の時、四皇の1人であるシャンクスと出会い、この出会いからゴム人間となり海賊王になる決意をします。このシャンクスとの別れ際に「立派な海賊になって返しに来い」とシャンクスから麦わら帽子を預かり、再会を約束します。このシャンクスとの出会いが、主人公モンキーDルフィーと海賊王ゴールDロジャーに最初の接点となります。

シャンクスは現在まで、出生に関することや詳細な名前も謎のままになっており、少年時代として唯一描かれたのは、海賊王ゴールDロジャーが率いたロジャー海賊団に見習いとして加わっていた頃の話だけです。シャンクスが「Dの意志」「Dの一族」に関係しているのかは分かっていませんが、少年時代のシャンクスが海賊王ゴールDロジャーから麦わら帽子を託され、その麦わら帽子を主人公モンキーDルフィーに託したのです。

そして、434話で白ひげから「どんな敵にくれてやったんだ、その左腕は」と聞かれたシャンクスは「新しい時代に懸けて来た」とモンキーDルフィーに期待している主旨の返答をします。更に506話では、元ロジャー海賊団副船長であるレイリーに「東の海にロジャー船長と同じ事を言うガキがいたんだ」と語っている事から、海賊王ゴールDロジャーの「Dの意志」が主人公モンキーDルフィーに受け継がれていると思っているようです。

連載が続いている原作ワンピースでは、主人公モンキーDルフィーら麦わらの一味が四皇と直接的に戦うシーンが増えてきている事から、シャンクスとモンキーDルフィーの邂逅も近いと言われており、2人が出会った時「D」に関する多くの謎と伏線が明らかになるのでは?と言われています。

人気作品ワンピースの中で初めて「Dの意志」と言う言葉が出てくるのが、ドラム王国編でのDrくれはの「生きていたのかDの意志は･･･」というセリフです。Drくれはは、130歳を越える老女医であり、その年齢から海賊王ゴールDロジャーとも面識が有ったのでは?と言われています。そのDrくれはがこの様に発言している事から、モンキーDルフィーからゴールDロジャーと同じ「Dの意志」を感じたのではないか?とも言われています。

更に空島編では、海賊王ゴールDロジャーと親交があったガンフォールが「麦わらの小僧だが、かつてのロジャーと似た空気を感じてならぬ」と発言している事から、モンキーDルフィーにはゴールDロジャーと同様の「Dの意志」が備わっている、或いは近親者なのではないか?と言われています。

そして、人気作品ワンピースの中で海王類や象主の声を聞き取る「万物の声を聞く能力」がモンキーDルフィーとゴールDロジャーにのみ描かれている事から、この2人には何か特別な繋がりが有るのではないか?と考えられています。

「Dの一族」として明確になっている9人には、間違いなく「死亡していた」はずの出来事を生還するシーンが多く有ります。海賊王ゴールDロジャーは金獅子のシキらとの大海戦で窮地に立ちますが天候に助けられ生還します。主人公モンキーDルフィーもまた、処刑台で処刑される寸前に天候によって生き延びます。更には、黒ひげやトラファルガーDローもまた、絶命の危機を生還するシーンが有ります。

「Dの意志」「Dの一族」に関係するとされる9人が持つ運命の力が今後どの様に、そして誰に多くの影響を与えていくのかが注目されています。ちなみに、主人公であるモンキーDルフィーは現在まで「D」に関する知識を有している描写は有りません。今後モンキーDルフィーが「D」が持つ意味を知った時、どの様に伏線が回収され、9人の「Dの一族」がどの様に世界に関わって行くのか、その時を多くのファンが待ち望んでいるようです。

「Dの一族」とされる9人のうちの1人、モンキーDドラゴンは主人公モンキーDルフィーの父親とされている人物です。そして、革命軍のリーダーでも有ります。革命軍の中でもモンキーDドラゴンの素性を知る者は少なく、もちろん作中にも詳細な生い立ちなどは描かれていません。モンキーDドラゴンは各地でクーデターを起こし、世界会議の議題に名前が上がるほどの世界最悪の犯罪者として名を馳せている人物です。

主人公モンキーDルフィーが処刑寸前から運命の力に助けられるシーンでは「世界は我々の答えを待っている」と言う意味深な発言をしています。更に「世界に問いかける!我らがいずれ出合う日も来るだろう」とも発言している事から、今後モンキーDルフィーとの邂逅は間違い無く有ると言われています。2人が出会った時に主人公モンキーDルフィーは「D」の名前が持つ本当の意味を知る事になるのでは?とも言われています。

「Dの一族」とされる9人のうちの1人、モンキーDガープは主人公モンキーDルフィーの祖父とされている人物です。そして、海軍中将でも有ります。先に紹介した革命家モンキーDドラゴンの父親であるが、海軍と革命家と言う立場から表立った交流は描かれていません。しかし、縁が切れている様子でもなく、何らかの手段で接触はしているとされています。

モンキーDガープは海賊王ゴールDロジャーとの繋がりも強く、ゴールDロジャーが授かった子供(ポートガスDエースとされている)を預かり、主人公モンキーDルフィーと共に育てた育ての親でもあります。モンキーDガープには「Dの意志」に関する描写は無く、「Dの一族」としての動きも有りませんが、ゴールDロジャーとの繋がりから「D」についての何らかの知識は有ると言われています。

「Dの一族」とされる9人のうちの1人、ポートガスDエースは主人公モンキーDルフィーと義兄の契り結んだ人物です。白ひげ海賊団2番隊隊長でもあります。同じ「Dの一族」とされる9人のうちの1人、黒ひげことマーシャルDティーチとの因縁から始まる頂上戦争編で敗れ、シャンクスによって白ひげと共に新世界の「とある島」に埋葬されます。

海賊王ゴールDロジャーの息子とされ、「Dの一族」9人のうちの1人であるにもかかわらず、運命の力に助けられる事も無く死亡してしまった事から、本当に海賊王ゴールDロジャーの息子なのか?と疑問の声も有るようです。一方で、直接の死亡理由が主人公モンキーDルフィーを庇って致命傷を受けている点から、モンキーDルフィーに運命の力が働いたとも言われています。

運命の力がどの様に働いたのかは不明ですが、モンキーDルフィーが生き延びた事に対して「良くか悪くか、たった今世界の運命を大きく変えた」とシャンクスが発言している事から「Dの一族」が持つ運命の力は何らかの形で作用していたと考えられています。

「Dの一族」とされる9人のうちの1人、ポートガスDルージュは海賊王ゴールDロジャーの妻でありポートガスDエースの母親です。一説ではボニー海賊団船長であるジュエリーボニーの母親ではないかとも言われています。

ポートガスDルージュには「D」に関する特筆するシーンはありませんが、現在明らかになっている9人の「Dの一族」の1人であり、「Dの一族」である海賊王ゴールDロジャーと結婚している事から、ゴール家とポートガス家は歴史ある「Dの一族」の家系なのではないか?と言われています。

「Dの一族」とされる9人のうちの1人、トラファルガーDワーテル･ローは「最悪の世代」と呼ばれる海賊の1人であり、王下七武海にも加わった事がある海賊です。このトラファルガーDワーテル･ローは、白ひげやシャンクスらとは違った角度から「D」の意味を多く語っています。

幼少期をドフラミンゴの庇護下で過ごしたトラファルガーDワーテル･ローはコラソンと出会い「D」の名前が持つ意味や伝承を知ります。このコラソンの登場回で注目されているのが「おれの国では行儀の悪い子はDに食われると、躾けるんだ」「世界で名を上げるD達の事を老人達は、Dはまた必ず嵐を呼ぶ。と言う」「ある土地ではDの一族を神の天敵と呼ぶ」と言うコラソンの発言です。

コラソンが天竜人の家系で有る事から、おれの国やある土地とは天竜人が住む場所を指すと考えられています。人気作品ワンピースの中では、一部の例外を除き(空島編の神様など)神とは天竜人を指すとされている事から、「Dの一族」と天竜人の間には古くからの因縁が有る事が分かります。更に「Dの一族」は神の天敵、つまり天竜人の天敵でもあるようです。

トラファルガーDワーテル･ローとコラソンがもたらした「D」の謎に迫るこれらの言葉の意味と、これまでに紹介した内容を含めると、「Dの意志」とは「数百年分の歴史を背負って世界に挑み、天竜人が絶対的な権力を持つ今の世界をひっくり返す」と言う意味だと考えられます。現在、多くのワンピースファンが、この考え方を前提に「D」と言う名前が持つ意味や、その伏線を考察しているようです。

「Dの一族」とされる9人のうちの1人、ハグワールDサウロは巨人族であり、麦わらの一味であるニコロビンの幼少期に繋がりが有る人物です。ハグワールDサウロは「D」について「D?ウチの家系はみんなくっついとるんでよ」と発言しています。この事から「Dの一族」とは基本的にはDを名前に持つ家系と考えられています。但し、白ひげが「血縁を絶てど･･･」と言う言葉を残している事から矛盾するのでは?と言う声も有るようです。

「Dの一族」とされる9人のうちの1人、マーシャルDティーチは黒ひげと呼ばれる海賊であり、主人公モンキーDルフィーにとって義兄ポートガスDエースの仇となる人物です。マーシャルDティーチが描かれた回で「D」の意味に迫る言葉はありませんが、すでに紹介しているように、白ひげの言葉から「Dの一族」であっても「Dの意志」と呼ばれる物がマーシャルDティーチには無いだろうとされています。

しかし、マーシャルDティーチには「D」の謎との関係性は不明ですが、ワンピースの世界では不可能とされている悪魔の実を2個身に宿すと言う事を体現しています。この事が「Dの一族」の謎に迫るポイントなのではないか?と言う声も有り、注目されています。また、人気作品ワンピースのラスボスはマーシャルDティーチではないか?と言う声も有るようです。

これまでに「Dの一族」として明確になっている9人を紹介してきましたが、この9人以外にも「Dの一族」なのではないか?とされる人物がいます。それが、ドレスローザ編で主人公モンキーDルフィーとの死闘に敗れたドンキホーテ･ドフラミンゴです。ドフラミンゴは作中で何度かフラミンゴ野郎等と呼ばれている点や、明確になっている9人の「Dの一族」との文字遊びで一番しっくり来ると言った理由から名前が上がっているようです。

文字遊びとは、9人のDの一族とされる人物から、海賊に身を置いている物を抽出し、ワンピースが眠るとされるラフテルと言う場所の名前をこじつけると言う物です。9人の中から海賊を抽出すると、ロジャー(R)エース(A)、Fが空席、ティーチ(T)、Eが空席、ルフィー(L)となります。現在までに登場しているキャラクターで「D」が隠されており、DをはずすとFで始まる名前になるのがドフラミンゴではないか?と言うものです。

ドンキホーテ･ドフラミンゴは実は、ドンキホーテ･D･フラミンゴなのではないか?と言うわけです。現在ドフラミンゴは海軍に拘束されているとされていますが、この説が当たっているとすると、今後のドフラミンゴの動向もまた目が離せないと言えそうです。しかしこの説は、Eが頭文字となる海賊も必要となる事から、否定派の意見も多いようです。

ドフラミンゴ以外にも、姓名の詳細が明確になっていない人気キャラクターとして、シャンクスやクロコダイル、バルトロメオなどの名前があがっており、今後「Dの一族」として活躍する、新たなキャラクターが現れる事を期待する声も多いようです。

人気作品ワンピースの連載初期から「D」についての読者の注目度は非常に高いものでした。これを受け、単行本8巻に掲載された原作者と読者とのやり取りが大きな反響を呼びました。読者から「D」について尋ねられた原作者は「この質問はヒジョーに多いんですが、多いんですが、しかし答えるわけには行きません。「まだ」答えるわけには･･･。今はただ何も考えずに「D」と読んでいてください。」と回答しました。

この原作者の回答が読者の考察意欲を大いに刺激したと言われており、事実数多の考察がファンの間で飛び交う事になりました。考察の主流となったのが、頭文字とする説、視覚的にとらえる説の2つでした。原作者が「まだ」答えられない。と言う「D」の意味とは?

「D」の持つ意味について多くの考察は、何かの頭文字ではないかと言うものでした。Dream意味は夢や理想。Destiny意味は運命や宿命。Destroy意味は破壊や滅ぼす。Dadaismこれはフランス語で、常識に対する否定や攻撃を意味する物です。こうした多くの考察の中で、現在最有力とされている「D」が頭文字の単語が「Dawn」です。

「Dawn」とは、ドーンと読みます。意味は夜明け、始まり、です。人気作品ワンピースの1話目のタイトルが「ROMANCE DAWN－冒険の夜明けー」であり、ルフィーが幼少期を過ごした場所が東の海のドーン島だった事から、「D」の意味としてDawnが最有力とされているようです。

「D」は視覚的なデザインだとする説では、「D」とは月を意味しているとしています。この説の根拠は、人気作品ワンピースが海を舞台にし、海賊が主人公の漫画なのに月や空に関する描写やタイトルが多いと言うものです。

また、主人公モンキーDルフィーら麦わらの一味が、雷を操るエネルと戦う空島編では、モンキーDルフィーに倒されたエネルが「さあ行こう。あの神の世界へ」と言うセリフと共に、月に向けて出航するシーンが有ります。このシーンも根拠の1つとされているようです。

すでにトラファルガーDワーテル･ローを紹介した際にも触れていますが、元天竜人であるコラソンの発言から「Dの一族」は神である天竜人の天敵であると考えられています。そして「Dの意志」とは数百年の歴史を背負って世界に挑み、世界をひっくり返す意志と考えられる事から、空白の100年に天竜人が作り上げた世界をひっくり返す存在が「Dの一族」であり「Dの意志」なのではないか?と言う考察が現在の主流となっています。

そして、天竜人が空白の100年の中で作り上げた世界と言うのが、グランドラインとレッドラインによって4つの海に分けられた現在の世界なのではないか?と考えられています。多くの読者を納得させているこの説が正しいとすれば「Dの意志」を持つ者と、天竜人の間で戦闘が起こるだろうと言われています。

世界政府は空白の100年の後に、天竜人によって組織されたと言われています。前章で紹介したように「Dの一族」が天竜人の天敵であり、「Dの意志」によって世界をひっくり返すような戦闘や災害が起こりうるとすると、世界政府が必死に「D」を名前に持つ者の存在を隠蔽するのも理解できる、と言われています。

頂上戦争編では、海軍元帥であるセンゴクに対して「世界政府はいつか来る世界中を巻き込むほどの強大な戦いを恐れている!!」と、白ひげが言い放っている事から、天竜人の天敵となりうる「Dの一族」を、世界政府が恐れているのは間違いないようです。

現在も連載が続いている人気作品ワンピースは、最終回へ向けて動き出していると言われています。人気作品ワンピースの中で、連載初期から今も続く最大の謎であり、最大の伏線と言われる「D」を名前に持つ者達の存在ですが、主人公モンキーDルフィーと麦わらの一味に注目すると、最終回への道筋が見えてくると言われています。

主人公モンキーDルフィーが率いる麦わらの一味のメンバーは、それぞれに野望や夢を持っています。海賊王になりたい者、世界一の剣豪になりたい者、オールブルーを見たい者等です。すでに紹介していますが、現在の世界は空白の100年によって天竜人によって作られ、レッドラインとグランドラインによって4分割の世界にされていると言われています。

ここで、すでに紹介している現在最有力とされる「Dの意志」の説を考えると「空白の100年を含む数百年の歴史を背負ったDの意志を持つ者が、世界を作った天竜人に挑み、4つに分けられた世界をひっくり返し、1つの世界に作り変える」となる。と言われています。1つの世界になった世界とは、ひとつなぎの大秘宝であり、1つのピース、ワンピースなのではないか?という訳です。

この最終回の考察もまた広く支持されており、これまでワンピースに登場する様々な伏線が回収できると考えられています。謎の多い古代兵器の存在は、世界を1つにする時に使われるのではないか?全ての海が1つに収束したオールブルーが現れるのではないか?1つになった世界で本当の世界一の剣豪になるのではないか?など様々な伏線や謎が、1つの世界になった時に明かされると考えられています。

この広く指示されている最終回への仮説通りだとすると、主人公モンキーDルフィーら麦わらの一味は、世界政府と戦い、天竜人と戦い、そして世界をひとつにする大きな作業を行う事になります。最終回へ向けて動き出していると言われている人気作品ワンピースですが、最終回までの道のりはまだまだ長く、作中にちりばめられた様々な謎や伏線を回収していくと、最終回が描かれるのは数年後になるのでは?と言われているようです。

人気作品ワンピースは原作漫画が現在も週刊少年ジャンプで連載が続いており、単行本は88巻まで発売されています。単行本では、原作者と読者とのやり取りが掲載されている点や、多くの伏線を読み返す意味でもお勧めです。そして、多くの謎や伏線があるワンピースには、多くの解説本や考察本などの関連書籍も多く有ります。いずれ描かれる「Dの意志」の意味などを、関連書籍から考察するのもお勧めです。

人気作品ワンピースは映像コンテンツも豊富にあります。フジTVで今も放送が続いているアニメワンピースや、13作を数える劇場版ワンピースなど、好きな時に好きなように視聴できるDVDがお勧めです。またYouTubeなどの動画コンテンツにもワンピース公式のチャンネルは有りますので、そちらもお勧めです。

ワンピース最大の謎であり、最大の複線といわれている「Dの意思」について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか？最終回へ向けて動き出していると言われるワンピースには、この他にも多くの謎と伏線がまだまだ残っています。「D」を名前に持つ9人や、麦わらの一味の動向からまだまだ目が離せないようです。