ワンピースのゼットの強さは？腕を切り落とした七武海や伏線・謎を考察

「ONE PIECE(ワンピース)」は1997年から現在(2018年3月)も週刊少年ジャンプで連載が続く大人気漫画です。現在までに単行本は88巻まで発売されており、日本国内だけで3億部以上を売り上げている大人気作品です。全世界の累計発行部数は4億部を超えると言われており、1999年からフジテレビで放送が開始されたアニメワンピースと合わせて、全世界的な大人気作品となっています。

「かつてこの世の全てを手に入れた男｣と言われた海賊王ゴールドロジャーが残した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)｣を巡り、海賊達が覇権を争う「大海賊時代」を舞台に主人公モンキーDルフィーと仲間達が多くの困難にぶつかりながらも、それぞれの野望や夢のために成長していく物語です。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」は、劇場版ワンピースの12作品目として2012年に公開されました。最終興行収入は劇場版ワンピースシリーズ最高となる68億7000万を記録し、東映作品の興行収入の最高記録を樹立するほどの大ヒット作品となりました。また、ゲスト声優として篠原涼子さんや香川照之さん等が参加している事や、世界的に有名な歌手アヴリルラヴィーンさんが主題歌を歌っている事も話題となりました。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」は、原作漫画ワンピースの「魚人島編」直後の物語になり、劇場版では初となる「新世界」が舞台となっています。物語は新世界にあるファウス島の海軍基地が「NEO海軍」と名乗る組織に襲撃されるところから始まります。

全海賊の抹殺を目論むNEO海軍のリーダーZゼットは、強大なエネルギーを持つ「ダイナ岩」を使い3つの「エンドポイント」と言われる火山島を破壊し、海ごと海賊を抹殺する新世界殲滅作戦「グランリブート」を実行しようします。そのころ、魚人島を後にしたルフィーら麦わらの一味は、新世界を航海中にZゼットらNEO海軍と接触してしまい、戦闘の結果サウザンドサニー号を半壊させてしまいます。

サウザンドサニー号の修理の為に近隣の島に立ち寄ったルフィーら麦わらの一味は、船の修理と共にZゼットやNEO海軍について調査を開始します。一方、海軍基地を襲撃された海軍もまたNEO海軍を討伐する事を決め、動き始めます。NEO海軍を率いたZゼットと、ルフィーら麦わらの一味、そして動き出した海軍の三つ巴の戦いが始まっていきます。

物語が進むにつれてNEO海軍のリーダーZゼットが元海軍大将であった過去や、本名をぜファーと言い「黒腕のゼファー」と言う異名を持つほどの伝説の海兵だった事が明らかになっていきます。NEO海軍とルフィーら麦わらの一味、そして海軍が入り混じる三つ巴の戦いの行く末は?元海軍だったZゼットに起きた壮絶な過去とは?重厚なストーリーと迫力のアクションシーンを描きながら物語はクライマックスへと向かって行きます。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」に登場するNEO海軍リーダーであるZゼットは、本名をゼファーと言い、元海軍大将を勤めたほどの海兵です。子供の頃から正義のヒーローに強く憧れ、海軍に入隊後もルフィーの祖父であるガープや今も海軍上層部に席を置くセンゴク等と共に、一兵卒から叩き上げで階級を上げて行き「六式」や「覇気」を習得していきます。

そして覇気を纏ったZゼットの両腕は「黒腕」と呼ばれるようになり、いつしか黒腕のゼファーと言う異名を持つようになります。Zゼットは38歳の若さで海軍大将に就任し、この年に結婚、翌年には息子を授かります。しかし、Zゼットの幸せはあまりにも短く、結婚後4年目に家族を海賊に殺されると言う悲劇が起こってしまいます。この悲劇を機にZゼットは海軍大将を辞し、海兵を指導する教官となります。

教官として多くの海兵を育てていったZゼットでしたが、悲劇が再び起こります。Zゼットが指揮していた訓練艦が、かつて捕らえた物の逃がしてしまった「能力者」の海賊に襲撃され、アイン(上画像)とビンズ(下画像)以外の新兵が全滅させられてしまいます。この時、Zゼットもまた右腕を斬り落とされると言う重症をおってしまいますが、海軍の科学者によって強力な義手「スマッシャー」を装着されます。

家族を殺され、預かった新兵までも海賊に殺された事で、Zゼットは前線に復帰し多くの海賊を討ち取っていきます。そんな中、Zゼットを更に絶望させる事が、劇場版「ワンピース フィルムZゼット」の1年前に起こります。それは、かつて新兵を全滅させた海賊が「王下七武海」に加盟した、と言う物でした。憎んでいた海賊が海軍組織の一員となったこの事を機に、Zゼットは海軍の正義を見限り、NEO海軍を立ち上げます。

NEO海軍のリーダーであり、元海軍大将だったZゼットの強さについては、劇場版「ワンピース フィルムZゼット」の公開直後から大きな話題となりました。劇場版「ワンピース フィルムZゼット」に登場するZゼットは74歳と言う高齢ながら、19歳の主人公ルフィーと互角の戦いを見せます。Zゼットが全盛期だった場合、ルフィーでは勝てなかったのでは?と言う声まで有るほどです。このZゼットの強さを紹介していきます。

すでに紹介していますが、Zゼットは38歳の時海軍大将に就任しています。この38歳の時と言うのは、後に海賊王と呼ばれるゴールドロジャーや海賊白ひげなど、強大な強さを持った海賊達が躍動していた時代に当たります。海軍大将とは、こうした屈強な海賊達の抑止力になるべき存在である事から、全盛期のZゼットがいかに強かったのかが容易に想像出来ます。

また、劇場版「ワンピース フィルムZゼット」では、現在進行形で四皇や七武海と戦おうとしているルフィーと互角の戦いを見せ、現海軍大将の1人である黄猿とも74歳ながらに戦えている事を考えると、全盛期のZゼットの強さは四皇と同等以上の強さではないか?と考えられます。さらに、現在の海軍を支える多くの海兵を育ててきた事を含めると、Zゼットの強さは戦闘力だけではなく、海兵として天才的なものだったと考えられます。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」には、公開直後から多くのファンの間で話題になっている5つの謎が有ります。2012年の公開から現在(2018年3月)まで、その謎は謎のままになっており、今も尚多くの考察がファンの間で話題となっています。この5つの謎と、謎の真相に迫った考察を紹介します。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」に描かれた5つの謎を紹介します。1つ目は「Zゼットの右腕は誰が斬り落としたのか?」2つ目は「青キジの足が無いのはなぜか?」3つ目は「赤犬が登場しないのは何故か?」4つ目は「七武海や四皇が登場しないのは何故か?」最後に「Zゼットは何故アインの能力で右腕を治さなかったのか?」この5つがファンの間で謎として様々な話題となった物です。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」の最大の謎と言われている「Zゼットの右腕は誰が斬り落としたのか?」を考察するに当たり、紹介して置かなければならない事が幾つか有ります。1つはZゼットが右腕を斬り落とされた時系列、そして劇中にちりばめられた謎を解くヒントとなるセリフや描写です。ここでは、そのヒントとなる部分を紹介していきます。

劇中のZゼットの発言や過去を回想する描写の中で、Zゼットの右腕は「以前に一度捕まえた」が、逃げられてしまった「能力者の海賊」に、斬り落とされた。そして「能力者の海賊」は、その後七武海に加わった。と言うヒントが描かれています。全盛期を過ぎたとはいえ元海軍大将であるZゼットの右腕を斬り落とせる人物とは一体誰なのでしょうか?次章では、Zゼットの略歴を紹介します。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」に登場するZゼットは74歳である事から74年前に生を受けた事になります。この74年前と言うのは、後に大海賊となる白ひげも生を受けた年でも有ります。生を受けたZゼットは14歳で海軍学校へ入学します。28歳で六式を、34歳で覇気を習得したZゼットは、劇中より36年前の38歳の時に海軍大将に就任し、結婚もします。

そして、39歳の時に子供を授かりますが、42歳の時に嫁と子供を海賊に殺されてしまいます。この出来事から海軍大将を辞したZゼットは、海兵を指導する教官と言う立場で海軍に残る事になります。ちなみに、劇中から25年前、Zゼットが教官として過ごしていた49歳の時に、ゴールドロジャーが海賊王となります。

教官として海軍に残っていたZゼットでしたが、劇中から9年前の65歳の時に「能力者の海賊」に襲撃され右腕を斬り落とされます。また、この襲撃で預かっていた海兵の内、アインとビンズ以外の全てを殺されてしまいます。この襲撃後、前線に復帰したZゼットでしたが、劇中から1年前、Zゼットが73歳の時に「能力者の海賊」が七武海に加わった事から、海軍を離脱しNEO海軍を旗揚げします。

前章とこのZゼットの略歴から、Zゼットの右腕を斬り落とした人物は「能力者の海賊」であり、1年前に七武海に加わった人物であり、劇中から9年前の時点で、65歳のZゼットと訓練中とは言え多くの若き海兵達を皆殺しに出来る強さを持っていた人物だと言う事が分かります。

2012に公開された劇場版「ワンピース フィルムZゼット」の公開直後に、Zゼットの右腕を斬り落とした謎の人物として注目されたのが、ドフラミンゴでした。「能力者の海賊」である事や、ドフラミンゴのイトイトの実の能力が拘束力や切断力が高い点など、Zゼットの右腕を斬り落とし、多くの海兵を全滅させた事の合理的な説明がつく事が根拠だった様です。

しかし劇場版「ワンピース フィルムZゼット」は、原作ワンピースに描かれた頂上決戦の2年後と言う設定である事から、すでに七武海に加わっていたドフラミンゴでは「1年前に七武海に加わった海賊」と言う条件をクリアできません。公開直後注目された謎の男の正体はドフラミンゴでは無いようです。

ドフラミンゴと同様に、公開直後に謎の男の正体として注目されたのが鷹の目ジュラキュールミホークでした。鷹の目が謎の男の正体だとされた根拠は、9年前の時点での実力と刀による攻撃が得意だと言う事でした。しかし、ドフラミンゴと同様に七武海に加わる時期など整合性が合わない為、Zゼットの右腕を斬った謎の男は鷹の目では無いようです。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」が公開された2012年から現在(2018年3月)までZゼットの右腕を斬り落とした謎の男として名前が上がり続けているのが、トラファルガーローです。トラファルガーローは比較的若い世代の海賊ではありますが、所有するオペオペの実の能力が集団戦や奇襲戦に優れた能力である事や、切断に特化した攻撃性能で有る事がその根拠のようです。

今も尚、謎の男の正体として名前が上がるトラファルガーローですが、このトラファルガーローが謎の男の正体だという説は、否定派も多く居るようです。否定派の方が根拠とするのは、劇中から9年前に起こったこの襲撃時に、トラファルガーローが17歳と言う若さだった点や、全盛期を過ぎていたとは言え元海軍大将であるZゼットを相手に出来るほどトラファルガーローは強く無いと言う点のようです。

では何故今も謎の男の正体として、トラファルガーローの名前が上がり続けているのでしょうか?それは、トラファルガーロー説を肯定する材料が、劇場公開から6年経った現在も残っているからのようです。「能力者の海賊」である事、1年前に「七武海に加わった海賊」である事、トラファルガーローの強さはともかくとして、オペオペの実の能力ならばZゼットの右腕を斬り落とす事が物理的には可能で有る事。

これらの材料に加えて、トラファルガーローの複雑な人間関係から、単独ではなく共謀者あるいは首謀者が居たのではないかと言った複数犯説としても、トラファルガーローの名前は上がり続けているようです。そして、謎の男の正体にトラファルガーローの名前が上がる時、道化のバギーと言う海賊の名前も上がる事が多いようですが、こちらは実力不足で絶対違うと、ファンの間では一笑に付されているようです。

Zゼットの右腕を斬り落とした謎の男の正体として名前が上がる「ハクバ」ですが、このハクバはキャベンディッシュと言う懸賞金3億前後が掛けられている海賊の、別人格の名前です。この謎の男の正体として名前の上がるハクバの強さは、主人格であるキャベンディッシュの2倍以上と言われています。主人格であるキャベンディッシュは世界屈指の名刀と言われるデュランダルを愛用し、天才剣術家とも言われています。

ハクバを謎の男の正体とする根拠は、剣術家である事やハクバの持つ残虐性とされています。実際に原作ワンピースのドレスローザ編では、コロシアムに立つ多くの戦士を一瞬で倒し、ドフラミンゴが率いたドンキホーテファミリーの幹部をも倒しています。では、本当にハクバが謎の男の正体なのでしょうか?原作ワンピースの中で、一定以上の強さは見せているハクバですが、やはり否定派の方も多く居るようです。

ハクバが謎の男とする説を否定する方の根拠は、「能力者の海賊」「1年前に七武海に加わった海賊」の条件を満たしていないと言う物です。劇場公開後から現在(2018年3月)まで、ハクバあるいは主人格のキャベンディッシュが能力者であるとする描写は描かれていません。また、七武海に加わったと言う描写も描かれていません。剣術家としての強さについても、トラファルガーローにも及ばないと言う声も有るようです。

現在ではこのハクバが謎の男の正体だと言う説は、かなり低い可能性とされていますが、完全に否定されている訳でも無いようです。その理由として、ハクバ人格が海軍とやりあった事をキッカケに主人格キャベンディッシュは海賊となった経緯が有る事や、ハクバ人格で七武海に加わった可能性やハクバ人格で能力者になっている可能性は０ではない、と言うもののようです。二重人格と言う存在から完全否定できていないようです。

エドワードウィーブルは劇場版「ワンピース フィルムZゼット」の公開後に登場した、新たなキャラクターです。そして、原作ワンピースで長い間「七武海最後の男」「七武海の例の男」など、多くの呼び方で隠され続けていた七武海に名を連ねる海賊とされています。エドワードウィーブルは自称「白ひげの息子」であり、エドワードウィーブルの母親もまた「白ひげの愛人」を自称しています。

エドワードウィーブルが「白ひげの息子」かどうか現在のところ真偽は不明ですが、海軍大将である黄猿が「若い頃の白ひげのように強い」と言っている事から相当な強さで有る事は間違いないようです。そして、原作ワンピースではこのエドワードウィーブルが元白ひげ海賊団傘下の16名の船長を倒したとされていますから、強さと言う点においては疑いの余地は無いようです。

しかし、読者の間からはこのエドワードウィーブルに対して、「こんなオツムの弱そうなやつが七武海最後の男?」「母子揃って見た目が酷すぎる･･･。」など、あまり好意的には受け入れられては居ないようです。

ちなみに、エドワードウィーブルを担当する声優は、アニメワンピース放送初期に登場する「ココヤシ村の駐在ゲンさん」の声優として、すでに出演経験のある塩屋浩三さんです。塩屋幸三さんはこの他にも、ドラゴンボールシリーズに登場する魔人ブーの声優としても有名です。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」最大の謎とされてきた、Zゼットの右腕を斬り落とした謎の男の正体は、エドワードウィーブルで間違いないのでしょうか?謎の男の正体がエドワードウィーブルだとする根拠は、「能力者の海賊」「1年前に七武海に加わった海賊」この2つの条件を満たしているからのようです。

その他にも、海軍大将である黄猿の言葉通り「若い頃の白ひげのように強い」とされる強さであれば、Zゼットの右腕を斬り落とし、訓練艦に乗っていた多くの海兵を皆殺しに出来たのも納得できる。と言う意見が多いようです。

しかし、エドワードウィーブルが謎の男では無いとする説も有ります。これは、現在までにエドワードウィーブルの能力者としての描写がない事が大きな根拠のようです。そして、頭があまり良く無い点や、9年前にZゼットの右腕を斬り落とせる力があったのならば、その後に起こる頂上決戦に何故登場していないのか。などの矛盾を根拠としているようです。

謎の男の正体については、現在のところ否定意見は有るもののエドワードウィーブル説が優勢なようです。しかし、このエドワードウィーブルは原作ワンピースでも初登場以降とんと姿を見せていない事や、「白ひげの息子な訳が無い」と言う読者の声に「君の意見はボクの思うツボ」と、原作者が答えている点など、非常に謎が多いのです。

Zゼットの右腕を斬り落とした謎の男の正体について様々な説を紹介してきましたが、完全に否定された説と、完全には否定できていない説が幾つもあります。原作と劇場版はパラレルワールドなんじゃないか?と言う整合性を求めない声も有りますが、現在最有力とされるエドワードウィーブル説が、今後どう原作の中で描かれていくのかが注目されているようです。

原作ワンピースのキャラクターとしても人気が非常に高い元海軍大将の青キジ(クザン)は、劇場版「ワンピース フィルムZゼット」にも登場します。この劇中に描かれた青キジの姿が、大きな話題となりました。話題となったのは、青キジとルフィーら麦わらの一味が大浴場で歓談するシーンです。このシーンで描かれた青キジは、右肩に大きな火傷があり、左足(青キジ自身の能力で氷の義足になっています)が無くなっていた点です。

元海軍大将だった青キジの左足は誰にやられたのか?この謎にもいくつかの有力説があるようです。1つは海軍元帥の座を賭けて赤犬と戦った際に負傷したのではないか?と言うものです。もう1つは、Zゼットの右腕を斬り落とした謎の男に、青キジも左足を奪われたのではないか?と言うものです。この2つの説が有力説として支持されているようです。

赤犬との戦いで青キジは左足を失ったとする説の根拠は、赤犬、青キジ両名の戦闘能力が極めて高い事や、右肩に負った火傷との関連性にあるようです。赤犬と青キジが海軍元帥の座を賭けて戦ったパンクハザードでの戦いは、周辺の天候をも変化させたほどの苛烈な戦いだった事から、この戦いで青キジは右肩に大火傷を負い、左足を失ったのだろうとするこの説が、現在の最有力とされている説のようです。

もう1つの、青キジの左足を奪ったのはZゼットの右腕を斬り落とした謎の男と同一人物である、と言う説の根拠は、劇場版「ワンピース フィルムZゼット」の劇中で描かれる青キジの、Zゼットを恩師として慕う多くのセリフやシーンが最大の根拠とされています。そして、この説を推されている方は、エドワードウィーブルの懸賞金もその根拠になると考えているようです。

青キジの一番の恩師はガープとされていますが、劇中ではZゼットを慕っているシーンが多くあります。Zゼットの人となりや目的をルフィーら麦わらの一味に話し、Zゼットを止めて欲しいと言う趣旨の発言もしています。このことから、青キジはZゼットの右腕を斬り落とした海賊を見つけ出し、復讐をしようとしたが、返り討ちにあい左足を失ったのではないか?と考えているようです。

師であり元海軍大将でもあったZゼットの右腕を斬り落としたほどの海賊ですから青キジが返り討ちに会ってもおかしく無いと言う声も多く、この説を肯定する方の根拠の1つとなっているようです。そして、すでに紹介しましたがエドワードウィーブルがZゼットの右腕を斬り落とした謎の男だったとすると、その懸賞金にも納得ができると考えているようです。

原作ワンピースでは、エドワードウィーブルの懸賞金は4億8000万ベリーとされています。この懸賞金額は、現在登場している七武海の中で最高金額です。元天竜人であったドフラミンゴよりも高額である事から、エドワードウィーブルはとてつもない事をした海賊だったのではないか?と考えられています。

青キジの左足を奪ったのが、Zゼットを強襲した謎の男と同一人物だとする説を推されている方は、元海軍大将Zゼットの右腕を斬り落とし、青キジの左足を奪ったのがエドワードウィーブルだとしたら、懸賞金が高額なのも納得できるのではないか?と考え、これを根拠の1つとしているようです。

Zゼットの右腕を斬り落とした謎の男や、青キジの左足喪失に関わる謎の人物を考える時エドワードウィーブルの存在が大きな鍵を握っているのは間違いないようです。初登場以降、原作ワンピースでも描かれていないエドワードウィーブルから目が離せないようです。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」では、原作ワンピースの連載初期から「海軍本部3大将」などと呼ばれていた、黄猿、青キジ、赤犬のうち、赤犬だけがわずかな映像と声のみの登場でした。これは、青キジとの元帥の座を賭けた戦いで、赤犬も相当な重傷を負っていた為ではないか?と言う説が有力とされていますが、赤犬と青キジの戦闘後の様子については原作ワンピースでも描かれていない為、謎とされています。

すでに紹介していますが、青キジの左足を奪ったのが赤犬だったとすると、負けた青キジは劇場版「ワンピース フィルムZゼット」に登場しているのに、勝った赤犬が登場していないのは何故なのか?勝った赤犬の方が重傷を負ったと言う事?など、様々な疑問の声も有るようです。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」での物語の軸となるのが、3箇所にある「エンドポイント」を破壊すると新世界の海を全て焼き尽くすほどの「大破局噴火」が起きると言う設定でした。そして、このエンドポイントを破壊しようとするZゼットが率いるNEO海軍と、それを食い止めようとするルフィーら麦わらの一味、そして海軍大将である黄猿ら海軍との3つ巴の戦いでした。

この危機的な状況に、なぜ七武海や四皇は動かなかったのでしょうか?この謎は、世界政府が関係すると言われています。エンドポイントが事実であった事から世界政府は情報操作をし、隠蔽したと言われています。七武海は元々海賊の集まりですから信用などされておらず、当然このエンドポイントについて知らされていなかった。四皇もまた、エンドポイントについては情報操作に踊らされていたのではないかと言われています。

海導(うみしらべ)は、劇場版「ワンピース フィルムZゼット」の劇中歌として作られたオリジナルの楽曲です。劇中では、Zゼットの声優である大塚芳忠氏が歌う独唱Ver、青キジの声優である子安武人氏が歌う独唱Ver、合唱Verの3種類が流されていますが、サントラCDには合唱Verのみの収録となっています。この海導は、戦闘などで亡くなった海兵への鎮魂歌として流れました。

Zゼットの声優を担当した大塚芳忠氏は、映画の吹き替えを多く手掛けて来ている声優です。声優を担当した著名な俳優としては、トムハンクス、ブルースウィリス、ケビンコスナー等の中年男性を担当しています。

大塚芳忠氏はアニメ声優としても幅広く活動しており、スラムダンクの仙道彰やナルトシリーズの自来也など、多くのキャラクターの声優を担当してこられています。更に2018年に放送されているTVアニメ「ポプテピピック」では、14歳の女の子の声優を担当し、大きな話題となっています。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」の主題歌を歌っているのが、世界的にも有名な歌手であるアヴリルラヴィーンさんです。アヴリルラヴィーンさんは全世界で4000万枚以上のアルバムセールスを達成している歌手です。親日家としても知られるアヴリルラヴィーンさんですが、劇場版「ワンピース フィルムZゼット」での楽曲提供が、初めての邦画楽曲提供となりました。

また、アヴリルラヴィーンさんが主題歌を担当する事が決まり、ワンピースの原作者 尾田栄一郎氏がアヴリルラヴィーンさんに感謝の手紙を書いたところ、もう1曲アヴリルラヴィーンさんから提案され、ダブル主題歌として2曲が主題歌に起用されました。ちなみに、歌手アヴリルラヴィーンさんが展開するファッションブランドが、ドクロをモチーフとしていた事がこのダブル主題歌誕生のキッカケだったと言われています。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」では、劇中に描かれる細部にも世界的な企業が参加しています。麦わらの一味の1人であるサンジが使用するジッポは、世界的な大企業であるデュポン製がモデルとなっています。また、劇中に描かれる麦わらの一味の衣装はアルマーニエクスチェンジがデザイン協力しています。

更に劇場版「ワンピース フィルムZゼット」ではゲスト声優も話題となりました。NEO海軍の一員であるアインのゲスト声優として篠原涼子さん、ビンズのゲスト声優として香川照之さんが参加しています。この両名のゲスト声優が作品をより魅力的なものにしていると、ファンの間でも好意的な意見が多いようです。また、あまり知られていないですがカトパンこと元フジTVアナウンサー加藤綾子さんもゲスト声優として出演されています。

劇場版「ワンピース フィルムZゼット」を今から楽しむ方法は、DVDが一番お勧めです。多くの謎と伏線が残されていると言われるこの作品は、原作ワンピースの連載が進むと共に色褪せるのでは無くより一層価値が出てくるとも言われています。紹介してきた様々な謎とその考察はいかがでしたか?いずれ明らかになっていく多くの謎を確認する上でも、もう1度劇場版「ワンピース フィルムZゼット」を見返してみてはいかがでしょうか?