海月姫のBL漫画家・目白先生の正体をネタバレ！ドラマで演じた俳優は滝藤賢一？

海月姫には誰も正体を知らないBL漫画家の目白先生という人物が登場します。目白先生とは一体どのような人物なのか紹介する前に、まずは海月姫の作品概要やあらすじを紹介します。

海月姫(くらげひめ)はKissで2008年から2017年まで連載されたファッション・ラブコメ漫画です。作者は「東京タラレバ娘」や「かくかくしかじか」などを連載している東村アキコです。

海月姫は、趣味に没頭するオタク達が描かれた作品です。主人公の月海はクラゲオタクでイラストレーターを志して上京して来ました。月海が住むアパートの天水館は、男子禁制のレトロなアパートです。

月海はある日、おしゃれな美女に出会います。しかしその美女は実は蔵之介という女装が好きな男性だったのです。月海は蔵之介に助けてもらい、蔵之介が男性だとは知らずに天水館に招き入れてしまいます。

海月姫は2010年にアニメ化し、月海役は声優の花澤香菜が担当しました。さらに2014年には映画化され、月海役を能年玲奈が演じました。2018年には実写ドラマ化しており、月海役を芳根京子が演じています。

海月姫の天水館には、正体不明のBL漫画家の目白先生が登場します。目白先生は、天水館に入居している「尼〜ず」のメンバーでも姿を見たことがないという正体不明の人物です。4年間天水館で暮らしているという管理人代理の千絵子でさえもその正体を知りませんでした。

正体不明の目白先生は対人恐怖症で夜行性です。そのため、だれとも会うことがありません。しかし用件を書いた紙をドアに忍ばせると返答の紙が返ってくるので、筆談することができます。対人恐怖症ではありますが、人気BL漫画家なので金銭面の援助をしてくれることもあります。

海月姫の最終話でついに目白先生の正体が明らかになります。その正体は、なんとロングヘアーで髭を生やした男性だったのです。目白先生はクラゲのクララを持ってファッションショーを見に来ていました。なぜ男子禁制にしたのかというと、着物姿の千絵子に一目惚れしていたからです。

実は目白先生は天水館の最初の入居者で、千絵子に惚れてしまい、他の男性が近づかないように男子禁制にしてしまったのです。しかし、男子禁制にしてしまったために自分も姿を見せることができなくなり、対人恐怖症ということにして誰にも会わないようにしていたのです。

目白先生の正体を知っている海月姫の原作ファンは、ドラマでどの俳優が目白先生役を演じるのか、登場前から話題になっていました。目白先生は、ロングヘアで髭を生やしており、メガネをかけています。このビジュアルに合う俳優が目白先生役を演じるのではないかといわれていました。

目白先生役の俳優候補に上がっていたのは、芸人のピース又吉やモデル・俳優の栗原類です。また、映画版で蔵之介役を演じていた俳優の菅田将暉なのではないかという予想もありました。

海月姫の目白先生役を務めた俳優は滝藤賢一でした。残念ながら予想と違う俳優が起用されましたが、ビジュアルは原作の目白先生に寄せており、とてもハマり役だと好評でした。

目白先生役を務めた滝藤賢一は、エージェントオフィスタクトに所属する俳優です。滝藤賢一は役作りを徹底的に行う俳優で、ゲスト出演にも関わらず末期のがん患者を演じるために10kgもの減量をしたというエピソードもあります。

滝藤賢一の出演作品には「龍馬伝」の小松帯刀役、「探偵が早すぎる」の千曲川光役、「半沢直樹」の近藤直弼役、「ドクターX」の北野亨役、「半分、青い。」の楡野宇太郎役などがあります。

ある日月海はクラゲを見に、行きつけのペットショップを訪れていました。ペットショップにはクラゲが並べられています。クラゲオタクの月海は、一つの水槽の中にタコクラゲとミズクラゲが一緒に入っていることに気が付きました。実はこの二つのクラゲは相性が悪く、このままではタコクラゲが死んでしまうおそれがありました。

月海はクラゲのことを店員に言おうとしましたが、店員はとてもおしゃれで月海が苦手とする人種でした。それでもクララと名付けたタコクラゲを救うために話しかけますが、ついついオタクトークをしてしまい店員に気味悪がられてしまいます。そんな時、お店の前におしゃれな美女が現れ、月海を助けてくれました。

美女は天水館まで訪れ、月海の部屋を見てみたいと言い出します。そして美女はそのまま月海の部屋で寝てしまいました。月海が朝起きると、なんとそこには昨夜の美女ではなく上半身裸の男がいました。名前を蔵之介と言い、実は昨晩の美女は蔵之介だったのです。蔵之介は女装趣味のれっきとした男性でした。

天水館に住む「尼〜ず」達は、BL漫画家の目白先生のアシスタントをしていました。目白先生は売れっ子BL漫画家で、金銭面で天水館のサポートをしてくれることもあります。この日は目白先生が締切日を間違えてしまい、急いで原稿を仕上げなければなりませんでした。

BL漫画の原稿には、抱きしめ合う男性が描かれており、月海は先日修から抱きしめられたことを思い出しました。男性に免疫がない月海は思い出すだけでもパニック状態になります。そんな時に、女装した蔵之介が天水館に遊びにやってきます。蔵之介が水道で手を洗おうとした時、水道管が破裂してあたりは水浸しになってしまいます。

破裂してしまった排水管の修理代には20万円もかかってしまいます。しかし、「尼〜ず」達は親からの仕送りで暮らしているニートなのでそんな大金を持っているはずがありません。そこで蔵之介は、フリーマーケットで皆が趣味で集めている収集品を売ってしまおうと提案します。

修はもう一度月海に会いたいと思っていましたが、なかなか会うことが出来ませんでした。そこで蔵之介を頼ることにします。修に頼まれた蔵之介は早速天水館に行って、月海に修とデートするように言いました。しかし月海はデートをしたくないと言います。月海は修が翔子と付き合っていると思っていました。

直接本人に聞いて確かめればいいと蔵之介は説得します。しかし月海はデートをすると天水館を追い出されるのではないかとごねました。蔵之介は月海に無理矢理メイクをして可愛い服に着替えさせ、デートへと向かわせます。蔵之介は天水館に残ったメンバーに、ドレスを作ろうと提案します。ドレスを作り、販売したお金で天水館が売られてしまうのを阻止しようと考えていました。

修は月海に好意を伝えに天水館を訪れますが、男子禁制の天水館に入る事ができず、ばんばさんとまややに追い返されます。その頃、ジジ様と千絵子は蔵之介が男だったことに気づき、男子禁制の天水館に近づかないように忠告していました。

しかし、蔵之介は「女として生まれたが、男として育てられた」という嘘を言います。それを聞いた千絵子は「ベルサイユのばら」のオスカルと蔵之介を重ねてしまい、同情して泣き崩れました。ジジ様も千絵子も蔵之介の嘘を信じ、蔵之介はごまかすことに成功しました。ついでに蔵之介はジジ様と千絵子に北京ダックをおごり、機嫌を取りました。

それを知ったまややは自分も蔵之介におごってもらおうと電話をかけます。蔵之介はバタフライという名前のクラブにいると言いました。「尼〜ず」はバタフライという名前から、蝶愛好家の集まるイベントか何かだろうと思い、クラブに向かうことにしました。しかしそこはおしゃれなクラブで、「尼〜ず」とは住む世界が違うようなところでした。

天水館の土地の売却が本格的に進むようになり、「尼〜ず」も蔵之介も危機感を抱きます。蔵之介の父は天水地区再開発賛成派として表明すると言っており、翔子も千絵子の母に土地売却の話しを直接持ち込んだりしていました。そんな中、月海はドレスをたくさん作って販売したいと蔵之介に言いました。

蔵之介も賛成しますが「尼〜ず」は怖気づいてしまいます。蔵之介はドレスを販売するだけでなく、父がパーティーで天水地区再開発賛成派と宣言すると言っていた日と同じ日にファッションショーをしようと言い出したのです。しかし、天水館を守るにはそれしかないと「尼〜ず」はドレスを作る決意を固めます。

天水館で「尼〜ず」が立ち上げたブランド「ジェリーフィッシュ」のファッションショーは大成功という結果になりました。蔵之介は、ファッションショーの時に天水地区再開発反対を表明したことで、親子対決が新聞に大きく取り上げられました。このことに蔵之介の父は大激怒します。

蔵之介は暫く謹慎するように言われましたが大人しくしてるわけもなく、天水館を訪れてネットでジェリーフィッシュのドレスをオーダーできるようにしようと提案しました。一方で修は父の支援者達からの電話対応に追われていましたが、その電話の中でリナという女性からの電話がありました。

リナは蔵之介の実の母親で、今は海外で暮らしています。リナは蔵之介が着ていたドレスを注文するために、蔵之介には内緒で修に電話をかけてきていました。

月海は修からついに告白されます。男を毛嫌う「尼〜ず」に恋愛相談などできないので、蔵之介に相談することにしました。月海からそのことを聞いた蔵之介は、修にどういうつもりなのかと尋ねました。実は恋愛初心者の修は、交際の申し込みではなく、結婚のプロポーズをしようとしていたのです。

同じく恋愛初心者の月海がそんなプロポーズをいきなりされるとどうなるかわかりません。蔵之介はいきなりプロポーズしないように修に言います。一方、天水館では順調にネットでの受注販売が進んでいっていました。そんな中、月海宛に差出人が書かれていない手紙が届きます。

ジェリーフィッシュは、さらに客層を広げるためにプロモーションスペースに出店することを決めます。初めての出店でなかなか客はつかなかったものの、大手セレクトショップを経営するカイにドレスとデザインを購入したいと言われました。それに加え、デザインを考えた月海と一緒にシンガポールで新しいブランドを立ち上げたいと言いはじめます。

月海と蔵之介がカイを相手にしている間、翔子がプロモーションスペースに訪れて「尼〜ず」に天水館の売買が成立したことを告げました。それを聞いた月海と蔵之介はすぐに天水館に戻ります。月海は修を頼りますがタイミング悪く不在でした。そこで修と蔵之介の父に相談することにしました。

月海はカイが集めたデザイナーが集まる「CUBE」に行くことになります。そこでドレスのデザイン画を見せると、デザイナー達からカイの求めるデザインではないと言われてしまいます。月海はそれに憤慨するのですが、そんな月海をファヨンは倉庫へと連れて行きました。

倉庫には売れ残った在庫がたくさんありました。カイは売れ残った服を安く販売することをせずにすべて燃やして処分していたのです。服を安く売ってしまうと、ブランドの質を下げて定価で購入されなくなってしまうからです。月海にはそれが理解できませんでした。一方で蔵之介は、カイが主催するファッションショーのモデルのオーディションに潜入して、月海を探します。

天水館を出た「尼〜ず」は皆漫画喫茶に身を寄せていました。クララは蔵之介が預かる事になりましたが、飼育方法が分かりません。飼育方法を尋ねに月海の元に訪れ、一緒に天水館に置いてきた飼育道具を取りにいきました。

天水館にはカイが月海を勧誘しに来ていました。月海は断りましたが、それでも諦めていないようです。二人は「尼〜ず」達の元にいき、ジェリーフィッシュのブランドは解散すると言いました。皆は続けられないのを残念がっていましたが仕方ありません。そこで月海は最後に一度だけ、またファッションショーをしようと提案しました。

海月姫のドラマで目白先生の俳優が滝藤賢一だということに、いろいろな意味で驚いている方がいました。仲には滝藤賢一を贅沢に起用しているという評価もありました。しかし原作通りの演出で納得のキャスティングだったようです。

海月姫のドラマの視聴者は、まさか目白先生が男で滝藤賢一だとは思わなかったという方がたくさんいました。こちらの方は驚いたものの、ハッピーエンドでドラマが終わったのでとても満足したようです。

海月姫の原作やドラマでは最終回に目白先生が登場します。それ以外ではほとんどドア越しの筆談でしか登場しません。そのため、もっと目白先生を見たいという方もいました。

海月姫に登場するBL漫画家の目白先生の正体は、なんと男性でドラマのキャストは滝藤賢一でした。また自分が男でありながらも、千絵子に男を寄せ付けないために天水館を男子禁制にしてしまった張本人でもありました。目白先生の正体が判明するのは原作・ドラマ共に最終回なので、まだ最終回を見ていないという方はぜひ見てみて下さい。