2019年05月12日公開
2019年05月12日更新
【マーベル】インヒューマンズは最強種族?ドラマ情報やメンバー・能力を解説
数多くいるマーベルコミックのヒーローの中でも種族として最強と言われるのがインヒューマンズです。世界観を共有するマーベル・シネマティック・ユニバースの映画としてインヒューマンズも公開を予定していましたが紆余曲折を経てドラマシリーズとして展開されるなど映像作品にもなっています。今回はインヒューマンズのドラマ化情報などに触れつつ、そのメンバーや能力について紹介していきます。
目次
マーベルのインヒューマンズとは?
マーベルの作品情報
インヒューマンズについて紹介する前にまずはその大元になっているマーベルについて紹介していきます。
マーベルの概要
マーベルはアメリカの2大アメコミ出版社と言われる出版社で、2大アメコミ出版社のもう1つ、DCコミックと共にアメコミに登場する多くのスーパーヒーローを誕生させてきた出版社です。紆余曲折を経て現在はウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下となって現在でもコミックの出版を続けています。
マーベル作品の実写映画
マーベルは元々コミック出版社である為、そこに登場するヒーローの多くは他社に権利を売り渡す形で映画化されていました。しかしマーベルが自社で映画を制作する事に乗り出し、計画を発表。そうして展開が始まったのがそれぞれのヒーローが世界観を共有しながら闘う「マーベル・シネマティック・ユニバース」です。
元々は映画シリーズとしては始まったマーベル・シネマティック・ユニバースですが、後にテレビ局と共同出資する形でドラマシリーズも展開。現在に至るまで多種多様のヒーローを主軸にした映画、ドラマが展開されています。さらに既に他社に渡してしまっていたヒーローの権利も徐々に吸収しており、大成功を収めているシリーズと言えます。
インヒューマンズとは
そのマーベル・シネマティック・ユニバースの1つとして展開された作品の1つが今回紹介するインヒューマンズです。種族としてのインヒューマンズは先に作られたドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」に登場していました。そんなインヒューマンズを主軸に据えた新シリーズとしてドラマ展開されたのがドラマ「インヒューマンズ」です。日本では有料動画配信サービス「Hulu」にて展開されています。
種族としてのインヒューマンズは遥か昔の時代にクリー人が地球人とセレスティアルの遺伝子を組み合わせた事により生まれた存在で、現在は主に月にある都市「アティラン」で生活しています。インヒューマンズは地球人と比べて優れた身体能力を持っているのに加え、成人した時に受けるデリジェンスという儀式によって「個性」と言われる固有の能力を持つようになります。
インヒューマンズのドラマ情報
インヒューマンズが遂にドラマ化
これまで日本ではあまり知名度が高くなかったインヒューマンズですが、原作であるコミックではかなり高い人気を集める種族となっています。元々は1965年に「ファンタスティック・フォー」の中で登場しましたが、その人気の高さからインヒューマンズ単独のコミックシリーズも作られ、同時に他のヒーロー作品にも積極的に起用されるなどしています。
そんなインヒューマンズはマーベル・シネマティック・ユニバースで映画化される予定がありましたが棚上げされた状態になっていました。それから音沙汰がなかったシリーズでしたがドラマとして放送される事になったのです。
インヒューマンズの本編映像
インヒューマンズのドラマ公開に当たっては予告編とは別に本編映像の一部がYouTubeで公開されるなど他のドラマシリーズよりも推されていました。
インヒューマンズのあらすじ
インヒューマンズはドラマ開始時点では月に拠点となる都市「アティラン」を築き生活していました。インヒューマンズの王族で、現王ブラックボルトの弟マクシマスは地球に侵攻すべきだと考えますがブラックボルトは今はまだ動くべき時ではないと考えていました。しかしマクシマスの暗躍により地球に逃れる事になってしまうのでした。そうして王とマクシマスによる対立をメインに物語が展開される事になります。
既にテレビドラマに登場していた
インヒューマンズのドラマの中心は「ロイヤルファミリー」と言われるインヒューマンズの王族です。しかしインヒューマンズという種族自体は先に制作されたドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」の最終シーズンに既に登場していました。その為ドラマ化発表当初はスピンオフシリーズではないかと言われていましたが結果としては完全に別の物語になっています。
映画とテレビをまたがるドラマ?
ドラマインヒューマンズは元々映画公開を想定していた事もあって異例中の異例の処置がされています。それはドラマ配信に先行する形でドラマ2話分のエピソードがそのまま映画館で先行公開された事です。予告編などではなく同じ内容を映画館とドラマで放送するのは異例中の異例で、映画館のスクリーンでも放送出来るようにと全編IMAXカメラで撮影されたのも初めての事でした。
インヒューマンズの映画化は?
ドラマ化された事で棚上げから完全に消滅したと思われるインヒューマンズの映画化ですが、マーベルの社長ケヴィン・ファイギさんはマーベル・シネマティック・ユニバースのフェーズ4には映画になるだろうという見解も示しています。ただこの見解はドラマ化が発表される前の事なので実際にどうなるかは不明です。
ドラマ放送・映画の公開日は?
ドラマインヒューマンズはアメリカでは2017年9月初めから映画として公開を開始、2017年9月末からドラマシリーズとしての放送を開始されました。日本では2018年3月にBSテレビ局「Dlife」で放送された後、動画配信サービス「Hulu」で配信が開始されました。ちなみに日本でも2018年1月と2月に分けて1話と2話を映画館で限定公開しています。
インヒューマンズのメンバー・能力
インヒューマンズは固有のヒーローの名称ではなくブラックボルトを頂点とした種族の名称です。ここからはドラマインヒューマンズで活躍するインヒューマンズのメンバーをその能力や演じた俳優さんなどと合わせて紹介していきます。
ブラック・ボルト/アンソン・マウント
インヒューマンズの王であるのがブラックボルトです。その能力は一般的なインヒューマンズの持つ超人的なスピードと腕力、耐久力に加えて「声による破壊」という能力を持っています。その能力故に喋る事が出来ない為、彼の思いはメンバーの1人で妻でもあるメデューサが代弁する場合がほとんどです。言葉に出来ない故に分かりにくいですが、非常に仲間思いで優しく、民の事を考える名君です。
そんなブラックボルトを演じたのはアンソン・マウントさんです。1999年から活躍する俳優さんで、映画を中心にドラマでも活躍しています。アメリカで人気の西部劇ドラマ「Hell on Wheels」で長年主演を務めてきた事でも知られています。
メデューサ/セリンダ・スワン
上記ブラックボルトの妻として登場するのがメデューサです。喋る事が出来ないブラックボルトに変わり彼の意思や命令を伝える役割を担っています。固有の能力は鋼鉄以上の強度を持つ髪の毛を自由自在に操れる事で、武器にしたりロープ代わりにして使用します。また切られた髪も操る事が出来るなど汎用性が高いです。
そんなメデューサ役を演じたのはカナダ人女優のセリンダ・スワンさんです。「ブレークアウト・キング」のエリカ・リード役、「グレイスランド」のペイジ・アーキン役などで知られています。
マクシマス/イワン・リオン
インヒューマンズのメンバーでありながらヴィランの立ち位置を与えられているのがマクシマスです。ブラックボルトの弟に当たります。原作では人の精神を操る狂人でしたがドラマでは能力が目覚めなかった事で軽んじられたという形で王位を狙いブラックボルトに反発しています。
そんなマクシマス役を演じたのはウェールズ出身の俳優イワン・リオンさんです。「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」のサイモン役、「ゲーム・オブ・スローンズ」のラムジー役などで知られています。
クリスタル/イザベル・コーニッシュ
メデューサの妹としてロイヤルファミリーのメンバーとして王に仕えるのがクリスタルです。その能力は元素を操る事が出来るというかなり強力なものです。反面その能力故に汚染物質に弱い面も持ち合わせています。ちなみにメンバーの中では最年少です。クリスタル役はイザベル・コーニッシュさんが演じています。
ゴーゴン/エミ・イクワーカー
ブラックボルトの従兄弟としてロイヤルファミリーのメンバーに数えられるのがゴーゴンです。蹄がついた足を踏み鳴らす事で地震を引き起こす事が出来る能力を持っています。気が短くかなり好戦的な性格でメンバーの中では最も喧嘩っ早いです。ドラマではエミ・イクワーカーさんが演じています。
カルナク/ケン・レオン
同じくブラックボルトの従兄弟でロイヤルファミリーのメンバーの1人がカルナクです。欠点を見抜くという能力を保有しており、計画や構造、人などの欠点を見抜いて助言するブラックボルトの相談役です。ドラマではケン・レオンさんが演じています。
ロックジョー
インヒューマンズのロイヤルファミリーでも見た目的な意味合いで1番インパクトがあるのがロックジョーです。ブルドックのような見た目をしたロックジョーは集団テレポートの能力を持っています。犬のようですが英語や手話を理解して行動するなど高い知性を持ち合わせています。ドラマではその特性上、クリスタルの飼い犬という設定になり、体重2000ポンド(910kg)というその巨体さからCGが使われています。
トライトン/マイク・モー
ブラックボルトの従兄弟で水中で高い能力を発揮するのがトライトンです。非常に冷静で勇敢な性格をしておりその特性からコミックではアトランティスの民らとも交友を持ち非常に人望が厚いキャラクターとして描かれています。ドラマではマイク・モーさんが演じています。
インヒューマンズが打ち切りに?
結果としてインヒューマンズは全8話とマーベルのドラマシリーズの中でもかなり短く終わってしまいました。その終わり方から打ち切りなのではないかと言われている程です。ここからインヒューマンズが打ち切りになったと言われる理由について紹介していきます。
打ち切り理由①能力バトルが微妙
インヒューマンズのロイヤルファミリーでも紹介したようにインヒューマンズの個性的な能力はその能力をぶつけ合う能力バトルを描くだけでもかなり盛り上がるポイントを作る事が出来るポテンシャルを持っています。しかしドラマでは残念な事に、インヒューマンズの能力が中途半端にしか使えない状態に追い込まれてしまうような場面が多くバトルによる盛り上がりが少ない作品になってしまいました。
打ち切り理由②弟・マクシマスの言動
マーベルといえば時にヒーロー以上に魅力的に描かれるヴィラン。ヴィランが魅力的であればあるほど作品が盛り上がると言えます。インヒューマンズのヴィランは王ブラックボルトの弟マクシマスですが、このマクシマスが残念ながらヴィランとして非常に中途半端な存在だったと言えます。そもそも原作にあった発明家としての側面などをはぎ落とされ、能力が発現しなかったという事にされてしまったのです。
そしてその目的である地球への移住も理由としては非常に弱く、過去のエピソードなど「どうしてそうなったのか」などが描かれる事もありませんでした。もちろん能力バトルが微妙になった理由の一旦を担っているのも要因です。ラスボスとなるべき存在のマクシマスが何の能力も持っていないのでは能力バトルを描くのは無理があったのかも知れません。
打ち切り理由③伏線を残して終わる
マーベル・シネマティック・ユニバースの良い所でもあり悪い所でもあるのが伏線を残したままにする事にあります。良い面としては続く作品で回収などが出来る点ですがそもそも打ち切りの匂いが強いインヒューマンズの最後に伏線を残す意味があったのかと言われると疑問という声が上がってしまうのも無理はないのではないでしょうか。
インヒューマンズを観た人の感想や評価は?
インヒューマンズとか10年以内にしれっとドラマの存在を消されて映画になってもおかしくないムードがある
— BWTT (@BoyWithTheThorn) April 17, 2019
ここからはインヒューマンズを既に視聴した人の感想を紹介していきます。ドラマインヒューマンズはどこに焦点を当てて視聴するかでその評価が大きく変わる作品です。
インヒューマンズの一つのやるべきことのために生まれたみたいな考え方すごい好き pic.twitter.com/zGF0aiZlHL
— ℚ𝕦𝕚𝕝𝕝 (@Quillzendaya) February 1, 2019
ドラマとしての完成度は残念ながらあまり高いとは言えないというのがインヒューマンズの感想です。その為過去のマーベル作品にも合ったようにリブートされるような形になる事もあるのではないかと予想する感想が多くなっています。
インヒューマンズ「私たちは多様性を大事にします。特異性は力を表すので地位にも影響します。ただし成人の儀式で能力が開花しない無個性な人は一生地下労働です✋」
— 手羽先 (@shazamjp) May 7, 2019
というアメコミ pic.twitter.com/UPVl21c9Rl
ただドラマの節々で描かれるインヒューマンズの考え方などは非常に面白いという声が多いのも事実です。面白くなる要素が全くないという作品ではないだけにかなりもったいない状態であると言えます。
インヒューマンズのドラマ映画まとめ
インヒューマンズは原作コミックでは高い人気を誇るヒーロー種族ですが残念ながら映像化は上手くいっているとは言い難い作品です。ただドラマ特有の家族ドラマ、人間ドラマの部分の描きやすさを活かした作品として、ヒーロー達の日常を垣間見る作品として一定の評価を受けている作品でもあります。
コンパクトにまとめられた作品なのでまとめて見やすい作品でもあります。今後マーベル・シネマティック・ユニバース作品にインヒューマンズのメンバーが登場する機会もないとは言い切れないので余裕があれば視聴してみてはいかがでしょうか?