わろてんかの意味はなに?方言?タイトルに脚本家が込めた思いとは?【朝ドラ】

「わろてんか」は方言だった?2017年に放送された人気朝ドラの「わろてんか」について徹底調査!「わろてんか」ってどんな意味なのか疑問に感じた人も多いはず!そこで本記事では、「わろてんか」の意味や「わろてんか」がどこの地域の方言なのかにスポットライトをあててみた!その他にも、「わろてんか」のあらすじや登場人物のもとになった人物、脚本家が「わろてんか」というタイトルに込めた思い等についても書かれている!「わろてんか」のことをもっと知りたいと思った人には必見の内容になっている。

わろてんかの意味はなに?方言?タイトルに脚本家が込めた思いとは?【朝ドラ】のイメージ

目次

  1. わろてんかの意味について徹底調査!
  2. わろてんかはNHK朝ドラ!あらすじをネタバレ!
  3. わろてんかの登場人物のモデルとは?
  4. わろてんかはどこの方言?意味も調査!
  5. わろてんかのタイトルに脚本家が込めた思いとは?
  6. わろてんかの意味についてまとめ!

わろてんかの意味について徹底調査!

2017年10月から2018年4月までの約半年の間、朝8時からNHKで放送された人気朝ドラの「わろてんか」。視聴率は、20%を超え、100近くの作品がある歴代の朝ドラ視聴率ランキングでも18位と好成績を残している。出演者には、葵わかな(藤岡てん)・新井美羽(藤岡てん)・松坂桃李(北村藤吉)・鈴木京香(北村啄子)・遠藤憲一(藤岡儀兵衛)・岡本玲(杉田楓)等の数々の人気俳優が名を連ねた。

さて、そんな人気ドラマの「わろてんか」であるが、タイトルの意味に首をひねった人も多いのではないだろうか。そこで、本記事では、「わろてんか」の意味や、「わろてんか」というタイトルに込められた思いなどにスポットライトを当てていきたい。その他に、「わろてんか」のあらすじや「わろてんか」のモデルになった人物についてもまとめていく。興味がある方はぜひ見ていって欲しい。

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わろてんかはNHK朝ドラ!あらすじをネタバレ!

北村藤吉との出会い

「わろてんか」は2017年にNHKで放送された人気朝ドラだ。時は明治時代。この物語のヒロインである藤岡てん(新井美羽)は、京都の薬種問屋(漢方薬などの原料を扱うお店)・藤岡屋の長女として生まれた。彼女は、天真爛漫で笑い上戸な少女であった。しかし、笑い上戸の性格が災いして、父親の商談を台無しにしてしまう。この事に対して怒った父・藤岡儀兵衛(遠藤憲一)は、てんが笑う事を禁止にしたのであった。

それ以降、てんの顔からは笑顔が消えていった。そんなてんを再び笑顔にしたのが、旅芸人の北村藤吉(松坂桃李)であった。彼は、笑いは人生を豊かにするという考えを持つ人物であった。だからこそ、てんを笑わせる事で笑う事の重要性に気づいてもらおうと日々ネタを披露していく。てんは、そんな藤吉と接していく中で、笑うことの大切さを学んでいくと同時に、恋心を抱き始めるようになる。

嫁対決開幕

その後、しばらくして、藤岡てんと北村藤吉は結婚する事になる。そして、2人は藤吉の実家である老舗米問屋(米の卸売りを行うお店)・北村屋で暮らす事を決意した。しかし、藤吉の母・北村啄子(鈴木京香)が2人の結婚に反対をする。啄子は、許嫁で商才溢れる杉田楓(岡本玲)こそが、藤吉の結婚相手に相応しいと考えていたのだ。しかし、藤吉は、てん以外の女性と結婚する気はない事を啄子に伝える。

そこで、啄子が1つの提案をしてきた。「てんと楓のどちらが藤吉の妻に相応しいのかを商いで競争をさせて決めてみてはどうだ」と。勝負の内容は、藤吉が誤って仕入れた大量の古米(前年度に収穫した米)と外米(外国製の米)をてんと楓に売らせ、より多く売った方が勝ちというものであった。こうして、てんは、啄子に認めてもらうために、北村屋で楓と競いながら働いていくことになる。

笑いの道へ

楓との勝負に勝利したてん。しかし、啄子は結婚を認めてはくれなかった。どうすれば、結婚を認めてもらえるか考えていたある日のこと。北村屋が倒産する事になる。自分の未熟さが原因で代々続いてきた老舗をたたむ事になった藤吉は、酷く落ち込んでしまう。そんな藤吉にてんが語りかける。「貴方が大好きな笑いを商売にしてみないか」と。こうして、藤吉とてんによる寄席(漫才等を観客にみせる興行小屋)の経営が始まる事になる。

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わろてんかの登場人物のモデルとは?

吉次郎との結婚

実は、人気朝ドラの「わろてんか」のヒロイン・藤岡てんにはモデルとなった人物がいるとされている。その人物とは、吉本興業の創業者である吉本せいという人物である。ドラマ内では、笑い上戸であったてんであるが、吉本せいも同様に天真爛漫で明るい性格の持ち主だったのであろうか。そこで、本記事では、吉本せいの生い立ちや性格にスポットライトを当ててみることにした。

吉本せいは、1889年12月5日に兵庫県明石市に生まれた。実家は呉服屋(主に和服を取り扱っているお店)で、商才のあったせいは、幼い頃から家業の手伝いをしてきたとされている。そんな、せいの才覚を耳にした荒物問屋(箒やちりとりの様な日用品を取り扱っているお店)の老舗・箸吉から縁談話を持ち掛けられる。そして、せいが19歳の時、箸吉の跡取り息子の吉本吉兵衛と結婚する事となる。

箸吉の廃業

しかし、吉兵衛は、家柄こそ良い物の、性格に難のある男であった。現代で言うところのダメ男である。家事や育児、その上箸吉の経営まで全てをせいに任せて、自分は何年も遊びほうけていたとされている。せいと吉兵衛の間には、10人の子供がいた。なので、育児・家事だけでもせい1人で十分にこなす事は難しかった。

当然、箸吉の経営まで手が回るはずもなく、荒物業を廃業し、代々続いた老舗・箸吉を畳む事になってしまう。収入源が絶たれた以上、このままでは生活を送ることはできない。そこで、せいは、空いた時間で行える内職をすることに決めた。そんな、せいを見て、何かを感じたのか、吉兵衛もついに仕事に就く事を決意する。吉兵衛が始めようとした仕事とはいったい何だったのか。

笑いの道へ

吉兵衛が始めようとした仕事は、寄席(漫才や落語等を客に提供する興行小屋)の経営であった。道楽や遊びで培った知識を活かして、お客様を楽しませようというのだ。しかし、寄席を買い取り、経営する為には、ある程度まとまったお金が必要であった。しかし、手に職をつけていない吉兵衛には、払えるはずもない。それでも、吉兵衛は寄席の経営を何としてもするんだと言い続ける。

そこで、せいは、自分の実家に頭を下げ、寄席を買い取る為の資金を借りる事を決意するのであった。何とかお金も集まり、2人はついに寄席を手に入れる事になる。見通しは立たなかったが、良好な経営を行ったとされている。このとき大きく貢献したのは、やはり吉本せいであった。

せいの商才

吉本せいは、幼い頃から類稀な商才を持っており、家業を手伝っていたとされている。そして、その才能は、寄席の経営においても、十分に発揮された。吉本一家が経営する寄席・第二文芸館は数ある寄席の中でも小さなものであったが、せいは瞬く間に指折りの寄席にしていくのであった。では、どのようにして、寄席を大きくしていったのか。

このような話がある。大雨が降ったある日の事。せいは、雨宿りの為に、寄席に入場してくる客が多い事に気が付いた。そこで、雨天時のみ、入場料を晴天時の倍にしたのだ。この結果、売上は爆発的に伸びたとされている。このような、商才あふれる発想の数々が第二文芸館を大きくしていったのだ。

吉次郎の死とその後

寄席を経営し始めて数年後、吉次郎はこの世を去る事になる。そして、妻のせいは、1人で寄席を経営していくことになる。しかし、1人で寄席を経営していく事は難しいと判断したせいは、スケットを呼ぶ事にした。弟の生之助である。彼は、優秀な弟で、特に経営能力に長けており、どんどん事業拡大を進めていったとされている。しかし、生之助にも弱点はあった。それは、笑いのセンスが無い事である。

芸人達からは馬鹿にされることもあったそうだ。しかし、せいは笑いのセンスが無い事を馬鹿にする事は無かった。むしろ、それは、才能だと考えた。笑いのセンスが無い生之助を笑かす事ができるかどうかで芸人の力量を図ることができる。生之助を使えば、面白い芸人を育てる事ができると考えたのだ。この様な、類稀な才能で第二文芸館を大きくしていったせい。しかし、病に悩まされ後にこの世を去る事になる。齢60歳であった。

せいに抱いた印象

せいを健気な女性だと思った人も多い。何がなんでも夫を支えてみせるという姿勢を感じたのだ。遊び呆けているダメな婚約者がお金もしっかりとした知識も無いのに寄席を経営したいと言い出していたらぶん殴ってしまう人もいるだろう。そこで踏みとどまり、家族に頭を下げ、資金を集めるせいを健気と言わずなんと呼ぶか。健気な人の中には、明るい人が多い。せいも、きっと笑い上戸で笑顔が素敵な女性であったことだろう。

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わろてんかはどこの方言?意味も調査!

これまでに、数々の朝ドラが放送されてきた。最近のもので言えば、2016年に放送された「べっぴんさん」や2017年に放送された「ひよっこ」、2018年に放送された「まんぷく」等がある。これらの朝ドラのタイトルは、比較的主人公の姿を想像しやすいものだと言える。例えば、「べっぴんさん」というタイトルならば、きれいな人が主人公だと考えることができるだろう。

しかし、「わろてんか」はどうだろうか。このタイトルから、主人公の姿を想像できるだろうか。そもそも、「わろてんか」の意味がわからないという人が大半だなのではないか。これは、朝ドラとしては珍しい事なのだが、とある地域の方言がタイトルになっている事が原因である。では、「わろてんか」とは、どのような意味の方言なのか。

「わろてんか」は2つの言葉が合わさった方言らしい。1つめが「わろた」。2つめが「〜してんか」だ。「わろた」は、笑うことを意味している。「〜してんか」は、〜して(お願い)という意味がある。そして、この2つを合わせて、「わろてんか」、つまり笑ってという意味の方言になるわけだ。特に、自分の失敗経験などを会話のネタにして使うときにこの言葉が使われるようだ。

「わろてんか」という方言の意味に驚いた方も多いのではないか。私も、そのうちの一人だ。私は、自分の事を笑っている相手に対して、怒気を込めて、「お前俺のこと笑ってんのか?」といった使い方をする言葉だと思っていた。もし、同じように「わろてんか」の意味を知らなかった人や誤解していた人がいたら是非方言としての「わろてんか」をおぼえて行ってほしい。

わろてんかは大阪の方言?

さて。では、この「わろてんか」はどこの地域の方言なのだろうか。結論から言えば、「わろてんか」は大阪の方言の様だ。よく考えてみれば、言葉の意味からも、大阪らしさが滲み出ていることに気づく事ができる。「自分の事をネタにして笑ってください。」なんていうのは、お笑いが好きな大阪を象徴しているような言葉といえるだろう。

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わろてんかのタイトルに脚本家が込めた思いとは?

人気朝ドラの「わろてんか」の脚本家吉田智子は、数々の映画や朝ドラをてがけた有名な脚本家である。「君の膵臓を食べたい」では、第41回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した。彼女がてがけた他の作品には、「ぼくは明日、昨日の君とデートする」、「アオハライド」、「働きマン」、「学校の怪談」、「カエルの王女さま」、「彼女は嘘を愛しすぎている」、「ホットロード」、「奇跡のリンゴ」「クローズドノート」等がある。

さて、このような素晴らしい経歴をもつ吉田智子は、「わろてんか」というタイトルにどのような思いを込めたのか。彼女はこう語る。「わろてんかの登場人物はダメダメなにんげんだらけなんですよ。主人公がそのダメダメな人たちを照らすという設定になっています。どんなダメな人間でも笑うことによって顔をあげて前に進めるんだって。そういう意味を込めて、わろてんかというタイトルにしました」と。

そして、このように付け加える。「特に最終回に注目してほしいです。最初からテーマは笑いが人間を救う唯一の手段だというもので、そこがまた最後に出てきます」と。本記事では、わろてんかの最終回に関しては、言及していない。もし、まだ最終回をみていないという方がいたら、ぜひ最後まで視聴してほしい。そして、この記事をきっかけに、吉田智子が「わろてんか」というタイトルに込めた想いを感じ取って貰えれば幸いだ。

わろてんかの意味についてまとめ!

「わろてんか」は、相手に笑ってほしい事を伝える時に使う言葉である。私には、この「わろてんか」という言葉を積極的に使って欲しい人達がいる。それは、落ち込みやすい人達だ。1つの失敗がきっかけで、いつまでもクヨクヨしてしまう人は少なからず存在する。私の知り合いにもこの様な性格の人はいる。最初に言っておきたいのは、私は決してこの様な性格の人達を避難するわけではない。責任感が、高い事は素晴らしい事だ。しかし、いつまでも落ち込んでいられると、周囲の空気が悪くなるのも事実である。

そこで、このような性格の人には、自分のミスを会話のネタにして、「笑って」を意味する「わろてんか」を使ってみてほしい。しかし、大阪の方言である以上、他の地域の人には使いにくい言葉なのかもしれない。その様な人たちは、態度や行動で「わろてんか」を相手に伝えてみたらどうだろうか。つまり、自分の失敗を面白おかしく話すように努力してみるのだ。それだけで、皆が笑顔になり、幸せになれるはずだし、自分の暗い気分も晴れるはずだ。

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