きみが心に棲みついたは原作と結末が違う？最終回などドラマ版と漫画版を比較

すでに最終回をむかえているドラマ「きみが心に棲みついた」ですが、結末が原作と違うのではという予想の声が多くあります。まだ原作は最終回をむかえていませんが、ドラマよりもさらに恐怖感のある内容と設定になっているためこのような予想がたっているようです。では原作とドラマはどこが違うのでしょうか？原作のネタバレなどとともにご紹介いたします。

きみが心に棲みついたとは、現在女性漫画雑誌「FEEL YOUNG」にて連載されている天党きりんさん作の女性漫画です。自分に自身のない主人公・小川今日子とそんな彼女を支配し執着する星名漣を中心とした物語となっています。作中では星名の狂気性を激しく描いており、救いようのないほど冷徹な人物とされネットでも恐ろしいという感想が多くあります。

そんな恐ろしくも悲しいストーリーに引き込まれる読者が多く、2018年1月にドラマ化を果たしました。

主人公・小川今日子は、母親から愛されずに育ちそのため自分に自身が持てずにいました。いつも挙動不審でキョドキョドしており「キョドコ」とあだ名を付けられてしまいます。ですが、大学時代やっと自分を認めてくれる人物が現れます。星名漣という男性で、キョドコの先輩にあたります。彼はキョドコのことを認め、優しいことばをかけてくれます。そしていつしかキョドコは星名なしでは生きられないと思っていきます。

そして、絶対に星名から離れない！裏切らないと誓ってしまいます。すると星名は本性をあらわします。そして牧村という男と寝れば、他の女を全部きってやると言い出します。多数の女性と関係のある星名をどうしても自分だけのものにしたいと思う今日子は、承諾します。今日子は約束を果たしますが、星名からバカよばわりされ相手にされませんでした。さすがの今日子も星名と縁をきります。

ですが、星名は離しません。疎遠になっていた数年間、2,3ヶ月に1度かならず非通知で今日子の携帯に着信をのこしていました。下着メーカーの会社に就職した現在でもまだ続いています。今日子は漫画編集の仕事をしている吉崎という男性としりあい、少し好意を持ちます。吉崎から非通知の着信が嫌なら番号を変えろといわれ、変えたら電話番号を教えてくれますか？と吉崎に頼みますが拒否されてしまいます。

そんな中、なんと星名が本社から今日子の職場にやってきました。今日子はおびえて避けようとします。しかしそんなことを許さない星名は、自身のプロジェクトのメンバーに今日子を指名します。そして、同僚である堀田のチームと競わせます。今日子は優秀だけど厳しい八木泉とチームを組まされ、何度もダメだしされ泣きそうになってしまいます。そこに星名はつけこもうとしますが、今日子はなんとか避けます。

八木とのことを同僚の堀田に相談するも、今回はライバルなので受けられないと代わりに吉崎を相談役にします。するとなにを思ったのか今日子は吉崎に告白しました。ですがふられてしまいます。諦めない今日子は吉崎を水族館に誘います。水族館に行くと、客の会話から仕事のヒントを得て、夢中で企画のメモをとりだします。その姿は吉崎の今日子への思いに変化を与えました。

ですが、その企画は八木が似たような案をすでに出していたのでボツになります。しかし、星名の指摘により八木はボツにせず預かることにしたのでした。一方、後輩の飯田友香（ドラマでは彩香）は星名に惚れており、今日子を勝手にライバル視していました。ですが、今日子は興味がないと離し誤解はとけました。飯田は飲み会のあと泥酔したふりをして星名と一夜をともにします。そしてそのことを今日子に告げ、動揺を誘うのでした。

吉崎とのデートもキャンセルしてしまい、吉崎から怒られてしまいます。そのうえ、妹が結婚式をすることになり電話をかけてくるも受話器越しに今日子を呼ぶなと母親の声がきこえ、妹も招待せずに電話を切ります。失意のなか、また星名の優しさに偽者でもいいから触れたいと思うのでした。星名のことしか考えられず、仕事なんかどうでもいいと堀田に今日子は話してしまい、堀田からも怒られてしまいます。

ふたたび星名に依存する今日子。星名はそばにいたいなら償え、と言い放ちます。そして、新作下着発表会で下着ときてモデルとして出場するように命じます。星名は取材を建前に吉崎もよんでいました。今日子が命令どおり下着で登場すると会場からはどよめきが沸きます。ですが、それを機転をきかせた吉崎が救ってくれるのでした。ですが、星名の命令を邪魔されたことを怒った今日子は吉崎を突き放すのでした。

モデルとなったことが会社で噂になり、星名のことで頭がいっぱいになってしまった今日子はやる気はでないものの、星名とこれからも会うために頑張ります。そして星名のことを想像して、男に媚びる下着をつくりたいと提案します。ですが、それはライバルの堀田と同じ路線でした。ですが、八木をあおり受け入れさせます。一方飯田は星名と関係がつづいており付き合うことになります。

そんな中、星名は八木のチームの今日子と、堀田のチームの彩香の入れ替えを命じます。八木のチームは星名と仕事ができるため彩香は喜びます。今日子は星名と離れたくないとすがります。ですが冷たく突き放されます。そして、ふたたび吉崎に相談をするのでした。そして再び八木が認めるような商品を提案しつづけます。八木は今日子を見直し、トレードに反対します。

星名は今日子と飯田で対決させ、勝ったほうが八木につくということを提案します。ですが、飯田は裁縫工場の社長である叔父がおり、質のいい素材を低コストで仕入れることが出来るのです。しかし、八木は今日子を選びます。そして、吉崎にも優しくしてもらっている今日子は星名から離れることを決めます。しかし、星名は吉崎の化けの皮をはがしてやると今日子を脅します。

八木と堀田は今日子と星名の異常な関係を察し、星名の大学を調べ、今日子と同じ大学であることを突き止めます。そして、今日子が大学時代酷い目にあわされたという男が星名であることもわかります。星名は吉崎と仲良くなり、バーベキューに誘います。もちろん今日子も来るように命じます。そこには、牧村と大学時代、今日子をバカにしていた星名の元カノも来ていました。

青ざめる今日子は倒れてしまいます。目覚めると吉崎が車の中で看病をしてくれていました。なんとかみんなのもとに戻りますがその後1人で帰ってしまいます。吉崎は星名の制止も聞かず追いかけますが、今日子は拒否します。ですが吉崎は今日子を放っておけないと抱きしめキスをするのでした。星名はその後、元カノと自宅ベットで交わっています。

そしてそこを飯田は目撃してしまいショックを受けます。なんとかして星名を取り戻そうと彩香は考えます。星名は以前から飯田に叔父とのセッティングを頼んでいたのでした。いざ会席の日となりますが、星名を調べた叔父は過去に母親が殺人をおかして、最近まで刑務所にいたことを突き止めます。そして、飯田に星名と別れるようすすめるのでした。後からおとずれた星名にも契約は出来ないむねをつげます。

そして利用価値のなくなたった飯田に星名は別れをつげますが、飯田は諦めないとすがりつくのでした。そして母親に会いにいき星名とどうにか繋がろうと目論見ます。一方、今日子は吉崎と結ばれ、星名が巻いてくれた中尾巻きのストールを外し、代わりに吉崎からもらったネックレスをつけていました。当然激怒する星名。今日子と同じタクシーに乗り。車内で脅しをかけます。

そして今日子に無理やりキスマークをつけ、吉崎に会えなくさせます。吉崎からのネックレスも引きちぎってしまいます。そしてまた俺の元に返ってくると言い捨て去っていきました。吉崎にも会えず気まずいムードがただよいます。今日子はネックレスを買いなおそうと店に行きます。ですが星名が現れ、同じネックレスを買い今日子につけ不気味に微笑みます。怯える今日子は拒否できません。

後日、星名のネックレスを返そうと決意し、土曜日に会うことになります。すると星名は受取らず「いらないから代わりに今日一日付き合えといいます」そして、今日子にキスをします。星名は「俺はこの先もお前を苦しめる。逃げたいなら殺せ」と言って行きます。今日子はできないと涙します。

そして星名に流されて星名のマンション前にタクシーで来てしまいます。やはりダメだと帰ろうとしますが、星名に手をひかれ逆らえません。その姿を飯田は撮影しているのでした。今日子を部屋にまねき、ベットに誘おうとしますが今日子は逃げ出します。そんな今日子に「俺と結婚してみる？」と言い出します。なんとか部屋をでると、エントランスに飯田が待ち構えていました。その表情は正常な人間のものではありませんでした。

飯田は今日子と星名が寝たと思い、呪いの言葉を吐きさっていきます。そして差出人不明で撮影した動画のUSBを吉崎に送ります。それを見た吉崎は、牧村が働くバーで酒を飲み悩みます。すると牧村が今日子との過去や星名について語りだします。そして、自分と星名は吉崎が嫌いだと言い出します。失意の吉崎は自宅に帰らず編集部で寝てしまいます。そこへ吉崎に好意をいたく後輩、偽末があらわれます。

そして、偽末は弱っている吉崎にキスをします。後日、吉崎は今日子に星名とのことを問うも、今日子は嘘をつきます。そして、吉崎は信じられないと別れをつげるのでした。今日子は仕事を休み続けますが、八木の渇により我にかえり出社をします。星名はいじわるく吉崎のことを聞きます。今日子は、別れましたとキッパリ言い放ちます。そして、吉崎のことがまだ好きだということ、星名の慰めはいらないと言います。

星名は小学生のころに母親によって整形を強要された過去がありました。星名は両親と姉の4人家族でしたが、星名は誰にも似ていません。父親は母親の不倫相手の子だと思い虐待をします。そしてそれは本当なのでした。母親は星名に顔を整形するようにいいます。こうして星名は現在の格好いい容姿にうまれかわったのです。ですが、父親から愛されることはなく、母親も不倫相手のところへ出てしまいました。

そこから年月がたち、中学生になった星名のもとに母親からマフラーが送られてきました。そして、不倫相手で、星名の実の父親が働くペットショップを訪れます。そして、今と昔の僕、どちらがすき？と問いかけます。その夜、そこへ泊まることになった星名は男の暴力的な面を見ます。そして、母親の態度をみた星名の中で何かが壊れ「お母さんは僕のことすきじゃないんでしょう？」と笑い、包丁を手にするのです。

話は現在にもどり、飯田は星名と星名の母親と3人でレストランにいました。満足そうな飯田ですが、母親は怯えた様子です。母親は星名は飯田と結婚することを考えているのかと問います。飯田はそうだといいますが、星名は笑い出します。そして、母親でなく俺が殺人犯だったとしても結婚するのか？と言い出します。

そして飯田に対し、思いつく限りの暴言をはきます。飯田は震えだし、それでもすがりつきます。星名は、ワインを飯田の頭にかけます。母親は止めるも星名に突き飛ばされてしまいます。そして母親をも罵倒します。飯田はボロボロになりながら出て行きます。牧村のバーに行くも、牧村にもバカにされ、精神が壊れていきます。

自宅にもどった星名は今日子のことを思い出していました。そして、痛みに襲われクスリを飲みます。星名は整形の後遺症に苦しんでおり、顔面も崩壊しかけているのでした。その後、精神を病んだ飯田は入院してしまいます。そして叔父に全てを話します。それを聞いた叔父は星名のことを星名の会社に伝え、母親の事件のこともすべて話します。もうどこにも星名の居場所はなくなってしまったのでした。

今日子は心配になり、星名のマンションをたずねますが、星名はマスク姿になっており、今日子を拒否します。今日子は入院している飯田に、星名の母親の居場所を聞きだします。そして今日子はやっと、星名への気持ちは恋でなく、依存だったのだと気づくのでした。そして、星名の母親のもとへ訪れた今日子は、星名とのことを全て話します。母親も、それを聞き、過去について話し出すのでした。

主人公・小川今日子（キョドコ）は、下着メーカーの会社に勤めているOLです。大学時代の先輩である星名に病的に依存しており、酷いことをされても離れられません。ですが、漫画編集者の吉崎と出会い恋に落ちます。2人は付き合うことになりますが、星名はことごとく邪魔をしてくるのでした。

もともと、家族からも愛されず自身のない今日子は、仕事でも八木に怒られてばかりいます。ですが、吉崎や堀田のアドバイスにより、仕事への熱意が高まりデザイナーである八木を認めさせる案を生み出していきます。

人当たりがよく容姿端麗で誰からも信頼される男性です。ですが、その本性は非情な冷徹男であり、大学時代は今日子にむごい仕打ちをします。今日子に異常な執着心があり、共依存の関係にありますが、星野はそれを認めません。大学卒業後も今日子の会社で働いたり、吉崎との仲を引き裂いたりと今日子を支配し続けます。

職場で利用価値のある飯田彩香に近づき誘惑しますが、利用価値がなくなった飯田を容赦なくきりすてるなど冷徹な面を見せ始めます。

漫画の編集者で、ひょんなことから今日子と知り合います。最初は今日子に関心はもっていませんでしたが、今日子の一生懸命な姿をみて段々惹かれていきます。今日子と牧村の過去を聞いても、今日子への思いは変わりませんでした。

ですが、星名に邪魔をされつづきる吉崎。そしてなかなか星名の依存から抜け出せない今日子と別れを選びますが…？

今日子の会社の後輩で、可愛らしい見た目の女性です。星名に好意をいだいており、今日子をライバル視します。そして、星名と付き合うことになりますが、利用価値がなくなった彼女に対して星名は冷たく別れをつげます。そして飯田の精神は次第に壊れていってしまうのでした。（原作では彩香でなく友香の名前になっています）

会社のプロジェクトにて今日子と同じチームになるデザイナー。きつい性格で、当初は今日子に厳しくあたりますが、今日子の熱意を受け認めるようになっていきます。同じデザイナーの堀田と中がよく、堀田とともに今日子と星名の関係を心配しています。

星名が原因で今日子と別れてしまった吉崎でしたが、その後星名の自宅を訪れます。そして、今日子を解放するように星名に頭をさげるのでした。すると星名は「ずっと今日子に依存されて迷惑している」としらばっくれます。ですが、そんな星名を遮り「依存しているのは星名の方だ」と指摘します。そして今日子がいないと生きていけないのではないですか？と責め立てました。

今日子と自分は結婚するので消えてくださいとかなりキツイ言葉を言い放ちます。すると星名は吉崎に本性を表します。「うぜえな」と大声をあげる星名。しかし吉崎はひるまず「うさいんですよ俺。でも、大切な人に対してウザくなるものでしょう？」と落ち着き話します。そんな吉崎にニヤリと笑い「末永くお幸せに・・」とつぶやくのでした。ですが、吉崎は今日子とは別れており、結婚するのは嘘でした。

一方、今日子は星名の母親の病院にいました。そして星名の母親の余命がわずかであることを知ります。子供達に心配を掛けたくないと話す母親。今日子は説得しますが固く口止めされてしまいます。納得のいかない今日子でしたが秘密を守ろうとします。その後、今日子に星名の姉から電話がかかってきました。それは星名の母親が死んだということでした。姉は星名とは連絡がつかないと話します。胸騒ぎがする今日子。星名をさがします。

今日子は大学時代、思い出のある部室をおとずれます。すると、星名が練炭自殺をはかっていました。意識のあった星名は「生きているのが嫌になった」」と話します。そして一緒に死ぬかと提案してきます。続けて「人殺しは初めてではない」と語りだします。いままで、星名の母親が父親を殺していたと思われていましたが実は母親ではなく、星名が殺したのでした。父親の暴力から母親を救うためでした。

そして、刺したあとに母親に「本当のことを言ってよお母さん。お母さんがやったんだよね？お母さんの中の悪魔がやったんだよね？」と語りかける星名。そして、母親は自分が殺したと警察に話、刑務所に入ったのでした。罪を告白する星名に今日子は「星名さんのお母さんは、星名さんが恋をしたことがあるかな？していたらいいなって笑っていた」「星名さんが生まれたときは嬉しかったと泣いていた」と話しました。

そして「私は星名さんのお母さんではありません。星名さんのために生きることも死ぬこともできません。ただ星名さんを助けに来たのです」と続けました。それを聞き、少し微笑む星名。「うぜえな・・」とつぶやき倒れてしまいます。そして今日子も一緒に気絶してしまいます。ですが、吉崎が駆けつけ2人を助け、星名と今日子は病院に搬送されます。しかし星名は病院から行方をくらまします。

そして1年がたちました。星名はいまだ行方不明のままです。そんな中、吉崎と今日子は偶然1年ぶりに再会を果たします。すると話はとび今日子と吉崎の結婚式のシーンへと移ります。2人はやっと結ばれたのでした。今日子の母親も嫌そうな顔をしていますが結婚式にも出席しています。そして披露宴にて花束と電報が届きました。司会者が「ハッピーウエディング。キョドコのくせに」と読み上げます。

今日子は「ほ、ほ、星名さん！？」と激しく動揺します。星名は東京の雑踏の中、後ろをむきニヤリと不適に笑うのでした。

原作「きみが心に棲みついた」では、大学生時代に星名を好きだった今日子に対して「他の男の相手をしてくれたら、他の女関係を全部きってやる」と約束します。そして、今日子に無理やり牧村という男と肉体関係を結ばせるというむごい仕打ちをします。とても辛い経験でしたが、星名は自分だけのものになると星名のもとへ向かいます。

ですが、そんな今日子に「近寄るな。汚い」「バカだな」と一蹴し、他の女性と付き合うという下劣な行為をします。ドラマ「きみが心に棲みついた」では今日子に対し「失恋して落ち込んでいる牧村を元気付けるためにストリップをしろ」と命じ「それができたら他の女との関係をきってやる」と約束します。そして今日子は部室でみんなの前でストリップをし、カメラにとられてしまうという展開になっています。

原作・きみが心に棲みついたでは、今日子が八木のデザインした下着を試着し、そこに星名があらわれます。そして、話の最中になんと針で今日子の胸を刺してしまうのです。一方、ドラマ・きみが心に棲みついたでは針で胸を刺すシーンはなく、代わりに首を絞めるシーンに変更されています。原作よりは表現をやわらげたようですが、どちらにせよショッキングな展開にかわりはありません。

原作・きみが心に棲みついたでは、星名は池脇という人物と結託し、気に入らない人物をプロジェクトから外そうとしたりと暗躍します。最後まで仲間割れなどはおこしません。ですが、ドラマ・きみが心に棲みついたでは星名が裏切り、池脇の敵である人物たちの味方につき裏切る。という展開の違いがあります。

原作・きみが心に棲みついたの星名は、心底腹黒く冷徹な人物として描かれています。そのため、今日子に対し一切の優しさや頼みを聞くことはありませんでした。ですがドラマ・きみが心に棲みついたでは時折優しさを見せる人物となっています。今日子の仕事への熱意を受け止め、頼みを聞いてあげたり、ラーメンを食べにいったりと完全な冷徹人間としては描かれていません。

原作・きみが心に棲みついたでも、ラーメンを食べにいくシーンはありますが、優しさではなく、星名の異常性と攻撃性が強調されており恐怖をあらわすシーンとなっています。

今日子の想い人吉崎は、原作・きみが心に棲みついたでは、吉崎に行為をいだく部下、偽末れいかが登場し今日子との仲を邪魔します。偽末はドラマ・きみが心に棲みついたでも登場しますが、そのほかに吉崎の元カノとして成川映美もオリジナルキャラクターとして登場しています。ドラマのなかで、吉崎との写真をインスタにのせたりと嫌な女で今日子の心をかき乱す存在です。

原作・きみが心に棲みついたでは、今日子の後輩で星名にぞっこんの飯田綾香が吉崎にUSBを送りつけます。その内容は、今日子が星名に手をひかれマンションに入っていく場面でした。吉崎はショックを受けつつ牧村が働いているバーに行きやけ酒をします。そして、牧村は過去の今日子との関係と、星名も俺も吉崎が嫌いだと暴露し傷つけるのです。

ドラマ・きみが心に棲みついたでは、吉崎の部下の偽末が牧村から今日子のストリップ動画が入っているデータを渡され、さらにそれを吉崎に渡します。吉崎はショックを受けながらも、牧村のバーに乗り込み今日子に深く謝るようにいいに行きます。そして、今日子のデータを削除するように誓約書を牧村と星名に書かせるという男気をみせます。

きみが心に棲みついたでは、池脇という人物が星名と結託し今日子と一緒に働く八木をプロジェクトから外そうと目論見ます。それを危惧した堀田という仲間の女性が八木に作戦を提案します。ドラマも原作も同じ展開ですが、原作・きみが心に棲みついたでは八木はおろされてしまい、代わりに堀田が八木のデザインを自分のデザインとして発表してくれることになります。

ドラマ・きみが心に棲みついたでは、八木と堀田が自身のデザインをお互いに交換。そして、それぞれを自身のデザインとして発表し、結果2人で新ブランドを立ち上げるという展開になっており、ドラマと原作で違いをみせています。

原作では星名は幼少期に整形をむりやりさせられたという設定になっています。星名はもともとは地味な顔立ちの少年でした。実は母親が不倫してできた子であり、その顔は不倫相手そっくりなのです。母親は不倫の事実をみとめず自分の現在の夫に「あなたの子よ」といい続けますが、父親は信じず星名を虐待します。それを見かねた母親から整形するよういわれ、手術をされてしまうのでした。

ドラマではそのような設定はなく、もともとから容姿端麗の美青年として登場します。原作よりも過去や、星名の性格もやわらかく描かれています。このような惨い設定があることからも原作の最終回はドラマとは異なると予想するファンも多いです。

原作とドラマで少しの違いはありますが、大きな違いもなく原作にしたがってつくられていました。ですが、原作はまだ連載中で、最終回はまだ迎えていません。ドラマの最終回では、星名の呪縛から解放された今日子が、吉崎と結婚しハッピーエンドで終わりました。ですが、原作の今日子と吉崎は別れたままです。しかも偽末が落ち込んだ吉崎にキスをしてしまいます。星名の殺人の真相もだまわかっていません。

原作の星名はドラマよりも歪んだ性格の持ち主であり、その顔も幼少時に母親の願いで整形をほどこされています。現在、原作では星名の本性が会社にバレ、左遷の辞令をうけてしまします。星名は会社を休んでおり、整形の後遺症で鼻が見るも無残な形となり常にマスク姿で家にこもっています。今日子は星名に対しての感情は恋愛ではなく依存だったと認めました。

そして、今日子はショックのあまり入院している彩香に星名の母親の居場所を聞きだし、母親をおとずれます。そして母親から、衝撃の事実を聞くところまで本誌で掲載されています。

作中の雰囲気からはドラマの最終回のようにハッピーエンドになる感じは受けにくいです。今日子と吉崎はドラマのように結ばれるのか？星名との関係はどうなるのか？最終回は原作の雰囲気ならではの展開になり、ドラマとはまたちがった結末をむかえるのではないでしょうか？

ドラマ・きみが心に棲みついたは、原作とドラマでは多少の違いはあるものの、大筋は原作に忠実に描かれています。テレビ放送ですし、俳優のイメージもあるので大分表現や描写がやわらかくなっています。そして、原作では救いようのない冷徹で歪んだ行いをし続けていた星名ですが、ドラマでは優しい一面も見せるなど救いがあるような人物に描かれています。

現在原作はクライマックスをむかえており、まもなく最終回を迎えようとしています。原作とドラマでは違う展開となると推測されますが、果たしてどのように描かれるのでしょうか？星名と今日子の関係に今後も目が離せません。