逃げ恥の続編決定がない理由は？放送の可能性やあらすじをネタバレ考察

未だに根強い人気を誇るテレビドラマ『逃げ恥』（新垣結衣・星野源主演）ですが、続編決定の噂がまことしやかに流れること複数回あるものの、決定したという公式発表はありません。『逃げ恥』続編の可能性はあるのでしょうか？ネタバレしていきます！

『逃げ恥』とは、『逃げるは恥だが役に立つ』というTBS系列で放送されたテレビドラマです。放送された時期が2016年10月から12月だったというのが信じられない位、いまだに色褪せない魅力の詰まったドラマでした。

あらすじはネタバレとなりますが、簡単に紹介しますと、新垣結衣演じる森山みくりは、大学院を出ながらも就職難で派遣社員となりますが、いわゆる派遣切りに遭ってしまいます。みくりを見かねた父親（宇梶剛士）が、部下である、星野源演じる津崎平匡（つざきひらまさ）が家事代行サービスを探していることを知り、仕事を頼みこみます。

自称「プロ独身」の平匡は、あまり他人に構われることを嫌がりますが、適度な距離感を保つみくりと良好な関係を築いていきます。その折、みくりの両親は、定年を機に田舎に引っ越したいという願望を叶えることとなり、現状の生活を維持したいみくりは、平匡に雇用主と従業員という関係の、就職としての結婚を持ち掛けます。

平匡もメリットがあると考え、みくりと契約結婚の道を選びます。これで、みくりは住む場所にも困りません。結婚式も挙げず、事実婚という形で、周りを納得させようとしますが、2人の関係が、いわゆる一般的な婚姻関係に見えるよう、2人は試行錯誤していきます。

2人の距離感をいぶかしむ平匡の同僚の風見涼太（大谷亮平）や沼田頼綱（古田新太）、みくりの伯母の土屋百合（石田ゆり子）の目をごまかすために、旅行やハグ等、夫婦らしいことをしていく内に、いつの間にか、2人の間に本当の恋愛感情が芽生えていきます。

『逃げ恥』は、ドラマ自体のストーリーの面白さや、個性的なキャラクターを演じる出演者の人気に加え、星野源さん歌うエンディング曲『恋』で、出演者らが披露した「恋ダンス」も注目され、社会現象にもなりました。

ドラマ『逃げ恥』は、放送開始以来11回の放送で、すべての視聴率が前回を上回る大ヒットとなったわけですが、ファンはもちろん『逃げ恥』の続編を希望しています。日刊SPA！が2017年10月5日に調査した「2000年以降放送されたドラマの中で続編を望むドラマ」では、1位の『半沢直樹』に次いで、『逃げ恥』は2位でした。

それを煽るかのように、2017年後半には、続編が決定したのではという噂が出回り、続編が決定したとはっきり書いているネット媒体もありました。2017年の年末から2018年の年始にTBSが全ドラマの再放送をしたため、これが続編への布石なのではと思われたようです。

NEWSポストセブンは、2018年1月号に芸能関係者の言葉として星野源に関して、「彼の人気を不動のものにした代表作『逃げるは恥だが役に立つ』（TBS系）の続編が決まったという話もあり、今年も大忙し間違いなしです」と報じました。

どうやら『逃げ恥』制作スタッフは続編をやるつもりで最終回を迎えていたと言われています。わかりやすいネタバレとしては、ドラマ『逃げ恥』のエンディングも続編の可能性を完全に匂わせて終わっていました。

『逃げ恥』公式サイトの「現場レポート」に、クランクアップの様子が公開されていますが、その最後に、『また次の『逃げ恥』でお会いしましょう～ちゃおっ☆』という一文があるのです。これはもう、続編を前提にした、完全に前フリだと思われても仕方ありません。期待は高まる一方です。

しかしながら、今の所、この記事のネタバレとなってしまいますが『逃げ恥』の続編の本決定の公式発表はありません。そして、その可能性も低いというのが現状のようです。

まず、今年10月から日本テレビ系列で始まるテレビドラマ『獣になれない私たち』で、新垣結衣さんが松田龍平さんとW主演することが決まっており、新垣結衣さんのスケジュールが空いていないというのはもちろんのこと、このドラマの脚本家が、『逃げ恥』の野木亜紀子さんなのです。

野木亜紀子さんの脚本で新垣結衣さんが出演するのは、これで4回目となりますが、日本テレビのドラマということで、『逃げ恥』を作ったTBS関係者は不満を漏らしたと出ています。

『逃げ恥』の大ヒットから、TBS局側は、当然のように『野木・新垣タッグの次作はうちで』と考えていたようですが、日テレの『獣に』となってしまったことを残念がっています。『逃げ恥』の続編の話もずっとあったのに、物語的にも続編を制作しやすい結末だったにもかかわらずだからです。「でも、やっぱり主演の星野源と新垣が付き合っているという報道もあり、続編を制作する話は白紙になってしまいました。」と話しています。

現在、日本テレビは、ドラマが唯一の弱点と言われているため、人気者の新垣結衣さんとと野木亜希子さんのコンビを獲得して、局の印象を変えたいという狙いなのではないかと前述のテレビ関係者は話しています。また、2018年5月25日発売のフライデーは、『逃げ恥』の続編は、ほぼ絶望的と伝えています。

TBSに関係している人によれば、『逃げ恥』のキャストには、ドラマの放送中に続編の出演依頼を出していたそうですが、星野源さん側は、すぐに断りをいれてきたとようです。星野源さんはこれから先、民放に出ることを控え、映画やNHKを中心とした活動へ移行していくのかもしれないという噂があるようです。

また、先述のテレビ関係者のお話にも出てきましたが、『逃げ恥』の共演が縁で、主演の新垣結衣さんと星野源さんの交際報道が噂されていることも、続編の可能性がほとんどない要因かもしれませんが、ドラマさながらの『逃げ恥』婚であれば、大いに盛り上がるといわれていますが、決定的な証拠はまだありません。

現時点では、色々な諸事情があり、『逃げ恥』の続編の可能性はかなり低いようですが、スペシャルドラマとしてならば、続編があり得るのではないでしょうか？主演の2人のスケジュールが長く押さえられない場合、他のキャラクターのスピンオフのスペシャルドラマもあり得るかもしれません。

また、連続ドラマで『逃げ恥』の続編を作る場合、原作が同じタイミングで、同じようなエンディングを迎えているため、原作以降のストーリーとなります。つまり、連続ドラマのためのオリジナルストーリーとなるのです。ドラマファンはもちろんのこと、原作ファンも満足させられるオリジナルストーリーとなるのでしょうか？

オリジナルストーリーの続編を作ることが、脚本家にも、出演者にも、大きなハードルとなっているとも分析されています。また、原作者はそれでOKを出すのかどうかも不明です。下記で、原作とテレビドラマの比較を詳しくネタバレしていきます！

ドラマ『逃げ恥』には、漫画原作があります。海野つなみさんが雑誌『Kiss』で、2012年から2017年まで連載した漫画が原作です。ちょうどドラマが終わる頃に、漫画原作も連載が終わりました。

原作ネタバレとなりますがドラマのストーリー展開は、原作にほぼ忠実ですが、全体の構成が変わっています。ドラマの開始時期は秋でしたが、原作の時期は冬なので、契約結婚は、年末のクリスマス・お正月からスタートしています。原作の内容をベースに、森山みくりと津崎平匡が実際に結ばれる展開まで描ききりました。

細かい違いを言うと、沢山あります。例えば、『逃げ恥』の登場人物の設定が、ドラマは演じる俳優さんに合わせる形で、年齢や性格等、多少変わっています。ドラマの脚本は原作を上手にアレンジしていると評判です。原作の方が、ネタバレすると、心の内が活字で描かれている分、現実的で、みくりの描写も大胆だと言われています。

ネタバレとなりますが、『逃げ恥』原作にあって、ドラマで放送していない話は、みくりと平匡の結婚式のシーンと、みくりの伯母の土屋百合と、平匡の同僚の風見涼太が色んな意味で結ばれる部分のみです。結婚式の話も続編として大いに期待できます。原作では、みくりと平匡は、6月にジューンブライドで入籍し、ホームパーティでみんなに祝福されます。

土屋百合は、みくりの伯母で、キャリアウーマンですが、男性未経験の年上女性という設定です。ドラマでは、石田ゆり子さんが演じました。風見涼太は、平匡の後輩で、恋愛慣れをしているけれども結婚に否定的な男性で、大谷亮平さんが演じました。この2人のイメージにぴったりだったと評判でした。

原作ではもっと年が離れている設定で描かれていますが、原作の方でも人気のキャラクターでした。原作の番外編では、百合と涼太のその後の展開も描かれているので、『逃げ恥』の続編のスピンオフとして、番外編のスペシャルドラマとして、2人のラブストーリーを描く可能性はなくはないかもしれません。

これまで『逃げ恥』制作サイドは、続編の可能性を模索してきたようですが、さまざまな諸事情で、現時点では、ドラマ『逃げ恥』の続編の可能性は低いようです。しかしながら！もし、可能性があるとすれば、どのようなあらすじになるのかを妄想しているファンがいます。いくつか紹介します。

ドラマ『逃げ恥』の最後のセリフは、引っ越しの荷造りをしているみくりと平匡のシーンで、火曜日が過ぎている！と慌てるみくりに、6時間も過ぎてるけれど、セーフにしましょうという掛け合いの後、「いつだってまた火曜日から始めよう」です。これは『逃げ恥』の続編も火曜日夜にオンエアしますという前フリに間違いない！と信じているファンが多いです。

このハグをした後のみくりと平匡は、どうなったのでしょうか？結婚を大前提のハッピーエンドではありますが、実際に入籍を確認できるシーンは描かれていません。2人で婚姻届けを書いたり、それを役所に提出したりするようなシーンがありませんでした。『逃げ恥』の続編をドラマで描くならば、ここから開始するというのは十分あり得るとファンは分析しています。

最終回の妄想で「今後はどうなる？」というルーレットを回します。このドラマの見どころのひとつでもあるのは、面白い妄想です。主にみくりの妄想となりますが、有名番組等をパロディーにしています。他局の情熱大陸や、ザ・ベストテン、テレビCM、アニメ等など、わかりやすいものからマニアックなものまで、音源を用いてその完成度がかなり高く、視聴者は毎回楽しみにしていました。

最終回では、みくりと平匡は、東京フレンドパークをモチーフに、挙式、子だくさん、別離、たわし、専業主夫、逃亡が出てくるルーレットを回します。続編があるならば、ネタには困らなそうです。しかしながら、連続ドラマとなると、オリジナルストーリーの展開となり、ファンを満足させられるのか等、中々難しいのが現状のようです。

テレビドラマの最終回にもかかわらず、実際にみくりと平匡が入籍したのかも不明なままでしたが、2人は家事分担をめぐって議論するのですが、こちらの結論もあいまいなままでした。結婚後の家事分担は、真田丸のパロディー妄想も交えて、共同経営者という考え方にお互い同意するのですが、みくりが自分の小賢しさに悶々としてしまい、平匡に冷たくあたる様子が描かれました。

この最終回はファンにも一定の満足感はあったものの、これまで番組が推してきたムズキュン度が低いと言われています。ファンは、『逃げ恥』の続編を想定しているからなのだろうと、自分たちを納得させている節があります。この最終回のもやもや感は、続編がなければ、解決しないという意見です。なので、続編があるならば結婚後の家事分担をはじめとする夫婦の共同作業の分担に関してのストーリーも期待できます。

原作では描かれている百合と涼太のラブストーリー以外にも、他にもドラマになりそうなキャラクターを演じる人気俳優が多くいます。ドラマの最終回の青空市で、古田新さん演じる沼田と、成田凌さん演じる百合の部下の梅原が、大きな海苔せんべいを持って出会いました。この年の差ゲイカップルのその後も、ファンは気になっています。人物相関図を見て頂くと、多くの魅力的なキャラクターが出てきたのが再確認できます。

以上、大ヒットドラマ『逃げ恥』の続編の可能性を探ってきました。現時点では、決定の公式発表もなく、可能性は低いですが、まだまだファンは諦めていません。社会現象ともなった歌と踊りはもちろんのこと、面白いストーリーや、魅力あるキャラクターのことを再確認しながら、ぜひまたドラマ『逃げ恥』を見直してみて下さい！