西郷どんの篤姫と西郷隆盛は恋人？史実での二人の関係やキャストを紹介

第57作目となるNHK大河ドラマ『西郷どん』（せごどん）に登場する、西郷隆盛と篤姫の関係性を探っていきたいと思います。キャストや『西郷どん』での西郷隆盛と篤姫の関係性、また、史実での関係性や立場などにに対する疑問、2人の関係性って？恋仲じゃないの？という疑問を解決します。

まず最初に、『西郷どん』の基本情報をさらっていきましょう。『西郷どん』は2018年1月から放送されている大河ドラマです。また、『西郷どん』は、林真理子さん原作の『西郷どん！』をベースに中園ミホさん脚本で構成されています。大河ドラマでは度々幕末が描かれており、今回も幕末の動乱を描いたヒストリーストーリーとなっています。

では、『西郷どん』の主人公でもある西郷隆盛、脇役でもありキーパーソンとなる篤姫、また、キャストの鈴木亮平さんや北川景子さんについて知っていきましょう。

西郷隆盛は、文政10年12月7日（1828年1月23日）～明治10年（1877年）9月24日に活躍した薩摩藩士でした。職業は軍人また、政治家です。出生地は薩摩国鹿児島城下鍛冶屋町、死没地は鹿児島県鹿児島府下山下町でした。

西郷隆盛は、大久保利通ら幕末の志士たちとともに日本を変えようと薩摩藩主として奔走し駆け抜けました。人を救う気持ちや武士としての志を島津斉彬に買われた西郷は、島津斉彬の側近として江戸と薩摩を行き来することなります。

『西郷どん』の主要人物、西郷隆盛は言わずと知れた幕末の偉人です。島津藩主”島津斉彬”の側近・薩摩藩士として活躍した、軍人・政治家でもあった西郷は、新政府軍として激動の幕末を牽引してきた人物でもあります。薩摩藩の中心人物として薩長同盟を結び、大政奉還へと導きました。

後に政府を離れた故郷で塾を開きました。そこには、明治政府に対する不満がある者たいが集まるようになり、それに拍車がかかったことで戦争に発展してしまいました。それが西南戦争です。明治政府の力は大きなもので、西郷隆盛らは次第に劣勢となっていき、西郷隆盛が自害する結末となってしまったのです。

そんな西郷隆盛を演じるのは、俳優の鈴木亮平さんです。鈴木亮平さんは、役によって印象が変わる演技派俳優です。『西郷どん』で主役を務めるにあたり、徹底的な体づくりをしたという裏話があります。鈴木亮平さんは他の作品でも役に合った体にするために、印象を変えてしまうくらい体づくりに勤しむという努力家としても有名です。

また、『西郷どん』での鈴木亮平さんは非常に史実の西郷隆盛を再現できており、本物の西郷隆盛かのように感じてしまうと絶賛されています。

次に、北川景子さんが演じる、『西郷どん』のキーパーソン、重要な役どころとなっている篤姫について見ていきましょう。

篤姫は、天保6年12月19日（1836年2月5日）～ 明治16年（1883年）11月20日に生きた人物です。出生地は 薩摩国鹿児島城下上竜尾町、死没地は東京府豊多摩郡千駄ヶ谷村でした。墓地は台東区の寛永寺にあります。

篤姫は、薩摩藩島津家の分家に生まれました。第13代徳川家定の正室として篤姫を嫁がせることとなりましたが、家定の母が分家の娘では身分が低いと憤っていたことに配慮をし、島津斉彬は篤姫の体裁を整えるために自分の養女として迎えそれなりの身分にし将軍家へ送りました。それからは、世間の知る篤姫としての役割を務め歴史上の偉人として名を刻むこととなったのです。

篤姫は、NHK大河ドラマ『天璋院篤姫』で一躍有名になった女性です。島津斉彬の養女として将軍家徳川に嫁ぎました。第13代将軍・徳川家定の正室になり大奥に入場した波乱の人生を送った女性でもあります。動乱の幕末と言われている真最中、江戸城が無血開城ができたのは篤姫のおかげと言われているくらい、大奥での力は偉大でした。

そんな篤姫は、生涯子どもはおらず、家定が死去した後も未亡人として一生を送りました。そんな篤姫の一生涯が気になる方は、ぜひ『天璋院篤姫』もご覧になってください。

『西郷どん』で篤姫を演じるキャストは、女優・北川景子さんです。北川景子さんはミュージシャン・DAIGOと素敵な結婚をしたことでも有名です。篤姫は、様々な女優さんが演じてきた重要なポジションでもありますが、北川景子さんは、オリジナリティ－溢れる篤姫を演じていけたらと言っています。

篤姫というと、『天璋院篤姫』で篤姫を演じた宮崎あおいさんのイメージが強いかと思います。北川景子自身も、宮崎あおいさんお篤姫の印象が強かった分、篤姫を演じるにあたりプレッシャーも強かったでしょう。ですが、『西郷どん』の篤姫は、宮崎あおいさん演じる篤姫とは違った良さがありました。北川景子さん演じる篤姫は、強くも弱い一面を魅せる健気で立派に家に尽くす女子という印象を与えてくれた。

また、関西出身の北川景子さんは、篤姫を務めるにあたり方言が難しかったそうです。薩摩弁はメロディーで覚えたと言っています。北川景子演じる篤姫も、無邪気で、時に逞しく「篤姫ってこんな感じだったんだな～」と篤姫を想像できる人物となっていますので、気になる方は要チェックです。

『西郷どん』では、篤姫と西郷隆盛の恋愛模様が描かれました。ですが、果たして史実でも2人は恋愛関係にあったのでしょうか。その気になる疑問を解決するために、2人の関係性や置かれた立場などから、恋仲であったのかを探っていきましょう。

西郷隆盛と篤姫は、出身が同じ薩摩です。島津斉彬を通した今でいう知り合いにあたります。養女として島津斉彬の娘となった篤姫、島津斉彬に仕える武士西郷隆盛という関係故、2人は旧知の仲であったと言えます。誰も知らない土地嫁いだ篤姫にとって、気心の知れた出身が同じ西郷隆盛はとても安心する人であったでしょう。

また、篤姫を徳川家に嫁がせる際に身分の関係や家の問題もあり、なかなか婚儀が進みませんでした。薩摩から江戸に渡った篤姫は、徳川家に輿入れするための準備をしていましたが、待てど暮らせど婚儀が進まなかったのです。そんな時、島津斉彬の命により、婚儀がスムーズに進為に裏で動いてくれたのが西郷隆盛でした。

そんな2人の仲を『西郷どん』第12話では、恋仲として描きました。『西郷どん』での2人は気心の知れた間柄のため、そう見られてもおかしくはありません。身分が違う2人は決して結ばれることのない仲であることをお互いは分かっているため、心と心で結ばれるといったプラトニックな関係性をフィクションとして描いたのです。

では、『西郷どん』で描かれる篤姫と西郷隆盛の関係は史実通りなのでしょうか。気になる2人の関係性にせまっていきたいと思います。

西郷どんでも描かれていますが、西郷隆盛は薩摩の下級武士の出です。篤姫は、島津家の分家の出でした。身分の差は圧倒的に違います。また、篤姫は徳川将軍家に嫁ぐ際に、分家の出では体裁が良くないという理由から島津斉彬の養女として嫁ぐこととなったのです。もともと身分の差があった西郷隆盛と篤姫でしたが、篤姫が島津斉彬の養女となったことで身分の差が大幅に開くこととなってしまいます。

西郷隆盛は、島津斉彬の命により江戸で諜報活動をしていました。また、島津斉彬と篤姫の間でとりなされる様々な策略などを取り持つ役目であった西郷隆盛だったので、恋愛関係に発展する可能性はひくかったのでは？と言われています。

また、篤姫は第13代将軍家定と良好な関係を築いていっていました。討幕の時も、徳川家の者として徳川家を守ることだけを考えていた篤姫は、無血開城を迎えたあとも徳川家存続のために動いていたのも篤姫でありました。そのことを考えると、西郷と恋仲ではなかったと言えるでしょう。

格差の激しい身分制度が濃かった時代ですので、恋愛関係に発展するということは難しいです。ですが、篤姫は西郷隆盛が尊敬の念を抱く島津斉彬の養女です。養女といっても、島津斉彬は篤姫を非常にかわいがっていたと言います。その尊敬する偉大な島津斉彬の娘とならば、西郷の性格から考えると、全力で守り抜こうと思ったのではないでしょうか。

無血開城の際に篤姫は徳川家を存続させてほしいと西郷隆盛に手紙を送りました。西郷隆盛は新政府軍であったのにも関わらず、その嘆願を受け入れ徳川家存続の手伝いをしたのです。この観点から見ても、島津斉彬の養女・篤姫の願いならばと、自分の立場よりも島津斉彬に対する尊敬の念年を優先したと言えます。

西郷隆盛は、生涯で3人の女性と結婚しています。1人目須賀は結婚して間もなく離婚、2人目愛加那は事情があり離婚、3人目糸は最後まで添い遂げました。1人目の須賀と結婚したころ、西郷は島津斉彬に命で忙しくいていました。『西郷どん』で須賀を演じるキャストは橋本愛さんです。

2人目の愛加那とは西郷が島流しにあった時に出会い結婚しまし、2人の間には子供も授かりました。ですが、幕府から藩に戻るよう指示があったため仕方なく島を離れなければならなく、そこで家族は離れることになってしまったのです。（※島津妻制度といものがあり、結婚した妻は島から出てはいけないというルールがあった。）『西郷どん』で愛加那を演じるキャストは二階堂ふみさんです。

そして、3人目の妻・糸と結婚しました。糸は1度結婚し離婚した過去がありました。ですが、糸は献身的に西郷の帰る家を守り続けていたのです。また、島に置いてきた西郷の息子を引き取り、自分の子供と同じように育て上げるのです。『西郷どん』で糸を演じるキャストは黒木華さんです。

このように、西郷には3人もの女性関係がありました。篤姫と恋愛関係に発展する可能性もあったからもしれませんが、西郷が篤姫に一生懸命に尽くしたのはやはり島津斉彬の存在が大きかったからと言えるでしょう。1人薩摩から藩のために嫁いだ篤姫を、慈悲に溢れる西郷はないがしろに出来るはずがなかったのです。

篤姫と西郷はお互いに使命があったので、その使命を果たすためにもお互いを利用していたと言え、史実上で恋仲であったことには無理があるでしょう。2人の関係性は政治を通しての接点であり、個人的な接点はありませんでした。そのため、

こうして2人の関係性、また、西郷隆盛の妻たちを見ていくと、篤姫と西郷隆盛の間に恋愛関係があった可能性は低いということが分かりました。ですが、史実に2人の感情はのこっていませんので本当の所はどうであったかは測りかねます。また、大河ドラマは史実に沿ったフィクションですので、心理描写に恋仲を加えたことでまた一味違った面白みを味わうことができます。

史実では、2人の関係性は深いものではなかったかもしれません。ですが、『西郷どん』での2人は、心で繋がる深い関係として描かれました。それには、エンタメ性やストーリー上の展開を面白くするための演出ですので、これもまた１つも物語として見ることができます。

北川景子さん演じる篤姫は、縁の下の力持ちという言葉がピッタリの役目を担う幕末には欠かせない人物でした。『西郷どん』では篤姫について詳しく描かれることはありませんが、日本の影の立役者演じる北川景子さんの演技にも注目です。また、ドラマ内での2人の関係性の奥に隠された、島津斉彬を通しての2人の心情にもぜひ注目してみてください。

『西郷どん』では2人の恋仲を描きましたが、嘘ではありません。また、史実としては恋仲である可能性が低いということなので、絶対にないとは言えません。所説ありますので、その1説が描かれているとみてもいいでしょう。

『西郷どん』での2人の関係性はとても心打たれるものでもあり、素敵に思う人もいるのではないでしょうか。史実を知った上でも物語は楽しめますので、気になる方ぜひ大河ドラマ『西郷どん』をご覧になってください。