昼顔のロケ地まとめ！映画に登場したホタルの公園やバス停など紹介

「昼顔」は既婚者たちが妻や夫の目を盗んで密会を繰り返しますが、主人公である笹本沙和が不倫相手である北野裕一郎を待っていた動物園や、映画版での密会場所に使われたホタルの公園など印象深いシーンが多数あります。いずれも綺麗で魅力的な場所が多いため、ファンはいったいロケ地はどこなのか気になるところです。今回は気になるシーンを紹介していくとともに、そのロケ地はどこなのかを徹底調査していきます。

「昼顔」のヒロインである笹本沙和(上戸彩)はスーパーのパートとして働いている普通の主婦です。ある日、沙和の働くスーパーの駐車場で車上荒らしにあった滝川利佳子(吉瀬美智子)と遭遇します。犯人は高校生の木下という生徒であったため担任の先生である北野裕一郎(斎藤工)が現場に駆けつけます。これが沙和と北野の出会いであり、この時に沙和は北野の事を素敵な男性だと思ったことが不倫関係に発展するきっかけとなります。

ドラマ版「昼顔」の第2話で沙和と北野は連絡先を交換し、何度も密会を重ねたことによって愛し合う関係になります。しかしお互いの結婚相手に気付かれてしまい、沙和は最後には夫である俊介と離婚をする事になります。北野は妻である乃里子の強い希望で離婚をする事はありませんでしたが、弁護士を通じて沙和とは二度と連絡を取り合わず顔を合わせる事を禁止されたというところでドラマ版「昼顔」は幕を閉じます。

利佳子は暇つぶしと称して不倫を楽しむ主婦であり、車上荒らしにあった車も不倫の密会のために使っていた車でした。車上荒らしにあってしまった事により不倫が夫にばれてしまう事を恐れた利佳子は沙和をアリバイ工作のために利用しますが、沙和自身も北野と出会ってしまった事と利佳子の影響もあり、北野との不倫に発展していってしまいます。沙和と利佳子はお互いの夫に不倫がばれないように協力し合う協力者となります。

「昼顔」のもう一人のヒロインである利佳子は夫である滝川徹が編集長を務める雑誌の挿絵を担当している加藤修に自分の絵を描いてもらった事がきっかけでお互い惹かれあうようになります。徹は妻の浮気に気付きますが、世間体を気にして離婚することはしませんでした。しかし利佳子に二度と加藤には会わないように命令しました。利佳子はまだ加藤の事を愛していましたが、娘二人の事も考え加藤とは連絡を取らない決意をしました。

沙和は「昼顔」ドラマ版のラストで夫とは離婚が成立し、不倫相手であった北野には今後一切接触せずに、言葉もメールも交わしてはいけないという契約を交わされました。映画版「昼顔」はそれから3年後が舞台となっており、現在の沙和は苗字を笹本からもともとの苗字であった木下に戻し、自分の事を知っている人間のいない三浜という海辺のある田舎へと引っ越してレストランで働きながら一人暮らしをしていました。

沙和はこの3年間、北野の事を忘れようと努力していましたが完全には忘れる事は出来ていませんでした。そんなある日、偶然沙和の住む町にホタルの生態についての講演をするために北野が訪れ、二人はまた出会ってしまいます。北野はホタルの研究のために沙和の住む町の公園で毎日ホタルの幼虫を見つけるようになりますが、北野と会うために沙和も通うようになり、二人は昔のようにまた密会を繰り返すようになっていきます。

昔のように密会を繰り返す沙和と北野の関係に気付いてしまった北野の妻である北野乃里子(伊藤歩)は、まだ北野の事を愛しているにもかかわらず二人の関係を許し、離婚することを了承します。それから北野と沙和は結婚に向けての準備を進めます。沙和は不倫しているという事実が働いているレストランの従業員にばれてしまい、気まずい中仕事をこなしますが愛する人と一緒にいれている事もあり、笑顔で日々を送っていました。

乃里子が離婚届にサインをしたという事で、北野は乃里子のもとへと向かいます。離婚届を受け取った北野を乃里子は送っていくと言い、二人は車で駅まで向かいますが、突然乃里子は車のスピードを急激に上げ、なぜ自分では無く沙和を選んだのかを問いただします。北野が上手く答えられないでいると、車はガードレールを突っ切り崖の下へ落ちてしまいます。このとき乃里子は一命を取り留めますが、北野は即死してしまいます。

沙和は愛する人の突然の死という現実を受け入れられずに乃里子のもとを訪ねますが、この時に沙和は乃里子に「あなたの事を一生恨む」と言われてしまいます。生きていく気力を失った沙和は電車にひかれて自殺しようとしますが直前で思いとどまります。このとき沙和は北野の子供を妊娠しており、自身が生きていく意味を見い出します。それから何年か後に沙和の子供がホタルの公園で遊んでいるところで映画版「昼顔」は幕を閉じます。

ドラマ版「昼顔」の第1話の終盤シーンで、沙和は北野の事が頭から離れなかったため、もう一度会うために北野の働く大学に立ち寄る場面がありますが、この大学のロケ地は神奈川県横浜市金沢区にある「関東学院大学金沢八景キャンパス」です。1949年に設置されKUGの略称で呼ばれており、政治家の小泉進次郎や声優の金田朋子、お笑い芸人の石塚英彦など多くの著名人や芸能人が卒業した大学としても知られています。

ドラマ版「昼顔」の第5話で北野と沙和は動物園にて手をつなぎながらゴリラを見ていましたがこの時に北野は子供に「先生!」と呼ばれたためにとっさに手を放すというシーンがあります。このシーンのロケ地は千葉県千葉市若葉区にある「千葉市動物公園」です。この動物園にはモンキーゾーンというエリアがあり、「昼顔」のシーンでも沙和と北野が観察していたゴリラやオランウータンが人気の動物となっています。

ドラマ版「昼顔」の第4話にて沙和が北野とデートをするはずだった公園に行くと北野がおり、気持ちを抑えきれなくなった二人は初めてキスをするというシーンがありますが、この高台の公園に使われたロケ地は神奈川県中郡二宮町山西にある「二宮町吾妻山公園」です。吾妻山は標高が136.2メートルの山で、1987年に公園として整備されたことにより吾妻山公園と呼ばれるようになりました。

ドラマ版「昼顔」の沙和はスーパーのパートタイムとして働いており、利佳子や乃里子がよく来店しているなど「昼顔」のシーンでよく使われていますが、このスーパーのロケ地として使われたのは神奈川県横浜市神奈川区にある「プラザ栄光生鮮館 コットンハーバー店」です。他に水谷豊主演のテレビドラマ「相棒」や、アイスクリームの「MOW」のCMの撮影に使われているなど多くのテレビ撮影のロケ地として使われています。

「昼顔」にはホテルによる密会のシーンがよく使われますが、沙和と北野が外を眺めているというシーンに使われたホテルは、神奈川県藤沢市鵠沼海岸1丁目にある「BREATH HOTEL」です。ドラマのシーンでも沙和と北野が外の景色を見ていたように湘南、江の島の景色を窓から一望することができ、海の綺麗な夜景を楽しめるホテルとして人気のホテルとなっています。

北野と妻である乃里子はマンションで結婚生活を送っていますが、このマンションのロケ地に使われたのは「金沢八景ハイム1」です。神奈川県横浜市金沢区にあり、主人公である沙和がオープニングで自転車に乗って夕方の道を走っているシーンもこのマンションの近くにある夕照橋で撮影されたものです。またこのマンションには北野乃里子役の伊藤歩のサインが飾られています。

ドラマ版「昼顔」第2話で利佳子の不倫相手の一人である萩原智也が利佳子に振られてしまったために追いかけるというシーンがありますが、このロケ地に使われたのは「金沢八景ロータリー」です。場所は京浜急行金沢八景駅の近くで、交差点の中には小さな公園があり真ん中には親子を模した銅像があります。周りは住宅街なのでこの銅像が街のシンボルになっています。

「昼顔」は第1話の序盤で利佳子が車上荒らしにあってしまった事からすべてが始まりますが、利佳子は犯人である木下の担任である北野と示談をするために沙和を連れてホテルのロビーで話し合いをします。このホテルのロケ地に使われたのは「オークラ千葉ホテル」です。千葉県千葉市中央区中央港1丁目13-3にあり、北野裕一郎を演じた斎藤工は「撮影のために何度も足を運んだため、非常に印象深い場所です」と語っています。

ドラマ版「昼顔」第9話にて、沙和の夫である笹本俊介は会社の部下である長谷川美鈴に好意を持たれているため、いけない事だと分かりつつも一度だけレストランで食事をしますが、このレストランのロケ地に使われたのは「南青山たまな食堂」です。表参道の裏道にあり、日本伝統の味にフレンチのアレンジを加えている味が自慢で、オーガニックワインをはじめお酒にもこだわっているという女性に人気のおしゃれなお店です。

ドラマ版「昼顔」第9話にて、利佳子の夫である滝川徹の出版社で雑誌の挿絵を担当している加藤修の絵画の展示会がホテルで行われましたが、このホテルのロケ地に使われたのは「第一ホテル東京シーフォート」です。アクセスは羽田空港からモノレールで行くことが出来ます。ビューが羽田空港側とお台場側に分かれており、羽田空港側では電車や飛行機が見下ろすことができ、お台場側では綺麗な海の夜景を楽しむことが出来ます。

ドラマ版「昼顔」最終話にて、加藤が公園で利佳子への想いを絵を描いていると遊んでいた近所の子供たちに馬鹿にされてしまうというシーンがありますが、この公園のロケ地に使われたのは区立隅田川緑道公園です。昭和48年12月25日に開園されたこの公園は、東京都墨田区にあり隅田川を眺める事が出来ます。また夏には隅田川花火大会が開催されるため、県外からも多くの人が訪れます。

ドラマ版「昼顔」にて北野が妻である乃里子と食事を楽しむシーンがありますが、このシーンでロケ地として使われたのは「リストランテ・サバティーニ青山」です。場所は青山通りに面したところにあり、中に入るとローマの雰囲気を醸し出す空間となっています。本格的なイタリアン料理とワインが自慢で、プロによるピアノの生演奏を聴きながら優雅に料理とお酒を楽しむことが出来ます。

利佳子の夫である滝川徹が編集長を務めており、加藤が挿絵を担当している出版社のシーンに使われたロケ地は「LIXIL」の本社です。株式会社LIXILは新築・リフォーム会社で、東京都江東区にあります。2001年に設立され、住宅設備機器業界の最大手として知られています。またLIXILはスポーツ業界も応援しており、2018年現在プロテニスプレイヤーである錦織圭はCMを担当しています。

ドラマ版「昼顔」第2話にて、沙和はスーパーでの仕事が終わると公園で北野と待ち合わせをしデートをする事が多かったですが、このシーンのロケ地として多く使われた公園は「大和市泉の森」です。神奈川県大和市にあり、みどりのかけ橋という名前の大きな橋が印象的な公園です。多くのイベントや教室が開催されており、キャンプ場もあるため夏などは多くの地元民や観光客でにぎわいます。

ドラマ版「昼顔」第3話にて、沙和の不倫に感づき始めた笹本慶子は息子である俊介を誘ってレストランで食事をしますが、このシーンで使われたロケ地は「SMOKE BAR＆GRILL」です。渋谷区表参道にあり、季節のおいしいものをスモーク＆グリルし、お酒と共にシンプルに味わう事ができます。また表参道の４階にあるため、夜には綺麗な夜景を見下ろしながら食事を楽しむことができます。

映画版「昼顔」序盤では沙和と北野は晴れて暮らしており、言葉を交わすこともメールをする事も禁じられていたためホタルのいる三浜自然の森という公園で逢瀬を重ねますが、この公園のロケ地は「観音の滝」です。「昼顔」の名シーンを作っているこのホタルの公園は埼玉県ある松浦八景の一つと呼ばれており、男滝と呼ばれるほど豪快な滝が見所です。このロケ地は監督やスタッフが探し回ってやっとの思いで見つけたという事です。

映画版「昼顔」に出てくる三浜自然の森という架空の公園の近くにあるバス停で、北野は沙和に「もう会うのはよそう」と言いますが、このバス停のロケ地は神奈川県の真鶴半島にあり、遠藤貝類博物館の近くにあります。ホタルの公園に近い場所の設定でしたが実際は違う県にあります。このバス停の椅子には斎藤工と上戸彩のサインがあり、ファンなら必見となっております。また雨などで汚れないように透明な保護が貼ってあります。

沙和は離婚をしたため生活のために海の見えるレストランでバイトをはじめ、オーナーである杉崎尚人が映画版「昼顔」の物語に深くかかわってきますが、このレストランのロケ地に使われたのは「インドレストランカフェ カリカ」です。神奈川県横須賀市にあり、作中では海が近くにある事もあり海鮮を使った料理を出していましたが、実際はインドレストランと言うだけあって、数種類のカレーを主に提供しているレストランです。

レストランのオーナーである杉崎尚人が波乗りや釣りをするのによく使っており、また沙和が出勤する途中にあるため自転車に乗っているシーンでバックに映るなど劇中によく登場する海岸のロケ地に使われたのは「野比海岸」です。ヤシの木が植えられているため海外のような雰囲気を感じることができます。また「インドレストランカフェレストラン カリカ」の近くにあるため、ロケ地めぐりの際は一緒にまわる事が出来ます。

不倫が乃里子にばれてしまったため、沙和が逃げだし北野が追いかけるシーンがありますが、この時に駅の線路で「今度こそちゃんとするから、信じてほしい」と北野は言います。また映画のラストシーンにも使われるなど名シーンで使われている駅がありますが、この駅のロケ地は静岡県にある伊豆急行線の「伊豆大川駅」です。駅から海を見る事ができ、日当たりも良いので夏には南国気分を味わう事が出来ます。

沙和と北野がホタルの公園からバスに乗って駅まで戻って来ると、車に乗っていた乃里子がその現場を見てしまいクラクションを何度も鳴らすという印象的なシーンがありますが、このシーンのロケ地に使われたのは静岡県にある「河津駅」です。この駅では春には桜がよく咲く事でも知られており、また2015年から石川さゆりの「天城越え」が電車の発車メロディとして使われている事も特徴です。

映画版「昼顔」で北野が乃里子のもとへ離婚届を受け取りに向かっていた時、沙和はレストランの従業員たちと三浜のお祭りに参加しますが、このお祭りのロケ地に使われたのは「大原漁港」です。千葉県いすみ市にあるこの漁港では毎週「港の朝市」が開催されており、新鮮な魚介類や加工品を販売しています。また海鮮バーベキューが名物となっており、その場で買った材料で青空の下バーベキューを楽しむ事が出来ます。

北野は映画版「昼顔」の序盤で、沙和の住む三浜にホタルの講習を行うために訪れ、そこで二人は3年ぶりの再会を果たしますが、このシーンに使われた会場のロケ地は「三郷市文化会館」です。埼玉県三郷市にあり、石井竜也やT-BOLANなど多くの歌手がコンサートを行っている事でも知られているため、週末などは多くの人が訪れます。また映画「うた魂」のロケ地としても使われました。

沙和は北野と同棲しているアパートに送られてきたファックスによって北野が仕事をしばらく休んでいる事に気付き、北野が休みの最中に何をしているのか確かめるために尾行をしてある駅にたどり着きますが、この駅のロケ地として使われたのは「桜木町駅」です。神奈川県横浜市にある駅で、近くには横浜中華街やみなとみらいがあるため常に人通りが多く、観光スポットとして有名です。

沙和と北野はホタルの公園で会う事が出来なかったのでバスに乗ったり走り回ってお互いを探しあいますが、このシーンでのロケ地に使われたのは「神奈川県立城山高校」の横にある道路で、劇中に出てきたバス停は現存のものではなくスタッフが作ったものです。近くに城山ダムや津久井湖記念館などの観光スポットがあるので、ロケ地巡りの際は合わせて行ってみるのがオススメです。

沙和は尾行した末に北野と乃里子が車の中で一緒にいるところを目撃してしまいますが、このシーンで使われたロケ地は「新横浜第一公園」です。1999年に設立され、広さ2644平方メートルという広い公園となっています。また災害時に飲料目的以外で使う事の出来るポンプが常備されています。ちなみにこの時に沙和は二人に気付かれなかったと思っていましたが、乃里子には姿を見られていた事があとで発覚します。

これまでの事で、「昼顔」はドラマ版・映画版ともに広範囲にわたり、多くのロケ地が使われている事がわかります。沙和と北野が逢瀬を繰り返していたホタルの公園やレストラン近くの海岸など、非常に魅力的な場所が多く存在するので、今までにロケ地めぐりとして観光する「昼顔」ファンは多いです。またロケ地巡りをしてから「昼顔」をもう一度観てみると、また違った感動が生まれてくるのでオススメです。