2020年09月24日公開
2020年09月24日更新
ブラック・ミラー「クロコダイル」のあらすじは?タイトルの意味と結末をネタバレ
Netflixのドラマ『ブラック・ミラー』のシーズン4には「クロコダイル」というストーリーがあります。「クロコダイル」はミアという主人公の女性が次々と殺人を犯していくストーリーです。この記事では『ブラック・ミラー』のシーズン4で配信された「クロコダイル」のあらすじのネタバレや感想などを紹介します。また「クロコダイル」というタイトルにどのような意味があるのか考察もまとめています。
目次
ブラック・ミラー(Netflixドラマ)シーズン4とは?
ブラック・ミラーシリーズの概要
『ブラック・ミラー』はイギリスのチャンネル4で2011年から放送されていたドラマです。スペシャル版以降はNetflixが買い取ったため現在はNetflixで配信されています。それぞれのストーリーはつながっておらず、1話完結型の短編ドラマとなっています。『ブラック・ミラー』は人気が高く映画化もされています。
ブラック・ミラーシーズン4の概要
『ブラック・ミラー』のシーズン4は2017年からNetflixで配信されたドラマです。シーズン4は全6話で1話あたり40分〜80分のドラマとなっています。
ブラック・ミラー「クロコダイル」のあらすじネタバレ
あらすじネタバレ①ロブとの再会
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」はある交通事故から始まります。ここでは「クロコダイル」の冒頭シーンのあらすじのネタバレをまとめています。ミアはロブと共にドライブした時にある事故を起こしてしまいます。それから数年後、ミアは別の男性と結婚して子供もおり、建築家として成功を収めていました。ある日ミアが出張先のホテルで過ごしているとそこにロブがやってきます。
ロブはあの時の事故のことで、匿名で遺族に手紙を出すつもりだと言いました。それを聞いたミアは絶対にダメだと言ってロブを止めようとします。
あらすじネタバレ②消したい過去
ロブとミアが起こした事故とは、ミアにとって消したい過去でした。ここでは二人の間にどのような過去があったのか、事件の内容についてあらすじのネタバレをまとめています。当時、ミアとロブはお酒を飲みながら楽しくドライブをしていました。しかし運転しているロブがよそ見をした瞬間に男性を轢き殺してしまいました。
ミアは急いで警察に連絡しようとしましたが、ロブは飲酒運転をしていたから絶対に捕まると言って証拠隠滅をしようとします。ミアは最初は嫌がりましたが、最終的にはロブに協力して遺体を湖に沈めました。この時に沈めた遺体はまだ見つかっておらず、ミアとロブは今まで犯行を知られずに生きてきました。
あらすじネタバレ③ロブの殺害
ミアは遺族に手紙を書くというロブを止めるために殺害してしまいます。ここではロブの殺害シーンについてあらすじのネタバレをまとめています。部屋を出ていこうとするロブを止めようとしたミアは抱きつき、そのまま地面に押し倒します。するとロブはその衝撃で頭を打って意識が朦朧とします。そのままミアは腕で首を押さえつけてロブを窒息死させました。
ミアはアリバイを作るために、ホテルの有料テレビをつけます。そして呆然と窓の外を見ていると一台のトラックが人を撥ねました。周りに事故を見ている人がいるのに気づいたミアは急いでカーテンを閉めました。そしてルームサービスのワゴンの隙間に遺体を隠します。
ブラック・ミラー「クロコダイル」のタイトルの意味と結末ネタバレ
結末ネタバレ①シャジアの殺害
保険会社に務めるシャジアは、ミアがロブを殺した後に窓の外から見た交通事故について調べていました。シャジアはリコーラーという機械を使い、まずは事故に遭った男性の記憶を探ります。このリコーラーという機械はこめかみに機械をつけることで、その人物の記憶を映像化することができる機械です。人の記憶はあやふやなものなので、複数人の記憶を見て情報を統合することで正解を導き出すことができます。
男性は赤い口紅が印象的な黄色い服を着た女性の側で事故に遭ったことが判明します。シャジアはその女性に会いに行って記憶を見せてもらうと、フラッシュがたかれたようなシーンがありました。おそらく写真を撮ったであろう人物がかすかにガラスに写り込んでいたので、それを元にある歯医者を訪ねます。歯医者は隣人を盗撮をしていたので最初は記憶を見られるのをためらっていました。
しかしシャジアは守秘義務があると説得して記憶を見せてもらいます。するとホテルで女性が窓から事故を見ている姿が映っていました。シャジアは恋人に一言言ってミアの元を訪れます。ミアは記憶を見られたらまずいと思いましたが、事故現場の記憶だけで良いといわれて仕方なく了承します。証言は義務づけられており、もし拒否すれば警察を呼ばれてしまうからです。
ミアは集中してロブを殺してしまった記憶を見せないようにしました。しかし最後にロブを殺した記憶や、以前事故で男性を殺してしまった時の記憶まで見せてしまいました。シャジアは守秘義務があるからこのことは誰にも言わないと話し、すぐに立ち去ろうとします。しかしミアはシャジアを信用できず、拉致してしまいました。
結末ネタバレ②モルモット
シャジアを拉致したミアはさらに犯行を重ねてしまいます。ここでは『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」の結末のネタバレをまとめています。ミアはシャジアを縛り、記憶を消せるのか、本当に黙っているのかなど質問攻めにしていました。そしてミアの家に行くことを誰かに言ったか聞きます。シャジアは恋人に言っていましたが、それを隠そうとします。
ミアは真実を確かめるためにリコーラーを使ってシャジアの記憶を見ました。すると画面には恋人の男性にミアの家に向かうことを言っている様子が映し出されました。ミアはシャジアを殺し、シャジアの恋人の元へと向かいます。そしてミアはこっそりと部屋に侵入してシャジアの恋人を風呂場で殴り殺しました。恋人を殺すところまではフードをかぶっていたミアでしたが、殺した後にフードを脱いでしまいます。
しかし風呂場から出るとそこにはまだ赤ん坊のシャジアの子供がいました。子供だからといってこのまま生かしておけばリコーラーで記憶を見られ、ミアが犯人だとバレてしまう可能性があります。そこでミアは子供も殺してしまいました。ミアはそのまま息子の発表会に直行します。シャジアの自宅では男性と子供の遺体が発見され、警察が駆けつけていました。
警察は誰が殺したのか記憶を見るために、シャジアの子供部屋に置かれていたモルモットの記憶を見ます。そしてミアがいる息子の発表会に警察が来るところで物語は結末を迎えます。
「クロコダイル」のタイトルの意味
「クロコダイル」のストーリーの中でワニは全く登場しませんでした。なぜこのタイトルをつけられたのかというと、「Crocodile Tears」が由来しているのではないかと考察されています。これは嘘泣きをして獲物をおびき寄せるワニの伝説です。劇中ではミアが涙を流すシーンが印象的でした。そのためこの「Crocodile Tears」がタイトルの由来になっていると考えられています。
また、「Crocodile's Dilemma」もタイトルの由来になっていると考察されています。「Crocodile's Dilemma」は日本語では「ワニのパラドックス」といわれている有名な話で、自己矛盾を表した言葉です。このように「クロコダイル」というタイトルの意味については様々な考察がされていました。
ブラック・ミラー「クロコダイル」の謎をネタバレ考察
ネタバレ考察①ミアはサイコパス?人間性は?
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」ではミアが多くの人を殺害していきました。ただ、最初にロブが人を轢いた時にはすぐさま警察に連絡しようとしています。そのため、生粋のサイコパスというわけではありませんでした。しかし数年後、建築家として成功したミアはこれまでのキャリアを崩されたくないという思いから殺人を繰り返していくことになります。
殺人を苦しむ場面もありますが、その後平然を装うことができたりすぐに証拠隠滅をするなど冷静さがありました。このことからミアは殺人を楽しむようなサイコパスではないものの、サイコパスの気質はあったようです。
ネタバレ考察②リコーラーが古い筐体である理由
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」ではリコーラーという機械を使っていました。人の記憶を見る事が出来るこの機械は近未来的なものですが、なぜか古い筐体でした。なぜ古い筐体にしなければならなかったのかというと、リコーラーを横から見た時の形がワニが口を開いているように見えるからではないかといわれています。タイトルと関連付けるためにあえてリコーラーを古い筐体にしたと考えられています。
ネタバレ考察③ノアの子供のミュージカル
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」のラストシーンでは、ミアの息子の発表会がありました。その時の歌詞がまさにミアのことをそのまま歌っていました。周りの親達は手拍子をしながら子どもたちの歌を楽しむのですが、ミアだけは涙を流し続けていました。
ブラック・ミラー「クロコダイル」のキャスト一覧
アンドレア・ライズボロー
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」で主人公のミア役を演じたのはアンドレア・ライズボローです。アンドレア・ライズボローとは、1981年10月27日生まれのイギリスの女優です。多くの賞を受賞しているベテラン女優です。アンドレア・ライズボローの出演作品には『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』のウォリス・シンプソン役や『シャドー・ダンサー』のコレット・マクヴィー役などがあります。
キラン・ソニア・サワル
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」で事故の調査をしていたシャジア役を演じたのはキラン・ソニア・サワルです。キラン・ソニア・サワルとは、スコットランドの女優です。キラン・ソニア・サワルの出演作品には『Murdered by My Father』のサルマ役や『The Nevers』のハリエット・カウル役などがあります。
アンドリュー・ガワー
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」の冒頭で男性を轢き殺してしまったロブ役を演じたのは、アンドリュー・ガワーです。アンドリュー・ガワーとは1989年11月8日生まれのイギリスの俳優です。主にドラマや演劇などで活動しています。アンドリュー・ガワーの出演作品には『カーニバル・ロウ』のエズラ・スパーンローズ役や『アウトランダー』のチャールズ・エドワード・ステュアート役などがあります。
アンソニー・ウェルシュ
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」でシャジアの恋人役を演じたのはアンソニー・ウェルシュです。アンソニー・ウェルシュは1983年7月5日生まれのイギリスの俳優です。アンソニー・ウェルシュの出演作品には『名もなき塀の中の王』のハッサン役や『ハンナ』のレオ・ガーナー役などがあります。
クレア・ラッシュブルック
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」で警官役を演じたのはクレア・ラッシュブルックです。クレア・ラッシュブルックは1971年生まれのイギリスの女優です。クレア・ラッシュブルックの出演作品には『アガサ・クリスティー ミス・マープル』のキャロライン・コプリング役や『アンダー・ザ・スキン』のローズ・ケリー役などがあります。
ブラック・ミラー「クロコダイル」に関する感想や評価
ブラックミラーのクロコダイルの巻がワニのパラドックスがテーマだとしても、それはないやろーぐらいのえげつないバッドエンディングに持ってくるところは流石だとしかいえない https://t.co/RMOOZ57FyZ
— Okai (@okayfuture) January 23, 2019
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」というタイトルは「ワニのパラドックス」からつけられたタイトルであると考察されている方がたくさんいました。「ワニのパラドックス」をテーマに容赦のないバッドエンドにしているところは『ブラック・ミラー』らしくハイセンスだという感想もありました。
『ブラック・ミラー』S4E3「クロコダイル」。タイトルの意味がわからなかったのでツイートを漁るなりググるなりしてみると、上辺だけの偽善的な涙を意味する「鰐の涙」という言い回しから来ているのではという説が。https://t.co/ubKJxagQAc
— rumane99 (@rumaneklyn99) December 30, 2017
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」のタイトルの考察では「ワニのパラドックス」の他に、「Crocodile tears」をテーマにしているのではないかと考察している方もいました。日本人だと「Crocodile tears」の伝説を知らない方が多いので、なぜこのようなタイトルをつけたのか考えながら見たという感想もありました。
『ブラックミラー』S4の『クロコダイル』キツかった・・・しんどさが半端ない。ブラックミラーはいちいちあなたならどうするという問いを突きつけてくるな。
— 濱田英明 (@HamadaHideaki) January 20, 2018
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」の感想では、「観ていて辛かった」「怖かった」という感想がたくさんありました。「クロコダイル」は自分がもしミアと同じ立場ならどのような選択をしていたのかと視聴後に考えさせられるドラマだといわれています。感想の中には、2日経っても辛さを引きずっているという方もいました。
ブラックミラー4、3話「クロコダイル」タイトルからして最初に沈んだ男性が浮かび上がって主人公を喰い殺すホラーだと思ったら全然違いましたね。アラブ系の女性が活躍する展開は流石外国…と思ってたら……モルモット…モルモット
— bbしらす (@sirasub) December 29, 2017
『ブラック・ミラー』の「クロコダイル」の感想にはシャジアが活躍すると思っていたら、モルモットが全てを見ていたという結末に驚いたという感想も多数ありました。中には途中でモルモットの伏線に気づいたという方もいました。
ブラック・ミラー「クロコダイル」まとめ
『ブラック・ミラー』は自分の地位を守るために殺人を繰り返す女性のストーリーです。視聴者の感想には「辛い」「怖い」といった感想が多いのですが、全体的に評価がとても高いドラマです。Netflixで配信されているのでぜひ観てみてください。