ゾンビ系アニメのおすすめランキング！人気の学園モノなど厳選まとめ

「歩く死人」「生ける屍」などと表現されるゾンビは、ホラー系の作品には欠かせない題材で、ゾンビと人間の生存競争をかけた戦いや、ゾンビパニックによる社会機能の崩壊のようなシリアスが多く見られます。以下では、ゾンビを題材にしたアニメ作品に注目し、ゾンビ系にアニメの日本のおすすめランキングTOP15～11までを紹介します。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第15位の「WAKING MEAT」は、人口増加と食料問題を抱える人間が、生きるための手段として、ゾンビを食用化した異色のアニメ作品です。通常のゾンビものとは設定が逆転した独特の世界観と、歩く肉という意味の「ウォーキング・ミート」の呼称など、新感覚のゾンビ系パニックのストーリーが新鮮な日本発のアニメーション映画です。

「WAKING MEAT」は、2019年7月19日に上映された短編CGアニメで、「甲殻機動隊S.A.C. SSS」「PSYCHO-PASS サイコパス SS」などのアニメ作品のCGを手掛けた須貝真也初監督作品です。人間を捕食するゾンビ系パニックに飽きてしまった方や、新感覚のゾンビ系の世界観を楽しみたいアニメファン必見です。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第14位の「フランチェスカ」は、北海道発のゾンビ系アイドル・フランチェスカを主人公に据えたアニメ作品です。物語は、ひょんなことから石川啄木が蘇ったことで、北海道ゆかりの歴史人物が、地元の各名所で織りなすドタバタコメディを主軸に、所々で北海道の名産を組み入れた宣伝PＲアニメとなっています。

主人公がゾンビの「フランチェスカ」は、アイドル系ゾンビという新ジャンルのゾンビ設定だけでなく、北海道の魅力がたくさん詰まったストーリー展開で、地元の方は勿論、北海道についてもっと知りたい方にも観てほしい楽しいアニメです。また、「フランチェスカ」のように、ご当地アイドルとゾンビのコラボレーションアニメは、全国でも珍しい試みでしょう。

また、フランチェスカは、アンデッド系ご当地アイドルとして、イベント出演やフランチェスカラジオの開局、ラジオCDなどの制作・発売など幅広いメディア展開が行なわれていましたが、フランチェスカの開発元・株式会社ハートビットの自己破産により、2018年4月以降は活動を休止しており、活動再開も未定とされています。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第13位の「あるゾンビ少女の災難」は、夏休みを舞台に、菊花大学の資料庫に保管されていた女性の遺体と生命の石を巡る、オカルト研究部の恐怖を描いたアニメ作品です。大学の資料庫に徳川埋蔵金が保管されている話を聞きつけたオカルト研究部は、例の資料庫で肝試しをすることを決めます。そして、人気のない資料庫に侵入した部員たちでしたが、噂の埋蔵金は見つかりませんでした。

一方で、資料庫内には、極めて保存状態の良い女性のミイラ・2体が保管されており、部員の1人が遺体の傍に安置されていた謎の宝石の存在に気が付き、外に持ち出してしまいます。その宝石は、生命の石と呼ばれるもので、それらを奪われたことを察したミイラは死から蘇り、生命の石を取り戻すべく、オカルト研究部に襲いかかります。

アニメ「あるゾンビ少女の災難」では、ひょんなことからゾンビに狙われるオカルト研究部の逃避行だけでなく、物語の鍵を握る生命の石の謎の解明や、資料庫に保管されていた棺の中の女性ミイラの悲しい過去など、様々な要素が盛り込まれた展開に、一度観たら最後まで目が離せないでしょう。

また、アニメ「あるゾンビ少女の災難」は、実写映画も制作・公開されており、「フジミ姫～あるゾンビ少女の災難～」のタイトル名で、2013年9月7日、東京・TOHO六本木シネマズ六本木ヒルズのイベント上映でお披露目されました。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第12位「屍者の帝国」は、小説「フランケンシュタイン」に登場する、ヴィクター・フランケンシュタイン博士の屍体の蘇生技術を確立させ、屍体が労働や兵力を担う19世紀ロンドンを舞台に、若くして亡くなった親友の意思を屍体に生み出す技術を求める医大生・ワトソンの旅と、屍体に潜む陰謀に迫ったアニメ作品です。

「屍体の帝国」に登場するゾンビは、人間にとって都合の良い存在に施された生物であり、ゾンビを用いた人間同士の戦いなど、これまでにない斬新なストーリー展開が見どころのダークファンタジーものです。一方で、死者の蘇りなど科学のタブーや、忌避感、言葉では表現できない気持ち悪さなど、哲学・倫理的要素も含まれた物語の奥深さもおすすめポイントです。

アニメ原作となったSF小説「屍者の帝国」は、小説家・伊藤 計劃先生が第4長編として計画した作品でした。しかし、2009年に伊藤先生がガンにより逝去され、原作は冒頭の草稿30枚が残されます。そこで、生前の伊藤先生と親交があった円城塔先生が、遺族の承諾を得て「屍者の帝国」の執筆を完成させ、伊藤計劃・円城塔の名前で発表されました。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第11位の「屍鬼」は、昔の因習が残る小さな集落・外場村で起こった不可解な殺人事件を発端に、知能を持ったゾンビの襲撃と、恐怖におののく人間の変貌と崩壊までを描いた異色のゾンビ・ホラーサスペンス・アニメです。作中に登場するゾンビは、生前の知能や習慣を受け継ぎながら蘇った、いわゆる吸血鬼にも似たような設定が施されています。

そして、ゾンビとして蘇った死者は、役所の乗っ取りから外部への連絡のコントロール、人間側との政治的な駆け引きを持ち出し、村人たちを恐怖に陥れていきます。このアニメの見所は、知能を持ったゾンビがもたらす被害だけでなく、終盤にかけて変貌していく人間の心の闇にも迫った心理的恐怖も見どころです。アニメ「屍鬼」は、ファンタジー作家・小野不由美先生の小説が原作です。

現代では、知能を持ったゾンビから、人間にとって都合の良い存在となったゾンビ、従来のように簡単には倒すことが出来ない新感覚のゾンビなど、多様なゾンビ作品が発表されています。以下では、原作となった漫画も高い人気を誇る作品もランクイン入りした、ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキングTOP10～4を紹介します。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング・10位の「屍姫 」は、強い未練や妄執から逃れられず死体となっても動き続ける「屍」と、生きた人間を襲う屍を狩るために生み出された少女たち「屍姫」の終わりなき戦いと屍姫の悲運を描いた作品です。本作品は、赤人義一先生の漫画を原作とし、アニメ版は「屍姫 赫」「屍姫 玄」のタイトルで放送されました。

屍姫とは、未練ある屍の中から選び抜き、光言宗の秘術を用いて作られた屍殺しの少女たちの俗称です。屍姫たちも、殺害対象である屍と同じ存在でありながら、人間と変わらない生活を送っていることが特徴です。しかし、長い戦いを果てに理性を失った屍姫たちの末路は、光言宗の僧侶によって永久に封印される悲しい運命が待っており、契約僧と屍姫の悲恋も作品のみどころです。

アニメの原作となった「屍姫」は、赤人義一先生の代表作で、「月刊少年ガンガン」にて2005年～2014年にかけて長期連載され、単行本は全23巻で構成されており、アニメ作品では描かれなかったエピソードの数々や臨場感あふれる作画がみどころです。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第9位の「神様のいない日曜日」は、死ぬことが出来なくなった死者（ゾンビ）と、彼らに安らぎを与える「墓守」の仕事を引き継いだ主人公・アイの少女から大人への成長を描いたアニメ作品です。物語は、墓守として村人から慕われている少女・アイが、突然訪れた人食い玩具と名乗る者によって衝撃的な真実を知り、「世界を救う」壮大な夢を胸に抱いて旅に出る所から始まります。

アニメの原作となったライトノベル「神様のいない日曜日」は、小説家・入江君人先生のデビュー作で、全9巻で構成されています。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第8位の「これはゾンビですか？」は、殺人事件に巻き込まれた主人公・愛川歩が、ゾンビとして蘇り、殺人事件の真相を追いながら、仲間との日常や絆を描いたアニメ作品です。物語は、ゾンビであり魔法少女へと変貌してしまった主人公が織りなす学園コメディを主軸に、シリアス・コミカルパートをバランスよく取り入れた楽しい展開となっています。

また、「これはゾンビですか？」のタイトル通りに、アイドルのようにかわいいキャラクターの登場や、学園ものを彷彿させるストーリー展開の多さで、ゾンビ系アニメであることを忘れてしまうでしょう。そして、ゾンビ系では欠かせない過激かつグロテスクな描写が無いことも、ゾンビやホラー系が苦手な方でも、ゾンビ系の世界観を楽しめる一押しのゾンビ系アニメ作品です。

また、アニメ「これはゾンビですか？」は、木村一心先生の執筆による小説版・19巻、コミカライズ版、ドラマCDなどのメディア展開も行なわれており、「これはゾンビですか？」の世界観をより深く堪能できるでしょう。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第7位の「ZOMBIE-LONE」は、死神の目を持つ主人公・紀多みちると、命のローンを組んでゾンビとなったクラスメイト赤月知佳と橘思徒による生と死の再生を描いたアニメ作品です。大事故から奇跡的に生還したと思われていた赤月と橘は実は死んでおり、本当の意味で生き返るためにゾンビを退治することでローンを返済している、一風変わった設定がアニメのおすすめポイントです。

本作品は、借金をゾンビ退治の数に応じて返済していく命のローンを組みながら、生と死の狭間・ゾンビとして生きる赤月・橘の葛藤と、2人の出会いきっかけに自分を変えていこうと努力するみちるの成長は必見です。また、「ZOMBIE-LONE」は、複雑すぎないストーリー展開に加えて、主人公赤月と橘のイケメンぶりにも注目が集まったアニメ作品です。

原作にあたる漫画「ZOMBEI-LONE」は、女性漫画家ユニット・PEACH-PITの作品で、2002年～2011年にかけて「月刊Gファンタジー」にて連載、単行本・全13巻で構成されています。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめ第6位の「さんかれあ」は、ゾンビをこよなく愛する風変りな高校1年生・降谷千紘と、事故の影響で体がゾンビへと変わってしまった美少女・散華礼弥が織りなす切ないラブストーリーを描いた作品です。飼い猫を蘇生させようと、自宅の古文書を片手に蘇生秘薬の実験に没頭する千紘は、ある日、お嬢様学校に通う散華礼弥と出会い、秘薬の実験を成功させます。

しかし、2人は秘薬の実験は失敗したと思い、千紘の飼い猫を蘇生させることを諦め、翌日に葬儀を行うことを約束します。一方、夜中の外出を父親に知られた礼弥は、部屋に閉じ込められてしまい、自分の人生を悲観して秘薬で服毒自殺を図るも、体がゾンビへと変化してしまいます。その後、家を抜け出した礼弥は、千紘の元へ向か途中で崖から転落死し、近くにいた千紘の目の前でゾンビとなって起き上がって見せます。

そして、千紘に介抱された礼弥は、そのまま千紘の家へ居候することとなり、千紘は念願だったゾンビ美少女との共同生活に心を躍らせます。しかし、ゾンビ化した礼弥の体は腐敗が進んでいき、礼弥を守るべく奮闘する千紘の活躍や２人の葛藤に注目して楽しみたいアニメ作品です。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第5位の「甲鉄城のカバネリ」は、世界中に蔓延した生ける屍＝カバネの脅威にさらされる島国・日ノ本を舞台に、装甲蒸気機関車「甲鉄城」に乗りこむ少年少女たちの戦いを描いた作品です。物語に登場するカバネは、心臓を鋼鉄に覆われており、心臓を破壊しない限り倒れることのない、ゾンビもの最強の生命力を秘めています。

また、異色のゾンビ系アニメではあるものの、人間の生活や命がカバネに脅かされていることや、カバネに噛まれた人間もいずれカバネへと変貌し、人間に襲いかかる悪循環など、ゾンビものの基本をおさえたストーリー仕立てとなっています。そして、ゾンビもの特有のグロテスクな描写や少ないことや、かわいい少女キャラクターが多数登場する、ゾンビ系が苦手な方でも楽しみやすいバトルアクション系アニメです。

また、主人公・生駒は、カバネに噛まれるも、独自に開発した武器を駆使してウイルスの侵入を防いだ「カバネリ」と呼ばれる異色の存在であることや、装甲車・甲鉄城と共に訪れた謎の少女・無名の正体などを紐解く謎解きの要素、細部にまでこだわった作画の美しさもおすすめポイントの作品です。

「甲鉄城のカバネリ」は、フジテレビの「ノイタイナ」枠で放送されたオリジナルアニメで、「進撃の巨人」の荒木哲郎さんが監督、「コードギアス」の大河内一楼さんがシリーズ構成、「超時空要塞マクロス」の美樹本晴彦さんがキャラクター原案を担い、「進撃の巨人」のWIT STUDIOがアニメーション制作を手掛けた注目のゾンビ系アニメです。

ゾンビ系の日本のアニメおすすめランキング第4位の「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」は、学園に侵入してきた生ける屍「奴ら」によって地獄へと化した世界と、学園に残った生徒たちによる生き残りをかけたアニメ作品です。物語は、ゾンビと高校生との戦いを軸に進められ、学園からの脱出を図る人間側とゾンビの駆け引きや美少女たちの活躍が注目ポイントです。

正統派ゾンビアニメとも称される「学園黙示録」は、佐藤大輔先生・原作、佐藤ショウジ先生・作画で月刊「ドラゴンエイジ」にて、2006年～2013年にかけれ連載されていた人気漫画が原作です。2017年に原作者の逝去と、作画・佐藤ショウジさんの原作者に対する敬意から、「学園黙示録」は絶筆となりましたが、現在も海外ファンを中心に、第三者による連載再開が望まれています。

映画やドラマ、アニメの視聴だけでなく、近年はゾンビの仮装も登場し、空前のゾンビブームを迎えています。そこで、ゾンビ系作品のファンであれば、一度は観てほしいゾンビ系アニメの日本のおすすめランキングTOP3を紹介します。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第3位の「ソウル・ステーション パンデミック」は、何気ない日常生活の中にある、街路地の人知れぬ裏路地からじわじわと広がっていくゾンビの脅威を描いたアニメ作品です。本作品は、韓国で制作された実写版ゾンビ映画「新感染 ファイナルエクスプレス」の前夜譚に起こった一組の男女とその女性の父親を中心とするストーリーを通じて、韓国社会が抱える闇に迫った社会派ゾンビ系アニメです。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第2位の「がっこうぐらし！」は、ゾンビに囲まれた街にある学校を舞台に、学校に寝泊まりしながら学校生活を送る「学園生活部」の日常や、生き残りをかけた少女たちとゾンビの戦いを描いたサバイバルホラーです。かわいい少女たちの日常を描いた学園ものでありながら、過激なシーンも多く、日常とアクションのギャップの大きさから視聴者の期待を裏切るおすすめの学園ゾンビアニメです。

「がっこうぐらし！」は、海法紀光先生による原作・原案、千葉サドル先生による作画で漫画版も刊行されており、2019年1月までに11巻が刊行されています。漫画版では、アニメ版とは異なるオリジナルストーリーが展開され、巡ヶ丘学院を舞台にした高校編、聖イシドロス大学への進学と学校生活を描いた大学編に区分されています。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキング第1位の「ゾンビランドサガ」は、いつもと変わらない日常生活からゾンビワールドに踏み込んだ、7人の少女たちが起こす奇跡を描いたゾンビ系アイドルもののおすすめ作品です。主人公たちは、全員ゾンビという設定でありながら、個性的なキャラクター性や、楽曲などが細かく作り込まれており、アイドル系アニメ好きな方やゾンビ系が苦手な方も大満足の新感覚ゾンビ系アニメです。

アニメ「ゾンビランドサガ」は、エイベックス・ピクチャーズ、MAPPA、Cygamesの共同企画によって制作されたオリジナルアニメで、2019年7月には、ファン待望のアニメ第2期「ゾンビランドサガ リベンジ」の制作が発表されました。

韓国発のゾンビ系アニメの映画「ソウル・ステーション パンデミック」は、新感染によるゾンビの脅威かた逃げる1組のカップルと女性の父親を軸に、現代韓国が抱える社会問題や政治権力の腐敗を痛烈に表現したヨン・サンホ監督の注目作品です。以下では、アニメーション映画「ソウル・ステーション・パンデミック」の魅力に迫ります。

韓国発のゾンビ系アニメ「ソウル・ステーション パンデミック」は、実写版映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の前日譚として制作されたアニメーション映画です。。舞台は、「新感染」の前夜にさかのぼり、謎のウイルスの発生や蔓延、街が感染者に覆われていく様子が描かれ、新感染が及ぼす人間への影響は、映画「新感染」で描かれた高速列車でのウイルス感染者侵入による乗客のパニックへと繋がります。

アニメ映画「ソウル・ステーション パンデミック」も、実写映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」と同様に、現在の韓国社会が抱える問題や恐怖がふんだんに盛り込まれた怒涛のストーリー展開が作品の最大の魅力です。例えば、映画冒頭シーンにて登場した、ホームレスの老人に対する通りすがりの市民の態度や警察官の姿は、韓国の社会的弱者に対する軽視や権力の腐敗を示唆しています。

そして、主人公であるヒロインが風俗店から逃亡する姿や、彼女であるヒロインを利用してお金を稼ごうと企む彼氏の怠惰な姿からは、大学受験だけでなく就職活動も競争の場と化した、韓国の若者世代の厳しい現実や、高学歴でも仕事に就けない青年失業率の高さを表現しているでしょう。また、「ソウル・ステーション パンデミック」では、モデルとなった人物も登場し、腐敗の一途を辿る韓国政府の末路も痛烈に表現しています。

作中で描かれた警察官による市民への発砲と、ゾンビからの救出を求める市民を「反政府暴動の扇動者」と決めつけ、安全地帯に向かう通路を閉鎖してしまう行為は、は、2015年11月14日に起こった、米韓FTAによるコメの暴落と農家への打撃を訴えた民衆総決大会の様子をモデルに描かれました。このデモでは市民側に死者が発生したにも関わらず、責任者全員が処罰どころか内部懲戒すら受けていない事実が問題視され続けています。

このように、現代の韓国社会が抱える問題や闇をゾンビパニックとして表現した「ソウル・ステーション パンデミック」の結末は、救いのない展開を迎えます。アニメーション映画で表現された一連の出来事は、韓国政府に対する痛烈な批判に加えて、厳しい現実をどのように変えていくべきか、今を生きる自分たちには何ができるのかを、観る者に訴えており、社会の在り方について考えさせられる社会派ゾンビ系アニメの映画でしょう。

ほのぼのした日常系でありながら、少女たちとゾンビたちの過激な戦いと、ギャップの大きさで一躍注目を集めたアニメ「がっこうぐらし！」は、他の学園ものにはない作品の奥深さが見どころのおすすめ作品です。以下では、ゾンビ系アニメの学園もの「がっこうぐらし！」の魅力に迫ります。

アニメ「がっこうぐらし！」は、学校での避難生活を部活動の一環として捉えて設立された「学園生活部」が登場し、物語は、学園生活部として活動する少女・顧問の日常が描かれています。学校周辺では、ゾンビの脅威が蔓延する危機的状況にも関わらず、学園生活部として避難生活を盛り上げようと、他のゾンビ系の作品にはない斬新なアイデアが「がっこうぐらし！」の魅力です。

アニメ「がっこうぐらし！」の第1話は、人気アニメ「けいおん！」や「ゆるゆり」など日常系と呼ばれるジャンルを彷彿させる、美少女たちの日常をコメディタッチで描いた和やかな雰囲気から始まります。ゾンビの脅威から避難生活を余儀なくされた少女たちの物語でありながら、ゾンビ系特有の緊張感が無いことやかわいらしい作画から、ホラー系が苦手な方でも無理なく視聴できる安心感を与えています。

しかし、学校の外では、地獄絵図を見るようゾンビたちの脅威が待ち構えており、学園生活部と少女のキラキラした生活と、学校の外でゾンビが彷徨う恐怖というギャップの大きさは、観る者全てを驚かせます。このようにほのぼのした日常系でありながら、思わず見入ってしまう予測不能の展開も、アニメ「がっこうぐらし！」にしか出せない魅力でしょう。

一見すると、美少女たちが学校に籠城し、ゾンビとの脅威に立ち向かうシンプルなストーリーのアニメ「がっこうぐらし！」ですが、物語に関する謎が至るところに散りばめられていることも特徴に挙げられます。一度目の視聴では見逃していた部分も、何度も視聴を重ねることで、作品の謎やそれらに関する伏線が張られていることに気が付くなど、従来の日常系では味わえない作品の奥深さや謎解き要素もおすすめポイントです。

佐賀県を盛り上げるべく結成されたゾンビ少女のアイドルグループの活躍を描いた「ゾンビランドサガ」は、ゾンビとアイドルの異色の組み合わせや、物語の舞台である佐賀県にまつわるご当地ネタ、人気声優の出演が注目された話題作です。以下では、ゾンビ系アニメのアイドルもの「ゾンビランドサガ」の魅力に迫ります。

ゾンビ系アニメのアイドルものとして注目を集める「ゾンビランドサガ」は、アイドルのオーディション書類を片手に自宅を飛び出す主人公が、自宅前でトラックに轢かれるシーンという、衝撃的な展開から始まります。アニメ開始1分で主人公に死が訪れる展開となりましたが、実は冒頭で事故死したと思われていた主人公・源さくらは、事故から10年の歳月を経てゾンビとして復活を果たします。

ゾンビとして現代に蘇ったさくらを含む少女7人は、謎のプロデューサー・巽幸太郎によってアイドルグループ「フランシュシュ」を結成、全国知名度の低さから風前の灯状態の佐賀県を救うべく、さくらたちのゾンビィアイドル活動が始まります。そして、ゾンビィアイドルとなったさくら達フランシュシュはライブハウスへ飛び入り参加し、会場を沸かせます。

佐賀県を救うべく結成されたゾンビィアイドル・フランシュシュの活躍を描いた「ゾンビランドサガ」には、佐賀拳にまつわるご当地ネタが至る所に登場します。例えば、佐賀県に本社を置く製薬会社がモデルの久中製薬や、ご当地の有名店・ドライブイン鳥とのコラボなど、地元・佐賀県民お馴染みの元ネタがふんだんに使用されていることも、ゾンビランドサガの魅力です。

また、ドライブイン鳥が作中に登場した回では、実際にドライブイン鳥の社長も出演したことで話題となりました。そして、ゾンビランドサガのご当地ネタは、建物だけでなく、サガジェンヌを目指すべく、アイドル・フランシュシュが参加したガタリンピック（元ネタ：鹿島ガタリンピック）も登場し、佐賀県の新たな魅力を知る良い機会でしょう。

アイドル系アニメ好きにも大満足の「ゾンビランドサガ」は、かわいいゾンビィアイドルの活躍だけでなく、人気声優による迫真の演技も欠かせません。まず、フランシュシュを生み出した謎のプロデューサー・巷幸太郎の担当声優には、宮野真守さんが起用され、自身のライブでお馴染みの宮野真守劇場を彷彿させるキレのある演技とセンスが話題を呼びました。

そして、初期のエンディングロードでは、声優名が非公開だった伝説の山田たえでしたが、後にベテラン声優・三石琴乃さんであることが公表され、多くの衝撃を与えました。声優・三石琴乃さんは、美少女戦士・セーラームーンの月野うさぎ役や、エヴァンゲリオンの葛城ミサト役で広く知られ、ギャグ要素も盛り込まれた「ゾンビランドサガ」での三石さんの迫真の演技にも注目して楽しみたい作品です。

ゾンビ系アニメの日本のおすすめランキングTOP15と、上位3位にランクインした各アニメ作品の魅力について紹介しました。映画やドラマでは、生々しくグロテスクな演出に加え、人間同士の対立から苦手な方も多いゾンビ系ですが、今回紹介したゾンビ系アニメ作品のように、従来のゾンビのイメージを払拭したかわいい作画と楽しい展開が見どころのアニメが制作されていることも、ゾンビ系アニメのおすすめポイントです。