2019年08月08日公開
2019年08月08日更新
カルテットの深すぎる名言まとめ!坂元裕二脚本!高橋一生の迷言も?
ドラマ『カルテット』をご存知でしょうか?『カルテット』は2017年1月から放送されたTBSのドラマです。豪華な俳優陣が名を連ね、現在大ブレイク中の高橋一生(たかはし・いっせい)さんや吉岡里帆(よしおか・りほ)さんなども出演されています。そして『カルテット』は劇中のセリフが”名言”が多いと話題になりました。脚本を”言葉遊び”の得意な坂元裕二(さかもと・ゆうじ)さんが務めており、”名言”や”迷言”の数々が登場したと言われています。今回はそんな『カルテット』の名言とあらすじをまとめてご紹介します。
カルテットとは?
名言の多いドラマと言われている『カルテット』とはどのようなドラマなのでしょうか?まず始めに『カルテット』の作品情報や概要、キャストについて詳細にまとめましたのでご紹介していきます。
カルテットの作品情報
『カルテット』はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど弦楽器による四重奏の事を表しています。劇中ではそのタイトル通り、登場人物の4人がそれぞれ楽器を奏でる「カルテット ドーナツホール」と名乗り様々な場所で演奏会を行なっていきます。
「ほろ苦くて甘い大人のビターチョコレートのようなラブサスペンス」と言われており、主演である松たか子(まつ・たかこ)さんを中心とした30代の男女が織りなすラブストーリーやコメディ要素、時折サスペンスなどの様々なジャンルの入り混じった作品となっています。
カルテットの概要
『カルテット』は2017年1月17日から3月21日まで放送されたTBSの「火曜ドラマ」です。毎週22時からの放送となっており、大人をターゲットにした作品でした。前ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が高視聴率であったことから、高視聴率が望まれていましたが『カルテット』は視聴率1桁代がほとんどの低視聴率となりました。
この原因として、「全員片思い、全員嘘つき」というサスペンス要素の強いテーマが視聴者に伝わり辛かったのではないかと言われています。またセリフに名言の多い事で有名な脚本家・坂元裕二さんの作品は「録画してじっくりと見たい」と言われる事が多く、今回も録画視聴が多かったのではないかとも言われていました。
カルテットのキャスト
『カルテット』の主演は松たか子さんが務めています。共演に松田龍平(まつだ・りゅうへい)さん、高橋一生(たかはし・いっせい)さん、満島ひかり(みつしま・ひかり)さんが起用されました。
「カルテット ドーナツホール」が公演を行う「ライブレストラン ノクターン」の従業員として、吉岡里帆(よしおか・りほ)さん、富澤たけし(とみざわ・たけし)さんが起用され、主人公・巻の母親役にはもたいまさこさんが起用されています。
カルテットの深すぎる名言
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次は『カルテット』の作中に多数登場する”名言”をご紹介していきます。登場人物全てが魅力的で、個性的な為それぞれが素敵な名言を残しています。今回は特に有名な『カルテット』の名言をまとめてご紹介します。
名言①「夫婦とは…」
夫婦とは、”別れられる家族”なんですよ。
こちらは『カルテット』第1話で松田龍平さん演じる別府が夫が失踪した巻に「夫婦って何ですか?」と聞いた時の巻の答えです。恋愛とは違う”夫婦”という物を達観した深い言葉になっており、名言と言われています。
名言②「愛してるけど、好きじゃない」
愛してるよ。愛してるけど、好きじゃない。
こちらは巻の夫が、後輩に「奥さんの事、愛してるんですか?」と聞かれて、答えた言葉だそうです。夫婦という関係の間で、恋愛と結婚は違うという事を上手く表現した名言として有名です。
名言③「人生には三つ坂がある…」
人生には、3つ坂があるんですって。上り坂、下り坂、まさか。
こちらも巻の名言です。よく聞く先人達の知恵として坂の話は有名ですが、巻の坂は一味違っていました。夫に突然失踪された巻らしい、”まさか”という坂を落ちに持ってきたユーモア溢れる名言になっています。
名言④「趣味にするか、夢にするか」
私たち、アリとキリギリスのキリギリスじゃないですか。
音楽で食べて生きたいって言うけど、もう答え出てると思うんですよね。
私たち、好きな事で生きていける人にはなれなかったんです。
仕事にできなかった人は決めなきゃいけないと思うんです。
趣味にするのか、それでもまだ夢にするのか。
巻の夢に対しての名言になります。好きな事を仕事にできる人間は一握りかおらず、巻をはじめ「カルテット ドーナツホール」のメンバーは皆、音楽が好きでも仕事にできなかった人間達の集まりです。同じように夢を見ている人にとっては胸に突き刺さる名言となっているようです。
名言⑤「"悲しい"より悲しいのは"ぬか喜び"です」
悲しいより悲しいことってわかりますか?
悲しいより悲しいのは、ぬか喜びです。
こちらも巻の名言です。ある日偶然にもカラオケボックスで出会った「カルテット ドーナツホール」のメンバーですが、それが偶然ではなかったと知った時の巻の言葉です。落ち込んでいた巻に神様がくれたプレゼントだと喜んだ巻を悲しませる結果となりました。
名言⑥「質問を質問で返すときは…」
質問を質問で返す時って正解らしいですよ。
こちらは満島ひかりさん演じるすずめの名言です。別府に対し、「巻さんのこと好きですよね?」と質問した際に「え?何がですか?」と咄嗟に別府は返しました。これを聞いてすずめが言った言葉になります。
名言⑦「終電は、男女が一線を越える…」
終電は男女が一線を越える言い訳のためにある。
こちらは別府が九条(菊池亜希子)と共通の話題で盛り上がって終電を逃し、九条の家に泊まることになった事で、高橋一生さん演じる家森が放った名言です。実際には別府と九条の間に何もなかったそうですが、女遊びの激しい家森らしい名言になっています。
名言⑧「あほ。子をかすがいにした時が…」
子を鎹(かすがい)にした時が、夫婦の終わる時や。
こちらは脇役ながら名言の多いキャラクターとして有名な高橋メアリージュンさん演じる家森の元妻・大橋茶馬子の言葉です。”子は鎹”と言うのは子供の存在が夫婦の関係を繋ぎ止めてくれている事を表す言葉だそうです。実際に家森と茶馬子は夫婦関係が終わっていますから、この名言は胸に突き刺さる言葉となりました。
名言⑨「"この人には私がいないと駄目"っていうのは…」
この人には、私がいないとダメ。って言うのは大抵、この人がいないと、私ダメ。なんですよね。
こちらも名言の多いキャラクター、巻の名言です。夫の事を純粋に想っていた巻らしい名言になっています。主導権を握っているようで、実は自分の方が相手にのめり込んでいたと言う心に残る名言です。
名言⑩「この世で一番の内緒話って…」
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この世で一番の内緒話って、正義は大抵負けるって事でしょ。夢は大抵叶わない。努力は大抵報われないし、愛は大抵消える。って事でしょ。
こちらは”目が笑っていない”演技で大注目され、絶賛された吉岡里帆さん演じる有朱の名言です。現実から絵を背けている大人を一蹴し、夫婦に恋愛感情なんかある訳ないと断言する有朱の姿に寒気がした方も多いようです。
名言⑪「はっきりしない人って…」
はっきりしない人って、はっきりしないはっきりした理由がある。
こちらは巻が別府の事を言い表した名言です。別府は巻に拒絶された後、九条の元に走って一夜を共にした後、プロポーズをしました。それに対し、視聴者からはブーイングが起きました。そんな”はっきりしない男”別府を上手く言い表した言葉になっています。
名言⑫「いつキスしちゃってもおかしくないぞ…」
いつキスしてもおかしくないぞの距離を作るまでが、女の仕事です。ペットボトル一本分の距離を保って下さい。女からキスしたら、男に恋は生まれません。
こちらはすずめに男性を落とすテクニックを伝授している有朱の名言です。百戦錬磨のモテ女である有朱からの悩殺テクニックに、視聴者も大きく頷いた名言になりました。
名言⑬「誘惑はまず、人間を捨てることです。」
誘惑はまず、人間を捨てる事です。大体3つパターンがあって。
猫になるか、虎になるか、雨に濡れた犬になるか。
こちらも有朱による”男性を落とすテクニック”に関する名言です。猫か虎か雨に濡れた犬という具体的な表現に、思わず視聴者も納得していました。
名言⑭「告白は、子供がするものですよ…」
告白は子供がするものですよ。大人は誘惑して下さい。
このセリフの後に、上記の名言へと繋がりました。サイコパスなキャラクターな有朱ですが、名言も多く、巻とは異なる女性像で現代の若者達に共感される人物となっています。
名言⑮「言われた、された、言われた…」
言われた、された、言われた、された、それしか言わへんから離婚”された”んちゃん!
こちらは高橋一生さん演じる家森に対し、元妻の茶馬子が言った名言です。何に対しても受け身で自分の責任から逃れようとする家森に対して放ったグサリと刺さるセリフになっています。
名言⑯「妻ってなあ、夫になあ…」
妻ってな、夫にな、もし結婚してなかったらって思い浮かべられること程、悲しいことないよ。
こちらは家森に対し、元妻の茶馬子が言った名言です。夫婦関係が破綻していた2人ですが、茶馬子も当初は家森に対し、愛情を持っていたようです。しかし家森の態度に徐々に愛想が尽き、離婚という形に落ち着きました。
名言⑰「子供とちょっと一緒にいるだけで…」
子供とちょっと一緒におるだけで、自分はええパパやって思うん錯覚やで。
こちらも茶馬子の名言です。家森は夫としては不出来でしたが、子供は好きなようで離れたくないと思っていました。しかし、母親の茶馬子の苦労は顧みず、ほんの少し子守をしただけで優越感に浸る家森に対し、鋭く切り込んだ名言となっています。
名言⑱「あなたといると2つの気持ちが混ざります…」
あなたといると、2つの気持ちが混ざります。
楽しいは、切ない。
嬉しいは、寂しい。
優しいは、冷たい。
愛しいは、虚しい。
愛しくて、愛しくて、虚しくなります。
語りかけても、触っても、そこには何もない。
じゃあ、僕は一体何からあなたを奪えばいいんですか?
こちらは別府が巻に対して言った名言です。巻に対し片思いしている別府は少し歪んだ愛情を巻に向けていました。叶わない想いが悲痛な叫びとなった切ない名言となっています。
名言⑲「妻、ねこ、カブト虫で…」
妻と猫とカブトムシがいて、話が通じる順で言うと、猫、カブトムシ、妻だからね。茶馬子ってなんでか、冬でもサンダル履いてて、なんでか常にスマホの画面割れてるんだ。ケーキ入ってる箱渡したら、普通に縦に持つからね。意味分かる?
こちらは高橋一生さん演じる家森が元妻の茶馬子を例えた際に言った名言です。茶馬子という人物を分かりやすく比喩していますが、家森にとって茶馬子がどのような存在なのかがよく分かるセリフになっています。
名言⑳「息子が言ったんだ…」
僕が入院した時にね、茶馬子は来なくて、息子が1人で来てくれた。その時、息子が言うんだよ。
「早く大人になりたい」って。僕は当時毎日思ってたからね、
「子供に戻りたい」って。あぁ、こんな父親ダメだ。そう思って、判子を押しました。
こちらは家森の名言です。息子が大人になりたがっているのに対し、子供に戻りたいと願っている自分は父親に相応しくないと気付き、茶馬子の提示した離婚届に判子を押したそうです。
名言㉑「なんで男って他人の言うことは信じんのに…」
なんで、男って他人の言う事は信じるのに、妻の言う事は信じひんのかな!
こちらも茶馬子の名言です。この名言には多くの女性視聴者から共感の声が寄せられました。男性と女性の考え方の違いと、妻視点の夫を上手く表している世の中に刺さる名言となりました。
名言㉒「20代の夢は男を輝かせるけど…」
20代の夢は、男を輝かせるけど、30代の夢は、くすますだけや!
こちらも茶馬子の名言です。いつまでも夢を追いかけて定職につかない家森に対し、スパッと切り込んだセリフになっています。ふらふらと生きている家森を一喝する名言となりました。
名言㉓「裏返るもん、オセロみたいに…」
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夫婦に恋愛感情なんてある訳ないでしょ?そこ白黒ハッキリさせちゃダメですよ。したら、裏返るもん!オセロみたいに。大好き、大好き、大好き、大好き、大好き、殺したい!って!
こちらは有朱の「内緒話」の名言から続く名言になります。この台詞回しが、”サイコパス”な有朱を見事に演じきっていて絶賛されました。有朱の独特の価値観が際立つセリフになっています。
名言㉔「人間関係ってどれも、"ズボン履いてるけど…」
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有朱「あれってどう思います?浮気はバレなかったらしてもいいってやつ。」
巻「バレてもバレなくても、浮気はダメじゃないですか?」
有朱「私はバレないようにしてくれたら、いいかな。」
すずめ「バレなかったらしてもいいって、ズボン履いてるけどノーパンみたいな事ですよね?」
有朱「それ言ったら、人間関係ってどれも、ズボン履いてるけどノーパンみたいな事じゃないですか?私はズボン履いてればノーパンで良いと思います。7割本当だったら、3割嘘でも、本当って事じゃないですか?」
巻「それ言ったら、人間は7割水だよ?人間、水?」
こちらは巻、すずめ、有朱の3人で”女子会”をしていた際の名言です。有朱はかなり独特な恋愛観を持っていて、多くの名言があります。こちらも有朱ならではの”ぶっ飛んだ”名言になっています。
名言㉕「志のある三流は、四流だからね。」
志のある三流は、四流だからね。
「カルテット ドーナツホール」に対し音楽関係者が言った名言になります。三流ながら夢を持ち活動する「カルテット ドーナツホール」を一蹴する辛辣な言葉になっています。厳しいようで、正論な為胸に突き刺さる人も多かったようです。
名言㉖「ま、大概の犯罪者は…」
大概の犯罪者は、自分を被害者だと思うところから始まりますけどね。
こちらは巻の義理の母親である巻鏡子(もたいまさこ)が富山県警の刑事から巻の犯罪の全てを聞かされ、「父親の暴力から逃げる為に戸籍を買ったと言うのは被害者ですよね?」と尋ねた際に、刑事が返した言葉です。刑事らしい名言となっています。
カルテットは坂元裕二脚本
”名言”や”迷言”が多く人気となった『カルテット』ですが、脚本を手掛けたのが坂元裕二(さかもと・ゆうじ)さんと言う事で放送前から坂元裕二さんファンの間で話題となっていました。次はそんな脚本家・坂元裕二さんについてまとめてご紹介していきます。
坂元裕二とは?
脚本家・坂元裕二さんはこれまでに数々の名作ドラマを生み出してきただけでなく、松たか子さんや、TM NETWORKや織田裕二さんなどに作詞提供もされています。また本の出版もされており、”言葉のスペシャリスト”として活動されています。
坂元裕二の経歴
『カルテット』がヒットし、一躍有名な脚本家となりましたが、坂元裕二さんは過去に数々の名作を手掛けています。代表作としては1991年に社会的ブームを巻き起こした『東京ラブストーリー』の脚本を手掛けたのが坂元裕二さんです。「月曜の夜は街からOLが消える」と言われた程の人気ドラマで、「月9ドラマ」の火付け役と言われています。
坂元裕二の受賞歴
次は坂元裕二さんの受賞歴をまとめてご紹介します。坂元裕二さんは19歳の時に第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しました。これをきっかけに坂元裕二さんはヒットメーカーとしての道を歩み始めました。2008年には『わたしたちの教科書』では第26回向田邦子賞を受賞されました。
2016年の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』と2017年の『カルテット』では有識者と視聴者に支持された「質の高いドラマ」として評価され、「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」を受賞されました。
カルテットの高橋一生の迷言とは?
『カルテット』は名言の多いドラマとして有名になりましたが、同時に、高橋一生さん演じる家森諭高(いえもり・ゆたか)の”迷言”も注目されました。人気が急上昇していた高橋一生さんの演技と、魅力的な”迷言”が相まって瞬く間に人気となっていきました。次はそんな高橋一生さんの”迷言”をまとめてご紹介していきます。
迷言①「別府君、唐揚げ洗える?…」
唐揚げにレモンかけたい人がいるのは当然です。ダメって言ってるわけじゃないよ。
別府くん、唐揚げは洗える?
レモンするって事はさ、不可逆なんだよ。二度と元に戻れないの。
こちらは高橋一生さん演じる家森の迷言の中でも有名なものです。了解を得ずレモンをかけた事に対し、ここまで熱く反論できる家森はある意味すごいキャラクターとも言えます。
迷言②「レモンするかどうか聞くって文化は…」
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レモンするかどうか聞くっていう文化にはさ、2つの流派があって。
わかりますよね?君たち、レモンかける時、聞くとしたらなんて聞く?
「レモンかけますか?」「あ、はい。」かけるの当たり前みたいな空気生まれて、全然大丈夫じゃないのに、あ、大丈夫っす。ってなるでしょ?これ、脅迫ですよ?こっち防戦一方です。
こちらも”唐揚げレモン”に対する家森の迷言です。唐揚げにレモンをかける事を文化と解き、熱弁する姿に共感する人も多いようです。坂元裕二さんの素晴らしい言葉遊びが際立つ迷言となっています。
迷言③「結婚ってこの世の地獄ですよ…」
結婚ってこの世の地獄ですよ。妻ってピラニアです。
婚姻届は呪いを叶えるデスノートです。
こちらは離婚の理由を聞かれた家森のセリフです。結婚生活に対しての家森の価値観は妻の茶馬子とは異なっていました。離婚という結論を選んだ2人にはそれぞれに辛い思いがあったようです。
迷言④「それが行間!」
言葉と気持ちは違うの。「こんなのデートじゃないんだからね!」っていうのはデートでしょ?
「絶対怒らないからホントの事言って。」ってホントの事言ったらめっちゃ怒られるでしょ?
それが行間!!
「連絡しますね。」っていうのは連絡しないでね。って意味でしょ?
高橋一生さん演じる家森の迷言の中で”行間案件”は有名な迷言です。その”行間”についての迷言がこちらになります。思わず頷いてしまうような素晴らしい迷言になっています。
迷言⑤「ありがとう。こう言うしかないでしょ…」
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家森「興味のない人からの告白って夢の話と同じでしょ?へぇ〜でしょ?
別府くんに告白されても、真紀さん困ると思うよ。
S・A・Jの三段活用になりますよ。
好きじゃない人から告白された時はどうする?告白して、玉砕しちゃった時はどうする?君、ちょっと告白して、告白。」
すずめ「好きです」
家森「ありがとう。こう言うしかないでしょ。興味ない人に告白されても。」
すずめ「返事になってないですよね?」
家森「返事したらダメだもん。へぇ〜って言ったら傷つけちゃうでしょ?好きです。に、ありがとう。」
すずめ「それがS・A。Jは?」
家森「好きです。」
すずめ「ありがとう。」
家森「あぁー、冗談です。冗談ですー。これ、このJでSはなかった事になるから。」
すずめ「なかった事になるかな?」
家森「事にして、みんな生きてるの。」
こちらも家森の有名な迷言です。『カルテット』は全員が片想いしていると言うテーマです。家森はすずめに片想いしており、言わせた形でもすずめに「好きです」と言われて、少し狼狽えている高橋一生さんの演技に”切ない”と賞賛の声が多く寄せられました。片想いの切なさが際立つ迷言になっています。
迷言⑥「片思いって一人で見る夢でしょ…」
片想いって、1人で見る夢でしょ?
別府と巻をくっつけようとするすずめに対して、言った家森の迷言です。家森はすずめに片想いをしていた為、すずめを諭す迷言でしたが、一方で自分に言い聞かせているセリフとなっていました。
迷言⑦「人生やり直すスイッチがあったら…」
二種類ね、いるんだよね。人生やり直すスイッチがあったら、押す人間と押さない人間。
僕はね、もう押しません。
ねぇ、なんで押さないと思う?
みんなと出逢ったから。ね!ね!
こちらはいつもは飄々としている高橋一生さん演じる家森が、本音で語った迷言になっています。言葉には出さなくても、家森は「カルテット ドーナツホール」のメンバーに出会えた事を喜んでいた事がよく分かる迷言になっています。
カルテットのネタバレあらすじ
数々の名言が繰り出された『カルテット』ですが、コメディー要素もサスペンス要素もラブストーリー要素も盛り込まれたドラマになっています。次はそんな『カルテット』のあらすじをまとめてご紹介していきます。
第1話のネタバレあらすじ
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『カルテット』第1話あらすじまとめです。すずめは巻鏡子から「巻真紀に接触してほしい」と依頼されました。そして、巻真紀と世吹すずめ、家森諭高、別府司はあるカラオケボックスで偶然出会います。それぞれがカルテットの楽器を持っていたことから、カルテットを結成する事になり4人は別府の持つ軽井沢の別荘で共同生活を始めました。
音楽活動を始めた4人は縁があり、レストラン「ノクターン」で演奏する機会を得ました。音楽活動が軌道に乗り始めた矢先、巻から一年前に夫が失踪していた事を明かされました。すずめに依頼した巻鏡子は巻の夫の母親で、失踪の原因は巻にあると疑っていました。
第2話のネタバレあらすじ
『カルテット』第2話のあらすじまとめです。別府はかつてのカラオケ友達・九条結衣から結婚する事を明かされました。ショックを受ける別府でしたが、別府は巻に片想いをしている事が明かされます。結衣から結婚式で演奏をして欲しいと頼まれますが、「九条さんは別府に結婚を止めて欲しいんだ」とカルテットのメンバーに言われます。
ある夜、別府は巻に告白します。しかし巻はそんな別府を拒絶します。傷心の別府は結衣に縋り付き、そこで体の関係を持ってしまいます。そして結衣の結婚式当日、別府は2人の思い出の曲を演奏しました。
第3話のネタバレあらすじ
『カルテット』第3話のあらすじまとめです。すずめの父親が危篤状態と知らされたすずめは病院に駆けつけるも、中へ入れずにいました。同じく駆けつけた巻はすずめを説得します。そこで、すずめからかつて父親に促され、イカサマの手伝いをしていた過去を告白しました。そんな父の話を聞き、巻はすずめを連れて別荘へ帰る事にしました。
別荘へ着いた2人は家森と別府がイルミネーションの飾り付けをしている姿を見つけます。すずめは別府へ駆け寄り、キスをしました。その様子を家森と巻は目撃していました。
第4話のネタバレあらすじ
『カルテット』第4話のあらすじまとめです。別荘に半田と言う男が乗り込んできました。半田は家森から家森の元妻・茶馬子の居場所を聞き出そうとします。「知らない」と言う家森のヴィオラを強奪し、半田は脅してきました。家森はかつて結婚していた茶馬子のことについて話し出します。
そこで息子がいる事も明かしました。半田は茶馬子と同棲している御曹司の使いの人間で、御曹司を連れ戻そうとしていました。しかし家森が息子・広大を誘拐し、茶馬子と喧嘩している間に御曹司は実家へと戻っていました。最後に、家森は広大と共にヴィオラを弾き、束の間の親子の時間を楽しみました。
第5話のネタバレあらすじ
『カルテット』第5話のあらすじまとめです。巻が別府を自宅へ招待していた時に偶然にも鏡子と鉢合わせしました。鏡子は軽井沢ですずめと密会していましたが、巻の潔白を信じていたすずめはスパイ活動から降りようとします。そんなカルテットのメンバーの元へ、別府の弟からコスプレをして演奏すると言う仕事の依頼が来ました。
なんとかやりきったカルテットメンバーの元へ、「ノクターン」のウエイトレス・有朱が鏡子から依頼を受けてやってきます。しかし、有朱のポケットから録音機が落ちてしまい巻に盗聴がバレてしまいます。それを見たすずめは思わず逃げ出してしまいました。
第6話のネタバレあらすじ
『カルテット』第6話のあらすじまとめです。すずめは街で偶然出会った巻の夫・幹夫(宮藤官九郎)を別荘へ招待しました。一方で巻は鏡子と教会で夫婦に何があったのかを説明していました。幹夫と巻は結婚生活を送る内に価値観の違いが生まれ、やがて幹夫から「愛しているけど、好きじゃない」と言われてしまいます。
そして幹夫は失踪していました。そして別荘では有朱が侵入し、巻のヴァイオリンを盗もうとしていました。それを見つけた幹夫が阻止しようと揉み合いになり、有朱はベランダから転落してしまいました。
第7話のネタバレあらすじ
『カルテット』第7話のあらすじまとめです。有朱を殺してしまったと思った幹夫は再会した巻を残し、有朱と心中しようとします。しかし有朱は生きていて、幹夫の隙をつき逃走し、巻に謝罪をしました。カルテットのメンバーを置いて巻と幹夫は東京へ戻りました。そこで離婚届を提出します。
そして幹夫は警察署へ自首します。幹夫を見送った後に、別府と合流し別荘へ戻りました。旧姓の「早乙女」になった巻を「お嬢様みたい」とからかいながら4人はお好み焼きを食べました。
第8話のネタバレあらすじ
『カルテット』第8話のあらすじまとめです。日常が戻ったかのように見えたカルテットのメンバーの元へ、別府の弟から別荘の売却の連絡が来ます。別府が弟と話しているのを聞いたすずめは負担にならないようにと宅建の資格を元に就職し、1人暮らしをしようと計画します。
職場でもらったピアノのコンサートチケットを別府と巻に譲り、2人の仲睦まじい姿を見て傷ついていました。すずめは傷心し別荘へ帰るも、鍵を忘れてしまいました。そこへ帰ってきたのはすずめの為にたこ焼きを買ってきた家森でした。一方で鏡子の元へ刑事・大菅がやって来て巻を指差し「この女は早乙女真紀じゃない」と言いました。
第9話のネタバレあらすじ
『カルテット』第9話のあらすじまとめです。大菅によって巻が他人の戸籍を買っていた事が判明しました。巻は幼い頃に母親を自転車事故で無くし、巻の父親は加害者から多額の賠償金を受け取っていました。加害者家族はこれによってバラバラになっていました。
幹夫は巻が戸籍を買って姿を消したのは加害者家族から賠償金を受け取りたくなかったのではないかと推察します。やがて大菅は別荘へやって来て巻に任意同行を求めます。そして巻は素直に応じます。最後の4人での演奏を終え、巻はすずめにヴァイオリンを託して別荘を後にしました。
最終回のネタバレあらすじ
『カルテット』最終回のあらすじまとめです。巻がカルテットを離れてから1年が過ぎていました。巻は戸籍を不当に入手した罪で執行猶予中でした。巻が必要だと痛感したカルテットのメンバーは週刊誌の写真を頼りに巻の居場所を突き止め、巻を説得しに現れます。
4人に戻ったカルテットはそれぞれのスキャンダルから注目度抜群でした。巻の企画したコンサートも成功に終わり、新たな仕事の依頼も来ました。「カルテット ドーナツホール」は再び音楽活動を再開し、これからも続いていきます。
カルテットに関する感想や評価
カルテットはみんな結構名言(迷言)残してて、言葉遊びすごいなって
— 神宮寺ゆり子 (@xxx_x_Yu) February 9, 2017
こちらは『カルテット』の名言や高橋一生さんの”迷言”がすごいという感想です。『カルテット』は坂元裕二さんの作品の特徴である”言葉遊び”が際立つ名作になりました。
カルテット良い。最初は正直よく分かんなくてなんか暗くて微妙かなって思ったけど、じわじわ面白い。久々の大人向けドラマって感じ。淡々としてるのに引き込まれるのは、役者さんの力量なんだろうなと思う。名言(迷言?)も盛り沢山で面白い。
— ぱるる (@paru_win) February 7, 2017
『カルテット』は「大人のドラマ」がテーマです。こちらはそんな『カルテット』の作風に惹き込まれるという感想です。高橋一生さんを始めとする役者さん達の演技と、坂元裕二さんの脚本に魅せられる視聴者も多いようです。
名言も迷言もたくさん。やっぱり坂元さんの紡ぐ言葉達が大好きです!ミゾミゾってなにー!? #カルテット
— しもーぬ (@shimonu_u) January 17, 2017
こちらは坂元裕二さんの書くセリフの数々が大好きという感想です。『カルテット』の有名な”フレーズ”である「ミゾミゾ」とはどうゆう意味なのか不思議だと仰っています。
カルテットの深すぎる名言まとめ
『カルテット』の深すぎる名言まとめいかがだったでしょうか?『カルテット』は坂元裕二さんの紡ぐ言葉一つ一つが素晴らしく、視聴者の心に染み渡るような名言となっていました。中には首を傾げてしまうような迷言もありましたが、そのどれもが視聴者の心に残っていたようです。