カルテットの最終回をネタバレ解説!結末の感想や死と乙女を選択した理由も考察

ドラマ「カルテット」は、タイトルが四重奏を意味するカルテットということで、それぞれに秘密を抱えた4人の男女の物語です。ここではドラマ「カルテット」の最終回結末を、ネタバレあらすじで紹介し、松たか子が演じる主人公真紀の秘密や共演のカルテットメンバーの秘密についてネタバレで考察・解説をしていきます。また、真紀が最終回のコンサートで「死と乙女」を選曲しますが、その理由や意味を考察します。さらにドラマ「カルテット」の感想も紹介します。

カルテットの最終回をネタバレ解説!結末の感想や死と乙女を選択した理由も考察のイメージ

目次

  1. カルテットとは?
  2. カルテットの最終回・結末ネタバレ
  3. カルテットのストーリーを考察・解説
  4. カルテットのメンバー真紀の考察・解説
  5. カルテットのキスマークを考察
  6. カルテットの劇中曲一覧
  7. カルテットに関する感想や評価
  8. カルテットの最終回ネタバレや考察・解説まとめ

カルテットとは?

「カルテット」は、秘密を抱えた4人の男女を描いたサスペンス仕立てのドラマです。カルテットは弦楽四重奏という意味です。ストーリーは、主人公の真紀が抱える秘密や謎に迫っていきます。そんな主人公に絡んでいくのが真紀とカルテットを組む3人の男女です。この3人にもそれぞれ秘密があり、ドラマは複雑な人間模様を描いています。

ここではそんなドラマ「カルテット」の最終回を結末までネタバレで紹介していきます。そして4人の秘密、謎について考察・解説していきます。また、ドラマ「カルテット」で主人公がコンサートの1曲目に選曲した「死と乙女」について解説し、他の曲についても紹介します。さらにドラマ「カルテット」の視聴者の感想も見ていきます。

カルテットのドラマ情報

ドラマ「カルテット」は、2017年の1月~3月までTBS系列で放送されました。主人公・真紀役は松たか子で、バイオリンを担当しています。共演は、世吹(せぶき)すずめ役の満島ひかりでチェロ担当、家森諭高(いえもりゆたか)役は高橋一生で、ヴィオラを担当、別府司役は松田龍平で、第2バイオリンを担当しています。4人は「カルテットドーナツホール」という名で演奏活動をしています。

火曜ドラマ『カルテット』|TBSテレビ

カルテットの最終回・結末ネタバレ

ドラマ「カルテット」は、4人のキャストがそれぞれ秘密を抱えています。カラオケボックスで偶然出会ったとされていた4人は、実はある意図を持って出会いました。ここでは4人それぞれの秘密を考察・解説します.そしてコンサートで真紀が1曲目に選んだ「死と乙女」について解説し、選んだ理由に迫ります。その前にドラマ「カルテット」の最終回、結末までのあらすじを、ネタバレで紹介していきます。

最終回・結末ネタバレ:新しい生活

早乙女真紀の戸籍を不正取得したことで、起訴されていた真紀(山本彰子)は、裁判で執行猶予がつきました。週刊誌は戸籍のことだけでなく、真紀が義父を殺害したという疑惑を書き立てていますが、義父殺害については起訴されませんでした。裁判後の真紀は、世間を騒がせていることで、軽井沢に戻ることなく、誰も知らない場所で孤独に暮らしています。

最終回・結末ネタバレ:真紀の想い

執行猶予となり、弁護士が真紀に、カルテットに戻らないのか?と尋ねました。真紀は、週刊誌やテレビにスキャンダラスな話題で騒がれている自分が、バイオリンを弾いても誰も聴いてくれないと思ったのです。さらに真紀は、自分のバイオリンは色あせてしまったと思っているのでした。

最終回・結末ネタバレ:カルテットの崩壊

真紀の事件によって週刊誌は、カルテットの他のメンバーまであれこれと書きました。そのためメンバーまで顔を出すことができなくなりました。戻ってこない真紀の穴埋めに大橋絵茉を迎えました。仕事内容は、肉の日キャンペーンでの演奏で、しかも動物のコスプレをしながらということで、大橋絵茉は怒って帰ってしまいました。

最終回・結末ネタバレ:苦悩する司

別府司は、真紀は執行猶予となったので、カルテットに帰ってきてくれると期待していました。しかし2年経っても真紀は帰ってきません。カルテットのメンバー・世吹(せぶき)すずめは、資格取得を目指し試験勉強をしています。家森諭高は休みもなく働いています。別府は仕事を辞めました。それぞれの道で忙しく、練習する気を失ったメンバーたちを見ていると、別府はカルテットはもう終わりだと悩みます。

最終回・結末ネタバレ:記者の来訪

ノクターンは、今では和食の店「割烹ダイニング・のくた庵」となり、家森諭高はここで働いています。世吹すずめ、別府司がのくた庵で食事をしていると、記者が訪ねてきました。記者は、今朝の最新記事だと言って家森、すずめ、別府の3人に記事を見せました。そこには、真紀の父親殺害についての記事と、コロッケを持った真紀が、男性と楽しく歩く姿が載っていました。

週刊誌の記事を見た別府は、真紀は新しく自分の道を見つけたのだと実感しました。もう真紀は戻ってこないと言い、カルテットを解散しましょうと、メンバーに提案しました。

最終回・結末ネタバレ:真紀を捜索

別府の言葉を聞いた世吹すずめは、真紀が出頭するときに預かったバイオリンを持ってきて「解散するなら真紀さんにバイオリンを返してからにしましょう」と言いました。別府も家森もすずめの提案に賛成します。そして真紀の行方を捜すことにしました。週刊誌に載っている写真をマップと照合してみると、真紀の住まいが分かりました。

真紀が住むアパート。ドアに「人殺しは出ていけ」というひどい落書きがされています。真紀が在宅の時には、いきなりドアを乱暴に叩かれたり、チャイムを鳴らされたりと、そんな状況で真紀は生活しています。真紀が、いつものように洗濯物を取り込むためにベランダに出ると、公園の方から、耳に馴染んだ三重奏が聞こえてきました。手に取った洗濯物をその場に残し、駆け出した真紀。

最終回・結末ネタバレ:再会

公園に着くと、バイオリンの別府、チェロのすずめ、ヴィオラの家森が奏でる音楽に、手拍子をする人たちや、楽しそうに踊る子どもたちの姿がありました。3人に気づかれた真紀は、一瞬逃げようとします。しかし思い直した真紀は、その場で手拍子をしました。その夜、集まった4人。すずめは「真紀さん、元気?」と言って真紀に抱きつきました。真紀を連れて帰るというすずめに別府も家森も嬉しそうです。

最終回・結末ネタバレ:近況報告

軽井沢の別荘に戻った真紀。週刊誌に載った「コロッケデート」について聞くみんなに真紀は、あの男性は弁護士の先生で、相談していたのだと答えました。家森と別府お手製のチーズフォンデュを食べた後、4人は演奏しました。ノクターンが「のくた庵」という和食の店になったことや、家森は板前の修業、すずめは不動産会社で働き、別府は無職になり、今は音楽教室の講師の仕事を探していると、それぞれの近況が語られました。

家森は、音楽が趣味になったのだと言いました。その言葉にすずめも、普段はそれぞれが仕事をして、演奏活動は休日にするのもいいと話しました。すると真紀が「コンサートしよう」と言って、立ち上がりました。

最終回・結末ネタバレ:真紀の提案

真紀は持参してきたパンフレットを見せました。そのホールは大きく、客を集めることは難しいのでは?と、3人は言いました。偽の早乙女真紀として自分が出れば、好奇心で来てくれると言います。3人は真紀が、面白半分で来る客の好奇の目に晒されると心配します。家森はそんな客なら意味がないと言いました。しかしすずめが、その中の誰かが私たちの音楽を聴いてくれるかもしれない、たった一人でもいいじゃない?と言いました。

最終回・結末ネタバレ:コンサートの日

カルテット・ドーナツホールは再結成することになりました。コンサート当日、会場は満員となりました。のくた庵の店主夫婦たちが訪れています。コンサートの1曲目はシューベルトの「死と乙女」。すずめは、真紀が夫殺しを疑われていることから「死と乙女」だと、別の意味に取られそうと心配します。真紀は「こぼれたの、内緒ね」と、何か意味ありげに言いました。

コンサートが始まりました。4人は演奏しながら、これまでの事を思い出しています。カラオケボックスで出会った日、音楽に対する想いを語り合った4人。音楽が好きなだけでは食べていけない現実に悩んだ日々があり、それでも自分たちの音楽が誰かに届いたと実感した時もあり、様々な瞬間が4人の頭の中に浮かびます。空き缶が一つ、舞台に投げ込まれました。

それでもカルテットは演奏を続けます。1曲目「死と乙女」が終わりました。拍手はまばらで、次の曲「ドラゴンクエストのテーマ」が始まると多くの客が出て行きました。客は半分になってしまいました。演奏が進むにつれて手拍子が鳴り始めました。客は立ち上がっています。カルテットの音楽を楽しんでくれた客たちの拍手が会場に満ちていきました。コンサートは成功しました。

最終回・結末ネタバレ:カルテットの祝杯

カルテットは、熱海の商店街で開かれる花火大会での演奏を依頼されました。別荘に帰ったカルテットは祝杯を挙げ、唐揚げを作りました。メンバーは、唐揚げを小皿に取り分けてからレモンを掛けました。唐揚げにはパセリが添えられています。家森が、パセリに「サンキュー、パセリ」と心で言うように、と言いました。メンバーみんながパセリに礼を言うと、部屋は笑いに包まれました。

最終回・結末ネタバレ:熱海への遠征

熱海の花火大会の日、カルテットは、初めての遠征地の熱海へ向かいます。別荘は「FOR SALE」という看板が立ち、メンバーはそれをしみじみ眺め、名残を惜しみました。そしてワゴン車に乗り込み、熱海へ出発しました。

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カルテットのストーリーを考察・解説

ここまでドラマ「カルテット」の最終回のあらすじを、結末までネタバレで紹介しました。最終回では主人公の真紀の過去が明らかになり、そのためにカルテットドーナツホールも終わりか?と思われましたが、真紀が戻ったことで再び活動が始まりました。ここからは、ドラマ「カルテット」の主題歌と、カルテットメンバーのそれぞれが抱えている秘密について考察・解説していきます。

考察・解説:主題歌「大人の掟」の歌詞

上の動画は、ドラマ「カルテット」の主題歌(エンディングテーマ)の一部です。タイトルは「大人の掟」で、作詞・作曲は椎名林檎さんです。ドラマ「カルテット」の主要キャストで結成された「ドーナツホール」が歌っています、メンバーは、松たか子さんと、満島ひかりさん、高橋一生さん、松田龍平さんです。ここでは「大人の掟」の歌詞を一部紹介します。

真っ黒な中に一つ
消えては浮かぶ吐息よ
冷たい闇夜は僕の願い
飲み込み匿います

真っ白な息がいま
もっとも無垢な本音と
悴んだ声でなにを歌う?
嘘でも本当でも

この歌詞は、ドラマ「カルテット」のメンバーの心情を描いています。メンバーはそれぞれ秘密を抱えていて、そんなメンバーの孤独感を描いている楽曲となっています。

好きとか嫌いとか欲しいとか
気持いいだけの台詞でしょう
ああ白黒付けるには相応しい
滅びの呪文だけれど

この歌詞は、カルテットのメンバーの結ばれることのない恋を描いています。好きと言ってしまえば、今まで築いてきた関係が壊れてしまう、そんなせつない心情が描かれています。椎名林檎さんは、ドラマ「カルテット」の台本を受け取っていましたが、あえて読まずに、ドラマの公式サイトで見た「大人の恋はやっかいだ」というキャッチコピーと、出演者のイメージで、この曲を作ったそうです。

考察・解説:シューベルトの曲『死と乙女』

ドラマ「カルテット」で、コンサートの1曲目に演奏したのが、シューベルトの「死と乙女」でした。これは、主人公の真紀が選んだ曲です。「死と乙女」は、重い病に冒された乙女が、死神と対話する様子を描いた曲です。解釈を見てみると「死」は「死神」で、死を拒絶する乙女に、死は怖いものではなく真の安息を得られるのだと、死神は乙女に語りかけています。

このドラマ「カルテット」での「死と乙女」の解釈は、「乙女」が真紀、「死」が義父の死を表していると言われています。そのため、やはり真紀は義父を殺害したのではないか?とツイッター上でも話題になりました。

考察・解説:『死と乙女』を選んだ理由

真紀がコンサートの1曲目に「死と乙女」を選んだことですずめは、義父の殺害疑惑を連想させてしまうと、忠告します。真紀は「こぼれたのかな。内緒ね」と答えました。この真紀が言った「こぼれたのかな」という言葉の意味は、思わずこぼれてしまった本当の想い、だと言われています。そして「死と乙女」は死神と対話する乙女を表現していると言われる曲です。

解釈としては死への誘い、真の安息を得るというものでした。真紀が「死と乙女」を選曲したことを心配したすずめに答えた言葉が「こぼれたのかな」だったので、やはり義父を殺したのでは?という感想が多く寄せられました。「死と乙女」からエンディングテーマの「大人の掟」への流れとなり、「大人の掟」の歌詞にある「大人は秘密を守る」というフレーズによって、真紀の秘密は内緒のまま、という結末となりました。

考察・解説:4人の出会いは偶然?

カルテットのメンバー、4人は偶然カラオケボックスで出会ったことになっていますが、本当に偶然だったのでしょうか?4人が演奏する楽器は、真紀がバイオリン、すずめがチェロ、諭高がヴィオラ、別府がバイオリンということで、ちょうど四重奏(カルテット)ができます。このような偶然があるのでしょうか?ここからは、その偶然の出会いについて考察・解説していきます。

考察・解説:家森諭高の秘密

カラオケボックスでの偶然の出会いを考察・解説する前に、カルテットメンバーの一人、家森諭高の秘密から見ていきます。家森はバツイチで息子が一人います。元妻の名前は茶馬子(ちゃまこ)、息子はコウタで小学生です。家森は、駅の階段から落ちて入院したことがあります。その時、隣に入院していたのが、真紀の夫・巻幹生でした。あるとき幹生は、このケガは妻にベランダから突き落とされたのだと家森に話しました。

家森は、離れて暮らす息子のコウタを取り返すための金が必要でした。家森は、幹生の話をネタに幹生の妻・真紀をゆすって金を取ろうと考え、カラオケボックスへ行った、ということです。

考察・解説:家森諭高(いえもりゆたか)のキャラがやばい?

家森諭高(いえもりゆたか)はヴィオラ奏者です。家森は頑固で理屈っぽい性格です。レモンを唐揚げにかけるなんて、取り返しのつかないことだと延々と語ったり、真紀と別府の服が被っていると、付き合っているように見えると文句を言います。また、花粉症なのでティッシュにはこだわりがあり、1箱で1600円という高級なティッシュを使用するなど、家森諭高の個性は、カルテットのメンバーの中でも際立っています。

考察・解説:別府司の秘密

カルテットのメンバーの一人、別府司(べっぷつかさ)の秘密を考察・解説していきます。別府は、世界的な指揮者の祖父を筆頭に、プロの音楽家を多数輩出している「別府ファミリー」の中で育ちましたが、別府自身はプロにはなりませんでした。別府が大学時代、学園祭に招かれた真紀が、演奏前に練習している姿を見て、別府は一目で恋に落ちました。

それ以来、ストーカーのように真紀の周りに出没し、声をかけるチャンスを伺っていたところ、カラオケボックスで真紀に声を掛けることができました。

考察・解説:世吹(せぶき)すずめの秘密

カルテットのメンバーの一人、世吹すずめの秘密を考察・解説していきます。すずめは子どもの頃、超能力少女としてテレビに出演していましたが、実はそれは父親によるイカサマで、それが世間に知られて、成人してからも当時のことで冷たい仕打ちを受けました。すずめは、そんな無責任で軽薄な父親とは距離を置いていましたが、父が亡くなるとき傍にいなかったことを後ろめたく感じていました。

しかし真紀に肯定されたことで、すずめは真紀を信頼するようになります。そんなすずめですが、真紀の夫・幹生の母・鏡子から、ある依頼を受けていました。それは、真紀が幹生を殺した証拠を探して欲しいという依頼です。すずめは、カラオケボックスで偶然を装って真紀に近づきました。カルテットのメンバーとして共に過ごしながら、ボイスレコーダーなどで真紀の言動を録音し、鏡子に渡していました。

考察・解説:カルテットの時間軸の謎

ドラマ「カルテット」の中で、時間軸がずれているという指摘があったということです。真紀と幹生の結婚写真の場所が移動する、衣装の色が変わる、写真立ての増減などの変化がありました。また、カレンダーが1月から2月に突然変わったり、昼間に電話をしているのに、スマホの時計が午後10時だったりと、いい加減なところが目に付くと言われています。

これに関しては、ドラマ「カルテット」の公式ツイッター上でプロデューサーによる釈明と謝罪が行われました。プロデューサーによると、視聴者の指摘した「時間軸のズレ」は製作側の「単純なミス」だそうです。

考察・解説:最終話の手紙の送り主は?

のくた庵(ノクターン)に届いた、ある一通の手紙。その内容は、カルテットドーナツホールに対しての辛辣な批判が綴られていました。この手紙は、誰が書いたのでしょうか?ドラマの中で明かされることはありませんでしたが、コンサートの客席にいたのではないかと言われています。

カルテットのメンバー真紀の考察・解説

ドラマ「カルテット」の主人公・真紀の秘密に迫ります。最終回結末のネタバレあらすじでも見てきましたが、真紀は、他人の戸籍を乗っ取り、過去に義父殺害の疑惑があった女性です。さらに真紀には、夫の殺害疑惑まであります。ここではそんな主人公・真紀について考察・解説していきます。

考察・解説:真紀は夫殺害の犯人?

考察・解説:世吹(せぶき)すずめの秘密のところで触れましたが、真紀は、真紀の夫・幹生(みきお)を殺害したのではないか?と疑われていました。ここでは真紀が夫・幹生殺害の犯人と言われたことについて考察・解説します。真紀と幹生は、物語が始まったときには結婚して3年が経っていました。夫・幹生は、結婚前は広告代理店に勤務するエリート社員でしたが、結婚すると転勤を命じられ、真紀に黙って会社を辞めました。

真紀の夫・幹生は1年前に失踪したと言っている真紀。姑の鏡子は、真紀の言うことを信じません。幹生は真紀に殺されたと思っています。カルテットのメンバーの世吹すずめは、鏡子に真紀の調査を頼まれます。そんな中で、40代位の男性が、公園の池から遺体となって発見されたというニュースが流れました。そのため真紀の夫殺害が疑われました。

考察・解説:真紀の秘密

ドラマの中で、真紀は夫を殺害したのか?という疑問が晴れない状況が続きました。世吹すずめは調査をするうちに、次第に真紀の潔白を信じるようになりましたが、4話で家森諭高が、入院中に幹生から聴いた話を暴露したりで、真紀への疑いは強くなっていました。しかし6話で真紀の疑いは晴れました。

ドラマの6話で、真紀は夫を殺してなかったことが明らかになりました。幹生が失踪していたのは事実で、その理由について真紀は、夫は私から逃げたかっただけと言っています。真紀と結婚する以前にも、母と息子の二人暮らしだった幹生は家出をしています。今回も単に真紀から逃げ出しただけだったのでした。

考察・解説:真紀&幹生夫婦の結末

真紀は、幹生の好物の唐揚げをよく作りました。唐揚げには必ずレモンをかけていたのですが、1年前、偶然居酒屋にいる幹生を見かけたとき、唐揚げにレモンをかけない人だということを知りました。2年もの間そのことを黙っていたことが、真紀はショックでした。また、幹生は真紀のことを聞かれ、「愛しているけど、好きじゃない」と答えたのを聞いた真紀は、私たちは夫婦と呼べるものではなかったと思い知りました。

真紀と幹生夫婦は離婚という結末を迎えました。理由は、価値観の違いです。真紀は幹生からもらった詩集を、おもしろくないからと言い、結局鍋敷きにしてしまったのです。幹生が別れを決めた決定的な瞬間だったということです。夫に尽くしている自分が好きだっただけの真紀、テレビと近所の噂話だけが話題という妻に、夫は絶望したのでした。

考察・解説:真紀は性格が悪い?

真紀の性格について見てみると、「ノクターン」が、まだライブレストランだったとき、土曜日・日曜日枠にライブができるかもしれない、ということでノクターンに行ったカルテットのメンバー。しかし土曜日・日曜日枠は、ベンジャミン瀧田というピアニストが演奏しています。ベンジャミン瀧田は「余命9ヶ月のピアニスト」と言っていますが、5年前も余命9ヶ月と言っています。

ベンジャミン瀧田は、この肩書で、その都度名前を変えて全国を回っています。別府やすずめ、諭高は、質素なアパートに棲んでいるベンジャミン瀧田に共感し、親近感を持っているようですが、真紀はノクターンの主人夫妻にベンジャミン瀧田が余命9ヶ月というのは嘘だと、告げ口をして、土曜日・日曜日枠を奪いました。カルテットの他の3人は、真紀のしたたかなやり方に恐れを抱きました。

真紀は、ライバルが嘘をついてでもこの世界で生き残っていこうとするなら、こちらも遠慮せずに奪っていくしかないと、きっぱり言いました。このように真紀は、性格が悪いというよりも、音楽だけで生きていける才能がないなら、生き残っていくのに綺麗事ばかりではやっていけないということを実践しているのです。

考察・解説:真紀は早乙女真紀を殺害?

「カルテット」の最終回・結末ネタバレあらすじより、真紀の本名は、山本彰子でした。真紀という名前は、早乙女真紀の戸籍を買ったということでしたが、8話ではまだ真紀が偽名だったということしかわかっていません。なぜ偽名だと分かったというと、真紀の夫の母親・巻鏡子のところに、大菅直木(おおすがなおき)という富山県警の刑事が、弁護士とともに訪ねて来ました。

大菅刑事は、幹生と真紀の結婚写真を見せ、この写真の女性は、早乙女真紀ではありません、と鏡子に言いました。真紀は、蒔幹生と結婚したことで、早乙女真紀から巻真紀となったのです。真紀には戸籍があったはずです。それではなぜ早乙女真紀ではないと言われるのでしょうか?真紀が何かの方法で早乙女真紀から戸籍を奪ったとされ、真紀が殺したのではないか?と思われたそうです。

また、早乙女真紀が自殺か病死したときに、たまたま真紀がその場にいて、戸籍を乗っ取ったのではないか?という可能性も考えられたそうです。真紀が早乙女真紀になった経緯については、次の考察・解説:真紀の衝撃的な過去で見ていきます。

考察・解説:真紀の衝撃的な過去

最終回の結末ネタバレあらすじより、真紀は、本名山本彰子(あきこ)だということが分かりました。真紀は、本物の早乙女真紀から戸籍を買ったと言っていますが、なぜそのようなことをしたのでしょうか?真紀(彰子)の過去を見ていきます。偽物の真紀ということが分かったきっかけは、本物の早乙女真紀が、自転車を盗み、逮捕されたことから発覚しました。

早乙女真紀の供述によると、14年前、闇金業者に戸籍を売ったということです。その戸籍を買ったのが、山本彰子だったのです。彰子は富山市で生まれ、10歳の時に母を事故で亡くしています。母は再婚していて、母の死後義父に育てられた彰子は、義父から暴力を伴う虐待を受けていました。何度逃げ出しても、いつも連れ戻される彰子。その理由は、母の事故死による賠償金の受取人が彰子だったからです。

考察・解説:真紀が失踪した理由

事故の加害者家族は、彰子と義父に2億円もの賠償金を支払っています。そのため加害者一家は崩壊。彰子はその賠償金でバイオリンを習い、大学にも行きました。しかし義父の暴力は日常的で、彰子は家を出ることばかり考えていました。やがて彰子は大人になり、300万円で「早乙女真紀」の戸籍を買い、家を出て行きました。真紀(彰子)の失踪と、時を同じくして義父が突然死をしました。

死因は心不全でしたが、警察は姿を消した真紀(彰子)を、義父殺害の犯人だと疑います。義父の暴力から逃れるためには家を出るしかない、しかし賠償金のために義父は必ず連れ戻そうとします。山本彰子がいなくなれば賠償金が止まり、義父から逃れられると思ったのでしょうか?それとも真紀(彰子)は、義父を殺したから失踪したのでしょうか?真紀の失踪理由として、以上のようなことが考えられます。

考察・解説:真紀がなりたかったものとは?

他人の戸籍を買ってでも真紀がなりたかったものとは、「普通の人」でした。本名山本彰子は、早乙女真紀という名前になり、早乙女真紀として巻幹生と結婚し、巻真紀となりました。真紀がなりたかったもの、欲しかったものは、普通の人のありきたりの幸せだったのでした。

考察・解説:「まさか~」の歌

真紀(山本彰子)の母・山本みずえは、売れない演歌歌手でした。「上り坂下り坂ま坂」という曲を出したこともありますが、売れませんでした。真紀は、この曲を時々口ずさみます。真紀の母・みずえについては、考察・解説の真紀の衝撃的な過去で少し触れましたが、母・みずえと当時10歳の真紀(彰子)は、坂道を猛スピードで降りてきた中学生の自転車と衝突し、真紀(彰子)をかばったみずえが死亡したということです。

考察・解説:夢が叶わなかった人間の選択

カルテットの4人のメンバーは、最終回結末のネタバレあらすじでも紹介しましたが、音楽だけで生きていくことはできないと悟った4人は、音楽を趣味にして演奏を楽しもうということになりました。すずめは、たった一人でも自分たちの演奏に共感してくれる人がいれば、それでいいと言いました。

それはカルテットみんなの想いとなりました。そしてメンバーはそれぞれが居場所を見つけました。家森は「のくた庵」で板前の修業を始めました。すずめは不動産会社で働き、会社を辞めた別府は、音楽教室の講師を希望しています。

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カルテットのキスマークを考察

ドラマ「カルテット」の最終回結末のネタバレあらすじで、コンサートが始まる前、メイクをしようと鏡の前に座った真紀が、アゴの下にあるあざを気にしています。ここでは、真紀のアゴの下にあざがあることについて見ていきます。

顎の下にある赤いアザ

真紀のこのあざについては、視聴者からはキスマーク?それとも病気?と言われました。病気と言われる理由は、真紀がコンサートで1曲目に演奏した「死と乙女」から病気を連想したという声がありました。ところがこのあざについての話は、ドラマの初めの頃に出てきていました。

このあざは、バイオリンを弾く人にできるあざです。上の画像のように、アゴの下にバイオリンをあてがって弾くので、あざが出来てしまうということです。

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カルテットの劇中曲一覧

これまでドラマ「カルテット」に関する様々な事柄について見てきました。コンサートで1曲目に選んだ「死と乙女」についてや、4人の秘密、特に真紀の秘密や疑惑など「カルテット」の最終回結末のネタバレあらすじとともに紹介してきました。ここではドラマ「カルテット」の中で演奏された各曲を、一部紹介していきます。

第1話:「ラヴィアンローズ」他4曲

「ラ・ヴィ・アン・ローズ」は、フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフが1946年に発表したピアフの代表曲とも言える名曲です。日本では「ばら色の人生」というタイトルで呼ばれています。

第2話:「White love」他3曲

「White love」は、1997年に発表されたSPEEDの曲です。当時大ヒットを記録した曲で、売り上げ枚数は184万枚を超える大ヒットとなりました。

第3話:「無伴奏チェロ組曲第1番 前奏曲」他1曲

バッハ作曲の「無伴奏チェロ組曲第1番 前奏曲」は、チェロ独奏のために書かれた曲です。18世紀のドイツの宮廷で主に演奏されていたということです。

第4話:「フレール・ジャック」他1曲

「フレール・ジャック」は、フランスの民謡ですが、世界中でよく知られた曲です。日本では「グーチョキパーでなにつくろう」というタイトルで有名です。

第5話:「美しく青きドナウ」他2曲

ヨハン・シュトラウス作曲の「美しく青きドナウ」は、ウィンナ・ワルツとして1867年に作曲されました。作曲家ヨハン・シュトラウスの3大ワルツと言われる中で特に有名な曲です。オーストリアでは「第二の国家」として親しまれています。

第6話:「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」のみ

ピエトロ・マスカーニ作曲の「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」は、イタリアのオペラ曲です。シチリアの田舎町で起こる不倫騒動から決闘に至るドラマを描いたオペラです。

第7話:「青春の光と影」他3曲

シンガーソングライターのジョニ・ミッチェル作曲の「青春の光と影」は、1969年に発表されたアルバムのタイトル曲です。ジョニ・ミッチェル成功のきっかけとなった曲です。

第8話:「ジュ・トゥ・ヴ」他2曲

エリック・サティ作曲の「ジュ・トゥ・ヴー」は、フランスで1900年に発表されたシャンソンです。当時スロー・ワルツの女王と言われたポーレット・ダルティが歌いました。

第9話:「アヴェ・マリア」他2曲

フランツ・シューベルト作曲の「アヴェ・マリア」は、バッハ、カッチーニと共に世界三大アヴェ・マリアと称される曲です。

最終回:「序曲」「セーブ(冒険の書)」他2曲

すぎやまこういち作曲の「序曲」「セーブ(冒険の書)」は、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの曲です。「序曲」はゲームのタイトル画面の時に流れる曲です。ここまでドラマ「カルテット」の中で演奏された曲の一部を紹介しました。次は、ドラマ「カルテット」を観た感想を紹介します。

カルテットに関する感想や評価

ドラマ「カルテット」の感想です。この方は最終回結末のコンサートで、「死と乙女」から始まった演奏は、ドラゴンクエストのセーブの曲へと進んでいきました。この曲を聴くと、泣いてしまうという感想です。カルテットの4人の人生は、楽しいことばかりではなく苦しいことも多いけれど、人生をリセットではなく、セーブして、すべてを受け入れて生きていくという意思が感じられるという感想です。

ドラマ「カルテット」の感想です。「カルテット」は脚本、演出が良く、特に主演の松たか子を始め、カルテットのメンバーの俳優たちの演技がとても良いという感想で、ずっと見ていたいという素晴らしい作品だという感想です。

ドラマ「カルテット」の感想です。人生のリセットではなくセーブをして生きて行こうと、思わせてくれたという感想です。過ぎたことを後悔するのではなく、今これから出来ることをやって行こうという感想です。

ドラマ「カルテット」の感想です。ドラマが終わって2年も経ったことに驚くという感想です。それほど記憶に残る俳優たちの演技だったということで、違うドラマでもこの4人が見たいという感想です。

カルテットの最終回ネタバレや考察・解説まとめ

いかがでしたか?ドラマ「カルテット」の最終回のあらすじを、結末までネタバレで紹介し、カルテットのメンバー4人の秘密、謎に迫りました。主演の松たか子演じる真紀の過去や、秘密、義父や夫の殺害疑惑について考察してきました。コンサートで1曲目に選んだ「死と乙女」から、様々な解釈が考えられましたが、結局疑惑が晴れることはなく、真紀は大人の秘密を心に秘めて生きていくのでした。

また、他の3人のメンバーの秘密についても解説しました。ドラマ「カルテット」は、4人の人生が複雑に絡み合う大人のドラマとして、見応えがあったという感想がツイッターなどで多く寄せられています。またコンサートでドラゴンクエストのテーマが演奏されたことで、人生のリセットではなくセーブする、つまり肯定して生きていこうと思ったという感想がありました。ドラマ「カルテット」の世界観を、どうぞお楽しみください。

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