おっさんずラブ単発ドラマ版のキャストとあらすじ！連ドラ版との違いは？

放送直後から大きな話題となり、Twitterのトレンド1位となった事もあるおっさんずラブですが、実は連続ドラマの放送以前に単発版が存在していた事はご存知でしょうか？今回は単発版のおっさんずラブについて、気になるあらすじやキャストををネタバレ込みでご紹介していくと共に、連続版との違いについてもまとめていきます。

おっさんずラブは2016年12月31日にテレビ朝日系で放送された単発ドラマで、おっさん達の恋愛模様を描いた作品です。連続版は2018年4月21日から6月2日まで放送され、その反響の大きさから続編を望む声も多く、2019年8月23日には劇場版となる「おっさんずラブ ～LOVE or DEAD～」が公開される事となりました。

おっさんずラブでは主要な登場人物が30代前後の世代であり、物語のメインとなるのは主人公の男性を巡る男性同士の三角関係です。舞台となるのは同じ職場の中で、主人公が最終的に誰を選ぶのかといった点にも注目が集まりました。

主人公の春田創一は、異性にまるでモテない日々を送る33歳の男性です。勤務態度も真面目で人付き合いのスキルもあるものの、恋愛とは縁遠い人物でした。そんなある日、春田は会社の上司である黒澤武蔵と、後輩でルームシェアをしている長谷川幸也から、恋愛対象として告白を受ける事となりました。

単発版は、テレビ朝日系の「年の瀬 恋愛ドラマ第3夜」で放送されたお話です。元は男女の恋愛と同じ様に、男性同士の恋愛を描いた作品を制作するといった始まりでした。単発版はその中で恋愛模様が完結となっていた為、連続版を制作する際には単発では描く事のできなかった部分を掘り下げる形で、キャストも変更となり新たな物語が描かれる事となりました。

単発版のおっさんずラブも、連続ドラマと基本的な内容は似ています。どちらも同じ会社内で主人公を巡る三角関係が勃発し、春田が後輩とのルームシェアをしている点などが単発版と連続版で共通しています。

続いては単発ドラマ版のおっさんずラブに出演していたキャストについても、順番にご紹介します。春田と黒澤は単発版からの続投をしていますが、落合モトキさんを始めその他のキャストは一新される事となった為、単発版を知らないという人は新たなキャスト陣にも要注目です。

役名：春田創一
生年月日：1984年7月10日(現在35歳)
出身：東京都江東区大島
身長：178cm
職業：俳優
出演作品：「魔王」「東京タラレバ娘」「あなたの番です」

役名：黒澤武蔵
生年月日：1959年1月14日(現在60歳)
出身：東京都
身長：174cm
職業：俳優、演出家
出演作品：「半沢直樹」「東京センチメンタル」「グッドワイフ」

役名：湊あすか
生年月日：1990年8月13日(現在28歳)
出身：東京都
身長：165cm
職業：女優、タレント
出演作品：「高校デビュー」「正しい王子のつくり方」「恋空」

役名：長谷川幸也
生年月日：1990年7月11日(現在29歳)
出身：東京都
身長：177cm
職業：俳優
出演作品：「楽園のつくりかた」「桐島、部活やめるってよ」「ベースボールキッズ」
 

役名：春田の母親
生年月日：1963年7月2日(現在56歳)
出身：東京都
身長：158cm
職業：女優
出演作品：「SP 警視庁警備部警護課第四係」「天地人」「HOPE～期待ゼロの新入社員～」
 

落合モトキさんなど魅力的なキャストが勢揃いのおっさんずラブですが、続いては早速あらすじについても詳しくご紹介します。まだ単発版を観た事がないという人は、結末までネタバレを含んでいる為閲覧にはくれぐれもご注意ください。

夢を追う母親が出て行った事で突然の一人暮らしにダメ男である春田は戸惑いますが、とあるきっかけから会社の後輩である長谷川幸也、通称ハセとルームシェアをする事となりました。ハセは春田より8歳も年下でありながら、家事のスキルがとても高い人物でもあったのです。

ハセとルームシェアを始めたお陰で、春田は快適な生活を送る事ができました。結婚願望は強めですが彼女が欲しいと考えながらも現在の快適な暮らしに不満はなく、同性であるハセには気遣う事がない為に具体的な行動を起こす事もしようとしませんでした。

ある時職場に寿退社をする同僚が訪れ、上司である黒澤に挨拶をする姿を見た春田は、記念写真の撮影係を申し出ました。黒澤のスマホで撮影を終えた春田は画像の確認をしていた時に、アルバムの中に何故か自分の姿を写したものを見つけます。

職場のトイレで用を足していた春田に、告白をしてきた部長は「ムサシって呼んで！」と迫ります。1週間という期限を与えられた春田は、自宅でハセに打ち明けます。その晩シャワーを浴び終えた春田はハセから壁ドンを受け、告白をされます。しかし春田の困惑を察したハセは、すぐに冗談だと誤魔化しました。

一人で残業をしていた春田ですが、突然出現した黒澤がおもむろに部屋のブラインドを閉めてジャケットを脱いだ上に、何故かミントタブレットを食べたのです。キスされるのではと焦った春田は、黒澤から声をかけられると用事があるとその場を逃げ出します。そんな春田のLINEには「明日、お弁当作ってくるお」という黒澤からのメッセージが届いていました。

春田は同期のあすかに、彼女の知らない子に告白されたという設定で相談を持ち掛けました。その後酔っ払いあすかに送られて帰宅した春田は、「部長の弁当を食べたから次は俺が食べられる番だ」と冗談めかします。そのままソファーで寝てしまった春田にキスしようとしたハセですが、気付いた春田が目覚めて「そういうつもりでルームシェアをしたわけじゃない」とハセを責め立てました。

翌日の社内でのクリスマスパーティーで、春田は王子様、黒澤はトナカイ、ハセはサンタクロースのコスプレをしていました。しかしお互いに春田を巡るライバルであると認識のある二人は、顔を合わせると睨み合いになり、春田を引っ張り合います。

対面した黒澤とハセは互いに春田の悪い所を言い合いながら春田を奪い合います。春田の好物である激辛料理を食べさせ合う事で悶絶しながら取っ組み合いになる二人ですが、それを止めようと割って入った春田が黒澤を押し倒す様な形になってしまいます。それを偶然目撃した後輩の山下により、社内では春田がゲイなのではないかとの噂が広まっていました。

春田は黒澤から改めて告白を受け、はっきり断りの返事を伝える事にします。人間や上司として尊敬をしているが恋愛感情ではないとの返答に、納得をした黒澤は春田を諦めました。その帰り道にあすかに報告をした春田は、あすかの家で良い雰囲気となります。しかし脳内にはハセの姿が浮かんでしまい、あすかに手を出す事なく家に帰りました。

自宅におらずれんらくもつかないハセを探し回った春田は、見つけたハセがただ年末の帰省をしようとしていた事を知り安堵に涙します。そんな春田の姿を見たハセは春田にキスをしました。一方の春田も、ハセからのキスに不快感はなく今度は自分からキスを仕掛けたのでした。

大筋の流れはどちらも同じおっさんずラブですが、所々に違いが見られた筈です。続いては単発と連続ドラマ版の具体的な違いについてもご紹介します。既に両作品を鑑賞したひとであれば気付いた点ばかりかもしれませんが、改めて確認してみてください。

おっさんずラブの大きな違いとしては、キャストだけでなく登場人物にも変更点が見られます。まず落合モトキさん演じるハセですが、同じ後輩という設定ではあるものの、牧凌太という役名で全く別のキャラクターとなっています。更に同僚であるあすかもまた、単発版とは違って荒井ちずという人物であり、春田の幼馴染みというポジションに変更となっています。

ストーリーの開始時期にも変更点が見られます。単発版の場合には放送時期が年末という事もあって、ストーリーの中ではクリスマス前後のお話となっています。一方で連続版の場合には、春クールの放送であった事から桜が咲く季節のストーリーとして描かれています。

物語の舞台となる職場についても大きな変更がありました。単発版の場合にはアイデアグッズを販売している会社に勤務しており、春田達が所属しているのは商品開発部です。一方連続版では天空不動産という会社の中の、第2営業部に所属をしている事となります。

単発版の中での黒澤は、春田に恋をした事で妻とは離婚をしてきたという描写がありました。一方で連続版の場合には物語の序盤では黒澤はまだ妻帯者であり、妻である蝶子に別れを告げてからの一波乱も描かれる事となっています。

ダメ男であるという設定はブレていない春田ですが、実は単発版の方が春田の性格が男らしいとされています。これはハセよりも牧の方が押せ押せな描写もあった事から、戸惑いながらも流される様な姿も見られた事が理由ではないかと考察されています。どちらの春田がお好みかは視聴者によっても違いがありそうです。

おっさんずラブで使用された主題歌もまた変更されています。単発版ではHi-STANDARDの「My First Kiss」という曲が使用され、連続ドラマ版ではスキマスイッチの「Revival」という曲が使用されています。

ベースは同じでありながらどちらの作品にも違った魅力のあるおっさんずラブですが、続いては単発版にのみ登場しているハセというキャラクターについて、落合モトキさん演じるその魅力をご紹介します。牧派だという人もハセの魅力を知ったら傾いてしまう事もあるかもしれません。

ハセこと長谷川幸也は、1年間春田とルームシェアを続けていたという設定があります。メンタルは強いとされているものの、性格は犬の様でありヘタレた部分も持ち合わせている人物です。まさに可愛い後輩と言えるキャラクターに仕上がっています。

落合モトキさんの演じるハセは、視聴者からも愛されるキャラクターです。ハセというキャラクターに愛着が湧きすぎるあまりに、牧と結ばれる春田の姿を見て「春田にはハセがいるのに」と切ない気持ちになってしまう視聴者もいる様です。演じる落合モトキさんの力も大きいのかもしれません。

ハセと牧の違いについては、主に性格的な部分が挙げられます。ハセは基本的にヘタレた部分がある一方で、牧はドSな性格をしています。しかしドSは打たれ弱いという事もあってか、春田に何を言われても家を出て行く事はしなかったハセの方がメンタルは強そうだと考察されています。ちなみに両作品で春田の悪い部分を挙げるシーンがありますが、その個数は牧の方が多く挙げられています。

おっさんずラブのファンであれば見逃す事のできない単発版ですが、実際に視聴した人はどの様な感想を抱いたのかも気になるのではないでしょうか？続いては単発版のおっさんずラブについて、気になるTwitter上の感想を少しだけご紹介します。

単発版でおっさんずラブにハマったという人からしてみると、落合モトキさんが演じるハセの登場するお話の続編を期待していたとの感想もありました。好んで観ていた作品であれば当然思い入れもある筈ですし、春田と黒澤を除いてキャストが一新されてしまった事に不満の声も少なくない様です。

基本的な流れはどちらも同じおっさんずラブですが、両作品を見比べて春田に片想いする二人の切なさの違いについてを考える感想もありました。同じ片想いだと一括りにしてしまえないほど、視聴者の見守る恋の行方がとても奥深い作品であるともいえるのかもしれません。

落合モトキさんの演技を評価する声も多くありました。ハセと牧はどちらも同じ相手に想いを寄せるキャラクターですが、その性格には違いがあり好まれる演技も分かれる様です。改めて見比べてみると、ハセ派と牧派で分かれる理由も頷けるのではないでしょうか？

単発ドラマ版のおっさんずラブについて、ネタバレを含めたあらすじやキャストなどをまとめてご紹介しましたが、これまで連続版の方しか視聴した事が無かったという人も単発版に興味を持つ事が出来たのではないでしょうか？

落合モトキさん演じるハセが登場する内容ではありませんが、第2弾となる連続ドラマも2019年度中に放送される事が決定されています。劇場版の公開も迫りますます盛り上がりを見せるおっさんずラブですが、今後も目が離せない展開が続いていきそうです。