陸王のこはぜ屋のモデルはきねや?アシックス?茂木祐人は伝説のランナー?

陸王の物語の中心となる老舗足袋屋であるこはぜ屋。リアルな描写の多い作品だけにモデルになる会社があるのではないかと考えられています。その候補として陸王ファンの間ではきねやとアシックス等の企業名がこはぜ屋のモデル候補として名前が挙げられています。それらの状態から原作者の池井戸潤さんがコメントするにも至っています。今回は陸王に登場するこはぜ屋を始めとした企業、また茂木祐人等登場人物である選手についてのモデルをまとめて紹介していきます。

陸王のこはぜ屋のモデルはきねや?アシックス?茂木祐人は伝説のランナー?のイメージ

目次

  1. 陸王のこはぜ屋とは?
  2. 陸王のこはぜ屋のモデルはきねや?アシックス?
  3. 陸王の茂木祐人は伝説のランナー?モデルは?
  4. 陸王のこはぜ屋と関係する企業などのモデル
  5. 陸王のこはぜ屋に関する感想や評価
  6. 陸王のこはぜ屋のモデルまとめ

陸王のこはぜ屋とは?

陸王の作品情報

こはぜ屋のモデルについて紹介する前にこはぜ屋が登場する陸王について、簡単に紹介しておきます。

陸王の概要

陸王は2017年10月からTBS系列の21時からのドラマ枠「日曜劇場」で放送されたドラマです。ドラマとしても高い評価を受け第95回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では最優秀作品賞を始め複数の賞を受賞した作品で本格的なマラソンシーンを撮影する為に、2017年の元日に行われるニューイヤー駅伝でロケをするなど長期に渡って撮影するなどこだわったドラマになっています。

陸王のあらすじ

足袋屋を営むこはぜ屋は業績低迷から一念発起して足袋の製造技術を生かしてランニングシューズ開発に着手します。資金難、人材不足、さらには大手スポーツメーカーからの嫌がらせやトラブルなどに苛まれながらも試行錯誤を続け様々な出会いと協力を経てランニングシューズ開発に邁進するのでした。

こはぜ屋とは?

こはぜ屋は陸王に登場する足袋屋で実際に足袋の街として知られる埼玉県行田市に本社を構える老舗の足袋製造会社です。創業から100年以上の歴史を持つ老舗企業ですが、足袋自体の需要の減少によって取引先からも取引の減少を伝えられるなど苦境に立たされる事になります。そんなこはぜ屋が再起をかけてランニングシューズ開発に挑む事になるのです。

陸王作中、様々な人との出会いと協力、ライバルとなる大手企業からの妨害行為を受けるなどしますが、最終的にランニングシューズ「陸王」を完成させ、その陸王を茂木祐人が履いて豊橋国際マラソン大会で優勝した事、インタビューの中でこはぜ屋の名前を出した事から陸王が爆発的にヒットする事になったのでした。

陸王の原作者は池井戸潤

ドラマ陸王は小説家池井戸潤さんの小説を原作とした作品です。ドラマ陸王が放送されたTBSの日曜劇場では既に同じく池井戸潤さんが原作を書いた作品が「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」とドラマ化されており陸王が4作目の日曜劇場でのドラマ化作品となっています。

原作の陸王は小説すばるにて2013年から2015年まで連載された後、2016年7月に単行本として刊行しました。原作者の池井戸潤さんは上記のドラマ化作品以外にも様々なジャンルのエンタメ作品を執筆しており、小説としても組織を描くのでなくその組織の中で生きている人を描く作品は高い評価を受ける事が多く、上記の日曜劇場作品以外でも様々な形でドラマ化されています。

日曜劇場『陸王』|TBSテレビ

陸王のこはぜ屋のモデルはきねや?アシックス?

こはぜ屋のモデルはきねや?

こはぜ屋のモデルではないかと考えられている企業の筆頭がきねや足袋というメーカーです。埼玉県行田市に本社を構え、90年以上続く老舗で、従業員は35名と小規模等々複数の点でこはぜ屋ときねや足袋には共通点があるからです。さらに細かい所を言えば、ドラマ1話で宮沢紘一が足袋作りに欠かせないと探し回っていたミシン「ドイツ式八方つま縫いミシン」も使っています。

これらだけでも十分にモデルだという事が出来ますが決定的と言える要素が2012年に池井戸潤さんが取材に訪れている事、そして2013年にランニング足袋「きねや無敵」を発売している事にあります。ただこのランニング足袋に関しては取材を受けたきねや足袋も全くの偶然である事、取材に来た時点では既に池井戸潤さんの中で物語の構想は出来上がっていた事を答えています。

こはぜ屋のモデルはアシックス?

一方できねや足袋に続いてモデルではないかと言われているのがアシックスです。現在のアシックスとこはぜ屋では似ても似つかないですが、アシックス黎明期の歴史にはこはぜ屋に通じる部分があります。アシックスは1949年に前身となる「オニツカ」が設立され、1953年にマラソンシューズ開発をスタート、1967年に靴職人三村仁司さんが入社してランニングシューズに革命をもたらしました。

このような経緯から企業としての体制はきねや足袋を、歴史やドラマに組み込む部分にはアシックスの歴史を取り入れたのではないかと考えられています。

こはぜ屋のモデルはオニツカタイガー?

こはぜ屋が開発したランニングシューズ「陸王」にもモデルが考察されています。上記で触れたきねやの発売したランニングシューズきねや無敵もその1つの候補ですが、最も有力な候補がアシックスが開発したオニツカタイガーです。オニツカタイガーは20年以上愛用され現在でもレトロなデザインが人気で復刻されるシューズです。

こはぜ屋のモデルは存在しないとの公式公表

様々な要素からモデルが予想されるこはぜ屋を始めとした陸王に登場する企業や人物のモデルですが、様々な考察が出る中で池井戸潤さんからアナウンスがありました。こはぜ屋を含む陸王に登場する企業、人物にはモデルがないというのです。原作者の池井戸潤さんも「モデルがなくても書けるのが作家です」と明言しておりモデルはないという姿勢を一貫しています。

池井戸潤さんがこのような発言をするにはきねやを取材しているなど納得の出来ない部分もありますが、元々こはぜ屋にはきねや足袋とアシックスの2社を上手く合わせた形になっている事、また近年増えているファンによる聖地巡礼でモデルと言われる企業に迷惑をかけないように配慮したのではないかと考えられています。また上記の取材に関してもきねや足袋だけでなく、他にも取材を行う中での1つという事実もあります。

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陸王の茂木祐人は伝説のランナー?モデルは?

茂木祐人は伝説のランナー

陸王に登場する中でもこはぜ屋と同様にモデルが気になると声を集めたのがこはぜ屋のランニングシューズを試し最終的に履いてくれた茂木祐人です。茂木祐人は作中では様々なマラソン、駅伝に出場しています。ドラマでは第62回豊橋国際マラソン選手権大会で足を痛め、調整を余儀なくされます。

偶然にもこの怪我をしたのがレースを見学に来ていたこはぜ屋の社長宮沢紘一の目の前であった事も宮沢紘一がランニングシューズ開発に取り組む事に決める要因になっています。また同時に宮沢紘一が開発したランニングシューズを茂木祐人に履いてほしいと思うきっかけにもなりました。

茂木祐人のモデルは瀬古利彦?

そんな茂木祐人のモデルではないかと考察されているのがロサンゼルスオリンピックでも活躍した元マラソンランナーの瀬古利彦さんではないかと考えられています。2人の経歴に非常に近いものがある為です。

学生時代

陸王の作中で茂木祐人は学生時代に箱根駅伝っで5区を走った実績に触れられています。モデルになったと言われる瀬古利彦さんは1年生の時から4年連続で箱根駅伝の2区を走り、さらに3年、4年次にはそれぞれに区間新記録を樹立するなど活躍しています。

ダイワ食品の期待の新人に

大学で活躍した茂木祐人はダイワ食品陸上部に期待の新人として加入、しかし上記のように怪我をしてしまいました。モデルではないかと言われる瀬古利彦さんは大学卒業後「エズビー食品」の実業団ランナーとなりロサンゼルスオリンピックに出場、しかし結果は14位と振るいませんでした。怪我をしたとまではいきませんが大きな挫折を味わったという意味では近いものがあります。

新しい靴で復活

怪我をした茂木祐人は怪我の原因がフォームにある事が分かりフォームの改良に取り組みます。その中で新しいフォームに合うこはぜ屋の陸王に出会う事になるのです。

一方の瀬古利彦さんもロサンゼルスオリンピックでの敗北から負けた要素を分析しその結果の1つとしてアシックスのシューフィッター三村仁司さんに新しい靴を作ってもらいました。この新しいシューズによって瀬古利彦さんはその後の大会で優勝するなどの大きな結果を残しています。

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陸王のこはぜ屋と関係する企業などのモデル

モデル①埼玉中央銀行

陸王に登場する企業・組織の中でもモデルとなる存在が一番分かりにくいとされているのが埼玉中央銀行です。該当する銀行自体はいくつかありますが、作中での対応はTHE銀行という対応でドラマに登場したような坂本くんのようなタイプの銀行員も大橋浩のような銀行員もいてもおかしくない事からズバリここ!という状態にはなっていません。

モデル②シルクレイソール

陸王完成の1つとキーアイテムとなったシルクレイを使ったソール。このソールに関してはモデルと呼べるようなものはないですが逸話の1つに陸王の物語の中にソール開発を組み込む事を決めたものがあります。瀬古利彦さんにもシューズを作った靴職人、三村仁司さんがランニングシューズを作る際に新しいソールを開発しそれがランニングシューズ業界に革命を起こした逸話として残っているのです。

シルクレイやその開発者として登場した飯山晴之は内容に合わせた架空の人物だと言えますがソール開発というエピソード自体はこの逸話から着想を得たのではないかと考えられています。

モデル③アトランティス

陸王に登場する悪役的な存在であるアトランティス。茂木祐人を始め多くの選手にランニングシューズを提供する外国資本の企業ですが、そのモデルとなっているのはアシックスではないかと言われています。同じようにオリンピック選手にもシューズを提供し、スポンサー契約でも高橋尚子さん、有森裕子さん、野口みずきさんら多数の有名選手と契約する企業です。

もちろんアシックスは日本の企業であり相違する部分もありますが、それでもアトランティスのモデルがアシックスと言われるのには理由があります。陸王でも登場した「シューフィッター」が実在している事です。そのシューフィッターこそ、瀬古利彦さんにシューズを開発した三村仁司さんで関連付けるには十分すぎる理由になっています。

もちろん実際のアシックスには陸王の中のアトランティスのように過去にライバル企業に対して嫌がらせをしたというような事実はありません。アトランティスの嫌がらせはあくまでもドラマを盛り上げる為のオリジナル要素です。アシックスがこはぜ屋のモデルとしても名前が上がっている事からもそのままモデルにしたというよりもアシックスの持つ要素をこはぜ屋とアトランティスに上手く分けて使ったと考えるのが妥当です。

また余談ですが、こはぜ屋、アトランティスのモデルの候補として名前が上がってるアシックス。しかし実際に陸王のドラマの中で登場するランニングシューズ「陸王」、アトランティスの「RⅡ」を開発したのはミズノだという事が明らかになっています。

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陸王のこはぜ屋に関する感想や評価

ここからは既に陸王を視聴した人の感想を紹介していきます。陸王は他の池井戸潤さんの作品と同じく勧善懲悪に近い形で描かれておりカッコいいという声が多いです。仕事にかける熱量、こだわり等教訓にしたいという声も多くなっています。特にモノ作りに携わっている人からは序盤の上手くいかないもどかしさに共感するという声も多くなっています。

一方でこはぜ屋の体制に対して現実との乖離から共感しにくいという人がいるのも事実です。ドラマの盛り上がりの為とはいえ、企業的にはブラックと言わざるを得ない状態である事もあってフィクションとして面白いのは否定しないものの共感してはいけない気がするという声も多くなっています。

ただ最初に紹介しているように陸王に登場する企業・組織・人物に関してはあくまでもモデルはいないというのが公式のスタンスになっており、注意喚起のツイートを度々する結果になっています。リアルなドラマで類似点があるのは間違いありませんが配慮した上での行動を促す事になっています。

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陸王のこはぜ屋のモデルまとめ

陸王のこはぜ屋は公式的にはモデルは存在しないという事になっていますが、類似点が多い事、物語の舞台になっている埼玉県行田市等、陸王で描かれた事を押し出す動きもある事もあって様々な考察が行われており、結果としてモデル候補として紹介出来るという状態に留まっています。

ただモデルはいないとはいっても原作者の池井戸潤さんが取材を行っている事、その類似点の親和性の高さからファンの間ではほぼ断定しているという人もおり、モデルが気になるという人も多いです。あくまでも非公式のファンによる考察だという前提は必要ですが、これらのモデルについて調べながら陸王を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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