2019年07月17日公開
2019年07月17日更新
ドラマ「定年女子」キャストやあらすじを紹介!主演と脚本家も豪華!
NHK BSプレミアムで2017年に放送されたテレビドラマ「定年女子」。人気エッセイスト岸本祐紀子の「定年女子 これからの仕事、生活、やりたいこと」を原作として田渕久美子が脚本を手掛け、南果歩が主役を務めています。役職定年という形で心ならずも会社を辞めることになった53歳のキャリアウーマンを主人公に、退職後のセカンドライフを描いた心温まるドラマとなっています。これから、ドラマ「定年女子」のあらすじ解説やキャスト、製作スタッフのプロフィールなどの情報をお届けします。
目次
ドラマ定年女子とは?
定年女子のドラマ作品情報
「定年女子」は、NHK BSプレミアム「プレミアムドラマ」枠で2017年7月9日から8月27日まで放送された全8話のテレビドラマです。キャリアウーマンとして働いてきた主人公の50代女性・麻子を南果歩が演じます。
ある日、役職定年という形で心ならずも会社を辞めることになった麻子。定年女子ではそんな南果歩演じる主人公・麻子のセカンドライフを描いていきます。全編を通じて心温まるコメディードラマになっています。
定年女子の原作情報
次にドラマ定年女子の原作を紹介します。ドラマ定年女子の原作となっているのはエッセイスト岸本祐紀子が2015年2月に刊行した「定年女子 これからの仕事、生活、やりたいこと」です。
ドラマ定年女子の原作は、定年で会社を辞めることになった女性が次の人生をどう過ごすべきかの答えになる数々のエピソードや著者自身のアドバイスで構成されています。ドラマを見た方でもこの原作本は一読の価値があると評判になっています。
ドラマ定年女子のキャスト一覧!主演は?
主演は深山麻子役の南果歩
岸本祐紀子のエッセイが原作となったドラマ定年女子の主人公・深山麻子は現在53歳、角倉商事CSR部の部長を務めています。
主人公・麻子を演じたのは、1964年生まれの女優・南果歩です。南果歩は1984年「伽倻子のために」映画デビューを主役で飾ります。数多くのドラマに出演している南果歩ですが、近年では2015年「ようこそ、わが家へ」や2016年「愛おしくて」などの話題作に出演しています。ハリウッドでも活躍する俳優の渡辺謙は南果歩の元夫です。
深山葵役/山下リオ
主人公・麻子の娘、深山葵。夫に浮気されたり育児ノイローゼに悩まされたりします。この葵役のキャストは、1992年生まれの女優・山下リオです。
2007年「三井のリハウス」12代目リハウスガールに選ばれると、「恋する日曜日 第3シリーズ」で女優デビューします。2008年ドラマ「ラブレター」で地上波初主演を飾ります。映画では、2008年「魔法遣いに大切なこと」で初主演。2013年ドラマ「リミット」では、いじめに遭う少女役で話題になりました。
深山聡役/寺脇康文
麻子の元夫、深山聡。聡役のキャストは1962年生まれの俳優・寺脇康文です。2008年ドラマ「相棒」で橋田賞の俳優部門受賞。また、2009年「相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。その後もミステリードラマを中心に活躍しています。
深山登美子役/草笛光子
麻子の元夫・聡の母、深山登美子。登美子役のキャストは1933年生まれの女優草笛光子です。映画、ドラマ共に多数の作品に出演していますが、本作の田淵久美子脚本作品では「花嫁介添人がゆく」に出演しています。また、文豪・芥川龍之介の三男で作曲家の故・芥川也寸志と結婚していたことがあります。
黒田時子役/草刈民代
麻子の大学時代からの友人・黒田時子。航空会社のCAをしていた時子役のキャストは、1965年生まれの女優・草刈民代です。夫は映画監督の周防正行。
バレエダンサーとして活躍していた彼女は、1996年映画「Shall we ダンス?」で映画デビューにして初主演を飾ります。同作では日本アカデミー賞最優秀主演女優などを受賞しています。
小川多江役/清水ミチコ
麻子の大学時代からの友人小川多江。小学校の教頭をしていて独身、実母の介護をしています。そんな多恵役のキャストは、1960年生まれのタレント清水ミチコです。ものまねタレントとして活躍していた彼女ですが、近年ではNHK大河ドラマ「真田丸」や「刑事一徹〜命懸けで捜査に挑む 犯人より心配性な男」などのドラマにも出演しています。
寺内真紀役/石野真子
こちらも麻子の大学時代からの友人、寺内真紀。真紀役のキャストは、1960年生まれの歌手で女優の石野真子です。伝説の番組「スター誕生!」出身の彼女は、日本レコード大賞新人賞を受賞し、NHK紅白歌合戦にも2回の出場実績があります。女優としては、「突然ですが、明日結婚します」、「ボク、運命の人です。」など多数の作品に出演しています。
藤原丈太郎役/山口祐一郎
麻子と飲み屋で知り合った大手広告代理店勤務の藤原丈太郎。藤原役のキャストは1956年生まれの俳優山口口祐一郎です。劇団四季などで活躍した後、NHK大河ドラマ「徳川慶喜」や「葵 徳川三代」、「利家とまつ」などに出演。本作の脚本を担当した田渕久美子脚本作品では、大河ドラマ「篤姫」や「女神の恋」などに出演しています。
林田克子役/藤真利子
麻子の元上司の林田克子。定年後の再雇用で週3日働いています。そんな克子役のキャストは、1955年生まれの女優・藤真利子です。父は「小説の名人」と謳われた小説家の藤原審爾。多数のドラマに出演する彼女ですが、日本テレビ「火曜サスペンス劇場」では、犯人役最多俳優という記録保持者でもあります。
溝口洋介役/町田啓太
麻子の元後輩、若手社員、溝口洋介。20歳以上の年の差にも拘らず、麻子に恋心を抱きます。溝口役のキャストは、1990年生まれで劇団EXILEのメンバー、町田啓太です。本作の脚本を担当した田淵久美子脚本作品では「美女と男子」や「HiGH&LOW」などに出演しています。
ドラマ定年女子のあらすじネタバレ
1話あらすじネタバレ
ここからは、岸本祐紀子のエッセイを原作とするドラマ定年女子のあらすじをネタバレで解説します。ドラマ定年女子の主人公、麻子(南果歩)は商社で部長にまで昇りつめたキャリアウーマン。妊娠を機に銀行を退職予定の娘・葵と暮らしています。ある時、麻子に役職定年の話が持ち上がります。会社の合併に伴い、部長の職が奪われる事になったのです。麻子は納得しないまま部長から降格し食品事業部に異動します。
麻子は、仲良し4人を誘い居酒屋で異動の不満を愚痴ります。隣で酒を飲み交わしていた男性客の一人が言った女性の仕事を軽んじる発言にカッとした麻子は、藤原というその男性に反論、場は騒然とします。
食品事業部へ異動した麻子は食品アドバイザーとして現場へ応援に出ます。ところが食品に関して無知な麻子は、客にハムと生ハムの違いを尋ねられて答えることができません。そんな麻子を救ってくれたのが溝口という若手男性社員でした。
2話あらすじネタバレ
ある時麻子(南果歩)は、再雇用で働く林田から会社を辞めるようアドバイスされます。このまま定年を迎えてもロクな仕事は無いから、今のうちに他の仕事を探した方が良いということでした。
麻子は企画のコンペに参加しようと、雑誌に出ていたオリーブオイルについて調べ始めます。そして、イタリア食品を取り扱う藤原とコンタクトを取ります。藤原は麻子にレクチャーすると彼女をお茶に誘い、友達になろうと半ば強引に連絡先を交換しました。
企画のコンペでは溝口の企画が選ばれ、麻子の企画は却下されます。さらに、課長にお荷物だと陰口を言われ落ち込む麻子。後任の星野に「悔しくない?私なら会社を辞める」と言われてしまいます。翌日麻子は会社をズル休みします。自分の今後のことに思いを馳せる麻子。ここ数日間に周囲の人から投げかけられた言葉を反芻し結論を出します。そして上司に退職届を提出しました。
3話あらすじネタバレ
娘・葵の結婚式当日、控え室には元夫の聡も現れます。娘のウェディングドレス姿を見て感極まる聡は、娘を育ててくれた麻子に感謝を伝えます。そして結婚式が始まります。葵は父親・聡と一緒にバージンロードに登場。あれ程反対していた麻子でしたが最終的には元夫にエスコート役を譲ったのでした。
麻子はハローワークへ出掛け職探しを始めます。ところが、麻子の提示した給与条件は月額50万円。簡単には就職先は見つかりません。藤原にも声を掛けてみますが、年齢的に難しいと言われ麻子はキレてしまいます。
就活中の麻子の元を食品事業部の溝口が訪れます。企画書を見て意見が欲しいと言うことでした。さらに今後も相談したいと頼まれた麻子は連絡先を渡します。その後、ハローワークに立ち寄った麻子を内定通知が待ち受けていました。麻子は葬儀社へ再就職することになったのです。
4話あらすじネタバレ
葬儀会社で働くようになった麻子でしたが、今までとは全く違う世界に戸惑うばかり。遂には肝心な遺影の写真を間違えるという致命的なミスを犯してしまいます。
そんな麻子に妻を亡くした藤原から葬儀の依頼が入ります。藤原は、妻の好きな花が薔薇だということも知らない冷たい人間だったからバチが当たったと嘆きます。麻子は気の毒になり、花屋を回って大量の赤い薔薇を仕入れ祭壇いっぱいに飾りました。藤原は妻の好きな薔薇を飾ってくれたことに謝意を述べますが、上司からは祭壇には白い花を飾るものだと注意されます。
再び溝口に呼び出された麻子は、相談の内容を尋ねます。ところが溝口から返って来た答えは意外なものでした。仕事の相談とは口実で、麻子さんの顔が見たかったのだというのです。驚いた麻子は、逃げるようにしてその場を去り家に戻ります。
次に麻子が担当したのは子供の葬儀でした。息子を亡くした母親の嘆き悲しむ姿を前にして、麻子は一緒になって泣き崩れます。翌日出社した麻子は上司に辞表を提出します。上司は意外にも麻子を引き留めますが、麻子の決意は固く退職が決定します。
5話あらすじネタバレ
ハローワークで担当職員にメイクの講習を勧められ受講した麻子。その後仲良し4人組に会うと、「恋でもしたら?」と時子に言われ、溝口の顔が浮かんでしまう自分に驚くのでした。 翌日、麻子は溝口から正式に交際を申し込まれます。麻子は、もう孫が産まれるおばあちゃんだからと断るのでしたが、溝口は恋に常識は必要ないと譲りません。
いつもの4人組と会って話すと、時子だけが付き合うべきと背中を押してくれます。その夜、自宅で溝口と付き合うべきかどうか考え込む麻子。ハローワークで職探しをしていても溝口の言葉が頭から離れません。
藤原からメールがあり喫茶店で会うことになります。藤原は亡くなった妻の署名入りの離婚届けを見せられます。娘に「お父さんが定年になったら離婚届を突き付るのが楽しみ」と妻が話していたといいます。麻子は藤原に、交際相手が何才まで年上でも大丈夫なのかと尋ねます。藤原にありえない異常な関係だと言われた麻子は怒って店を出ていきます。
6話あらすじネタバレ
結局ハローワークの窓口業務の仕事に就いた麻子は、それまでの窓口担当の山口の指導を受けることになります。麻子の最初の”お客”は藤原でした。働く気がしないと言う藤原にそういう人には雇用保険は出ないと麻子は諭します。
そんな麻子のもとに、葵の出産が近づいたと連絡が入ります。葵は、無事女の子を出産しました。ハローワークでは、また藤原がやって来て仕事を探す気がないらしく、お茶しようと麻子を誘います。そして麻子の年下の男について根掘り葉掘り探ってきました。
7話あらすじネタバレ
浮気した夫の雅人が許せずが葵は娘を連れて麻子の家にやって来ます。慌てて尋ねてきた雅人と話もせず麻子のところに身を寄せる決意をしていました。ハローワークでの麻子の仕事ぶりは順調でした。しかし家に帰ると落ち込んだ葵がいました。娘のオムツも替えず二人でいると追い詰められていくと漏らします。麻子は、育児ノイローゼと判断し仕事をするように勧めます。
問題を抱える麻子に今度は聡から電話が掛かってきます。母が骨折したのですが自分は海外にいるから頼むと言うことでした。介護施設には入りたくないと言う元姑を麻子は家に連れて帰ります。麻子のところに後任として部長になった星野が会いに来ます。彼は溝口の気持ちを伝えに来たのです。麻子は溝口を男性として見ることは出来ないと言うと、星野は溝口に伝えると約束してくれます。
家に帰った麻子は元姑の登美子に介護保険を勧めますが、「お国の世話になるくらいなら死んだほうがマシ」と拒否された麻子は「じゃあ、死んだらどうですか?」と言ってしまいます。その後麻子は床に倒れてしまいます。翌日病院で目を覚ました麻子の前には藤原がいました。藤原に送ってもらい家に帰ると海外出張から戻った聡が来ていました。そこへ溝口がやってきます。
8話あらすじネタバレ
元姑の登美子は懸命のリハビリの結果、歩けるようになります。送迎など登美子の世話を手伝う藤原は登美子と親しくなります。頑なだった登美子の心もほぐれ、無様な自分の姿を恥ずかしがらずに晒すことが若い世代のためになるのでは?と前向きな気持ちになっていきます。
そんな復活を遂げた登美子のために麻子は、「生前葬」をやろうと企画します。友人たちにも手伝ってもらい実現した登美子の生前葬は大成功に終わります。今自分がやるべき事を真剣に考えた麻子は、第2の人生に向けたあるす壮大な企画を思いつきます。それは、自分の考える理想の介護施設を創ることでした。介護だけではなく先々は看取りも請け負い、さらには子育ての支援もしたいと夢は広がっていくのでした。
ドラマ定年女子の脚本家などの制作陣
定年女子の脚本家
南果歩主演で岸本祐紀子のエッセイを原作とする、ドラマ定年女子の脚本を担当したのは、脚本家田渕久美子です。彼女は、NHK大河ドラマ「篤姫」では脚本を「江~姫たちの戦国~」では原作・脚本を手がけています。その他には「美女と男子」や「同窓生」など多数のドラマで脚本を担当。2002年NHK連続テレビ小説「さくら」では橋田壽賀子賞を受賞しました。
定年女子の制作統括
岸本祐紀子のエッセイが原作のドラマ定年女子で制作統括を務めたのは、NHKの出水有三と制作会社テレパックの中尾幸男です。出水有三は本作の他にドラマ「捜査会議はリビングで!」やドラマ「昭和元禄落語心中」でも制作統括を担当しています。一方、中尾幸男はドラマ水戸黄門シリーズをプロデュースしたことで有名です。
定年女子の演出
岸本祐紀子のエッセイを原作とするドラマ定年女子で演出を手掛けたのは、テレビドラマ演出家・監督の塚本連平と猪原達三です。、1963年2月24日生まれの塚本連平は、映画では「ゴーストシャウト」や「着信アリ2」など、テレビドラマでは「時効警察」や「可愛いだけじゃダメかしら?」など多数の作品を手掛けています。
一方、猪原達三は1984年のドラマ「ビートたけしの学問ノススメ」の演出や2010年テレビ映画「鬼龍院花子の生涯」の監督として知られていいます。
定年女子の音楽
ドラマ定年女子で音楽を担当したのは、1988年12月4日生まれの作曲家で編曲家の羽深由理です。彼女は、東京芸術大学音楽環境創造科卒業後、2012年ドラマ「ATARU」に楽曲提供したほか数々のアニメやドラマの音楽を担当しています。
ドラマ定年女子に関する感想や評価
相手を老けさせない魅力!
ここまで岸本祐紀子のエッセイが原作のドラマ定年女子について紹介してきましたが、最後にドラマを観た方の感想や評価をお届けします。
プリンセス美智子さま物語。町田啓太演ずる雑誌編集者・後藤はベテラン記者・宮本ひろ子の聞き手役。定年女子の時も思ったが、町田は年上女性とのツーショットもいける。相手を老けさせない魅力がある。
— junnosuke5 (@junnosuke51) April 30, 2019
最初は、町田啓太ファンの方のようです。ほかのドラマでもそうでしたが、町田啓太には共演する年上女性を老けて見えないようにする魅力があるという事です。
定年”女子”に抵抗感!
ドラマ定年女子に関する感想や評価、続いては定年女子という言葉に異議を唱える方です。”女子”というと幼子のイメージがあるので、50歳代の女性を表現するには”女性”という言葉を使う方が良いという事でした。
「女子」と言われるより「女性」と言われる方が個人的には尊重されてる感があって好きなので、「定年女子」という造語は抵抗あるなぁ。
— さいまる@労働戦士(Stage 1.8) (@saimaru999) December 12, 2018
泣いて笑ってキュンとする!
ドラマ定年女子に関する感想や評価、最後は泣いて笑ってキュンとするドラマと評価する方です。「皆さんは私の命の恩人です」と涙を流す南果歩に思わずもらい泣きをしてしまったそうです。
「定年女子」のDVD届きました!
— まかろん🏹 (@eriukiuki) December 23, 2017
クランクアップ映像がとても良かったです☺️
「果歩さんに恋させていただいて、ほんと光栄の極みでした」と微笑む啓太くんの美しさ✨
「皆さんは私の命の恩人です」
と涙を流す果歩さんにもらい泣き…
泣いて笑ってキュンとする素敵なドラマでした#町田啓太#定年女子 pic.twitter.com/Tu1Ui1fW5V
ドラマ定年女子のキャストやあらすじまとめ
ここまで、南果歩主演、田渕久美子脚本のドラマ定年女子のキャストやあらすじを紹介してきました。この記事を読めばドラマのあらましを掴むことができると思いますが、実際の映像が見たいと言う方はNHKオンデマンドを利用するか発売中の本作DVDを購入することでお楽しみいただけます。