NHKドラマ版64（ロクヨン）と映画版を比較！キャストやロケ地・感想を紹介

『64(ロクヨン)』とは2013年版「このミステリーがすごい!」などで1位を獲得した横山秀夫著の人気推理小説で、2015年4月にNHK「土曜ドラマ」で全5回でドラマ化放送されて高評価を得ており、平成27年度第70回文化庁芸術祭賞大賞(テレビ・ドラマ部門)を受賞します。その後、キャストを変えて2016年に『64-ロクヨン- 前編/後編』の2部作で映画劇場公開された作品です。

≪横山秀夫のプロフィール≫

• 出身地：東京都
• 生年月日：1957年1月17日
• 年齢：62歳
• 過去職業：新聞記者/フリーライター
• 現在職業：小説家/推理作家/漫画原作者
• 作家デビュー作：1998年「陰の季節」(松本清張賞受賞)
• 活動期間：1991年-現在

• 『ルパンの消息』…第9回サントリーミステリー大賞佳作
• 『陰の季節』…第5回松本清張賞受賞/第120回直木三十五賞候補
• 『動機』…第53回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞/第124回直木三十五賞候補
• 『第三の時効』…第16回山本周五郎賞候補
• 『半落ち』…第128回直木三十五賞候補
• 『クライマーズ・ハイ』…第17回山本周五郎賞候補/第1回本屋大賞第2位
• 『臨場』…第5回本格ミステリ大賞(小説部門)候補
• 『64(ロクヨン)』…第10回本屋大賞第2位/英国推理作家協会賞(CWA賞)翻訳部門(インターナショナル・ダガー賞)第1次候補
• 『震度0』…2006年このミステリーがすごい!3位

昭和64年に起こった誘拐事件を追う熱き刑事たちの思いや少女の帰りを待つ家族の痛みが伝わってくるような予告編で、主題歌の小田和正「風は止んだ」の音楽と相俟って観る者の涙を誘います。

傑作と話題のNHKドラマ「64」のネタバレをします。警察署内の様子や各登場人物の家庭や風景、物語舞台の昭和64年への拘りがドラマから感じられます。撮影期間に3ヶ月を費やした全5話の物語は、大森寿美男の脚本と井上剛らの演出で現在と過去、警察とマスコミ、刑事部と警務部、加害者と被害者など多様な対立を複雑な構造で正確にスタイリッシュに映像化し、リアリティと緊迫感溢れる質の高いドラマで高評価を得ています。

ピエール瀧が演じる飾り気が無くて話し下手な人情味ある主人公や、一見温厚そうですがふとした瞬間に恐ろしさを感じさせるきたろうなど、ドラマの随所で役者のイメージを払拭するす好演も見られて評判です。

映画「64」は、NHKドラマ「64」と同系統でより知名度の高い俳優をキャスティングしているのが伺えます。特に秋川役はドラマ版では永山絢斗が演じ、映画版では実の兄である瑛太が演じるというキャスティングが安直過ぎではないかと感じている人もいるようです。

他のキャストには、綾野剛や窪田正孝久、坂口健太郎などのイケメン俳優気をされ若年層を取り込もうとしているのが伺え、物語は鑑賞者が身近に感じられるようなリアリティのある町の警察署内というよりは、どこか夢物語で共感しにくいとの感想も上がっています。NHKドラマ「64」を観た人にとっては映画よりもドラマの方が面白いと感じている人が多く、NHKドラマ「64」が再評価されているようです。

映画版「64」では冒頭で誘拐犯から電話が掛かってきた際に、犯人の声を堂々とスクリーンで流し鑑賞者に聞かせています。このことが映画版のミスだと言われています。劇中で警察捜査班はあるミスで犯人の肉声を聞けず、声を聞いたのは誘拐された少女の父親の雨宮芳男のみです。捜査班のミスが影響して未解決事件となり、間もなく時効を迎え、雨宮は耳にこびりついた犯人の声を消して忘れるものかと執念で後半へと繋がっていきます。

しかし、声の主は犯人であるにも関わらず、本編で視聴者にも犯人の声を聞かせ、映画版ポスターには「犯人は昭和にいる」とキャッチコピーをつけたことで、事件発生の年代と声の性別でほとんどの鑑賞者が犯人を特定できてしまい、犯人は誰だ？と推理する面白さや犯人が明らかになった際に受ける衝撃が半減してしまったようです。

また、映画のネタバレでもう1つミスと指摘されているのは、主人公の三上家で発生した娘の失踪について、映画では反抗期の娘が父親を嫌悪して単純に家出したと誤解される描写になっていますが、本来は娘が醜形恐怖症であり、それに理解を示さなかった父親に絶望して家出します。そのため、娘を十分に理解しなかった父親は必要以上に自分を責め、仕事を辞めた母親は終始受話器を手放せないのです。

映画「64」製作発表を受けて、NHKドラマ「64」では主演のピエール瀧をはじめ新井浩文や段田安則などの出演キャストの演技が惹き込まれると高評価だったため、映画版で主演を務める佐藤浩市やイケメン俳優として活躍中で知名度の高い窪田正孝、坂口健太郎などと言った俳優キャスト陣がどのような演技をするのか、またドラマを超えてくるのかと期待と不安が入り混じった感想のコメントがSNSに多数上がっていました。

NHKドラマ「64」で音楽を担当していたのはミュージシャンの大友良英でNHKドラマ「あまちゃん」でも音楽を担当していた人物です。大友良英が選曲する劇伴は地味ではありますが、常に奇々怪々な雰囲気を醸し出すもので作品に合っていると評されていたようです。

≪大友良英のプロフィール≫

• 出身地： 日本神奈川県横浜市
• 生年月日：1959年8月1日
• 年齢：59歳
• 職業：ミュージシャン/作曲家/テレビ・映画音楽家/プロデューサー
• 受賞歴：第55回日本レコード大賞作曲賞(「あまちゃん オープニングテーマ」/天野春子「潮騒のメモリー」)他

映画「64」のネタバレに、瀬々敬久監督の直々のオファーで原作を読んた小田和正が映画の為に書き下ろした曲が「風は止んだ」です。映画の使用される曲は感情を揺さぶるのに優れ、映画鑑賞者の中には涙した人も少なくなかったのではないでしょうか？しかし、小田和正の主題歌も含めて映画「64」からはミステリーとしての面白さや物語の柱である人間ドラマが二の次で商業臭が拭えないとの少々辛口の感想を抱く人もいたようです。

≪小田和正のプロフィール≫

• 別名：小田さん
• 出身地：日本神奈川県横浜市金沢区
• 生年月日：1947年9月20日
• 年齢：71歳
• 血液型：A型
• 身長：172cm
• 職業：シンガーソングライター/音楽プロデューサー
• 担当楽器：ボーカル/キーボード/ギター

ドラマ「64」のネタバレで、ピエール瀧が演じる三上は一切笑わない寡黙な人物で、相手に言葉で伝えるということが苦手な不器用なところがありますが、頑なだった相手の心を開く人情味があり、誘拐犯を追う信念の強さが垣間見られます。主人公の三上についての感想には、ピエール瀧が演じた三上の方が親しみが持て、感情移入しやすいとの声が多数上がっています。

映画「64」での三上のネタバレでは、佐藤浩市が演じた三上はかなり攻撃的で相手を恫喝して遣り込める典型的な刑事です。周囲の反対を押し切って行動し、相手の陣地などに土足で踏み込んでいき、真相に迫っていく姿が印象的なようです。

「64」の劇中でのしがらみのネタバレです。主人公の三上と同期の県警調査官の二渡(ドラマ版：吉田栄作/映画版：仲村トオル)は、ライバル関係で三上の行く先々で既に行動をする二渡に対して鬱陶しく思っています。2人が競い合うことで結果的に相乗効果で組織力がぐんと上がり事件解決に繋がっていきます。

他にもしがらみには、部下との関係や家庭内での親子間問題など、事件とは直接関りがなさそうなことでも見えないところで密接且つ緻密に組み立てられた点と点が線で繋がっていることが分かります。事件に迫りながらもその人物が抱える問題などのしがらみは様々に存在し、容赦なく本人に迫り、時にその人物の行く手を阻み苦しめます。

NHKドラマ「64」の出演キャストには主要キャスト以外にも入山杏奈やきたろう、萩原聖人、村上淳、でんでんなど味のある俳優女優が顔を揃える豪華なキャストがNHKドラマ「64」を盛り上げています。下記からはNHKドラマ「64」の主要キャストを紹介していきます。

≪人情派の「三上」役のピエール瀧のプロフィール≫

• 本名：瀧正則
• 別名：ウルトラの瀧/畳三郎/ピエール畳/瀧勝など
• 出身地：静岡県静岡市葵区
• 生年月日：1967年4月8日
• 年齢：52歳
• 血液型：AB型
• 身長：179cm
• 職業：ミュージシャン/タレント/俳優/声優/ナレーター/ラジオパーソナリティ
• グループ：電気グルーヴ(ボーカル)
• 主な出演作：テレビドラマ『とと姉ちゃん』/映画『凶悪/アテレコ『おでんくん』『アナと雪の女王』/バラエティー番組『ココリコミラクルタイプ』他多数

≪厭らしいキャリア「赤間」役の平岳大のプロフィール≫

• 出生地：東京都世田谷区
• 生年月日：1974年7月27日
• 年齢：44歳
• 血液型：B型
• 身長：183cm
• 職業：俳優
• 事務所：ORPHe
• 主な出演作：映画『一命』『逆転裁判』『のぼうの城』『悪の教典』『蠢動 -しゅんどう-』『おかあさんの木』『関ヶ原』『検察側の罪人』他多数

≪三上の同士「松岡」役の柴田恭兵のプロフィール≫

• 愛称：恭サマ
• 出生地：静岡県清水市 (現：静岡県静岡市清水区)
• 生年月日：1951年8月18日
• 年齢：67歳
• 血液型：AB型
• 身長：176cm
• 職業：俳優/歌手
• 主な出演作：テレビドラマ『あぶない刑事』『武田信玄』『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』『はみだし刑事情熱系』『ハゲタカ』『軍師官兵衛』/映画『半落ち』『集団左遷』『べっぴんの町』『福沢諭吉』他多数

≪広報室の最年少「美雲」役の山本美月のプロフィール≫

• 出生地：福岡県福岡市
• 生年月日：1991年7月18日
• 年齢：27歳
• 血液型：O型
• 身長：167cm
• 職業：女優/ファッションモデル
• 事務所：インセント
• 主な出演作：映画『桐島、部活やめるってよ』『貞子vs伽椰子』『少女』『ピーチガール』/ドラマ『アオイホノオ』『嘘の戦争』『刑事ゆがみ』『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』他多数

≪三上の美人妻「美那子」役の木村佳乃のプロフィール≫

• 出生地：イギリス ロンドン
• 出身地：東京都世田谷区成城
• 生年月日：1976年4月10日
• 年齢：43歳
• 身長：167cm
• 血液型：A型
• 職業：女優/歌手/声優
• 事務所：トップコート
• 主な出演作：映画『失楽園』『蝉しぐれ』『バックダンサーズ!』『キラー・ヴァージンロード』『告白』/テレビドラマ『パーフェクトラブ!』『僕のヤバイ妻』『ひよっこ』『相棒』/舞台『ミー・アンド・マイガール』『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』『モーツァルト!』他

≪新聞記者「秋川」役の永山絢斗のプロフィール≫

• 生年月日：1989年3月7日
• 年齢：30歳
• 出生地：東京都板橋区
• 血液型：B型
• 身長：177cm
• 職業：俳優
• 事務所：パパドゥ
• 主な出演作：テレビドラマ『おひさま』『一路』『べっぴんさん』『居酒屋ふじ 』『ドクターX〜外科医・大門未知子〜 』『初めて恋をした日に読む話』/映画『ソフトボーイ』『ふがいない僕は空を見た』『藁の楯』『クローズEXPLODE』『アンフェア the end』『真田十勇士』他多数

≪広報室「諏訪」役の新井浩文のプロフィール≫

• 出生地：青森県弘前市
• 国籍：韓国
• 生年月日：1979年1月18日
• 年齢：40歳
• 身長：181cm
• 血液型：A型
• 職業：俳優
• 事務所：パパドゥ→アノレ(2019年2月まで)
• 主な出演作：映画『青い春』『ゲルマニウムの夜』『松ヶ根乱射事件』『アウトレイジ ビヨンド』『永遠の0』『百円の恋』『寄生獣』『バクマン。』『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』他多数

≪経営者「目崎」役の尾美としのりのプロフィール≫

• 本名：尾美利徳
• 出生地：東京都目黒区
• 生年月日：1965年12月7日
• 年齢：53歳
• 血液型：B型
• 身長：174cm
• 職業：俳優
• 事務所：プランニング・メイ
• 主な出演作：映画『火の鳥』『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』『姉妹坂』『ふたり』『ジェネラルルージュの凱旋』/テレビドラマ『北条時宗』『鬼平犯科帳』『マンハッタンラブストーリー』『タイガー&ドラゴン』『てっぱん』『あまちゃん』/舞台『七人の恋人』『LOVE 30 vol.2』他多数

≪漬物会社社長「雨宮」役の段田安則のプロフィール≫

• 出生地：京都府京都市山科区
• 生年月日：1957年1月24日
• 年齢：62歳
• 血液型：A型
• 身長：170cm
• 職業：俳優
• 事務所：シス・カンパニー
• 主な出演作：舞台『陽だまりの樹』『おもろい女』『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』/テレビドラマ『スウィート・ホーム』『長男の嫁』『秀吉』『ふたりっ子』『聖者の行進』『オードリー』『不毛地帯』/映画『カラオケ』『東京原発』『罪とか罰とか』『crisis防衛大臣』他多数

NHKドラマ「64」の出演キャスト陣も豪華でしたが、映画「64」では、さらに日本映画界を代表する豪華な俳優陣が揃っています。イケメンで実力のある俳優、瑛太や綾野剛、窪田正孝、坂口健太郎など、女性陣には夏川結衣、榮倉奈々と出演しています。

その他のキャストにも、奥田瑛二、椎名桔平、仲村トオル、吉岡秀隆が顔を揃えています。豪華なキャストが勢揃いでそれはそれで楽しめていいという感想が上がる反面、物語はとても重みのある内容なので、あまりにキャストが豪華過ぎて共感しにくいという感想も見られました。

≪広報官警視「三上」役の佐藤浩市のプロフィール≫

• 出生地：東京都新宿区
• 生年月日：1960年12月10日
• 年齢：58歳
• 血液型：A型
• 身長：182cm
• 職業：俳優
• 事務所：テアトル・ド・ポッシュ
• 主な出演作：『青春の門』『魚影の群れ』『日本海大海戦 海ゆかば』『忠臣蔵外伝 四谷怪談』『トカレフ』『GONIN』『ホワイトアウト』『壬生義士伝』『KT』『うつつ』他多数

≪刑務部長「赤間」役の滝藤賢一のプロフィール≫

• 出生地：愛知県名古屋市
• 生年月日：1976年11月2日
• 年齢：42歳
• 血液型：O型
• 身長：177cm
• 職業：俳優
• 所属：劇団無名塾(1998年-2007年)
• 事務所：エージェントオフィスタクト
• 主な出演作：テレビドラマ『龍馬伝』『梅ちゃん先生』『カラマーゾフの兄弟』『半沢直樹』『半分、青い。』/映画『クライマーズ・ハイ』『ゴールデンスランバー』『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』他多数

≪刑事部長「松岡」役の三浦友和のプロフィール≫

• 本名：三浦稔
• 出生地：山梨県塩山市(現・甲州市)
• 生年月日：1952年1月28日
• 年齢：67歳
• 血液型：AB型
• 身長：178cm
• 職業：俳優
• 事務所：テアトル・ド・ポッシュ
• 主な出演作：映画『伊豆の踊子』『M/OTHER』『あ、春』『松ヶ根乱射事件』『転々』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』『沈まぬ太陽』『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』他多数

≪広報室婦警「美雲」役の榮倉奈々のプロフィール≫

• 出生地：鹿児島県
• 生年月日：1988年2月12日
• 年齢：31歳
• 血液型：A型
• 身長：170cm
• 職業：女優
• 事務所：研音
• 主な出演作：テレビドラマ『確証〜警視庁捜査3課』『Nのために』『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON Ⅰ』『メイちゃんの執事』『東京タラレバ娘』/映画『阿波DANCE』『余命1ヶ月の花嫁』『アントキノイノチ』『のぼうの城』『図書館戦争』他多数

≪元婦警・三上の妻「美那子」役の夏川結衣のプロフィール≫

• 本名：宮川美紀
• 出生地：熊本県八代市(旧・坂本村)
• 生年月日：1968年6月1日
• 年齢：50歳
• 血液型：A型
• 身長：163cm
• 職業：女優
• 事務所：テアトル・ド・ポッシュ
• 主な出演作：映画『死国』『DISTANCE』『壬生義士伝』『歩いても 歩いても』『孤高のメス』『家族はつらいよ』シリーズ/テレビドラマ『青い鳥』『結婚前夜』『あなたの隣に誰かいる』『87%』『結婚できない男』『トップセールス』他多数

≪新聞記者「秋川」役の瑛太のプロフィール≫

• 本名：永山瑛太
• 別名義：EITA
• 出身地：東京都板橋区(出生地：新潟県)
• 生年月日：1982年12月13日
• 年齢：36歳
• 血液型：B型
• 身長：179cm
• 職業：俳優
• 事務所：パパドゥ
• 主な出演作：映画『ディア・ドクター』『ガマの油』『なくもんか』『のだめカンタービレ最終楽章 前編』『ディア・ドクター』他多数

≪広報室「諏訪」役の綾野剛のプロフィール≫

• 出生地：岐阜県
• 生年月日：1982年1月26日
• 年齢：37歳
• 血液型：A型
• 身長：180cm
• 職業：俳優
• 事務所：トライストーン・エンタテイメント
• 主な出演作：『日本で一番悪い奴ら』『そこのみにて光輝く』『白ゆき姫殺人事件』『そこのみにて光輝く』『リップヴァンウィンクルの花嫁』『怒り』他多数

≪2回目の誘拐事件被害者「目崎」役の緒形直人のプロフィール≫

• 出生地：神奈川県横浜市
• 生年月日：1967年9月22日
• 年齢：51歳
• 血液型：O型
• 身長：173cm
• 職業：俳優/ナレーター
• 事務所：オフィスコバック
• 主な出演作：テレビドラマ『北の国から』シリーズ『予備校ブギ』『信長 KING OF ZIPANGU』『世界の中心で、愛をさけぶ』/映画『優駿 ORACIÓN』他多数

≪最初の誘拐事件被害者「雨宮」役の永瀬正敏のプロフィール≫

• 出生地：宮崎県都城市
• 生年月日：1966年7月15日
• 年齢：52歳
• 血液型：B型
• 職業：俳優
• 事務所：有限会社ロケットパンチ
• 主な出演作：映画『ミステリー・トレイン』『隠し剣 鬼の爪』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『あん』『息子』/テレビドラマ『私立探偵濱マイク』他多数

NHKドラマ「64」のロケ地は、事件現場や三上邸などでの撮影で主に群馬県内のロケがメインだったようですが、劇中に度々ある記者会見場面は栃木県庁の研修館で撮影されていたそうです。他には、新潟県、埼玉県東京都でも撮影が行われていたようです。

映画「64」でもNHKドラマ同様に群馬県でのロケ撮影が中心で、映画「64」前編・後編合わせて埼玉県・群馬県・栃木県・新潟県・山梨県・茨城県・山形県・東京都と8都県に渡る大規模なロケーションでの撮影が行われたようです。

群馬県が主なロケ地になった理由には、原作者の横山秀夫が作家になる前に群馬県の地方紙「上毛新聞」の記者をしていたことがあり、フィクションである「64」の物語は実際に群馬で起こった既に時効を迎えてしまった事件を基にしている背景があって風景描写が群馬県に近かったためと考えられているようです。

終戦後唯一の誘拐未解決事件と言われているのが、昭和62年(1987年)9月14日に群馬県高崎市筑縄町で起きた当時5歳の男児・功明ちゃんが身代金を要求された後、遺体となって発見された誘拐殺人事件です。日本の犯罪統計では身代金目的の誘拐事件の解決率は97％と言われていますが、功明ちゃん誘拐殺人事件は解決に至らず2002年に時効を迎えています。

昭和62年(1987年)9月14日に起こった功明ちゃん誘拐殺人事件と「64」の作品にはいくつかの共通点があります。1つは幼子が狙われたこと、2つ目は身代金が2000万円であったこと、3つ目が逆探知できる時間はあったにも関わらず、当時の逆探知技術では未熟で逆探知できなかったこと、そして最後が殺人事件に発展してしまったことが共通点として上げられています。

「64」のドラマ版と映画版を両方鑑賞した人の感想には、主人公の三上と娘の関係で、父親に似た自分の顔が醜くて嫌いという設定に対して、より説得力があるのはピエール瀧が演じた三上であるとドラマ版を推す感想が多く見受けられます。佐藤浩市の三上の好演で良いとの感想も上がっていますが、原作により近いのはドラマ版だったようです。

「64」のドラマ版推しは、レンタルビデオ店頭に並ぶDVDの展開にも現れていたようです。NHKドラマ版を改めてじっくり見返してみて、やっぱりいい作品であると感想を上げている人も見られます。

映画版「64」も心を揺さぶられる演出で、鑑賞しながら涙した人もいたことが感想から伺えます。映画を観て原作に興味を持ったという人も少なくはないようです。ドラマ版と映画版で主人公のキャラがそれぞれの俳優を活かしたものとなっており、違う色で楽しんだという感想も上がっています。

横山秀夫原作「64」のNHKドラマ版と映画版を比較ネタバレし、出演キャストや撮影ロケ地などについてまとめ、「64」の感想を紹介してきました。「64」の作品は笑い得るシーンは一切ない重厚なあらすじとなっていますが、物語の展開が面白いと高い評価を得ています。

キャスティングや物語の演出などからNHKドラマの方が面白いとの声が上がっているようですが、佐藤浩市演じる映画版は映画版の良さがあるようで、どちらも楽しめる作品であることに違いはなさそうです。興味のある方は、ドラマ版と映画版を見比べてそれぞれの良さを堪能するのもいいかもしれません。まだ「64」の物語に触れていないという方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか？