【勇者ヨシヒコ】ダンジョーとヨシヒコの最初の出会いは？演じる俳優・宅麻伸も紹介

勇者ヨシヒコは、この記事で紹介するダンジョーが登場するテレビドラマです。ダンジョーがどのようなキャラクターなのかをまとめる前に、まずは勇者ヨシヒコについて作品概要やあらすじを紹介します。

勇者ヨシヒコはテレビ東京で放送されていた連続テレビドラマシリーズです。監督は「銀魂」や「今日から俺は!!」で知られる福田雄一が努めています。第1シリーズは2011年に放送され、第2シリーズは2012年に、第3シリーズは2016年に放送され、全3作品で完結しています。山田孝之など豪華な俳優を揃えていますが、全体的に低予算で制作された深夜ドラマです。低予算でありながらも小道具の演出が逆に面白いと話題です。

第1シリーズの「勇者ヨシヒコと魔王の城」では、カボイ村で疫病が流行っているところから始まります。ヨシヒコの父は半年前に、疫病によく効くといわれる薬草を摂るために旅に出ていました。しかし、半年間何も音沙汰がありません。そこで村では、選ばれし者にしか抜けない剣を引き抜く事ができた者を旅立たせることにしたのです。ヨシヒコは剣を引き抜く事ができ、勇者に選ばれて旅に出ます。

旅の途中ではダンジョー、ムラサキ、メレブという仲間に出会います。ヨシヒコは仲間を集め、いざ薬草を求めて旅に出た父を探そうと意気込みます。しかし出発しようとした時、なんと行方知れずだった父とあっけなく再会することが出来ます。実は、ヨシヒコの父は旅に出て違う女性と結婚し、子供まで作っていたのです。そのため村に戻りづらくなってしまったというのです。

旅も始まろうとしていたところに父と薬草が見つかったため、皆は解散しようとしていました。しかしその時、空に仏が登場します。仏はヨシヒコに話しかけますが、ヨシヒコは仏の声は聞こえるもののその姿を見ることができませんでした。肉眼で認識してもらえない仏は必死に話しかけ、やっとヨシヒコ達に話を聞いてもらえます。仏はヨシヒコ達に勇者として魔王を退治するように、使命を与えました。

これにより、ヨシヒコは魔王を退治するための装備を手に入れる旅に出るのでした。あらゆる村を訪れる中、途中でヨシヒコ達は魔物と戦いながら実力も上げていきます。第2シリーズの「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」では、勇者ヨシヒコによって魔王が倒されて平和が続いた100年後の世界で魔物の封印が解かれ、再び悪が世界を支配しようとしていました。

世界のピンチに、仏は再びヨシヒコ達を蘇らせることにします。しかし、仏はメレブ以外のパーティーメンバーを死んだ時の老人の姿で蘇らせてしまいました。老人の姿のヨシヒコはとても弱く、全盛期の力はまるでありません。メレブは再び仏を呼んで年齢を全盛期にしてもらい、4人はまた悪を倒すために旅を始めました。

今回の旅では、魔物を封印するために必要な鍵を手に入れることが重要だと仏に告げられます。ヨシヒコ達は時には偽物の鍵を掴まされながらも、魔物を倒すために旅を続けます。ヨシヒコは鍵がデスタークという魔物のボスのところにあることを知り、いよいよデスタークの城に潜入しようとします。魔物の住む城の城下町では、人間に化けた魔物達が住んでいました。

第3シリーズである「勇者ヨシヒコと導かれし七人」では見事魔王バルザスを倒したヨシヒコ達でしたが、仏からより強力な魔王がいることを告げられます。その魔王を倒すために、今度はその魔王の弱点である7人の「玉人」を集めるのが目的となりました。この旅ではまたもや経験値をリセットされてしまいます。

こうしてヨシヒコ達は再び旅に出ます。旅の中で玉人を集めたヨシヒコ達は、仏から魔王を倒すためにさらに「賢者の石」と「炎の槍」と「とどめの剣」が必要になると言われます。ヨシヒコ達はアイテムを手に入れるために魔王の城へと突入していきます。そしてヨシヒコ達は最終決戦に向けて戦いに挑むのでした。

ダンジョーとヨシヒコは最初から仲間だというわけではありませんでした。しかし、何度も旅を一緒にする大切な仲間になります。ヨシヒコとダンジョーは一体いつ出会い、仲間になったのか、ここでは最初の出会いを紹介します。

ダンジョーとヨシヒコが初めて出会ったのは、ヨシヒコが故郷であるカボイ村を旅立ってしばらくした頃でした。ダンジョーは熱血の剣士でしたが、一風変わった剣術を使っていました。それは長時間自分の話をし続けて、相手が聞くことに疲れた隙を狙って斬りつけるという剣術です。

しかし、真面目に話を聞かないヨシヒコに対してこの剣術は効果がありませんでした。ダンジョーは自分の話をしますが、ヨシヒコは無視して先を急ぎます。そこでダンジョーはヨシヒコの旅についていき、隙を見てヨシヒコを殺すことにしたのです。そうして一緒に旅を続けていく内にヨシヒコとは信頼関係を築き、仲間になっていきます。

ダンジョーという仲間を図らずしも得ることができたヨシヒコは、今度はムラサキという女性と出会います。ムラサキはヨシヒコのことを「父の仇」だと言って襲ってきたのです。ヨシヒコは殺していないはずでしたが、ムラサキは似顔絵を見せて間違いないと言います。しかしその似顔絵はとても下手で、全くヨシヒコには似ていませんでした。

また人違いだったことに落胆するムラサキに、ヨシヒコは自分が父を殺した確信を持ったら殺せばいいと言います。ムラサキもまたヨシヒコを殺すために旅に同行しますが、次第に仲間になります。ちなみにいきなり切りつけてくると危ないので、ムラサキにはおもちゃの短剣を持たせています。

メレブとは、ヨシヒコ達が立ち寄った村で出会いました。メレブは魔法を使って村で教祖だと崇められていました。しかし、実は魔法が苦手で全てトリックや手品によるものでした。そのため、メレブはいつ自分のインチキがバレるか心配していました。そんな中、ヨシヒコに村で演じた手品を見破られてしまいます。これを機会に、教祖を辞めてメレブはヨシヒコの仲間になることを希望しました。

勇者ヨシヒコで、一番最初に仲間になったダンジョー役を演じるのはあの大物俳優です。どんな俳優がダンジョー役を演じているのかを詳しく紹介します。

勇者ヨシヒコのダンジョー役の俳優を務めるのは宅麻伸です。普段は落ち着きのある二枚目を演じることが多い宅麻伸ですが、勇者ヨシヒコのダンジョー役ではボケたりオカマキャラをやったりと新しい一面も見せています。街を歩いていたら子供達から「ダンジョーだ!」と言われるほどダンジョー役として人気です。

ダンジョー役をしていた宅麻伸は、主に映画やドラマに出演している俳優です。元々俳優をしていませんでしたが、職場の先輩に芸能界を勧められたのをきっかけに俳優を目指します。ニヒルな顔立ちが特徴的で、サスペンスや時代劇などにも多く出演されています。

宅麻伸のドラマ出演作品には、土曜ワイド劇場の「江戸川乱歩の美女シリーズ」や「法医学教室の事件ファイルシリーズ」、「課長島耕作」、水曜ミステリー9の「嫌われ監査官 音無一六〜警察内部調査の鬼〜3」や「警視庁特命刑事☆二人2」などがあります。映画では「八つ墓村」や「ゴジラ」、「相棒 -劇場版Ⅲ-」などに出演されています。

宅麻伸は、昼の時間帯やゴールデンタイムに放送されるドラマなどに多数出演されています。特に「課長島耕作」は正義感が強く女性に弱いというキャラクターが主婦層を中心に人気となりました。

ダンジョー役をしていた宅麻伸は若い頃、とてもイケメンでした。今では渋く落ち着きのある印象が強いのですが、若い頃は顔の彫りが深くワイルドな印象でした。職場の人から俳優やモデルを勧められていたのもうなずけるほどのイケメンでした。

宅麻伸は1994年から2012年まで賀来千香子と結婚していました。しかし、お互いに女優・俳優として人気のため仕事が忙しく、すれ違うことが多かったそうです。おしどり夫婦として評判でしたが、実際にはなかなか会えることが少なく、徐々に距離ができてしまったのが離婚の原因のようです。

離婚を決めたのは、賀来千香子さんからだといわれています。仕事で1ヶ月ほど家を開けた時に、今の結婚生活や今後のことを考えて離婚を決意しました。ちなみに賀来賢人は賀来千香子の甥ですが、離婚後も賀来賢人と宅麻伸はドラマで共演しています。

勇者ヨシヒコに登場するダンジョーは、ダンジョー役の宅麻伸が街中で子供達に声を掛けられるほど人気のキャラクターです。それだけダンジョーには魅力があります。どんな魅力があるのか、ここではダンジョーの性格やエピソードを紹介します。

ダンジョーは熱血漢で、とても猛々しいキャラクターとして親しまれています。戦士としてヨシヒコやメレブ、ムラサキとは全く違った個性を持っています。ただ、違った意味でも男も惚れる男でもあります。「勇者ヨシヒコと魔王の城」の3話ではダンジョーが思わぬ一面を見せています。

3話でヨシヒコ達は、キラナ村というところに立ち寄ります。キラナ村の村人達は、化物によって農作物が荒らされていることに悩んでいました。そこでヨシヒコ達は村人達に代わって化物を対峙することにしました。化物を対峙するには、伝説の剣が必要になります。伝説の剣を作るには魂を剣に込めて作らなければなりません。そこでヨシヒコ達はみんなの魂を込めて伝説の剣を作ってもらうことにしました。

ところが、試しにダンジョーの魂を込めて作ってみたところ、ダンジョーの本質はオカマだったことが発覚します。いつもの猛々しい姿はなりを潜め、女々しい姿となったダンジョーにヨシヒコ達は驚きます。ダンジョーはパワフルな役柄でしたが、オカマという設定でよりボケ役としてのキャラクターの幅も広がりました。

ダンジョーはオカマキャラなどのボケ役としてだけでなく、ツッコミ役としてまとまらない皆の意見を一括することもあります。また責任感が強いのも特徴的です。6話のラムールの村では、ダンジョーが踊る宝石というモンスターによって錯乱してしまいます。錯乱したダンジョーはなんとヨシヒコに斬りかかってしまうのです。実力の高いダンジョーはヨシヒコに深い傷を負わせてしまいます。

このことで責任を感じたダンジョーは、仏のお告げにあった魔王に対抗するための装備の一つである鬼神の兜を、一人で奪取してくると言い出します。このように、自分のせいで仲間が傷つくと、無理を言って責任を取るほど責任感が強い性格をしています。

これは勇者ヨシヒコで女装をした時のダンジョーとヨシヒコです。女装をしていてもその勇ましさは隠しきれておらず、豪快に男らしく座っています。ずっと画面から女装しているダンジョーに見られているシュールな図に思わず笑ってしまった感想です。

ダンジョーは「ちょちょっと」というのが口癖です。なんとこの口癖は「ひみつ戦士ファントミラージュ」のイケない心を頂戴するファントミトリックというアイテムで使われているセリフと同じです。イケない心を持っている時にダンジョーが口癖として使っているため、このちょっとした矛盾点に笑ったという方もいました。

勇者ヨシヒコではダンジョー役を演じている宅麻伸が、これまでに俳優として演じてきた役とのパロディが繰り広げられるのも楽しみの一つです。「課長島耕作」はテレビ局が違うのですが、勇者ヨシヒコではそれでも構わずネタにしています。また、第2シリーズからは宅麻伸の離婚もネタにしています。

ダンジョーは勇ましく、かっこいというだけのキャラクターだけではありません。ダンジョーの少し抜けている性格やおちゃめなシーンに、可愛いと感じる方もいました。勇者ヨシヒコの全シリーズを観終わった後に、思わずダンジョーの可愛さを共有したくなるほどのようです。

勇者ヨシヒコに登場するダンジョーはとても猛々しい人物ですが、本質はオカマという個性的なキャラクターです。勇者ヨシヒコでは皆を身を引き締めるまとめ役でありながらも、ボケ役までこなす器用な面もあります。第1シリーズでもそのキャラクターはとても個性的でしたが、第2シリーズからは女装にもチャレンジしています。

このようにクスっと笑えるような面白いシーンがたくさんあるため、視聴者の子どもたちからも人気です。ダンジョーは、勇者ヨシヒコの1話から出演しているので、ぜひドラマで活躍をチェックしてみてください。