大女優殺人事件のあらすじと犯人をネタバレ!アガサ・クリスティ原作ドラマの感想は?

アガサ・クリスティーの小説『鏡は横にひび割れて』を原作にしたテレビドラマ「大女優殺人事件」をネタバレありでまとめていきます。設定を現代の日本に変えた「大女優殺人事件」のあらすじや、犯人の悲しい動機や過去も分かりやすくまとめています!また、原作小説と違う部分も紹介していますので、ミステリーファンやサスペンスファンの方は、必見です。ドラマに関する感想も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

大女優殺人事件のあらすじと犯人をネタバレ!アガサ・クリスティ原作ドラマの感想は?のイメージ

目次

  1. 大女優殺人事件とは?
  2. 大女優殺人事件のドラマあらすじをネタバレ
  3. 大女優殺人事件の登場人物・ドラマキャスト
  4. 大女優殺人事件のドラマと原作の違い
  5. 大女優殺人事件に関する感想や評価は?
  6. 大女優殺人事件のネタバレまとめ

大女優殺人事件とは?

ドラマ「大女優殺人事件」の作品情報

ドラマ「大女優殺人事件」は、「アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル 大女優殺人事件〜鏡は横にひび割れて〜」というタイトルで2018年3月25日にテレビ朝日で放送されたドラマです。監督は和泉聖治、脚本に長坂秀佳を迎え、舞台を日本に変えた翻案版として構成されています。おおまかなあらすじはそのままです。後半では、原作とドラマの違いもまとめています!

ドラマ「大女優殺人事件」の原作はアガサ・クリスティの小説

ドラマ「大女優殺人事件」の原作は、アガサ・クリスティーのマープルシリーズの長編第8作目『鏡は横にひび割れて(原題:The Mirror Crack'd from Side to Side)』の推理小説を原作にしたもので、サスペンスストーリーとなっています。マープルシリーズとは、ジェーン・マープルという架空の老嬢名探偵を主人公にしたクリスティーの作品シリーズのことです。マープルシリーズの以前には、名探偵エルキュール・ポアロがいます。

アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティは、1890年9月15日~1976年1月12日、20世紀に活躍したイギリスの推理小説です。デビュー作に『スタイルズ荘の怪事件』があり、その後も数々の名作を残しました。代表作には、『アクロイド殺し』、『オリエント急行の殺人』、『そして誰もいなくなった』などがあり、この3つはいずれもドラマスペシャルとして日本でもドラマ化されています。

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大女優殺人事件のドラマあらすじをネタバレ

ドラマ「大女優殺人事件」あらすじネタバレ:パーティー

13年前、とある病を機に女優業から去った綵まど香は、今年、13年振りに女優として映画「鹿鳴館の華」に出演することが決まりました。まど香の復帰作の監督は、まど香の夫でもある映画監督海堂粲(かいどうはじめ)でした。海堂とまど香は、女優引退を表明してから5年後である8年前に結婚をしました。

身体が丈夫ではないまど香を支える海堂の姿は、「おしどり夫婦」とメディアでも称賛されていました。そんな中、まど香は再び映画業界に戻ってきました。映画「鹿鳴館の華」は、長期間の撮影になると予想されていたため、撮影現地に滞在用としてある屋敷を購入したまど香。その屋敷は、旧家の名士である神ノ小路凛(かんのこうじ りん)が所有していた物件でした。近所では、その屋敷のことを「神の館」と呼ばれていたのです。

まど香の大ファンだった凛は、自分の屋敷を購入したのがまど香であったこと、まど香が映画に復帰をすることに喜んでいました。「神の館」は、凛の物からまど香の屋敷となり、後日「神の館」ではパーティーが開かれたのです。招待客の中には、まど香とは過去に因縁のあるらしい女優の朝風沙霧(あさかぜ さぎり)、沙霧の夫である段原平臣(だんばら ひらおみ)も来ていました。現在も2人の仲はピリピリとしています。

ドラマ「大女優殺人事件」あらすじネタバレ:殺人事件勃発

パーティーには他にも、まど香を密着取材しているカメラマンの谷口小雨が来場しており、会場内では撮影をしてながらパーティーに参加していました。楽しい雰囲気でパーティーが開かれる中、会場では突然事件が発生します。「神の館」の前オーナーとして招待されていた神ノ小路凛が、突然亡くなったのです。毒殺されたものと見られました。凛が飲んでいたダイキリの中に、劇薬を含んだ鎮静剤が混入されていることが判明します。

話の流れから、ダイキリはもともとまど香が飲むだろうと用意されたいたことも分かり、まど香を殺そうとした何者かがいたこと、無関係であろう凛がそのダイキリを誤飲し亡くなってしまったのではないかと推測され、話しは膨らんでいきました。

現場にやってきた警視庁捜査一課・特別捜査係の警部相国寺竜也は、犯人を探るため、「カメラマンである小雨が撮影した写真の中に毒物を混入させた者はいないか?」と小雨が撮った写真を要求しました。小雨から受け取ったたくさんの写真の中に、気になるものが写った1枚を見つけます。

ドラマ「大女優殺人事件」あらすじネタバレ:3通の脅迫状

まど香が招待客らと談笑する何の変哲もないシーンが撮影されたものでしたが、その写真に写るまど香は、階段の踊り場に顔を向け、驚いたようなショックを受けたような、何ともいえない表情をしていたのです。祖国寺は、この時まど香が何か見てはいけないものを目撃したのではないかと、まど香に話を聞くことにしました。

祖国寺は、まど香に話しを聞きに行きましたが、重要な情報は何も得られませんでした。ですが、最近まど香の宛てに脅迫状が複数届いているという事実が判明します。祖国寺は、まど香の命が狙われているという説が有力になってきていると確信します。

また、脅迫状の件は夫に心配させないために内緒にしてくれと頼まれました。まど香の元にはその後、「まど香が毒物をダイキリに混ぜたのを見た」という脅迫電話までかかってくる事態に…。

ドラマ「大女優殺人事件」あらすじネタバレ:犯人の正体

事件は更に広がります。その後、海堂の秘書である朱田〆子(あかだ しめこ)が殺されるといった第二の殺人が起きてしまったのです。朱田は喘息を患っており、常に吸入器を欠かさず持っていました。その吸入器にヒ素が混入されていたというのです。喘息ではないまど香が使用するはずのない吸入器にまで毒物が盛られていた事実から、「まど香を狙っているわけではないのか?」と祖国寺は犯人の目的が分からなくなってきます。

まど香と因縁のある女優沙霧が犯人と疑われていましたが、沙霧が秘書を殺す動機は得られないため、沙霧の線は薄くなります。沙霧の他に、海堂に想いをよせる秘書朱田が犯人候補にされていましたが、その線もなくなりました。その後、紆余曲折を経た祖国寺は、ついに一連の犯人に辿り着きます。最初はまど香を狙った毒殺殺人と思われていましたが、真相は真逆で、犯人はまど香だったのです。

朱田が殺害されたのは、凛を殺したのがまど香だと気づいたため、口封じで殺したのでした。パーティー中、聖母・マリアとイエスの母子像を描いた絵画を見たまど香は、長年自分を苦しめていた原因が凛であったことを知り、憎しみに燃えたのです。そのまど香の表情は、たまたま谷口に撮られ、祖国寺が指摘したあの写真でした。あの写真でまど香が見ていたものは、母子像の絵画です。

ドラマ「大女優殺人事件」あらすじネタバレ:悲しい真実

まど香が女優を休業したのは、公にはしていない知的障害を持った子供がいたからでした。まど香は長い間不妊治療を受けており、治療の末やっとの思いで妊娠したのですが、妊娠初期、ジキ熱かかってしまいお腹の子どもに重度の知的障害を残したのです。ジキ熱にかかってしまった自分を責めたまど香は、やがて心身ともにまど香を壊していきました。

辛い過去を乗り越え、新しい門出を祝おうとパーティーを開いたまど香でしたが、そのパーティーで、思わぬ事実を知ることに…。凛は、まど香の大ファンであること、また、まど香が休業する前、ジキ熱を患っていたにも関わらずサインをもらいに行ったことを武勇伝のように語る凛。まど香にジキ熱をうつしたの張本人は凛だったのです。

嬉しそうに当時のエピソードを話す凛には1ミリたりとも悪気がなかったのです。まど香は、厄災の元凶が全て凛であったことに気付き、激しい憎悪に駆られたのです。そんな気持ちを落ち着かせようとたまたま持っていた鎮静剤を凛の酒の中に入れました。その後、まど香は自ら毒を飲み、眠るように亡くなりましたが、公には向けての真相は闇に葬られストーリーは終わりました。

大女優殺人事件の登場人物・ドラマキャスト

ドラマ「大女優殺人事件」キャスト①綵まど香/黒木瞳

女優の綵まど香(いろどりまどか)を演じたのは、女優の黒木瞳さんです。黒木さんは、1960年10月5日生まれのA型、福岡県出身です。ポエムカンパニーリミテッドに所属しています。女優の他に歌手や映画監督としても活動しています。1979年に宝塚音楽学校に入学し、1981年には宝塚歌劇団入団しました。以降、4年ほど宝塚歌劇団で女役として活動護、女優に転身し様々な作品に出演するようになりました。

黒木瞳さんの主な出演作は、テレビドラマ「八代将軍吉宗」、「魔女の条件」、「オヤジぃ。」、「TEAM 」、「GOOD LUCK!!」、「白い巨塔」、「黄昏流星群〜星降るホテル〜」、「軍師官兵衛」、「GTO」、「そして、誰もいなくなった」、「就活家族〜きっと、うまくいく〜」、「過保護のカホコ」、「黄昏流星群」、映画「化身」、「失楽園」、「仄暗い水の底から」、「20世紀少年」シリーズなどがあります。

ドラマ「大女優殺人事件」キャスト②相国寺竜也/沢村一樹

警視庁捜査一課・特別捜査係の相国寺竜也(しょうこくじ りゅうや)を演じたのは、俳優の沢村一樹さんです。沢村さんは、1967年7月10日生まれのB型、鹿児島県出身です。研音に所属しています。俳優以外にも、タレント・ファッションモデル・監督・司会者・歌手・絵本作家など様々な活動をしています。20歳の頃、俳優を志し上京、25歳の頃に雑誌『MEN'S CLUB』で専属モデルとして活動を始めました。

沢村さんの主な出演作は、テレビドラマ「救命病棟24時」、「ごくせん」、「ハンドク!!!」、「浅見光彦シリーズ」、「サラリーマンNEO」シリーズ、「DOCTORS〜最強の名医〜」シリーズ、「偽装の夫婦」、「レンタル救世主」、「ブラック・プレジデント」「ユニバーサル広告社〜あなたの人生、売り込みます!」、「ひよっこ」、「絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜」、「刑事ゼロ」、「ブラック・プレジデント」があります。

ドラマ「大女優殺人事件」キャスト③谷口小雨/川口春奈

報道カメラマンの谷口小雨を演じたのは、女優の川口春奈さんです。川口さんは、1995年2月10日生まれのO型、長崎県出身です。研音に所属しています。第11回「ニコラ」のオーディションでグランプリを受賞し、その後モデルとして活動をしながらCMなどに出演。2009年放送のフジテレビ月9ドラマ「東京DOGS」で女優としてデビューをしました。以降、CMやドラマ、映画など様々な作品に出演するようになりました。

川口さんの主な出演作は、テレビドラマ「桜蘭高校ホスト部」、「GTO」、「金田一少年の事件簿N」、「夫のカノジョ」、「探偵の探偵」、「ヒモメン」、「受験のシンデレラ」、「Chef〜三ツ星の給食〜」、「愛してたって、秘密はある。」、「イノセンス 冤罪弁護士」、映画「映画 桜蘭高校ホスト部」、「好きっていいなよ。」、「にがくてあまい」、「一週間フレンズ。」、「九月の恋と出会うまで」などがあります。

ドラマ「大女優殺人事件」キャスト④段原平臣/津川雅彦

芸能プロダクション社長段原平臣(だんばら ひらおみ)を演じたのは、俳優の津川雅彦さんです。津川さんは、1940年1月2日に生まれ、2018年8月4日に死去しています。俳優の他に、映画監督・芸能プロモーター・評論家としても活動をしていました。芸能事務所グランパパプロダクションの社長であり、所属タレントでもありました。妻は朝丘雪路さん、その他にも著名な家族が多くいます。

津川さんの主な出演作は、テレビドラマ「氷紋」、「野々村病院物語」、「必殺橋掛人」、「独眼竜政宗」、「八代将軍吉宗」、「憲法はまだか」、「サラリーマン金太郎」シリーズ、「葵 徳川三代」、「相棒」シリーズ」、「離婚弁護士」シリーズ、映画「狂った果実」、「ひとひらの雪」、「マルサの女」、「桜の樹の下で」、「濹東綺譚」、「忠臣蔵外伝 四谷怪談」、「プライド・運命の瞬間」、「集団左遷」などがあります。

ドラマ「大女優殺人事件」キャスト⑤海堂粲/古谷一行

映画監督でまど香の夫でもある海堂粲(かいどう あきら)を演じたのは、俳優の古谷一行さんです。古谷さんは、1944年1月2日生まれのA型、東京都出身です。フロム・ファーストプロダクションに所属しています。中央大学法学部を卒業しており、在学中の1967年から俳優として活動をしていました。「横溝正史シリーズ」の金田一耕助役として有名になり、その後も様々な作品に出演しています。

古谷さんの主な出演作は、テレビドラマ「古谷一行の金田一耕助シリーズ」、「混浴露天風呂連続殺人」、「金曜日の妻たちへ」、「オレゴンから愛」、「木曜日の食卓」、「秀吉」、「失楽園」、「ひよっこ」、「新・平家物語」、「元禄太平記」、「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」、「鞍馬天狗」、「新選組始末記」、映画「はなちゃんのみそ汁」、「新しい風」、「喰女-クイメ-」などがあります。

大女優殺人事件のドラマと原作の違い

ドラマ「大女優殺人事件」とアガサ・クリスティー原作の違い①犯人に焦点を合わせたドラマ

アガサ・クリスティーの原作では、ストーリーの焦点は探偵マープルの「他人から見たら物事がどう見えるか」という客観視する洞察力や、その推理力に焦点を当てています。ですが、ドラマでは、綵まど香の悲しい過去、感染症による感染に焦点を当てていました。

ドラマ「大女優殺人事件」とアガサ・クリスティーと原作の違い②感染症

原作小説では、凛に当たる人物が患っていたのは「風疹」でしたが、テレビドラマでは「ジキ熱(架空の感染症)」というものになっていました。ネット上では、「風疹」のままでよかったのにという声も聞こえましたが、「風疹」による感染症にすると差別的意味を含んでしまうことから感染症名を変えたのだと考えられます。

大女優殺人事件に関する感想や評価は?

ドラマ「大女優殺人事件」に関する感想や評価①

アガサ・クリスティーの小説を原作にしたドラマ化は、これまでに何度もされていますが、今回の黒木瞳さん主演「大女優殺人事件」に関してはとても好評な感想ばかりが目立ちます。原作を読了済みの方は、あらすじを読んで頂けたらわかるように原作とは違う点がありました。ですが、その違いに違和感を持たせない脚本であったこと、演技などから、原作ファンからも良い感想ばかりです。

ドラマ「大女優殺人事件」に関する感想や評価②

こちらの感想も脚本の長坂さんが良かったという感想でした。アガサ・クリスティーを原作にした二夜連続ドラマは度々放送されますが、今回の「大女優殺人事件」はとても好評な感想ばかりでした。否定的な感想はあまりない印象ですので、ぜひ本編もご覧になってください。他の作品も気になった方は、ぜひアガサ・クリスティーの原作小説も読んでみてはいかがでしょうか?

大女優殺人事件のネタバレまとめ

以上、アガサ・クリスティー原作のドラマ「大女優殺人事件」のあらすじネタバレまとめでした。悲しい結末に皆さんはどんな感想を持ちましたか?サイト内には、アガサ・クリスティーを原作にした作品や、他のサスペンス推理小説のあらすじをネタバレしているまとめがありますので、気になった方はぜひそちらもチェックしてみてください。

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