2018年12月06日公開
2018年12月06日更新
コントレール~罪と恋~のあらすじ・感想まとめ!主な登場人物や井浦新の魅力は?
『コントレール〜罪と恋〜』のあらすじをネタバレ紹介し、視聴者の感想をまとめます。コントレールの持つ意味とは?倫理を超えて幸せになることは許されるのか?禁断の愛をテーマに描かれた作品で、運命に翻弄されつつもそれぞれ必死に自分の人生を歩もうとする登場人物たちはどのような結末を迎えるのでしょうか。そして悲しい過去を背負う長部瞭司を演じる井浦新さんの魅力を掘り下げます。
目次
コントレール~罪と恋~のあらすじや感想が気になる!
『コントレール〜罪と恋〜』はNHK総合・ドラマ10枠にて2016年4月15日から6月10日までに全8話で放送された日本のテレビドラマです。脚本は『セカンドバージン』『ガラスの家』の大石静さんが手掛けており、主演は石田ゆり子さんです。
2008年に東京の秋葉原で起きた秋葉原無差別殺傷事件から着想を得たドラマで、無差別殺人事件によって不条理にも運命を狂わされた男女がめぐり合い数奇な運命を辿るという構想のもと制作されています。
「禁断の愛」「許されざる恋」というテーマを背景に常識や倫理を破らなければ手に入らない恋物語を描き、常識や倫理の向こう側にある真実に焦点を当てて既成の価値観に疑問を投げかける作品となっています。タイトルの「コントレール」とは日本語で飛行機雲という意味で作中に登場する石田ゆり子さん演じる文の営むドライブインの店名にもなっています。
この記事ではそんな『コントレール〜罪と恋〜』のあらすじや視聴者の感想を追っていきます。いったい二人はどのような運命を辿り、視聴者はそれをどう受け止めどういった感想を持ったのでしょうか?
『コントレール〜罪と恋〜』の作品情報
火曜22時枠から金曜22時枠へ移設された「ドラマ10」枠の移設第一作目にあたります。主題歌は鈴木雅之さんの「泣きたいよ」というタイトルの曲で作詞作曲は玉置浩二さんがつとめました。外光が差し込み柔らかい光が溢れたコントレールの店内セットや、カメラワーク、音楽に至るまで美的にこだわりフランス映画を意識して制作された作品のようです。
コントレール~罪と恋~の主な登場人物
まずは『コントレール〜罪と恋〜』の主な登場人物たちを紹介していきます。残虐な事件によって理不尽にも運命を狂わされた主人公たちの簡単なバックグラウンドとなってますのでぜひチェックしてからあらすじに入ってください。
長部 瞭司(おさべ りょうじ)
将来を嘱望された弁護士であったが、ある日無差別殺人に遭遇際に文の夫である敦を過って切りつけ死なせてしまいます。その時のショックから立ち直れず失声症となってしまい現在はトラック運転手としてひっそりと暮らしています。事件以降飛行機雲を見ると発作が起こってしまう。演じるのは井浦新さんです。
青木 文(あおき あや)
無差別殺人事件により夫である敦を失い現在はカレー食堂である「ドライブイン・コントレール」を営みつつ一人息子を育てるシングルマザーです。佐々岡の好意に気付き、感謝をしながらも心を動かされずにいます。演じるのは石田ゆり子さんです。
佐々岡 滋(ささおか しげる)
無差別殺人事件を担当した品川南署の刑事です。事件後も文親子のことを気遣いつつ文への恋心も持ちながら文の営むコントレールの足繁く通います。演じるのはネプチューンの原田泰三さんです。
篠崎 圭子(しのざき けいこ)
亡くなった文の夫であった敦の浮気相手で今でも敦のことを忘れられずにいます。ある日コントレールを訪ね、そこで出会った瞭司に憎しみを抱きます。演じるのは桜庭ななみさんです。
青木 英恵(あおき はなえ)
亡くなった文の夫であった敦の母親です。孫の友樹を溺愛しつつも女手ひとつで育てた敦のことを忘れられず、事あるごとに敦の存在を持ち出して文を困らせます。演じるのは野際陽子さんです。
コントレール~罪と恋~のあらすじ
それでは『コントレール〜罪と恋〜』のあらすじをネタバレしながら1話ずつ順次紹介していきます。登場人物たちが運命によってどうように翻弄され最終的にどんな未来を選択するのかをご覧ください。
コントレール~罪と恋~第1話あらすじ
弁護士であった瞭司はある日秋葉原で無差別殺人に遭遇してしまいます。そこで狙われた女性を助けるため文の夫である敦と共に犯人を取り押さえようとしますが、その際に過ってナイフで敦の首を切り裂いてしまいます。自責の念に駆られる瞭司と夫と無言の対面をする文、二人は同じ警察署内にいましたがそこで互いを知ることはなく時は流れていきました。
無差別殺人から6年の月日が経ち犯人の死刑が執行されたその日、トラック運転手となり事件のショックから失声症となった瞭司は発作を起こし文の営むコントレールの看板に突っ込んでしまいます。そこで文と出会い筆談を交わすうちに二人は惹かれあっていってしまいます。
コントレール〜罪と恋〜第2話あらすじ
二人の恋の進展に積極的な文に対して瞭司は過去のトラウマや現在の自分の状態からためらってしまいます。それでも文のほうから強引に連絡先を交換し文はもっと自分のことを知ってもらおうとメールを送り続け、次に会う約束も取り付けます。
いっぽう文の母である英恵は自分や息子にきつくあたる文を不安に思い、文に対して好意を抱いている刑事の佐々岡に対して文と結婚して友樹と自分と4人で暮らさないかと持ちかけます。
約束の待ち合わせ場所に現れた瞭司と文の2人は瞭司のトラックで唇を交わしそのままホテルで関係を持ちます。そこで瞭司は文の名前を絞り出すようにそして何度も呟きます。
コントレール〜罪と恋〜第3話あらすじ
毎週金曜日に会う約束をして瞭司と文は別れるが、そのとき瞭司のトラックを見送る文の姿を佐々岡が目撃してしまいます。それから金曜日を迎えるごとに逢瀬を重ねる二人ですが、ある日佐々岡が東京で息子の友樹と三人で一緒に暮らさないかと文に思いを伝えます。
そんなある日文の元に篠崎圭子と名乗る一人の女性が訪ねてきます。彼女は亡き夫敦の知人だと言いますが文はすぐに敦の浮気相手だと感づきます。するとそこにやってきた瞭司を見た圭子は秋葉原の事件のことを思い出し、帰り際に瞭司を待ち伏せし駅まで送ってほしいと頼みます。
コントレール〜罪と恋〜第4話あらすじ
瞭司に送ってもらった圭子は瞭司のことをあの日敦を殺してしまった人物だと確信し、佐々岡に対してそんな人物と文が仲良くしているのはおかしいと詰め寄ります。佐々岡も文への恋心から瞭司の会社を訪ね瞭司の身辺を調べようとします。
そんなある日いつものように金曜日に会っていた二人だが、文の死んだ夫の話を聞いているうちに瞭司は文の死んだ夫こそ自分の殺してしまった相手だと気づいてしまいます。その日から瞭司は文への連絡を絶ち金曜日にも姿を見せなくなります。たまらず瞭司の職場を訪ねる文ですが、そこで「もう自分のことは忘れてくれ」という伝言を聞かされることになります。
コントレール〜罪と恋〜第5話あらすじ
佐々岡は瞭司の居場所を突き止め文に真実を伝えてほしいと頭を下げます。文の現状を聞いた瞭司は了解し文に真実を伝えるためコントレールを訪ね、そこですべてを話します。
すべてを聞いた文は瞭司をただ黙って見送ることしかできず二人の関係は終わります。文は瞭司に夢中になり息子の友樹をないがしろにしていた生活を反省し、これからは友樹のことだけを考えて生きていくと心に決めます。
コントレール〜罪と恋〜第6話あらすじ
それから瞭司と文の二人は交わることの無い別々の生活を送ることになります。文はコントレールを閉めることを決め、瞭司は元弁護士という経歴を生かし仕事場の訴訟問題を調査することになります。
そんな時東京で偶然会った二人は久しぶりにテーブルを囲むことになります。他愛の無い事を話しすっかり印象の変わった瞭司を見た文はその恋に踏ん切りをつけ、佐々岡と暮らしていくことを決意します。
コントレール〜罪と恋〜第7話あらすじ
相変わらずそれぞれ別の生活を送り続ける瞭司と文ですが、瞭司は敦のことを忘れることができない圭子から執拗な嫌がらせを受けることになります。そして圭子は瞭司の携帯電話を使い文に連絡をとり事件の起こった現場で三人は落ち合うことになります。
そこで三人はあの事件のこと、あの事件の後抱え続けてきたそれぞれの思いをぶつけ合います。圭子も事件に対して自分のせいで敦が死んだという自責の念をかかえていたことがわかり、それぞれ前を向いて生きていこうとその場で別れます。しかし、それからすぐに文の耳に車のブレーキ音が響き、音のした方へ向かうとそこには車に轢かれ倒れる瞭司と圭子の姿があります。
コントレール〜罪と恋〜第8話あらすじ
圭子のことを庇って轢かれた瞭司は一命を取り留めますが重症を負ってしまい意識がありません。それから文は自身の生活に戻っていきますがどうしても頭から瞭司のことを追い出すことが出来ません。いっぽう意識を回復した瞭司も死に直面したことで文への思いをより募らせるようになります。
そしてついに文は瞭司に「会いたい、コントレートに来て」と電話をしてしまいます。再会した二人は互いの互いへの思いを伝え合い、しかしこれが最後だと決めこの日を一生忘れまいと愛し合います。
コントレール~罪と恋~の井浦新の魅力は?
ここで主人公である長部瞭司を演じた井浦新さんにフォーカスして掘り下げていきます。大人の色気と哀愁漂う演技で視聴者を魅了した井浦新さんの経歴と魅力をたっぷりと知っていってください。
井浦新プロフィール
井浦新さんは1974年9月15日生まれで東京都日野市の出身です。大学在学中にモデル事務所にスカウトされて芸能界入りし、ファッションモデルとして『MEN'S NON-NO』『an・an』などさまざまなファッション紙の表紙を飾り、90年代後半にはパリコレや東京コレクションにトップモデルとしての出演を果たします。
俳優としては1999年公開の『ワンダフルライフ』での映画初出演を皮切りに、2002年公開の映画『ピンポン』で注目を集め、以後着々とキャリアを積み重ねていっています。他にも自身のファッションブランドである"ELNEST CREATIVE ACTIVITY"のディレクターや一般社団法人匠文化機構の理事長を務めるなどその多才ぶりを余すことなく世に発信し続けています。
井浦新の魅力
井浦新さんの魅力のひとつはやはりファッションモデルあがりのそのビジュアルにあります。年を重ねるにつれ大人の色気も兼ね揃えていき多くの人がそこから醸し出される雰囲気に魅了されているようです。
井浦新さん、色気がダダ漏れてる。
— philmore ふぃる (@PhilPhilmore) December 19, 2017
憂いを帯びた眼でふと目が合ったらと思ったら夜も眠れない。#井浦新#ニワトリスター#男の色気
次に知的さ多才さといった要素も井浦新さんの魅力を語る上では欠かせません。自身のファッションブランドを持ち美術や日本の伝統工芸といった分野にも造詣が深いそうです。
アンナチュラル録画視聴しつつ、夫「僕、この中堂役の俳優さん知らないんだけど」
— ぬえ (@yosinotennin) March 18, 2018
私「…(なんの冗談だろう)井浦新さん…平清盛の崇徳院だし、日曜美術館のナビゲーターだし」
夫「うっそぉ」
嘘じゃないよ、別人に見えるかもしれないが井浦さんだよ…俳優さんの実力…
そしてなんといってももちろん俳優としての魅力もバツグンです。作品ごとにスタイルを大きく変えることの出来るその演技力はカメレオン俳優と呼ばれ多くの人が驚きそして魅了されていきます。
井浦新の出演作
井浦新さんは是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』で映画に初出演したのち、『ピンポン』で眼鏡男子の役を演じ話題に、『青い車』では生きることを模索する青年、『蛇にピアス』ではスキンヘッドに顔面ピアスのサディスティックなタトゥーの彫り師を演じるなど出演するごとに強烈なインパクトを放ちます。
その後、井浦新さんのキャリアアップに大きな影響を与えた若松孝二監督と出会い、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』など多くの若松孝二監督作品に出演します。その後もテレビドラマ『リッチマン、プアウーマン』や大河ドラマ『平清盛』に出演し、最近では『アンナチュラル』の出演で話題となりました。
その他にもこの記事ではあげきれないほどさまざまな作品に出演しては色とりどりの存在感を放っていますので、是非井浦新さんのありとあらゆる姿をご覧になってみてください。
コントレール~罪と恋~の感想や評価は?
『コントレール〜罪と恋〜』を見た視聴者の感想ですがやはり登場人物たちの運命に翻弄され続けた境遇、最後に選んだ道に切ない、辛いといった感想を持つ方が多いようです。
コントレールは一人でじっとり見ないとね。オトナの切ない恋愛感情がとても繊細でリアルに描かれていて毎回涙が出る。
— はるはる (@lucus1016) June 17, 2016
倫理の向こう側にある禁断の恋というテーマ通りに毎回瞭司と文が悩み苦しみ、視聴者も同様に考えさせられ、それだけに最後の選択に注目が集まったようです。
今までずっと抑えてきた「男」の部分を見てしまった感。
— TK / a.su (@4444ReBorn) June 11, 2016
泰造が、芸人だってすっかり忘れてしまうくらい切ない。。#コントレール
互いに好意を寄せながら別れを受け入れた瞭司と文に対してもそうですが、文の事を一途に思いながらもどうしても振り向いてもらえない原田泰三さん演じる佐々岡に対しても切なくやりきれないという感想が多いようです。
コントレール一気見した。切ない😭
— りあーな (@udinakado) April 21, 2018
それまでずっと作業服だったのに、急にスーツ着こなすのヤバい。
髪型まで変えてきてるし。
どっちの長部瞭司もかっこいいんだが。 pic.twitter.com/qGuPpO0pIJ
そして長部瞭司を演じた井浦新さんはやっぱり今作『コントレール〜罪と恋〜』でもその魅力を遺憾なく発揮し、大人の色気や哀愁漂う切ない演技で多くの視聴者を魅了したようです。
コントレール~罪と恋~のあらすじや感想まとめ
いかがだったでしょうか、ここまで『コントレール〜罪と恋〜』の全話あらすじとその視聴者の感想についてまとめてきました。禁断の愛をテーマに最後まで運命に揺さぶられっぱなしだった瞭司と文の辿っていく道に視聴者の胸が締め付けられるといったドラマとなったようで、概ね好意的な感想だったようです。切ないという感想と同時に毎週楽しみにしているという言葉も多くありましたので気になった方は是非チェックしてその切なさを感じてみてください。