ドラマ青と僕のネタバレ感想！最終回のあらすじ・結末とあいつの自殺の原因は？

「青と僕」のドラマはネット配信が先で、その後地上波で2018年に放送されたドラマです。不思議な世界観の中で、悪夢の中の出来事のような様子が続きます。見た人の感想を見ると、何気なくやってしまう行動の中の怖さみたいの物を感じるとか、そう言う日常の一部分を切り取ってデフォルメしているという意見もありました。

特に僕がネットで攻撃される出来事は、タイミングが合えばやってしまいがちな、善意から出た行動です。ただそのあとのツイッターへの投稿が「ムカつく」「何様？」という感想コメントを多く見ました。知り合いにだけつぶやいたつもりが、ツイッターの特性の拡散される恐怖のようなものを感じることもできます。

「青と僕」のドラマは、現実のようで、非現実的な不思議な感覚のドラマですが、青と僕の世界観の中での友達同士の繋がり、恋愛、親子のつながりなど、いろいろな要素が盛り込まれているので、その点をネットの感想を見ながら、ネタバレしていきます。

「青と僕」のドラマの主な登場人物3人、「僕」にドラマ「義母と娘のバラード」で大樹役を演じた井之脇海。「あいつ」を祖父に三國連太郎、父に佐藤浩市という俳優家系の寛一郎、「紫織」をフィリピンと日本のハーフの池田エライザが演じます。ツイッターの評判で出演者を紹介していきます。

最初は井之脇海（いのわき　かい）1995年11月24日神奈川県出身。子役から活動しているので、芸歴は長いです。代表的なものでは、朝ドラ「ごちそうさん」で主人公を演じた杏の弟役。「ひよっこ」では乙女寮に来るコーラス部を指導してくれる会社員役。知名度を上げたのは「義母と娘のバラード」の娘の彼氏役でした。娘を演じた上白石萌歌との午後の紅茶のCMも人気です。

「紫織」を演じた池田エライザは、1996年4月16日静岡県生まれ。雑誌「二コラ」のオーディションでグランプリを受賞し、モデルとして活動し、最近では演技もするようになりました。映画・ドラマ・腹エディ・CMに活躍の場を広げている。数字を選ぶ形の宝くじ「ロト」のCMでも話題になっています。

「あいつ」を演じるのは寛一郎1996年8月16日東京世田谷区生まれ。幼い頃から父・佐藤浩市に連れられて映画の現場に来ていたことから、映画を好きだったと言います。俳優になると決めたのは高校卒業後に短期留学したLAから戻ってからだと言います。映画・ドラマで地道に活動しています。

「青と僕」では、何考えているかわからない「あいつ」役で他の2世タレントみたいにテレビにもあまりでないので、ちょっと謎な存在という感想の多い寛一郎。このバラエティ番組で意外とかわいいと、親近感がわいたという感想もありました。

「青と僕」のドラマは、独特な空気感があるという感想が多く、とりあえず3話まで頑張って見てくれ！そこから謎が解けて来て最終回が見たいともうから！という感想を話している人もいました。時間軸が行ったり来たりするので、苦手な人は苦手かもという意見もありますが、最後まで見ると意外に爽やかに終ったという感想もあります。

「青と僕」のドラマの重要な助演の二人、紺野を演じた中島広稀と僕を監禁して殺そうとした男役の金子大地。中島広稀は1994年3月28日群馬県生まれ、スカウトで芸能界に入り、2010年ごろから活動。多くの人に認知されるようになったのは朝ドラ「べっぴんさん」主人公4人の会社に弟的な従業員で頑張っていました。しかし、べっぴんさんの脚本がひどいとあのドラマの出演者のほとんどが叩かれてしまう結果になりました。

他のドラマ・映画に出て人気を回復したものも多く、脚本のひどさは俳優のイメージを悪化させるという感想を多くの人が「べっぴんさん」に持っています。特にあの脚本は男性キャラクターがひどいという感想も多かったです。「べっぴんさん」での印象がまだ抜けきっていない中島広稀さんを応援する声もみかけます。同じドラマに出ていた「おっさんずラブ」でイメージを変えた林遣都のようになって欲しいと言う意見も見かけました。

そんな大人気だったおっさんずラブで、初めは自己中な奴と言われていて、最終回に向かうにつれ人気が出た栗林歌麻呂を演じたのが、僕を殺そうとした男を演じた金子大地です。金子大地は1996年9月26日北海道生まれ。NHKのドラマフェイクニュースで、青虫事件を拡散させた父親の息子役ででていました。今後は大河や朝ドラにも出てきそうな俳優です。

「青と僕」のドラマに原作はありません。フジテレビヤングシナリオ大賞で、惜しくも賞は受賞しなかったのですが、最終選考に残った下田悠子さんが手がけています。岸田戯曲賞受賞作家の柴幸男（劇団ままごと）が脚本監修をしています。「青と僕」の中で時々過去映像が挟み込まれる手法は、僕は麻理の中」でもあったので、同じ脚本家と聞いて納得できるという声もありました。

下田悠子さんのこれまでの作品は、2017年「僕は麻理の中」（原作あり脚本）、2018年「文学処女」（原作あり脚本）を手掛けています。「僕は麻理の中」には「僕と青」にも出演した池田エライザが主演しています。ネタバレになりますが、「僕は麻理の中」の最終回も、「僕と青」の最終回のように曇っていた空が晴れて爽やかに結末を迎える、そんな感想が多い最終回です。

「青と僕」のドラマの主人公、僕は27歳、IT企業に勤めて仕事に追われて、満員電車に揺られています。そんな毎日の中、痴漢と呼ばれて逃げて来た男を倒してつかまえます。ツイッターに「東山駅で、痴漢を捕まえた、でも被害女性の傷はいえないだろう」と言う感じの事をつぶやき、そこから僕の生活は変わってしまいました。ツイッターは何故か炎上しています。

家にはあいつ（寛一郎）が書いた絵のコピーがと届いていました。「顔のない男」と言うアイコンの投稿がありました。そんなとき紫織（池田エライザ）からラインが届きます。高校時代とは違うギクシャクした感じでしたが、紫織はツイッターの件で聞いてきました、その中で高校時代あいつが書いた絵がアイコンのIDがあったことが気になっての連絡でした。

入学式の後のHR、あいつが前の席、僕が後ろの席。あいつは紫織に一目ぼれ、毎日挨拶のように付き合ってほしいと言い続けるあいつ。何度も断られていますが、何度も言います「死んだら好きだって言えなくなるから」そんな時に文化祭の実行委員女子1名に紫織が立候補、すかさず、僕を巻き込んであいつも立候補。

文化祭の実行委員として、僕・あいつ・紫織の3人は文化祭の看板係でした。絵が得意だというあいつに絵を任せたのですが、キャンバスはずっと白いままです。紫織は、先輩たちにどう説明したらいいのかと、泣き出してしまいます。

そこには仕掛けがされていてみんなで水をかけると魔法みたいにキャンバスに文字が浮き上がってきます。紫織は、それを見て感動してあいつと付き合い始めました。そんなあいつは、5年前に死んでしまいました。あいつのマンションの屋上から落ちて。運ばれていく姿を見ていた僕。最近やっと思い出さなくなったのにと、紫織に言います。

僕が横断歩道で信号が変わるのを待っていると、誰かに背中を押されます。紫織に連絡しようとあの頃のグループラインにつなぐと、あいつのコメントが「忘れるなんて許せない」と届きます。

僕も紫織もあいつが死んだ事は知っているのに、確認する僕、アイツが生きているかもなんて思いながら、アイツの家に向かう僕。思い出すのはあいつにCDを貸してくれた同級生がいた事、そのCDも僕にも貸してと紺野（中島広機稀）に断って借り僕はギターに夢中になりました。CDも僕が紺野に返しました。あいつは夢中でギターをひく僕の絵を描きます。その絵がコンクールで賞を取りました。

その絵を見て、紫織は「なんで友達なの」とあいつに聞きます、紫織は自分を書いてほしかったのに、あいつは僕と友達でいる理由を話します。次の日、学校に飾られていた僕の絵の顔が塗りつぶされていました。あいつは僕に謝って絵を持ち帰ります。

僕があいつの家のある場所に着いた時、あいつのお母さんに招かれて、あいつの家にはいります。高校時代のように夕飯を食べていってと言われれて、待っている間、あいつの部屋で流星群を見に行った時の事を思い出します。空に見える星がクジラに見えて「クジラがいる」と言ってもあいつににはみえません。紫織にはみえるのに。

アイツの部屋のあいつの携帯はまだ生きていて、僕は返信はあいつのお母さんからかもと感じながら、あいつの家をでます。そしていないはずのあいつに送ったメッセージ「なぜ死んだの？」数秒後「殺された」と戻ってきました。僕はあいつの部屋で見つけたホストクラブの名刺からあいつの人生の最終回に繋がる何かを探そうと動きだしました。

場所はホストクラブ、話を聞きに行くのは紫織。そこにいたのは、あのあいつと僕にCDを貸した書道部の紺野君でした、ホストクラブのバイトも彼が教えたのだそうです。高校時代彼もあいつの不思議な魅力に惹かれていて友達になりたかったのに、邪魔するように存在した僕の存在。その後浪人してセンター試験で再会してその後に入った大学も辞めたのが共通していると言います。

大学をやめてどこへ行ったらいいのかわからないと言う紺野に、色んな世界を見てないのにそんなこと言うなって言言ってもらえて、今の仕事を見つけた紺野。あいつが、金が必要で困っている言った時に、ホストを紹介したけれど、ヤバそうな奴に金を渡していたと紫織に言いいます。

一方、僕はあいつの大学の先生に会いに行きます。そこで知らされたのは、その先生の友達のクレイジーな先生に会いたかったからこの大学に入って来たと言います。更に絵描きになりたかったあいつは、色が白黒に見えるようになるそんな病気を抱えてしまっていた事も教えてくれました。

紺野と紫織と三人で話していて、何で相談してくれなかったと言った僕に「相談するわけがない」と言う紺野。僕の自分中心で相手を思いやれない性格を、紺野は見抜いていました。僕が家に帰ると、家のドアに「人殺し、同級生を殺した」とたくさんの張り紙が貼られていて、それを外そうとしたら後ろから襲われた僕。

押し入ってきた男（金子大地）は、僕が痴漢を捕まえた時に違うと言って逃げていた男の知り合いでした。痴漢は冤罪だと言っていた彼の大切な命の恩人。「善人ぶって押し倒して、頭をぶつけた先生は、警察で示談に持ち込んだ後もやっていないと繰り返し、実は頭を強く打ったせいで脳挫傷を起こし死んでしまった」と彼はいいます。

「ラインもお前の仕業か？そう聞くと「あんた他にも恨まれているんじゃん」男は僕のこれまでのツイートを見て、人を見下すような僕のツイートの感想を言います。「あんた自分大好きだよね、そしてあんたにとって周りの人は人じゃなくて背景なんだね」「背景に人生があるとか待っている人がいるとか、そう言うのがわからない人なんだ」そう言ってその男にどうやって殺されたいか、選べと言われる僕。

紫織は、今野が僕のスコアブックを墨で塗りつぶした理由がわかると部屋でつぶやいています。あいつは、紫織と逢う時には何故か僕を優先して二人だけで会うのは少ない事に気が付き、あいつに「私は一体何？私はあなたにとっている人間？」と聞いてしまいます。そんな紫織の問いかけに「人生は短い、もっといろんな人と出会った方がいい」と、あいつは自分以外にも目を向けた方がいいと言います。それは紫織が大切だから。

押し入ってきた男は、部屋にあるギターで僕を殺そうとします。そこへ来たのは紫織に住所を聞いてやってきた紺野でした。男を警察に引き渡した後、紺野は僕にあいつが落としたと言う青色絵の具を渡します。「ずっと持っていたかったけど、あいつが持っていてほしかったのは、僕なんだと思う」そう言っててわたしてくれました。僕はだんだんと、気が付かないうちに誰かを傷つけ、あいつも死に追いやったのかもと思うようになります。

事件が終わって紫織に襲われた時の事を話しました。最初は僕を慰めてくれた紫織ですが、「気付けて良かったのでは？」と感想を言います。僕が周りの人間を背景扱いにしていて、思いやりがないことを感じていました。そしてあいつの誕生日、あいつのお母さんから誘われている誕生会に出かけることにしました。

僕は、あいつからのラインが、あいつのお母さんからだという感想をもっていました。それを聞こうとおもっていました。あいつのお母さんは、あいつのお父さんの事を話してくれました。あいつがお金を渡していたのは父親、そうしなければ母に暴力をふるっていた父が母の元に来るから。

父の事、母の事、必死で考えながら生きていて、明日死ぬ人生もあるから、今やれることを今やろうとしていたあいつに僕は「本当は何にも考えてないだろう、明日死ぬかもしれないなんて言いながら」と言ってしまった事を後悔します。そして、「あいつは、僕が殺しました」と言う僕。

「青と僕」の最終回までに見えてきた僕の、自分では感じなかった傲慢なほどの言動に周りが感じていた感想を聞かされて、僕はあいつを死に追い詰めたのは自分だと感じて、「僕が殺した」と言って最終回が始まります。

あいつが死ぬ前、僕は仕事の事で上司から叱られて、むしゃくしゃしていて、アイツの生き方を否定する言葉を行ってしまった僕。その告白を聞いて、あいつの母は、魚のアジをさばくと言って最初は刺身の予定が、魚を叩いて作る「なめろう」にすると言って、怒りを魚にぶつけるかのように作り始めます。いたたまれなくなって僕はあいつの家をでます。

そして紫織も入選した僕を描いた絵を塗りつぶしたのは自分だと告白しました。付き合っているのに、あいつの中に自分の存在を見つけられなくて、紫織の告白にあいつもまた自分の事に手いっぱいで、人を傷つけてきたことに気が付き、泣き崩れる母親。

数日後、僕はあいつのラインに通知します。「僕もそっちに行ってもいいかな」家を出て、非常階段を1段1段登ってあいつが飛んだ屋上に向かいます。ラインを見たのか、あいつの母親が紫織を呼び出します。

屋上について、屋上の金網を上り始めると、雨が降り出してきました。その雨が屋上のコンクリートの上に、流星群をこの同じ場所で見た時、あいつにだけ見えなかったクジラの絵が、浮き上がってきました。あいつが死んだ日、あいつも雨が降ったので、確認したくて、屋上に駆けあがり、クジラが現われるのを確認しました。

確認してすぐに、あいつは僕に見せたいものがあると言って、僕をラインで呼び出しました。送信した後、網の上で「やったー」と言ってやり遂げた笑顔でバンザイをします。バンザイをしたことで、バランスを崩し、あいつは屋上から落ちました。

クジラの絵の上で雨に打たれ横たわっている僕を紫織が、生きているのかどうか、確認に来ました。ただ横たわっていただけの僕は、紫織に事情を話します。そして、紫織にもクジラの絵を安全にわかる所で見せます。ある晴れた日、クジラの絵が見える場所の屋根の上に登り、空にいるあいつに届くように煙草を吸うふたり。

最終回が教えてくれた答えは、あいつを殺した犯人なんていないと言う事。あの文化祭の日と最終回が繋がるように、雨に濡れて現れる絵を見て笑顔で死んでいったこと。それを胸に収め、僕はまたいつもの日常に戻ります。違っているのは、人はそれぞれの人生を生きていると言うそれに僕が気が付いたと言う事です。

「青と僕」のドラマの構成の仕方が時間を追って見せていけば最終回までに、簡単に話は理解できます。でもそれでは、ドラマとして平坦で面白くなくなります。最終回でみえる青を生かすための「青と僕」のドラマの構成だという人もいます。みんなの感想をいろいろ見ていきます。

僕と青の公式ツイッターは暗くなりがちだったこのドラマの登場人物たちのオフショットの顔を見せてくれます。「僕の事が大嫌いで、俳優さんも嫌いになりそう」という感想の人にも俳優さんのイメージアップに役立っています。

映像の切り取り方も話題になりました。「青と僕」は長編映画を分けて見させられているような気がするという意見もあります。

「青と僕」の中には、あのシーンがあるから、後からのシーンが生き生きと描かれると言うものも多いです。特に屋上のクジラの絵と文化祭の看板のオーバーラップに感動したと言う感想の人もいました。

「青と僕」のドラマでは、僕に「気付き」を与える脇を固める人達にも話題が集まりました。特にこの金子大地さんの犯罪者なんだけどとても哀しい演技は話題になりました。

「青と僕」の日常に潜む、何気ないやり取りに相手は何も言わないけれど、ムカついていることもあります。このドラマを見ていると、むしろ文句を言ってくれる人の方が優しいのではと思ってしまうと言う意見もありました。

社会に出た僕が、大学を辞めたあいつに対して、ひどい言葉を投げかけるシーンは、先に僕が怒られたシーンから始まるので、わかりやすく、いら立ちをぶつけているのだと、物語を見ている人にはわかりますが、突然いっしょにカフェにいて、言われたら相手をムカつかせるか、悲しませるかです。

青と僕」のドラマは、人間の心の中の深いところを見せてくれています。注目の若手俳優が5人も出ているこの「青と僕」はいつか振り返ってみたいドラマです！