2018年12月07日公開
2018年12月07日更新
奥様は、取り扱い注意は主題歌・挿入歌がない?BGM・音楽を手掛けたのは?
「奥様は、取り扱い注意」は、2017年秋クールに日テレ系で放送された連続ドラマです。綾瀬はるかさんが主演を務め、演じるのは元工作員の専業主婦という変わった設定で話題になりました。平均視聴率12.7%という人気ドラマでしたが、そう言えば主題歌はなんだったの?これだけの人気ドラマなら、主題歌もヒットしたはずなのに…と思われた方も多いでしょう。今回は「奥様は、取り扱い注意」には主題歌や挿入歌がない?という謎や、そのBGM・音楽を手掛けた人気作曲家・得田真裕(とくだまさひろ)さんに迫ります。
目次
奥様は、取り扱い注意は主題歌や挿入歌がない?その真相に迫る!
ドラマ「奥様は、取り扱い注意」は綾瀬はるかさんの主演ということもあり、もともと注目されていた作品です。また、主題歌や挿入歌がなかなか発表されなかったことで疑問の声が上がり、その点でも「奥様は、取り扱い注意」は放送前から話題になっていました。
綾瀬はるかさんのアクションシーンや夫役の西島秀俊さんの謎めいた行動などが話題にのぼり、ドラマ「奥様は、取り扱い注意」は平均視聴率12.7%と好評を博しました。そんな人気ドラマでしたが、この「奥様は、取り扱い注意」には主題歌や挿入歌がないようだということに気づいていなかった視聴者も多かったようです。
主題歌がないことに気づかない視聴者がいるくらい、ドラマの内容に合っており、違和感なくその世界観や雰囲気を盛り上げていた「奥様は、取り扱い注意」のBGM。今回は、ドラマ「奥様は、取り扱い注意」に主題歌、挿入歌のない真相や、その音楽を手掛けた話題の人気作曲家・得田真裕さんについて探っていきましょう。
奥様は、取り扱い注意とは?
奥様は、取り扱い注意のあらすじ
ドラマ「奥様は、取り扱い注意」のあらすじをおさらいしましょう。元特殊工作員という過去を持つ専業主婦・伊佐山菜美(綾瀬はるか)。高い身体能力でスパイとして活躍しつつも、生後すぐに捨てられた生い立ちがあるため、家族で暮らす、平凡な穏やかな生活に憧れを抱いて生きてきました。その思いが強くなり、現状が嫌になった菜美は任務中に死亡したと見せかけて日本に帰国します。
帰国後は過去を隠して一流企業の受付嬢として働き始めた菜美。その後、合コンで伊佐山勇輝(西島秀俊)に一目ぼれし、結婚して幸せな新婚生活を送るものの、徐々に平凡すぎる毎日に物足らなさを感じ始めます。
主婦力向上のために、隣に住む主婦友の大原優里(広末涼子)、佐藤京子(本田翼)と料理教室に通うなどして、生まれて初めての友情を深めていく菜美。その一方で、夫の勇輝にはどこか不審な点があり…?といったあらすじになっています。
奥様は、取り扱い注意の主な出演者
- 綾瀬はるか(伊佐山菜美役)
- 西島秀俊(伊佐山勇輝役)
- 広末涼子(大原優里役)
- 本田翼(佐藤京子役)
出典: https://mdpr.jp
- 石黒賢(大原啓輔役)
- 中尾明慶(佐藤渉役)
- 銀粉蝶(佐藤良枝役)
- 西尾まり(園田小雪役)
奥様は、取り扱い注意には主題歌や挿入歌がない?
奥様は、取り扱い注意には主題歌や挿入歌がない!
結論から申し上げますと、ドラマ「奥様は、取り扱い注意」には主題歌や挿入歌が一切存在しません。視聴率が2桁なら人気ドラマと言われる昨今で、ドラマ「奥様は、取り扱い注意」は常時11%以上の視聴率をキープし、最高視聴率は14.5%まで上昇しました。
主題歌や挿入歌があり、タイアップするドラマが一般的なため、「奥様は、取り扱い注意」も主題歌があればさぞかしヒットしたであろうと考えられます。放送前から話題作であったにも関わらず、制作側があえて主題歌や挿入歌を用意しなかったのはなぜなのでしょうか?
主題歌や挿入歌があることで、さらにドラマの内容にプラスの深みが生まれる場合もあります。が、主題歌を設定すると「主題歌の歌詞」「主題歌の歌い手」など、ドラマの内容以外の要素が追加で出てくるため、主題歌があることがデメリットとなるパターンも有り得ます。
特に主題歌の「歌詞」部分は視聴者にも分かりやすく訴えるため、主題歌が発想の飛躍や誤解を招いたり、固定イメージを作ってしまったりする可能性もあります。また主題歌の「歌い手」が有名人だった場合、どうしてもその歌手のイメージがついて回ってしまう場合もあるでしょう。
「奥様は、取り扱い注意」では、制作陣の意図通りにドラマの世界観を作り上げられるよう、そうした不安要素をなくすために主題歌を採用しなかったのではないかと思われます。
主題歌や挿入歌なしのドラマは結構ある?
実は、主題歌や挿入歌のないドラマは意外にもたくさんあります。その一部をご紹介しましょう。主題歌ではなく、メインテーマがすぐに頭に浮かぶ作品ばかりです。
「HERO」木村拓哉が検事役で主演、後にはシリーズ化や映画化もされた2001年の月9ドラマです。「半沢直樹」堺雅人主演。TBSの日曜劇場人気を不動にし、「倍返し」のセリフが流行語大賞にもなった2013年の人気ドラマです。
「あまちゃん」能年玲奈主演。東日本大震災を描き、宮藤官九郎脚本で話題となった、言わずと知れたNHKの大人気朝ドラです。2013年上半期の作品になります。「嘘の戦争」草彅剛が主演した、「銭の戦争」の第2シリーズとして2017年に放映された話題作です。
主題歌のヒットがドラマ人気に結び付くパターンもありますが、主題歌や挿入歌が存在しないことで、より特徴的になった作品もあるという好例だと言えます。ドラマの内容は知らなくても、この曲なら聞いたことがあるという方もたくさんいらっしゃることでしょう。
「HERO」や「半沢直樹」は瞬間視聴率視聴率3~40%を超え、いまや伝説のドラマとなりました。あえて主題歌を使用せず、音楽(BGM)のみにしたことが更にドラマの世界観を確固たるものにしたという見方もできるのです。
奥様は、取り扱い注意のBGMの音楽を手掛けたのは?サントラ発売日も調査!
BGMの音楽を手掛けたのは得田真裕さん
ドラマ「奥様は、取り扱い注意」のBGMを手掛けた得田真裕さんは、ワンミュージック所属の作曲家です。まだ34歳と若手ながら、2013年頃から数々の人気ドラマの曲を担当されています。関わった作品の中から、いくつかをご紹介しましょう。
- 「きょうは会社休みます。」(2014)
- 「THE LAST COP/ラストコップ」(2015ドラマ、2017映画)
- 「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016)
- 「家売るオンナ」(2016)
- 「カンナさーん!」(2017)
- 「アンナチュラル」(2018)
- 「グッド・ドクター」(2018)
他にも多数あります。「カンナさーん!」の明るくパワフルな楽曲から、「THE LAST COP(ラストコップ)」のハードな楽曲、また「アンナチュラル」のスリリングな楽曲、切なく美しい「グッド・ドクター」のしっとりした楽曲まで、様々なバリエーションの音楽でドラマの世界観作りに重要な役割を果たされています。
サントラの発売日は?
ドラマ「奥様は、取り扱い注意」のサウンドトラック(BGM集)は、2016年2月24日、株式会社バップより2500円(税別)で発売されています。「奥様は、取り扱い注意」には主題歌がないため、ドラマの主題歌一覧や紹介では、このメインテーマが主題歌の扱いとなっています。
全26曲78分、明るく元気な音楽から、アクション時の躍動感あふれる音楽まで、ドラマの各シーンを思い出させる聴きごたえのある内容となっています。
奥様は、取り扱い注意の主題歌や挿入歌まとめ!
ドラマ「奥様は、取り扱い注意」には主題歌や挿入歌がありません。代わりに、メインテーマをはじめとしたBGMを作曲家の得田真裕さんが手掛けられています。話題作だった「奥様は、取り扱い注意」に主題歌がなかったのはもったいないようにも思われますが、これには制作陣の意図が感じられます。
過去の人気作にも主題歌がないドラマは多く存在し、中には歴史に残る視聴率を持つような超話題作もありました。あえて主題歌や挿入歌を作らず、音楽(BGM)のみにしたことで、ドラマの世界観や雰囲気を確立させる狙いがあったのでしょう。「奥様は、取り扱い注意」も、そうした意図で主題歌を作らなかったのだと言われています。
「奥様は、取り扱い注意」は話題性にも富み、2017年秋クールの視聴率では4位の好成績を残しました。メインテーマ曲もドラマとリンクして視聴者の印象に強く残っています。ドラマ「奥様は、取り扱い注意」のあえて主題歌を設定しない試みは成功をおさめ、得田真裕さんの音楽を広めるのに一役買ったと言って良いでしょう。