孤独のグルメ福岡編のお店は?みやけうどんなどロケ地一覧【博多出張スペシャル】

2012年1月期からテレビ東京系で放送が始まった、深夜のテレビドラマシリーズ「孤独のグルメ」。松重豊演じる井之頭五郎(いのかしらごろう)の豪快な食べっぷりが視聴者の胃袋を刺激し「夜食テロ」という新しい言葉を生み出し話題になりました。「孤独のグルメ特別編・真夏の博多出張スペシャル」は東京から九州福岡は博多へと遠方出張し、シリーズ初となる特別編として放送されました。この記事ではドラマ内で登場した、福岡の柔らかいうどんなど、隠れた名物を紹介していきます。

孤独のグルメ福岡編のお店は?みやけうどんなどロケ地一覧【博多出張スペシャル】のイメージ

目次

  1. 孤独のグルメ福岡編のお店を徹底調査!
  2. 孤独のグルメseason4博多出張スペシャルは福岡編!
  3. 孤独のグルメ福岡編のみやけうどんが話題に!
  4. 孤独のグルメ福岡編のお店のロケ地一覧!
  5. 孤独のグルメ福岡編のお店に行ってみよう!

孤独のグルメ福岡編のお店を徹底調査!

「孤独のグルメ」主人公の井之頭五郎は東京で仕事をしているため、主に紹介されるお店は関東が中心です。今回は特別編として「孤独のグルメ」シリーズ初の遠方出張で、九州は福岡が舞台となります。出張でいつもとは少し違う、スペシャルな「孤独のグルメ」となっています。今回は登場したお店と孤独のグルメの魅力についてをご紹介します。

孤独のグルメseason4博多出張スペシャルは福岡編!

孤独のグルメシリーズとは?

「孤独のグルメ」とは原作・久住昌之、作画・谷口ジローのコンビによる異色のグルメ漫画です。主人公は個人で雑貨輸入商を経営している独身貴族の井之頭五郎。井之頭が仕事の合間に立ち寄ったお店で、誰にも邪魔されずにひたすら食事をする様子を描いています。ドラマ版「孤独のグルメ」は漫画版「孤独のグルメ」を原案にしていますが、ドラマではすべてオリジナルの話で構成されています。

「孤独のグルメ」の大きな特徴は、ドラマ内に登場するのがすべて実在する店、実在する料理であることです。そのため「孤独のグルメ」の舞台となったお店に実際に足を運んでドラマの中で主人公が食べた料理を食べる、通称“聖地巡礼”する人も多くいます。「孤独のグルメ」は現在シーズン7まで放映されており、年末にも特番の放送が決定しています。台湾ではウェブドラマシリーズ化もされています。

孤独のグルメの魅力とは?

「孤独のグルメ」とはどこにでもいそうな中年男性が、仕事先で立ち寄ったお店で、1人で食事するだけのドラマです。顧客とのちょっとしたやりとりはあれど、事件など何もおこりません。主人公の井之頭五郎が訪れるのは、大衆食堂や老舗の雰囲気漂う渋めの個人店など、庶民に手が届くようなお店ばかり。主人公はモノローグ(心の声)で饒舌に語り、周囲の視線にもめげず、ひたすら美味そうに食べます。

井之頭のモノローグの脳内実況は、いつも美味い飯に対する情熱と冒険心に溢れています。美味い飯を逃すものかと、メニューを隅から隅までじっくりと眺めます。周囲の客と定員のやりとりと、他の客が食べる料理を盗み見たりして、悩みに悩んで料理を厳選します。そして出てきた料理を、ただ美味い美味いと食べるのです。そんな姿に視聴者は共感し、強く支持するのです。

俳優の松重さんは元々は小食で、役作りのために極限まで空腹にしてから撮影に臨むそうです。空腹時に食べる最初の一口は大変美味しいそうで、その役者としてのこだわりが、深夜の視聴者に「美味しそう」だと思わせる演技につながり、「孤独のグルメ」シリーズは長く支持され続けています。

井之頭五郎役 俳優・松重豊

松重豊さんは1963年生まれ、福岡県出身の俳優です。松重さんは20歳の頃から俳優をされていますが、連続ドラマの初主演は「孤独のグルメ」です。元々小食でありながら、健啖家の井之頭五郎を演じきり、一躍ブレイクしました。本来はシーズン3で降板する予定が、深夜ドラマにしては異例のヒットを飛ばし、続投することになりました。

多彩なゲスト

孤独のグルメといえば、多彩なゲスト出演者です。井之頭の友人として登場した奥村鉄也は、テレビチャンピオンのリポーターとしておなじみの中村ゆうじさん。みやけうどんのオヤジを、福岡出身の喜劇役者小松政夫さん。一富の女将を福岡出身の女優、りりィさんが演じています。その他にも店の客などに福岡出身の芸能人が多数出演しているので、要チェックです。

原作者・久住昌之の活躍

漫画版原作者の久住昌之さんは、ドラマ版「孤独のグルメ」とも切っても切り離せない存在です。久住さんはドラマ本編後のミニコーナー「ふらっとQUSUMI」にも出演されています。ドラマで紹介されたお店に足を運び、ドラマで出た料理だけでなく、久住さんの興味を持った料理を堪能する人気コーナーです。

久住さんは、ドラマ内で使われる一部の楽曲も手がけています。シリーズ放映当初は予算も少なく、バンドマンでもある久住さんは、ギャラはいくらでもいいと言って、作曲を引き受けたそうです。耳に残る印象的な音楽は、孤独のグルメというドラマには欠かせない要素となっています。

孤独のグルメシーズン4博多出張スペシャルとは?

孤独のグルメシーズン4、孤独のグルメSP真夏の博多出張編は「孤独のグルメ」シリーズ初となる1時間特番として放送されました。シーズン4にして初めての遠方出張。放送時間も深夜から夕方へ。「孤独のグルメ」恒例のゲストの俳優として、福岡に関係する芸能人が多数出演しています。よくよくみれば、客をお笑い芸人が演じていたりと、隅から隅まで見逃せない内容となっています。

孤独のグルメ福岡編のみやけうどんが話題に!

出張先の博多で小腹が空いた井之頭五郎が仕事前に何か腹に入れようと「あえてラーメンじゃなしにうどん」と言って入ったのが、福岡県福岡市博多区上呉服町、呉服町駅の最寄りにある「みやけうどん」です。地元で50年以上愛され続ける老舗のうどん屋で、「うどん」と書かれた大きな提灯が目印の、昭和レトロな雰囲気が魅力のお店です。出張でこういった定番を少し外した店に挑戦するのも孤独のグルメならではです。

店内にはカウンター席と、孤独のグルメの劇中で「斜めっている」と言われた古い木のテーブル席があります。レトロな雰囲気で統一された店内が、来店者が揃って「渋い」と言う店の雰囲気作りに一役買っています。

みやけうどんの看板メニューは?

「みやけうどん」のメニューはシンプルで、「うどん」「そば」「いなり」とトッピングしかありません。極太でコシのない、非常に柔らかい麺が特徴です。博多のうどんは『腰抜けうどん』と呼ばれるほどコシがなく、つゆをどんどん吸収するので、食べても食べても減らないうどんとして知られています。デーブルにはネギがあり、ネギ入れ放題なのが福岡スタイルです。

井之頭五郎が注文したのは「丸天うどん」と「いなり」です。丸天とは、すり身を円形に揚げた、さつま揚げのようなものです。博多ではうどんのトッピングとして定番の品です。かつお節などのダシがきいたあっさりとしたつゆと、コシのないつゆを含んだ柔らかいうどんと、優しい歯触りの丸天の相性は抜群です。コシのないうどんなんて、と思う方も多くいますが、コシばかりがうどんの良さではありません。もし機会があれば一度挑戦してみるのはいかがでしょうか。

三角の形をした、具が何も入っていないシンプルないなり寿司です。酢飯と、甘さが控えめの油揚げの組み合わせの懐かしい優しい味です。値段はなんと1個50円。うどんや蕎麦も一杯320円。トッピングの丸天などは1個80円。合わせてもワンコインでおつりが来る、懐に優しい価格です。

また、ドラマ内では紹介されませんでしたが、「ごぼう天うどん」も博多を代表する名物です。こちらは練り物ではなく、ごぼうの天ぷらです。店によってゴボウの切り方や揚げ方は違いますが、みやけうどんでは薄く切ったゴボウをかき揚げにしています。さっくりとした衣は、すぐにつゆを吸ってしっとりします。つゆをたっぷり吸ったごぼう天も絶品です。

みやけうどんへのアクセスは?

住所は、福岡県福岡市博多区上呉服町10-24。福岡市地下鉄箱崎線呉服町駅より徒歩約2分。昭和の空気が漂う街並みの中、「うどん」と書かれた大きな提灯が目印です。営業時間は11:00~18:30、土曜11:00~17:30。日曜、祝日が定休日です。

孤独のグルメ福岡編のお店のロケ地一覧!

博多の「一富」

商工会議所のプレゼンを終えた五郎は、せっかくだからと博多区中洲へとグルメ調査に繰り出しました。ぶらぶらと歩くうち、「人形小路(にんぎょうしょうじ)」の看板を掲げる狭い路地を発見します。昭和レトロな香りが漂う人情味溢れる酒場通りで、和食に洋食と様々な店が軒を連ねる中、店の女将(りりィ)に声をかけられて入ったのが「味の店 一富(かずとみ)」です。創業50年以上で、人形小路で一番古い小料理屋だそうです。

こちらも老舗らしい渋いお店です。雰囲気のあるカウンターと座敷。劇中で「もろ飲み屋」と井之頭五郎が表現したように、酒に合う新鮮な魚貝や、手の込んだ一品料理の数々が魅力のお店です。作中で登場したそんな魅力的な料理をご紹介していきます。

1品目 鯖ごま

鯖ごまは本当に新鮮な鯖でなければ食べられない、福岡の郷土料理です。店に訪れる人のほとんどが注文する人気メニューです。一般的には胡麻鯖と呼ばれますが、あえて「鯖ごま」であると劇中でも強調されていました。小さめに切られた脂の乗った鯖にすり胡麻を満遍なくまぶし、刻み海苔が添えられています。

通常のごま鯖は味をつけるのですが、この店ではあえて味付けしていないため、醤油をつけていただきます。福岡ならではの脂の乗った新鮮な鯖の刺身と、福岡らしい少し甘めの醤油が、よく合います。小口切りの青唐辛子で味変を楽しむことが出来るようです。

2品目 鰺納豆

二品目は鰺です。そのまま食べて美味しい福岡の新鮮な鰺の刺身に納豆を混ぜ、細かく刻んだ白ネギを載せた贅沢な一品です。井之頭も劇中で「納豆をかき混ぜるという行為。それは祈りだ」と言っていたように、混ぜると味が変わり飽きが来ません。酒のつまみにも、白飯にもぴったりです。

3品目 変わり茶碗蒸し

見た目はシンプルな普通の茶碗蒸しです。中身は「なめこ」のみ。孤独のグルメの劇中では、なめこの茶碗蒸しでいいのではないかと疑問視されていました。味の方は、柔らかな食感と上品なダシのきいた、正当派の茶碗蒸しです。

4品目 若どりスープ炊き

水炊きならぬスープ炊きです。ドラマのメイン料理として、サブタイトルにも使われている名物料理です。あっさりとしたスープに、鶏もも肉、鶏のつみれ、キノコなどが入った一人鍋です。ネギと大根おろしが入ったポン酢でいただきます。お好みで柚子胡椒を混ぜて、味を変えて楽しむこともできます。

具を食べ終わったら、肉と野菜のダシがたっぷり出たスープを使って、シメの雑炊を作ってもらうことが出来ます。若鶏のスープ炊き雑炊は、たっぷりと玉子が溶かれ、紅ショウガ、刻みネギがトッピングされています。福岡名物の高菜漬もついてきます。劇中で井之頭五郎も「グレート、デリシャス、ワンダフル」と絶賛する美味しさです。

5品目 鯖茶漬け

茶漬けとありますが、お茶はかかっておらず「鯖丼」といった見た目の料理です。お茶をかけるなら、半分ぐらい食べたらかけるそうです。茶漬けという名前から受けるイメージよりも、がっつりとしたメニューですので、食べるさいは胃袋と相談してからにしましょう。

6品目 おきゅうと

ふらっとQUSUMIで原作者の久住昌之さんが注文した品です。孤独のグルメの劇中では「福岡県人のソウルフード」と井之頭五郎が表現していたように、福岡の定番グルメの一つです。天日干ししたエゴノリという海藻に、酢を加えて煮溶かし型に入れて固めて作った、海藻加工食品です。同じように海藻から作るところてんに似ていますが、使う海藻が違うので、ところてんよりもっちりとした食感です。

このもっちりとして喉ごしのいい、独特の食感を好む方が多いようです。包丁で短冊状に切ってから、ショウガ醤油や酢醤油で食べるのが定番です。こちらの店のおきゅうとは、作り方は企業秘密で、特に美味しいのだとか。

ふらっとQUSUMIも見逃せない

ふらっとQUSUMIのみに登場した品です。名物ばかりではなく、その店のオリジナルメニューも食べるのも孤独のグルメならではです。イチョウ切りされた大根に、レモンの薄切りが挟まっているだけのシンプルな料理です。味付けも塩だけで、素材の味で勝負しています。シンプルなのにとても美味しいと評判の品です。

最後に食べたのは、冷やしそうめん。一見普通のそうめんですが、よく見ればつゆが違います。普通のそうめんのつゆに比べて色が薄く、うどんのつゆのような色をしています。甘みがないからさっぱりと食べられるようにと、薄口醤油を使ったこだわりのつゆです。原作者の久住さんは、この透明っぽいつゆを「すっごく美味しい」と言って食べていました。

一富へのアクセスは?

福岡県福岡市博多区中洲4-2-24。福岡市営地下鉄空港線中洲川端駅(出入口4)から徒歩3分。人形小路のなかほどにあるお店です。営業時間は18:00〜25:00。日曜定休ですのでお店に行かれるさいはお気をつけください。

博多と言えば屋台

福岡の博多といえば忘れてはいけないのが中洲の屋台です。孤独のグルメ のドラマ内では井之頭が屋台の準備風景に感心するシーンがありました。ぶらぶらと歩くだけで、屋台の数と活気に圧倒されます。

孤独のグルメ福岡編のお店に行ってみよう!

この記事では「孤独のグルメ福岡編」に登場したお店「みけやうどん」と「富一」を紹介しました。孤独のグルメに登場するお店は、店の雰囲気、味ともにクオリティが高く外れなしです。

もし福岡へ出張や旅行に行かれる機会がありましたら、せっかくの機会なので今回紹介した店で、紹介した料理を食べて、井之頭五郎のように脳内実況に挑戦してみるのはいかがでしょう?未だに人気のシリーズですので、土産話にすれば盛り上がること間違いありません。

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