2018年11月25日公開
2018年11月25日更新
限界団地のロケ地や撮影場所まとめ!あやめ団地・アパートの場所は立川市富士見町?
フジテレビ系「オトナの土ドラ」シリーズのひとつとして放送されたドラマ『限界団地』。佐野史郎さん演じる男性が孫娘や父とともに団地へ引っ越し、かつての古き良き団地生活を守るためあの手この手で暗躍する心理サスペンスドラマです。ホラー色の強い今作ですが、物語の舞台となった「あやめ団地」のロケ地は一体どこだったのでしょうか?今回は『限界団地』の撮影場所に選ばれたロケ地やアパートを紹介します。
目次
限界団地のロケ地や撮影場所を徹底調査!
佐藤史郎さん主演のドラマ『限界団地』。限界団地は、佐藤さん演じる老人・寺内が思い出の「あやめ団地」に引っ越し、古き良き団地の生活と秩序を守るため暗躍するサスペンス・ホラードラマです。限界団地は、佐藤さんのドラマ初主演に加え、序盤から容赦なく展開される怒涛のストーリーが話題を呼びました。
限界団地では、人間の恐ろしい一面を感じさせる演者たちの熱演はもちろん、かなり不気味な外観の「あやめ団地」がドラマ全体の雰囲気をより一層引き立てています。この「あやめ団地」はいったいどこにある建物なのでしょうか?今回は『限界団地』のメインロケ地や、実際の撮影場所などを調査・ご紹介します!
限界団地とは?あらすじもネタバレ!
撮影場所に選ばれたアパートやロケ地も気になるところですが、そもそも『限界団地』とはどのようなドラマなのでしょうか?まずは限界団地のドラマの基本情報やあらすじについて、ネタバレを交えつつ簡単にご紹介していきます。
限界団地のドラマ基本情報
『限界団地』は、2018年6月から7月にかけてフジテレビ系「オトナの土ドラ」枠で放送されたテレビドラマです。連続ドラマ初主演の佐野史郎さんが主人公役をつとめ、他にも足立梨花さん、迫田孝也さんらが徐々に浸食されていく団地の住人たちを演じました。最愛の孫娘とともにさびれた「あやめ団地」に引っ越してきた老人・寺内誠司が、団地の秩序を守るためにさまざまな策を弄するサスペンス・ホラー作品となっています。
限界団地のあらすじ
かつては「夢のニュータウン」とも呼ばれ、人々の憧れの的になっていた住居・団地。しかし、住民たちが自然に助け合い、あたたかな連帯感と密接なつながりを持って生活していた団地文化は、現代日本社会においてはすでに過去のものとなっていました。ご近所づきあいも希薄になり、団地の住民たちは「一緒に生活」しているのではなく、「同じ建物に住んでいるだけ」という現状です。
主人公・寺内誠司(佐野史郎)は、かつて少年時代を過ごした思い出の「あやめ団地」に、要介護者の父親・仁(山谷初男)と最愛の孫娘・穂乃花(渡邊詩)を連れて引っ越してきました。寺内はかつての理想郷だった古き良き団地を取り戻し守るため、自治会長の仕事に積極的に関与し、徐々に住人たちの信頼を得ていきます。
その中でも特に寺内家の隣室に住む団地妻・桜井江理子(足立梨花)は、幼くして両親を亡くした穂乃花の「理想の母親」として寺内に目をつけられ、懐柔されていきます。その裏で、活動に非協力的な態度を取った独居老人が孤独死する事件などが頻発。また、火事で死んだ寺内の息子の妻の母親・菊池史代(朝加真由美)が彼を「人殺し」呼ばわりしたこともあり、江理子の夫・高志(迫田孝也)は寺内に不信感を抱くようになります。
高志の抱いた疑惑は正しく、立てつづけに起こった事件は団地の平穏を守ろうとした寺内による「制裁」でした。寺内は巧みに人心を掌握し、実は妻と息子を差し置いて同僚と不倫していた高志までをも陥れ、あやめ団地から追い出してしまいます。その後も寺内を憎む史代や、彼の行動の節々に違和を覚え始めた住人たちが行動を起こしますが、寺内の策と狂気の前に敗北。
寺内を駆り立てるのは「夢のニュータウン」である団地に対する強すぎる愛着でした。少年時代、恋心を抱いていた団地妻・東加代子(江波杏子)を暴力から守るため、彼女の夫を手に掛けていた寺内。「団地の平和を乱すものを壊しただけ」という言葉は今もなお彼の行動理念となっており、かつて父から贈られたお面のヒーロー「ダンチマン」として、あやめ団地の風紀を乱す者たちに次々と制裁を下しているのでした。
そんな中、あやめ団地の取り壊しの話が持ち上がり、同時に夫・高志と関係を解消した江理子がかつての憧れの先輩と再会、交際を始めます。あやめ団地を守りたいという思いと同時に江理子に対して強い執着を抱いていた寺内は一気にその行動をエスカレートさせ、自分がかつて犯した殺人について江理子に告白。怯えた江理子は息子・颯斗を連れて団地を飛び出してしまいます。
寺内はそんな江理子を颯斗の命を盾に脅迫し、彼女に「穂乃花の母親になる」ことを誓わせます。しかし穂乃花は江理子に「自分の両親を殺したのはおじいちゃんだと知っている」と告白。母親代わりとして穂乃花に愛情を抱いていた、そして寺内たちとの関係性に自分の居場所を少なからず見出していた江理子は、そんな穂乃花の告白を聞いて彼女を守ることを決意します。
自分の幸せのために穂乃花を利用し、さまざまな罪を重ねてきた寺内を制裁するため、江理子は眠っている彼を拘束し、「今すぐ飛び降り自殺しろ、そうでないなら自分が殺す」と包丁を手に迫ります。復讐のため、愛する者のため、ただ自分が生き残るため……各々の思惑を巡って、事態は急転直下の展開を迎えるのでした。
限界団地のロケ地や撮影場所を紹介!あやめ団地やアパートはどこ?
『限界団地』の作中でもかなり不気味な雰囲気を醸し出していた、主人公たちの住居「あやめ団地」。気になる撮影場所やロケ地はどのあたりだったのでしょうか?ここからは「あやめ団地」やアパートのロケ地について詳しく紹介していきます。
あやめ団地のロケ地は立川市富士見町団地!
舞台となった「あやめ団地」のメインロケ地となったのは、東京都立川市富士見町にある「富士見町団地」という場所だったようです。作中に登場した給水塔などもあり、ほんのりと昭和の雰囲気が漂うややレトロな雰囲気の建物になっています。周囲にも同じくらいに古びた雰囲気の建物が多くあるため、ややさびれた「あやめ団地」の撮影場所としては理想的な立地なのではないでしょうか?
寺内が住むアパートのロケ地は緑ヶ丘団地都営仙川アパート!
「あやめ団地」のメインロケ地は先ほど紹介した富士見川団地なのですが、寺内や孫の穂乃花たちが実際に住んでいたアパートは、別の場所にある建物を使って撮影されたようです。
こちらのアパートの撮影場所は、東京都調布市緑ヶ丘にある「緑ヶ丘団地都営千川アパート」になります。アパートの外観などを見比べても、外壁のつくりやベランダの形状がしっかり一致しています。佐野史郎さんらが演じる主人公一家や、足立梨花さんや迫田孝也さんらが演じるお隣一家が住んでいたのはこのアパートということになります。
このロケ地となったアパートもなかなか年季の入った外観になっており、さきほど紹介した「あやめ団地」のロケ地以上に不気味な雰囲気を醸し出しています。この「緑ヶ丘団地都営千川アパート」は、前田敦子さんや成宮寛貴さんが主演をつとめたホラー映画『クロユリ団地』の撮影場所、ロケ地としても使われたそうです。ひびが入って黒ずんだ外壁などがホラー系作品のロケ地にぴったりだという声もありました。
限界団地の主要キャストを紹介!
ここまでは『限界団地』のあらすじ、あやめ団地のロケ地として採用されたアパートの所在などを紹介してきました。最後に、『限界団地』の物語を熱演・怪演で盛り上げた主要な俳優・女優のみなさんを簡単に紹介していきます。
佐野史郎/寺内誠司
主人公・寺内誠司を演じたのは俳優の佐野史郎さん。佐野さんは1975年に劇団「シェイクスピア・シアター」に創設メンバーとして参加して以来、多彩な演技力を武器に活躍している俳優です。1986年に映画『夢見るように眠りたい』にて、映画初出演にして初主演を飾りました。
さらに、1992年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』でマザコン男性の「冬彦」役を演じると、強烈なインパクトを残す怪演が話題を呼んで一躍有名に。その後も「冬彦」のイメージから、知的な中にもどこか狂気をにおわせるような役柄に多く起用されてきました。他にも正統派やコミカルな役など、幅広い演技で様々な役割をこなす名俳優です。
そして、今回紹介した『限界団地』が佐野さんの連続ドラマ初主演作品となりました。自分の理想郷である団地を守るために手段を選ばない主人公・寺内の狂気を見事に演じ、大きな話題を呼んでいます。外面はいいものの内面にとてつもない狂気を抱えている寺内は、出世作となった『ずっとあなたが好きだった』の「冬彦」に通ずるものがある役柄です。佐野さんのぴったりの配役と言えるでしょう。
足立梨花/桜井江理子
主人公・寺内誠司の隣に住み、穂乃花の母親代わりとして重要な役割を担った主婦・桜井江理子を演じたのは足立梨花さん。足立さんは2007年、第32回「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で5万1923人の中からグランプリに選ばれ芸能界デビューを飾って以来、タレントとしてさまざまな番組に出演していますが、同時に女優としてドラマ、映画などにも数多く出演しています。
NHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』や『あまちゃん』などに登場したほか、TBSの「アッコにおまかせ!」日本テレビの「あのニュースで得する人損する人」のようなバラエティー番組にも出演するなど、幅広い才能を生かして活躍されている女性タレントです。『限界団地』では、夫からのモラハラや寺内の策に翻弄され、次第に変化していく団地妻の様子を迫真の演技で表現し、佐野さんの怪演同様こちらも話題を呼びました。
迫田孝也/桜井高志
主人公・寺内が引っ越してきてから立て続けに起こる事件に不信感を募らせ、しばしば彼と対立する江理子の夫・桜井高志。彼を演じたのは俳優の迫田孝也さんです。迫田さんは大学卒業後に上京して劇団「STRAYDOG」8年間所属し、数々の舞台やドラマなどに出演。オーディションの際に脚本家や映画監督などとして活躍する三谷幸喜さんと出会った縁で、彼が手掛けた作品に多く出演しています。
大河ドラマの『真田丸』で注目を集め、現在では『西郷どん』をはじめとしたドラマから映画、CM、バラエティー番組まで幅広く活躍されている方です。今回紹介した『限界団地』では、妻に日常的なモラハラを行っているうえに不倫までしている「クズ」と評判の役柄を演じましたが、確かな演技力で演じきったこともあって「ハマリ役」と評価する声もありました。
その他のキャスト
寺内が溺愛する孫娘・穂乃花を演じたのは、子役の渡邊詩(わたなべうた)さん。2018年時点でまだ5歳の女の子ですが、既に『相棒season16』『コンフィデンスマンJP』『定年女子』などのドラマで活躍している実力派の子役です。サスペンス・ホラーの『限界団地』でも、かわいらしい少女の姿から精神的に追い詰められていく様子までしっかりと演じました。
自治会長をつとめる悪趣味で無気力なフリーター・金田哲平を演じたのは俳優の山崎樹範(やまざきしげのり)さん。もともとは劇団「カムカムミニキーナ」に籍を置いていますが、現在は主にテレビ番組やCMで活躍されている方です。おもな出演作はドラマ『ラストフレンズ』『電車男』『半分、青い』など。『限界団地』では、気だるげでやる気のない役どころをかなり自然な演技で表現し評判を呼んでいます。
寺内の死んだ息子の妻の母で、娘を殺したのは寺内だと確信し恨みを晴らそうとする女性・菊池史代。彼女を演じたのは女優の朝加真由美さん。『ごくせん』『Dr.コト―診療所』『正義のセ』などさまざまな作品に出演し、優しい母親役からきつい性格の役まで幅広く演じ熟す名脇役女優です。『限界団地』でも暴走気味の姑役をパワフルに演じました。
寺内の父で、息子の狂気的な一面を知りつつも家族の情から秘密を胸に秘め続けていた老人・仁。彼を演じたのは俳優の山谷初男さんです。昭和の名脇役俳優として知られ、『太陽にほえろ!』『夏子の酒』『犬神家の一族』など、数々の有名なドラマ、映画、舞台作品などに出演してきました。素朴で優しい雰囲気の男性を演じることが多く、視聴者からは優しく温かみのある人物として印象を多く抱かれています。
寺内があやめ団地に住んでいた少年期に、とある事件から彼と深い関係を持っていた謎の老女・東加代子。彼女を演じたのは女優の江波杏子さんです。1960年に『おとうと』で映画デビューを飾り、その後初主演の『女の賭場』で大ヒット。シリーズは全17本に渡って制作され一躍スター女優となり、以降「昇り竜のお銀」として親しまれてきました。
近年では『食堂かたつむり』『娼年』などの映画や、『ぴんとこな』『かぶき者 慶次』のようなドラマ、舞台など、さまざまな作品に出演しています。残念ながら、2018年10月に肺気腫のため亡くなられました。
限界団地のロケ地や撮影場所まとめ!
今回は『限界団地』のロケ地や撮影場所についてまとめてご紹介ました。いかがだったでしょうか?ドラマファンの方は、住民の皆さんの迷惑にならない範囲でロケ地を「聖地巡礼」に向かってみるのもいいかもしれません!今波に乗っている人気俳優から大ベテランの役者まで、さまざまな名優の方々が出演している作品でもありますので、各キャストの今後の出演作にも要注目です。