2018年11月22日公開
2018年11月22日更新
六番目の小夜子のドラマキャストが豪華!あらすじや感想もネタバレ【恩田陸】
「六番目の小夜子」は、2000年の4月から6月までNHK教育テレビの「ドラマ愛の詩」にて放送されていたテレビドラマになります。かなり昔に放送されたドラマですが、とても人気のあるドラマとなっていて、再放送は5回放送されています。それもそのはず、実は出演キャストはとても豪華な俳優陣ばかりなのです。そんな気になる学園ホラーのドラマ「六番目の小夜子」の出演キャストと気になるあらすじをネタバレを含めながらご紹介していきます。
目次
六番目の小夜子のドラマキャストが気になる!
20年ほど前に放送されたドラマ「六番目の小夜子」ですが、出演キャストが豪華すぎる!と話題になっています。主要キャストを務め上げた山田孝之や栗山千明はご存知かと思いますが、その他にも有名な俳優さんがたくさん出演されています。そんな気になる「六番目の小夜子」の出演キャストをドラマのあらすじを交えながらご紹介していきます。尚、紹介の内容にはネタバレを含む内容もございますのでご注意下さい。
六番目の小夜子とは?恩田陸の原作小説も紹介!
六番目の小夜子の原作小説とは?
「六番目の小夜子」の原作者は恩田陸となっていて、彼女の描いた初めての作品となります。この作品がきっかけで作家デビューを果たされたそうです。番組のプロデューサーが恩田陸の高校時代の同級生だったということがきっかけで、「六番目の小夜子」のドラマ化が決定したそうです。
「六番目の小夜子」は、新潮社の第3回ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残った作品となっています。関根秋の姉、関根夏を主人公にした「六番目の小夜子」の番外編な的短編「図書室の海」は、「六番目の小夜子」の4年前の設定を描いた作品になります。また違った視点で「六番目の小夜子」を楽しむことが出来る作品となっているので、是非こちらもご覧ください。
六番目の小夜子のドラマ基本情報
「六番目の小夜子」は、2000年の4月から6月までNHKの「ドラマ愛の詩」にて放送されていたドラマとなります。主人公潮田玲たちの通う中学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えが存在します。「3年に一度生徒のだれかが『サヨコ』に選ばれ、誰にも知られずに3つの使命を果たすと、『大いなる扉』が開かれる」という内容となっています。今年のサヨコはなんと2人いて…。
ドラマの内容は、原作とは全くの別物と思っていいほど設定が違っています。原作を既に読んだ方でも十分楽しめるあらすじとなっています。逆にドラマを見た後に原作を読んでみてもその違いに楽しさを見出すことが出来る作品となっています。
原作者、恩田陸について
「六番目の小夜子」の原作者恩田陸は「ノスタルジアの魔術師」と言われていて、SF、ミステリー、ホラー等様々なジャンルの作品を描かれています。自身の母校の名物行事である、全校生徒が24時間かけて80kmを歩く伝統行事「歩行祭」を描いた作品「夜のピクニック」では、第2回本屋大賞と第26回吉川英治文学新人賞を受賞されています。この作品は2006年9月に映画化もされています。
2016年9月に単行本として刊行された「蜜蜂と遠雷」では、音楽コンクールを最初から本選までのすべてを小説として描かれた作品となっています。第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した作品となります。同じ作品での直木賞と本屋大賞のダブル受賞と、同じ作家が2度目の本屋大賞を受賞したことは、史上初のこととなるそうです。
六番目の小夜子のドラマキャストを紹介!
「六番目の小夜子」は、20年ほど前に放送されたドラマになりますが、驚くのはその豪華な出演キャストの面々になります。今では名前が通った有名な俳優、女優さんばかりが出演されています。そんな「六番目の小夜子」の気になるキャストをご紹介します。以下の内容は、ネタバレを含めたあらすじもご紹介していますのでご注意下さい。
キャスト一覧: 鈴木杏(潮田玲 役)
ドラマ「六番目の小夜子」の主人公。なんと原作では、この「潮田玲」役は存在しません。女子バスケ部に所属し、明るく元気でまっすぐな性格。幼馴染の関根秋に送られたサヨコの鍵を取って自分が六番目のサヨコになろうとします。何もかも完璧な美少女、沙世子に強いあこがれを抱きます。
小学生の頃から子役として芸能活動をしている鈴木杏。昔からよく見るなという方も少なくないはずです。母方の祖父がアメリカ人のため、アメリカのクオーターです。最近の出演ドラマでは2018年に放送された広瀬すず主演の「anone」で、弁当屋の店員を演じる瑛太の妻役を演じられています。
キャスト一覧: 栗山千明(津村沙世子 役)
玲の中学に転校してきた謎の美少女。玲と同じ女子バスケ部に入部します。勉強も良く出来、スポーツ万能の上に美人。ネタバレになりますが実は、「六番目の小夜子」のもう一人の小夜子になります。サヨコ伝説を知る生徒たちは、校庭のすみにある事故死した女生徒の慰霊碑に彫られた名前と同姓同名の彼女に疑惑の目を向ける生徒もいます。
雑誌「ピチレモン」「ニコラ」など元はファッションモデルだった栗山千明。1999年に映画「死国」にて女優デビューを飾ります。映画「バトルロワイヤル」に出演した際は、男子生徒との死闘を繰り広げるシーンが衝撃的だったと話題になり、女優としての名前が一気に上がりました。
この「バトルロワイヤル」の出演がきっかけで「キルビル」の出演アフォーがかかったそうです。「バトルロワイヤル」については「この作品がなかったら、女優を続けてなかったかもしれない」とコメントされるほど、思い入れの深い映画だそうです。最近出演されたドラマ「FINAL CUT」では、ヒロイン役を演じられています。
キャスト一覧: 山田孝之(関根秋 役)
玲の幼馴染。心臓の手術をして長期入院していたため、玲よりも1つ学年は上だが同級生として過ごしています。クールで大人びた性格であり、頭もいい。六番目のサヨコはもともとは秋が指名されたものでしたが、幼馴染の玲にサヨコの鍵を譲ります。両親は離婚しているため別姓ですが、隣のクラスの唐沢由紀夫は弟になります。
イケメンで名の知れる山田孝之ですが、スカウトされた時は「女の子に間違われてスカウトされた」そうです。「WATER BOYS」のイメージが強いかと思いますが、このクールな役柄「秋」のイメージと「WATER BOYS」の頼りない主人公、進藤勘九郎のギャップがあり過ぎて驚かれる視聴者がたくさんいたそうです。それもそのはず、山田孝之は様々な役柄をこなす「カメレオン俳優」といわれています。
キャスト一覧: 松本まりか(花宮雅子 役)
玲の親友で、しっかり者の学級委員長。玲や沙世子と同じく女子バスケ部に所属しています。松本まりかさんは、2018年放送のドラマ「ホリデイラブ」で演じた主人公の夫と不倫関係にあった井筒里奈役を演じられています。松本さんの「あざとかわいい」筒井里奈のキャラクターが注目され話題になりました。この「六番目の小夜子」が女優としての初めてのお仕事だったそうです。
キャスト一覧:勝地涼(唐沢由紀夫 役)
男子バスケ部に所属する、秋の弟。学年が1つ上の秋でしたが、長期入院で学校を休んでいたため同じ学年で学校に通っています。2005年の映画「亡国のイージス」では、一等海士の如月行役を演じ、日本アカデミー賞新人賞を受賞されました。最近では、元AKB48で女優の前田敦子と結婚し話題になりました。
キャスト一覧:山崎育三郎(加藤彰彦 役)
自分の成績のことについてはいつも神経をとがらせている、メガネでガリ勉の男子生徒。喘息の発作で入院してしまった加藤ですが、津村沙世子と一体何があったのか気になるところです。「モーニング娘。」の安倍なつみの旦那としても名前が知られている山崎育三郎ですが「ミュージカル界のプリンス」とも言われています。
現在、舞台などでイケメンな役を演じることが多い山崎育三郎ですが、「六番目の小夜子」ではガリ勉の地味な男の子を演じられているので、ギャップがとても面白いと話題です。視聴者からも「山崎育三郎が出演しているなんて知らなかった」という声が多いです。
六番目の小夜子のドラマあらすじをネタバレ!
20年ほど前に放送された「六番目の小夜子」ですが、今見ても面白く見れること間違いなしです。その理由は原作者の恩田陸の描く魅力的なあらすじの虜になるからです。謎が謎を呼ぶミステリアスなあらすじに視聴者は次の展開がどんどん気になっていきます。そんな気になる「六番目の小夜子」のあらすじをご紹介します。以下の内容は、ネタバレを含めたあらすじになりますのでご注意下さい。
ネタバレ1 サヨコの伝説とは
主人公、潮田玲が通う西浜中学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えがあります。その言い伝えの内容とは3年に1度、サヨコと名乗る生徒が選ばれ人知れず3つの約束を果たすことです。約束の内容は、赤い花を生ける、サヨコを演じる、サヨコを指名する、の3つになります。
その約束が果たされれば、大いなる扉が開かれ、3年後にまた新しいサヨコが現れると言われていました。実際に「サヨコ伝説」が成功した年は、学校全体が順調に進み、失敗した年は災いが起きていました。今年は「六番目のサヨコ」、一つ目の約束は1学期の始業式に赤い花を生けることになっていますが…。
ネタバレ2 始業式の朝、一つ目の約束を果たしにきた玲は
玲は、幼馴染の秋がサヨコに選ばれたことを知りますが、当の本人は全く興味が無い様子。玲は自分がサヨコになりたいと秋に頼みこみます。誰にもサヨコであることを知られないように、始業式の朝、1つめの約束の赤い花を生けに玲が登校すると、既に赤い花が生けてありました。驚く玲でしたが、同時に走り去る女子生徒の姿を目撃します。慌てて後を追う玲でしたが、見失ってしまい…。
さらに、始業式の最中に体育館の照明が落下する事故が起こり、サヨコの伝説を知る徒たちは「サヨコがやった」と騒ぎ出します。玲は落下した照明のそばに、赤い花が落ちているのを見つけます。そして始業式の後、玲のクラスに「津村沙世子」という女子生徒が転入してき、クラスは騒然となります。玲は、赤い花を生けたのはこの沙世子ではないかと疑います。
ネタバレ3 沙世子の正体とは?
「日曜の夕方、学校で待つ」という沙世子からの電話で呼び出された玲。しかし学校に現れた沙世子に「私も呼び出された」と言われ、驚きます。沙世子は玲に学校近くの国道で起こった事故のことと、事故で死んだ生徒の話を始めます。沙世子が何者なのか戸惑う玲に対し、沙世子は「私が六番目のサヨコよ」といい放ちます。
しかし、2人を尾行していた加藤にその言葉を聞かれてしまいます。2人は加藤を口止めするために分かれて彼を追いますが、加藤は沙世子に追いつかれてしまいます。そして…。翌日、加藤が喘息の発作で入院したことを知った玲と秋は、「碑を見て」という加藤の伝言を受け取ります。校庭の片隅にある碑に刻まれた文字を見に行きいく玲と秋。そこには「昭和六十三年 津村沙世子 享年十五」と刻まれていました。
ネタバレ4 謎が謎を呼ぶ展開に!「サヨコ伝説」の謎とは?
「サヨコの約束」でもっとも重要な「サヨコを演じる」文化祭に向けて物語は徐々に盛り上がりを見せてきます。自らを「六番目の小夜子」だと言い放った津村沙世子とは、一体何者なのか?そして意外な人物がサヨコ伝説の鍵を握っていて、物語は意外な展開を迎えます。「サヨコ伝説」の謎は解き明かされるのか?気になる内容となっています。
六番目の小夜子のドラマを観た感想や評価を紹介!
豪華な俳優陣が出演する「六番目の小夜子」ですが、「栗山千明や山田孝之は知っていたけど、まさか山崎育三郎も出演していたなんて・・・!」と言う山崎育三郎さんの出演に驚く声が多く挙がっています。「ミュージカル界のプリンス」と言われ、イケメンで名の知れる山崎育三郎さんですが、メガネのガリ勉姿というあまりのギャッップに全く気が付かなかったという方も多いようです。
いや、ちょっと待ってくれよ……#松本まりか さん#栗山千明 さん#鈴木杏 さん#勝地涼 さん#山田孝之 さん
— 春の恋⛄️💕 (@1978nen) March 16, 2018
をはじめ今なお活躍する俳優が
多く出演している認識はあった
でも!まさか!
この眼鏡の生意気な男子が!#山崎育三郎 さん!
だったなんて!!!!!#六番目の小夜子#ホリデイラブ pic.twitter.com/QtIHN5GCbD
「六番目の小夜子」のオープニングで流れるデーマソングが、「更に恐怖感をそそる!」と言う声も多数見受けられます。この曲はcobaさんの曲になるそうです。20年ほど前に放送されたドラマになりますが、「ドラマのあらすじはあまり覚えていないけれど、オープニングの曲は忘れられない」と言った声が多く、視聴者に強烈な印象を残した曲でした。
あのオープニングの恐怖感は一生忘れないな、 #六番目の小夜子
— 萌嗣@のんびり (@moe_minetu) October 23, 2012
「一度見たときはあらすじがよくわからないまま終わってしまったけど、再放送を見たらあらすじを理解できた」と言った感想もあり、一度見ただけではなかなか理解出来ないような、謎を多く含んだ物語となっています。ドキドキする恐怖感を味わいながらも、やっぱり見てみたくなる「六番目の小夜子」、もしまだ見ていないという方は、是非一度視聴されることをおすすめします。
六番目の小夜子のドラマキャストまとめ!
いかがでしたか?「六番目の小夜子」の、今では共演もなかなか叶わないようような豪華な出演キャストのご紹介と、ミステリアスなあらすじをネタバレを含めてご紹介させて頂きました。原作にいない主人公「潮田玲」の設定を考えても、ドラマ版ではオリジナルのキャラクターを登場させたり、舞台を高等学校から中学校に変更するなど、基本設定はそのままですが小説とは違った展開となっています。
「六番目の小夜子」はドラマと原作両方を楽しむことが出来る物語となっています。原作者「恩田陸」の世界に魅了された人はたくさんいるので、是非「恩田陸」ワールドを楽しんでみてください。きっとやみつきになること間違いなしです。