誰にも言えないの最終回ネタバレ!賀来千香子・佐野史郎主演で高視聴率

1993年にTBS系列で放送され大ヒットした日本ドラマ『誰にも言えない』の最終回(第12話)をネタバレ解説します。『誰にも言えない』は、前年の1992年に放映され同じく大成功を収めた日本ドラマ『ずっとあなたが好きだった』の続編として制作されました。賀来千香子・佐野史郎をはじめとした主要キャスト、および第1話から最終回直前の第11話までのあらすじも、あわせて解説していきます。また、ドラマに提供された主題歌も紹介します。

誰にも言えないの最終回ネタバレ!賀来千香子・佐野史郎主演で高視聴率のイメージ

目次

  1. 誰にも言えないの最終回が気になる!
  2. 誰にも言えないのキャストを紹介!賀来千香子と佐野史郎主演で高視聴率?
  3. 誰にも言えないのドラマあらすじをネタバレ!
  4. 誰にも言えないのドラマ最終回をネタバレ!
  5. 誰にも言えないのドラマ主題歌を紹介!
  6. 誰にも言えないの最終回ネタバレまとめ!

誰にも言えないの最終回が気になる!

賀来千香子と佐野史郎主演の日本ドラマ『誰にも言えない』は、誇張されたマザコン男性像を描くことで「冬彦さん現象」という大旋風を巻き起こした前作『ずっとあなたが好きだった』の続編です。要所要所で前作を思い出させるような過激なシーンが導入され、最終回では、それまで匂わせるにとどめていた前作との関連が、ついに解き明かされることになります。その最終回のネタバレを、順を追って説明していきましょう。

誰にも言えないのキャストを紹介!賀来千香子と佐野史郎主演で高視聴率?

日本ドラマ『誰にも言えない』では、前作『ずっとあなたが好きだった』で「冬彦さん」を演じた佐野史郎と、彼に翻弄されるヒロインの美和を演じた賀来千香子が、それぞれの息子・娘役として出演しています。また、冬彦の母を演じた野際陽子も別の役で出演し、前作に負けない高視聴率を叩き出しました(最高視聴率は、前作34.1%に対して、本作は33.7%)。ここでは、彼らをはじめとする主要キャストたちを紹介します。

賀来千香子/松永加奈子役

賀来千香子演じる松永加奈子は、交際していた麻利夫に捨てられ、身ごもっていた彼の子供も中絶します。その後、新たに出会った伸吾と結婚しますが、隣に麻利夫が越してきたことから、関係者一同を巻き込んだ様々な愛にまつわる人間関係の困難に直面することになります。なかでも、加奈子の兄と麻利夫は異母兄弟の関係にあたり、それが前作から続く乗り越えがたい運命として、彼女たちに重くのしかかってきます。

佐野史郎/山田麻利夫役

佐野史郎演じる山田麻利夫は、出世のため、交際していた加奈子を裏切り、大手出版社である山田書房社長の娘・美雪と結婚します。しかし、愛のない結婚生活の味気なさから、元恋人である加奈子を追い回すようになります。ますますエスカレートしていく「ストーカー(放映当時、この言葉はまだ普及前)」行為は、山田家を巻き込んだ大騒動に拡大し、最終的に麻利夫は、破滅寸前にまで追い込まれていくことになります。

山咲千里/山田美雪役

山咲千里演じる山田美雪は、山田書房社長の娘で、麻利夫と結婚します。しかし、夫の愛が自分ではなく元恋人の加奈子に向いていることを知り、嫉妬と憎悪から、二人の仲を引き裂こうとします。母親への依存度が高く、SMプレイのような「お仕置き」やスワッピングの提案など、良家のわがまま娘のような奔放さも見せますが、実は麻利夫のことを一途に愛しています。

野際陽子/山田愛子役

野際陽子演じる山田愛子は、山田書房社長で、社内クーデターの弁護を担当してもらったことから、麻利夫を娘婿にとります。占いに頼りすぎるところがあり、「破滅をもたらす蛇」として、加奈子や伸吾、さらには麻利夫にも、厳しい視線を向けてきます。反面、娘・美雪には甘く、その溺愛ぶりは、彼女を苦しめる加奈子たちのマンションを度々訪れては、ヒステリックに声を張り上げて激高するほどです。

羽場裕一/松永伸吾役

羽場裕一演じる松永伸吾は、加奈子の夫で、麻利夫の策略から山田書房へ転職することになります。窃盗・殺人・同性愛者疑惑に苦しめられ、また、後に明らかになる男性不妊症、そして妻と麻利夫との過去などから、自分に自信を失っていきます。しかし、訪れた危機をその度に乗り越えていくことで、夫婦の絆をむしろ強めていくことになります。

そのまんま東(現・東国原英夫)/栗林俊治役

そのまんま東(現・東国原英夫)演じる栗林俊治は、加奈子たちが住んでいるマンションの管理組合の理事を務めています。娘が一人いて、妻の和美とはお互いに悪口を言い合いながらも仲の良い家族を営んでいます。愛子から加奈子と麻利夫のスパイを月10万円で頼まれても断るなど、真面目な人柄です。

中村綾/栗林和美役

中村綾演じる栗林和美は、加奈子たちが住んでいるマンションの管理組合の理事を務めている俊治の妻です。おしゃべりですが親しみやすい性格でもあり、様々な嫌がらせや困難に苦しむ加奈子たちの支えになることもしばしばです。加奈子を泣かせた愛子に面と向かって物申すなど、勇ましさと優しさを兼ね備えたところがあります。

長谷川初範/森岡真一役

長谷川初範演じる森岡真一は、産婦人科の医師で、二度の中絶経験で不妊症になった加奈子の治療を担当しています。加奈子の不妊治療が終わり、今度は夫・伸吾の男性不妊症が発覚すると、自信をなくしている伸吾を励まして、夫婦で協力して治療に取り組むよう助言します。

誰にも言えないのドラマあらすじをネタバレ!

賀来千香子と佐野史郎主演の日本ドラマ『誰にも言えない』は、前作『ずっとあなたが好きだった』の続編ということで、設定上に重要なつながりを持っています。その謎が全て明らかになるのが最終回なのですが、そのネタバレを解説する前に、日本ドラマ『誰にも言えない』のストーリーのあらすじを、第1話から順番に解説していきましょう。

誰にも言えない:第1話「私を凌辱した男」

デパートに勤めていた加奈子は、客として来ていた麻利夫と交際することになりました。しかし、愛よりも出世を選んだ麻利夫に捨てられ、身ごもっていた彼の子も中絶します。また、その際、医師から今後妊娠できる可能性が極めて低いことを告げられます。傷ついた加奈子は、その後、新たに出会った伸吾と結婚し、新居のマンションに移ります。しかし、驚いたことに隣の部屋に引っ越してきたのは、麻利夫・美雪夫妻でした。

誰にも言えない:第2話「隣に棲む悪魔」

隣に越してきたのは偶然だと言い張る麻利夫を、加奈子は信用しきれません。そんな中、深夜にファックスで「もう一度君とやり直したい」という文面が、差出人不明で送られてきます。加奈子が疑わしく思っているちょうどその頃、麻利夫は自室の床下に隠していたトランクを開けていました。中には、大量の写真・イヤリング・フォーク・ハンカチ・髪の毛・口紅など、加奈子との思い出の品々が大量に収集・保管されていました。

誰にも言えない:第3話「罠に堕ちていく夫」

加奈子の夫・伸吾は、麻利夫から幹部候補として山田書房へ誘われます。麻利夫を信用できない加奈子は乗り気ではないものの、一介の営業マンで終わりたくなかった伸吾は、チャンスと思い、転職します。しかし、それは麻利夫の策略でした。伸吾は、不慮の事故で人を死に追いやってしまった高校時代の隠しておきたい過去を握られます。また、「加奈子が麻利夫に色目を使った」などと吹き込まれ、妻への不信感も募らせていきます。

誰にも言えない:第4話「不幸を呼ぶ蛇」

マンションの備品の消火器がなくなり、犯人は伸吾ではないかという噂が流れます。そんな中、山田書房社長の愛子は、麻利夫・美雪、伸吾・加奈子両夫妻を招いて、食事会を開きます。そして、信奉している占い師の先生から言われた言葉として、「この4人の中に我々を滅ぼす蛇がいる」と告げます。おたがいにさまざまな疑心暗鬼の眼差しが交わされるなか、加奈子は、なくなった消火器を自室のベランダで発見します。

誰にも言えない:第5話「恥ずかしい写真」

消火器に続いて、今度は「伸吾は人殺しだ」という噂が広まります。伸吾は、それは誤解ではあるが必ずしも嘘とは言い切れない事実であることを妻に語り、加奈子は動揺からベランダの消火器を川に捨てに行きます。しかし、次から次へと襲ってくる苦しみにもかかわらず、加奈子の夫を思う気持ちは揺らぎません。そんな中、加奈子がベッドでシーツを巻いて笑っている写真が、伸吾の机の中で見つかります。

誰にも言えない:第6話「八月の濡れた抱擁」

妻のベッド写真に、伸吾は怒りが収まりません。昔の過ちだと言う加奈子の弁解にも耳を貸しませんでしたが、麻利夫の仲裁もあり、ようやく反省することになります。伸吾は、二人のやり直しのために、プロポーズした湖へ行くことを計画しますが、そこへ麻利夫・美雪夫妻たちも付いてくることになります。麻利夫は、林の中で加奈子に復縁を迫りますが、その様子を、二人の過去に薄々気づきつつあった美雪に見られてしまいます。

誰にも言えない:第7話「深夜のお仕置き」

不妊治療に成功して喜ぶ加奈子と対照的に、美雪は、麻利夫に愛されない結婚生活にずっと苦しんでいました。美雪を溺愛する母・愛子も、「早く跡取りを作らなければ会社の経営は任せられない」と麻利夫に告げます。美雪は、伸吾・加奈子夫妻とともにディスコへ出かけて帰ってきた深夜、夫と加奈子の関係を直接麻利夫の口から聞かされると、父の形見である太い棒を取り出し、「お仕置き」と称して、麻利夫を何度も殴打します。

誰にも言えない:第8話「お義母さんが好き」

不妊治療に成功した加奈子でしたが、今度は伸吾が男性不妊症だったことが発覚します。麻利夫との関係も含めて全てを夫に打ち明けることを考えている加奈子のところへ、過去をすでに調査済みの愛子が訪ねて来て、「娘を苦しめるのがそんなにおもしろいか!」と詰め寄ります。一方、その愛子に、麻利夫は、「僕が愛しているのは美雪ではなく、母の面影が重なるあなたの方だ」と打ち明け、キスをし、窮地を辛うじて切り抜けます。

誰にも言えない:第9話「夫をレイプした男」

美雪が「子供ができた」と告げたことで、麻利夫は社長に就任します。それに伴い、伸吾も社長室長に昇進します。伸吾は麻利夫に加奈子との過去を尋ねますが、麻利夫は逆に伸吾の同性愛疑惑を持ち出し、「重役のポストを棒に振りたくなかったら余計な詮索はするな」と釘を刺します。しかし、麻利夫はパーティーでのあいさつで失態を演じてしまいます。麻利夫は、再び加奈子より出世を選んでしまったことで苦悩していたのです。

誰にも言えない:第10話「地獄に堕ちる蛇」

医師から男性不妊症であることを告げられた慎吾は、自分に自信を失い、加奈子に離婚を申し出ます。一方、失態続きの麻利夫も、「自分は加奈子を愛している、だから社長になるわけにはいかない」と、美雪にやはり離婚を願い出ます。ショックで酔いつぶれた美雪は、自室での加奈子との口論の最中、誤って階段から転落し、病院に運ばれます。

誰にも言えない:第11話「加奈子の逆襲」

美雪の妊娠が嘘だったことが判明し、加奈子も麻利夫との過去を夫に告白します。慎吾は会社を辞め、妻を信じていく決意をします。一方、麻利夫は、加奈子を拉致し、自室に監禁します。もみ合う中で、加奈子の口から麻利夫の父である「冬彦」の名前が出てきます。妻を助けるため部屋に踏み込んだ慎吾を前に、ライターで火を放とうとする麻利夫を止めようと、加奈子は、散らばっていたガラスの破片で麻利夫を刺してしまいます。

誰にも言えないのドラマ最終回をネタバレ!

賀来千香子と佐野史郎主演の日本ドラマ『誰にも言えない』第1話から第11話までのあらすじを解説してきました。前作『ずっとあなたが好きだった』の「冬彦さん」の名前が出てきたことで、いよいよ「誰にも言えない」秘密が明らかになります。それでは、ドラマ『誰にも言えない』の最終回をネタバレ解説していきます。

最終回ネタバレ1

加奈子に刺され病院に運ばれた麻利夫は、一命をとりとめます。しかし、病室のベッドで、愛子から、社内で再びクーデターが起き、愛子・麻利夫ともども役員会で解任を告げられることを報告されます。美雪とも離婚するよう迫られ、それだけではなく、麻利夫に対する山田家による復讐はこれからも続いていくと宣告されます。一方、加奈子と慎吾は、新しい場所で再び夫婦の関係をやり直すことを決意します。

最終回ネタバレ2

病院から抜け出した麻利夫は、マンションの自室の床下にいるところを加奈子に発見されます。麻利夫は、加奈子に、なぜ父・冬彦の名前を知っていたのか聞きます。そこで、加奈子は、「誰にも言えない」秘密を明らかにします。加奈子には兄がおり、その兄の父が冬彦だったのです。つまり、加奈子の兄と麻利夫は、異母兄弟にあたったのです。

また、冬彦は、加奈子の母・美和の面影がある女性を再婚相手に選んでいました。そのため、麻利夫は加奈子に母の姿を、そして加奈子は麻利夫に兄の姿を重ねていたのです。「父のようになりたくなかったのに、結局、父と同じことをしてしまった」と言う麻利夫は、一方で、「加奈子が僕を刺したのは、絶対に会ってはいけなかった運命を断ち切りたかっただけなんだ」とも言います。こうして、二人の関係は終わりを迎えます。

最終回ネタバレ3

病院にもどった麻利夫は、愛子から離婚届にサインさせられようとします。しかし、そこで美雪は、初めて母に逆らい、麻利夫と離婚したくないという「わがまま」を許してくれるよう、泣いて懇願します。愛子は、「そのかわり何があっても私はもう助けない」と言って、涙ながらに娘の望みを聞き届けます。こうして、強度の依存関係にあった母と娘は、それぞれ親離れ・子離れを果たします。

最終回ネタバレ4

数年後、双子の娘に恵まれた加奈子と慎吾は、家族で遊びに行った海で、一人の息子に恵まれた麻利夫と美雪に再会します。しかし、その息子は、発育が遅れていて、まだ歩くことも話すこともできません。ところが、双子の娘に「遊ぼう」と誘われると、ハイハイから立ち上がって、たどたどしいながらも一歩一歩歩き始めます。美雪と麻利夫は泣いて喜び、その光景を、加奈子は微笑みを浮かべて見守ります。

誰にも言えないのドラマ主題歌を紹介!

ではここで、賀来千香子と佐野史郎主演の日本ドラマ『誰にも言えない』に提供された主題歌を紹介します。当時は、ドラマとタイアップした主題歌が爆発的なセールスを記録する時代でした。日本ドラマ『誰にも言えない』の主題歌はどうだったのでしょうか?

松任谷由実「真夏の夜の夢」

賀来千香子と佐野史郎主演の日本ドラマ『誰にも言えない』に主題歌として提供されたのは、松任谷由実(ユーミン)の「真夏の夜の夢」です。前作『ずっとあなたが好きだった』の主題歌だったサザンオールスターズの「涙のキッス」と同じように、大ヒットを記録しました。オリコン週間シングルチャートで1位を獲得し、ユーミン自身にとっても初のミリオンセラーを達成した楽曲となっています。

誰にも言えないの最終回ネタバレまとめ!

日本ドラマ『誰にも言えない』の最終回ネタバレを、第1話からのあらすじ・キャスト紹介・主題歌情報とともに解説してきました。大ヒットした前作『ずっとあなたが好きだった』同様の大成功を収めた本作は、最高視聴率30%以上を叩き出した作品が5本あった1993年の民放テレビドラマを代表する一本です。

賀来千香子と佐野史郎、両者にとっても代表作と言える日本ドラマ『誰にも言えない』を、興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。

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