2018年11月09日公開
2018年11月09日更新
おんな城主直虎のキャストや登場人物一覧!視聴率やロケ地情報まとめ
2017年に放送された大河ドラマおんな城主直虎。大河ドラマの例にもれず実に多くの登場人物が登場し、それぞれのキャストがそれぞれの役を熱演しました。多くのキャストがハマり役として受け入れられ、それぞれの登場人物としておんな城主直虎の物語を盛り上げています。今回はおんな城主直虎の視聴率や撮影が行われたロケ地を紹介すると共に登場人物やキャストについて紹介していきます。
目次
おんな城主直虎のキャストや登場人物に迫る!
2017年に放送された大河ドラマが戦国時代、大国今川家と徳川家に挟まれた国衆、井伊谷の井伊家、そしてその井伊家のおんな当主、井伊直虎を主人公にしたおんな城主直虎です。おんな城主直虎にも例年の例に漏れず、実に多くの登場人物が登場し、それぞれのキャストがその物語を盛り上げました。
おんな城主直虎は既に放送が終了した事で、視聴率やロケ地に関しても多くの情報がまとめられています。今回はおんな城主直虎の視聴率やロケ地に関しても紹介しつつ、登場人物とそれぞれの登場人物を演じたキャストを紹介していきます。
おんな城主直虎の作品情報
出典: https://thetv.jp
NHKを代表する時代劇ドラマ枠、大河ドラマの第56作として放送されたのがおんな城主直虎です。大河ドラマの例にもれず全50話でまとめられた物語の中で、井伊家のおんな当主、井伊直虎にスポットを当て、その幼少期から最期までを描く物語になっています。2000年以降増えている女性を主人公にした大河ドラマとして高い注目を集めました。
放送期間中には数々の感想がSNSで投稿され、特にTwitterでは盛んに投稿されたとして、「#Twitterトレンド大賞」エンタメコンテンツ・オブ・ザ・イヤードラマ部門で1位を獲得するなどしています。女性である井伊直虎には残されている資料も少ない為、関連する家の資料などと歴史上の有名な出来事を上手く組み合わせる形で物語が構成されました。
おんな城主直虎のキャストや登場人物紹介!
ここからはおんな城主直虎に登場する登場人物の立ち位置などを紹介しつつ、それぞれの登場人物を演じるキャストを紹介していきます。
井伊直虎/柴咲コウ(幼少期:とわ/新井美羽)
おんな城主直虎の主人公が井伊谷のおんな領主、井伊直虎です。おんな城主直虎の中では初名は「とわ」であり、出家して「次郎法師」、井伊家の当主として「井伊直虎」を名乗ります。その為、場面や呼ぶ人物によって呼び方が変わる場面の多い登場人物でもあります。井伊家の嫡流ですが、他に男子がいなかった事もあって、男子のような活発さを持ち合わせており、自ら馬をかける姿なども度々描かれています。
そんな井伊直虎をおんな城主直虎で演じたキャストが女優で歌手としても活動する柴咲コウさんです。1998年に芸能界入りを果たすと女優としてドラマ、映画、CMなどに出演する傍ら、2002年からは歌手としても不定期的に楽曲を発表しています。女優としては映画「バトル・ロワイヤル」や「GO」への出演が有名で、近年ではおんな城主直虎と同じく時代劇である「信長協奏曲」にてヒロインで信長の妻、帰蝶を演じています。
またおんな城主直虎では実に4話をかけて直虎の幼少期を描いており、その幼少期に「とわ」を演じたのが子役の新井美羽さんです。2009年にデビューするとドラマを中心に活動、おんな城主直虎のように登場人物の幼少期を演じる機会も多いです。「花子とアン」の育子役や、「わろてんか」の藤岡てんの幼少期役で出演しています。またおんな城主直虎では幼少期の直虎役の他に、ストーリーの格となる「竜宮小僧」も演じています。
井伊直親/三浦春馬(幼少期:亀之丞/藤本哉汰)
直虎の幼馴染の1人で後に婚約者となるのが井伊直親です。幼名は亀之丞と良い、元服後も直虎などからは愛称であった「亀」の名で呼ばれる事があります。父、井伊直満が主家である今川家への謀反を疑われた際、連座として命を狙われる身となった事で一時期身を隠しますが、後に井伊に復帰、直盛の後を継いで後継者となります。しかし自身も父と同じく今川から疑われた事で命を落とす事になってしまいました。
そんな直親をおんな城主直虎で演じたキャストが俳優の三浦春馬さんです。4歳から児童劇団に所属する子役を経て俳優になった経歴を持っています。2006年放送のドラマ「14歳の母」にてヒロインの恋人役を務めた事で話題を集めました。以降映画、ドラマに出演を続けている他、舞台にも上がっています。大河ドラマは2003年の「武蔵-MUSASHI-」、2006年の「功名が辻」に続いておんな城主直虎が3作目の出演です。
またおんな城主直虎では直虎の幼馴染という設定なので幼少期時代にも登場、幼少期は子役の藤本哉汰君が演じています。2010年に芸能界入りし、2011年「家政婦はミタ」にて三田純役を演じてブレイクしました。近年では映画デビューも果たし、2018年公開の「こどもしょくどう」では主演として高野ユウト役を務めています。大河ドラマへの出演は2012年放送の「平清盛」に続いておんな城主直虎が2作目となります。
小野政次/高橋一生(幼少期:鶴丸/小林颯)
井伊家筆頭家老を務める小野家出身で、おんな城主直虎では直虎のもう1人の幼馴染なのが小野政次です。幼名は鶴丸といい、元服後も愛称だった「鶴」の名で呼ばれる事がある他、武家官位として「但馬」と呼ばれる事もあります。父の死後、井伊家の筆頭家老として、直親、直虎を支える事になる一方で、今川家との調整役として自ら望んで板挟みに合う道を進んでいきます。
そんな小野政次を演じたキャストが俳優の高橋一生さんです。俳優として数々の作品に出演し高い演技力を見せる一方で、1995年公開のジブリ映画「耳をすませば」にて主要なキャラクター天沢聖司役を演じた事でも知られています。1990年にデビューした事を思うと大河ドラマへの回数が多く、特におんな城主直虎での政次役では同年出演の他作とも合わせて多くの助演男優賞を獲得しています。
直虎の幼少期に登場する鶴松を演じたキャストは子役の小林颯君です。2011年に子役として芸能界入りを果たすと、日本大学芸術学部の自主映画「夢で逢えたら」でデビュー、2016年放送のNHK大河ファンタジー「精霊の守り人」のチャグム役でも名が知られるようになりました。大河ドラマへの出演はおんな城主直虎が初めてです。
井伊直政/菅田将暉(幼少期:虎松/寺田心)
おんな城主直虎の中で生まれてその成長が描かれるのが後に徳川四天王と呼ばれる事になる井伊直政です。おんな城主直虎では誕生から幼名虎松として、その後、万千代の名を経て井伊直政として元服するまでが描かれる事になります。幼少期から聡明さを見せる一方で、青年になって功を焦る姿などが描かれます。おんな城主直虎のもう1人の主人公的存在であり、おんな城主直虎は直政の成長物語でもあると言われています。
おんな城主直虎において直虎に次ぐ主人公といえる直政はその演出上4人の俳優が演じるという役所になっています。大人となった直政を演じたのが菅田将暉さんです。2009年に芸能界デビューして以降、「仮面ライダーW」のフィリップ役として活動する一方で数々の作品で主演、主要なキャラクターのキャストを務めています。大河ドラマへの出演はおんな城主直虎が初です。
また比較的長い直政の少年時代、虎松を演じたのが子役の寺田心君です。2011年に子役としてデビュー以降、ドラマ、映画、CMにと幅広く活動をしています。大河ドラマへの出演はおんな城主直虎が初めてです。
井伊直盛/杉本哲太
直虎の父でおんな城主直虎の放送開始時点で井伊家当主の座につくのが井伊直盛です。独立思想の強い一門衆と、今川家よりの小野家の間に挟まれて苦悩しながらも、常に井伊家の為を思って行動しています。直虎の見せる才気を誇ると同時に直虎が男子であったらどれだけ良かったかと考える場面も見られます。今川勢として桶狭間の戦いに従軍、家臣の命を救うべく自刃して命を落としました。
おんな城主直虎にて不遇な死を遂げる井伊直盛を演じたキャストは俳優の杉本哲太さんです。1981年に俳優としてデビューすると、ドラマに映画に活躍。大河ドラマへの出演が多い俳優さんとしても知られおんな城主直虎に出演する中でも最多の出演回数を誇っています。1989年の「春日局」、1990年の「翔ぶが如く」、1992年の「信長KING OF ZIPANGU」、1999年の「元禄繚乱」、2010年の「竜馬伝」に続いて6作目です。
千賀/財前直見
直虎の母である千賀は元々は今川家家臣の娘であり、井伊家と今川家とを結びつけるべく直盛に嫁いできました。桶狭間の戦いにて直盛が死ぬと、出家して「祐椿尼」と法名を号します。基本的に娘に甘い直盛にかわり、武門の家の娘として厳しく接する事が多い反面、直虎が当主となってからは陰ながら直虎を支えています。
そんな千賀をおんな城主直虎にて演じたキャストが女優の財前直見さんです。1984年のデビュー以降、所属事務所の中でも最古参のメンバーであり功労者の一人と言われています。シリアスな役からコメディーまで演じる事ができ、多くのドラマに出演しています。大河ドラマへの出演は1993年の「炎立つ」、2005年の「義経」以来おんな城主直虎が3度目の出演になります。
井伊直平/前田吟
直虎の曽祖父でおんな城主直虎の物語開始時点の直盛時代から見て先々代の井伊家の当主なのが井伊直平です。その経歴からも分かるように井伊家一門衆の中でも最年長者であり、元当主という立場もあって強い発言力を持っています。また井伊家が今川家の軍門に下ったのは直平が当主の時代であり、今でも反今川派の考えを貫き通しています。直親謀反の疑いの際、潔白証明の為に出陣した戦で命を落とす事になりました。
おんな城主直虎にて井伊直平を演じたキャストは1964年から俳優として活動する前田吟さんです。映画「男はつらいよ」シリーズの諏訪博役として全シリーズに出演を続ける事で知られる俳優さんで、数々のシリーズ作に出演を続ける俳優さんとしても知られています。大河ドラマへの出演は1968年の「竜馬がゆく」に始まり、1981年「おんな太閤記」、1989年「春日局」、2006年「功名が辻」に続きおんな城主直虎が5作目です。
井伊直満/宇梶剛士
直虎から見ると大伯父にあたり、直親の父であるのが井伊直満です。直系男子のいない井伊家の跡継ぎ問題に主家である今川家の考えが反映されるのを嫌い、息子である直親と直虎を婚姻させようとしますが同時に北条家への内通を疑われて今川家から呼び出しを受け、殺される事になってしまいます。おんな城主直虎で最初に明確に死が描かれた登場人物です。
おんな城主直虎では僅か1話のそれも途中までしか出演しない井伊直満ですが、演じるキャストは1981年から活動を続ける俳優の宇梶剛士さんです。バラエティにも積極的に出演をする俳優さんである一方実に多くの作品に出演しており、大河ドラマに絞っても、2001年の「北条時宗」、2004年の「新撰組」、2012年の「平清盛」、2014年の「軍師官兵衛」に続きおんな城主直虎が5作目の出演となります。
しの/貫地谷しほり
井伊家の家臣の1人奥山朝利の娘で直親の妻、そして虎松の母となるのがしのです。直親が井伊家に戻ってきた際、直虎の願いもあって婚姻の約束を白紙に戻した事から、跡継ぎを残すべく結婚しました。結婚後も残る直親と直虎の強く深い絆を憎々しく思っており、事ある毎に直虎に感情的にぶつける事がありました。直親の死後、直親に隠し子がいた事が分かった事で直虎と和解し、精神的にも成長し松下家に自ら人質として嫁ぎました。
おんな城主直虎においてしのを演じたキャストは貫地谷しほりさんです。2002年に映画「修羅の群れ」にて女優デビューを果たすと、数々の作品に出演2007年NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」で主演を務めてブレイクしました。大河ドラマへの出演は、2007年の「風林火山」、2010年の「龍馬伝」、2013年の「八重の桜」以来おんな城主直虎が4度目の出演となります。
南渓和尚/小林薫
おんな城主直虎にて井伊家のアドバイザーを務めるのが南渓和尚です。龍潭寺の住職ですが、元々直平の息子でもある事から、外交僧なども務めています。直虎にとっては井伊家としては大伯父の1人であると同時に次郎法師としての師でもあります。直虎を尼ではなく僧とした事など、井伊家を残すべく重要な提案をしている他、直虎となった後もよきアドバイザーとして直虎を支えています。
そんな南渓和尚役のおんな城主直虎でのキャストが俳優の小林薫さんです。1970年代から活動を続ける俳優さんで、同じ役所でシリーズ作に出る事も多く、多様な映画、ドラマに出演しています。これまでキャストとして出演した代表作には「ナニワ金融道」や、「天皇の料理番」などがあり、大河ドラマへの出演は1982年の「峠の群像」、1985年の「春の波涛」以来おんな城主直虎が実に30年振りの出演となります。
瀬戸方久/ムロツヨシ
直虎が当主となって初めて迎え入れた家臣が瀬戸方久です。元々は解死人でしたが幼少期の直虎との接点により得た金を元手に商売を始め、直虎が当主になる頃には村はもちろん、井伊家にも金を貸す立派な商人になっていました。商機に敏感で主に金銭面で直虎をサポートしますが、金銭を優先するあまり直虎を裏切った事もあります。
そんな瀬戸方久のキャストをおんな城主直虎にて務めたのが俳優でコメディアンとしても活動するムロツヨシさんです。俳優としての活動を始めたのは2005年の事で、以降三枚目なキャラクターから真面目なキャラクターまで幅広く演じる俳優として活動を続けています。大河ドラマへの出演は2012年放送の「平清盛」依頼おんな城主直虎が2度目になります。
龍雲丸/柳楽優弥
おんな城主直虎のオリジナルキャラクターで、直虎と交流を持つのが龍雲丸です。当初は盗賊の頭でしたが、井伊家家臣になる打診を受けるも拒否し、よろずやになっています。本来直虎は生涯独身を貫いたと言われていますが、おんな城主直虎では一時期龍雲丸と夫婦のような関係を築いていた時期もありました。最終回で、直虎が幼少期の姿に戻った際に初めて幼少期の姿が描かれるなどおんな城主直虎の直虎にとって重要な登場人物です。
そんなおんな城主直虎のオリジナルキャラクターである龍雲丸のキャストを務めたのが俳優の柳楽優弥さんです。2003年に俳優として活動を開始すると、事実上の初出演作である「誰も知らない」にてオーディションから主役に抜擢、当時14歳ながらカンヌ国際映画祭にて史上最年少、日本人では初めて男優賞を獲得するに至りました。大河ドラマへの出演はおんな城主直虎が初となります。
今川義元/春風亭昇太
おんな城主直虎の物語開始時点で井伊家の主家である大大名今川家の当主を務めるのが今川義元です。直虎と直接対するのは幼少期のみですが、政次を通して井伊家に様々な難題をふっかけています。身内以外の下の身分の者がいる場では直答することはなく、側近を介すか所作にて意志を伝えています。また今川領内では「太守様」と呼ばれています。もちろん桶狭間の戦いにて戦死する事になるので登場する機会は少ないです。
そんな今川義元のおんな城主直虎でのキャストが落語家の春風亭昇太さんです。2010年から現在に至るまで「笑点」のメンバー、司会者として活動し、新作落語などを創造する傍ら俳優としても盛んに活動しており、大河ドラマにも2014年から「軍師官兵衛」2015年「花燃ゆ」と続けて出演、1年空けておんな城主直虎が3作目の出演となります。
今川氏真/尾上松也(幼少期:龍王丸/中川翼)
義元の跡をついで今川家の当主となるのが今川氏真です。おんな城主直虎の年代的に義元よりも長く登場し、主要な3人を除いて数少ない幼少期が描かれている登場人物でもあります。またおんな城主直虎では今川家滅亡後も登場し続け、最終回間際まで活躍しています。当主としての才は義元には及びませんが、それでもなんとか大大名今川家を残そうと奮戦する姿が描かれる事になる一方、文化人としての活躍も目立ちます。
そんな今川氏真を演じたのが歌舞伎役者の尾上松也さんです。1990年、5歳で歌舞伎役者としてデビューを果たすと、以降数々の役を演じる一方で、自主公演の開催、ミュージカルへの出演、映画やドラマへの出演にアニメの吹き替え、バラエティへの出演と幅広く活動しています。大河ドラマのキャストとしては1995年の「八代将軍吉宗」、2000年の「葵 徳川三代」、2009年「天地人」に続いておんな城主直虎が4作目になります。
また直虎の幼少期にはとわが人質として駿府に来た際にも登場、蹴鞠で直虎が勝つまで辞めないという方法で敗れるなどしました。少年期の氏真役のキャストは子役の中川翼君で、2015年に活動開始後、映画「僕だけがいない街」での藤沼悟役、「覆面系ノイズ」のモモの幼少期役などで出演、大河ドラマでのキャストはおんな城主直虎が初の事になります。
寿桂尼/浅丘ルリ子
義元亡き後の今川家の実質的な支配者で「女大名」の異名を取るのが寿桂尼です。義元の母であり、氏真の祖母でもあります。直虎にとっては同じく女性でリーダーを務める者であるとして尊敬の念を抱かれていると同時に手ごわい強敵として立ちはだかります。武田信玄をして相手するのが面倒だと思われる程の女傑であり、最期には氏真に今川家を託して没してしましました。
そんな寿桂尼をおんな城主直虎でのキャストが、浅丘ルリ子さんです。1954年から女優として活動する大ベテランで、映画を中心に活躍、その活躍から浅丘ルリ子さんを題材にした小説が描かれ舞台化されるなどもしています。大河ドラマでは1968年に「竜馬がゆく」、1977年に「花神」にキャストとして出演されており、おんな城主直虎にて実に40年振りに大河ドラマに出演されました。
徳川家康/阿部サダヲ
おんな城主直虎でキーを握る人物の1人が戦国時代を終わらせる存在である徳川家康です。直接的に描かれる機会こそ中盤以降ですがその名は度々登場していました。おんな城主直虎では幼名でる竹千代から名前が登場しています。義元死後、今川家から独立。ちょうど前年に放送された「真田丸」の第一次上田合戦付近までが描かれています。また直政元服の際に、井伊家と小野家の通字を使い「直政」と名付けた本人でもあります。
おんな城主直虎においても重要な位置にいる徳川家康ですがそのキャストは俳優の阿部サダヲさんが務めています。舞台を中心に活動していましたがその高い演技力が認められてドラマなどへも出演するようになると数々の作品に出演。大河ドラマへは1999年放送の「元禄繚乱」2012年放送の「平清盛」に続いておんな城主直虎が3作目である他、2019年放送の「いだてん」にも主演での出演が発表されています。
瀬名(築山殿)/菜々緒(幼少期:丹羽せいら)
井伊家から人質として今川家に嫁いだ佐名の娘で、直虎の親友、家康の妻となるのが瀬名姫です。直虎とは幼少期時代、とわが人質として駿府に滞在した際に出会い、その後手紙でやりとりをし時に相談相手として、時に頼みごとをするなど良好な関係を築いていました。家康に対して度々「井伊の事をお忘れなきよう」と念をおしており、それが直政が生まれるきっかけの1つとなります。
そんな瀬名役のおんな城主直虎でのキャストはファッションモデル、タレント、女優として活動する菜々緒さんです。女優としてのデビューは2011年放送の「ウレロ未確認少女」で、以降も数々の作品に出演、主演作も多く、2018年には「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」にて主演を務めています。大河ドラマへの出演はおんな城主直虎が初出演です。
瀬名は直虎の幼少期にも出演しており、その際には丹羽せいらさんが瀬名役を演じています。雑誌モデルとしての活動や、CMへの出演は行っていましたが、子役としてドラマ出演を果たすのはおんな城主直虎が初であり、ドラマデビューはおんな城主直虎という事になります。これからの活躍を期待される子役俳優さんです。
織田信長/市川海老蔵
戦国時代の革命児織田信長は年代的にまだ天下人とは言えない状態から、最期には本能寺の変をおこされるまでが描かれています。直虎と直接的な関係こそ回無ですが、長篠の戦いなどの際に登場、その圧倒的な存在感を見せつけています。
おんな城主直虎においては断片的に描かれるだけの信長ですがそんな信長のキャストは歌舞伎役者の市川海老蔵さんです。歌舞伎役者の若手のスターとして数々の舞台に上がる一方で俳優としておんな城主直虎のような時代劇はもちろん、現代劇にも出演しています。大河ドラマには1994年放送の「花の乱」での足利義政の青年時代役、2003年放送の「武蔵-MUSASHI-」では主演として宮本武蔵役を務めた実績があります。
おんな城主直虎の視聴率は?
おんな城主直虎のキャストに関して紹介した所でここからはおんな城主直虎の視聴率について紹介していきます。
平均視聴率は12.8%
おんな城主直虎は年間全50話全ての平均視聴率が12.8%となっています。この数字は2018年放送の「西郷どん」までを含めた大河ドラマ全57作の中でワースト3に入ってしまう数字になっています。そのように聞くと非常に低く感じますが、元々マイナーである井伊直虎という主人公であるという内的要因はもちろんですが、近年のテレビ離れの影響を大きく受ける結果となっています。
その証拠に大河ドラマの視聴率をワーストで並べると、2012年放送の「平清盛」、2015年放送の「花燃ゆ」、そしておんな城主直虎、2018年放送の「西郷どん」と2010年以降の放送作品は軒並み低迷しており、大成功だったと言われる2014年放送の「軍師官兵衛」や2016年放送の「真田丸」でさえ、ワーストトップ10入りしてしまう結果となっています。
またこれらの作品の視聴率は「リアルタイムに視聴していた人」の統計データであり、録画で視聴している人、またはNHKが運営するオンライン動画サービス「NHKオンデマンド」などでの視聴率は加味されていない点も留意する必要があります。
もちろん、前年の真田幸村などのように歴史に詳しくない人でも名前は聞いた事あるというような超メジャーな武将の後という放送タイミング、これまでの大河ドラマで女性主人公は中盤で話がグダグダになってしまう事が多かったという点もおんな城主直虎の視聴率に影響していると考えられます。
おんな城主直虎の最高視聴率
より細かく視聴率を見ていくと大河ドラマはもちろん他のドラマでもそうであるようにおんな城主直虎の最高視聴率を獲得したのは初回の放送で16.9%、その次に高いのが、幼少期の区切りとなる4話と、初めて本格的に主演の柴咲コウさんが直虎を演じた5話で16.0%となっています。大河ドラマはドラマとしては長編なのでどうしても物語の流れを追いやすい前半の方が視聴率の数値は高めです。
視聴率と反比例するように感想の多さはダントツなおんな城主直虎
インターネット、特にTwitterのような気軽に感想を投稿できるSNSの普及の影響は大きく、視聴率の低さを考えると驚くべき程に感想が多く見られます。上記でも紹介しているようにトレンド大賞を受賞する程に大きな反響があったのは間違いなく、やはり大河ドラマの力というものを示す結果と言えます。同時に単純に視聴率でその作品の反響が観れないという事が分かる例にもなっています。
もちろん感想には好意的な物から、批判的な物まであり、中には「これは本当に視聴しているのだろうか?」と思われるような感想までありますが、総じて視聴率がそのまま作品の面白さを計る数値として最早機能していない事を示しています。
おんな城主直虎のロケ地について
近年旅行の1つの方法として知られる「聖地巡礼」、おんな城主直虎でも放送中、放送後もゆかりのある地やロケ地などを訪れる人が増加しています。ここからはおんな城主直虎のロケ地について紹介していきます。おんな城主直虎は井伊谷がある静岡県浜松市を中心にした場所がロケ地になっていますが、戦国時代の雰囲気を出す為、人目の少なく自然豊かな場所で撮影する為にそれ以外の場所でも撮影が行われているようです。
ロケ地①:久留女木の棚田
直虎の当主時代に作られたと言われ、現存するのが久留女木の棚田です。棚田のシーンはここをロケ地としています。まさに直虎ゆかりの土地であり、現在は「日本棚田百選」にも選ばれる壮大な景色を眺める事が出来ます。現在では私有地であり、お米の産地としても知られています。こちらは2016年10月7日に撮影が行われたという情報がある他、撮影の合間に取られたと思われる写真も公開されています。
直虎にゆかりがある地であると同時におんな城主直虎のロケ地でもあるので多くの人が訪れていますが、現在はあくまでも私有地であり、同時に現在もお米を作っているので、観光の際の注意を促されています。
ロケ地②:宿蘆寺(しゅくろじ)
おんな城主直虎でも描かれた直虎の次郎法師時代。直虎が次郎法師として出家した際に過ごした龍潭寺は現存し、井伊家の菩提寺として直虎はもちろん井伊家の墓があるなどしており、重要文化財として登録されています。しかし実際にロケ地として撮影が行われたのは、同じく静岡県にある宿蘆寺であると言われています。キャストの目撃情報などから2016年10月頃に撮影が行われたようです。
ちなみに現存する龍潭寺がそのままおんな城主直虎のロケ地とならなかったのは江戸時代に作られこちらも重要文化財に指定されている龍潭寺庭園があったからだと言われています。おんな城主直虎のロケ地ではありませんが直虎ゆかりの地である事は間違いなく、距離もそこまで離れていないのでおんな城主直虎のロケ地を巡る中で訪れてもいいかもしれません。
ロケ地③:彦根城
出典: https://serai.jp
おんな城主直虎でも活躍する後の徳川四天王の一人井伊直政。ドラマではちょうど元服して直政と名乗るまでが描かれていますが直政の時代に構想が練られ、彼の子である井伊直継の時代に築城が開始されたのが彦根城です。そんな井伊家にゆかりがある彦根城ですが、明治時代の廃城令を免れ天守が現存する城として国宝指定を受ける城になっていると同時に、時代劇のロケ地としてよくドラマ撮影が行われています。
年代的にはおんな城主直虎で描かれる事はないですが、井伊家ゆかりの地である事もあって、彦根城もおんな城主直虎のロケ地として使われているようです。しかし残念ながらその構造、おんな城主直虎以外にもドラマ撮影のロケ地として頻繁に利用されている事などもあって具体的にどの時期に撮影が行われたのかなどは不明です。
おんな城主直虎のキャストや登場人物まとめ
おんな城主直虎は大河ドラマの例に漏れず実に多くの登場人物が物語を形成しています。井伊家を中心に、有名な戦国大名やその家臣から、井伊谷に生きる農民に至るまで実に多くの登場人物がいます。またおんな城主直虎はそのテーマもあって、大河ドラマの中でも比較的架空の人物が登場人物に多い大河ドラマにもなっています。重要な役所である見える龍雲丸も実在しないおんな城主直虎オリジナルのキャラクターだというので驚きです。
大河ドラマはNHKを、そして日本を代表するドラマ枠として海外でも知られている程のドラマ枠なので出演しているキャストも毎年非常に豪華で、ハマり役と言われる人も非常に多いです。おんな城主直虎でもその傾向は変わらず、主要なキャストから脇役に至るまでその人数は非常に多く皆がそれぞれの役にしっかり入り込んだ熱演を観る事ができます。
またおんな城主直虎の1つの特徴としてセリフで語るのはもちろんそれぞれのキャストの表情で心情を語らせる事が多く、それらの演出に演じるキャストは見事に応えていると言えます。それぞれのキャストのファンだという人も充分に満足出来る演技を観る事ができるのでまだおんな城主直虎を視聴していないという人は1度視聴してみてはいかがでしょうか?