陸王は実話?アシックスなどのモデル企業やガイアの夜明けの放送内容を調査

2017年10月15日から12月24日までの間、毎週日曜日の21時から21時54分にTBS系日曜劇場で放送されていたテレビドラマ、『陸王』。この『陸王』ですが、実話なのでは、と噂されています。その理由として、ガイアの夜明けで放送された「陸の王を目指せ!」という回が『陸王』に類似しており、『陸王』で大手のライバル社である「アトランティス」のモデルが『アシックス』であるとの見解も。『陸王』は実話から作られた作品なのか、モデルとなった企業やガイアの夜明けの放送内容についてご紹介します!

陸王は実話?アシックスなどのモデル企業やガイアの夜明けの放送内容を調査のイメージ

目次

  1. 陸王の実話?その真相に迫る!
  2. 陸王とは?
  3. 陸王のドラマキャストを紹介!
  4. 陸王のドラマあらすじをネタバレ!
  5. 陸王は実話?ガイアの夜明けの放送内容を徹底調査!
  6. 陸王は実話?アシックスなどのモデル企業を徹底調査!
  7. 陸王のドラマを観た感想や評価を紹介!
  8. 陸王は実話ではないがリアルなストーリーが魅力のドラマだった!

陸王の実話?その真相に迫る!

2017年10月15日から12月24日まで、毎週日曜日の21時から21時54分でTBC系日曜劇場で放送されていたテレビドラマ『陸王』。老舗の足袋屋がランニングシューズ開発する話を軸に進むあらすじで、倒産寸前の中小企業が新製品を生み出して再起を果たすといったドンデン返しのストーリーだけに、多くの人々に感動を与え、視聴率は常に10%超え。最終回に至っては、20.5%を叩き出しました。

ストーリー展開や設定がしっかりしており、現実的にありそうな事柄だけに、視聴者の間では「『陸王』は実話なのではないか?」と噂されています。「火のないところに煙はたたぬ」というコトワザがありますが、『陸王』が実話なのでは、と噂されたのも正にそのコトワザ通り。『陸王』が実話ではないか、と思われた理由がありました。

テレビ東京系列で放送されている『ガイアの夜明け』という番組をご存知でしょうか?実は、2017年11月28日に放送された『ガイアの夜明け』で、『陸の王者をめざせ!』という放送回がありました。その内容が『陸王』のストーリーに似ている、と話題になり、『陸王』にモデルがあるのでは?と噂になりました。今回、このガイアの夜明けの放送内容を検証しつつ、『陸王』が実話であるのかどうかを調査します!

陸王とは?

ドラマ『陸王』について簡単に説明します。ドラマ『陸王』の原作は、『半沢直樹』や『下町ロケット』などの著者で有名な池井戸潤さんの『陸王』という作品で、集英社の『小説すばる』で2013年7月号から2015年4月号まで連載された後、2016年7月10日に単行本が発行された日本の小説です。

『陸王』は2017年10月15日から12月24日までの毎週日曜、21時から21時54分までTBS系の日曜劇場で放送されました。『陸王』の撮影には、連続ドラマでは珍しい長期間に及ぶ撮影になったとのことで話題にもなりました。撮影は2017年元旦のニューイヤー駅伝のロケから開始され、ランニングシューズがテーマとなるあらすじだけにマラソンや大会のシーンが多く、多数のエキストラも参加し、規模が大きい事でも注目されました。

過去に池井戸潤さんの作品である『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』が映像化され、人気を博しました。その時に制作に関わったスタッフが、今回の『陸王』でも携わっているとのことです。過去に実績のある制作スタッフが映像化させているだけに、ドラマ『陸王』が人気になった事も頷けます。

また、ドラマ『陸王』では主演したキャスト勢にも注目が集まりました。『陸王』で主演を務めたのが、主役である宮崎紘一役を演じた『役所広司』さんです。他にも注目を集めている俳優陣が出演しており、イケメン俳優として現在人気絶頂の『竹内涼真』さんを始め、『山崎賢人』さん、『佐野岳』さんなども出演しており、視聴者の心を癒してくれました。

陸王のドラマキャストを紹介!

それではここで、話題となったキャスト陣についてご紹介します。ドラマ『陸王』では、非常に多くの役が登場し、多くのキャストが出演しています。ベテラン俳優・女優を筆頭に、最近話題の若手俳優、若手女優まで本当に多くの方々が出演する『陸王』。キャスト陣が務めた役柄を始め、キャスト本人の情報も含めて簡単にご紹介していきます。

宮沢紘一/役所広司

『陸王』の主人公で、埼玉県行田市にある老舗の足袋製造会社『こはぜ屋』の4代目社長。時代に伴って売り上げが低迷し、資金難に陥っていたそんなある日、足袋製造のノウハウを生かしてランニングシューズが作れないかと考え、社員総出でランニングシューズ『陸王』の開発に挑んでいきます。

主人公である『宮沢紘一』の役を演じたのが、ベテラン俳優の役所広司さんです。役所広司さんは長野県出身で1956年1月1日に誕生。ワイ・ケイ事務所所属で、今や日本を代表する日本の男性俳優です。役所広司さんは、元々千代田区役所の土木工事課に勤務していた公務員だったそうで、ある日友人に連れられて観劇した『どん底』に感銘を受け、俳優への道を志したのだそうです。今や日本を代表する俳優の一人となっています。

宮沢大地/山﨑賢人

宮沢紘一の長男で、大学の工学部を卒業するが、就職に失敗し、『こはぜ屋』で働きながら就職活動を行っています。次第に父親の姿を見たり飯山のアシスタントについた事から、その中で自分にできる事を徐々に見出していきます。後に『メトロ電鉄』に就職が決まり、このままこはぜ屋に残ろうと考えていた大地を、「こはぜ屋で得られない知識や経験を蓄積して欲しい」と父親の紘一が背中を押し、メトロ電鉄へ就職しました。

宮沢紘一の息子、宮沢大地を演じたのが、若手イケメン俳優で人気絶頂の『山﨑賢人』さんです。彼は1994年9月7日に生まれ、スターダストプロモーションに所属。中学3年生の頃に原宿竹下通りのサッカーショップで声をかけられ、芸能活動を開始。2010年のドラマ『熱海の捜査官』に出演で俳優デビュー。その後は数々のイケメン役を演じ、『orange』や『四月は君の嘘』など、漫画を実写化した映画に多く出演されています。

正岡あけみ/阿川佐和子

『こはぜ屋』に勤める、縫製課のリーダー。誰にでも気さくに接し、明るい性格でムードメーカー。物怖じせず気が強いため、感情的になるのが玉に瑕。縫製課を束ねており、縫製に関する知識と技術は国宝級とも比喩される程。こはぜ屋への愛は非常に強く、買収話が出た際には誰よりも否定していました。

『陸王』で存在感を放っていた阿川佐和子さんですが、彼女の職業としては『女優』ではなく、『エッセイスト・小説家・タレント』なのだそうです。過去に放送されていた『ビートたけしのTVタックル』で、ビートたけしさんや大竹まことさんを始め、国会議員などの他の出演者と討論していた姿が印象的です。ありのままの飾らないキャラクターで人気。『陸王』では他の女優顔負けの演技力を披露し、抜群の存在感を残しました。

水原米子/春やすこ

『こはぜ屋』では正岡あけみと共に縫製課に務め、実質縫製課のナンバー2。しっかり者で、縫製技術に長けています。時にはあけみと共に従業員を引っ張っていきます。

春やすこさんは松竹芸能に所属する女性タレント、兼、女優。1980年代の漫才ブームでは『春やすこ・けいこ』の漫才コンビで人気を博し、『漫才界のピンクレディー』と称される程でした。現在は司会や女優として活躍されています。

富島玄三/志賀廣太郎

専務取締役で、経理担当常務。こはぜ屋のメンバーからは「ゲンさん」という愛称で呼ばれています。神経質で慎重なタイプであり、守りに入る性格。先代の社長時代からこはぜ屋に勤めており、『陸王プロジェクト』について現実的に見ており、苦言を言うことも。

富島玄三役を演じた志賀廣太郎さんは、日本の劇団である『青年団』の所属し、桐朋学園芸術短期大学演劇専攻非常勤講師も勤めていらっしゃいます。持ち前の風貌と渋い声でドラマや舞台の名脇役として活躍されています。例え脇役でも、少しでもかっこ良く演じようとする役者さんが多い中、志賀さんは配役のキャラクターや演出を理解して演じている事から、業界内では脇役において志賀さんの右に出る者はいないと言われています。

安田利充/内村遙

こはぜ屋の係長。通称「ヤス」。面倒見がよく、従業員のまとめ役になっています。何かと衝突しがちな宮沢と富島の間に立つ、緩衝材のような存在です。好奇心が旺盛で、ポジティブな男です。

安田利充役を演じたのが『内村遙』さん。1985年5月1日生まれで、ワイ・ケイ事務所所属の俳優さんです。2006年の映画『東京大学物語』で俳優デビューしており、2011年の映画『適切な距離』で初主演を務めました。その後も数々のドラマや映画、CMに出演しており、活躍されています。

有村融/光石研

スポーツショップ「アリムラスポーツ」の店長。ランニングインストラクターとしての肩書きもあり、知識が豊富。アトランティスを退社したばかりの「村野」と紘一の出会いを取り持った人物。

有村融役を演じたのが『光石研』さんです。鈍牛倶楽部所属の俳優さんで、1978年の映画『博多っ子純情』でエキストラに応募したところ、いきなり主演に大抜擢されてデビュー。それ以降は本当に数多くのドラマや映画に出演されており、今や幅広い役をこなせる有名な名脇役の一人です。

江幡晃平/天野喜久

『こはぜ屋』に出入りする『椋鳩通運』のセールスドライバー。高校時代には陸上部で長距離選手として有名な選手。「陸王プロジェクト」に積極的に参加します。

江幡晃平役を演じたのが『天野喜久』さんです。天野さんは少し変わった経歴をお持ちの方で、元ラグビー選手であった方なのです。学生時代はラグビー界のスタープレーヤー的存在で、高校生時代からファンクラブがあったとか。2002年に企業してスポーツ関連事業を経営する一方、2010年から東京の芸能事務所ケイダッシュに所属し、同年大河ドラマの『龍馬伝』に抜擢され俳優デビューしました。

飯山晴之/寺尾聡

倒産した『飯山産業』の元社長で、繭を特殊加工した『シルクレイ』を開発し、特許を取得しています。会社を倒産させてしった事に負い目を感じていた飯山は、『陸王』の開発に挑む宮沢の情熱に触れ、変わっていきます。また、宮沢の息子である大地がアシスタントとして付き、彼が大きく変わるきっかけを作った人物でもあります。

『陸王』開発のポイントとなる飯山晴之を演じたのが、『寺尾聡』さんです。元はベーシスト・シンガーソングライターの寺尾さん。1966年に制作された『いつまでもいつまでも』、2枚目の『この手のひらに愛を』が大ヒットしましたが、グループからは脱退。1968年には石原裕次郎制作・主演の映画『黒部の太陽』で俳優デビューをし、その後も数々の作品に出演しており、各作品において存在感を放つ演技をされています。

村野尊彦/市川右團次

ベテランシューフィッターで、シューズ調整のプロ。高い技術を持ち、選手達からの信頼も厚い。「アトランティス」に所属し、選手達のサポートに務めていたが、選手の一人、茂木(竹内涼真)がケガをきっかけになかなか復帰ができず、「走れなくなった茂木に用はない」と言った非常な会社のやり方に反発し、辞職。その後は『陸王プロジェクト』にアドバイザーとして参加します。

野村尊彦を演じたのが、歌舞伎役者の『市川右團次』さんです。屋号は『高嶋屋』で、三代目市川猿之助に弟子入りをしました。スーパー歌舞伎など数々の演目に出演しており、歌舞伎以外にもドラマや舞台出演、オペラの演出も手がけるなど、多彩な活動を見せています。市川右團次を襲名してからは、『陸王』が初のレギュラー出演となりました。

茂木裕人/竹内涼真

「ダイワ食品」の新人陸上部員。学生時代には箱根駅伝で5区を走った有力選手であったが、レース中に膝を痛めてしまいます。フォームを改善するなどして復活を目指す中、こはぜ屋が開発するランニングシューズ『陸王』と出会い、開発にも大きく関わっていきます。

『陸王』で重要な役である茂木裕人を演じたのが、今まさに人気絶頂のイケメン俳優『竹内涼真』さんです。ホリプロ所属の俳優さんで、デビュー以前より仮面ライダー役を演じることを目標に掲げており、努力の末『仮面ライダードライブ』で主人公である泊進ノ助の役を務めました。その後、TBS系日曜劇場の『下町ロケット』にて開発チームのリーダー役での出演が話題となり、現在では様々な作品に引っ張りだこの俳優さんです。

城戸明宏/音尾琢真

「ダイワ食品」陸上競技部の顧問。普段は怒鳴って選手を指導する熱血監督であるが、非常に選手思い。ライバルである「アジア工業」打倒を目標に掲げ、日々選手の指導を行なっています。

陸上部の顧問である城戸明宏を演じたのが、北海道の札幌に拠点を置く事務所『CREATIVE OFFICE CUE』に所属する『音尾琢真』さんです。テレビドラマや舞台、映画など、数々の作品に出演されており、演出だけでなく、2015年に放送されたテレビアニメ『ONE PIECE 〜アドベンチャーオブ ネブランディア〜』では声優として『ドウジャク』役を演じるなど、幅広く活躍されています。

毛塚直之/佐野岳

「アジア工業」の陸上競技部部員で、「ダイワ食品」の茂木とはかつて箱根駅伝の5区でデッドヒートを繰り広げたライバル。親がマラソンランナーという恵まれた環境で育ち、日本の長距離界を担う天才ランナーとして注目されています。

毛塚直之役を演じたのが、エヴァーグリーン・エンタテイメント所属の俳優、『佐野岳』さんです。1992年4月3日生まれの愛知県一宮市出身。2012年から本格的に芸能界デビューを果たし、2013年には『「また、必ず会おう」と誰もが言った』で初主演・初映画出演を果たし、同年『仮面ライダー鎧武/ガイム』にて主役を務め、テレビ初出演を果たしました。現在ではバラエティーなどもに出演され、活躍の場を広げています。

小原賢治/ピエール瀧

アトランティスの日本支社営業部長。サポート選手である茂木に対し、「走れなくなった茂木に用はない」と卑劣に一刀両断した人物であり、利益至上主義で悪代官の様な人物です。ドラマ中でも非常に悪人的立場の人物であり、様々な策を使って『こはぜ屋』を落とし込めようとします。

小原賢治役を堂々と演じたのが、電気グルーヴのメンバー『ピエール瀧』さんです。彼は本当に多彩で、ミュージシャンという肩書きの他に俳優・声優・マルチタレントといった数多くの肩書きがあります。1967年4月8日生まれの静岡県出身。演技力の高さから様々なドラマや映画に引っ張るだこで、声優を務めた『アナと雪の女王』ではオラフ役を務め、見た目と声のギャップを披露し、周りを驚愕させました。

佐山淳司/小籔千豊

アトランティスの日本支社営業担当で、小原の部下。小原にいつもゴマをすり、コバンザメの様にくっついている人物ですが、最後の部分で詰めが甘い。カリスマシューフィッターとして活躍した前任者、村野に対して嫉妬や憎しみに近い感情を持っています。

佐山を演じたのが、吉本新喜劇座長の『小籔千豊』さんです。面白い喋くりと豊富な知識で今では様々なテレビ番組やバラエティーに引っ張りだこです。そんな小藪さんですが、過去は様々な挫折や苦労・後悔を経験しており、真面目な話になると表面からでは分からない人間性の奥深さが垣間見えます。家族を大切にするだけで無く、自身が手掛ける新喜劇や大阪の将来の事までも真剣に考え、様々な社会貢献に力を注がれています。

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陸王のドラマあらすじをネタバレ!

ではここで簡単にですが、ドラマ『陸王』のあらすじについてご紹介します。ストーリーからキャスティングまで、様々な点で話題になった『陸王』。視聴者が皆夢中になったストーリーとは、一体どのようなものだったのでしょうか?

埼玉県行田市にある足袋製造会社の『こはぜ屋』は、創業から100年という歴史を持つ老舗でした。しかし近年、時代の流れと共に売り上げが低迷し、資金難に。こはぜ屋の現社長である4代目社長の宮沢紘一(役所広司)は、追加融資をお願いするためにメインバンクである埼玉中央銀行へ相談に来ていました。その時、融資担当者から「新規事業を始めてみては」と提案されます。

その場では適当に返事をしていた紘一でしたが、こはぜ屋の存続がかかっている事から、徐々に担当者の言葉について考えるようになります。そんなある日、あるきっかけで、今まで培ってきた足袋のノウハウを生かし、「裸足感覚」のランニングシューズの製造を思いつきます。平均年齢57歳、総勢30人足らずのこはぜ屋に務める従業員が一丸となり、裸足感覚のランニングシューズ、『陸王』の開発が始まります。

しかし、ランニングシューズについてはすでに大手企業が様々な物を開発しており、ランニングシューズについて初めて手がける、ましてや未知の領域に参入しようとしているこはぜ屋にとって、周囲の風当たりはとても強いものでした。特に大手シューズ・メーカーである『アトランティス』からの当たりは強く、部長である小原賢治(ピエール瀧)が立ちはだかり、様々な嫌がらせや思わぬトラブルなどに直面します。

まず宮沢達がランニングシューズの開発時に直面した壁は、シューズのソール部分の素材についてでした。現在の素材では耐久性に乏しい。今の素材に代わる耐久性に優れた素材について思いあぐねていた時、融資担当の坂本から「シルクレイ」という素材を教えてもらいます。そして、その特許を持った男、飯山晴之をについても教えてもらいます。

その飯山晴之は、過去に自分の会社である『飯山産業』を倒産させてしまった経験があり、自信を無くしやさぐれていました。紘一が飯山に『陸王』開発の手助けをしてほしいとお願いしますが、呆気なく断られてしまいます。しかし紘一は諦めませんでした。何度か足を運び、説得し、ついに飯山の気持ちが動きます。シルクレイを『陸王』に使うことができることになり、紘一の息子の大地がアシスタントに付き、開発を進めます。

その頃、「ダイワ食品」の陸上部員である茂木(竹内涼真)は、怪我のために選手生命が危ぶまれ、走るときのフォームを変えるなどして復帰を目指してもがいていました。しかしなかなか復帰に繋がらず、アトランティスの小原(ピエール瀧)から見放されてしまいます。

これまでアトランティスで茂木を支えてきたシューフィッターの村野(市川右團次)は、選手を大切にしない非常な小原の方針に従うことができず、アトランティスを辞職します。そしてこれまでに陸王の製作に様々な助言をしてきた、スポーツ用品店の有村(光石研)が村野と紘一を引き合わせ、紘一は村野に「うちに来ませんか?」と投げかけます。紘一の想いを受け、村野はこはぜ屋で陸王の開発に参加することになります。

そして、茂木専用の陸王を製作し、茂木へ『茂木モデル』の陸王を渡します。そしてついに茂木が陸王を履いてレースに出ることに。そのレースには、アトランティスのシューズに足を包んだ、ライバルである毛塚(佐野岳)の姿が。茂木vs毛塚、陸王vsアトランティスという構図となり、結果は茂木の勝利。陸王がアトランティスのシューズを超えたのです。

その結果にアトランティス側は気が気ではありません。アトランティスはこはぜ屋に対して嫌がらせなどを繰り返し、様々な試練とぶつかるこはぜ屋。しかし何とか窮地を乗り越え、迎えた国際マラソン当日。そのレースで茂木は毛塚を引き離し、日本人トップでゴールします。茂木は注目を集め、同時に茂木が履いて走った『陸王』にも注目が集まります。こうして陸王は有名となり、世界へ羽ばたく商品となったのです。

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陸王は実話?ガイアの夜明けの放送内容を徹底調査!

陸王が放送された際、視聴者の間で俄かに噂になったことがあります。それは、『陸王は実話なのでは?』という噂でした。その噂が立った原因として、『ガイアの夜明け』という番組で、とある日に放送された内容が関係していました。

テレビ東京系列で2017年11月28日の『ガイアの夜明け』で放送された『陸の王者をめざせ!』の内容が、「まんま陸王じゃないか!」と視聴者の間で話題となったのです。ガイアの夜明け『陸の王者をめざせ!』の内容は、ドラマ『陸王』と同じ舞台である埼玉県行田市にある、足袋製造会社である創業90年ほどの老舗『きねや足袋株式会社』のマラソンシューズ開発の裏側について迫る内容でした。

『ガイアの夜明け』が放送された事で、『こはぜ屋』のモデルは『きねや足袋』ではないか?と噂される様になり、では『アトランティス』のモデルは?ランニングシューズのモデルは?と、次々と詮索する話が沸き起こっていきました。

陸王は実話?アシックスなどのモデル企業を徹底調査!

『ガイアの夜明け』の『陸の王者をめざせ!』の放送内容を見ると『陸王』と類似しており、「陸王は実話」と捉えられるように。しかし原作者である池井戸潤先生が公式でそれを否定しています。ただ、ファンの間では現在でも『陸王の実話説』は根強く、様々な意見が飛び交っています。ではここで『ガイアの夜明け』によってドラマ『陸王』で『こはぜ屋』と『アトランティス』のモデル企業だと噂された二つの企業をご紹介します。

きねや足袋株式会社とは?

『ガイアの夜明け』で放送された内容を少しご紹介します。おおよそ250年前から『足袋の町』として有名な埼玉県行田町。その町にある老舗の足袋製造会社『きねや足袋株式会社』。昔ながらの手作業にこだわって作る足袋を売りにしている老舗で、従業員40人という少ない人数ながらも高品質の足袋を作っています。しかし時代の流れには逆らえず、足袋の売り上げも低迷。何とか持ち直す方法を検討していました。

そして、『きねや足袋』が開発するのに目をつけたのが『ランニングシューズ』でした。三代目社長、中澤貴之さんは、これまでに無い全く新しい商品を生み出し、それを市場に参入させようとしました。そうして作ったのが、「裸足感覚で走れる」というのが売りの商品『きねや無敵』という名のランニングシューズです。これは正しく、『陸王』のモデルとなったシューズといっても過言では無いと言われています。

100年以上も前の舶来ミシンを使用し、熟練の職人達が最高の技術で作り上げたランニングシューズ。足袋の製造技術を余すことなく生かされ、靴が足に沿うように立体的に作られたシューズで、『日本の技術の結晶』でもありました。そのシューズが、きねや足袋の裸足感覚ミッドフット走法用シューズの第一弾『MUTEKI』です。

きねや足袋の社長、中澤貴之さんは、『ガイアの夜明け』でランニングシューズの『MUTEKI』について「ソールにクッション等の保護材は一切使用せず、ランニング中・上級者が求める裸足感覚に限りなく近づけた」と紹介しており、足袋部分のこだわりを見せていました。

そして、裸足感覚をさらに極め、改良した第二弾の商品が『Toe-Bi』です。この商品はベルト部分と靴底が一体型となっており、ベルトを締め上げる事でより裸足の感覚に近くなる、という特徴があるようです。『MUTEKI』と比べると紐からマジックテープに変わり、伸縮性のある素材でフィット感が増強され、シンプルなデザインに変更となりました。

きねや足袋の社長である中澤貴之さんは、「足袋の需要では、足袋製造の未来は無い」「伝統の技術で新しい挑戦をしていかないといけない」と言葉に残しており、この姿勢はドラマ『陸王』の宮沢社長も同じような姿勢で会社の将来を考えてる姿がありました。そして、ドラマ『陸王』と同じような「大手企業」が、きねや足袋にも壁となって立ちはだかり、『ガイアの夜明け』ではその時の苦悩も紹介されていました。

アシックスとは?

ではドラマに登場する大手企業アトランティスのモデルと噂されている企業はどこでしょうか。それは、日本の大手企業『アシックス』です。なぜ『アシックス』がモデルと言われているのか、についてはこれと言った有力な理由がありませんが、強いていうなら「スポーツに特化した日本の大手企業だから」という理由が有力なようです。現在ではスポーツ界において無くてならないアシックス。そのアシックスについて少しご紹介します。

アシックスは東京証券取引所市場第一部の日本企業で、昭和52年7月21日にオニツカ株式会社・株式会社ジィティオ・ジェレンク株式会社の3社が合併し、現在の「株式会社アシックス」として誕生した企業です。アシックスは現在では国内の同業界内では売り上げ一位を誇り、業界屈指のスポーツ用品企業の座に君臨しています。アシックスは2015年に海外売り上げ比率76%を達するなど、グローバル企業としても知られています。

アシックスは特にスポーツシューズに強みを持ち、マラソン競技・バレーボールなどでは高いブランド力を持っており、今やアシックスを知らない人はいないと言っても過言ではない程、当たり前の存在になっています。また、アシックスは水泳用品も積極的に手がけており、日本水泳連盟から代表選手に各用品を提供するオフィシャルサプライヤー企業の一社に指定もされています。

アトランティスの靴『R2』のモデルについて

そして、ドラマ『陸王』でこはぜ屋のライバルとして登場するアトランティスが、『陸王』の対抗として出しているランニングシューズ『R2』についてはモデルにしていると噂される物がいくつかあるようで、詳細は不明です。現在、最も有力な説としては、アシックスでは無くミズノの『ウエーブエキデンSPQ』なのでは、と言われています。

ただ実際に『ガイアの夜明け』で、『きねや足袋株式会社』が開発した『MUTEKI』の対抗商品として紹介されていたのは、『MUTEKI』とは全く正反対のコンセプトで作られた『ナイキ』の商品、『ヴェイパーフライ4%』というランニングシューズでした。噂されている『アシックス』ではありませんでした。

ただ、アシックスとナイキが全くの無関係という訳ではありません。アシックスとナイキとの関係は、1963年まで遡ります。スタンフォード大学で経済学を学び、卒業旅行として日本を訪れていたフィル・ナイトが、当時アシックスと社名を変更する前のオニツカ社が出していた「オニツカシューズ」の品質の良さと価格の安さに感銘を受け、オニツカ社を訪れたところから関係が始まり、その技術を生かして後にナイキが誕生したのです。

ここまでご紹介した話の流れはドラマの内容と非常に類似しています。また、実際に池井戸潤先生が『きねや足袋株式会社』へ取材に行っている点からも、陸王の『実話説』は有力に思われますが、池井戸先生自身は「実話では無くフィクションであり、架空の物語である」と主張されており、「陸王にモデルは無い」とまで言われています。ツイッターの公式アカウントでも、完全なフィクションである、とうたっています。

その為、結論を言えば『陸王は実話では無い』ということになりますが、多くの類似点や池井戸先生が実際に『きねや足袋株式会社』を取材している事から、全くの無関係、という訳では無いだろうと言われています。池井戸先生が実話であることを否定する理由として、ドラマ『陸王』では大手企業であるアトランティスの印象が少し悪いために、モデルを公言して視聴者に間違った印象を与える事を防ぐ為では無いかと言われています。

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陸王のドラマを観た感想や評価を紹介!

それでは、実際に『陸王』をドラマで見ていた方々の感想や評価をご紹介します。何かと話題になり、高視聴率を獲得していた『陸王』。ドラマ『陸王』は豪華なキャスティングや心打たれる話であり、『ガイアの夜明け』で『きねや足袋株式会社』のことを放送された事も加え、多くの視聴者に様々な衝撃を与えた作品になった様です。

ドラマ『陸王』で一番多い感想としては、やはり『感動した』や『泣いた』と言ったものでした。特に視聴者の間で言われているのが、始めの1話・2話で泣いた、という感想も多く、冒頭から視聴者を惹きつける作品であった事は間違いありません。

また、知り合いからすすめられて途中から見た、という方も多く、『陸王』の面白さに惹かれ、結局全話を見た、という方々も多くいました。『陸王』は1話1話の内容が濃く描かれており、前話を見ていないと流れが分からなくなってしまいやすいですが、昨今では過去に放送された話をネット回線によってすぐに見れる時代にであり、途中から見た方達も放送されているスピードにすぐに追いつくことができるようです。

そして、豪華なキャスト陣も『陸王』が好評であった理由の一つです。特に若手のイケメン俳優が多く出演しているため、彼らのファンが多く視聴していることも事実です。ファンの方々は純粋に彼らの演技を楽しみ、彼らが溶け込むドラマの世界観を堪能しているようです。上記の方も、山崎賢人さんのファンと思われますが、彼を役名で呼んでいる事からも、『陸王』の話に引き込まれている様子が伝わります。

上記の方もまた、キャストの姿勢や背景から影響され、『陸王』のストーリー要素以外の視点からも『陸王』に魅力を感じているようです。新しいドラマや映画が公開される場合、昨今では雑誌やテレビなどに出演する機会があり、その際に自分の役や作品へ対する想いなどを聞かれる場合が多くあります。その際にキャストが発する作品に対する姿勢が、視聴者の心境に大きく影響を与えることが分かります。

そして、以外にも現実的な意見も多く見受けられました。それは、上記の方も仰っているように『出来過ぎ』という意見です。『陸王』は「倒産の危機に陥った中小企業が新商品を開発して再起を果たす」というストーリーですが、正直な話、これを現実で行うのはかなり難しいのです。むしろ、現実は非常に厳しく、血を吐くような努力も報われず、企画倒れとなってしまう事の方が多いものです。

そのため、中小企業やサラリーマンで働く人は特に現実的であり、『陸王』については「中小企業やサラリーマンを題材とした、一種のファンタジー、或いはRPGだ」と称されているのです。現実では非常に難しい復活劇、下克上。だからこそ、現代の人々はどん底から這い上がり、逆転して再起を果たすようなストーリー構成に魅力を感じ、ドラマだけでも夢を見たいという人が多いのだと言われています。

陸王は実話ではないがリアルなストーリーが魅力のドラマだった!

ここまで、ドラマ『陸王』についてご紹介してきました。今回お伝えした通り、『陸王』は実話では無く、噂されているモデルも公式から完全否定されています。そのため、結果として『陸王は実話では無い』という結論な訳ですが、ガイアの夜明けで紹介されたように、ここまで現実に起きたことと類似したリアルなストーリーは、やはり魅力を感じざる終えません。

モデルと噂された『きねや足袋株式会社』や『アシックス』についても興味が湧いてくるもので、モデルになった事でそれぞれの企業や商品の誕生秘話などについて調べてみると面白いでしょう。また、ガイアの夜明けで紹介されたように、モデルと噂された『きねや足袋株式会社』の努力と、『アシックス』の戦略がどの様にされてきたのかを知ると、自分の人生観に良い影響を与える材料となるのではないでしょうか。

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