2018年11月02日公開
2018年11月02日更新
99.9刑事専門弁護士2の最終回あらすじと結末をネタバレ!真犯人はだれ?
人気ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」のシーズン2の最終回のあらすじや結末をネタバレで紹介してきます。死刑囚の父の無実を訴え、再審請求の依頼に来た青年(中島裕翔)、引き受けた深山たちが辿り着いた真犯人や結末とは?また、主演の松本潤さんはじめ主なキャストやゲスト出演者、ネット上で話題のよく見ると面白いと評判の小ネタもネタバレ紹介していきます。さらに、気になる最終回の視聴率についてもご紹介し、ドラマ「99.9」のシーズン2の最終回をネタバレありで徹底解説していきます。
目次
99.9シーズン2の最終回結末や犯人をネタバレ!
人気ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」の最終回について、ネタバレあらすじや主な登場人物・キャストを紹介し、深山(松本潤)たちが辿り着いた真犯人や結末についてもネタバレで紹介していきます。さらに、最終回に登場した小ネタのうち、出演者やよく見たらこんなのあったんだというもの、嵐に対する愛があるものなど話題になったものを厳選してみていきます。また、気になる最終回の視聴率についてもご紹介します。
99.9とは?
ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」は、TBSの人気ドラマです。日本の刑事事件の有罪率は99.9%だと言われています。ドラマ「99,9」では、残りの0.1%の無罪の可能性を追い求める弁護士たちの奮闘を描いています。主人公の深山(みやま)を演じたのは松本潤さんです。他にも香川照之さんや、シーズン1では榮倉奈々さん、シーズン2では木村文乃さんが出演しています。
99.9シーズン2の最終回の出演キャストやゲスト紹介
99.9シーズンⅡキャスト①深山(みやま)大翔(松本潤)
主人公の刑事事件を専門に扱う敏腕弁護士、深山大翔を演じたのは、松本潤さんです。深山は班目法律事務所に所属し、父親が無実の罪で逮捕され、獄死した過去を持ちます。金欠のため、従兄弟が営む「いとこんち」に下宿しています。
松本潤さんは、ジャニーズ事務所のアイドルグループ「嵐」に所属するアイドルです。ただ、演技に定評があるため、俳優としても活躍中です。主な出演作品には
- ごくせん
- 花より男子シリーズ
- 失恋ショコラティエ
99.9シーズンⅡキャスト②佐田篤弘(香川照之)
班目法律事務所で深山の上司にあたる佐田篤弘を演じたのは、香川照之さんです。元検事で企業専門弁護士でしたが、所長の班目に無理矢理、刑事専門ルーム室長にさせられました。
香川照之さんは、これまで多くの作品に出演してきた実績ある俳優さんです。さらに、歌舞伎役者、ボクシング解説者などマルチに活躍しています。俳優として見ていくと、主な出演作品には、
- 龍馬伝
- 半沢直樹
- 小さな巨人
99.9シーズンⅡキャスト③尾崎舞子(木村文乃)
今回は、シーズン2の最終回についてみていくのでシーズン2のヒロインについてご紹介します。ヒロイン、尾崎舞子を演じた木村文乃さんです。尾崎舞子は元裁判官でしたが、弟が無実の罪で逮捕&有罪判決を受け、退官しました。演じた木村文乃さんの主な出演作品には、
- マザー・ゲーム~彼女たちの階級~
- 追憶
- ボク、運命の人です。
99.9シーズンⅡキャスト④川上裁判長(笑福亭鶴瓶)
東京地方裁判所所長代行、川上憲一郎を演じたのは笑福亭鶴瓶さんです。舞子のの元上司ですが、笑顔の裏に底知れぬ恐ろしさがあり、深山は初めから警戒していました。笑福亭鶴瓶さんは落語家としてもタレントや俳優としても活躍中です。主な出演作品には、
- 半沢直樹
- おとうと
- 西郷どん
99.9シーズンⅡキャスト⑥久世亮平(中島裕翔)と久世貴弘(小林隆)
今回の事件の依頼人の久世亮平を演じた中島裕翔さんです。中島裕翔さんはジャニーズ事務所のアイドルグループ「Hey!Say!JUMP」のメンバーで、主な出演作品には、
- 水球ヤンキース
- デート~恋とはどんなものかしら~
- ピンクとグレー
今回の事件で殺人事件の犯人として逮捕され、死刑を求刑された久世貴弘を演じたのは小林隆さんです。主な出演作品には、
- 古畑任三郎シリーズ
- 華麗なる一族
- ステキな金縛り
99.9シーズン2の最終回結末をネタバレ①あらすじ
ここから、本題のドラマ「99.9」のシーズン2の最終回のあらすじや結末をネタバレあらすじしていきます。ここでは、まず事件の概要や、深山たちの捜査の過程を紹介し、あらすじをネタバレで見ていきます。
99.9シーズンⅡ最終回ネタバレ①事件の概要
班目法律事務所の深山たちのところに、8年前の「府中市蕎麦屋放火殺人事件」で死刑の判決を下された久世貴弘の息子・久世亮平が再審請求の依頼にやって来ました。つまり、死刑を求刑された久世貴弘の無罪をもう一度裁判をして、証明してほしいという依頼でした。8年前まで久世一家は、木造アパートを営みながらアパートの1階部分を利用して、夫婦で蕎麦屋をやってました。
8年前、蕎麦屋全体ととアパートをほぼ全焼する火事が起こり、現場から久世良平の母・久世貴弘の妻が遺体で発見されました。彼女の死因は一酸化炭素中毒でしたが、遺体の頭蓋骨にひびが入っていたため、久世貴弘が妻を殴り、建物に火をつけた犯人として逮捕されました。しかし、2人の息子である依頼人の久世亮平は、両親は仕事で揉めることはあっても、とても仲が良い夫婦で父が母を殺したと思ったことは一度もない、と言います。
さらに、そう思える根拠として「家族だから」だと深山と舞子に言いました。深山は無実の罪で獄死した父が、舞子は罪を擦り付けられた弟がそれぞれ頭に思い浮かびました。しかし、この依頼は「再審請求」です。「再審請求」はそのハードルの高さから「開かずの扉」と言われています。そのため、困難を極める道ですが、冤罪で家族を苦しめられた深山と舞子は、同じように苦しむ久世一家を救うため、引き受けることを決めました。
裁判資料から事件の概要を見ていくと、死刑判決を下された久世貴弘は蕎麦屋を閉めたあと、妻と言い争いになり、妻の頭を殴り、妻を殺してしまったと焦った久世貴弘は事件を隠蔽するため、近くのガソリンスタンドに車で灯油15Lを買いに行き、店の裏手にある廊下に積んであった雑誌類に灯油を10L撒いて火をつけたと考えられています。
一方、6年前、東京地裁で久世貴弘に死刑判決を出したのは、岡田孝範という裁判官で、川上と親しくしています。現在は最高裁の事務総長まで上り詰めていました。さらに、4年前、東京高裁の長官だった稲本真澄という裁判官は久世貴弘の弁護側の控訴を棄却。現在は東京高裁の長官になっています。岡田と稲本は川上に「府中市蕎麦屋放火殺人事件」に再審の動きがあることを伝え、川上に判断を誤らないように念押しをするのでした。
99.9シーズンⅡ最終回ネタバレ②犯人とされた久世貴弘の主張
深山たちは、久世貴弘のもとへ接見にいきました。久世貴弘は妻と言い争いになったことは認めましたが、妻を殴っていないし、ガソリンスタンドに寄ったのは、頭を冷やすために車で出掛けたついでにちょうど切れていた灯油を買っただけ。灯油を買って帰って来たら、店兼アパートが燃えていた。自分は無実だと主張します。
しかし、久世貴弘は一度、自白しています。それについて久世貴弘は、警察の取り調べの際、犯行を認めれば息子に会える、裁判で無罪を主張すればいい、とそそのかされ、やっていない罪を認めてしまったというのでした。その後、久世貴弘は裁判で無罪を主張しましたが、一切聞き入れてもらえなかったのでした。
加えて、久世貴弘はが灯油を買ったガソリンスタンドの防犯カメラと清算データから、久世貴弘は灯油を15L買ったと裏付けられており、事件後押収された久世貴弘の車内のポリタンクに5Lの灯油が残っていたことが決定的な証拠となりました。久世貴弘は灯油を5Lしか買っていないと訴えますが、ガソリンスタンドの監視カメラの映像と清算記録に裏付けられた証拠は覆せませんでした。
結局、久世貴弘は妻を殴り、10Lの灯油をまいて店舗兼アパートを焼いた殺人事件の犯人として、死刑判決を下されました。久世貴弘は、息子を妻殺しの犯人の子どもにしたくないと、深山たちに泣きながら頼みます。こんな状況になっても、久世貴弘が心配するのは自分のことではなく、息子の亮平のことなのでした。
99.9シーズンⅡ最終回ネタバレ③検証スタート
久世貴弘の接見室を後にし、事件の検証を始めた深山たち。まず、久世貴弘と裁判所の主張が異なる点、ガソリンスタンドから久世貴弘が駐車したところに行くまでに要した時間を確認しました。しかし検証の結果、裁判所の主張通りの移動時間でした。深山は久世貴弘の車内のポリタンクに“5Lちょうど残っていた”ことに疑問を感じ、何度も15Lの水の入ったポリタンクを適当に撒いて、何リットルポリタンク内に残るかの実証を重ねます。
何度検証しても、ちょうど10Lだけ適当にまいて、5Lぴったり残すなんて芸当は出来ませんでした。つまり、久世貴弘の主張通り、灯油は初めから5Lだったと考えるのが自然だという結論に至りました。しかし、初めから5Lだったと考える方が自然だとしても、ガソリンスタンドから久世貴弘が駐車した場所に行くまでにかかった時間が裁判所の言う通りだったこと、灯油を15Lの購入記録から、これだけでは再審請求行うのは困難でした。
99.9シーズンⅡ最終回ネタバレ④新たな証拠
さらに、深山はガソリンスタンドに赴き、店主(三浦大輔・元プロ野球選手)から8年前の事件の話を聞き、当時の監視カメラの映像も確認します。店主はプロ野球の横浜DeNAベイスターズのファンで、事件の日、2010年3月31日は従業員と2人で横浜ベイスターズvs巨人戦を見ていました。監視カメラには、横浜のスレッジが逆転サヨナラホームランを打ったときのテレビの画面と、店主がガッツポーズがバッチリ映っていました。
その映像から深山は、スレッジがホームランを打った際に映った電工掲示板の時刻と監視カメラに刻まれる時間にズレがあることに気づきました。深山が調べた結果、8年前の事件の日、ガソリンスタンドの監視カメラは実際の時刻と8分遅れていたことが分かりました。すなわち、久世貴弘が監視カメラに映った時間と、清算記録にもズレが生じ、灯油15L買ったのは別の客だったのです。
こうして、監視カメラの時刻の証拠が崩され、久世貴弘は供述通り、灯油を5Lしか買っておらず、灯油は未使用だったということが証明されました。
99.9シーズンⅡ最終回ネタバレ⑤再審請求に挑む
深山と佐田と舞子は、再審請求をすべく、東京地裁の川上裁判官と検事を集めてヒアリングを開きました。深山は証拠を見せ、説明を始めます。深山は川上裁判官と検事に、スレッジのホームランから事件当日、2010年3月31日のガソリンスタンドの監視カメラはの時刻は実際の時刻から8分遅れていることを示しました。
そして、実際の時刻で見ていくと、15Lの灯油を購入したのは別の客で、久世貴弘は供述通り、5Lしか購入していないため、久世貴弘は一滴も灯油を撒いていないことになり、久世貴弘が火をつけるのは不可能だと、分かりやすく説明しました。そして、その証拠によって、再審を認めるように訴える深山たちでしたが、ここで裁判官である川上が検察側を助けるような発言をします。
検察側は「もともとポリタンクに灯油が入っていた可能性がある」と発言。佐田は、検察側が示した誤った時刻から8分遅れでガソリンスタンドを出て、灯油を撒くなんて時間的に無理だと反論しますが、川上は「弁護側は、もともとポリタンクに一滴も灯油が入っていなかったことを証明してください」と立証不可能な証明をするように言うのでした。ファンの間で「悪魔の証明」と呼ばれる川上の無理難題です。
ヒアリングが終わり「誰が証明できるんだ!」と激怒する佐田。一方で、東京地裁では職員が川上になぜ再審請求を棄却しなかったのかを問います。すると、そばにいた遠藤という裁判官が棄却しても深山や佐田は難癖をつけてくるので、川上は弁護側に立証不可能な証明を要求し、証明できないのは、弁護人の責任という形をとったのだと解説しました。川上は「公正な判断をしただけ」だと笑顔で答えますが、目は笑っていませんでした。
99.9シーズンⅡ最終回ネタバレ⑥依頼人・久世亮平が激怒
捜査に行き詰り、苦しむ深山たち。深山はどこかに突破口がないかを探しに外へ。一方、佐田は久世亮平ともにテレビに出演し「府中市蕎麦屋放火殺人事件」の犯人とされる久世貴弘は冤罪で、弁護側は無実を証明できるに足る証拠を以て、再審請求をしましたが、裁判所が難癖付けて認めないことを暴露しました。公の場で裁判所を非難したのです。
しかし、これで下手に目立ったのがいけなかったのです。週刊誌「週刊ツライデイ」にて、佐田は以下の内容の記事を書かれます。
府中市放火殺人事件で再審請求をしている佐田弁護士が所属する班目法律事務所は、刑事事件弁護の実績を過剰にアピールし、民事の契約数を3倍に増やし、莫大な利益を得ていた。
弱者の味方を気取る佐田篤弘の正体は、数千万の馬を所有する馬主だったのである。
久世亮平は記事を読み、佐田が弱い者の味方みたいな顔をして刑事事件の弁護なのは全て佐田自身のためで、自分が依頼した「府中市放火殺人事件」の再審請求が、佐田の売名行為に利用された、のだと週刊誌の記事を真に受けます。激怒した久世亮平は班目法律事務所に乗り込んできます。
久世亮平は佐田を見つけ「週刊ツライデイ」を突きつけ「俺たちを利用していたんですね」と言いました。そして、佐田に違う弁護士を探して頼むから、二度と近づかないでほしいと告げます。
99.9シーズン2の最終回結末をネタバレ②真犯人
深山たちは真相にたどり着けるのでしょうか?ここからは、ドラマ「99.9」のシーズン2の最終回結末をネタバレでご紹介していきます。
99.9シーズンⅡ最終回結末①深山が見つけた重要参考人
それでも、深山たちは事件の捜査を続けます。そして、深山は重要参考人として、事件当時、久世夫婦が営んでいた蕎麦屋のもと従業員・中原銀次、久世夫婦の経営するアパートに住んでいた高校教師の海老沢晋、島津ヤエの3人に目星を付けます。
中原は事件の日、久世夫婦の口論を目撃、そのとばっちりを受けて中原が読んでいた漫画雑誌「週刊バイブス」を久世の妻・直美に捨てられます。この「週刊バイブス」は亮平から借りていたものでしたが、直美の怒りが収まらないので、少し時間をおいて戻ってきたらゴミ置き場から回収しようと思い、1時間ぐらい外で時間を潰していたそうです。そして中原が戻ってきたら、店とアパートが火事になっていたと証言しました。
海老沢は事件の日ずっと自室にいましたが、1階の異変に気付き、様子を見に行くと、廊下に積んであった新聞や週刊バイブスが燃えていました。火は頭の高さまで燃えあがっており、消すのは難しいと判断し、2階のヤエを助けに行き、アパートから脱出したと証言しました。ヤエも海老沢に呼ばれるまでずっと部屋にいて、逃げる際も海老沢に頭から上着を掛けられて廊下を通ったので、ほとんど何も見ていないと証言しました。
さらにヤエは舞子に、自分は久世貴弘を犯人だとは思わない。久世貴弘の妻・直美を恨んでいた人間が別にいた、と言いました。それは、10年前まで久世夫妻のアパートに住んでいた山岡真一(小宮浩信・三四郎)という男です。10年前のある日、山岡は他の人の部屋に勝手に侵入し、金目の物を物色していたところを直美に見つかり、警察に通報されてアパートを追われました。
その山岡が2年後の8年前の事件の日、火事の現場にいて、アパートに近づこうとして消防士に止められていたのをヤエが見たというのです。その時の消防士(武井壮)に話を聞くと、火事の現場の前でガラケー片手に山岡が「燃えちまえ~!」と叫んでいた、と証言しました。深山と舞子は、山岡が怪しいと考え、山岡の所在を探しまずが、消息が掴めません。
99.9シーズンⅡ最終回結末②火事の現場の火元は2つだった?
深山たちはさらに、火事現場の厨房の写真から割烹着の上半分だけ燃えていることに違和感を感じます。元・従業員の中原は、蕎麦屋では割烹着を干すとき上下逆さまに干し、現場には大量の天かすが置いてあったと証言しました。専門家の意見を聞き、実験を行うために「富里木火災研究所」の火災のスペシャリストの内川愛理(片桐はいり)を訪ねます。
実験を行った結果、内川は蕎麦屋の厨房の発火原因は高温かつ大量の天かすを一か所に長時間放置したこことによる自然発火の可能性が高いと見立てました。さらに、火元はこの厨房の他に、もう一つあることが分かりました。内川によると、蕎麦屋の店舗の方が先に燃えていて、そのあとで、その外の廊下のよく燃える雑誌類に誰かが火をつけたというのです。
こうして、自然発火の可能性を掴んだ深山たち。佐田はもう一度、久世亮平と会い、新事実を掴んだことを話し、雑誌記事の件を弁解しました。そして、久世貴弘の弁護をもう一度、させてもらえるように頭を下げました。深山や佐田の誠意が伝わり、久世亮平は佐田を許し「お願いします。父を助けてください」と言いました。
99.9シーズンⅡ最終回結末③放火の犯人は山岡ではない?
平行して捜索していた山岡の消息が分かりました。ところが、山岡はすでに死亡していました。深山たちは、山岡の実家へ行き、遺品のガラケーを見つけます。消防士の証言から、山岡はガラケー片手に火事場で騒いでいたらしいので、深山たちh、火事場の写真などがあるのでは?と考え、遺族から借りてきたガラケーの動画のデータを調べました。すると、写真ではなく動画が保存されていました。
動画を再生してみると、山岡はなんと「燃えちまう~!」と叫んでいました。「燃えちまえ~!」は消防士の聞き間違いだったのです。山岡は燃えてしまうと騒いでおり、放火の犯人ではなかったのです。しかし、ガラケーなので画像が荒く、山岡の音声しかわかりませんでした。それではいったい、真犯人は誰なのでしょうか?
深山は飲食店「いとこんち」で料理をしながら、事件を整理します。なぜ、厨房が燃えている中でさらに火をつける必要があったのか?なぜ、山岡は「燃えちまう~!」と叫んでいたのか?すると、にぎやかな常連客の加奈子(岸井ゆきの)と深山の従兄で店長(池田貴史)が揉め始めます。店長が加奈子の昔の写真で加奈子をからかい始めたのです。加奈子はそれを奪い「こんな過去は抹消してやるのよ!」とコンロで燃やし始めました。
加奈子のおかげで、深山はひらめきました。後から火をつけた犯人も店舗の火事に便乗して、何か燃やしたいものがあったのではないか?と考え始めます。班目法律事務所の弁護士仲間の落合(馬場徹)にガラケーの動画を解析してもらうと、山岡はアパートの一室を撮影しており、その部屋の中に”体操服”が映っていました。
99.9シーズンⅡ最終回結末④放火の犯人は海老沢?
依頼人の久世亮平、元従業員の中原、元アパートの住人の海老原、ヤエ、川上裁判長、検察側の人間に立ち会ってもらい、深山たちは事件の検証をしました。深山は改めて、事件の関係者一人一人に事件当時のそれそれの行動を振り返ってもらいます。そして、8年前の火災現場の再現動画を見せ、その場で「週刊バイブス」に火を付けます。これで火事現場でとった行動に矛盾のある人物が分かるというのです。
その人物とは、高校教師の海老沢でした。雑誌に灯油をかけて火をつけるとすぐに、雑誌は燃えて灰になってしまいます。もちろん表紙に何が書かれているかは分かりません。火がすでに人の頭付近まで燃えあがっていたのなら、なおさらです。しかし、海老沢の証言は「週刊バイブスが燃えていました」でした。
中原の証言によると、週刊バイブスが置かれたのは火事が起きる1時間以内の間です。部屋にずっと籠っていた海老沢には何の雑誌かなど知りようがありません。燃えた雑誌が週刊バイブスだということは、海老沢が蕎麦屋の火事に便乗して雑誌に火をつけた放火の犯人でないと知りようがない事実なのです。さらに、頭の高さまで火が燃えあがっていたなら、すぐに2階も燃え始めるので、ヤエを助けて1階の廊下を通って逃げるなど無理だったはずなのです。
深山は海老沢に解析済みの山岡のガラケーの動画を見せます。海老沢の動機は次の通りです。海老原は事件の2年前、山岡に泥棒された部屋の住人でした。そのときに山岡は、海老沢が自分の高校で女子生徒の体操服を盗んでコレクションしていることを知り、それをネタに海老沢をゆすっていたのでした。火事が起きた時、海老沢は内心焦りました。火事となれば、現場検証されて自室も調べられるかもしれない。
そうすれば今までのコレクションが見つかってしまう。そこで、逆に火事に便乗して全てを焼いてしまおうと考たのです。一方、山岡はゆすりのネタが燃えてしまうことを嘆き「燃えちまう~!」と叫びながら、体操服盗みの証拠として動画を撮ったのでした。深山の追及に耐え切れず海老沢は、自分は犯人ではない、などと喚きながら部屋を出ていきました。
さらに、被害者で久世貴弘の妻の頭蓋骨の損傷は、一酸化炭素中毒で倒れた時にできたものだという結論に至り、久世亮平は父の無罪が証明できると喜ぶ半面、こんなことで母は亡くなり、父は殺人事件の犯人にされたのかと嘆きました。深山は改めて川上に再審請求を通してくれるように頼みましたが、川上は後日、返事をするというのでした。
99.9シーズンⅡ最終回結末⑤川上に詰め寄る深山と舞子
退室する川上に舞子は、検事と癒着する裁判官が、裁判官、検事、弁護士の均等な三角形をゆがませ、冤罪を作っていると指摘。すると、川上は「わしが一番大事にしてるんは司法への信頼や!」と舞子に凄みます。そこに深山が割って入り、司法は誰のためにあるのかを問います。さらに、以下の言葉で川上に迫りました。
裁判官、検察、弁護士が本来あるべきかたちから外れてしまったとき、被告人は圧倒的不条理にさられる。
だからこそ、その不条理から被告人を守るために、僕たち弁護士は法廷に立つんです。
たったひとつしかない事実を追い求めて、これからも僕はあなたたちの前に立ち続けますよ。
あなたは、一体なんのために法廷に立つのですか?
それだけ言って、深山は舞子とともに立ち去りました。黙って聞いていた川上はやっと口を開き、佐田に「骨のあるやつらやな~」と言いました。
後日、再審請求が通ったという報告が班目法律事務所に届きました。川上にも良心が残っていたのでしょうか?
99.9シーズンⅡ最終回結末⑥再審が叶い、そして…
とうとう「府中市放火殺人事件」の再審裁判が開廷。深山たちは新事実とその証拠を示し、裁判の判決では、久世貴弘は無罪を勝ち取ります。そして、川上裁判長は「私たちは貴方の人生を台無しにしてしまいました。これまで、この事件に関わったすべての人間を代表し、貴方に深くお詫びします。」と頭を下げるのでした。
閉廷後、深山と佐田は固く握手をしました。そして、8年間の待ちわびた瞬間に、抱き合う久世親子。久世亮平は泣きながら、父・貴弘に「俺は父さんと蕎麦屋をやりたい。」と言うのでした。
最後に、深山たちは川上裁判長の出世を新聞で知ります。裁判では頭を下げた川上でしたが、結果として久世貴弘の裁判で誤った判決を出した上司の岡田を失脚させ、自分が念願の「事務総長」の後任に就いたのでした。舞子は、最後は川上さんにも良心があるのだと思い込みたかったのですが、自分たちは「川上さんの出世に利用されただけなのでしょうか?」と深いため息をつきました。
99.9シーズン2の最終回結末をネタバレ③小ネタ
ここまで、あらすじや結末、深山たちが辿り着いた放火の真犯人や、久世親子の結末について、ご紹介してきました。次に、ドラマ「99.9」のシーズン2の最終回で、ネット上で話題になった小ネタについて、特に話題性の高かったものをピックアップしてみていきます。
99.9シーズンⅡ小ネタ①ゲスト出演者
99.9シーズン2の最終回のラストシーンでは、シーズン1のヒロインである榮倉奈々さんが登場しました。このシーンは、シーズン1から99.9を見ているファンたちの間で大変、反響がありました。
99.9最終回では元プロ野球選手で、横浜一筋、横浜大洋ホエールズ-横浜ベイスターズ-横浜DeNAベイスターズでプレーした「ハマの番長」こと、三浦大輔さんが出演していました。三浦大輔さんは「三浦大輔そっくりのガソリンスタンドの店主」しかも、横浜DeNAベイスターズファンという役柄で、こちらも反響がありました。他にも、武井壮さんやお笑いコンビ三四郎の小宮浩信もゲストとして出演していました。
99.9シーズンⅡ小ネタ②よく見たら…
舞子が裁判官時代の先輩、遠藤と飲食店で話しているシーンです。よく見ると、お品書きに小ネタがあります。「ほまれサワー」「たまきサワー」「あかねおおサワー」「たかおおおサワー」「としあきからサワー」と書かれています。お気づきですか?「澤穂希(さわほまれ)」「沢たまき(さわたまき)」「大沢あかね(おおさわあかね)」「大沢たかお(おおさわたかお)」「唐沢寿明(からさわとしあき)」に因んだ小ネタです。
こちらもお品書きの小ネタです。「最高菜(さいこうさい)」「香菜(こうさい)」「果菜(かさい)」と書かれています。こちらの方が分かりやすいかもしれません。最高裁、高裁、家裁といった裁判所ネタとなっています。
雑誌の表紙の「再開」の文字の下のオレンジ色の文字にも小ネタが隠されています。
- 頭脳パワー犯罪Q
- 文明宇宙人カタギリ
- 字余り人生はじめ
- ネオパイレーツ海賊王サダハル
- ターボレン老婆z
- 無頓着贅沢三昧舞
99.9シーズンⅡ小ネタ③嵐愛
事件で、久世貴弘が15L灯油を購入したとする清算記録の証拠です。下の2段クレジットカードの名義をご覧ください。「RUI HANAZAWA」と「SUSUMU MAKINO」と記載されています。これは、松本潤さんが道明寺役で出演していたTBSの大ヒット作「花より男子」の登場人物です。8年前、花沢類と牧野進がこのガソリンスタンドで給油したみたいです。
新聞の右上を見ると「まだ見ぬ世界へ」という見出しがあります。嵐の新曲「まだ見ぬ世界へ」に絡めた小ネタでした。また、左上に「4月期の話題作2本」と書かれています。そしてそこには2018年4月にスタートした二宮和也さん主演ドラマ「ブラックペアン」と、花より男子の続編で同じジャニーズの後輩の平野紫耀さん主演ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」について記載されています。
深山は変わった飴を常備していますが、最終回で登場した飴のパッケージには「青糖辛子」と書かれていました。それをローマ字にすると「AOTOOGARASHI」つまり「ARASHI」の文字が隠されていました。
99.9シーズン2の最終回の視聴率は?
上の画像が1話から最終回9話までの視聴率一覧です。下の画像はそれをグラフにしたものです。TBSの人気ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ」の最終回の視聴率は、1~8話の中で最も高い21.0%だったそうです。それまで最高だった2話と8話の18.0%を3ポイント上回ることとなりました。
さらに、最終回の最高視聴率は22.5%でした。最高視聴率を記録した瞬間は、深山と佐田、尾崎が絶対に不可能と考えられていた再審請求が認められ、深山が川上に「何のために法廷に立つのか」と詰め寄るシーン以降、3度最高視聴率を達成しました。
99.9シーズン2の最終回結末ネタバレまとめ
いかがでしたか?ここまでドラマ「99.9」のシーズン2の最終回について、あらすじや結末をネタバレでご紹介し、放火の真犯人や感動の結末を見てきました。さらに、主演の松本潤さんなどのキャスト、ゲスト出演の中島裕翔さん、小林隆さんもみてきました。また、話題になった小ネタや気になる最終回の視聴率もみてきました。これをきっかけに、すでに見た方もまだの方もドラマ「99.9」に興味を持って頂けば幸いです。